03/03/30 17:15
>>80 →朽ちかけた建物の中を調べてもいい。 より
建物は隙間だらけで雨は防げるだろうが、
風に関してはお手上げのようだった。
もっともその隙間から、いまは午後の光が僅かに差し込み
むき出しの地面で構成された床を照らしている。
人目で見舞わせる小屋の名からガラクタや腐った藁ばかりで
有用そうなものは何一つ見当たらない。
無駄足だったかと君がきびすを返そうとすると
リザリィが小さな声を上げた。
リザリィの示した先を見ると、そこにはぼろに包まった
野良犬のような塊が震えている。
「それ」はよく見ると8歳くらいの少女だった。
白い肌には生傷が多く、泥やもっと悲惨なものでひどく汚れている。
孤児なのだろうか、目鼻立ちは整っているのに……。
少女は気を失いがたがたと震えている。
リザリィは少し調べた後に「流行り病ね……」と呟く。
→「丘ノームの風邪薬」を持っているなら飲ませてもいい。
→持っていない、もしくは惜しいなら、この地区にはもはや
見るべきものはないだろう。76に引き上げて旅を続けろ。