【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合26at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合26 - 暇つぶし2ch450:名無しさん@ピンキー
08/01/18 01:31:55 Sspgo+K/


451:名無しさん@ピンキー
08/01/18 01:35:45 4ktR/w1N
乙でやんす。

452:名無しさん@ピンキー
08/01/18 01:43:03 3alOflJ+
投下初遭遇
乙です!

453:名無しさん@ピンキー
08/01/18 01:48:26 xP7oqdI/
>>449
ホントにメイド要素は無しだなww GJ!
シルフィードかわいそす(´・ω・`)

454:名無しさん@ピンキー
08/01/18 16:27:45 zHEJ/Bie
「もしここが18さいいじょうしかみてはいけませんとかいてあっても、それをまもる17さいいかのひとはいません!
だからかんけいありません!みなさんぼくらのじゃまをしないでください!」




マジでいるんだな、あんなん。

とりあえず林檎氏、GJ。
全キャラ制覇wktk

455:名無しさん@ピンキー
08/01/18 17:10:19 JIvgSIQw
厨房を痛すぎだな。そろそろまじで消えてほしいわ

456:名無しさん@ピンキー
08/01/18 17:42:07 KBvj4/r4
>>455
志村~、貴方を犯人です~

457:名無しさん@ピンキー
08/01/18 17:47:18 Sz6F7IDv
クリスものってない?

458:名無しさん@ピンキー
08/01/18 19:14:07 O2+OtASp
>>455
大人なんだから我慢してスルーしなさい

459:名無しさん@ピンキー
08/01/18 19:40:41 V71H60GO
>>457
誰かと思ったらゲーム版のキャラか。

460:名無しさん@ピンキー
08/01/18 19:57:17 Tmpb+ZOO
まとめスレの雑談掲示板のログを読んで知ったんだがあのバカども 
自分でSSを書くことも出来ずキモイキャラ語りしかできないくせに
人様のSSを勝手に改変するなんてしてたのかよ
著作権とか二次創作の作者に対するリスペクトとか欠片もないらしい
年齢以前に常識が全くないな マジで真性厨房だわ

461:名無しさん@ピンキー
08/01/18 20:02:55 KG4TMi3i
雑談掲示板の話をこっちで話すのはそろそろ止めにしとこうや。
せっかく投下されたSSに感想つける流れが、こんなバカな話題で断ち切られるのはすごくマズイし。
その場の流れがなけりゃ感想つける気になれないって人もいるだろうしなあ。

462:名無しさん@ピンキー
08/01/18 20:10:56 V71H60GO
雑談掲示板の奴らに不満があるなら、そっちでもうちょいわかりやすく論理的な文章で罵倒してこい。

463:名無しさん@ピンキー
08/01/18 20:13:06 OSclvLdy
隔離用の掲示板のしかも荒れそうなネタをこっちに持ってくるのは本末転倒だろ
気になるやつは雑談掲示板を見ろ。ここで聞くな
そして意見あるやつは雑談掲示板に書き込め。ここに書くな

雑談用掲示板
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

464:名無しさん@ピンキー
08/01/18 21:19:27 LgXYlCiW
まあ、そんな時はシルフィードに乗る事を夢見て落ち着こう。

465:名無しさん@ピンキー
08/01/18 21:36:34 4ktR/w1N
どうせならアン様に乗りたい

466:名無しさん@ピンキー
08/01/18 21:48:04 bP73UGhR
どうせならアン様に乗られたい

467:名無しさん@ピンキー
08/01/18 21:50:20 +4skXcPP
オレは徹底的にアン様をいじめたい


468:Lv.見習
08/01/18 21:58:25 0r9Vi4PN
ぽっと思いつきSSが出来たので投下。

3レスくらい。エロ薄め。

469:比翼連理
08/01/18 22:00:05 0r9Vi4PN
「ん、ふぅ、んん……」

 灯を落とした暗い部屋の中に押し殺した喘ぎが漏れる。
 毛布にもぐって響きを抑えているはずのそれは、その中で反響する。
 その内に篭った彼女の耳には、どうにも大きく聞こえて仕方ない。

 この居室の外には、距離はわからないが、誰かしらが控えているに違いなかった。
 その誰かに聞かれてしまったら……このような、いやらしい声を聞かれてしまったら、
一体どうなってしまうだろう。
 もし、その誰かが、騎士の自尊心もない、若い男だったら。
 その若い情欲のままに、おもうさま嬲られてしまうかもしれない。

 それでも、下着に当てた指は湿った部分を強く押さえたまま、離せずにいる。
 彼女の熱っぽい瞳は、なにか浮かんででもいるかのように、虚空をじっと見据えていた。

「く、ぅ……ウェールズ、さま……」

 その名は、この唇で呼んではいけない名前。
 もう……呼ぶことの出来ない名前。

 アンリエッタの心は未だ、彼と共に在れた短い短い時の中にあった。
 例えば、初めて出会った日。湖畔で誓った言葉。
 その先の回想も、幸せで甘酸っぱい……忘れ得る事のない、素敵な思い出が続く。
 自然、目元や口元がゆるみ、柔らかな微笑みが浮かぶ。
 欲に染まった頬と潤む瞳を合わせれば、少女のそれというより、妖艶な笑みに見えた。

 ……しかし、共に過ごせた幸せな時間は、ほんの僅かな時間のこと。
 思い返していると、しばし後には彼の最期の瞬間に辿り着いてしまうのだった。
 優しいパステルカラーに彩られていた世界は、そこで一転、凄惨な深紅に染まる。
 アンリエッタはぎゅっと目を閉じた。……だが、その色はいつまでも消えない。


 そもそも、アンリエッタという名の少女は、弱かった。
 女王などという立場に立てるような気性ではなかったし、そのような立場になるなど、
考えたこともなかった。

 その小さな掌には広すぎる街。この瞳に映すにはあまりに遠大な国土。
 飢えと身分差に苦しむ平民。誇りを忘れた哀れな貴族。
 真意の知れない外の国々。そして、今やどれほど憎んでも足りないレコン・キスタ。

