10/05/22 00:20:23
>>680
金属切削油において極圧添加剤として塩素を超えるものは中々ないと言われております。
特にその圧倒的な低価格は他の追従を許しません。(国内は既に禁止になっています)
ちなみに塩素廃止になった際にメーカから「塩素系と同等」と言われた塩素フリーのモデルは
価格は1.3倍以上になったにも関わらず、性能は遠く及ばないレベルでした。
実際に性能が同等の代替切削油となるとおそらく倍くらいの価格になると思われます。
今は手元に資料がないのでちょっと先生に尋ねてきたのですが極圧添加剤として考えた場合、
・塩素化合物は150℃前後で反応し400℃位に成ると効果を失い
・硫黄化合物は200℃前後で反応し900℃位に成ると効果は無くなる
よって切削開始点の低温部では塩素が効き、スクイ部等の高温部には硫黄が効くといった感じです。
このコンビが金属加工業界ではテツ&トモと呼ばれ長年鉄板でした。
抜粋:技術の森「切削油の硫黄についての質問」回答1(オイルメーカの人ですね)
URLリンク(www.nc-net.or.jp)
参考:非塩素系切削油について
URLリンク(www.jalos.jp)
結局現在のオイルメーカは如何に安く塩素&硫黄のコンビに近づけるかの勝負になっています。
現在主流の超硬スローアウェイチップ(バカ○ョン方式)での切削ではその差は分かりにくいですが、
職人の手によるハイスの手砥ぎバイトでの極限加工などの場合ですと雲泥の差となります。
よって、アジアの先進国で塩素を規制されているところはあまりないことから、
剛性のある機械を手に入れられたら日本は先進国に面粗さで負けてしまう事態も考えられます。
その先進国向けを強引に入手する方法もあるようですが国内では廃油が処分できないのが難点です。
いやー今日は女子高生と本格的なコミュできてウハウハでした(≧ω≦)ノ