09/09/24 23:50:41
これはひどい
これはもうダメかもしれんね~
232:ツール・ド・名無しさん
09/09/25 00:53:26
こんにちは。
草壁桜です。
近頃、ドクロちゃんに撲殺される回数が多い気がしてなりません。今日の朝も…
「今日の朝ご飯はお姉さまの好きな赤いウインナーですよ」
「わーい、パクパク」
「ドクロちゃん、そんなに急がなくても…」
「あ!桜君、そのウインナーいらないの?」
「いるよ。食べるよ。って!なんで僕の分を食べてるの!?おかしいよ!
ねぇ?ドクロちゃん、人の物は勝手に盗っちゃいけないって教わらなかった?!しかもドクロちゃん、まだドクロちゃんの分のウインナー残ってるよね?」
「桜君は心がちっちゃいなー。そんなんじゃ立派な大人になれないよ」
僕だって大好物では、ないですが赤いウインナーは好きです。
なので僕はドクロちゃんのお皿に手を伸ばしその上に乗っているウインナーを僕の口に、ほうりこみました。
「あれぇ…桜クン?どうして僕のウインナーを食べているのかな?」
ドクロちゃんだって、僕のを食べたじゃないか! あぁ…なんで?なんでエスカリボルグを?間違ってないよね?僕は間違ってなよね? ねぇザクロちゃん…?え?何、その目は
まって…まって…ドクロちゃん!謝る謝るかグボベァ
233:ツール・ド・名無しさん
09/09/25 00:54:38
〈カナカナカナカナ…〉
ひぐらしのなく夕暮れ。僕は一人の天使の少女を待っていました。
「ドクロちゃん遅いなー」
ここは僕が育った埼玉県からは遠い町の、家から通えない、ちょっと遠くの大学の広場のベンチ。
この大学はその広大な敷地と自然がとても多いのが特徴です。
まだ六月の後半だというのに、セミたちは早くも活動を開始しました。
ふと、気付けば、『光の桜くん』騒動から6年以上が経過していました。
あの頃がとても懐かしく感じられます。
あれから色々なことがありましたが、天使たちによる襲撃は、『光の桜くん』以降はこれといって大きなものはありませんでした。
今の僕がいるのも、あの天使のおかげ…と言えるのでしょうか。
それはサダカではありません。
しばらくすると、目の前を流れる人工の小川にかかった橋を渡ってくる、金色の輪っかを頭上に浮かべた少女が、その小さいながらも出ているところは出ている身体を揺らしながら、スキップでこっちにやってきました。
「あ、桜くん」
ドクロちゃんと並んで歩いていた長髪で黒髪な毒舌少女が僕に気付きました。
「こんにちは。南さん。そしてドクロちゃんキミってヤツは…」
「あれ?桜くん?もしかして待っててくれたの?」
「もーっ!ドクロちゃんが朝いっしょに帰ろうって言ったんでしょ?僕は6限に講義が終わるドクロちゃんを5限からずっと待ってるんですよ?!」
「もーっ!桜くんは寂しがり屋なんだからっ!えへへっ!いいよっ!いっしょに帰ろう?」
くそ、何でこの天使とはマトモに会話が成立しねぇんだ。
「あれ?南さんはドクロちゃんと講義いっしょだったの?」
そういえば南さんを見るのは久しぶりかもしれません。
南さんと西田とは、たまたま同じ大学なのです。
中学・高校時代、吹奏楽部で英語を得意とする彼女はてっきり、音楽系か外国語系の大学に入学するものと思っていた僕は、大学に入ってからいっしょだと気付いたときには少々びっくりしたものです。
「そんなわけないでしょう。生物と社会がいっしょの講義なんてそうないわ。中央図書館に本を返却しに行ったらドクロちゃんがいたから、いっしょに帰ろうって誘ったの」
「そうだったんだ…」
234:ツール・ド・名無しさん
09/09/25 00:55:40
この天使は、講義を途中で抜け出して図書館にいたようです。
「ドクロちゃん、図書館なんかで何してたの?」
「本読んでたのー!」
「何の?」
「『おとこのことおんなのこ からだの…」
「ストッォォォップ!言わなくていいから!大きな声で!なんか通行人の皆さんの動きが一瞬止まっちゃったでしょ?!