 王の冠という物は、まだ少女の色を残すアンリエッタには、あまりにも重かった。
 あの日、重すぎる冠を振り捨てて、ウェールズと逃げると決めた時。
 口でなんと言ったところで、やはり自分はどこかほっとしていたに違いなかった。
 自ら、重責から逃げ出したわけではない。
 自ら、この冠を投げ捨てたわけではない。
 ……そう、愛しいウェールズの言動を、自他への言い訳にしなかっただろうか?
 否とは、とてもいえない。

 彼を思い返すと、終いにはそんな罪悪感と悲痛に苛まれた。
 しかし、どんなに忙しく公務をこなそうと、彼を思わぬ日は一日とてなかった。

 そんな日々はいつしか、心痛を手淫で慰めるという術を彼女に教えてしまったのである。


「あぁ……あふ……ウェー、ルズ、さまぁ……」

 ただ強く押さえていただけの手は、いつの間にか撫でるような動きをしていた。
 下着はいつの間にか溢れた淫液にぐっしょりと濡れている。

470:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:00:19 Sz6F7IDv
>>459
結構切実なんだが
ゲーム版キャラはここでは需要ないのか…

471:比翼連理
08/01/18 22:00:45 0r9Vi4PN
 ただの罪悪感ではすまない。
 自分はこのような浅ましく卑猥な行為に、彼を思い浮かべている。
 誇り高く逝った彼を、こんな時に思っているのはなんと愚劣な事だろう。

 そう思えば思うほどに、下腹の甘い疼きは増していく。
 それがまた罪悪感にかわり、浮かんだ罪悪感は更に腰を疼かせる。
 この行為はすでに無限回廊と化していた。

 ……眠れぬ夜の眠れぬ理由は、一体なんだっただろう。
 その境はいつしか溶け合い、今ではもう、どちらともつかないのだ。

 すっかり熱く充血した秘芯を、指の腹でぐりぐりと押し潰し、アンリエッタは呻く。
 ……声を、出してしまいたい。
 いやらしい声を出して、そして、それから?
 わからない。どうなってしまうかなんて、わからない。
 むしろ、どうなってしまうかわからないから、声を出したい?

「ぁ……っ、は、あぁ…………あぁんっ」

 あと少し。もう少し。ほんの、少しだけ、大きく。
 心の中の悪魔の囁きが、僅かずつアンリエッタを煽っていく。
 それからふと、扉に意識を向けた。そこに控えている騎士は誰だろう、と。

 ……意識の中に浮かんだウェールズが、霧がかかったように揺らいだ。
 その髪と瞳の色が、トリステイン人には少ない、黒に変わる。

 脳裏に浮かんだのは、幼馴染が喚んだ使い魔。
 彼女の代わりに七万もの大群と戦い、一時は生死不明になった彼。
 先日近衛騎士に任命した……才人の姿であった。

 ルイズ・フランソワーズの傍にいるはずの彼が、ここを守っているはずがない……。
 そんな冷静な判断は、すぐさまどこかへ飛んでしまった。
 今にも意識が飛んでしまいそうなその瞬間、浮かんだのは安宿で才人の傍にいた時間。
 ……それこそが、彼女を最後の一線まで押し上げる刺激になった。

「くぁ、んふぅ……さ、サイト殿……っ! ……あっ! あぁぁっ!」

 快楽の荒波にびくびくと身を震わせる。
 しかし、彼女が浮かべた表情は、淫らなそれではなく、愕然としたものであった。
 未だ激しい呼吸に、はだけた胸が大きく上下する。

 …………わたくし、どうしてしまったというの?
 ウェールズさまを忘れて、他の誰かを愛すると誓ったあの日から……まだ、どれほども
たっていないというのに。
 永遠に愛すると、そう誓っていたというのに。

 このような時に思い浮かべるのは、手を許すという程度の事ではない。
 真実このような関係になっても悪くない、と心のどこかで考えていなければありえない
事に違いなかった。
 ……少なくとも、アンリエッタはそう思った。

 本人も気づかぬ内の、大きな変化。困惑と恐怖に胸が苦しくなる。

 今……今この時、わたくしが会いたいと望んでいるのは……誰?
 ウェールズさま? ……それとも……。

 見開いた瞳の奥からは澄んだ雫が次々に溢れ、淫らな行為に上気した頬を零れ落ちた。

 無数の死と贖えぬ罪が渦巻いた戦乱と、その後の多忙な日々……。
 脆弱な彼女の心は緩やかに、しかし確実に軋み、歪みつつあったのである。

472:比翼連理
08/01/18 22:01:31 0r9Vi4PN
 
 
 
「……ずいぶんとお疲れのご様子だな、女王陛下は」

 苦渋の表情を浮かべ、陛下の居室の前を守っていたのはアニエスであった。
 異変に気づいて早々に人払いをしたのは、はたして正解だったようだ。
 しかし、このような嬌声を聞き続けるのは、同じ女性の身にしても辛い。
 室内の声に共鳴するように、下肢にじわじわと忍び寄った痺れを、気力で抑える。
 それでもしばらくすれば耐えかねて、アニエスはまだ静かにならない部屋の前を離れた。

 手近な窓に歩みより、桟にそっと指をかける。
 そして、月をすっかり覆い隠してしまった暗雲を見上げた。
 その光景はまるで、今の陛下を表しているようにアニエスには思えた。

 切っても切れぬ縁の象徴とされる、夜空に並ぶ比翼連理の双つ月。
 ……ならば、その片割れを失った月は、どうなるのだ?
 この空のように、残された月までも、暗雲に飛び込んでしまうのではないだろうか。

 切っても切れぬというのは……逆に言えば、片割れのみでは存在できないという事だ。
 片翼で飛ぶ鳥など、この世には存在し得ないのである。

 ……ウェールズ殿。なぜ、貴殿は生き延びてくださらなかった。
 このままでは何もかもが壊れてしまうかもしれませぬぞ。
 陛下とて無垢な輝きを失い、冷徹な主君か、虚ろな操り人形と化してしまうやもしれぬ。

 貴殿はそれでもよいとおっしゃるか?
 貴殿はそれでも、王家の為、名誉の為に死んだ事は正しかったとおっしゃるか?

