ゆうしゃはレベルがあがってない! at FF
ゆうしゃはレベルがあがってない! - 暇つぶし2ch76:(作者以外)誰も読まないSS235
09/09/26 04:22:12 QOxSZfbt0
ニゼウィドが急に小声になった。
目線の先が俺を通り越して奥のドアに向いていたところからすると、グラッドさんが覗いて「うるさい」などと制したのかもしれない。
ニゼウィドは目を元通りに俺に向け直して、そして言った。
ニゼウィド「ヤンガスが何をわしから盗んだか話してやろうか?とんでもない男だってことが分かるぞ。」
俺は身を乗り出した。ニゼウィドも身を寄せた。
ニゼウィドは話し始めた。この男は、話が長くなり出すと止まらないたちのようだ。
ニゼウィド「いつだったか、わしが金に困っていて、大事な品物を売りに店に持っていったことがあるんだ。
      たまたまその時、あのヤンガスも同じ店に物を買い取ってもらいに来ていた。
      わしのほうが少し先に来ていたので、店ではわしの品物を先に買い取ろうとしていた。
      ところが…店が品物に難癖をつけるんだ。傷が付いてるだの、綺麗に磨いてないだのとかな。
      わしの大事な品物だ、わしはきちんと査定してほしかったが店はそんなことには構ってくれやせん。
      しまいには、その品の本当の価値よりはるかに少ないはした金を渡されて、わしは頭に来た。
      そこへヤンガスが割って入ったんだ。
      『旦那、こんなろくでもない品物を売りつけられる店の身にもなってやってくだせえ。
      どっから持ってきたんだか知らねえでやすが、むしろとっとと元あった場所にけえしたほうが良くねえでげすかい?』
      わしは憤慨してヤンガスを殴りつけたもんさ。しかしあいつは腕っ節は強い。コテンパンにやられたのはわしのほうでな…
      わしが動けなくなったのをいい事に、ヤンガスはわしの大事な売り物を奪い取って逃げちまったんだよ。」
もしニゼウィドが事実に基づいたことを話してるのなら、どうやらこれは、さっきヤンガスが話してくれた奴隷売却のことのようだ。
俺は、この話をいま初めて聞いたような顔をしながら聴いてやった。
ちょっと聞きたいんですが、ニズさんが売ろうとしてたその品物ってなんだったんですか?
ニゼウィド「!それは…よよ、鎧兜だ。親譲りの大事な鎧兜があって、どうしても金に困って売り払おうとしたやつだ。
       店の者にだってその事を伝えたのに、考え直してはくれなかったんだ。」
そうなんですか、分かりました、ありがとう。
うん、この話はおかしい。だって親譲りの鎧兜だったら、それがもともとあった場所ってのはニゼウィドの自宅だろう?
親譲りの品だと店の人に言ったんだったら、それをヤンガスも聞いてたはずだから、「どこから持ってきたか知らない」なんて言うはずはない。
そして、話しているときのニゼウィドの目が微妙に泳いでいた。
ともかく、俺の中にヤンガスに対する疑念の芽を育たせようというニゼウィドの試みは、あっけなく失敗したわけだ。
俺は、もういちどヤンガスの顔を見ておきたいと言って、隣の部屋へ行きかけた。
どうやら、俺のこの行動が、ニゼウィドの堪忍袋の緒を切らせてしまったようだった。
奥のドアへ向かう俺の背後で、ものすごいエネルギーの噴出を感じた。
そして奥からヤンガスが石弓のように飛び出した。グラッドさんがその背中にすがろうとするが追いつけないほどに。
ヤンガス「兄貴っ!兄貴っ!気ぃつけるでがす!」

77:(作者以外)誰も読まないSS236
09/09/26 05:38:08 QOxSZfbt0
なぜか、ヤンガスに言われるまで、俺は後ろを振り向くことを思いつかなかった。
理由は察しがつく。後ろのエネルギーの噴出が、俺にとって馴染みあるものだったからだ。
ゼシカがしょっちゅう出し、ククールがしばしば放ち、ヤンガスもたまに溢れ出させる、ある種のエネルギーだ。
そう、その名は魔力。
だが、まさかニゼウィドが魔法を使うとは、さすがの俺も予想はしてなかった。
ヤンガス「さっき表で匂ってた魔法は、こいつでがしたな…!」
ニゼウィドは手を組んで念を集中し、魔法エネルギーを溜めている。口がわずかに動いている。
…えっ、あれってメラの詠唱じゃないか。魔力は強いようだけど、たいしたことないな、ニゼウィドさん。
俺は自分の身を守る方法を考えた。ヤンガスとグラッドさんも守らなければならなかった。
たやすいことだ。
俺は手を上げて呪文を詠唱する。マホトーンだ。
ニゼウィドの魔法のエネルギーが滞ったのが、目で見ても分かった。
ニゼウィド「なっ!?マホトーンだと!?」
御者という職業柄、多少の魔法の心得はあるのだろう。でも、ニゼウィドは魔法を使いこなせる男ではなかった。
実戦経験もほとんど無いようだ。メラごときの詠唱に時間を掛けすぎている。
ニゼウィド「くそっ…!」
その瞳が素早くあたりを睥睨する。
何かされたらことだ。俺は背中の槍を構え、疾風突きを繰り出した。
ニゼウィドはあっけなく倒れた。
グラッドさん「私の部屋で暴れないでくれ、二人とも…はああ。」
ヤンガス「げふっ!ごほっ!」
グラッドさん「ヤンガス君はもう一杯薬湯を飲んだほうがよさそうだ。ニズもな。
        アクト君に頼むのは心苦しくもあるのだが、ニズを起こしてくれ。」
ニゼウィドは顔をしかめながら立ち上がった。
ニゼウィド「あいででで…この野郎…」
えっと、僕、必要があればライデインも詠唱できますので、そこんところ覚えといてください。
ニゼウィド「ちっ・・・ちきし…」
それ以上は何も言わず、ニゼウィドはテーブルに就いた。
ヤンガスと俺、それにマグカップふたつに薬湯をついできたグラッドさんも、テーブルに就く。
グラッドさんがまず口を開いた。
グラッドさん「ニズ、お前が奴隷売買をしていたことは、私も知っているよ。」
ニゼウィド「!グラッド、なんでお前までがその事を…」
グラッドさん「まあ、こんな孤立した町に住む私にも、いろいろ情報源はあるんだよ。きみの御者仲間とか、イェラルドの知り合いとかね。」

78:(作者以外)誰も読まないSS237
09/09/26 22:28:19 /bRFUSL70
なあんだ、グラッドさんもニゼウィドの稼業を知ってたんだ。
それは俺にとっては驚きでもあったが、同時にほっとすることでもあった。
グラッドさんの身辺を気遣う必要もないし、ニゼウィドの不審な行動に俺たちが反応してもグラッドさんに訝られることもない。
グラッドさん「それで、なんだったんだ?このヤンガス君の精液を搾り取るだけじゃ気が済まなくて、奴隷にしようと考えていたか。」
ニゼウィド「けっ、そんなこたあ、ない。」
ニゼウィドは苦笑いしながら舌打ちをして、持っていたマグカップをテーブルに置いた。ゴトンと音が明るく響いた。
グラッドさん「それから、ニズがこのヤンガス君と険悪な仲なのは、さっきからの様子で火を見るほど明らかだ。
        なにがあったのか知らないが、ヤンガス君がこの町にやって来た事情と関係があるのか?」
ニゼウィド「んなわきゃなかろう?ヤンガスはこの若者と一緒にこの町に来たんだろう。
       ヤンガスがオークニスに来た事情なんか、わしは知らん。」
ヤンガスを運んできた馬車の御者がニゼウィドじゃないのなら、この言葉は正常で自然だ。
考えてみりゃ、ニゼウィドがこのグラッドさん宅へ来たのは、俺たちがサウナから戻ってからのことだった。
ヤンガスが蝋燭にされていたとか、アナルに宝石を詰め込まれていたとか、少なくともニゼウィドはその現場を目にしてはいない。
ヤンガスはまだシーツにくるまったままの格好でいる。隙間から両手だけを出してマグカップを掴んでいる。
ヤンガス「あつい…」
体温のことなのか、それとも薬湯が熱いのか、そこのところは量りかねた。
目の下にはくまができていた。そういえば夕べは眠れてないって言ってたか。
グラッドさんはヤンガスのカップを覗いて言った。
グラッドさん「まだあまり飲んでいないじゃないか。全部飲み干したまえ。でないと風邪は治らないし、旅路は続けられないぞ。」
ヤンガス「ってえ!」
いきなりヤンガスがマグカップをテーブルに叩きつける。ゴリッという耳障りな音がして、カップの薬湯が跳ねた。
ヤンガス「俺は…アッシは、三日も飯を食ってねえんでげす!なのに、薬だ薬だって、腹がきりきりするこんなもん飲ませやがって!
      げ…下剤だって…飲まされて、腰が砕けてるのによう…
      そこへもってきてこのニゼウィドだろ?ああん?なんでてめえが来んだよっ!」
ヤンガスの前腕の筋肉ががぐりっと膨れた。カップをニゼウィドに投げつけるつもりだと見て取って、俺はヤンガスの手を押さえた。
いくら嫌な相手でもここで怒らせちゃいけないし、後で掃除するグラッドさんの身にもなってみるべきだ。
ヤンガス「兄貴、アッシはしばらくこの町から動けねえかもしれねえでがす。
      杖のことは兄貴たちに任せた。アッシは後から必ず行くから、構わず追っかけて下せえ。」
何を言うんだヤンガス。ヤンガスがいなけりゃ旅の意味がないじゃないか。
ヤンガス「ったって…あああ兄貴ぃっ!だむぇっ、もごもぐぉ…」
ヤンガスがまた何か言おうとしたので、今度は俺はヤンガスの口を塞いだ。
俺の口で、ヤンガスの唇の動きを封じたんだ。
ヤンガス「ん゛ーっ!ん゛ーっ!」
 

