09/06/15 00:50:32 rxgX/zdV
微 粒 子
満員の男女混合車両に揺られて出社し、〆切に追われる日々。
ストレスはピークに達する。
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社説を脱肛もとい脱稿するや否や、しばしの憩いを求めて
六尺喫茶へと向かう。
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「お帰りなさい兄貴、押忍!」「江戸前寿司お持ちしました、押忍!」
小気味よい押忍の連呼に癒される。
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逞しいウェイターの赤銅色の胸板がまぶしい。
これが若さだ、とにわかに感じ入り、手を触れたくなる衝動を懸命に抑える。
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憩いどころか精神が千々に乱れてやまない。
世の中に絶えて野郎のなかりせば雄の心はのどけからまし