 ……答えを返そうにも、貴殿はもう、この世には在らぬのだな……。

 会ったこともない、名と立場しか知らない彼に、心の中で問い続ける。
 それから深くため息をついて、アニエスは頭を振った。

 ……いや、私こそ、彼を理由として逃げようとしているのかも知れぬ。
 今、女王陛下を守り支えるのは、我らのお役目ではないか。
 ……そうだ。陛下は幾重にも重なるご心労にひどくお疲れなのだ。
 この辺で一度、気分転換になる何かがあればよいが……。

 窓の側をはなれ、再び部屋の前に戻ると、室内は静かになっていた。
 これ以上彼女の痴態を耳にせずにすむと知り、アニエスはほっと息をついた。

 ……アンリエッタがウェールズとは異なる名を呼んで果てたのは、ちょうどアニエスが
部屋の前を離れている間だったのである。
 彼女の耳にそれが聞こえなかったのは、はたして幸いであったのかどうか……。


 それは、スレイプニィルの舞踏会の、少し前の出来事。

473:Lv.見習
08/01/18 22:01:52 0r9Vi4PN
以上。

俺の中のアン様はこんな女性。
周囲に頼らないつもりで、しかしいつの間にかフラフラ寄りかかってるかんじ。
ウェールズぐらい器の大きいヤツなら十分支えてやれたろうに残念だ。

原作中、時間のキワドイとこに突っ込んだから、多少の不整合が……。

474:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:16:01 4ktR/w1N
GJ。寂しさでなにかに溺れる女ってのが伝わってくるな。

しかしウェールズが生きてても結ばれる可能性低かったんだよな・・・
そう考えるとほんと報われない恋する人だなぁ。

475:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:35:41 NfghahJY
すみません、初心者的質問でスマソ
wikiでジャンル別でエロとか閲覧すると現行26スレに対して
21スレぐらいしか載ってないのは何故なんでしょう?
SS職人の方がWikiにうPしてないとかそういう事なんでしょうか?

476:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:43:00 0r9Vi4PN
>>474
結ばれなくても生きてさえいればそれを心の拠り所にして政治はできたかもね。
世界が安定すればこっそりウェールズと会うくらいできるようになれたろうし。

むしろ落ち延びたウェールズはがんばってどうにかスクウェアになって
フェイスチェンジでもして、アン様の使い魔になればいいよ。
そして次回短編は女王の使い魔に……あれ?なんか遠方から白い光が……。

>>475
そういや俺まだ作者名ページだけ触って、
そっち登録してないや……今度やろうかな。

477:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:45:23 LgXYlCiW
乙&GJ!
アン様はかわいそうだけどこんな感じのポジション光るなw
>>476
その光は黄色い救急車のライトです。

478:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:53:04 bP73UGhR
>>475
職人さんたちのリビドーにまとめ人の作業がおいつかない、ってことで w
倉庫にいった初心者が最後まで読むと当然に起こる疑問なのだけど、このスレ読みながら待て

あと、現物があるのになぜかジャンル別のリンクに入ってないときがある。
実は作者別のインデックスのほうが早い。むしろそこまでハマってるなら全ログをつつくのが吉

479:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
08/01/18 22:53:18 KpKMQt3E
さてそれじゃあ空気読まずにテファSSなど投下しますよっと

ところで、俺は「へんたいさん」じゃないって知ってるよねみんな?

480:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:54:12 LgXYlCiW
ライブ支援するよ○んたいさん。

481:つきにかわって××よ ◆mQKcT9WQPM
08/01/18 22:54:33 KpKMQt3E
目を醒ますと、隣には誰もいない。
当然だ。ここは彼女のために用意された寝室で、他の誰かが寝る場所ではない。
しかし。あの日の朝、彼は確かにそこにいて、初めての朝を迎えた自分を気遣ってくれた。
その優しさが嬉しくて思わず泣いてしまい、彼に迷惑をかけてしまったことをよく覚えている。

はぁ。

口から漏れるため息。
あの日から、彼女は意図的に彼と会うことを避けていた。
廊下の角から出てくる彼を見かける。彼女はすぐに引き返す。
中庭で素振りをしている彼を見かける。彼女はその日一日、中庭には近寄らない。
食堂に昼食を採りに向かう彼を見かける。彼女の昼食は抜きになる。
しかし。
そうする事で、余計に彼への想いは募り、一目見るたび、どうしようもない衝動に駆られる。
彼と話したい。彼に触れたい。彼に…抱かれたい。
その想いがよぎるたび、ティファニアは自分自身に言葉をかけて、必死に否定する。

『サイトにはルイズさんがいる』

彼には命を賭しても守りたいと思う、大事な人がいる。
それは、自分ではないと、ティファニアは理解していた。
だが、心の外、身体の真ん中に巣食ってしまった欲求が、本能を揺さぶり、理性を歪ませる。

『抱いて欲しい』

あの時のように、乱暴に優しく、貫いて欲しい。
あの時のように、優しく抱き寄せ、気が触れるまで乱暴に犯して欲しい。
あの時のように、ただひたすらに溶ける様な欲望で、乾いた子宮を満たして欲しい。
ぐるぐる回る思考は、やがてティファニアの指を半ば強制的に、充血し、発情した牝へと誘う。
肌色の丘の上でふっくらと膨らみ、実り始めた桜色の小さな果実を、右の人差し指が押しつぶし、こね回す。
薄い恥毛の上を左手がなぞり、開き始めた肉の花弁の中心を中指が押し込み、中の襞を絡ませ、染み出した蜜を掻き出す。
身体中を走り回るピンク色の電流に、ベッドの上でティファニアの背筋が猫のように丸まり、喉から甘い声が漏れる。

「あは…ぁ…サイ…とぉ…ンんッ…」

夜着に汗と愛液と淫らな声を絡ませながら、朝日の下、ティファニアは悶える。
そしてこの自慰行為は、朝食の鐘の直前まで続く。
これが最近、ティファニアの朝の習慣になりつつあった。

