09/04/19 13:19:19 Nt27foNo
陰か陽か分からん! ころげ回って苦しむG(桜沢如一氏)
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>「クレマン!君、医者なんだろ、注射でも何でもかまわん。はやく痛みを止めてくれ!」と怒るように訴える。
>やはりGも普通の人間だ。これが人間Gのありのままの姿である。
>すると、日頃のGとはいったい何なのだろうか?
>「G!原因は陰ですか、陽過剰ですか?」
>すでに考え得るかぎりの陰陽両面からの処置は尽くしての呻吟だから、質問が酷であることを十分承知の上である。
>だがクレマンとしては一応Gから聞いておかねばならない。
>「陰陽の判断もなく行われる治療は〝治療ではない〟単なる〝対症療法〟であり、対症療法はそれ自体が罪悪である」
>とするGの持論を、私も十分に評価し、可及的にそれを貫いてきたが、「人は神ではない」のだ。
>Gでさえもこうして現に激痛に苦悶する一介の人間にすぎないではないか。
>概念・観念論だけで突っ走ることの許されないのが、この人間世界ではないのか、それをGにわかってもらいたい一念が質問になったのである。
>「陰か陽かわからん!とにかく痛みを止めてくれ」という。
>「麻薬を使いますよ」と一言ことわってから、私は塩酸モルヒネ1.0ccを皮下注射した。
>「ちっとも効かんじゃないか」と叱りつけるような語調であるが、まだ一分も経ってはいない。