09/09/01 21:23:36 x1WjO/1X0
乙
最終決戦に向けて着々と進行しているな。
オラわくわくしてきたぞ。
誤字報告
>>312 下から4行目
敢然には→完全には
322:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/01 21:44:32 CIxTjs4g0
乙
脱出が現実味を帯びつつあるな
323:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/01 22:16:46 i6mp9oPRO
乙&GJです
個人的にアレフにはマリアがローラに似ている事にちょっと触れて欲しかったかも
ただの我が儘です
触れた所で何もならないんだけど…
324:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/01 22:47:23 WzK97JMx0
3/12で触れてるように見えるが…
>>320
投下乙
マハトラーナ~ってなんのことだっけ?と思って調べたら、あれかw
そりゃ寒気もするわな
フラグ整理で退屈になりそうな中で、いろいろ小ネタが効いてて面白かった
325:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/02 13:40:13 8sgP22Pq0
投下乙
フラグ回収されつつありますね。
誤字報告
3/12
口が利いている→口を利いている
4/12
それらを行っているに辺り→あたり(ひらがなでOK)
326:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/02 16:10:36 HHjm/QXbO
投下乙
いよいよ核心に迫ってる感じがあるな
327:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/05 23:38:15 EbXGwlt30
いいね。少しずつ動いてきてるな。
328:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/11 00:50:54 HlZSvmI6O
保守
329:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/12 16:47:58 jTD6Qt4fO
今の所書いてる人いるのかな?
330:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/12 20:43:28 pjO43Pa+0
プロット壊滅したから立て直し中
331:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/16 21:16:02 3HaVmF2o0
保守
332:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/20 19:45:13 n7XV0eXwO
保守
頑張れ残りのみんな!統一感無い一同だが心は一つだ
333:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/23 21:54:53 mf2kldMpO
楽しいなあ
334:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/23 22:42:21 I+8Ac7ZC0
URLリンク(dqbr.chatx.whocares.jp)
以前無くなったチャットをもう一度立ててみた。
基本前と同じ夜10時に集まってみてくれ。書き手さん。
URLリンク(bbs3.oebit.jp)
335:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/27 21:52:32 IO39Vzm6O
更新なしか…。
畜生自分で書けないのが歯がゆいずぇ
336:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/28 08:30:50 DqqGhX2qO
リメイク6までに完結を目指すか…
337:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/28 22:50:45 yvhISpKP0
あえて言おう…無理であると
仮にあと10話くらいで終わるとしてもだ、今のペースだと2年はかかる計算なんだぜ
手伝いたいけど、プロットを組み上げてはどん詰まりになって止まる無限ループなんだ。すまないな。
338:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/29 03:56:51 I37S0F4+0
9発売までに完結させようって言ってたのが懐かしいな
いや、リメイク5までに完結だったっけ?
339:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/30 02:34:18 LEOdKM3+0
終盤まではサクサク進んでたのにな
何で停滞しだしたんだっけ?
340:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/09/30 20:57:06 SRI+Nx2SO
流れが脱出に決まって、あとは考察くらいしかやることがないから。
外部からなにかアクションがあるわけでもなく、すべて同じメンバーが内部で処理することになるから、展開させづらいんだな。
あと、それまでのレベルが高かったからヘタなものは書けないという意識もありそう。
341:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/01 17:20:35 NUfk9kfgO
短期完結と謳ったがもうこんなに経つのか
10/12はラジオやるみたいだしそれまでにやれるだけやってみようかな…
342:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/06 11:05:13 4JvU1jk20
ラジオの日付かわったみたい
343:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/06 12:46:44 wBWhsc9k0
そもそもラジオってなんだっけ?
344:R-0109 ◆eVB8arcato
09/10/12 19:14:41 v/OTDgzN0
どうも、こんばんは。
「バトルロワイアルパロディ企画スレ交流雑談所(以下交流所)」の方でラジオをしているR-0109と申します。
現在、交流所のほうで「第二回パロロワ企画巡回ラジオツアー」というのをやっていまして。
そこで来る10/17(土)の21:00から、ここを題材にラジオをさせて頂きたいのですが宜しいでしょうか?
ラジオのアドレスと実況スレッドのアドレスは当日にこのスレに貼らせて頂きます。
交流所を知らない人のために交流所のアドレスも張っておきます。
URLリンク(jbbs.livedoor.jp) (したらば)
URLリンク(www11.atwiki.jp) (日程表等)
345:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/13 01:33:51 I6JEKTTA0
これを機に一気に加速するといいな
346:R-0109 ◆eVB8arcato
09/10/17 21:01:05 WzQ6aJRL0
URLリンク(r-0109.ddo.jp:8000) (ラジオアドレス)
URLリンク(cgi33.plala.or.jp) (聞き方)
URLリンク(jbbs.livedoor.jp) (実況すれ)
です
347:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/19 12:29:12 3uryU8cjO
ラジオ結構人いたね
期待込めてまったり待つよ
348:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/19 12:30:02 3uryU8cjO
と、ageすまん
349:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/23 20:28:54 kkQeQ2eD0
hosyu
350:xPfmMfrvcKMvrL
09/10/23 21:34:30 t09/j+7t0
Furthermore, it strikes me as childish under the circumstances. ,
351:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/27 19:29:33 cgqq73/mO
ほしゅ
352:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/29 12:57:51 zJstlh1p0
盛り上がらんねぇ。。。
353:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/29 22:00:19 bZ3nl+bZO
最近の書き込み見たらみんな進行に関しては他人任せじゃない。
354:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/10/30 20:25:45 K3ZSlKVGO
せめて保守るよ!
355:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/01 20:30:24 8CmX9d7KO
まとめが見れない
356:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/02 01:16:01 tef33fry0
test
357:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/07 02:58:33 LQOIkgRkO
保守
358:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/10 21:32:08 hHflC8+i0
規制解除記念保守
359:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/12 01:29:24 RlxPiY8B0
>>336
1月末だってさ、思ったより早かったなw
360:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/15 01:12:25 BrUvbPAKO
これのクリフトに惚れてしまった…。
何故殺したし
361:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/15 14:31:39 YuW5y4cUO
>>360
>>1
362:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/18 07:01:43 s95kDlaA0
ほ
363:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/23 09:56:31 XkkoN01WO
また保守の予感
364:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/25 12:08:28 Nn65PIT5O
書きためちゃいるが規制が恐い保守
365:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/11/30 03:51:40 ygiyJ6IAO
そういう時は避難所へ…保守
366:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/02 08:08:45 LxYGnYJqO
やれやれ保守
367:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/08 12:01:40 7CNfU9b/O
DQ10発売までには完結したいな
368: ◆I/xY3somzM
09/12/11 23:16:38 8SEGGY2vO
自己リレーになってしまいますが続きを書いてみました。
他の方が筆を進めている可能性を考えて、今年一杯待つか?とも考えてみたりしました。
というのも、今回の話を起点にして3~4回のノンストップリレーで突入の流れになってしまいそうなので……
他の話を挟む余地が無くなってしまうんじゃないかと思ったワケです。
面白い話の機会を失ってはもったいない。
しかし停滞が続くのも望ましくないので迷ってます。
避難所に明日試験的投下しますので……ご意見や 続き書く宣言お待ちしてます。
369:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/11 23:26:00 xY1xkJEA0
停滞してるよか進む方がマシだと思う。
顔長くして待ってるよ。
370:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/11 23:27:30 egQ8dtU/O
>>368
今回は自己リレーになってもかまわないと思いますよ。
このまま待ち続けても、SSが投下されないで、FF13ラッシュに押し流されそうですし、このスレに活気を入れて貰いたいです。
371: ◆I/xY3somzM
09/12/12 21:25:41 AxhEWKMzO
ただいま仮投下。 通ならば代理お願いしたい!
372:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/14 01:13:50 AbZaOfgOO
誰も代理投下しないな……
反応も無いし
俺規制引っかかって無理だわ、頼む
373:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/14 01:21:45 L62C5hHV0
題名無いからもう投下していいのかどうか分からない感じ
無題ってことでいいのかな?
374:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/14 02:04:29 AbZaOfgOO
なるほど。忘れてるのかもね、作者さんから何も言ってこないし。
375:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/14 23:18:33 A0BP+BSn0
数日たって問題もなさそうなので代理します
376:繋ぐ絆は胸の内 1/2◇I/xY3somzM
09/12/14 23:19:35 A0BP+BSn0
薄く照らされた暗がりの中、神秘の釜はコトコト揺れる。
その内に、天へ架かる虹を秘めて。
「……レオンさん、眠らないんですか?」
返答はちょろちょろと床を這い回る行為で返される。
これまでずっと共に居てくれた子蜥蜴に、そっと手を伸ばす。
袖伝いに肩の上まで駆け上り、頬にその身を摺り寄せた。
ひんやりとした感触なのに、フォズはどこかあたたさを感じる。
「……お付き合いいただけるんですか?ふふ、ありがとうございます」
眼を伏せて舌をペロリと出したレオンに、微笑を返す。
手持ち無沙汰なのは相変わらずのまま、大神官にしては少々だらしない姿勢で頬杖を突いた。
─我々に出来ることは、これで全てだ。
夜もとっぷりと更けたところで、マリアが机上に残された大量のメモをまとめあげる。
ピサロが立ち上がり、荷物と装備を再確認し始めた。
振り向いて、フォズを含む全員に言い放つ。
頭を相当使ったからか、どこか気だるげだ。
─決戦に備えるべく、全員休息につけ。
万が一を考え、首輪番を交代で一人置く。各々、全力で休め。
ピサロが提案したのは、それだった。
皆はそれぞれ細々と休憩を取ってはいたが、この一日で様々な事態が起こりすぎていた。
加えてダメ押しとばかりに頭脳労働をし、皆が休息を求めるのは仕方の無いことだろう。
少々狭いが寝台がある二階に上がり、交代で休むことにする。
長々と続いた議論に殆ど参加できていなかったフォズは、自ら最初の首輪を見張る役に申し出た。
アレフの首輪が外されてから24時間、明日の夜までの貴重な休める時間だ。
彼らの消耗は多大ではあるが、流石に一日休めばある程度は回復する。
ハーゴンに立ち向かうだけの力を、取り戻せる。
「ですけど……退屈ですねレオンさん」
それこそダーマでの勤めくらい、と口をつきそうになって慌てて口を閉ざす。
これから戦いに挑む聖職者が神に使える身としてあるまじき発言をしてはいけないと、自重した。
沈黙が、彼女の周りで起きた数々の悲劇を思い起こさせてしまう。
忘れたい、とは言わないまでも、自由を手にするまで前向きなままでいたかった。
語らぬ相棒にを手に乗せて、苦笑交じりに話しかけた。
「レオンさんとおしゃべりできたら、よかったですね」
「それでは少しだけ、お話相手を務めましょうか」
「え!?」
377:繋ぐ絆は胸の内 2/3◇I/xY3somzM
09/12/14 23:20:57 A0BP+BSn0
レオンが喋ったのかと思って、思わず眼を丸くする。
が、なんのことはない、フォズの横で壁を背にして眠っていたエイトが、囁きかけただけだった。
「しーっ。皆さんが起きてしまいます」
「あ、すいません……ではなく、エイトさん休まなくては駄目ですよ。ピサロさんがおっしゃったじゃないですか」
「……眼が覚めてしまって」
傷こそ、昼間の戦いで癒えている。
だが磨耗した精神を休ませる暇は、彼にはなかった。
眠くないはずが無い……しかし。
心にかかる霧を払いたかった。
「務めましょうか、とは言いましたが……僕が話をしたいだけ、ですね。すいませんが」
「ええ、私なんかでよければ」
エイトは足を崩し、視線を僅かに上げる。
その眼差しが何を見つめているのか、深くは知らないフォズにもなんとなく解った。
「僕は、ここに呼ばれる前から……ずっと間に合わなかったんです」
「え?」
「救えたかもしれない命を……、掌から、いくつも掬い零して」
脳裏にはチェルス、メディばあさんやオディロ院長といった、目の前で命を奪われていった顔が浮かぶ。
彼は空を、海を、大地を往く中で出会った数多くの人々の中でも、彼らのことはずっと忘れられないと、そう思っていた。
その忘れられない人々の中に仲間を─そして、主君を加える日がこうも早く来るとは、思っていなかった。
その零した命への思いひとつひとつを、エイトはぽつぽつと語る。
「……すいません、こんな話」
「いえ、わかります……私だって」
掌のレオンを、すっと胸に抱き寄せて思いを口にする。
「大切な人のこと、一人でも多くの方に覚えておいてほしいから」
「……僕もそう、思いますよ。心から」
残る絆を絶やさない。
いつまでも、その気高き魂を伝えるために。
彼らはぽつぽつと、思い出を語り合った。
「……そろそろ交代の時間ですね、お休みなさいフォズさん」
「すみません、もっと休めたはずなのに」
「なに、マリアさんと交代してからゆっくり眠りますよ」
見張りを果たしたフォズは、隣の部屋にある空いた寝台へと向かう。
と、何かを思い出したように立ち止まる。
扉を開けた姿勢から、エイトの方へ振り返った。
「エイトさん」
「?」
「これを、マリアさんに渡していただけますか?」
フォズが手渡したのは、首から提げていた装飾品。
中央の石の周りに、五つの石が飾られていた。
そのうち一つに、光が宿っている。
「ええ、わかりました」
「……きっと、あなたの思いは輝きます」
「え?」
「いえ。おやすみなさい」
378:繋ぐ絆は胸の内 3/3◇I/xY3somzM
09/12/14 23:22:14 A0BP+BSn0
扉が音を立てずに閉じられる。
エイトは目の前にその宝石、ルビスの守りを翳して見た。
光は二つ。
微かだが、輝いていた。
-------------------------------------------------------------------------------
【E-4/勇者アリスの家一階/深夜】
【ピサロ@DQ4】
[状態]:HP2/3 MP2/3(回復中) 右腕粉砕骨折(固定、治療済み) 熟睡中
[装備]:鎖鎌 闇の衣 アサシンダガー
[道具]:支給品一式 首輪×5[首輪二個 首輪(分解) 首輪×2] ピサロメモ 宿帳(トルネコの考察がまとめられている)
[思考]:ハーゴンへの復讐 世界からの脱出方法を実践する 体力・精神力の回復
※ピサロの右腕は通常の治療では完治できません。
また定期的な回復治療が必要であり、治療しないと半日後くらいからじわじわと痛みだし、悪化します。
完治にはメガザル、超万能薬、世界樹の雫級の方法が必要です。
【マリア@DQ2ムーンブルク王女】
[状態]:健康 MP2/3~ 回復中)熟睡中
[装備]:いかずちの杖 布の服 風のマント インテリ眼鏡 鉄の杖
[道具]:小さなメダル
[思考]:儀式の阻止 アリスを支えたい 最後の決戦の前に、アレンの最期のことを竜王本人に問う
【アレフ@DQ1勇者】
[状態]:HP5/6~(回復中) MP4/5~(回復中) 左足に刺傷(ほぼ完治) 首輪なし
[装備]:ロトの剣 ロトの盾 鉄兜 風のアミュレット
[道具]:支給品一式 氷の刃 消え去り草 無線インカム
[思考]:このゲームを止めるために全力を尽くす
※左足の傷はとりあえず塞がりましたが、強い衝撃を受けると再び開く可能性があります。
【エイト@DQ8主人公】
[状態]:健康 MP1/5 首輪なし
[装備]:メタルキングの槍 はやてのリング 布の服(アリス家から調達)
[道具]:イーグルダガー 支給品一式 無線インカム ルビスの守り(命の紋章 ?の紋章 残り三つ)
[思考]:悲しみを乗り越え、戦う決意 マリア、アレンの首輪を見張る役目につく
【アリス@DQ3勇者】
[状態]:健康 MP3/5~(回復中) 首輪なし 熟睡中
[装備]:メタルキングの剣 王者のマント 星降る腕輪
[道具]:支給品一式 ロトのしるし(聖なる守り)炎のブーメラン
祈りの指輪(あと1.2回で破損) 虹のしずくについて話す
[思考]:仲間達を守る 『希望』として仲間を引っ張る
【フォズ@DQ7】
[状態]:健康 MP4/5~(回復中)神秘のビキニの効果によって常時回復 首輪なし 睡眠中
[装備]:天罰の杖 神秘のビキニ(ローブの下)
[道具]:支給品一式 アルスのトカゲ(レオン)奇跡の石 脱いだ下着 ドラゴンの悟り
[思考]:ゲームには乗らない ピサロとともに生きる 紋章をそろえる?
【竜王@DQ1】
[状態]:健康 MP2/3~(回復中) 人間形態 首輪なし
[装備]:竜神王の剣
[道具]:外れた首輪(竜王)
[思考]:この儀式を阻止する 死者たちへの贖罪 脱出方法の実践
379:繋ぐ絆は胸の内 3/3◇I/xY3somzM
09/12/14 23:23:39 A0BP+BSn0
※ファルシオンは家の前にいます
※アリスの家内に以下のアイテムがあります
※以下の装備品類は、分配された可能性があります
プラチナソード 破壊の鉄球 さざなみの剣 鉄の杖 魔封じの杖
炎の盾 マジックシールド あぶないビスチェ インテリ眼鏡
84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾→発煙弾×1 照明弾×1) ビッグボウガン(矢 0)
※以下の三つのアイテムが、フォズ・ピサロ・マリアの間で分配されました
引き寄せの杖(2) 祝福サギの杖[7] 飛びつきの杖(2)
太陽のカガミ(まほうのカガミから変異)
錬金釜 IN(雨雲の杖 太陽の石) ラーの鏡 神鳥の杖
※アリアハン城で発見した呪文書がそれぞれ変化しました
(破壊呪文の書かれた呪文書 バトロワひみつの書 虹のしずくの書 なぞの呪文書 天馬覚醒の呪文書 太陽のアイテムの書
380:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/14 23:25:29 A0BP+BSn0
代理終了
381:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/15 02:25:48 b0ajofcz0
乙
これからの流れが楽しみで仕方ないな
382:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/15 15:05:07 rUlNs4S2O
作者氏、代理投下者さん、おつ!
レオンが喋ったから小説7を思い出してびびったw
383:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/17 12:26:27 OcDN26l4O
こっちも保守しとくよ
384:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/17 18:51:20 DkdJaxf7O
乱立気味だけどageなくていいかな
385:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/19 11:37:01 jZU2dBNGO
今年中に完結ほっしゅ
386:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/19 12:41:52 DMh5LJc1O
>>384
ageてもメリットは一つもないよ
最下層より目立ちにくいし見つけにくくなるだけ
387:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/20 13:28:08 yrhJkT2z0
専ブラ使えよ
388:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/23 20:04:03 Nb5YMaJ10
ほし
389:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/25 23:34:39 A5wr0l2L0
保守リます
390:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/27 06:59:30 Ci1DdvMxO
過疎だなあ
391:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/28 12:42:33 D5Vu7lNgO
ROM専な人はそれなりに居そうな気がするけどなぁ。
392:名前が無い@ただの名無しのようだ
09/12/28 13:31:59 v6y3SBa0O
ROM専といわず、人はいる。
なんかあればすぐにいくつもIDが出てくるでしょ。
393:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/01 22:30:34 vXf1DvKv0
保守しないと落ちるぞ
394:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/03 21:36:24 liyy3dHl0
保守、そして………………あけおめ
395:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/07 18:04:03 mKsi5tr00
規制のせいか人が寄り付かないなあ
396:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/08 09:12:17 rBjxiprZ0
マーダーがいなくなって、最後の7人になって
どれだけ月日が流れただろうか……
まさかここまで停滞するとは思わんかった……
397:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/09 00:28:16 XXumCbgh0
てか何でここまで停滞するハメになったんだろうな。
勢いよく進めたのはいいが、脱出方法考えてなかったと言うオチなのか?
398:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/09 00:55:30 4+3KU5C30
答えは簡単、書き手が少ないからだ。
399:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/09 02:52:25 9tEQHo1B0
散り散りになった書き手さんの中でも残ってる方はいるんだろうけど、
画竜点睛の最後を描くのはプレッシャーが凄いんじゃないのかな。
書き手チャットみたいなので、最後までの方向性が固まれば書きやすいんだろうけどなぁ。
400:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/09 17:15:47 UZl+JJfl0
もう最終決戦目前のところまで来てるんだ
首輪も外れてきてる以上、もはやロワの体裁を取り繕う必要もないかもしれん
いっそ、主催側からかなり思い切ったアクションを起こさせるのも手かもな
それすらいい手が思いつかんのが何だがorz
401:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/09 21:29:10 u30pAoWu0
かけられてる期待が主力書き手のキャパシティを超えたから誰も手が出せなくなったんだろ
空気を読めるだけに、自分が書こうとは思わなくなったとか、そんなとこじゃね?
402:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/09 21:49:46 fAveH+MP0
書き手が来ないと嘆くのは結構だが、せめて人事を尽くしてからにしたほうがいいぞ
403:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/11 00:21:29 a2NxhVBX0
残り7人になった時点で1本道になったから
気軽に書けなくなったってのもあるのかもね
下手に書いてフラグを潰しかねないし
ちなみにアイテムの使用方法は
虹の雫で橋を出して上空の切れ目から脱出
ルビスの守りでシドー弱体化
神鳥の杖でラーミア召喚して元の世界に帰還
ってのを想像してるけど他に方法はあるかな?
404:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/11 00:23:32 1HxfGtTM0
天馬の手綱でファルシオンが時空を超える
405:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/13 22:22:04 4LBmZ42t0
また規制される前にhosyu
406:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/18 00:11:38 oaXiyL8g0
hosyu
407:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/22 12:26:08 4ZMKe6q/0
保守
408:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/23 22:51:29 wvWjcgd/0
もう、誰か一人が最後まで進めちゃっても構わないんじゃあないか?
今まで十分いい話が続いたし…ほしゅ
409:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/23 22:55:06 Fk8wjDtb0
それをする人がいないから止まってるんだろ
410:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/24 00:44:37 le/o4BdB0
>>408
でもクオリティ高くないと認められないでしょ?
だから止まってるんだよ。
411:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/24 02:05:56 8ciAtmpOO
クオリティ低くても許されるならとっくに誰か書いてるよな
見てる人は割と多いんだし
412:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/24 13:46:36 dIcIqERP0
見ることは出来ても書き込むのがな・・・
最近規制が多すぎるよ。こちとら一年のうち3ヶ月は締め出し喰らってる気がする
次はいつ書き込めなくなるんだろう、いつまで書けなくなるんだろうとビクビクしてる。
なんかもう展開考えようとか、感想書こうとかいうそれ以前の問題。
413:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/24 13:54:45 dIcIqERP0
ま、せっかく今は書けるんだしそんな後ろ向きなこと言ってないで、雑談話題を振ってみる
何度なく使い古された話題かもだけど。
・このロワを見始めたきっかけ
・お気に入りのキャラ(生死を問わず)
・燃えた、萌えた、泣いた、唖然とした。とにかく心に残った展開
・ベストバウト
・名台詞
どれでも答えられる範囲で。どうかな?
414:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/24 20:03:19 RBTiL8Bw0
きっかけ・FFDQバトルロワイアルから入った。で、こっちに移動
お気に入り・序盤退場ながらアリーナ。だれよりも気高かった気がする。
心に残った・レックスがこれから、ってときにまさかのテリー。悲しい結末でした。
ベストバウト・後半だけどキーファVSマルチェロ。実力差を勇気で埋めててかっこいい。両方風と炎の使い手だったんだなー。
名台詞・「だが断る」
大スキなロワだから、最後までがんばろうと思う。
415:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/24 22:39:31 dIcIqERP0
>>414乗ってくれてありがとう。話振ったからには自分でも書かないとなー
きっかけ・原作で好きなキャラが参加してるのを知って、死に水を取りに行くような気持ちで
お気に入り・キーファ。ランドとの出会いから最期までまさに熱血漢だった
ゴン。本来名無しのドラゴンにここまで感情移入させられるなんて
今の生存者の中ではエイト。性格の故か、損な役回りも多いけど、まだまだこれからだぜ?
心に残った・ひのきのぼうでジョーカーに立ち向かうアリス。ムチャにもほどがある
王族に出会うたびに敬語禁止令を下されるエイト
マルチェロと対峙するキーファ、そしてその最期。あそこで死ぬのは予想できなかった。しかしあれ以上見事な死に様は多分ないよ…
ベストバウト・>>414と同じでキーファVSマルチェロ。炎のように熱く生きて、燃え尽きてしまった
他にもアリーナVSアトラス、アリスVSヒミコ、アレフVSピサロなど。ガチンコ勝負はやっぱり面白い。
名台詞・「俺は、こいつを一発ぶっとばさないと気がすまねぇッ!」
「ア…る、す、ら、ンド……りべ、る……勝った……ぜ―」(共にキーファ)
「命令」(アリーナ)
台詞じゃないけど、ゴンがメガンテの腕輪を装備してしまった時の
「なんか悔しかったので牙に嵌めてみた。ピッタリだった。ピッタリ過ぎて取れなくなった。」もノリが好き
全然一つにまとめられなかった。
416:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/24 23:26:52 XmmJCZ8+0
流れに乗ってみる。
きっかけ・スレタイ一覧から。
初代まとめサイトを見て、誰が誰を殺したとか書いてあって、何このクロスオーバー創作、と心を奪われた。
お気に入り・フローラ。
銃火器を易々と使いこなし参加者を惨殺していくバッドなおねーさん。
最初の印象が強烈過ぎて何度読んでも怖い。
心に残った・アレフがローラの死を悟り、戦闘後に一人思いを巡らすシーン。
関わりのあった女性キャラたちが語りかける演出が憎い。
そこに至るまでの流れですでに結構キてたが、ルーシアの声が聞こえたところで泣いてしまった。
ベストバウト・アリーナvsアトラス。
小細工無しの純然たる決闘。決着後の余韻もいい。
名台詞・「だから―死なないで―あなたには生の輝きこそふさわしい」(サマンサ)
光と影の間で揺れ続けたサマンサの心中を、最も素直にかつ美しく表現していて好きだ。
417:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/25 04:29:51 g85LEN8F0
きっかけ・FFDQ3rdから
お気に入り・ アレン(竜王)。カッコいい
心に残った・マルチェロ死亡話。伸ばした腕が空を切り~ってとこがいい
ベストバウト・ アレフ&アレン&トルネコVSアトラス。鉄球振り回すトルネコがカッコよかった
名台詞・「ワシの名はアレン。もはや王の中の王でもなんでもない……ただ一匹の竜、アレンだ」
418:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/01/30 20:45:32 QaKnGjpAO
保守
419:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/02/06 21:43:14 eTYA44cc0
たまには保守らないと落ちるぞ
総スレ数720あたりから危ないんだから
420:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/02/11 00:17:13 iBOcTldA0
保守
421:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/02/15 00:11:31 uk2irH4e0
ほっしゅほっしゅ
422:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/02/21 12:56:38 trgNI4Fs0
保守
423:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/02/26 15:15:07 hofJRJXa0
保守
424:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/03 20:54:30 jmiNi2MwO
保守
425:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/05 22:26:26 W1rvLKp20
保守しておきます
426:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/07 17:46:45 eZFCHQEL0
DSFF6ドレアム撃破記念保守
427:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/07 19:28:34 W3Izxht4O
いつのまにFF6がDSで発売してまさかのドレアム出演保守
428: ◆I/xY3somzM
10/03/09 22:01:32 IV95DNAP0
エイト マリア アレン 予約。
完結が見えてきた…と言うのは、言い過ぎかな
429:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/09 22:53:19 /SXnxR5w0
予約ktkr!
顔を長くして待つぜ。
430:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/12 18:22:09 sbo0Dk0i0
なん・・・だと!?よしktkr!!頑張れ!
431:その先には「未来」1/5 ◆I/xY3somzM
10/03/13 20:14:12 mONokHry0
夢を見た。
この寒さは、厳しいロンダルキアの地。
広がる景色は、白一色。
死地と呼ぶには、思いの外美しかった。
そう、それはあの二人との旅路の終焉の地。
降り頻る新雪に視界を遮られ、積もり積もった氷雪に足を取られ。
転びそうになった私の手を取ってくれた。
厳しい山道で肩を支えてくれた。
山を一つ越え、彼方に祠の影が見えて─二人は、とびっきりの笑顔をこちらへ向ける。
笑顔を返そうと思ったが、灯りを消したかのように雪景色が暗黒に染まる。
2人の笑顔が闇の中に遠ざかり、そして、消えたところで目が覚めた。
「ん……」
「おはようございます。時間、ぴったりですよ」
目をこすり起き上がったマリアに、首輪監視役として付き添っていたエイトが微笑みかけた。
寝台の横には、自分の次に見張りにつくアレンが音も立てずに静かに眠っている。
そういえば、話したいことがあったなと思いつつ、欠伸をかみ殺しきれずふわっと漏らす。
エイトが見ていることを思い出して、はしたなかったと少々頬が温かくなった。
明晰なマリアのことで、すぐに状況を反芻する。
この首が繋がっているということは危惧していた爆破も起こらず、順調に休めているということだ。
皆で一斉に休み始めてから、どれだけの時間が経ったのだろうか。
魔力は、もう一度休めば全快と言えるまでに快復すると見込んだ。
「失礼します」
「あ……ありがとうございますエイトさん」
「いえ、では僕ももう一眠り」
部屋の戸は静かに閉じられる。
が、すぐに開かれた。
「忘れるところでした。これを」
「?」
鎖からぶら下がったのは、夢で見たあの地の幻を消し去ったそれ。
ルビスの守りを、手渡された。
432:その先には「未来」2/5 ◆I/xY3somzM
10/03/13 20:29:29 mONokHry0
「フォズさんからです。頼まれまして」
「……これは」
輝きが、二つ。
小さい光だが、確かに宿っていた。
「……ありがとう、確かに受け取りました」
「では改めて。おやすみなさい」
ひとつ笑顔を見せて、再びエイトは戸の向こうへと消えた。
目の前に護りをぶら下げて、マリアはぼんやりとそれを眺める。
挫けそうになりながらもたどり着いた氷雪の地、ロンダルキア。
そこで手に入れた最後の紋章、そして忌むべきハーゴンのまやかし。
打ち払うべくルビスの助力を得るには、帰還せねばならなかった。
凍えた心と身体には、久しぶりに降りた下界の海がひどく暖かく感じたのを思い出す。
その紋章は……いま、ここには無い。
彼の心に刻まれていた紋章は、どこに?
