09/09/26 02:28:17
>>789
天才なんて軽く使う言葉じゃないけど、パックもメイも天才だ。
努力と運だけであの場所にたどりつけるなんて考えられない。
天才って同じようなタイプだと思ってたけど、二人は対照的。
最初から敷かれた美しいレールの上を疾走するエリートの天才。
フォアマン式のマッチメイクで経験を重ねるのはエリートの常道。
しかし彼はフォアマンやアリ、レナードがキャリア終盤に見せた
奇蹟の輝きを放つ乱舞はただの一度も演じていない。
興行(カネ)と対戦相手を選び抜いて頂点に立ったときには
悲しいかなヒールになっていた天才。
それでも、いまだにカネと対戦相手を選ぶ首尾一貫してスマートな天才。
体重超過で試合前に王座を剥奪、その試合もボディで悶絶する
スーパースターにはありえない大失態を演じながら、
その後は、スタローンをして「ロッキーよりもはるかに非現実的」と
言わしめた9階級をまたいでトップファイターを殴り倒した
空前絶後の凶悪な暴挙。最初に全米を震撼させたその産声は、
メジャータイトル挑戦を2週間前!のオファーで快諾した
咬ませ犬の雄たけびだった。当時の彼の前にはレールどころか、
獣道すら見当たらなかっただろう。
絶対に殴られたくないメイと、何が何でも殴りたいパッキャオ。
それは二人にの天才の、血と生い立ちだ。
体格差はメイ有利。二人が対峙して殴り合いにならないわけがない。
その瞬間、メイもパッキャオも宿命を悟るだろう。
そして、殴り合いになって負けるわけがないのは、ボクシングの神が
迷わず選ぶのは、必ず彼になるはずだ。