09/06/21 21:50:10
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旅館おかみ、侵入容疑者を追跡・説得…逮捕につなげる
窃盗目的で旅館に侵入したなどとして、山形県警村山署は20日、
自称住所不定、無職七戸信幸容疑者(46)を建造物侵入の容疑で現行犯逮捕した。
現場から逃走した容疑者を、旅館のおかみである元木洋子さん(66)が自転車で数百メートルに渡って追跡、最後は説得して逮捕に至った。
おかみの“勇気とお手柄”に、同署は表彰を検討しているという。
発表などによると、七戸容疑者は同日午前6時55分頃、山形県東根市温泉町の「花の湯ホテル」に侵入した疑い。
調べに対し「窃盗目的だった」と供述している。
館内で不審な様子だった七戸容疑者を従業員が見つけ声をかけると、七戸容疑者が逃走。
元木さんは自転車で容疑者を捜していたところ、近くを歩いているのを発見、気付かれないように尾行したという。
その後、七戸容疑者がタクシーを頼もうとしたため、元木さんは「泥棒かもしれない。
車に乗せないで」と運転手に打診。
気付いた七戸容疑者はさらに逃走したが、追いついた元木さんが「氏名を聞かせてほしい。館内に戻ろう」などと熱心に話しかけると、観念し、ついてきたという。
元木さんは「宿泊客の安全のために何とかしたいという気持ちだった。今振り返ると少し怖いけど」と笑顔で話した。
(2009年6月21日10時18分 読売新聞)