79:(作者以外)誰も読まないSS238
09/09/27 01:11:31 GCRRhRIo0
ヤンガスは暴れる。俺が口を塞いだからだ。
俺を引き離そうともがくが、身体に巻いているシーツが邪魔になるのが、手が前に伸びてこない。
それに、あまり暴れると椅子ごと倒れてしまうことにも気付いているんだろう、激しくは暴れなかった。
ヤンガスの顔面から発する熱が、俺の顔をじわりと温める。
俺の唇もヤンガスの肌のぬくもりで熱くなった。
俺は、ヤンガスが顔をよけてまた騒ぎ出したりしないように、ヤンガスの頭を両手でしっかりと固定した。
ヤンガスの吐息は甘かった。薬草の匂いも多少交じっていたが、それが丁度よい香味付けになっていた。
俺の視線とヤンガスの視線がぶつかり合う。
俺の覗きこんだヤンガスの瞳の奥底には、驚きと不安と興奮が入り混じった沼のようなものが見えた。
確かに見えた、とそう思う。
俺はそのままヤンガスの口の中へ舌を差し伸べた。
ヤンガスの前歯に俺の舌がぶつかる。白く輝く丈夫な歯だ。
ヤンガス「むゎ、あ、あいき…」
ここに同席してるのがグラッドさんとニゼウィドでよかった。ニゼウィドは悪人かもしれないが、男方面に関心が向いてる点では俺と同じだから。
これがククールとかトロデ王とかだったら絶対大騒ぎしだすはずだ。
グラッドさんもニゼウィドも何も言わない。どうやら俺たち二人のことを見ているだけのようだ。
ヤンガス「んん、んっ・・・」
ヤンガスは次第にのけぞりだす。俺が上からのしかかっている状態になってるからだな。
俺は、ヤンガスがあまりのけぞって倒れないようにと、ヤンガスの頭の後ろと腋の下に手を回して支えた。
いつの間にやら俺は椅子から腰を浮かせていた。そんな事も気付かなかったほど夢中になってるんだ。
俺の舌がヤンガスの舌に届いた。ヤンガスの舌はびくっと動いて、奥に引っ込んだ。
そしてヤンガスは荒々しく顔を背けた。
ヤンガス「駄目でがすよ兄貴…ひとの見てる真ん前で。それにアッシの風邪をうつしてほしかあねえでがしょ?」
俺の口から流れたらしい唾液が、ヤンガスの頬の上、十字の傷の上に蜘蛛の糸のように粘りつく。
この間のトラペッタの宿でもヤンガスと唇を合わせたが、あれはヤンガスが眠っていた(あるいは失神していた)ときのこと。
ヤンガスの意識がはっきりしている状態で唇を合わせるのはいまが初めてだった。
俺はヤンガスから腕をほどくと元通りに腰掛けなおした。
グラッドさん「……なに味だった?」
そうですね、甘いヤマイチゴかスグリのような…って、グラッドさんたら何を言わせる気ですかっ!
ヤンガスは赤くなってうつむいている。熱のためだけではないのは明白だった。
なあヤンガス、もし薬が飲みたくないのなら、俺が口移しで飲ませてやったっていいんだぜ?
ヤンガス「あわわわわ!い、いや、それにゃ及ばんでがすでげすっ!あじぎぃ!」
逃げるはずもないマグカップを追いかけんばかりの勢いで、ヤンガスは薬のカップを手にすると一気に飲み干した。
ヤンガス「ぐえっ!ぐほっ!…ううっ、腹がきりきりする…。
      グラッドの旦那、せめてアッシにパンのひと塊でもよいから、噛んで食える食い物をくだせえ…お願えでがす。」
グラッドさんはちょっと考えていたが、じきに立ち上がってさっきの食料貯蔵庫に向かった。
扉を開けて、中から茶色の塊―つまりパンと、それにナイフを取り出して、こちらに戻ってくる。

80:(作者以外)誰も読まないSS230
09/09/27 02:14:43 GCRRhRIo0
グラッドさん「本来はあまり食べさせたくはないのだが、きみはかなり丈夫なようだ。多少なら食べても構わんだろう。」
グラッドさんはパンを薄く切り落とした。ヤンガスは手を伸ばすとひったくるように取り上げ、ガツガツと平らげた。
ヤンガス「も…もっと…食わせてくだせえでがす。」
グラッドさん「ひと切れにしておきたまえ。きみは数日間なにも食べていないのだから、いちどきに食べると腹に障るぞ。
        そうしたら食べたものを吐き戻してしまうだろう。結局空腹に戻ってしまう。ほどほどがいちばんなんだよ。」
ヤンガスはがくっと首を落とした。そしてちょっと咳をした。パンを早食いしすぎてむせたようだ。
ヤンガス「腹…減ったでがす…」
俺はそんなヤンガスをたまらなくいとおしく感じた。できることなら食べちゃいたい。
ニゼウィド「ちょっと食ったら余計に腹がへったってやつか。ははっ。」
俺はニゼウィドの物言いに妙にむかついた。

ともかく、ニゼウィドとヤンガスとは離しておくべきだ。近づけといたら何が起きるか知れたもんじゃない。
とりわけ、今のヤンガスの体調だと、ニゼウィドに一方的にやられるだけだ。それこそメラを浴びせられるとか。
グラッドさんはパンとナイフを元の場所に片付けてから言った。
グラッドさん「二人とも薬を飲んだのなら、それぞれ休みたまえ。ヤンガス君は奥の部屋だ。
        ニズは宿屋に部屋を取ってあるんだから、そこに戻るべきだな。」
そもそもニゼウィドがグラッドさんの部屋に何をしに来たのか聞いてなかった。最初からヤンガスを狙ってきたわけじゃないだろうから。
でも聞いたところで教えてはくれないだろうな。
それじゃヤンガス、またベッドを貸してもらうか。
俺が立ち上がって腕を貸すと、ヤンガスは黙ってつかまってきた。
グラッドさんは何か言いたげにしていたが、結局口を閉ざしたままだった。
ニゼウィドも黙っていたが、やがておもむろに立ち上がった。
彼に捕まって売られそうになったがヤンガスが逃がしたという奴隷がどうなったのか、ちょっとだけ気になったが、
誰に尋ねても答えは得られないだろう。よほどの事情でもない限りは。
だから俺は、そんな聞きようのない事は脳裏から追っ払って、ヤンガスを休ませることに専念した。
俺はヤンガスを連れて奥の間に戻った。
ヤンガスの足取りはしっかりしている。とても数日間ものを食べていないようには思えない。
ヤンガス「そうでげすか?…まあ、アッシも山賊から足を洗った直後は、食うもんがなくてすきっ腹を抱えて旅をしてやしたから。
      そのときのことを思い出せば、多少の空腹はこらえられるでげす。 
      だけど、あのグラッドの旦那の薬湯は、やたらと腹をちくちくいじりまさあ。すきっ腹がつらくなっちまって…。
      そういや、兄貴に出会ったときも、アッシの腹の虫がぐうぐう言ってたときでやした。」
それで破れかぶれになって、あんな吊り橋の上で俺と王様を襲ったんだな。
ヤンガス「あのあと助けてもらってから兄貴に貰ったパンは、最高に美味かったでがすよ。」
ヤンガスが喜ぶと、俺も嬉しい。
シーツにくるまれたヤンガスは、何度見ても滑稽な格好だった。
ベッドのそばに来ると、ヤンガスはまとっていたシーツを緩めて下ろした。
ヤンガス「さすがに汗くせえ・・・」