って大学図書館にもあったんだその本?!なんでその本ばっか読むのさドクロちゃんは!」
「でもボク生物学部だよ?」
「何か生々しいから言わないでよそういうことは!僕も生物学部なだけ余計にイヤだよ!」
考えてみれば、僕は得意の生物を活かしてこの学部に入ったのですが、それを天使たちが容認してくれたのは意外でした。
ドクロちゃんだってそうです。
てっきり彼女は僕をこの道から逸らすために僕といっしょにいるものと思っていましたが。
ていうか受験勉強が割とスムーズに行えたこと自体が奇跡です。
そりゃあちょっかいをかけてくるドクロちゃんという障害を乗り越えるための、聞くも涙、語るも涙の努力かいあって、ということを補足しておかねばなりませんが。
ドクロちゃんが何で入学できたか?
それは僕の口からは言うまいて(歯の神経とかの話になるので)
「じゃあ、わたしは宿舎に帰るから」
「あれ?南さん宿舎なんだ。僕たちはアパートなんだ」
「もしかして、いっしょに住んでるの?」
「え…あー…」
「うんっ!そうだよー」
僕が返答に窮しているとアホ天使があっさり言いやがりました。
「!(南さん)」
「あー!もうそういうこと軽々しく言わないで!何かあらぬ誤解を生みそうで怖いよ!特に南さんの場合は!
…ってアレ?南さん?どうしたのドクロちゃんのうしろに隠れて…え?何でドクロちゃんはエスカリボルグを構えてるの?
何かいつにも増して理不尽な展開じゃない?やめてやめて!そんなフルスイングなんかしたら僕ぅがっ!〈ズガァァ!〉」
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー♪
このとき初めて気付いたのですが、ここのところ、ドクロちゃんは撲殺する回数がめっきり減っていたのでした。
これは、天使の少女と人間の少年が繰り広げる愛の血みどろ物語の、その幸せな結末の物語。
235:ツール・ド・名無しさん
09/09/25 00:59:49
そんな天使の少女を見ていると、僕も思わず笑みがこぼれます。
「もう。大学生になってもドクロちゃんは全然変わらないね。大学楽しい?」
「うんっ!とっても楽しいよっ!…ねえねえそれより桜くぅん」
ドクロちゃんが甘い声を発します。
これはいつものアレをしろとの合図。
「今日は一緒に帰って来たのに何だか変だけど…うーん…しょうがないなあ」
そう言って僕が腰をかがめると、ドクロちゃんが飛びついてきて、軽く唇を重ねてきました。
〈ちゅっ〉
「んーっ。おかえりなさいのちゅー!えへへぇ」
そう言ってドクロちゃんは〈にへーっ〉と締まりのない笑顔をすると、僕の持っていたスーパーのレジ袋を持ってキッチンに駆けて行きました。
やっぱりキスをしてあげると機嫌が良くなるようです。
え?超展開すぎて話について行けない?
すいません。別にドクロちゃんと恋人に至るまでの過程をすっとばしたとかそういうのではないのです。
ていうかドクロちゃんとは一応同棲してはいますが、恋人でも何でもありません。
どちらかと言えば保護者と子供の関係と言ったほうが正しい気がします。
弁解するわけではありませんが、過去にこんなことがありまして…
【回想シーンスタート】
それは僕らが高校に入学して間もないある朝のことでした。
「はああああああああああああああああああああああーッ」
「もーッ、最近桜くんタメ息ばっかりー。ちっちゃい女の子に相手にされなくてもボクがいるんだからそんなに落ち込まなくてもいいのにー」
「突っ込むのもメンドクサイけど…違うからね…ていうか『タメ息』って書き方すると何だか鬱度が2割ほど増すね…どうでもいいけど…」
このときの僕は、静希ちゃんがアメリカに留学してしまい、さらには告白も叶わず、まさに人生のどん底を味わっている真っ最中。
これから僕は何を楽しみに生きていけば…
「桜くん?大丈夫?どこか痛いの?」
ドクロちゃんが悲しそうな顔で僕の顔を心配そうに覗きこみます。
ドクロちゃんと言えども、女の子に心配をかけるわけにはいきません。
そこまで落ちぶれてしまっては、草壁桜の名が廃るというものです。
「ありがとうドクロちゃん。でも、大丈夫だから」
僕が精一杯の笑みを返すと、天使の少女は本当に嬉しそうに
236:134 ◆zxmDg9fidE
09/09/25 20:12:20 v1dTkRFJ
>>231
そう?
この手の荒らしなら専ブラのNG登録でなんとでもなるけど
携帯なのかな?
さ~て
週末だぁ~
休みだぁ~
走るぞぉ~