「…そんなに好きなら素直に言っちゃえばいいのに」

そこへひょっこり、ブルネットの少女がベッドの脇から顔を出す。
ティファニアは慌てて飛び起き、乱れた髪と服を調えて少女の名前を叫ぶ。

「た、タニアっ?いつからいたのっ?」
「んー?お兄ちゃんの名前を呼び始めた辺り?
 『朝ごはんだよ』って外から呼んでも聞こえなかったみたいだから中に入ったんだけど。ごめんねえ邪魔しちゃって」

つまりは。
タニアはティファニアの自慰を間近で見ていたことになる。
ティファニアの顔が火を噴く。そしてティファニアは毛布を頭から引っかぶってしまう。
タニアは淡々と洗濯物を籠に放り込み、そして毛布に潜り込んだティファニアに言う。

「あのさー。相手に本命がいるならさ、妾ってテもアリなんじゃないの?
 お姉ちゃんが一番がイイ、ってんなら話は別だけどもさ」

それは貴族社会ならではの考え方だった。
本妻を望まなければ、好いた相手に妾として囲われるという手もあるのだ。

482:つきにかわって××よ ◆mQKcT9WQPM
08/01/18 22:55:15 KpKMQt3E
実際、ティファニアの母親は本妻ではない。
ティファニアははっとして、毛布の中で顔をあげる。

「噂からするとお兄ちゃん結構節操ないみたいだし、そういうふうに誘ってみたら?
 妾にして、ってのはちょっと引かれるかもだけどね」

そう言って、タニアは籠を抱えて部屋を出て行ってしまう。
ドアの閉まる音を聞いて、ティファニアはひょこっと毛布から顔を出す。
上気しきった頬で、扉を眺めながら、沸きあがった頭で必死に考える。
んと。私はサイトの一番になりたい?
ううん。サイトは私の一番だけど、私は別に何番でもいい。
そう、サイトが構ってくれるなら、私はどんな扱いでもいい。
あの日みたいに、優しく、いやらしく、いっぱい、可愛がってくれるなら。
ぽーっとした頭で、ティファニアは考えに考える。
サイトが私をいっぱい可愛がってくれるには、私はサイトの何になればいいのかな…?
その視線が、本棚を向く。
そこにはあまり本は並べられていない。
ティファニアに本を買うほどのお金はなかった。今その本棚にあるのは、ベアトリスから譲ってもらった数冊の本と、図書室で借りてきた三冊の本だけ。
『魔法学基礎Ⅰ』『錬金の応用』『できる!四十八手』『正しい殿方の惑わせ方』『ペットの飼い方・躾け方』など。
その一冊のタイトルが、ティファニアにインスピレーションを与える。
そして。

「お姉さま~!王都で流行りの衣装をお持ちしましたぁ!」

決定打となる、金髪のツインテールの少女が、大きな革袋を抱えてやってきた。
金髪の少女、ベアトリスは満面の笑顔で、革袋から奇妙な衣装を取り出し、能書きを垂れる。

「これはですねえ、最近王都で評判の衣装でして、伸縮性と密着性に優れ…」

ティファニアはその衣装の説明を聞きながら。
どうやって才人に迫るのかを、真剣に考え始めていた。

483:つきにかわって××よ ◆mQKcT9WQPM
08/01/18 22:55:43 KpKMQt3E
才人は、ゼロ戦の倉庫で居眠りしていた。
ちょうど倉庫の入り口から日が差し込み、ゼロ戦のコックピットまで延びていた。
才人はパイロットシートに腰掛け、操縦席の縁に足を乗せて、居眠りをしていた。
日差しはぽかぽかと暖かく、日が翳るまでずっとそうしていたかった。
そして、その時はすぐにやってくる。

「サイト…?」

鈴を転がすような声とともに、日が翳る。
才人がその声に薄目を開ける。
その人物の髪に漉かれて、日差しが柔らかい金色に姿を換えていた。
特徴的な長い耳を持つその影は。

「…テファ?どったの?」

最近あまり見かけないハーフエルフの少女だった。
ティファニアは、目を醒ました才人の視線を受けると、急に真っ赤になり、視線を逸らす。
彼女はほんの少しの間俯いて、『だめよティファニア、決心して来たんでしょ』と自分に言い聞かせ。
そして言った。

「サイト、い、今、ヒマ?」
「あ、うん。見てのとおりだけどさ」

とりあえずここまでは予定通り。
ティファニアは必死に考えてきた台詞を口にする。

「あ、ああああの、だ、だったら、私の部屋来ない?
 え、えっと、い、いい物があるの!」

ティファニアのあまりに必死なその様子に、才人は頷くしかない。

「あ、うん。じゃあ行こうかな」
「じゃ、じゃあ、ささささ先に行ってるね!
 ぜ、絶対来てね!約束だからね!」

そこまで言い切って、まるで逃げるように、ティファニアはゼロ戦の倉庫を後にする。

「なんだったんだ、一体…」

あっという間にいなくなったティファニアの挙動に、何か不審なものを感じずにはいられない才人だった。

「…モテモテだねえ相棒」

呆れたように、倉庫の片隅にうっちゃられている伝説が呟いた。

484:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:55:45 LgXYlCiW
支援

485:つきにかわって××よ ◆mQKcT9WQPM
08/01/18 22:56:27 KpKMQt3E
テファの部屋に着くと、うさぎさんがいました。

「あ、あの、サイト…?」

目を点にしている俺に、うさぎさんは困ったような顔で話しかけてきます。
そう、そこにはうさぎさんがいました。
臙脂色のレオタードに身を包み、同じ色のタキシードを羽織って、網ストッキングを履きこんで、蝶ネクタイ付きの付け襟を付けて、白いカフスを嵌めて、黒いハイヒールを履いた。
白いうさみみのテファうさぎさんがいました。

「や、やっぱりヘン…?」

言ってテファうさぎさんは泣きそうな顔で上目遣いでこっちを見てきたりします。

「…いや。少しもヘンじゃないよ」

うん。ていうかね。

「そ、そう…?」
「むしろ、マーーーーヴェラス!素晴らしいッ!」

こぼれそうにはちきれそうなももりんごとかッ!やーらかそうなふとももとかッ!むしゃぶりつきたくなる小ぶりなオシリとかッ!
そしてそして何よりも何よりもッ!
その怯えたウサギのような表情っ!正直たまりませんッ!