考えるうちに、いつの間にか伏せていた眼を開ける。
「……ルビス様、ご覧になっているのですか」
─光が、三つ。
「勝ちます。私は、勝って見せます。あの時のように」
強き思いは世界を越える。
祈りを強め、守りを胸に抱いた。
「ありがとう、フォズさん。エイトさん」
志を共にする仲間にも、感謝は尽きない。
しかし聡明な彼女の頭に浮かんでいたのは、次の疑問であった。
「五つの紋章、揃いしとき……でも、何が……」
夜は長い。
彼女の疑問は、時間を忘れさせるのに十分だった。
433:その先には「未来」3/5 ◆I/xY3somzM
10/03/13 20:30:14 mONokHry0
「どこから、話そうか」
「どこでもいいの。聞かせて、彼と、あなたとのすべてを」
時刻は進み、僅かに夜明けの兆しが見えようかというとき。
エイトからマリアへ、そして今アレンへと順番が回った。
といっても、アレンは交代の時間より幾分早く目覚め、彼女に連れ添って起きていた。
寝台を椅子に横並びに語らう二人は、こんな場所でさえなければ甘い言葉を囁き合う恋人のように見えた。
「慕う者の死だ。辛いぞ」
「いいの、あなたが本当に彼の心を継いだのなら」
ここまで言ってマリアは首を横に振る。
今更本当に、など確認することではない。
りゅうおうは、アレンだ。
「あなたの言うこと、きっと彼の最期の言葉として、受け入れられるもの」
「……」
紡がれるのは、ロトの末裔が現ではないどこかで絶えた、最後の物語。
語るのは、彼を手にかけた者。
聞き入るのは、彼を恋い慕った者。
アレンの声は、かつての竜王の声より、どこか嗄れて聞こえた。
434:その先には「未来」4/5 ◆I/xY3somzM
10/03/13 20:31:31 mONokHry0
「すやすや……」
「……」
語り終えたときに、マリアは既に眠っていた。
少々長話が過ぎ、アレフ、ローラといったマリアの先祖の話にまで縺れ込んでしまったのはやりすぎた、と思う。
だがその寝顔は安らぎに満ちていた。
そしてローラの最期の顔に、よく似ていた。
「マリア、お前だけは……しあわせに」
本当に告げたかった人はもういない。
だから、あの人の未来に自分は命を捧げよう。
─しかし。
この想いは、明日への希望では無かった。
「未来への「道」は、明日への希望が切り拓く……過去を糧に剣を振る儂に、女神は微笑まぬ……か」
微睡むマリアが頼んだのは、この守りを続けて手渡すこと。
光は、三つ。
奇しくもアレンの次に控えるは、彼と最も縁有る勇者。
「英雄譚、古の伝説……終焉を告げるのは、いつも……勇者の勝利だ。儂がそれを望むのも、おかしな話だが……」
自分と同じく大切なものを失いつつ、未来を目指す宿敵にこれを託そう。
守りはきっと、輝く。
別離に囚われた、過去を食らう竜には、女神の奇跡など訪れないのだから。
「願わくば……勇者アレフに、勝利が訪れるよう」
傍らで眠る彼女に倣い、祈ろう。
誰にも届かぬ宿敵の名を、精霊神ルビスへと願った。
どこまでも遠い、空高き天空の星空にまでその願いが届くように。
435:その先には「未来」5/5 ◆I/xY3somzM
10/03/13 20:33:56 mONokHry0
【E-4/勇者アリスの家一階/黎明】
【マリア@DQ2ムーンブルク王女】
[状態]:健康 MP4/5~ (回復中)睡眠中
[装備]:いかずちの杖 布の服 風のマント インテリ眼鏡 鉄の杖
[道具]:小さなメダル
[思考]:儀式の阻止 アリスを支えたい
【エイト@DQ8主人公】
[状態]:健康 MP1/5 首輪なし 熟睡中
[装備]:メタルキングの槍 はやてのリング 布の服(アリス家から調達)
[道具]:イーグルダガー 支給品一式 無線インカム
[思考]:悲しみを乗り越え、戦う決意
【竜王@DQ1】
[状態]:健康 MP3/4 人間形態 首輪なし
[装備]:竜神王の剣
[道具]:外れた首輪(竜王)ルビスの守り(命の紋章 水の紋章 月の紋章 残り二つ)
[思考]:この儀式を阻止する 死者たちへの贖罪 脱出方法の実践 マリアと自分の首輪監視
※ファルシオンは家の前にいます
※アリスの家内に以下のアイテムがあります
※以下の装備品類は、分配された可能性があります
プラチナソード 破壊の鉄球 さざなみの剣 鉄の杖 魔封じの杖
炎の盾 マジックシールド あぶないビスチェ インテリ眼鏡
84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾→発煙弾×1 照明弾×1) ビッグボウガン(矢 0)
※以下の三つのアイテムが、フォズ・ピサロ・マリアの間で分配されました
引き寄せの杖(2) 祝福サギの杖[7] 飛びつきの杖(2)
太陽のカガミ(まほうのカガミから変異)
錬金釜 IN(雨雲の杖 太陽の石) ラーの鏡 神鳥の杖
436: ◆I/xY3somzM
10/03/13 20:35:46 mONokHry0
投稿しました。
あと10話以内にケリつけられるでしょうか・・・
もちろんここでジャジャーンとアメリカン・コミックのヒーローみたいに
リレーしてくれる人が現れてくれるとうれしいんですけどね
現実は非情である場合に備えて自分なりのロワの終焉を考えてはいます。
ひとりよがりだという声もありましょうがすいません。
ここまで名作を投下してくれた人のためにきっちり終わらせたいんです。
ではまたいずれ。
437:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/14 00:09:35 2eAV4zNZ0
投下乙です!
今更だけど、すかっり竜王が丸くなってるなぁw
438:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/15 00:51:43 H67eN7r10
乙です。
東方バトロワと一緒に見ていますが、こっちは終結が見えてきましたね。
ドラクエバトロワ楽しませてもらっています。
竜王は光の竜の子供である説がありますからこういった役割もいいですね。
439:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/17 23:24:14 BYG1DkdW0
いつの間にか新作が!
乙です!!
440:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/18 00:25:27 cNu4Qmnw0
ヒーローになりてぇなあ
離れすぎてたからアレだけど、1から読み返してくるか…
441:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/22 02:37:11 fpkyzDfI0
ルビスに祈る竜王がこれまで彼の歩んできた道を表しているようでいいなあ
こういう決戦前夜的な話はすごい好きだ
遅くなったけど投下乙!
442:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/22 03:15:03 qHkrqgY/0
遅くなりましたがwikiのほう更新しときました
年始に更新したときには報告するの忘れてたんで、それも今まとめて
書き手各氏(といってもほとんど◆I/xY3somzMさんですが)、ミス等ありましたら指摘お願いします
443:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/23 14:29:34 aFUAXhQt0
二日かけて最新話まで読ませてもらったけど……もうね、最高すぎるよ(´;ω;`)ウッ
初期に死亡した一部のキャラを除けばほぼ全員が活躍してるし
雷呪文の来たれ、~~の雷 が微妙に違ったりと小ネタの多さにもニヤリとさせられるよ
個人的に一番好きだった話はアレフVSピサロだった
でもカンダタとかも憎めないキャラで死んだ時は凹んだよ
DQに対する愛が溢れた作品ばかりで本当に好感が持てる
読み手としてだがぜひ最終回まで見たいものだ
書き手さんこれからもがんばってください
444:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/03/30 21:14:07 3Yf17jH70
保守と言う名の依頼を完遂したことをここに言いつつ宣言いたす
445:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/04/06 23:22:06 iIgw/S+B0
保守。次の投下マダカナー
446:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/04/13 11:23:30 HyMm94J6O
保守
447:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/04/15 22:36:34 iTNGwb05O
ハァハァ マリアを犯したい
448:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/04/21 02:11:35 0+Lb5YcU0
ようやっと規制解除か
コミュファの阿呆
449:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/04/23 19:48:06 BBkVAcEA0
注目してるよw
450:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/04/28 01:05:12 dWRxkV2k0
保守
451:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/02 11:24:59 xAxcFWdm0
保守
452:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/04 14:48:27 VMfiUywJ0
投下用SS一時置き場
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
1545 名前: ◆I/xY3somzM[] 投稿日:2010/05/04(火) 12:30:34 ID:PPL5FIYI
規制中なのでこちらに
アリス アレフ ピサロ 予約します
間が開いてしまいすいません
次が予告できればいいのですが……
453:きっと、必ずや伝説へ1/3 ◇I/xY3somzM (代理)
10/05/07 01:02:42 ix8k9pyG0
静かな部屋の中は薄暗いが、アレフの手元は温かい光に溢れている。
フォズから一時的に借り受けた『奇跡の石』で右足を断続的に治療している証だ。
多少の違和感を残すも、動かすにはまるで問題ないまでに元通りだ。
しかし表情はむっつりとし、もう片方の手にぶらさがるそれを見つめている。
「精霊神ルビス、か……俺の時代には手を貸してくれなかったのなぁ」
輝きを宿したルビスの守りを鼻先にぶら下げ、アレフは独り言ちた。
竜王アレンの話ではルビスの守りがあってこそ、マリアの旅の終わりはもたらされたらしい。
つまり、この守りは女神の加護と直結する重要アイテムということだ。
しかし女性に託されたものをすぐに野郎に渡すのはいかがなものか。
「……うーん」
中央の輝石の周囲に宿る、四つの光。
しばらくにらめっこしていても、変化は見られない。
どうすべきか、アレフにはとんと思い当たらない。
「こういうので悩むのは、俺の得意分野じゃあ無いしな……うーむ」
なにしろ、アレフには魔術めいた代物を手元に置いた試しが無い。
竪琴も杖も、全て長く持ち歩いた記憶は無く人に譲ってしまった。
こういった類の品に縁深いのは、むしろ術者であるマリアだろう。
なぜ自分に託したのか、この光が何を意味するのか。
アレフは同じ部屋で眠る二人を眺めつつ、ぼんやりと考えていた。
「なにせこの細工だ、下手に触れるのも危険だし」
「興味深いですね」
「!」
いつのまにやら入り口の傍に立っていたのは一人の少女。
アレフもその血を身に宿す伝説の勇者その人であった。
「ご先祖様」
「もう、そんな呼び方よしてくださいよ」
その微笑は、歴戦の勇士には似つかわしくないほど可憐だった。
