09/03/28 20:54:50 +ekwaeS/
嫁さん実家の畑といえば、野良着一丁の義父母達が、収穫物を担いでぶつかり合う、
勇壮な場所として、この地方に知られている。
畑仕事のあと、義父母達は食卓に集まり、普段着に着替え、飲み合う。
青ねぎは、激しい寒暖の差で甘みが増すから、家使いで、食材として出される。
俺はいつもそれが狙いだ。
収穫したての、すごく旨そうな奴を食べきれないほど、
たくさん貰って家に持ち帰る。
そして、週末、俺一人の祭が始まる。
俺はもう一度汚れたエプロンのみ身に付け、ざる一杯に貰ってきた青ねぎをみじん切りにし、
ウォーッと叫びながら、中華なべの油(大匙3)の中を転げ回す(とろ火)。
形が崩れてきた青ねぎは、野菜の臭いがムンムン強烈で、俺の性感を刺激する。
前袋の中のマラは、もうすでに痛いほど勃起している。
湯気の中に顔を埋める。臭ぇ。
ねぎ臭、にんにく臭(叩き潰すかすり潰す、叩き潰した場合はねぎ投入の前に回収)や、
生姜独特の酸っぱい臭(にんにく同様に処理)を、胸一杯に吸い込む。溜まんねえ。
臭ぇぜ、ワッショイ!ねぎ野郎ワッショイ!と叫びながら、小一時間お玉を扱く。
嗅ぎ比べ、一番雄臭がキツイやつを主食に選ぶ。
その青ねぎには、こげ跡(絶対焦がすな)の染みまでくっきりとあり、ツーンと臭って臭って堪らない。
その青ねぎを作った奴は、里で一番愛想が良かった、五分刈りで髭の、50代の、
ガチムチ野郎だろうと、勝手に想像して、中華なべに豚挽き肉(一度冷凍したものを常温に戻す)を投入し、
程よく炒め合わせ、ねぎ野郎臭ぇぜ!俺が行かせてやるぜ!と絶叫し、
お玉を焦がさない程度に扱く。
残りの青ねぎは、ミイラのように徹底的に乾燥させてから冷凍し(そうしないと解凍したときベタベタになる)、
ガチムチ野郎のねぎと豚を口に銜えて一杯やりながらながら(この段階でも酒のつまみになる)、
ウオッ!ウオッ!と唸りながらお玉を扱きまくる。
そろそろ限界だ。
俺は戸袋から酒と醤油(炒めているものがヒタヒタになる程度、それぞれ300ccくらい。
結構塩辛いんで、醤油は半分、その分酒を増やすかみりんを入れてもよい)を引き出し、
ガチムチ野郎の中華なべの中に、思いっきり種付けする。
どうだ!気持良いか!俺も良いぜ!と叫びながら弱火で煮詰め続ける。
本当にガチムチ野郎を犯してる気分で、ムチャクチャ気持ち良い。
ガチムチ野郎の青ねぎは、俺の煮汁でベトベトに汚される。
青ねぎ野郎、貴様はもう我が家の常備菜だぜ!
俺の祭が済んだあと、他の常備菜とまとめて、タッパーに入れ冷蔵庫にしまい込む。
また次回、何かを作る気になるまでまで、オカズに使う。
炒め直せば一月は持つんだぜ。
解説がくどすぎて改変としては良くないッス!失礼しました!