「さ、サイト、目が怖い…」

おおっと思わず狼さんになってたぜ!
ていうかコレ見て狼にならない男がいたらそいつは間違いなくあっち側の人間だ。
それくらい可愛い、っつーか似合ってる。
俺は軽く深呼吸して自分自身を静めると、テファに言った。

「いいものって…その服?」

これを俺に見せたかったのかな?俺はそう思った。
どっかで見つけてコレ買って、俺に見せたかったってことなのかな。
…でもチョットマテヨ。
こんな格好を見せたい、ってことは当然アッチ方面絡みってことなのかな。
…こないだ、テファのヴァージン奪っちゃったしなあ…。
…また新しいルートが増えるのか。自重しろ俺のフラグマスタリー。
なんて考えてると、それまで俯いて何か考えていたテファが顔を上げた。
その顔は、妙に引き締まっていて、何か覚悟を決めたカンジだった。
…さーて、何が出るかな?もう今更ちょっとやそっとの事じゃ驚きませんよっと。
テファが口を開く。

「ううん、違うの。
 私を、サイトの、ペットにして」
「なんですとーっ!?」

思わず俺は間抜けな声を上げて叫んでしまった。

486:つきにかわって××よ ◆mQKcT9WQPM
08/01/18 22:57:27 KpKMQt3E
ティファニアは必死な顔で続ける。

「あのね、私考えたの!
 私はサイトを好きだけど、サイトの気持ちは大事にしたいって…。
 だから、私は一番じゃなくても、いいって…」

そこで一息つく。
才人はまだ先ほどの衝撃から立ち直っていない。畳み掛けるなら今しかない。

「だからね。だからね。
 サイトには恋人もメイドもいるでしょ?だからね、私はペットになるの。
 サイトのペットになって、飼って貰うの…。」

言いながら、その頬がどんどん上気して、目が潤んでいく。
少しずつ間合いを詰め、牡を追い詰めていく。
なんだか妙なティファニアの迫力に、才人の本能が、彼を後ずらせる。
ティファニアは少しずつ、少しずつ、才人を壁際に追い詰めていく。

「うわたっ?」

後ろ向きに歩いていた才人は、カーペットの皺に脚をとられ、尻餅をつく。
好機と見たティファニアは、その上に倒れこむ。
ティファニアの規格外の胸が才人の下腹部で押しつぶされ、そして、ティファニアの下腹部に、布の上からでも分かる、熱い硬い牡が押し当てられる。
ティファニアの牝が、歓喜に震える。
…サイト、私のこの格好で…えっちな気分になってくれてるんだ…。
長い間、自慰だけしか与えられなかったティファニアの牝が、牡の臭いと体温に、敏感に反応する。
ティファニアは、濡れ始めている自分を感じながら、中断した台詞を続けた。

「えっちで寂しがりやでどうしようもないメスウサギだけど…。
 そんなのでよければ…サイトの好きにして、いいんだよ…?」

捕らえた牡の首に腕を回し、潤んだ瞳で見上げ、そして湿った牝の吐息をその鼻先に吹きかける。
甘い湿ったメスウサギの発情した吐息が鼻腔の奥に届いた時、才人の中で何かが弾けた。

「そんなに言うなら…好き勝手したろうやないかコラー!」
「やんっ♪サイト乱暴っ♪」

自分に抱きついて押し倒し返してくる才人に、物凄く嬉しそうな顔でティファニアはされるがままになった。

487:つきにかわって××よ ◆mQKcT9WQPM
08/01/18 22:58:35 KpKMQt3E
まず才人がしたことは。
電光石火の早業で、ティファニアの胸を外気に晒す事。
元々サイズギリギリでこぼれそうだったティファニアのももりんごは、軽く指をかけて押し下げるだけで自ら意思を持つように臙脂の衣装を押しのけた。
才人はその右側の桜色の先端に問答無用でむしゃぶりつき、そして空いた左側を遠慮会釈なく揉みしだく。
こりこりと歯と指で先端を責めると、ティファニアの喉から啼き声が漏れる。

「んぁ!や♪あっ!あぁぁっ!」

少し前までヴァージンだったとは思えないほどの甘い声で、ティファニアは啼く。
数週間の自慰行為と処女喪失が、彼女を完全な牝に変えていた。
歯で責めるのに飽きた才人は、今度は母乳を吸うが如くティファニアの乳房を吸い上げる。
ちゅうちゅうと吸い上げられる右胸の先端から、本当に何かが吸い出されているようで、ティファニアの脊髄に新たな快感の旋律が打ち込まれる。

「やぁん!そんなっ、すったらぁ!おっぱい、でちゃうよぉ♪」

甘い響きで唄う牝の声が、才人の本能を酔わせる。
乳房ごと吸い取りそうな勢いでティファニアの乳房を吸い上げる。実際には何も出てはいないが、才人の口の中に、甘いミルクの香りが広がった。
そして、才人は本能の命じるまま、右手で目の前の牝の身体をまさぐる。
まずは脇腹。揉みながら撫でると、さらにティファニアの声が甘くなる。

