09/08/08 14:31:40 fUZPN2SsO
俺が入門した道院は、ミット打ちも乱捕り稽古も頻繁にやっていた。
道院長が高校拳法部の監督もしていた関係で、高校卒業後に極真やら士道館で空手を学んだOBの人たち(言わば兄弟子)が、帰省の際には道院に来て稽古をつけてくれて、サーキットトレーニングのアドバイスもしてくれたりした。
だから俺にとっては乱捕りもミット打ちも、トレーニングも、全部「やって当たり前のこと」だった。
高校卒業後、就職の為に上京してからいくつもの道院を見学して回ったが、乱捕りどころかトレーニングすら全くやらない道院ばかりで「こちらでは乱捕り稽古はなさらないのですか?」と聞くと、途端に機嫌を悪くする道院長までいたくらいだ。
ここで初めて、故郷の道院のような処こそ極めて珍しいのだと知った。
どんなに客観的に見ても俺よりド下手くそで弱い連中が赤卍を付けて指導している様子を見ると、腹が立って仕方なかった。
ロゴマークが双円に変わったのを機に退会し、現在は高校の部活で始めた柔道を続けている。