もっとも、立ち振る舞いに隙一つ見えないのはさすがと言うべきか。
眠るマリアとアレンを起こさぬように静かな足取りで隣までやってきて、座る。
慌ててアレフは姿勢を正したが、よしてくれと拒まれる。
その小さな身体に魔王を打ち倒すまでの力が秘められていると、俄には信じられなかった。
「年上の方に畏まられても、むず痒いというか……アリス、とお呼びになってくれれば」
「そんな!俺にはできないよ」
アレフ自身、最初はロトの血など露知らずで暮らしていた。
しかし、戦いの中目覚ましく実力を付ける自分の身体。
勇者の再来と、ロトの伝説を知る全てのアレフガルドの民の期待。
旅を続けるうちに、自分に流れる血が真の勇者のものだと、気付かされた。
その血の主が、気安く接せと言っている。
アレフは困惑するしかなかった。
「……あなたは、皆が憧れた勇者ロトじゃあないか」
「いえ」
アリスはその名を、否定した。
子孫が捧ぐ後の世に伝わる栄光を、受け取ろうとはしなかった。
「今の私はロトと呼ばれたことも無い、ただの小娘に過ぎません」
454:きっと、必ずや伝説へ1/3 ◇I/xY3somzM (代理)
10/05/07 01:03:50 ix8k9pyG0
若輩者に過ぎないと、彼女は言った。
説かれてようやく、アレフも膝を崩すことにする。
呼び名もこうして、改めた。
「アリス」
「はい、アレフ……なんだか、マリアとの時よりも若干照れます」
「はは……」
笑いあう二人は、どこか兄弟染みて見えた。
やはり血の繋がりを感じさせるからか、二人はすぐに打ち解ける。
「しかし、すごいな」
「どうかしましたか?」
アリスがアレフから受け取ったルビスの守りをくるくると弄びながら首を傾げる。
アレンの言う通り渡したが、アレフはその行動に特に疑問も抱いていないようだ。
どこからか覇龍の嘆息が聞こえたような気がした。
「いや……こんなことを言うのも失礼かもしれないが」
「気にせずに言ってください。誰の、どんな言葉も受け止めるのが勇者です」
「俺は旅の途中ロトの伝説をひととおり聞かされたが……君がこの若さで魔王を倒したなんて、想像もしていなかった」
アレフは語る、アリスの成した数々の偉業を。
その中には本人すら知り得ないものも数々含まれていた。
そこは幾年月もの時の流れが引き起こした脚色というものもあり、勇者は苦笑した。
もっとも、活躍ばかりに気を取られて勇者の性別すらもまともに伝えていなかったのは問題だが。
アリスは、きちんと自分が女だったと伝えるようアレフに詰め寄ったりもした。
興奮して声が大きくなったアリスを宥め、一息つく。
「ふう……改めて思うと、伝説の中の人物がすぐそこにいるのか….感慨深いなあ」
「……伝説……」
アリスの笑顔が曇る。
活き活きとした瞳に陰りが見えた。
「……なれます、かね」
「え?」
「……ここから生きて帰って……そして、伝説になる……」
「なるさ、でなければ俺の旅も─」
「本当に、なれるでしょうか?」
悲しみ、感慨、希望、決意……
たくさんの感情が混ざり合った表情を浮かべ、アリスは俯いた。
アレフは、はっとする。
こうして交代の時間まで若干の余裕もあるというのに、目覚めてきた。
肩が触れ合うほど近くまで傍に寄り、座り込んだ。
幼き勇者が感じているのは─
「……不安……か?」
「……」
「……すまない、口にするべきじゃなかった」
すまなそうにアレフが頭を掻いた。
目の前の勇者ロト。
その弱気な様を見てしまって、何やら申し訳ない気分になった。
いつか、塔でフォズにそうしたように、自然と手は跳ね気味の頭に伸びていた。
455:きっと、必ずや伝説へ1/3 ◇I/xY3somzM (代理)
10/05/07 01:04:35 ix8k9pyG0
「私、もう16ですよ?」
「あ…………つい」
「……ふふ、ありがとうございます、アレフ」
「……すまない」
「いえ。……お父様を、思い出しました」
上目遣いで抗議した彼女も、どこかうれしそうな顔に表情を変えた。
掌の温もりを感じ、アリスの胸は温かくなる。
アレフは、この少女をロトとして扱うのはやめた。
勇者と呼ばれてはいても、か弱くも強い心を持った、小さな女の子なのだ。
もっとも、アレフが彼女の戦う姿を目の当たりにしていればまた違った評価だったかもしれないが。
「しかし……お父様はちょっと、な。そんな歳じゃあないし」
「じゃ、お兄様で」
「……こそばゆいなあ」
「えへへ……」
血というのは時を経れば薄まるもの。
しかし、この二人は微塵もそれを感じさせなかった。
勇者としての魂を、その胸に焼き付けた二人。
重ねた時間はここに残った皆の中では短くも、その絆は固かった。
「で、アリス。眼が冴えてしまったんだろう?」
「はい、眠りにつけなくて……」
アリスは体力こそ全快しているものの、魔法力を回復するために精神を休めなくてはならない。
充分休んで回復したとは言え、もう一眠りほどは必要だろう。
もっともアレフがラリホーをかければいい、というわけではなかった。
強制的に誘われる眠りとは違う、熟睡とは精神を極限まで安らげること。
呪文を行使する際に精神を揺らがせないためには、リラックスすることが必要なのだ。
アレフは、自分の先祖である少女へ何と言ったものか、迷っていた。
「なら……昔話でも聞かせてくれないか?俺は、君の物語が聞きたい」
「でも、知っているのでしょう?私の子孫の、アレフならば」
「……いや、違うんだ…ロトの旅路は確かに知っている」
アレフは首を横に振る。
「アリスの旅の話を、聞かせてほしい。アリスの目線で、思い出を」
「え……」
「君の冒険を、君の足跡を辿りたい。おもしろおかしく、頼むよ」
アレフは、彼女の一番安らげる記憶を探り当てた。
それを話すことで、この不穏な気分を吹き飛ばすことができたなら。
そう思っての、頼みであった。
大切な仲間の思い出、苦しかった旅路。
そして、家族とのひととき、父の偉大さ。
くるくると表情を変えなんとも楽しそうに語るアリスを、アレフはにこやかに見守った。
アレンとマリアを起こさぬよう、囁くように二人の勇者は冒険の書を紐解く。
そしていつしか、話疲れたころにアリスが再び睡魔に誘われ……
456:きっと、必ずや伝説へ1/3 ◇I/xY3somzM (代理)
10/05/07 01:05:21 ix8k9pyG0
「……で、こうなった」
「……重ねて聞く」
「?」
「…………勇者というのは……どこまでめでたい奴らばかりなのだ……?」
その膝に少女を眠らせたアレフと交代しに来たのは、頭を抱えたピサロ。
神経を尖らせている彼の先端という先端がヘシ折られて丸まった気分だった。
「俺の退屈しのぎに付き合ってもらっただけさ。けっこう面白かったぞ女四人の珍道中」
「……もういい……お前もさっさと休め」
「解った解った。そうだ、これを使っておけ」
「?」
手渡されたのは桃色の光を帯びた小さな石。
合点がいったか、ピサロは頷いて素直に受け取った。
「せめて、痛みくらいは和らげて置けよ」
「……そうだな」
「愛想の無い奴め。後で、フォズに返して置いてくれな……っしょっと」
ピサロは溜息を一つ付き、最後の見張りへと着く。
アレフはアリスの小さな身体を、起こさないようにそっと抱き上げた。
「……気を抜くな。時は迫っている」
「百も承知さ……おっと」
抱き上げた表紙に寝転んだアリスの手元から、ルビスの守りが軽い音を立てて転がる。
その輝きは─
「すまん、それ持っておいてくれ。アレンがアリスとお前にも手渡してくれって」
「!……ああ」
ピサロが左手で拾い上げた守りを、裏表見返す。
彼は、祝福を与えた精霊神こそ知らねど、その脈動するような力は、理解できた。
そして計画も、詰み。
ハーゴンと、自分たちの戦盤に投じられた駒は戦局をひっくり返す。
これにてチェックメイト。
「……勇者」
「なんだ?」
「─よくやった」
「へ?」
「いい。気にせず、眠れ」
アレフは疑問を覚えながらも、エイト達も雑魚寝しているであろう部屋へと向かう。
足音を最後に、ピサロの周りには寝息を除いて何も聞こえなくなった。
457:きっと、必ずや伝説へ1/3 ◇I/xY3somzM (代理)
10/05/07 01:06:29 ix8k9pyG0
「……心に刻まれし五つの紋章、か」
ぼそりと零したピサロは、ぶらさげた紋章をじっくりと眺めて見る。
数刻も前のマリア、アレンとの考察での話の中枢にはいつもこれがあった。
唯一ハーゴンと相対したマリアが携えていたというこの守り。
フォズが語った、精霊神ルビスという存在。
間違いなく、これは鍵だった。
ピサロはいつか言った。
精霊、神、何者もあてにするだけ無駄だと。
己が己を救わねばならぬ、と。
しかし。
「……相手も神なら……お前もそれほど吝かでは無いはず、尽力してもらおう」
ルビスに語るようにピサロは呟く。
足りない欠片は、今揃った。
それこそが、破幻の輝き。
ピサロは微かに笑み、そして腰を据える。
右腕への定期的な回復呪文を挟みつつ、瞑想に入るのであった。
いよいよ、神へと牙を突き立てる戦いが始まる。
ピサロの思考は既に勝利するための算段を練ることに移行していた。
458:きっと、必ずや伝説へ1/3 ◇I/xY3somzM (代理)
10/05/07 01:08:36 ix8k9pyG0
【E-4/勇者アリスの家/早朝】
【ピサロ@DQ4】
[状態]:HP 5/6(回復中) MP4/5 右腕使用不能
[装備]:鎖鎌 闇の衣 アサシンダガー
[道具]:支給品一式 首輪×5[首輪二個 首輪(分解) 首輪×2] 奇跡の石
ピサロメモ 宿帳(トルネコの考察がまとめられている)
ルビスの守り(紋章完成)
[思考]:ハーゴンへの復讐 世界からの脱出方法を実践する 体力・精神力の回復 最終決戦の戦略を練る
※ピサロの右腕は通常の治療では完治できません。
また定期的な回復治療が必要であり、治療しないと半日後くらいからじわじわと痛みだし、悪化します。
完治にはメガザル、超万能薬、世界樹の雫級の方法が必要です。
【アレフ@DQ1勇者】
[状態]:HP(ほぼ全快) MP(ほぼ全快) 左足に刺傷(おおむね完治) 首輪なし 睡眠中
[装備]:ロトの剣 ロトの盾 鉄兜 風のアミュレット
[道具]:支給品一式 氷の刃 消え去り草 無線インカム
[思考]:このゲームを止めるために全力を尽くす
【アリス@DQ3勇者】
[状態]:健康 MPほぼ全快(回復中) 首輪なし 熟睡中
[装備]:メタルキングの剣 王者のマント 星降る腕輪
[道具]:支給品一式 ロトのしるし(聖なる守り)炎のブーメラン
祈りの指輪(あと1.2回で破損) 虹のしずくについて話す
[思考]:仲間達を守る 『希望』として仲間を引っ張る
※ファルシオンは家の前にいます
※アリスの家内に以下のアイテムがあります
※以下の装備品類は、分配された可能性があります
プラチナソード 破壊の鉄球 さざなみの剣 鉄の杖 魔封じの杖
炎の盾 マジックシールド あぶないビスチェ インテリ眼鏡
84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾→発煙弾×1 照明弾×1) ビッグボウガン(矢 0)
※以下の三つのアイテムが、フォズ・ピサロ・マリアの間で分配されました
引き寄せの杖(2) 祝福サギの杖[7] 飛びつきの杖(2)
太陽のカガミ(まほうのカガミから変異)
錬金釜 IN(雨雲の杖 太陽の石) ラーの鏡 神鳥の杖
1552 名前: ◆I/xY3somzM[sage] 投稿日:2010/05/06(木) 22:15:10 ID:T9BgEWAk [5/5]
投下完了しました。 ツッコミ指摘お待ちしてます。
続きも頑張って書いてますがリレーしてくれる人がいたら大歓迎です。
クライマックスです。最終決戦手前の手前です。
通ったら代理で投下してくれる人もいたら嬉しいです。
----
代理投下終了。
避難所のそのままだと入りきらなかったんで区切る位置編集してます、ご了承ください
459:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/07 01:14:08 ix8k9pyG0
感想も。
全員に行き渡ったお守りリレーも終わって、ついに紋章が5つ。
あとは錬金が終わったらいよいよ突入…って感じかな?
