08/01/25 00:34:09 IAn9Uvtn
「………ふう」
「サイトさん、どうかなさいました? 溜息なんかついて」
「ん? いや、そろそろかなって」
「そろそろ?って、何がですか?」
「お別れだよ」
「……………え?」
「もう大分世話になったしな。いつまでもここにはいられないよ」
「え、サ、サイトさん、そ、それってどういう……」
「限界なんだ」
「え………」
「だから、もう無理なんだよ。もうここには居られない」
「そんな……サイトさん…ほ、本当なんですか…?」
「ホントさ。前からこうなることは決まってたんだ」
「サイトさん………どうして、いきなりそんなことを言うんですか……」
「言ったところで、シエスタには何も出来ないだろ?」
「そんな……わ、私にできることならどんなことでもしますっ……!」
「…わかるんだよ、これは…もう、仕方無いんだ」
「そんな……」
「さて、もう時間かな。行くぞデルフ」
「やれやれ、相棒もせっかちだねぇ。まだもう少し時間はあるってのに」
「そうは言ったってここに居たって何も出来ないだろ?」
「まあな」
「………………」
「え?」
「…ぁ……」
「シエスタ?」
「……っく…」
「あれ? シエスタ?」
「サ、サイトさんが…そ、そう、な、なさりたいのなら……ック…」
「え? シエスタ?」
「わ、私のような…田舎娘では……サイトさんには…や、やっぱり、釣り合いませんよね……ごめんなさい…」
「シエスタ……」
「た、ただ……ど、どうか……今晩、だけは…最後の、お、お情けを…下さい…」
「あのー、シエスタ?」
「ぐすっ…サイトさん…サイトさぁん……ひっく……お別れの前に、サイトさんの、思い出を…」
「……シエスタ? お別れって? なにいってんの? なんで離れる必要があんだよ?」
「……………ぇ?」