08/12/15 17:01:54 kW1CaP3f
【 多段階発ガン説 】
たとえば、大腸ガンでは、ガンが発生し成長していく仕組みが遺伝子レベル
で解明されてきているものもあります。
1.ガン抑制遺伝子[APC遺伝子]の異常による正常細胞のポリープ化
↓
2.ガン遺伝子[K-ras遺伝子]の異常によるポリープの増大
↓
3.別のガン抑制遺伝子[P53遺伝子]の異常によるポリープのガン化
という三つの段階をへて、大腸ガンはできるとされています。
このような、ガンは複数の段階をたどって発生するという考え方を、「多段
階発ガン説」と呼ばれています。
ただし、このルートをたどらない大腸ガンもあるし、他のガンでは発ガン経
路が不明のものも多いようです。
その他、2段階でガンが発生するという説もありますが、いずれにせよ、ガ
ンの場合は、すくなくとも数日という単位ではなく、長い時間をかけて、数
年という単位で発生・成長していくようです。