03/04/06 05:42
>>167 →君は周囲を警戒しつつ視線を走らせる。
こうなれば多勢に無勢だ。ギルマンの数はどんどん減っていく。
しかし、そのとき、引きつるような船員の声が聞こえた。
「せ、船長! 黒ヒゲの親父! あっ、あれを!」
今や君の目にも見える、そう、波を越えて黒々と姿を現したそれ。
マストからぼろ布をたらし、無数の鬼火をまといつかせたその姿。
幽霊船は凍りついたような黒ヒゲと船員、君とリザリィが見守る中
音もなく近づいてきた。もはやこの距離になれば、幽霊船の甲板の上の
ぼろぼろの船員服をまとった骸骨どもさえも見える。
幽霊船は、黒ヒゲの海燕号によりそうに速度を落とすと
まるで誘いこむかのようにそのまま静止した。
黒ヒゲがさすがに豪胆な声でうめく。
「どうするんだ、小僧? こいつぁ、おめぇの出番か?」
君はうなづく。
どちらにしろ、この怪異をどうにかしないと船はすすみそうにないのだ。
しかし、問題は乗り移るにしろその方法だ。
→骸骨どもを船員に弓矢でけん制してもらい、
板を渡して一気に押しわたる。
→海燕号を体当たりさせ、一気に船員ごと押し入る