10/04/13 06:51:59
亀父問題、東日本協会“大甘裁定”
東日本ボクシング協会は12日、都内で理事会を開き、先月27日のWBC世界フライ級王座統
一戦で王座から陥落した亀田興毅(23)の父・史郎氏(44)が試合後、試合役員らに暴言を吐
き、不適切な抗議をした問題を協議した。理事会前に亀田ジムの五十嵐紀行会長(35)から会員
資格無期限停止の申し出があり、受理。今後、東日本協会内に調査委員会を設け、その結果が出る
まで五十嵐会長に処分を下さない“大甘対応”となった。
東日本協会が腰砕けとなった。6日の緊急理事会では五十嵐会長を除名処分にする意見が相次い
だため、運営責任者を失う亀田ジムが事実上“消滅”に追い込まれる可能性もあったが、事態は急
転。その理由は五十嵐会長から提出された上申書にあった。
上申書には(1)史郎氏がセコンドライセンスを日本ボクシングコミッション(JBC)へ返上
し、今後はボクシング界から身を引く(2)五十嵐会長の会員資格と亀田ジムの活動を無期限で停
止する(3)興毅、WBA世界フライ級王者の次男・大毅(21)、三男・和毅(18)は東日本
協会預かりで試合に出場する(4)再び騒動を起こした場合は、五十嵐会長を除名処分にしても構
わない-という“4カ条”が明記された。
これを受け、東日本協会の姿勢は一気にトーンダウン。この上申書を出席した理事19人全員が
受け入れ、今後は調査委員会を設置して、改めて五十嵐会長に処分を下すことで一致した。処罰が
先送りされたことに東日本協会の大橋秀行会長(45)は「早急に決めていきたい」と苦渋に満ち
た表情を浮かべた。
活動停止を宣言した以上、3兄弟は亀田ジムでの練習は禁止となるが、亀田家は自宅兼ジムと
なっており、監視の目が届くかは不透明。練習の受け入れ先も決まっていない。一方、WBA世界
フライ級王座を保持する大毅が、所属先がジムではなく東日本協会預かりという異例の立場で世界
戦を行えることにもなる。
この日、WBC懲罰委員会に出席するため、メキシコへ出発した史郎氏の先制パンチを避けきれ
なかった格好の東日本協会。今後、難しい判断を迫られることになりそうだ。
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