「やはぁっ!くすぐった…いぃ…やんっ、やぁん!」

そのまま下に手を滑らせながら、小ぶりながら締まった臀部に手を這わせる。
下半身に牡の手が触れたとたん、ティファニアの快感のオクターブが上がった。

「ひぁ!えっちぃ…サイトのぉっ…えっちぃ♪」

歓喜と情欲に満ちた牝の鳴き声が、才人の官能を容赦なく愛撫する。
才人の矢は、すでに限界まで引き絞られていた。
…だが、今はまだ機ではない。まだ相手の本陣には幾重にも衝立があり、矢は目標まで届かない。まずは、衝立を倒す事だ。
才人の指がティファニアの前に回り、革でできた臙脂色のレオタードに指を掛ける。
それを察知したティファニアの牝の器官が、音を立てて啼く。
才人の指は容易く革のレオタードを引き伸ばし、その奥へ侵攻を開始する。
しかし、その指は一枚の薄皮によって阻まれる。
そう、肌が透けるほど薄い布に、黒い繊維を織り込んだ、網ストッキング。
才人の牡はその侵攻を邪魔する薄い防波堤の存在を許さない。
口をティファニアの胸から離し、両膝でティファニアの膝を押し開く。
ティファニアの牝は、襲い掛かってくるであろう牡の暴行に、胸を高鳴らせる。
そしてその期待通り。
耳障りな音を立てて、網ストッキングは牡の両手で、力任せに引き裂かれる。

びぃぃぃぃぃぃぃぃっ!

裂かれた薄い薄い布の下から、溢れた蜜に塗れた女陰が露になる。
ティファニアのそこはもうすでに大量の粘液で滑っており、前戯は必要ないように思えた。
しかし、才人の牡は、そこを責めろと才人に命令を下した。
才人は、何の前触れもなく涎をこぼすティファニアの牝の果実にむしゃぶりついた。
卑猥な水音をたてて、才人の舌がティファニアの牝を蹂躙する。

「んゃぁ!やぁ!いっ、イイっ、気持ちいいよぉ!」

泣きそうな顔で快楽を訴えながら、ティファニアは声と背筋を躍らせる。
快楽の電流に促されるまま膝を閉じて、才人の頭を抱え込む。
その行為が才人の舌をティファニアの更に奥へと導く。
膣道の半ばまで才人の舌が割り込み、溢れる蜜を掬いだす。
それは、奇妙な甘さで才人の本能を逆に犯す。
その甘さが才人の獣をさらに加速させる。
才人の口が開いた。ティファニアの蜜と自身の唾液が糸を引く。
獣欲に満たされたその瞳が、はち切れそうなほど尖ったティファニアの核に目標を定める

488:つきにかわって××よ ◆mQKcT9WQPM
08/01/18 22:59:02 KpKMQt3E
そして。
牝の弱点を、牡の歯が、柔らかく、乱暴に、優しく、暴力的に、すり潰す。

「ひ!あっ!あっあっあっ!やぁぁぁっ!」

ティファニアの背筋がびくびくと震え、吹き出た潮が才人の胸元で飛び散り、絶頂を伝える。
それまで才人を締め付けて離さなかったティファニアの脚の力が抜け、才人を開放する。
ティファニアは絶頂の余韻にぐったりと床に身体を投げ出す。
ここが機である。
才人はあっという間にズボンを脱ぎ去ると、ティファニアに覆いかぶさる。
ティファニアは、頬にかかる才人の吐息で目を醒ます。
そして、才人がしようとしていることに気付き、制止の声を上げた。

「ま、待って…わ、わたし、まだ…逝ったばっ…」

ずぶぅ!

しかし、その言葉に才人は、乱暴なキスと挿入で応えた。
絶頂にまだ軽い痙攣を続けているティファニアの中を、才人の滾る牡が貫く。
塞がれた唇の中で、ティファニアはくぐもった悲鳴を上げる。

「ふふぅ!んふーっ!」

一度絶頂したティファニアの肉襞が軽い絶頂に再び蠢く。
才人はその責めに耐え、ティファニアの細い腰を抱えると、そのまま乱暴に彼女を犯し始めた。
ぐちゅぐちゅと盛大な水音を立て、ティファニアの割れ目は容赦なく攻め入る才人の槌を奥まで受け止める。
脱力していた脚が反射で才人の腰に絡みつき、締め上げる。

「やらぁ!くるの、きちゃうのぉ!」

頭を振って更なる高みへの階段を登るティファニア。
その動きに合わせて揺れる大きな肉の塊に、才人は再びむしゃぶりつき、カチコチに硬く勃起した先端を、舌で犯す。

「ひ!お、おっぱいらめぇ!ヘン、ヘンになるのぉ!」

才人の頭を抱え込み、ピストン運動を続ける才人自身を肉襞で咥えこみ、上の口からも舌の口からもだらしなく涎をこぼしながら、ティファニアは天国への階段を駆け上っていく。

「ひ、く、いくぅーーーーーーっ!あぁーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」

ティファニアの身体中の筋肉が収縮し、全神経が快楽の電流に焼き切れる。
それと同時に。

どくどくどくっ!

才人も限界を迎え、ティファニアの子宮を、熱い欲望で満たしたのだった。


489:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:59:24 LgXYlCiW
しぇん

490:つきにかわって××よ ◆mQKcT9WQPM
08/01/18 22:59:42 KpKMQt3E
結局。
その後、バニーガールの姿をしたティファニアを、才人は気が済むまで貪った。
そして二人が目を醒ますともう朝日が昇っていた。
全裸で寝ていた才人が重い頭を振りながら目を開けると、隣では同じく全裸で寝ていたティファニアが、笑顔で才人の顔を覗き込んでいた。

