09/09/01 20:28:30 MzKDdBVq0
「『英雄の眠る石』に『隠された太陽』……『鏡は光を受け、太陽の力を取り戻す』……これは太陽の石、そして鏡のことだな」
「……破壊呪文…………『マダンテ』……『マナスティス』……『ミナデイン』、『ジゴ、デイン』?これは勇者の呪文……」
「……マハトラーナ ソテミシア レキダントラン ヒガン……読んでて寒気がしてきました……何でしょう……」
「これは、重要な記述だと思います、皆さん見てください」
エイトが示した文書も、やはりラーの鏡により真実をあらわにした物。
それはこの舞台─このバトルロワイアルの核心に迫る一文。
「……破壊神に捧げる魂、とありますね」
「これは我々のことだろう、その後に『魂を闇と血に浸し、極上の贄とする』ともな」
「キーファさんやマリアさんが言ってたことは正しかったんだ」
「……こ、ここ……」
「?」
フォズが眼を見開いて、おずおずと指を指す。
その先に、血のように赤い字で記された一文があった。
「『血に狂った魂を喰らい糧にし、嘆き苦しんだ魂を浴びその身を清め、破壊神は再び我らの前に姿を現す』
『破壊の裏は即ち創生、死の舞台を創り上げて様々な感情で彩られた魂が出来上がるのを待つであろう』
……これが真実か。邪神の復活?そうではなかった」
「?どういう……」
「……この記述、私たちが今立つ大地を邪神の力で作り出したものとも読めますね。
神官、教徒などが尽力したとしても……あきらかに人の理を大きく越えた術法などが確かに使われている」
「だが、敢然には復活していない状態……例えるなら片腕がこちらの世界に蘇りつつある、とでも言おうか」
「それはつまり!」
「邪神は……既に、復活しつつあるのですか!?」
「……あくまでも可能性だが、色濃いな」