【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合26at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合26 - 暇つぶし2ch481:つきにかわって××よ ◆mQKcT9WQPM
08/01/18 22:54:33 KpKMQt3E
目を醒ますと、隣には誰もいない。
当然だ。ここは彼女のために用意された寝室で、他の誰かが寝る場所ではない。
しかし。あの日の朝、彼は確かにそこにいて、初めての朝を迎えた自分を気遣ってくれた。
その優しさが嬉しくて思わず泣いてしまい、彼に迷惑をかけてしまったことをよく覚えている。

はぁ。

口から漏れるため息。
あの日から、彼女は意図的に彼と会うことを避けていた。
廊下の角から出てくる彼を見かける。彼女はすぐに引き返す。
中庭で素振りをしている彼を見かける。彼女はその日一日、中庭には近寄らない。
食堂に昼食を採りに向かう彼を見かける。彼女の昼食は抜きになる。
しかし。
そうする事で、余計に彼への想いは募り、一目見るたび、どうしようもない衝動に駆られる。
彼と話したい。彼に触れたい。彼に…抱かれたい。
その想いがよぎるたび、ティファニアは自分自身に言葉をかけて、必死に否定する。

『サイトにはルイズさんがいる』

彼には命を賭しても守りたいと思う、大事な人がいる。
それは、自分ではないと、ティファニアは理解していた。
だが、心の外、身体の真ん中に巣食ってしまった欲求が、本能を揺さぶり、理性を歪ませる。

『抱いて欲しい』

あの時のように、乱暴に優しく、貫いて欲しい。
あの時のように、優しく抱き寄せ、気が触れるまで乱暴に犯して欲しい。
あの時のように、ただひたすらに溶ける様な欲望で、乾いた子宮を満たして欲しい。
ぐるぐる回る思考は、やがてティファニアの指を半ば強制的に、充血し、発情した牝へと誘う。
肌色の丘の上でふっくらと膨らみ、実り始めた桜色の小さな果実を、右の人差し指が押しつぶし、こね回す。
薄い恥毛の上を左手がなぞり、開き始めた肉の花弁の中心を中指が押し込み、中の襞を絡ませ、染み出した蜜を掻き出す。
身体中を走り回るピンク色の電流に、ベッドの上でティファニアの背筋が猫のように丸まり、喉から甘い声が漏れる。

「あは…ぁ…サイ…とぉ…ンんッ…」

夜着に汗と愛液と淫らな声を絡ませながら、朝日の下、ティファニアは悶える。
そしてこの自慰行為は、朝食の鐘の直前まで続く。
これが最近、ティファニアの朝の習慣になりつつあった。

「…そんなに好きなら素直に言っちゃえばいいのに」

そこへひょっこり、ブルネットの少女がベッドの脇から顔を出す。
ティファニアは慌てて飛び起き、乱れた髪と服を調えて少女の名前を叫ぶ。

「た、タニアっ?いつからいたのっ?」
「んー?お兄ちゃんの名前を呼び始めた辺り?
 『朝ごはんだよ』って外から呼んでも聞こえなかったみたいだから中に入ったんだけど。ごめんねえ邪魔しちゃって」

つまりは。
タニアはティファニアの自慰を間近で見ていたことになる。
ティファニアの顔が火を噴く。そしてティファニアは毛布を頭から引っかぶってしまう。
タニアは淡々と洗濯物を籠に放り込み、そして毛布に潜り込んだティファニアに言う。

「あのさー。相手に本命がいるならさ、妾ってテもアリなんじゃないの?
 お姉ちゃんが一番がイイ、ってんなら話は別だけどもさ」

それは貴族社会ならではの考え方だった。
本妻を望まなければ、好いた相手に妾として囲われるという手もあるのだ。


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