09/06/28 13:03:29 wv3sJenT
玄米食の間違ったイメージ
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今、巷で言われている、玄米食の効能について拡大解釈や、誤ったとらえ方があるようなので詳しくご説明します。
俗説1 ビタミン、鉄分、各種ミネラルを多く含むため、頭の働きが活発になり老化予防になる。
俗説2 抗がん物質のフィチン酸が多く含まれ、発ガン防止並びに、化学物質を解毒し、速やかに体外へ排出する。
ヌカ部分に含まれているフィチン酸はミネラル(鉄・カルシウム・マグネシウム・亜鉛など)と結合してフィチン酸塩を作ります。フィチン酸と結合したミネラルは水に溶けないため腸からの吸収が阻害されます。
よって、貧血予防の為に玄米食をされている方は、逆効果になり、他に副采をバランスよく取らなければ、このまま玄米食ばかりを続けると、貧血を起こしやすくなるようです。特に妊婦さんは、注意してください。
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玄米の栄養分の吸収率は白米のそれより低いのも事実です。
逆に、ミネラルの排出のほかに、アクなど体に悪いものも排出するため、一時的に体調が改善されることも事実ですし、この点から、抗がん作用があるとも言われています。
ただ、栄養成分の吸収率は白米に比べてかえって悪いものが少なくはありません。具体的にカルシウム・マグネシウムについて考えてみます。
玄米は白米の二倍のカルシウムを含みます。しかし玄米食で体内に蓄積されるカルシウムの量は精米食の三分の一しかありません。つまり効率は六分の一です。
マグネシウムの玄米食での体内蓄積量は-34mg/日で白米食での+48mg/日に比較するとマグネシウムの損失となっています。
1920年エドワード・メランビィEdward Mellanby(イギリス)は、穀類の多い餌で育てた子犬にくる病が発病することを観察しました。これは、穀類中のフィチン酸がカルシウムの吸収を妨げたためでした。
フィチン酸とは、穀類・豆類・などの植物性食品に多く含まれているもので、カルシウム・マグネシウム・鉄などのミネラルと結合して吸収を妨げます。フィチン酸は種皮に内側の糊粉層に多く含まれているので
精白すると減少します。ですから白米のほうが栄養吸収率が良くなるのでしょう。
玄米食で吸収が悪くなるミネラルについて
a カルシウムは骨の成分であり、酸・アルカリ度の調節や神経・筋肉の働きに関係しています。
b マグネシウムは細胞でのエネルギー作りの酵素として働き、特に筋肉・心臓に必要です。
c 鉄が不足すると貧血・動悸・息切れ・脱力感などの症状が出ます。
俗説3 腹持ちがよい
腹持ちが良いということを裏返せば、消化に悪いと言うことです。事実、玄米食の場合、本当に良くかまなければ、消化不良を起こすことさえあり、かえって肝臓等に負担を及ぼすことがありますので、
病中病後の胃腸の弱っている方には不向きと考え絶対にお勧めしません。
俗説4 植物繊維が多く含まれる。
これも、事実であるが、植物繊維などは玄米でなく、野菜を規則正しく食することが大切で、別に玄米に頼る必要は無いのです。
俗説5 白米は撒いても芽が出ないが、玄米はこれが出るので生命力があるから
この意味で玄米を考えるなら、玄米を煮炊きしないで食べることが条件となるでしょう。玄米を生で食べるという話はあまり見聞きしません。
俗説6「玄米を食べたら体調が良くなった。やせた」と聞くから
肥満体の人が玄米食を始めると次第に体重が減少していくことがあります。
体重が減少していく理由としては前項にも共通することですが、玄米食では栄養成分の吸収率が白米食より良くないということが挙げられます。
具体的に玄米食での栄養吸収率は90%で、白米のそれは98%である。比較すると10%ほど吸収効率が良くありません。やせることで、体調が良くなることは多々有りますが、他の栄養のことを考えますとそれで良いのでしょうか。
2)残留農薬の問題
通常、お米を作る場合、何らかの農薬を使います。その農薬が残留するとしたら、一番可能性の大きいのは、「もみ」の部分です。ただ、もみは生産者サイトでもみすりを実施し取り除いて出荷されます。
次に考えられるのは、玄米皮です。いわゆるヌカの部分。この部分にはどうしても、残留農薬が残ります。
平成17年度国内米殻の残留農薬調査結果(農水省発表)
URLリンク(www.maff.go.jp)
国産農産物の残留農薬検査結果(平成18年11月実施)大阪府発表
URLリンク(www.pref.osaka.jp)