08/12/13 16:22:47 7M9bogs40
某機材メーカーの映像サンプル的予告編のみで判断するのは無謀だとは思うが、
俺なりに感じた西映画について書いてみようと思う。
タイ映画の「チョコレート」は、ジージャ・ウィサミタンの驚異的柔軟性と、5年の歳月を費やして完成させた、
彼女のパフォーマンスにフォーカスを合わせて作られた映画だと思う。
とはいえ女の子一人のアクションで1本の映画を成立させるのは難しい作業だ。
監督は戦いの「場」に、バリエーションを持たせる事で、最後まで飽きさせずに見せる工夫をしている。
（さすがに俺は途中で飽きたが）
「高い位置に立つ男を蹴るシーン」で、彼女の跳躍力と柔軟性を表現したり、「広い場所で集団と戦う」事で、アクロバティックな彼女の技を見せたり、
「障害物の多い、狭い場所」「高さ制限のある場所」、一転して「高さ無制限、横方向に極端に制限のある、雑居ビルの壁伝いのアクション」とか、
彼女の様々な能力を見せる、オリジナリティー溢れる工夫がしてある。
また、カポエラ野郎との戦いでは「カポエラvsムエタイ」と言う事ではなく、あくまでも彼女の能力の増幅装置として位置づけている。
見ただけで動けてしまう超能力的な設定も、一見無茶に思えたが、このシーンの為にあったのかもしれない。