81:作者 ◆iN4v4y5k3Q
09/09/27 02:16:23 GCRRhRIo0
↑は「239」が正しい通し番号です。

82:(作者以外)誰も読まないSS240
09/09/28 03:09:52 mJwndCus0
明るいところで見るヤンガスの背中は、心無しか疲れて見えた。
いや、心無しのはずはない。ヤンガスの状況に身を置いて考えれば、ヤンガスが疲れているのはすぐ推し量れることだ。
ヤンガスがベッドの上に丸めて投げだすように置いたシーツからは、ヤンガスの香ばしい体臭が立ち上っていた。
俺はその匂いを深々と吸い込む。
最高にいい匂いだ。こんな匂いは、トロデーンの料理人も、サザンビークの香水職人も編み出すことができないだろう。
俺は、自分に背を向けているヤンガスの首筋に鼻を近づけて鼻をひくつかせた。
ちょっと甘酸っぱくて香ばしい香りがした。
俺の股間は一気にスーパーハイテンションになった。
ヤンガス「兄…貴…?」
ヤンガスが振り返ろうとする。その首筋の、脂肪で上張りされた筋肉の動きが、言葉で言い表せないほど欲情をそそる。
もう、このまんまヤンガスを…
ヤンガス「兄貴、顔が近すぎでが…のわあっ!」
…ベッドに押し倒しちゃえ!
俺は振り向いたヤンガスに飛びついた。そのまま二人でベッドに倒れこむ。
ヤンガス「ちょ、あ、あにぎ、それは…」
俺の固くなった逸物が、服越しにヤンガスの太ももにぶつかる。
大皿のように見開かれたヤンガスの目を、俺は吸った。
ヤンガスの汗の味がした。
続けてヤンガスの額の汗を舐める。すっぱい、そして塩辛い。舌がピリッとする。ヤンガスの味は最高だ。
ヤンガス「兄貴、こんなこと、グラッドの旦那やニゼウィドに見られ…たらっ!どう言われることか…」
俺はそんな批評なんか気にしちゃいない。とにかくヤンガスが食いたいんだ。
俺は舌でもってヤンガスの眉骨を、団子鼻を、十文字の傷跡を、無精髭の伸びかけた上唇を、Cの字を描いた耳たぶを、
そして髭がざらざらする顎と咽喉笛を、愛撫していく。
ヤンガス「あ、あにひぃ…・・・」
俺のシャツにヤンガスの汗がしみ込んでじっとりと湿っている。一部は俺の汗でもあるんだろう。
俺はそのままヤンガスの胸を舐め始めた。舌にヤンガスのこわい胸毛が絡んでくる。
蝋はもうすっかり取れて無くなっているようだ。ヤンガスの美味しい肌と汗の味だけがする。
ゆっくりと唇を走らせる。ヤンガスの右の乳首に到達した。そこを優しく噛んでみる。
ヤンガス「うえっ!そ、そんなところ、噛まねえでくだせえ…」
ヤンガスの乳首は、俺に吸われても立ち上がりもしなければ、ぴくぴく動きもしなかった。
ヤンガスの乳首は性感帯ではないわけだ。
場所を変えて、胸と胸の谷間を舐めてみる。胸骨の上に分厚く乗った脂肪が美味い。
ヤンガス「兄貴ィ、こんな破廉恥なことしてたら、アッシの風邪が移っちまうでがすよう!」
ヤンガスの風邪なら移ったって平気。むしろヤンガスから貰ったことになるんだから、喜びこそすれ困りゃしない。
ヤンガスの腋の下ももちろん覗いてみた。男らしく、そしてヤンガスらしい、きつい芳香がくゆっていた。
ああ、なんて豪華な香りなんだ。
ヤンガスの腋毛には、汗から出た塩の結晶と、皮膚の垢、それに毛のくずなど、いろんなものが絡み付いているようだった。
そのすべてを俺が舐め取ってやろう。

83:(作者以外)誰も読まないSS241
09/09/28 18:30:55 PoXY+qWA0
トロデーンで食べている最高級のチーズも、アスカンタの王様にお出ししていただいた最高級ワインも、
このヤンガスの肉体の芳香に比べれば、劣っているとは言えないものの、凌駕しているとは言いがたい。
俺は舌を伸ばした。舌先にヤンガスのごわごわした腋毛が触れる。
ヤンガス「あひゃん…」
俺は唇も伸ばした。ヤンガスの大胸筋と広背筋とに挟まれたそのくぼみを、俺は吸った。
匂いから想像していた以上に濃い味が、口いっぱいに広がる。
舌にヤンガスの腋毛を絡めてみた。そのままちゅぱっ、ちゅぱっ、と吸ってみる。癖になりそうな味と香味だ。
ヤンガスは美味しい。そんなこと、暫く前から分かっていたことだが、いまこうして改めて確認できた。幸せだ。
ヤンガス「兄貴…グラッドさんが見てるでがすよ、ほら。」
いいの、そんなこと。グラッドさんだって、寂しい夜はきっと、ニゼウィドと二人でこんなにしっぽり宜しくやってるはずだから。
それに、ヤンガスが俺から逃れたくてでたらめを言ったことくらい、俺にはお見通しだ。
だってこのベッドは衝立の陰にあって、部屋の出入り口は見えないもの。グラッドさんが入ってきても確認しようがない。
俺はヤンガスの右の腋の下の濃厚ブイヨンをたっぷりと堪能した。
さあ次はあっさりと腕の肉だ。
ヤンガス「あ、あ…」
ヤンガスのがっちりした上腕二頭筋をくるんでいる皮下脂肪の、さらにその上に滲み出している汗を、俺はヤンガスの腕毛とともに啜った。
ヤンガスは腕を痙攣したように動かすが、俺を振りほどいて逃げようとは思わないらしい。
数日来ものを食べていないというのに、ヤンガスの腕からはおいしいエキスが滲み出ていた。
ヤンガス自身が美味しい食べ物だから、とくべつ物を食べなくとも餓死せずに済んだのかもしれない。
俺はそのままヤンガスの右手の先へと舌を運ぶ。
ヤンガスの掌は塩辛い。わずかな苦味と、気の利いた酸味が、その味を引き立てる。
俺はヤンガスの指だって一本ずつしゃぶった。
ヤンガス「いやあ、兄貴ぃ…頼むからもう、よしてくれでがすよう…」
声に力がこもってない。本気で言ってるわけじゃないのかもしれない。
俺はヤンガスの指をしゃぶり終えると、口に残った豪奢な後味を楽しみながら、ヤンガスを見下ろした。
ヤンガスはベッドの上に大の字になって倒れている。さっき俺が押し倒したときの格好そのまんまだ。
大きく開いた両目は、不安を抱えたような光を宿して俺の顔に向いている。
味だけじゃなくて見た目でも楽しめるヤンガス。一生手離したくない。
それじゃあ次は左手をいただこうか……。
ヤンガス「わぎゃっ!兄貴、もう駄目でがすって!は、はぐじょんっ!」
ヤンガスは俺に持ち上げられた左手を奪い戻そうと、力を込めて引っ張った。俺も負けじと引っ張り返す。
風邪を引いてるとはいえ、ヤンガスの力は強い。俺はヤンガスに引っ張られ、手を掴んだままヤンガスの腹の上に転がった。
でも、この手はものにしたぞ。
ヤンガスの左手は右手に比べて味がややぼけている気がする。ヤンガスは右利きだが、利き手によって味が変わるものなんだろうか。
そのままヤンガスの太い前腕に手を走らせる。手首の皺にたまった塩や皮膚の破片も、無駄にすまいと舐めとった。
ヤンガス「あひぃ…兄貴、くすぐったいでげす…それと、重いので降りてくだせえ…」
おりしも俺はヤンガスの肘の内側を味わっていたところだったが、そこより肩側は舐めにくいので姿勢を変えようとしていたところだった。

84:作者 ◆iN4v4y5k3Q
09/10/05 03:29:05 BaekgPiz0
そろそろ続きを書かなくちゃ。
でも微妙に気が乗らない。
あーあ、リアルヤンちゃんと身体を重ねあわせたい。

85:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/08 01:49:06 kRqrxtlo0
DQおっさん総合萌えエロスレです
よかったら来てください。ドラクエのおっさんキャラに関する話題ならどんな話題でも大歓迎です
スレリンク(pinknanmin板)

86:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/10 16:55:24 GEQdhI+x0
>>84
気が乗らないならお茶でもどうぞ
っ紅茶

87:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/14 19:39:09 waGuBaMM0
babu-

88:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/14 20:40:31 EYejMtEE0
ちゃんと中の人がいるんだから上げるな

89:(作者以外)誰も読まないSS242
09/10/18 13:27:17 4VT3Jzg90
俺はヤンガスの腹から降りた。ヤンガスは吐息をつく。
俺が降りたのは、ヤンガスに頼まれたからというより、ヤンガスを美味しく味わうために姿勢を変えるのが主目的だ。
ヤンガスの左のかいなを持ち上げ、俺はむっちりした二の腕の脂と肉の感触を楽しんだ。
ヤンガスの毛が俺の舌と絡み合って絶妙な食感を醸し出している。
俺はそのままヤンガスの左の腋の下へ特攻した。
ヤンガス「あっんん……」
うふふふ、感じてる感じてる。ヤンガスも気持ちいいんだ。
ヤンガスは、逃げたいのか背中が痒いのか分からないが、ときおり体をもぞもぞと動かす。
そんなにしたら、背中の美味しい風味がベッドに吸われてしまうじゃないか。
俺は、ヤンガスが身じろぎするのを抑える目的と、そしてもちろん美味しいダシを味わう目的で、
ヤンガスの左の腋毛にむしゃぶりついた。
濃厚な風味が俺の口いっぱいに広がる。上顎の硬い部分がヤンガスの味でひりひりした。
そのままじっくりと啜る。舌をヤンガスの腋毛に絡め、塩や垢をおもむろにこそげ取る。
ヤンガス「兄貴ぃ…腹壊しますでがすってば…」
ヤンガスを食べて腹を壊すだって?そんな馬鹿なこと、起きるはずないじゃないか。こんなにおいしいものを…。
俺はヤンガスの腋の下のまわりの少したるんだ皮膚を甘噛みする。ぷにぷにした感触が、食欲をいっそうそそる。
吸って、舐めて、しゃぶって、噛んで、また吸って。
ヤンガスの左の腋の下もだんだんと味が薄れていった。
それじゃあ次はどこを味わおう。
ヤンガス「はあはあ…」
ベッドに横たわったまま、ヤンガスは額に汗をかいている。この汗を舐め取っちゃうか。
ヤンガス「あ、兄貴…迫りすぎでがすっ!」
俺はヤンガスのおでこに舌をつけて、汗を舐め取った。ついでに眉毛もしゃぶる。
ヤンガスの眉骨はちょうど俺の口に具合よく納まるサイズだ。
ヤンガス「あああ兄貴、目は……目は舐めねえでくだせえ…」
そう言われるとつい舐めたくなっちゃうんだよな。でももし舐めたら、ヤンガスは目が痛い思いをする羽目になる。
そこで俺はヤンガス目を舐めるのはやめた。
かわりにヤンガスの腹に目をつける。大きくて広くて、舐め甲斐がありそうだ。
脂もたっぷり付いていて、いかにも味わいよさそうなヤンガスの腹。またいちども食べたことがない。
俺はヤンガスのみぞおちに舌を当てると、丁寧に舐め始めた。もちろん胸肉の垂れた裏側もだ。
ヤンガス「くすぐってえ…」
ヤンガスの声には全然張り合いがない。熱で参っているのか、それとも俺の舌で舐めてもらうのが気持ちいいためか。
ヤンガスの腹は、広いわりには味気がなかった。もしかすると、さっき腋の下を舐めたばかりの舌で味わったからかもしれない。
また今度機会があったら腹の味を堪能しようかな。
ヤンガスの臍ももちろん味わったが、ここはさすがに臭い。俺もちょっと舌をつけただけで、舐めるのは止した。
まだ太腿と尻と脚と足が残っているぞ。そしてそのあとにはスペシャルデザートのバナナとナツメヤシが待っている。
俺はヤンガスの鼠径部に唇を付けてすすった。腋の下とはまた違う、独特の辛い風味があった。
ヤンガス「兄貴、チンポだけはしゃぶらんでくだせえ。アッシ、イキそうでがす…」

90:(作者以外)誰も読まないSS243
09/10/21 06:46:48 fcRsQYY10
そんなこと言われてもなあ。後でデザートとしてばっちりいただく気満々でいる俺には通用しない。
ヤンガスの太腿に舌を走らす。皮膚の下の脂の下の筋肉の張りがたまらない。かすかに震えているようだ。
そして味はもちろん美味い。少し脂気が足りないかな。
ヤンガスからにじみ出るムンムンした香気はこのあたりには少ないようだ。
ヤンガスのすね肉をかじってみる。向こうずねは堅い。骨の硬さじゃなくって、上に載ってる脂が締まっている証拠だ。
最高の霜降り肉だろう。
アキレス腱もかじってみた。これは固い。
ヤンガス「兄貴ったら…」
俺はヤンガスの足の裏を匂いをかいだ。さっきサウナに行ったたためもあるのか、そんなに匂いはきつくない。ちょっと残念。
ヤンガスの土踏まずを舐める。ヤンガスがびくっと身震いして脚を引っ込めた。
俺はそんなことには構わず舐め続ける。ヤンガスの行動は自然の反射だから仕方がない。
足の裏の皮膚は固くて丈夫だった。この足の皮がヤンガスの全体重をいつも支えているわけだ。
ヤンガスのすべてがここに凝縮されているようにも思える。だから俺はヤンガスの足の裏を舐め続けた。
右足を舐めたら今度は左足。ちょっぴり舌がひりひりするけれど、飽きない風味だ。
ヤンガス「くす…ぐってえでがずっ…」
そう言えば、ヤンガスと共に旅を始めてからもう長いのに、足の裏をじっくり眺めたことはなかったな。
太く逞しくて、毛の生えている足の指。爪も厚い。爪垢がたまっている。
いい匂いだ。俺はかいでいるうちにギンギンに勃起してしまった。
まだ食べていないヤンガスの左のすねを手にしたまま、俺はズボンの中に手を突っ込む。
目的は言うまでもない。
ヤンガス「兄貴ぃ、ここはグラッドさんのうちでがすよ。人んちで抜いたりしちゃいがんでがすよ?」
ヤンガスが頭をもたげて、下目使いになりながら俺に声を掛けてきた。
でも気持ちよくってそんなこと聞いちゃいられない。
ハアハア、ハア、ハア……も、もうじき出るっ……
俺はズボンとパンツを落として、股間を丸出しにした。ちょっと寒い。
俺はその格好のままでヤンガスにのしかかった。
ヤンガス「のわっ!」
ヤンガスに逃げ出す隙も与えず、俺はヤンガスの胸にまたがる。
さあヤンガス、俺のミルクを飲め。飲んでくれるよな?
ヤンガス「そんなもん…飲んだら、咽喉に引っかか…むごぉっ!」
俺はヤンガスの口に自分の珍棒を押し込んだ。ヤンガスの下が遮って奥まで入らないのを無理に入れる。
ヤンガスの口の中はあったかいなあ…うっ!
俺はイッてしまった。
ヤンガス「ぶおおぉぉぉ!」
ヤンガスは頭を振り回す。舌だの歯だの唇だのを使って、俺の雄種が咽喉に引っかかるのを防いでるんだ。
飲めよ、ヤンガス。お前のために出したんだから。
俺は落ち着き払って自分の縮んだ逸物を引き抜いた。
ヤンガス「ひ、ひどいでげす……」
ヤンガスは口の中にへばりついた俺の汁を何とか処置しようと必死のようだ。


91:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/25 14:37:10 Tz8MOAmG0
なんというカオススレ…
濃厚すぎる…

92:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/25 19:50:39 0pJzChc4P
            ○
         ⊂⊃ ⊂⊃ /~~\   ⊂⊃
    林林............,,,,傘傘傘::::::::傘傘傘.........林.林...