終わりが見えてきたなあと感慨深いです、投下乙でした
460:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/08 01:00:55 FEBzVjo30
人も少なくなってしまったけど(規制のせいもあるかもしれないけど)
完結まで応援してる頑張れ
461:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/08 16:49:11 YcLt/e3U0
じわじわと終わりに近づいてる感じが寂しくもあり楽しみでもあり
投下乙です!
462:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/15 01:39:23 UdRUFNdQ0
ドラゴンクエストで検索したらこんな神スレが!
丸一日かけて読ませてもらった
トロデ王が亡くなるシーンで涙が止まらなかった…
あと少し!書き手さん楽しみに待っています
保守
463:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/18 21:07:35 gBo79oDN0
「~冒険の書を紐解く」のあたりがなにかジンときた。
本当にあとちょっとだなあ…
464:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/20 13:56:31 yFQe//lQ0
hosyu
465:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/05/26 22:05:11 mxyBEu+X0
保つ
466: ◆I/xY3somzM
10/06/01 00:36:07 PpMtRJV00
投稿したかったけど延期になりそう……すいません……見てくれてるお方(いたら)……
467:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/01 00:48:01 rU5p6iSo0
いるぜ!
ゆっくり焦らずにやってください! 頑張れ!
468:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/01 23:12:40 S4F31MCU0
いつまででも待ってるよ
469:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/01 23:27:36 RXVLBe+k0
楽しみに待ってる!
470:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/01 23:28:08 ltRR5aXn0
見てる見てる
楽しみにしてるよ
471:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/02 00:42:20 WthNvAw50
私待つわ
472:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/02 04:26:49 swPjyD2S0
いつまでも待つわ
473: ◆I/xY3somzM
10/06/03 23:38:46 BOfSMRrj0
規制まだ大丈夫かな?
投下は明日の夜9時からくらいになりそうです。
おまたせして申し訳ございませんでした。
474:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/03 23:50:31 BPlIXMpu0
きた!投下きた!
475:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 00:21:49 9Tq8So+80
楽しみに待ってます!
476:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 01:41:27 B2jvzdbUO
楽しみにしてます!!
477:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 06:13:27 y8gO5lTJO
まってます!
478:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 16:50:12 yk3VbYbW0
おお、ってことはもうすぐ投下か
楽しみに待ってます!
479:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 20:57:34 y8gO5lTJO
たのしみだーー
480:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:09:29 L6q2F0tJ0
楽しみに待っております!
481: ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:21:19 qPAuUgHx0
投下します。
前作よりちょっと長いくらいだと思います。
482:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:22:48 7qUv0MEg0
支援
483:1/10 ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:25:41 qPAuUgHx0
雨と太陽が合わさるとき、虹の橋ができる。
勇者ロトの伝承のうちの一つ、古き言い伝えだ。
だが、さらに古く……ロトの時代には、こうも言われていた。
雫が闇を照らす時、虹の橋がかかると。
闇、とはこの世界そのもの。
人々がチェス盤の上に置かれた駒よりも無造作に、弾き落とされる。
落ちる駒は砕け、無念を残すのみ。
人々の魂は塵芥に等しい、弄ばれる様はまるで遊戯の玩具。
闇と言わずして、何と言えようか。
そしてそんな闇を、雫が照らし出す。
闇の向こうに潜む邪悪の姿を照らす光の源は。
人々が持つ、“勇気”。
─
「……ふぁ?」
「アレフさん、おはようございます」
「ねぼすけはいけませんよ、アレフ!」
寝言混じりに起床したアレフの眼に最初に入ったのはアリスとエイト。
隅に積まれた荷物をせっせと纏めていた。
体力はもともと癒えていた二人は、精神力も充実してか表情は穏やかだった。
「……そうか……もう、そんなに時間が経ったんだな」
アレフにはここずいぶん長く感じた。
「お加減、どうですか?」
「さっさと支度を済ませろ」
フォズがこちらに歩み寄って、笑顔を見せてくれる。
抜けてしまった歯はどうにもならなかったようだが、傷めた臓腑も骨も、命に別条無いようだ。
ピサロはというと、使い物にならなくなった腕の拘束を外していた。
だらりと腕は下がったままだが、石が起こした奇跡が痛みを抑えたようだった。
と、脇を通り過ぎたフォズの手には多くの荷物があった。
「どうした、そんなに抱え込んで」
「いえ……私は」
見ればザックに神鳥の杖やら太陽の鏡やらを詰めている。
際限なく入るとは言え、これは詰めすぎではないかと思えた。
「皆さんのように戦う力が、無いから……」
「……フォズ」
「だから、せめて荷物持ちだけでも。いざというときは、回復呪文もかけますし」
微笑む少女の笑顔の裏には、力なき自分を悔やむ心がわずかにあった。
しかしアレフはそんな彼女に告げる。
「その気持ちを忘れない限り、君は俺たちと一緒に戦う戦士だ」
「えっ」
「心強いよ」
フォズの胸が、塔の上でのときのように温かくなる。
アリスやアレフの、勇者の言葉は他人の心に火を灯してくれるようだ。
頭を撫でられて、フォズは照れ笑いを浮かべた。
484:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:25:58 7qUv0MEg0
支援したなら使っていい
485:2/10 ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:27:18 qPAuUgHx0
「……さあ、後は完成を待つばかり、か?」
「そうなるな」
「けれど……伝承とはかなり違うような……」
アレフは鉄兜をすぽりとかぶり、先ほどからコトコトと音を立てていたそれにアレンと共に眼をやる。
マリアは、トロデからその釜のことを聞いていたとは言え眼にするのは初めてだ。
本来は賢者の手で、その儀式は行われる手筈と聞いている。
これで本当に雨と太陽が合わさってくれるのか、不安なのだろう。
「心配ないですよ」
「エイトさん」
「僕の父上自慢の一品です。どんな神秘の品でも、作ってみせますよ」
エイトは笑って、父の遺品を持ち上げる。
その表情は今にも消えてしまいそうなそれではなく、心の底からの笑顔だった。
「そうですね、トロデさんならやってくれる気がします」
「トロデおじさま……ええ、おじさまならきっと何でもできてしまいそう」
アリスを筆頭に、皆がトロデを信じている。
彼のことを沈んだ口調で語るものは、もうここにはいなかった。
トロデは散ったのではない。
未来に鮮やかな花を咲かせる、種を蒔いた。
若者達は、こうして笑顔を咲かせている。
もう悲しみに駆られることは、なかった。
「さあ……そろそろですね」
「ほう、いよいよか」
釜の揺れが収まりつつある、そろそろ仕上げのようだ。
やがてどれくらいたった頃だろうか、揺れる釜から、小気味のいい音が鳴る。
それはこの世界を越えるための音。
そして、この世界を終わらせるための音。
エイトが走るのを止め、抱えていた釜を皆の前に置く。
そこから、勢いよく飛びだしたのは―
─
「日の出……のようですが……」
「遮られているな」
ファルシオンを引き連れたエイトが眼を凝らせど、分厚い雲に遮られた太陽はその眼に届かない。
眼のいいアレン、ピサロもまた同様のようだ。
身支度を済ませた一行は、アリスの生家を後にしてアリアハンの南口へと歩みを進めていた。
荒れ果てた町を背後に、皆は朝の空を見上げる。
「なんだか……嫌な空ですね。日の光も見えません」
「幸先がよくありませんね、雨でも来そうな空……」
486:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:28:34 7qUv0MEg0
支援支援
487:3/10 ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:30:10 qPAuUgHx0
アリスとフォズが見上げる暗く淀んだ空は、今にも泣き出してしまいそうだった。
雨を予感させる空、それは伝承を呼び起こさせる―
「……虹の橋がその姿を現すのは、雨と太陽が合わさるとき……」
「え?」
「この偽物の世界を越えるのなら……そんな橋がお誂え向きじゃあないか?」
アレフは手の内の“それ”を見つめる。
そして空を見上げて、笑ってみせた。
これから死地へと挑む男は、強く、強く皆に笑いかけた。
皆はその笑顔に、心を奮わされる。
「……そうですね、気圧されてはいけません」
「打ち破るのです。大神官ハーゴンの、邪悪な野望を」
「……そして、あるいは破壊神すらも、な」
アレンの言葉に、フォズは押し黙る。
神官職に就く者とって、神を名に持つ者と敵対することは恐ろしかった。
その力の大きさ故に、人々は信仰を捧げる。
神を名に宿すとは、そういうものなのだ。
あるいはこの幼い少女が、破壊神の恐ろしさを最も感じ取っているのかもしれなかった。
全てを包み、滅ぼすその闇の恐ろしさを。
「何、闇とはいつも勇者が晴らすものです」
勇者心得、ひとつ。
『勇者はいつ何時も、諦めない』
彼女の心は父のように強く、母のように優しい。
アリスが太陽のような笑みで皆を勇気づける。
「そうやって、悪は滅ぶのが世の常というものなのですっ!」
「……耳が痛い話だ」
「否定ができぬな」
「あ」
ピサロとアレン、二人が決まり悪い顔を作ると、マリアとアレフも苦笑い。
あわてるアリスに、エイトとフォズも笑みを取り戻した。
破壊神と相対するべく立っている彼らの顔は皆、笑んでいた。
少女達は戦いのその先にも、またきっと皆が笑い会える未来があると、そう信じていた。
青年達もまた、自分たちは新しい未来を築けると信じていた。
そして、魔王は―
「……そろそろ、向かおう」
「マリア、準備をしておけ」
「ええ。いつでも大丈夫」
皆を首輪から解き放った三人が、眼を合わせて頷き合う。
控えていた皆も、同様だ。
一足ごとに、栄華を誇った城も、賑わっていた町も、見る影もないアリアハンが遠ざかる。
ある程度離れたところでアリスが振り返り、アレフも立ち止まって踵を返す。
やがて全員が、アリアハンに黙って向き直った。
音を立てる物は何一つない、静まりかえった王都。
恩人を、友を、愛する人……皆が皆、そこに多くのものを残してきた。
既に別れは告げた、故に彼らが口にしたのは。
「―行ってきます」
誰が誰にでもなく、そう呟く。
さまざまな思いが詰まった、一言だった。
488:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:30:11 7qUv0MEg0
だが支援
489:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:31:17 L6q2F0tJ0
支援!支援!
490:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:31:43 7qUv0MEg0
支援すると思った時には!
491:4/10 ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:32:21 qPAuUgHx0
─
アリアハン大陸、南端。
岸壁に叩きつけられる波は、静かだった。
海の果てには、何も見えない。
「わざわざ岬まで来たということは……」
「……橋を、架けるのですか?」
「アレフさんが先ほどおっしゃった、虹の橋……」
「……まだ、確定したわけではない」
ピサロが遮り、幾分不安めいた顔を見せた。
風が通り抜ける、不穏な風だ。
さっき言った通り、本当に雨が降り出すのかもしれない。
「この世界の姿を暴いたとき……世界の“果て”は我々の目の前にあるのか?
あるいは北の海岸にたどり着くのか、もしくは果て無く続いているのか……」
「……果てが、無ければ」
「世界と共に……?」
「そう」
エイトとアリスの顔が強ばる。
アレンが、過酷な真実が待ち受けていることを告げた。
「我々も、消え去るだろう」
皆が閉口した。
首輪を解除するときの賭けよりも、さらに高いリスクをここで背負うことになる。
確かに命を奪い合う儀式からの脱却、代価として命を求められるというのは当然ではあった。
しかし今回の場合、手段も時間もさらに限られている。
「ですが皆さん。どうか臆さないでください」
「……各々、覚悟は決めているだろう?」
「……」
全員が、頷いた。
この先に何が待ち受けて居ようとも後悔は無い、最期の瞬間まで諦めることも無い。
死が訪れようとも、勇気を捨てないことを誓っていた。
偽りの上に成り立つ世界の破壊が、始まる。
492:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:33:02 7qUv0MEg0
支☆援
493:5/10 ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:34:10 qPAuUgHx0
「マリア!」
「……精霊神ルビスよ!刻まれた紋章に従い、その力を示せっ!」
マリアの掲げたルビスの守りが、光を放つ。
太陽、月、星、水、命。
五つの紋章が、それぞれの持ち主の心に呼応して大いなる輝きをもたらした。
薄暗い世界を、焼け付くほどの眩しい光で照らし出す。
その光は、あたかも星が誕生するかのようだった。
光が凝縮し、爆散するように広がりを見せ、思わず皆は眼を瞑ってしまう。
「……く、あぁっ!」
「マリアっ!?」
マリアが顔を苦痛に歪め、倒れ込みそうになるのを光の奔流の中でアレフは見た。
閉じられた世界がこじ開けられまいと、抵抗している。
皆をこの地に縛り付けようとする呪縛の力は、世界を暴こうとするルビスの力と激しくぶつかり合っているのだ。
媒介を手にする彼女は、幻影で出来た世界そのものが襲いかかってくるように感じている。
膝をつきそうになるマリアを、アリスが支えた。
「マリア、しっかり!!」
「アリス!」
「……精霊神ルビスよッ!!貴女の授けた力は一つでは無い!!」
アリスはマリアと肩を組み、彼女と同じく天に捧ぐように黄金の輝きを翳す。
それは、聖なる守り、彼女を勇者ロトたらしめる印。
天空に羽ばたく霊鳥ラーミアを象ったその守りもまた、精霊神ルビスが力を注ぎ込んだ物であった。
「ルビスの力よ、守りを介して力を示せ!」
「アリス、無茶はだめ!!」
「私とマリアの前に、そこらのまやかしが通じてたまるものですかーーッ!」
「アリス……!!」
彼女のがむしゃらな叫びは、マリアを奮い立たせた。
今の彼女を、無謀だと誰にも言わせはしない。
どうしようもなく愚かだと、嗤わせはしない。
マリアは、心からそう思った。
挫けそうなマリアの足が、やがてしっかりと大地を踏みしめる。
隣同士しっかりと肩を組み合い立つ彼女らは、どちらともなく微笑みかけた。
―そう、私にはアリスがいる、皆がいる。何も怖れたりしない。
「「マリア!!」」
「「アリスさん!!」」
周りに立つ皆も、光と世界の鬩ぎ合いに決して屈しない。
二人の勇敢なる少女から、眼を反らしはしなかった。
「さあ、もう一度!ルビスの力を……」
「ええ、今ここに!!」
―だって私は、こんなに素敵な親友の血を引いた“勇者”なんだから……
「聖なる守りよッ!!」
「ルビスの守りよ…!」
「邪悪なるまやかしから……っ!我らを、解き放ちたまえーーーっ!!」
494:6/10 ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:35:45 qPAuUgHx0
─
どれくらい時間が立っただろうか。
あれほど激しかった光は、ぴたりとその輝きを眩ました。
耳が痛むほどの静寂が、途端に一同を覆う。
風にゆれる草原の草の音、打ち寄せる波の音。
何一つ、聞こえない。
世界を破ることは出来なかったのだろうか。
「……あっ……?」
「?」
ぽつり。
マリアの頬に、雨が一粒。
ぽつり、ぽつり。
一粒、また一粒と落ちてくる。
冷たく無い。
感触すらも、朧げだ。
ただ、光の粒が流れ星のように降ったような―
「雨ではない……!!」
「!?」
異変にいち早く気づき、ピサロが叫ぶ。
世界がぐにゃりと歪み、時空が揺らいだ。
広がる大地も、流れる雲も。
遥か遠くに霞む峰も、島から伸びている塔すらも。
その姿が醜く変形を始めていた。
世界が、罅割れていく。
天が、繊細な硝子細工のように、砕け散った。
495:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:36:03 7qUv0MEg0
支援だッ!
496:7/10 ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:36:50 qPAuUgHx0
「……っ!」
「うわっ」
しかし、硝子の雨は落ちることなく消えていく。
正しく言えば、世界の更に外へと放り出されているのだ。
彼らの頭上に落ち込んでいるのは、零れ落ちた世界の残滓。
先ほどのマリアがそうであったように、痛みもその感触すらも無い。
重要なのは。
「ピサロ、世界は……っ!」
「……!!」
崩れ落ちた空のはるか彼方に、果ては見えない。
まやかしの外側が、ただただ広がるだけ。
虹を架けようも無いことが、アレフにも解った。
「くそッ……!!」
「!!空ですっ!」
「!?」
フォズが、崩壊した空の向こう、広がる無限の闇かと思われた先を示す。
かつて、ナジミの塔が建っていたであろうその辺り。
そこだけが、闇が遙かに色濃い。
ほんの僅かな綻びが、誰にも気づかれぬまま、ひっそりと生まれていた。
「上か……!!」
「―ファルシオンを」
「!?」
アレンの冷酷とも言える声を、アレフは信じられないという表情で聞いた。
竜王と勇者。
二者の視線が、かち合う。
しかし、視線を合わせたとき。
既にアレフの表情は、元に、戻った。
─信じた。
彼の好敵手の決断を。
天馬の手綱を握っていたエイトは素早く声に従い、飛びつくように跨る。
ここには不死鳥も、竜神も存在していない。
彼らに空を行く手段は、ファルシオンしか無かった。
「……」
「きゃっ」
天馬は、助走を開始した。
後ろからピサロに強引に抱え上げられたフォズが、半ば投げられるように天馬に跨るエイトの胸に飛び込む。
「っ、マリア、乗って!!」
「急げ……!!」
「アレン!アリス!」
アリスとアレン、二人に促されてマリアもファルシオンに騎乗した。
しかし、天馬といえど乗せられる人数には限りがある。
497:8/10 ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:38:00 qPAuUgHx0
「行け、エイト!!」
「しかしアレフさん!!」
「行くんだっ!!」
アレフの言葉に、エイトは悔しそうに手綱を引いた。
天馬は崩壊が始まった大地を蹴り、暗き天空へと舞い上がる。
エイトの前後で、二人の少女が眼下を振り返る。
「皆さんっ!!」
「嫌……!!」
マリアとフォズの悲痛な叫びが眼下の四人の頭上に響いた。
天馬の後ろ姿は、徐々に空へと吸い込まれていく。
自分たちの立つ世界はというと、綻びが広がり罅が入り。
今にも崩れ去らんばかりに、揺らいでいるところだった。
アリスがふう、とため息をつく。
「……マリア、どうか無事で」
「何を言っている」
「え?」
「大切なら自分で守るんだな。勇者よ」
ピサロの言葉にアリスは首を傾げた。
万策尽きた、のでは?と。
呆けた先祖の顔に、アレフはぶっ、と吹き出す。
「アリス、諦めたのか?」
「手段が尽きたわけではあるまいよ」
「え、あれ?アレフ?」
アリスが混乱した。
アレフも“こっち側”だと思っていたからだ。
頭脳派二人と肩を並べて笑われるなんて、とアリスは頬をふくらませた。
そして、笑顔のまま、勇者と呼ばれた青年は血の繋がった名を呼ぶ。
高らかな声で、空に叫んだ。
─外せない、外すものか。
彼女と俺とは、同じ血の流れの上に存在している。
外れるものか、外れるわけが無い!!