「おはよ、サイト♪」

にっこり笑って朝の挨拶をするティファニアに、才人も挨拶で返す。

「あ、ああ…おはよ」

そして彼の胸に去来する、後悔の念。
…ああ…俺またやっちゃったよ…。これで何人目だろ…。
そんな才人の後悔を他所に、ティファニアは笑顔で続ける。

「服、たたんで机の上に置いてあるから、早く着て帰ってね?」

今までの女の子達からは考えられないその台詞に、才人の顔が疑問符で一杯になった。

「え?帰っていいの俺?」

そんな才人に、ティファニアはにっこり笑ったまま続けた。

「うん。ルイズさんには、『お酒に酔って泊めた』って言っておくから安心して」

そしてティファニアはベッドを降りて、クローゼットに向かう。
ハンガーに掛けられた制服一式を取り出し、袖を通す。
そんなティファニアに、もう一度才人は尋ねた。

「え、でもテファ、俺が他の女のところ行ってもいいわけ?」

我ながらなんつー質問だよ、とか思いつつも、才人は尋ねずにはいられなかった。
そんな才人に、ティファニアは裸にブラウスだけを羽織った状態で、振り返り、言った。

「いいよ。サイトの好きな所に行って。
 だって私は、サイトのペットのうさぎさんなんだから」

そして唇に右の人差し指の先端を当てて、続けた。

「でも、たまには構ってね?うさぎさんはね…」

才人は、寂しいと死んじゃう、とか言うんだろうな、と思っていたが。
ティファニアは、悩ましげに、ウインクなどしながら才人の予想外の言葉を吐いた。

「…うさぎさんはね、寂しいと…泣いちゃうんだよ?」

そして、両手を後ろに回して、本当に泣きそうな表情になる。
その表情に、才人はたまらないものを感じて。

「テファーっ!」
「ちょ、サイト、ちょっと自重しようよ♪あんっ♪」

裸ワイシャツの、ティファニアを問答無用で押し倒したのだった。~fin

*追記:結局外泊のばれた才人は、ルイズにきっつぅぅぅぅぅいお仕置きを受ける羽目になったのだった*

491:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
08/01/18 23:02:05 KpKMQt3E
蝶KYですよね俺!
いきなりテファとかどうしたことやら全く。
ていうかアッチ方面の人から突っ込み入りそうだな。

『臙脂に白は邪道だ!』とか(ぁ

まあ今日は寝ます。んじゃーノシ

492:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:04:21 LgXYlCiW
超GJ!実況で見れたぜぇぇ!!
こんなかわいいペットにルイズが恋人で実質愛人のシエスタ。

これはサイトに殺意が沸くでしょwwwww


493:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:04:31 nKFNb/Ew
あえて言おう
エルフ耳にウサ耳が邪道だ!

494:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:12:05 bP73UGhR
>>491
GJ!! リアルタイムだとさらに火力がっっ
ただでさえ弱ってるところへ「寂しいと…」 追い撃ちとは!!  ̄|_|○
                                    
住人はせっかく奥ゆかしくオブラートにつつんでいたのに
「へんたいなせんたいさん」って、直球のほうがいいですか? www

495:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:39:36 vT83WA2L
ていうか本人がトリにへんたいさんって書いてるのに何を言ってるんだろうねこのせんたいさんは

496:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:43:21 Tmpb+ZOO
Lv.見習さま GJ! 
アン様は遠くで眺めている分には良いけど側で仕える臣下は
正直たまらんだろうな
>……ウェールズ殿。なぜ、貴殿は生き延びてくださらなかった。
故人とは言え他国の皇太子を要職に就いているとは言え一介の騎士が
殿と呼びかけるのは拙くないかい?
まあ、心の声だからいいのかもしれないが
せんたいさんのエロは相変わらず素晴らしいです
>『魔法学基礎Ⅰ』『錬金の応用』
>『できる!四十八手』『正しい殿方の惑わせ方』『ペットの飼い方・躾け方』
↑最初の二つはともかくあとの三つはどう考えてもまずいだろ
ベアトリスは自重しる

497:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:50:12 nVJ0NUHs
>>496
5番目がヤバく見えるキミもどうかしているぞ同志
(´・ω・`)

498:475
08/01/18 23:50:55 nPaxGna+
>>476 >>478
レスThx!です。
ゼロ魔のSSはレベル高くて、完全にハマっている状態ですw
まとめを気長に待ってみます

>>481
せんたいさん毎回乙です。 テファすきーなおいらにはありがたい一作です。
そっち系の住人なんですが、同人でテファ枕購入して
抱く度にSSに載ってるテファが脳内で反覆してる状態w
職人様、これからも頑張ってください b!

499:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:51:59 ASxI8EQ2
『ペットの飼い方・躾け方』って・・・
これってご主人様が読むものだろ・・・?






つまり、逆にテファがご主人様になるパターンががががが

500:名無しさん@ピンキー
08/01/19 00:04:27 OSclvLdy
『魔法学基礎Ⅰ』(step1扉にロックをかけよう、step2音を漏らさないためには?以下略)
『錬金の応用』(性的な意味で)
『できる!四十八手』(猫でも出来るコモンマジック基礎48種)
『正しい殿方の惑わせ方』(風は偏在する~)
『ペットの飼い方・躾け方』(もちろん使い魔のことです)

…あれ?

501:名無しさん@ピンキー
08/01/19 00:06:02 zHEJ/Bie
見習さんのシリアスな良作を読んだ後に、せんたいさんのバニーテファを読む。
脳内で映像が浮かぶ。






おっきが痛いです

神共激しくGJ

502:名無しさん@ピンキー
08/01/19 00:14:28 HcTveg8A
へんたいさん乙です

503:名無しさん@ピンキー
08/01/19 03:13:13 u3u4gg1v
だからせんたいさんではないと小一時間ry
へんたいさんGJです

…あれ?

504:名無しさん@ピンキー
08/01/19 05:57:50 q6ZhXnmH
>>500の変態ぶりに俺も奮起(性的な意味で)してしまった。


『魔導禁呪理論』
step1.愛しの彼の性欲を永遠に持続させよう!
step2.愛しの彼の精神を支配し、永遠に虜にしよう!
step3.愛しの彼と永遠に生きられるよう、一緒に不死化しよう!

Laststep.永遠に侵入も脱出もできない部屋を作り、愛しの彼と閉じ込められよう!