   このスレが下の方まで下がったら起こしてね
               _,,..,,,,_
       、,  ,,, 、,,  ./ ,' 3/⌒ヽ-、_   、 ,,  @
         、,   /l.  /____/      ヽ|ノ,,
    @   ,,, 、,,  ̄,, ̄ ̄ ̄ ̄,, ̄   ,,, 、,,
    ヽ|ノ 、、,  ,, 、,,   , "  ,,  、、, ,,

93:作者 ◆iN4v4y5k3Q
09/10/25 23:09:30 fz1CVMI60
ヤンガスは数日来ろくなものを腹に納めてないから
兄貴のザーメンがちょうど良い腹休めになるといいなあ、と。

ちょっとしたメモ代わり。

94:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/29 03:45:06 7DdVaXJmP
スーパー全板規制タイム

95:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/04 18:32:11 2EgqH53y0


96:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/08 18:31:37 xHUCijDC0
ほす

97:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/11 04:03:01 I/Yzrbha0
また規制タイム突入のようです

98:誰読SS作者 ◆iN4v4y5k3Q
09/11/12 05:56:18 uajKWmEE0
規制が解けちゃった話。


アクト「ヤンガス~おいしいよっ♪チュッチュッ」
ヤンガス「兄貴ぃ、アッシは汗まみれ糞まみれでばっちいでがすよぉ…」
アクト「ヤンガスの体に汚いところなんてある筈ないじゃないか!」
ヤンガス「アッシは兄貴のためなら火の中水の中地獄の中までもと思ってまいりやした、
      だけど兄貴の口の中までとは思ってもみな…うひゃあ!」
アクト「うふふ、ヤンガスのタマタマって美味しい。もじゃ毛にしみ込んでるダシが最高!」
ヤンガス「アッシは兄貴のためなら火の中水の中空の中までも、と思ってやしたが
      ぱられる・わーるどとかではチョコの中に入れられちまうし…」
アクト「ヤンガス入りチョコは最高に美味しかったよ!」
ヤンガス「いや兄貴はぱられる・わーるどでは名前が違ったでやんすが。」
グラッドさん「良かったら…私にもヤンガス君を舐め舐めさせてくれないか。」
アクト「味が抜けちゃってても良いのなら、どうぞ。」
ヤンガス「せ、背筋がざわーっとするでがす!はくしょん!」


※パラレルワールドはこちらのこと。
スレリンク(ff板:173-381番)


99:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/18 00:43:53 HIe1LU1JO


100:(作者以外)誰も読まないSS244
09/11/20 14:16:38 TdmnkmKD0
俺はすっかり気持ちよくなってしまった。
あと左足が残っているが、これを食べちゃおうかどうしようかちょっと悩む。
しかし、ヤンガスの左足は、高級ハムもかくやと言わんばかりの芳香を放ち、俺を誘うのだった。
食べちゃえ、ええいっ!
ヤンガス「あ、でぃぎ?」
ヤンガスは爪の垢まで美味しい。
ヤンガスの足の裏をかじり、アキレス腱をしゃぶり、ヒラメ筋をしゃぶりしながら、膝の裏までたどり着く。
ここは温かいんだ。だからいつも香ばしい香りが立ち上っている。
ヤンガスの膝の裏をじっくりと俺は味わった。
そしておもむろに太腿にかじりつく。歯に伝わる弾力がえも言われない。
ヤンガス「あにき…やめ…」
とうとうヤンガスの股間にたどり着いた。前と後ろがあるが、まずは後ろから舐めることにする。
俺はヤンガスの太腿を自分の肩に担いだ。ヤンガスの尻が俺の目の前にある。毛がボーボーだ。
ヤンガス「兄貴、い、息が苦しい…」
俺がヤンガスの脚を担いだから、ヤンガスの首も一緒に曲がってしまったようだ。
首を反らせればいいんだよ。
まずは尻の肉に手を付ける。というか、唇を付ける。皮が分厚くて硬い。まるで本の装丁のようだ。
続いて噛んでみる。ぐにっぐにっとしていて、あまり美味しいものではない。
もっとたぷんたぷんのぷりんぷりんでなくちゃ駄目じゃないか。
ヤンガス「アッシにそんな無茶を言われたって…だいいち、兄貴がアッシを食うことなんて予想の範囲外でげすぜ?」
しかし、俺が想像するに、ヤンガスは既に誰かに食われているはずだ。
その時の経験を生かす気はなかったのか。
ヤンガスの尻肉に物足りなさを感じたまま、俺はヤンガスの尻の谷間を割り開いて覗いた。
そこには、俺の大好きなヤンガスへの特別な入り口がある。まるでこれから開くヒナギクの花のつぼみのようだ。
ただし色は焦げ茶色をしている。粘膜が少し現れ、赤紫の部分もある。
俺は舌を突き出し、そうっとその入り口に触れる。
ヤンガス「ひぎゃはうっ!」
ヤンガスが全身をびくっとさせた。入り口もびくびくと震えた。
何か特別なにおいを立てている。甘いような臭いような独特の芳香だ。
俺は静かに前歯を当てた。
ヤンガス「あっ、あにっきっ…まさかアッシのケツの穴を舐めて…」
まさかも何もない。目の前にあるんだもの、舐めたくなるのは当然じゃないか。
ヤンガス「そこはさっきアッシが腹下しをして…」
でもそのあとサウナに入っただろう。俺が綺麗にしてやったんだから大丈夫、大丈夫。

101:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/24 06:27:29 euX/A99S0
101

102:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/30 04:34:09 /Xr3gaPM0


103:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/03 11:38:47 Co3/Z0Yi0
続きマダー?

104:(作者以外)誰も読まないSS245
09/12/04 04:51:11 8fRzdMxp0
俺はヤンガスの特別な入り口をかじる。硬くてコリコリしている。
ヤンガス「いやっ…駄目でがす兄貴、痛い…」
俺は両手でヤンガスの尻肉の割れ目を広げた。ヤンガスの菊の孔があらわになり、孔自体も口を多少開いた。
そこで俺は孔の中に見え隠れする粘膜に自分の舌を走らせた。
酸っぱいような苦いような、味とも言いがたい感覚が俺の舌を駆け抜ける。
ヤンガスはいろんな味がするから舐めていて飽きない。
俺はその穴の中と外をおもむろに舌でさすった。
ヤンガス「はやうっ!ひぎっ!だ、駄目でがす兄貴、腹壊すでげすよ!
      糞食ったら、全身ニキビだらけになっちまうって聞いたことがあるでがす。」
でもヤンガスはべつに大便をしているわけではない。だから俺も食べてなどいない。
俺の舌の動きにつられ、ヤンガスの股と太腿の筋肉もびくん、びくんと震える。気持ちよいんだろう。
ヤンガスは喘ぎ声を上げ始めた。
ヤンガス「あううん…あっ、あ、あっ、あ…あに、きっ、そんな…だめでげす、アッシの風邪が移っちまうでげすよ…」
俺の額をこするものがあった。細い物だ。
何だろうと思って上目遣いで見ると、それは硬くなり始めたヤンガスの珍棒だった。
亀頭が俺の額に当たっているんだ。きっとヤンガスにとってはこうしてこすれていることが気持ちいいはずだ。
さて、そろそろデザートを食うか。
俺は固くなり始めたヤンガスのバナナを口に含んだ。これをしゃぶると、じきに濃厚ミルクジャムが出てくるはずだ。
ヤンガス「いやああああああああああ!あにぎいいいいいいいい!」
ヤンガスは気持ちよすぎるのか、それとも俺にしゃぶってもらって嬉しいのか、感嘆の悲鳴を挙げた。
剥けた皮も、先っちょの柔らかいアンズ部分も美味しい。
ヤンガスが腰を振りだした。よっぽど気持ちが良いのか。俺にミルクジャムを早く飲ませたいという親切心なのか。
ヤンガス「兄貴…だめ…」
それからヤンガスは首を上げ、下目使いになって俺のほうを見て言った。
ヤンガス「ほら兄貴、グラッドさんが見てるでげすよ…。」
俺にとっちゃグラッドさんだろうとニゼウィドだろうとククールだろうと誰が見ててもどうでもいい。
だってヤンガスの美味しい場所を味わっている最中なんだから。邪魔されたくはない。
ヤンガス「兄貴…アッシ、出ち…まう……」
ヤンガスはさっきから動かしていた腰をなおも激しく振り出した。しかもやたらと律動的だ。
ヤンガス「もう、だめ…い、いぐっ…で、げすっ…」
俺の口の中のヤンガスの亀頭が膨れたかと思う間に、甘くて苦いミルクジャムがたっぷりと噴き出した。
四日分溜めていたものがいっぺんに出たわけだ。そりゃもちろん、濃厚で美味い。
俺はヤンガスのミルクジャムを口いっぱいに含み、その粘り気と香りをじっくりと味わうことにした。
ヤンガス「グラッドさん…ご機嫌斜めでげすよ…」
萎えたペニスを股座に提げて、ヤンガスは落ち着きのない目で俺を見ている。その視線は俺だけでなく、俺の後ろにも動いていた。
俺は振り返る。と、そこにはヤンガスの言うとおりグラッドさんが立っていた。
腕組みをして眉をひそめている。一見して険しさが伝わってくる表情だ。
グラッドさんが言いたいことくらい俺にもすぐ分かった。
グラッドさん「ヤンガス君には十分な吸息が必要だと伝えなかったかい?」
えーっ…と、確かに伺いました。でも俺だってこのヤンガスに数日ぶりに出会えて、今まで我慢していたもので…。


105:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/08 10:04:10 zpRlBd+NP
(・∀・ )っ/凵⌒☆

106:誰読SS作者 ◆iN4v4y5k3Q
09/12/11 00:49:01 62jsjGZ60



出まかせの小ネタ。

ヤ「あっし、肉が食いてえでがす!腹減った!」
ア「だめだめ、グラッドさんに止められてんだから。(さっき買ってきてたみたいだけど…)」
ヤ「兄貴はアッシの肉棒を食ってるって言うのに…」
ア「じゃあヤンガスも俺の肉棒を食うかい?」
ヤ「で、でも兄貴の肉棒はアッシのケツの中の味が染み付いてて…」
ア「まだそんなに何度も突っ込んでないってば。
  グラッドさんとニズさんのほうがずっとズコバコやってるはずだ。」
ニ「…誰がズコバコだって?」
グ「ニズの尻は気持ちいいぞ。なあ?」
ニ「グラッド…ぽっ」
グ「ニズ…てへっ」
ア「二人とも、患者のいる前でノロけないてください。」
グ「ここは私の家だ、この程度のノロけは許容範囲内だろう。」
ヤ「目の毒でがす。」
ア「グラッドさんもニズさんも、単品で見るとすごくそそるんだけれどな。
  毛むくじゃらだし肌の色が濃いしガチムチだし…」
ヤ「アクトの兄貴、アッシというものがありながら…」
ア「あっ、ヤンガスが嫉妬してる。」
ニ「ヤンガスも嫉妬するんだな。やっと男色に目覚めたか、おめでとう。」
ヤ「なんかすごい空気を感じるでがす。」
ア「ヤンガス可愛いよ、ちゅっ(はぁと)」
ヤ「アッシは…もうとうに諦めてるでがす…
  ゲルダと一緒だった時代はこの脂の乗った胸の内にしまっておくとするでげすかね。」

※ア……アクト(8主人公)、ヤ……ヤンガス、グ……グラッド、ニ……ニゼウィド
 ニゼウィドのみ、(作者以外)誰も読まないSSのオリジナルキャラ。

即席だから内容は無いし、文体も練れてないし、だいいちあまり面白くない。
保守代わりの一品です。




107:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/13 22:53:39 /SHpDe5N0
ヤンガスってなんてかわいいんだ…

108:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/17 00:50:51 FErlqos70
ほほほほしゅ勇者

109:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/18 09:35:46 Ug2EsaZV0
あにぎ~

110:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/19 11:32:52 OmIQXOk30
三日ごとに圧縮がきそうだよこれは…
FF13祭のこの時期だけ板容量を増やせないのかね。
900スレまで可能とか。

111:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/20 11:00:50 MfhJSOaQ0
保守保守

112:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/20 20:03:26 Dpg093120
やっぱり3日に一度は圧縮がくるようだ。
FF13スレの影響で、年内はどんなことになるやら。

113:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/22 10:51:30 RAta+2nJ0
wktk

114:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/22 15:24:21 uxqGf5gAP
性的に虐めたい非イケメンの男キャラは?
URLリンク(www.vote5.net)

115:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/24 02:46:49 Bzh2UPKY0
ほしゅ

116:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/26 00:13:02 INIikahE0
ほす

117:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/26 06:48:47 N/JW31QWP


118:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/27 06:12:09 Ci1DdvMxO
勇者はレベル1でいいよ。

119:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/29 15:18:42 14kl8keV0


120:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/31 23:50:33 7G2xiDj90
来年はおっさんでいっぱいの年になりますように

121:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/02 03:27:20 qnFTZa2W0


122:誰読SS作者 ◆iN4v4y5k3Q
10/01/04 16:36:07 mHDsjgKS0
エ「ヤンガスの中は暖かくて気持ちいいなあ。」ズコバコ
ヤ「兄貴、ケ、ケツが……アッシのケツ穴が裂けるでがす!」
エ「だーいじょぶ、だいじょぶ。裂けてもホイミすればいいから。
  あっ、ところでもし挿入したままホイミしたら、どんな風に治るんだろう。
  裂ける前の状態になるのか、それとも裂けた部分を新しい組織が埋めるのでその分だけ伸びるのか…。」
ヤ「肌の怪我なら裂ける前の状態になるでがす…って、アッシは兄貴に何を話を合わせてるんだ…」

123:誰読SS作者 ◆iN4v4y5k3Q
10/01/04 16:47:47 mHDsjgKS0
あ、保守がてらの駄文と書くのを忘れた・・・。

124:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/06 18:24:12 eg2jFzKa0
ほっしゅ

125:(作者以外)誰も読まないSS246
10/01/11 00:21:25 1rNa/aZC0
グラッドさんはむすっとしてヤンガスを毛布にくるみ始めた。
ヤンガスはされるがままになっている。なんだかぐったりしているようにも見える。
ぐったりしているのは、俺がヤンガスのおいしいミルクジャムを搾り出しちゃったためだってのは分かっている。
ヤンガス、後でもう一回エンジョイしよう。
グラッドさんに促されるまま、ヤンガスはベッドに横たわった。
ヤンガス「はぐぢょんっ!げふっ……おえ゛気持ち悪い……」
さっき俺が飲ませたザーメンが口に合わなかったって言うことか!?
グラッドさん「見給え、これでは風邪が長引いてしまう。のんびりの旅でもないのだろう?
        ならばヤンガス君の風邪を癒してやることが、早立ちに一番つながることだ。」
ヤンガスは濁った目で俺を見つめた。口は半開きだ。
俺はヤンガスの目を見返した。ヤンガスが口をもぐもぐと動かした。
ヤンガス「兄貴……グラッドさんの言うとおりでがすよ…。アッシも急いで治しやすんで。
      素直に宿に戻っててくだせえでがす。」
ヤンガスの布団をしっかり整えたグラッドさんが、俺の肩に手を掛け、半ば引きずるようにして部屋から連れ出した。
隣の部屋には誰もいない。ニゼウィドは帰ったのか。
グラッドさん「さあ、君は少しはしゃぎすぎた。患者をおとなしく寝かせておきなさい。
        さっき飲んだ薬がきちんと効けば、明日の午後にはこの町を発てるはずだ。」
ヤンガスに再会したばかりなのにもう別れの時間が来たなんて信じがたい。
でも、明日になればまた会える。俺はそう考えてぐっと堪えた。
まさかヤンガスはグラッドさんに寝取られたりしないよな。ここはグラッドさんの家なんだし、そうならないとは断言できない。
グラッドさんとニゼウィドができていることを思い出したが、それでも俺は、
ヤンガスがグラッドさんに犯されているシーンを脳裏から払拭することができなかった。
グラッドさんが一穴主義だなんて保証はどこにも無い。

俺は挨拶をしてグラッドさんの家を辞した。グラッドさんは、俺たちが最初に会った時のような温かい人柄に戻っていた。
それから俺は宿屋を探して歩いた。道はさっきも通ったから分かる。
俺は歩きながらヤンガスのことを考えた。
蝋人形状態から復活して以来、腹に入れたものといえば、薬湯とパンが一切れ。あとは俺の雄ミルク。
ヤンガスは腹ペコでたまらないはずだ。グラッドさんはそれを分かっているはず。
腹をすかせたままにしとくのが治療に良いのかどうかは分からないが、ここはグラッドさんに任せるしかあるまい。
だが、もし明日ヤンガスの具合が良くなっていなかったら、グラッドさんをしばいてやらなくちゃ。
ヤンガスの伸びかけた髭面はたまらなくかわいかった。そうだ、あの髭で俺の亀頭をジョリジョリしとくんだった。
それにしてもヤンガスは全身くまなく美味しい。俺の口の中に、その味がまだしっかりたっぷり残っている。
一番濃厚なのは白いミルクジャムだ。
もしかして、俺ってヤンガス中毒になっちゃったのかな。
なっちゃってもいいや。あんなに素晴らしい味のするものなんてこの世に存在しないもの。
俺は馬車置き場の前を通り、階段を上がり、宿屋に着いた。
部屋に入ってみると、ゼシカが寝ていた。ククールは見当たらない。おおかた町を探索しているのだろう。

126:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/11 00:29:28 4YXznTKAP
続きktkr

127:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/16 00:46:12 mi+P3ybc0
ヤンガスが精液まみれになってるところが見たい

128:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/18 05:46:26 G9DLPAQ3P


129:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/21 18:21:16 7m+6hp7RP


130:(作者以外)誰も読まないSS247
10/01/23 19:56:59 kpPRFiCQ0
ゼシカ「…あー、よく寝た。あら、アクトだったの。ヤンガスはどうだった?」
俺は、グラッドさんがヤンガスの治療に当たっていることを伝えた。
それから、パルミドでの知り合い―つまりニゼウィド―に偶然出くわしたことも話題に上せた。
ゼシカ「すごい偶然もあるものね。パルミドとオークニスじゃ全然違う場所なのに。」
ゼシカやククールだって世界のどこかで思いがけない知り合いに出会うかもしれない。
でも俺の場合は知り合いがみんな茨になっちゃってるからなあ。
ゼシカ「出会うといえば、ククールには会わなかった?食事処を探してくるとか言ってたけれど。
    宿屋でいいじゃないのって、私は言ったんだけれどね。」
俺はヤンガスを腹いっぱい食ったばかりで、他の物を食べたいとはあまり思っていなかったが、
無論そんなことは口に出さなかった。
ゼシカやククールや王様はまだろくに食事をしていないはずだからな。
俺はベッドに腰を下ろす。ヤンガスに会えたことで気が緩んでほっとしたのか、急に疲れが出てきた。
俺も少し寝ようかな。
そこで俺はベッドに横たわって目を閉じた。だけど全然眠れなかった。
ニゼウィドがヤンガスに馬乗りになっていた場面と、俺がヤンガスを味わい終えたときのグラッドさんの渋面が瞼にちらつくんだ。
あの御者を野放しにしていたら、ヤンガスがまた襲われちまうかも。
それにしてもグラッドさんは丈夫だ。凍った洞窟の奥で倒れていたにもかかわらず、帰ってきた途端にヤンガスの治療を始めるし。
グラッドさんがニゼウィドをヤンガスに近付けないようにしていてくれるのなら、安心だが。
ヤンガスの裸はいくら見ても見飽きないし、味わっても満足しきることがない。
ヤンガス。俺のかわいいヤンガス。…

靴音がした。誰だろう。って普通に考えりゃククールだと分かるものだ。
ククール「ただいまー。アクトも帰ってたのか。…寝てるのか?」
いや、横になってただけだ。
ククール「そっか。ところで夕食はどうする?酒場まで繰り出すか。」
ゼシカ「あら、また誰かさんを口説くおつもりかしら?」
ククール「そんなわけないぜゼシカちゃん。この寒い町で俺を温めてくれそうなのは、ゼシカが一番だ。」
ゼシカ「調子いいわねっ。」
俺はひそかにゼシカにうなずいてしまった。ポケットから出てきてベッドに座っているトーポまでもがうなずいている。
そうだ、ヤンガスのことですっかり気がそれていたが、この町で片付けるべきことが二つあるんだ。
ひとつはあのハワードさんの犬。メディさんや、雪越しの教会で会った商人さんの話によれば、この辺りにいるらしい。
もうひとつは、リーザス像の目を作ってもらうことだ。
俺はシャツのうちに手をやった。ちょっとボロボロになってはいるが、紹介状がちゃんと入っている。
これはパルミドの盗賊たちの手も逃れてきたんだ。
それじゃ、ちょっと用があるから出かけてくる。
ククール「オッケー、わかった。ってまさかまたヤンガスのところか?」
違う。町を見て回ろうかと思ってさ。

131:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/28 14:19:57 vL7aSepiP
ktkr

132:(作者以外)誰も読まないSS248
10/02/05 01:51:19 LtTcSdXN0
俺はオークニスの町へと出かけた。
出かけるときに馬車置き場の前でちょうど王様と鉢合わせした。
トロデ王様「アクトよ、一人でどこへ行くんじゃ?この町の中なら迷いはせぬじゃろうが。
        外にはオオカミの群れが出ると聞いておるぞ。まかり間違っても一人で遠出はせんようにな。」
もちろん致しませんとも。
妙なことを王様は気にするものだと思ったが、よく見ると王様の服が点々と濡れていた。雪の粒が融けてできた染みだ。
どうやら王様は、散歩か何かするつもりで、馬車置き場の屋外への出入り口から出てみたらしい。
そのときにオオカミの足跡でも見つけたのだろうか。
トロデ王様「ん、まさにそのとおりじゃ。この辺りをうろつき回っておるらしいぞ。
       そうじゃ、ときにあの山賊めはどうしておった?おおかたお前のことだから見舞いに行ってきたんじゃろう。」
王様が俺とヤンガスの兄弟仁義を越えたつながりを知っているのは当然だから、こんなことを言われても驚くには当たらない。
俺はヤンガスがグラッドさんのところで薬を飲んで寝ていたことを伝えた。
トロデ王様「それならじきに治るじゃろう。ヤンガスは体が資本じゃから、早いところ体調を戻してもらわんとな。」
体が資本……俺の脳内では王様がおっしゃったのとは別の意味合いでその言葉がリピートされた。
あんなエロかわいい体だもんな。

俺は王様と別れて町を歩いた。
行き先は分からない。すなわち、宝石職人イェラルドさんの家を知らないということだ。
誰かに聞いてみようか。となると、グラッドさんしか思いつかない。
ほかに通行人がいればいいんだが……この町は、地下を歩く人が意外と少ないようだ。
グラッドさんの家に行くのも気恥ずかしいし、だいたいニゼウィドがまた訪れていたら嫌だし。
いいや、適当な家で尋ねちゃえ。
俺は近くにドアがあるのを見つけると駆け寄り、ノックした。
中から男の声がした。
開けてみると、そこは倉庫だった。樽だの木箱だの、藁だの布だのが積んである。
そして、男の人が一人、それを整理していた。
男の人「見かけない顔だな。この町の人じゃないだろ、あんた。」
俺は簡単に挨拶をして、イェラルドさんの家の場所を尋ねた。
男の人「そんなら、そこを出てまっすぐ行って、突き辺りを左に曲がってくれ。
     更に突き辺りをもう一回左に曲がって進んだいちばん奥だ。
     ……じつはこの倉庫の隣になるんだ。この壁の裏っかわさ。」
じゃあそこの壁を突きぬけていけば早いよな。って、もちろんそんな行動に出るわけないが。

行くのは全く苦労しなかった。教えられたとおりに進んだら、ちょっとおしゃれなドアの前に出た。
表札も掛かっている。「宝石職人 イェラルド」だって。そのまんまだ。
俺はノッカーをつまみあげて扉を叩いた。
ややあって、中で人の足音が聞こえ、ドアが開いた。
中から顔を出したのは、俺と同じくらいの年の若者だった。
若者「あ、イェラルド親方に御用事ですか?」
俺はそのとおりだといった。今いらっしゃるのかも尋ねた。
若者「はい、おりますよ。どうぞ入ってください。」

133:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/02/07 18:30:32 w8jbunhQ0


134:誰読SS作者 ◆iN4v4y5k3Q
10/02/08 22:47:28 koA7CytE0
誰かにヤンガスとエイトの結婚式の様子を絵にしてほしい…
もちろんこの二人が結ばれる設定。

自分で描こうかな。

135:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/02/14 02:53:42 DHgtSIjE0
ヤンガスとヤンパーをくすぐり責めで泣かせたい

