08/10/27 15:03:14 reQySgGM
1階に降り、武台の上に置いてあった服を着る。
下着を着けようと思い、とどまる。
今日から俺は男寿司の板前だ。
トランクスなんてもう穿いてちゃいけねぇやな。
これからは常に六尺を締めこむか!
帰り道、公園のゴミ箱にトランクスを捨てた。
尻に食い込む縦みつが、気を引き締める。
畜生、また男気が溢れてしょうがねぇぜ・・・
辺りを見渡す。この公園には広い森がある。
武は真っ直ぐに森の中に向かった。
人気のない森の中、武は服を脱ぎ、丁寧にたたむ。
六尺一丁になり、鞄の中から鉢巻を取り出して締める。
そして腹から大声を張り上げる。
「俺は男だ!男寿司の板前だ!
男一匹、根性根性ど根性!」
そしてその場で四股を踏み始める。
「押忍!押忍!押忍!」
足底が土を踏みしめるたび、押忍と声を張り上げる。
やり場のない男の精力を、身体の鍛錬で発散させる。
「押忍!押忍!押忍!」
体中から汗が噴き出しては零れ落ち、足元の土の色を変えていく。
六尺も鉢巻も汗でびしょ濡れになってくる。
「くそ!きついな」
隆起し過ぎ、前袋を突き破らんばかりの男根を見て言う。
そして翌日、男寿司に辞表を郵送する。
「よっしゃ、楽になった」
そして求人雑誌を開いて面接の申込を始める。
新入りがいない男寿司に、店主の若者の根性のなさを嘆く声が延々と響き渡った。