09/01/19 19:19:36
吟遊詩人シナリオ「狂える森の愛」(1~2レベル用)
PC一行は若い吟遊詩人の青年から仕事の依頼を受ける。
青年の依頼とは、憐れなエルフ女性を呪縛する木を切り倒すこと。
ある森の奥に生える一本の木が美しいエルフ女性の人生を束縛しているらしい。
「あの人を解放してあげたいんです!」と青年は熱っぽく語る。
青年によると、百年以上前、美しいエルフの女性が人間の男と愛し合うようになった。
二人は森で生活を続けたが、数十年後、男は老いによって死んだ。
愛する伴侶を失ったことでエルフの女性は精神に異常をきたしてしまった。
暗黒司祭によって夫が木に変えられてしまったという記憶を作り出し、
その一本の木を夫と見なして大事に世話をするようになった。
友人たちは「自分を騙すな」と何度も説得したが、彼女は聞き入れなかった……
(※青年は別のエルフからこの事情を教えてもらったらしい)
青年は「あんな美しい女性が妄想に縛られて生き続けるなんて残酷すぎます!」と力説する。
説得に耳を貸さない以上、もはや彼女が「夫」と見なす木を切り倒すしかない。
それによって彼女は傷つくだろうが、自分が彼女を支えてみせると拳を握る。
ぶっちゃけるなら、PCが木を切り倒して、傷ついたエルフ女性を彼が慰めるという筋書きらしい。
これを受けるかどうかは自由だが、もし断るなら恨みに思った青年はPCに関する悪い噂をあっちこっちにばらまく。
何気に高レベルのバードなので影響力は絶大。
(ただし交渉中にはそんな報復をする気配は全く見せないので注意)
以下は依頼を受けた場合の展開。
青年の話通り、辺境の森の奥にはエルフ女性が一人で暮らしている。
彼女は一本の木を大事に育てており、まるで人格のある相手のように話しかけたりしている。
ちなみに吟遊詩人の説明は完全な真実であり、その木は夫でもなんでもない。
このエルフ女性は温厚な性格で、PCが話しかけても友好的に接してくる。
ただし彼女の目の前で木を切ろうとしたなら、全力で抵抗する(シャーマン4レベルの実力)。
こっそりと木を切る、あるいは彼女の目の前で切ったとしても、彼女は激しいショックを受けて泣き叫ぶ。
とりあえずそこまで確認すれば吟遊詩人に報告に戻ればいい。