09/09/20 01:43:17
■読み手へ…
・ キボンキボン騒がない。
・ 作品の批判は基本的に避ける。気に入らないならスルーしとこう、な!。
・ 他者の意見に不必要に食って掛からない。荒れる元です。
・ 「GJ!」とかだけじゃなく、具体的な感想があった方が書き手は喜びます。
■書き手へ…
・ リアルタイム投下は避ける(ローカルでまとめて一気に投稿すること)
・ 感想が無いからと言って文句言わない。
・ 書く前にあれこれ聞くより、まず投下しる!
■基本注意点
・基本的に、評価の対象になるのは著者ではなく作品。これ重要。
・「自分下手だけど書いたら叩かれないかな?」
「こんなSS書こうと思うんだが需要あります?」
といったの誘い受けレスはただウザいだけでなく流れも切るのでムード×。
特に(´・ω・`)などの顔文字を使うと余計に構ってちゃん度が上がって評価マイナス。
・過疎ってる時ならともかく、SSの投下直後に雑談をするとチームプレイ×。
上の誘い受けと重なると相乗効果で評価マイナス。
ここはあくまでSSスレなのでTPOはわきまえましょう。
・どんなに面白いと思っても、レスをしないと気持ちは作者に伝わらない。
ちゃんと読んでくれる人がいるとわかるのが作者にとって最高の報償。
GJレスにちょっとでもいいから感想をつけるとセンス○、いいやつ。
・もし気に入らない作品であっても、ただ叩くだけのレスはしない。
このスレを見ているということは、貴方にとっても
作者さんにとって投稿しやすい雰囲気のスレになることが望ましいはず。
書き込む前に、そのレスが本当に書き込むべきものなのかどうか、
30…いや50秒考えましょう。
204:ツール・ド・名無しさん
09/09/20 01:44:01
「で、そのときの矢部くんったらもう本当面白かったんだ」
「ぷ、くくっ・・・! 優くんその話、最高」
「それしか頭にないのかあのメガネは」
日はほとんど沈みきり、世界の光の担い手は陽光から月光へと移り変わっていく。
いつもの通学路で私はみずきと優といつも通り下校していた。
といってもこのいつも通りが出来上がったのは割りと最近のことである。
顔を合わせてかれこれ17年程度の付き合いとなる彼と一緒に登下校をするのに気恥ずかしさなど覚えたりはしないが
彼がこのような立場に置かれている現在では二人きりの登下校はまずいとのことでみずきもいる。
「お、いつのまにか聖の家まで着いてたね」
彼が私の家である寺を指差す。やや罰当たりな気もするが今更突っ込む気にもならない。
「じゃあ俺はみずきちゃんを途中まで送ってくるよ、そのあとまた聖の家行くよ」
みずき本人は自転車だから平気と言い張っているが彼はそういう面では非常に心配性なので
途中まで、というかほぼ家の周辺あたりまで送っている。
「ごめんね二人とも、迷惑かけて。悪いけどくれぐれも見つからないようにね」
みずきの謝罪と彼の言葉に頷いて答える。
「もちろんだ、みずきも気をつけて」
「ん! じゃまた明日ね!」
二人と別れ、自宅の戸を開く。
ここ最近の父は非常に忙しく、帰ってこなかったり帰ってきても深夜だったりとなかなか話をする時間もない。
昔から家でひとりになりがちだった私になにかと世話を焼いてくるのが彼であり、父も彼に全幅の信頼をよせているために
特にそれをとがめられることもなく、今に至っている。
といっても彼の家も両親が多忙で家を空けていることが多く、お互い様な面もあるのだが。
今日なんかクラスメートに彼との関係を聞かれ、幼馴染で夕飯を一緒に食べたりもする、と答えてとても驚かれた。
もう長い付き合いだし家族みたいなものだからこれが普通だと思っていたがそうではないらしい。
なんというか、私と彼の関係は恋仲だとか、そういうのを超越している気がしていたのだ。
台所を軽く片付け、夕飯の用意をする。
彼が振舞う料理はかなり美味しい。長年の付き合いからか私の好みぴったりに味付けしてくれるからだ。
205:ツール・ド・名無しさん
09/09/20 01:44:44
不意に玄関の戸が開く音がした。彼である。もはやチャイムすら鳴らさないが気にすることでもない。
「む、私だってもう17になるんだ。一人でも大丈夫だぞ?」
台所からちらりと後ろを確認して私は言った。
「だからだよ。最近は物騒だからね、聖は妹みたいなもんだし心配なんだよ。
・・・まぁ聖がいやって言うなら帰るけどさ」
元気がなくなった言葉の終わりを聞いて私は苦笑しつつ答えた。
「嫌というわけではないぞ? というか嫌ならとうの昔に追い出してるしな。でもなんだか申し訳なくてだな・・・」
「今更な話だね。俺ら何年互いの顔を見てきたと思ってんのさ。遠慮はいらんよ」
彼が椅子に腰をおろし、けらけらと笑う。
「・・・そうだな」
私は頷いた。とはいえ完全に納得したわけではない。
多芸で性格のいい彼は異性にも好かれる。私にかまけている暇などあったら他の女の子と遊ぶことも出来るはずだ。
まぁ今は事情が事情だけに彼に近づく女子もなかなかいないが・・・
では私のことを好いているのか?
ふ、馬鹿な。愚考とはこういうことのことを言うのか。好きといってもベクトルが違うだろうに。
以前本人に問うたら忙しすぎて恋愛どころじゃないという回答が得られたではないか。
「昔みたいに”優お兄ちゃん”って呼んでくれても俺はかまわないけど?」
そばでのんきにおどけて笑う彼の言葉を私は
「馬鹿をいえ」
一蹴した。
会話はここでいったん途切れ、私たちは夕食の席についた。
「焼き魚、野菜炒め、味噌汁か、日本人女性の鑑だね聖は・・・いただきます」
手を合わせ、彼は箸と茶碗を手にとって夕食を食べ始める。
「それは・・・ほめているのか? いただきます」
「もちろんさ。お、味噌汁美味いなぁ聖また上達したんじゃない?」
男の彼から料理の腕前を上から褒められるのは一応女としては少し複雑な気持ちではある。
しかし彼の料理はやっぱり美味いのだから仕方がない。
「そ、そうか? 良かったぞ」
ということで私は素直に言葉を受け取っておく。・・・別に照れてるわけじゃないぞ。
そうしていつもと変わらない他愛の無い会話をしていたときだった。
突如戸が開く音がする、そして直後に聞きなれた声。
206:ツール・ド・名無しさん
09/09/20 04:49:31
>>202
削除人が仕事しないからね