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がんのワクチン療法に延命効果 免疫との関係初めて実証
2009.7.28 20:38
免疫力を高めてがん細胞を攻撃するペプチドワクチン療法の臨床試験で、
ワクチンに反応するリンパ球が陽性の患者は陰性の患者に比べて生存日数が2倍以上長く、
末期患者も半数が400日以上生存することが28日、東京大学医科学研究所の中村祐輔・ヒトゲノム解析センター長のまとめで分かった。
免疫反応と治療効果の関係が科学的に証明されたのは初めて。体質に合った効率的な治療に役立つと期待される。
中村センター長は全国の大学病院などの協力を得て臨床試験を実施。平成18~20年に行った130人の長期生存患者の血液を分析し、
ペプチドワクチンに対するリンパ球の反応を調べた。その結果、陽性患者では半数以上が400日以上生存し、800日を超えた患者も4割近かった。
一方、陰性患者では半数が200日以内で亡くなり、400日以上生存した患者は約2割だった。
中村センター長は「ワクチン療法の効果を科学的に実証できたのは画期的。患者ごとの治療効果を早期に検証することが望ましい」と話す。
ペプチドワクチン療法は、がん抗原からアミノ酸化合物のペプチドを人工的に合成し、投与する。強い副作用がないとされ、
外科療法、抗がん剤療法、放射線療法に次ぐ「第4の治療法」として注目されている。
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