「マリア!!」
「!?」
「受け取れっ……!!」
勇者心得、ひとつ。
勇者はいつ何時も、諦めない。
アレフの手から放たれたのは、七色の光を放つ神秘の雫だった。
大きな放物線を、さながら虹のような弧を描いて。
それはマリアの手のひらの上に、落ちた。
498:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:38:13 7qUv0MEg0
駄目押しにもう一発ッ!支援
499:9/10 ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:40:28 qPAuUgHx0
「え?」
空気中に、波紋が描かれた。
光が色を成し、収束する。
やがて眩しいほどの光が一瞬閃き、馬上の三人は思わず眼を伏せた。
そして、次に眼を開いたときに飛び込んできたのは。
「……これ、は……っ」
「綺麗……!」
七色の橋が階となり、彼らを繋いでいた。
伝説は、ここに再臨したのだ。
天馬の軌跡は、虹となって空へとぐんぐん伸びていった。
滅び行く地に残った四人は、全力で─
「……走れぇぇぇーーーーーーーっ!!」
全速前進。
空へ上昇する天馬を追い、四人は駆けた。
背後では、アリアハン大陸が闇へと零れ落ちていく。
虹の階は、大地との接点から崩壊に巻き込まれて光の粒となって消えていく。
「……!」
天空への道をひた走るアリスは、後ろに見た。
真の虚無、永遠に広がる闇を。
目指す空に刻まれた綻びですらも、どこへ行くのか危ういものだ。
それでも、足を止めはしない。
どんな現実が待っていても、恐れない。
勇者が恐れたら、周りの足の動きすら奪ってしまうから。
だからこそアリスは、恐れることを嫌った。
立ち止まらないアリスは、消えゆく地から見ればきっと─
『太陽』のように眩く見えた。
その光を受け『月』は太陽の背を守る。
『星』がその『月』の周りで瞬く。
そして『水』は空からの光を受け輝き、猛き奔流となりて世界を巡る。
空からの光、そして水の流れは、『命』に強い力を与え─
500:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:41:19 7qUv0MEg0
いつだって支援
501:10/11 ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:41:21 qPAuUgHx0
「─そして世界は、命は廻る」
虚無の闇、ではない。
気が狂いそうな静寂の中、そのものは立っていた。
目の前にはこの儀式により流れた血を受ける聖なる杯。
中身は今や、無い。
「掌より逃れ、再び貴様の元に……ルビスの、廻りの環に戻れるか」
忌まわしきあたたかな光が、近い。
精霊神のちっぽけな加護を盾にして、籠の小鳥はついに籠を破ったようだ。
「何故もがき生きるのか─我は、問わん」
世界を手にする。
大地を闇で閉ざす。
破壊神にとっては、それらも、あまりに些細。
「ルビスの愛した、者たちよ」
気配が近づく。
誰も血を拭うことはない、紅に染まった神殿を、駆ける音がする。
彼らに、望むのは……
否、神が望むのではない。
彼ら自身が絶望に打ち拉がれ、畏れ敬い、望むのだ。
最期、を。
─死ぬがよい─
聖杯の間の扉が、破られた。
502:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:42:33 7qUv0MEg0
支援
503:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:44:01 L6q2F0tJ0
オッスオラ支援!
504:11/11 ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:44:22 qPAuUgHx0
【???/???/???】
【アレフ@DQ1勇者】
[状態]:HP 健康 MP 全快 左足に刺傷(完治) 首輪なし
[装備]:ロトの剣 ロトの盾 鉄兜 風のアミュレット
[道具]:支給品一式 氷の刃 消え去り草 無線インカム
[思考]:このゲームを止めるために全力を尽くす
【竜王@DQ1】
[状態]:HP 健康 MP 全快 人間形態 首輪なし
[装備]:竜神王の剣 さざなみの剣
[道具]:外れた首輪(竜王)ルビスの守り 魔封じの杖 破壊の鉄球
[思考]:この儀式を阻止する 死者たちへの贖罪 脱出方法の実践
【マリア@DQ2ムーンブルク王女】
[状態]:健康 MP 全快
[装備]:いかずちの杖 布の服 風のマント インテリ眼鏡
[道具]:小さなメダル 聖なるナイフ 鉄の杖
ルビスの守り(紋章完成)引き寄せの杖(2)
[思考]:儀式の阻止 アリスを支えたい
【アリス@DQ3勇者】
[状態]:健康 MP 全快 首輪なし
[装備]:メタルキングの剣 王者のマント 炎の盾 星降る腕輪
[道具]:支給品一式 ロトのしるし(聖なる守り)炎のブーメラン
祈りの指輪(あと1.2回で破損)
[思考]:仲間達を守る 『希望』として仲間を引っ張る
【ピサロ@DQ4】
[状態]:HPほぼ全快 MP4/5 右腕使用不能
[装備]:鎖鎌 闇の衣
[道具]:支給品一式 首輪×5[首輪二個 首輪(分解) 首輪×2]
飛びつきの杖(2) アサシンダガー プラチナソード 奇跡の石
ピサロメモ 宿帳(トルネコの考察がまとめられている)
[思考]:ハーゴンへの復讐 世界からの脱出方法を実践する 体力・精神力の回復 最終決戦の戦略を練る
※ピサロの右腕は通常の治療では完治できません。
また定期的な回復治療が必要であり、治療しないと半日後くらいからじわじわと痛みだし、悪化します。
完治にはメガザル、超万能薬、世界樹の雫級の方法が必要です。
【フォズ@DQ7】
[状態]:健康 MP全快 神秘のビキニの効果によって常時回復 首輪なし
[装備]:天罰の杖 神秘のビキニ(ローブの下)
[道具]:支給品一式 アルスのトカゲ(レオン)
神鳥の杖 祝福サギの杖[7]ドラゴンの悟り
あぶないビスチェ 脱いだ下着 ビッグボウガン(矢 0)
太陽のカガミ(まほうのカガミから変異)錬金釜 ラーの鏡
[思考]:ゲームには乗らない ピサロとともに生きる
【エイト@DQ8主人公】
[状態]:HP 健康 MP 全快 首輪なし
[装備]:メタルキングの槍 マジックシールド はやてのリング 布の服
[道具]:支給品一式 イーグルダガー 無線インカム
84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾→発煙弾×1 照明弾×1)
[思考]:悲しみを乗り越え、戦う決意 マリア、アレンの首輪を見張る役目につく
505:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:45:46 7qUv0MEg0
せひん
506: ◆I/xY3somzM
10/06/04 21:47:51 qPAuUgHx0
口元には笑みを、胸には勇気を
題が名前欄に入らなかったのでここに。投下完了です。
情報をそうとう動かしたので抜けやミスがあったらすいません。
何かあればお気兼ねなくどぞー。
※1/11 アレフにはここずいぶん長く感じた。 ←削除
※6/11 ただ、光の粒が流れ星のように降ったような―
↓
ただ、光の粒が流れ星のように降っただけの―←訂正
507:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 21:56:26 L6q2F0tJ0
投下乙です!
前回までのルビスの守りリレーから一転、
緊迫感のある空気が良かったです!
ついにこのときが来たのか…!
残りわずか、よろしくお願いします!
508:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/04 22:00:16 7qUv0MEg0
投下乙です
舞台はそろってついに最終決戦ッ……!興奮を抑えきれないぜ
七人の決戦前の決意に俺も胸が熱くなったぜ……
改めて投下乙です!続き待ってます!
509:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/05 01:26:37 uCc/rVqu0
ロトシリーズの繋がりが熱いな……
とうとう最終決戦かあ……
できればみんな生き残って欲しいがそう簡単にはいかないんだろうなあ……
510:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/05 13:40:46 xIGvS7yYO
ピサロとマリアの首輪てどうなったんだっけ?
511:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/05 19:19:38 +jktDEQT0
ゲームが終了してしまうのを防ぐために、つけたままだったはず。
……次の話で二人がいなかったら……
512:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/06 23:34:20 0MhQaN4P0
胸が熱い……!
最終決戦を前にして既に泣きそうだ
513:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/16 23:29:16 U9Tz5sZJ0
保守
514:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/20 22:14:00 +E/YIZHA0
保守
515:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/25 03:11:06 7r9/MZzAO
ter
516:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/27 01:55:24 tOg+WB6U0
まとめサイトが見れないのは自分だけ?
517:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/27 02:11:08 CNSqJSzp0
ほんとだ。403になっとる
518:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/01 00:18:21 00CJlkQ10
ゲームシステムにないキャラの特殊能力って何処まで拡大解釈が許されるかな?
ドラクエ本編でもマサール、クリムトが結界張ったり旅の扉を作ったりするような感じで
例えば2の無限回廊の罠をフォズが祈祷パワーで解いちゃったとかはいけるんだろうか
519:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/01 00:24:08 q//COdj0O
原作と前話まで読んで、誰が見てもねーよwレベルじゃないなら大丈夫だろ
もしそういうのが書きたいなら一話ずつ、数話かけてねじまげるしかないな
520:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/01 21:47:45 ZBWfp/4s0
まさか新たなる書き手の到来か 期待してもいいのかなコレ
521:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/01 22:19:09 7cXBtfbJ0
ありがとう参考にするよ
別に新参でもないけど、そろそろ復帰しようと頑張ってるよ
522:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/02 21:10:41 NSuuU+CY0
期待してるよ
523:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/08 00:47:42 fiY4U06E0
期待しつつ保守
524:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/16 13:08:22 LD2fQMkY0
保守
525:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/23 12:04:40 m1Uh+fEkO
保守
526:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/29 16:59:05 P6pZ/+y00
干す