10/06/19 08:30:18
レイカーズが追いつき、並び、ひっくり返した時、そこでコービーが果たした役割は決して
小さくはなかった、彼は何本もの重要なFTを決め、何本かの重要なリバウンドを奪い
パスをし、囮になり、スクリーンをかけた、だがそれはいつものコービーの役割ではなかった
あの状況で輝いた選手たちはアーテストであり、オドムであり、ガソルであり、同点となる
重要なショットを決めたフィッシャーだった、コービーは地味な脇役でしかなかった
まさにコービーが頼りないがゆえに、他の選手が奮起し、そうしてチーム全体で勝ち取ったのが
昨日の勝利だったのだ、これはあのマイケルジョーダンとは違っている
ジョーダンならば、こんな大事な大一番でこんなふがいない姿は見せない
ジョーダンならば必ずや決定的な仕事を自分でやってのけチームを勝利させる
コービーはマイケルジョーダンには及ばない、コービーは完璧にはほど遠い
コービーは長い間ジョーダンの後継者と呼ばれ、自身もジョーダンの背中を追いかけながら
ずっとプレーをし、彼のようになろう、彼を越えようと努力してきた、だが昨日の試合で
彼は限界に直面した、どうしてもシュートが入らない、どうしても普段出来るはずのことが
できない、心は追い詰められ、体は疲労に覆われて活力もキレも失われた、もはや
自分には何もできない・・・・何も？
いや、何も出来ないわけではなかった、レイカーズの大エース、コービーブライアントとしての
プレーは出来なくとも、レイカーズの一員としてチームに貢献する方法は残されていた
そしてレイカーズにはコービー以外にも素晴らしい選手たちが揃っていたのだ
彼らを信じよう、彼らを頼りにしよう、自分が彼らの助けになろう、そうして必死にプレーを
続けた結果・・・・彼の願いはかなった、レイカーズは不屈の闘志でタフに戦い、宿敵
セルティックスをついにねじ伏せたのだ、コービーが、ではなく、コービーを含めたチームが
今回の優勝、FMVPはもらえたけど、最終戦に関してはコービーはダメだったね
でもさ、自分はダメだったけど、その分アーテストが、ガソルが、オドムが、フィッシャーが、モリソンが
頑張ってくれて、それで優勝出来た、そういう年があってもいいんじゃないかな
チームメートはまるでダメなエースを前にして、自分たちがやらなければと各々がチームを背負った
結果的にエースがダメだったからこそ、彼らの力が引き出され、そして全員が頑張ったからこそ
去年以上にチームの総力を結集した思い出深い優勝になった、それも悪くないんじゃないかな、コービー？
さあ二年越しのセルティへのリベンジは果たした、恐らく彼らの時代は終わる、出来れば
去年もファイナルで戦いたかったが・・・だが、時は流れる、人は一瞬たりとも以前と同じではいられない
コービーとレイカーズは前を向いて進んでいく、リピートスリーピート、ジョーダンのブルズのみが成し遂げた
偉業へのチャレンジが始まるまで、ほんの四ヶ月あまり、今は優勝の余韻に身を委ね、ゆっくり体を
休めてくれ、そして11月にまた会おう、コービー