136:(作者以外)誰も読まないSS249
10/02/20 23:59:27 s0rtWnJr0
若者に案内されて入ると、そこは石造りのホールになっていた。
薄暗い。もっとも、半分地下に埋まっているこの町では、どこへ行っても暗いんだけど。
それに今は夕方だ。窓があっても暗いに決まってます。
ホールのすぐ隣には大きな部屋がある。若者は、間の壁にあるアーチを通り、奥の部屋に入っていった。
奥からはなんかゴソゴソいう音が聞こえている。それに若者の声がかぶさって聞こえた。
若者「親方、お客です。」
ゴソゴソ言う音がやみ、すぐにイェラルドさんが出てきた。
イェラルドさん「いらっしゃい。おや?……ああ、さっき会ったね。」
俺は挨拶をし、さきほどグラッドさんの家で顔を合わせていることを伝えた。
それともちろん、用向きがあって訪れたことも言った。
イェラルドさん「では奥に来たまえ。」
奥の部屋は工房になっていた。机が四つ、ひときわ大きいのがイェラルドさんので、残りはお弟子さんのものらしい。
大小さまざまな棚、それにサイドテーブルだの椅子だの木箱だのが、雑然と言うには整理されすぎている状態で置かれている。
俺は懐から紹介状を取り出した。
折れたり汗を含んだりしてしわしわになっているのをイェラルドさんに渡すのは気が引けたが、
これ以外に紹介状を持っているわけがないので、なるべく平たくして形を整えた。
イェラルドさんはご自分の机に就くと、俺の顔を見た。
イェラルドさん「さっきのあの男から取り出した宝石を見に来たのかな。いや、どうもそんな雰囲気ではなさそうだね。」
見れば、イェラルドさんの机の上には木箱に入った宝石類が置いてある。
その中には、鞘から抜いた短刀とその鞘も入っていた。短刀の刃には布が巻いてある。
この短刀は、もしかしたらヤンガスの尻に入っていたものだろうか。
イェラルドさん「うん、この短刀はさっきのグラッドのところの男から取り出した奴だ。」
ヤンガスの中から何が出てきたかは、俺は取り立てて興味を持っていなかった。
大事なのは宝の入っていた容器のほうだから。
それはそうと、早いところ用事を済ませなくちゃ。
俺は、リーザスの瞳の模造品を作ってほしいことを伝えつつ、紹介状を手渡した。
イェラルドさん「どれどれ…ふうん、これはパルミドの情報屋のものじゃないか…うん。」
紹介状を読むと、イェラルドさんは再び俺の顔を見た。
イェラルドさん「引き受けるのは良いが、私もクラン・スピネルの実物を見たことはないから、時間は掛かるぞ。
          ときに、よもや持っていたりは……するわけないか。」
時間のほどは致し方ない。いずれにせよ、次にリーザス像のお参りの日が来るまでに仕上がればよいのだ。
イェラルドさん「それで、代金は如何ほど頂いとこうかね?情報屋は、事情によりなるべく安くしてやるようにと書いてたが。」
俺のみぞおちの辺りで何かがガチャンと落ちたような気がした。
えーっと…そうだよね、ただで仕事をしてくれるはずはない。
お城暮らしでお金を使う機会が少なかったとはいえ、報酬のことをすっかり失念していたのはちょっと恥ずかしい。
普段だったら幾らくらい貰うものなのかを尋ねることにしよう。

137:(作者以外)誰も読まないSS250
10/02/21 00:21:08 P16AtdIL0
イェラルドさん「相場かい?ものにもよるが、小さい宝石なら千ゴールドとか二千とかだ。
         この短刀のようなものになると一万ゴールドは下らないよ。二、三万ゴールドまで行くこともある。」
じゃあ、見たことのない宝石の模造品なんてのは……
イェラルドさん「大きさによる。どのくらいなんだね。」
手のひらより一回り小さいのが二個です。色は綺麗な紅色です。
イェラルドさん「そういえば本で見たことがあった。あれだと……普通なら五千ゴールドは掛かるのだが、
         情報屋からの依頼でもあるし、二千ゴールドで手を打ちたい。」
俺は財布を取り出した。それだけの金が入っているだろうか。
幸い、あることはあった。俺は取り出して支払った。
イェラルドさん「多少時間が掛かる。さっきも言ったようにね。何日くらいまでなら待てるかい。」
俺は指折り数えてみた。リーザス像のお参りの日があったのは、ゼシカが俺たちの仲間に入って程なくしてからだ。
まだ半年は余裕がある。
イェラルドさん「あと半年。じゃあ楽々だな。なに、ゆっくり仕事をしても半月で仕上がるものだ。
          十日もしたら出来上がっているだろう。十日したらとりあえず取りにおいで。」
本でしか見たことのない宝石を作るのに、十日で済むのか。腕前は確かなようだ。
実物を見せたらもっと早くできるんだろうな。でもクラン・スピネルはハワードさんの魔法の壷の中で溶けてしまっている。

俺はイェラルドさんの家を出て宿屋に戻った。
ククール「おっ、アクト、帰ってきたか。そろそろ食事にしようかと思っていたところだ。」
宿の食事は質素だが美味しかった。面白いのは、酒がただで飲み放題だってこと。
ヤンガスもこの場にいたらきっと喜んだろうに。
ヤンガスの代わりというわけではないだろうが、いつの間にか王様が食事の輪に加わっていた。
俺たち三人は気が付いたが、宿の人も、ほかの泊まり客も、一向に王様のことを気にする様子はないようだ。
王様なんかよりも変わった客が来ることもあるんだろうか。

その理由は、後で分かった。食事のあと、俺とゼシカが宿に戻り、ククールは少しあちこちぶらついていた。
そして戻ってきて、俺達に言ったものだ。
ククール「おいおい、聞いてくれよ。…プフッ!
      食事のときに王様が来ていたろ。あれを見ても誰もなんとも言わなかったよな。
      それで、食事のあとで俺が宿の人と話していたら、なんて言われたと思う?」
ゼシカ「何かしら、気になるわね。」
俺も気になるぞ。ククールったら、今にも爆笑しそうな面持ちなんだもの。
ククール「宿の人ったらよ、『あの緑の魔物さんは、よく躾が成っていますね。
      あなた方が飼ってらっしゃるのが分かったので、追い出さないようにしましたが、
      もしまた入ってくるかもしれないようなときは、先に私どもに一言お伝えください。』だってよー!
      あー、おっかしいの!トロデ王様に聞かせたら絶対カンカンになって怒鳴り込むだろうけれどな。アッハッハッハ!」
確かに、俺たちのペットと間違われたと知ったら、王様は激怒するだろうな。
俺たち三人は、その話題でしばらく笑い転げた。

138:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/02/22 16:52:12 Rgkra5WN0
 

139:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/02/27 16:12:16 1FIJFAXt0
 

140:誰読SS作者 ◆iN4v4y5k3Q
10/03/04 02:54:23 ZsMn/sG00
自己保守

141:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/04 19:27:58 Bww9Uv6P0
あげるか

142:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/04 19:38:08 9LuvUCGOO
ツンデレスレかと思ったらホモスレだったでござる

143:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/09 16:55:46 TKEJWJ7E0
ほす

144:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/14 22:24:04 3ogXgY4I0
トロデ「ミーティアや、寒い思いをさせてすまなかったのう。
    一国の姫ともあろうものが、秣置き場で寝泊りとはなんたることじゃ。雨露をしのげるだけ良いとするかの。
    そうそう、あの山賊がなんとこの町で見つかったそうじゃ。まったく思いもかけぬ事もあるもんだわい。」
ミーティア「ひん、ひひひん。
       (まあ、ヤンガスさんはご無事だったのですね。ほっとしましたわ。)」

145:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/25 06:12:04 1S1tBNE80


146:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/31 22:13:24 QoMaTIdW0
しゅ

147:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/04/18 00:29:01 hTMNnDNx0
あ、兄貴~

148:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/04/24 00:41:46 EN74dmGb0
ヤンガスとエイトはDQ8最強の同性カップル。間違いない。

モリーやグラッドに初めてを奪われてしまったヤンガスにも萌えるが。

149:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/04/28 22:31:13 pqJaxIV20
●エイト、ゼシカ、ククール
  オークニスの宿屋でぬくぬくしている最中

●トロデ、ミーティア
  オークニスの町の馬車置き場でちょっと寒いかもしれないが親子水入らずの最中

●ヤンガス
  グラッドの家で風邪を治すために寝ている最中だが、もしかしたらグラッドにチョメチョメされているかもしれない

150:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/05 03:45:57 R79XaXz60
いい加減に続きを執筆せんと。

151:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/15 17:14:59 rAgV3Hkr0


152:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/23 22:15:00 5ZP7rS670
ホモ趣味でもないのに一気見してしまった
続き希望

153:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/25 13:09:35 ngZTE2B+0


154:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/25 22:10:28 mlRdnewc0
ほす


155:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/09 01:22:39 hXGoRpqo0


156:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/18 14:05:52 JpK3KbDKP
っしゅ

157:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/26 00:20:34 kdC7Tr1K0
すほ

158:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/30 22:46:50 bdPilhjA0
ほほほ

159:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/05 13:43:40 MBW9BtHi0
のヮの

160:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/08 16:15:28 WiFeCxCy0
トルネコたんのケツを揉みたいな
穴の中にこっそりと指を咥えさせたりもしたい

161:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/13 05:10:37 sVMln/WQ0
トルネコといえば今年の七月にトルネコのエロゲが出るらしいね。
普段はビアンカとかフローラとかの女性のエロ描いてる人が書いてるらしいけど、
トルネコのエロというだけでちょっと気になってしまう。
でもその人が描くトルネコって女性っぽいんだよね……
でもやっぱりトルネコメインというだけで(ry サンプルにもトルネコ陵辱シーンがあったし

162:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/13 21:57:59 XarMIus+0
pixivでトルネコエロ絵を描いているあの人かな・・・。
かわいいんだけれど言われるとおりに女性っぽい。

163:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/24 00:48:05 dWyJXmZN0
けいおん!!


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