08/11/01 12:31:30 U0hBL1qm
>>743
羽生は渡辺との今回の対戦で、自分の昔の姿を見ているような気がする。
もちろん棋風は全然違うけどね。「大局観」(この言葉を安易に使いすぎる傾向が
あるし、本来なら最も難しい言葉の一つ)対「絶対的各論の積み重ねによる勝負」
が本竜王戦の羽生対渡辺にあって、これが本戦における羽生の憔悴に現れている
とおれには思える。羽生は渡辺に見ている昔の自分に対して勝たなければ、自分の
10年が一体なんだったのかというような深層心理と戦っているように思える。
対して渡辺はこれまで通用してきていた、対戦者のスタイルの弱点を徹底的に突く
ものが通じない、得体の知れない「大局観」なるものに圧倒的されはじめているん
じゃないだろうか。
今回の竜王戦に関して言えば、先日の名人戦も見応えはあったけど、今後の将棋界が
どうなるのかという点に関しては、もっと大きな意味がありそうな気がすると思って
みていると将棋全く素人のおれでも面白い。
第3局で渡辺がこれまでと全く違う将棋を指してきたら渡辺は天才なのかもしれない
なんて妄想をしてみるのもまた楽しい。
まあ、素人意見なんだけど、単なる勝ち負けより竜王戦のあとで二人がどう進化していく
のかの方がわくわくしてならない。長文にてご免。チラウラなんでもう書きません。