09/05/16 14:54:15
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水産資源回復へ、共同研究体制を 滋賀県 政府に働きかけへ
琵琶湖が本来持っている漁業生産力を取り戻すため、滋賀県は17日、水産資源回復に
向けた総合的な研究体制の整備を政府に働きかけることを明らかにした。国の水産関係
の研究機関を誘致し、県水産試験場(彦根市)など県内の機関と共同で、近年の著しい
不漁の原因を多角的に探る、としている。
県は、琵琶湖漁業の復活のためには生態系の保全と修復が必要、として、国と県が共同
で総合的な研究を進める体制づくりを進めていく。
具体的には、海洋漁業も含めた水産資源の研究機関を誘致して研究者に駐在してもらい
、実態がよく分かっていない湖中の環境変化について共同で解明を進めるという。22
日に嘉田由紀子知事が農林水産省などを訪ね、提言する。
琵琶湖の漁業は、ここ20年ほど不振が続いており、2004年度の漁獲量はフナ類が
112トン(1984年度は553トン)、ホンモロコが5トン(同269トン)にと
どまった。外来魚の繁殖や産卵場所となるヨシ帯の減少などが指摘されているが、詳し
い原因は分かっていない。
南湖での水草の異常繁殖や、湖水の全循環が滞るなどの現象も続いており、科学的な原
因究明と早急に対策を確立することが必要とされている。
県水産課は「琵琶湖固有の魚をいかに増やすかが緊急の課題だ。日本の沿岸漁業の縮図
ともいえる琵琶湖をモデルに研究を進めることで、海洋漁業への応用もできるのでは」
と話している。