02/11/23 22:00 MHfxrYXn
>>116
2002年東京。城南工大の助教授が行方をくらます。
東京を襲った直下型地震により壊滅的打撃を受けたはずの都市も、もはやその片鱗を見せる事もなく復興をとげていた。
東京湾を干拓、埋め立て、手狭になった土地問題を一気に解決するという国家プロジェクトも終盤に差し掛かっていた。
もちこまれたのは数枚の写真だった。何故、自分達のところにそれが持ち込まれたのかわからない。計画の要、東京湾に浮かぶ超高層基地に対するテロ計画。
公にできない苛立ちと焦燥の中、否応なく巻き込まれていく。
戦えない軍諜報部員は一杯のかけそばと共に嘆息する。
「神への冒涜ってのは行動のことではなく、林檎を食べさせられた俺達の存在じゃないのかい？」
静かに、ただ静かに、喧騒と硝煙と油の中で、潜行し、捜し求める。
知るべきでない情報、知りすぎた情報、使いようのない情報、理解できない情報。
敵に追いつき、ピースの片鱗が見えかけたときには、もう手遅れなのかもしれない。
ただただ静かに情報を求める。そこにはカタルシスも、血だけを滾らせる何かがあるわけじゃない。
倦怠感と疲れと気だるさの中、なりそこないのソロモンは現れる。
＃ネタがわかったらどういうものかはわかるはずだけど…システムどうしよｗ