著.ノボールヤマグッティ
監修.へんたいさん
イラスト.始祖ブリミル

505:名無しさん@ピンキー
08/01/19 07:07:41 vgtN1MHx
流れを見るとアン様SS投下後は一種の祭りと化してるな。本スレではアン様派は
肩身狭いからアダルトの方に流れてきてるのか?w

いや、俺もそんな感じなんだけどさw

506:名無しさん@ピンキー
08/01/19 08:47:57 sKH3axf0
元々エロに向く人だから、エロパロにそれを期待して来てる人にはごっそさんなんじゃないか?
職人さんもたいがいアンSS書くときはエロネタ多いし。

507:名無しさん@ピンキー
08/01/19 09:34:51 LiIY9/l8
アン様のエロさは異常

508:名無しさん@ピンキー
08/01/19 10:05:04 NADNYxD4
姫様のフェロモンは媚薬

509:名無しさん@ピンキー
08/01/19 11:44:09 XCWIsGpV
だが待って欲しい
サイトがまかり間違って婿入りしたら鶏ガラの苦労は3倍になるのではないだろうか

510:名無しさん@ピンキー
08/01/19 12:32:32 k14h2GZt
鶏ガラってw。
一瞬ルイズのことかと思ったのは内緒だぞ。

511:名無しさん@ピンキー
08/01/19 14:58:06 n97ar32V
以降、>>510の姿を見た者はいなかったという…
(・ω・)

512:名無しさん@ピンキー
08/01/19 17:36:18 Ky6z0UW3
>>473 >>491
いや~いいねぇ~。
最近 テファとアン様のSSしか読む気がしないオレには最高だった!

これでボルボ氏が降臨してくれたら言う事無いわ。

お待ちしてます。

513:名無しさん@ピンキー
08/01/19 17:40:54 1nyyLM0z
この前あんだけの量を投下したのに、鬼め

514:名無しさん@ピンキー
08/01/19 17:49:09 rniQ/tVY
アレはマジでエロかった

ひそかにオリジナル物も期待age


515:名無しさん@ピンキー
08/01/19 17:57:37 ntbciGji
>>504
レスを読んで某所で聞いたヤンデレドラマCDを思い出してしまった
そんでもってそのCDの登場人物をゼロ魔の登場人物に当てはめて
一人でニヤニヤしてしまった
幼馴染=ルイズ 世話好きな妹=シェスタ 
引っ込み思案で無口な女の子=テファorタバサ
アレ?あまり違和感がないような…

516:名無しさん@ピンキー
08/01/19 18:37:47 nYS6596F
このスレ的にはシエスタがのこぎり担当なんだけどな w
本編でおとなしくなっちゃったから、出番が少なくなったみたい

それとも病んでるシエスタ、やりつくしちゃったか??

517:名無しさん@ピンキー
08/01/19 22:08:39 CVBdc9Gq
やっぱり、へんたいさんはへんたいさんだっ!!

でも
> ティファニアの規格外の胸が才人の下腹部で押しつぶされ、そして、ティファニアの下腹部に、布の上からでも分かる、熱い硬い牡が押し当てられる。

先生、この体勢がよくわかりません!!

518:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
08/01/19 22:13:09 niw0fUJF
>>517
すまにゅ、コピペするときに「下」削り忘れたぉ(ぁ
誤植でごぜーます…

519:名無しさん@ピンキー
08/01/19 22:13:50 mjBKOoB4
>>517
69だろJK

520:名無しさん@ピンキー
08/01/19 22:26:16 hNiwHWu/
>517
いやよく読め、アレが胸でむぎゅっとされてるのにどうしたらアレがテファの下腹部があたるんだ?

521:名無しさん@ピンキー
08/01/19 22:35:49 Dy90p/hh
サイトのあれの長さは1mあるんだな

522:名無しさん@ピンキー
08/01/19 23:13:00 yd2z2mEJ
さすがガンダールヴ!

523:名無しさん@ピンキー
08/01/19 23:22:52 sKH3axf0
一m・・・何その日本刀
まてよ、つまり才人はベッドではガンダールヴの力でその武器を使いこなし・・・

524:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
08/01/19 23:42:07 niw0fUJF
保管庫修正したからカンベンしてたもれ…。

ところでこいつを見てくれ。こいつをどう思う?
URLリンク(www.amiami.com)

言っておくがお兄さんはロリコンでは(ry
…五月までは死ねないな。

525:名無しさん@ピンキー
08/01/19 23:52:05 Ae4TyzE3
>>524
ああ、下から覗き込んでみたい・・・

526:名無しさん@ピンキー
08/01/19 23:54:51 Dy90p/hh
>>524
おっきした!
それにしても最近のフィギュアは出来がいいねぇ

527:名無しさん@ピンキー
08/01/19 23:57:24 xyQHyi5W
>>524
これはいいな
さすがタバサ好きのへんたいさん

つーかルイズが酷すぎる件

528:名無しさん@ピンキー
08/01/20 00:02:58 IkCjiV3G
>>524
ハッハッハ書き込むたびにレスのどこかに必ずといっていいほどロリ
と忍ばせてるひとが何と言っても説得力のかけらもないさ

529:名無しさん@ピンキー
08/01/20 00:36:20 NYgKVnyQ
>>524
すごく………欲しいです。

530:タバサの隣で眠りたい
08/01/20 00:40:20 WTydTLFG
 本、本、本。
 右を見ても左を見ても、本の背表紙が隙間なくびっしりと並べられている。
 色あせたり汚れたりしている古い本もあれば、まだ誰も手に取ったことがないのではないかと思う
ほどきれいな、新しい本もある。
 どちらにしても共通しているのは、何となく小難しそうで読むのが面倒くさそうな気配を放ってい
ることである。
(やっぱ、こういうところって苦手だなー)
 天井付近までびっしりと書物が詰められた本棚と本棚の間で、才人は居心地の悪さを感じていた。
 静かな空気の中に紙とインクの香りが漂い、その隙間を縫うようにして、本のページをめくる音が
かすかに聞こえてくる。
 ともすれば自分の足音が耳障りに感じてしまうほどの、圧倒的な静けさである。背中がむず痒く
なってきた。
 だからと言ってばたばた足音を立てて走るわけにも行かず、才人は唇をむずむずさせながら忍び足
で歩き続ける。
 目的の書棚は、図書館の中でも奥の方にあった。持っているメモに目を落として、頼まれた本の書
名を確認する。
 才人が自分に似合わない場所だと知りつつこんなところまで来ているのは、相変わらず研究に没頭
していて忙しいコルベールに、一冊の本を借りてくるように頼まれたためであった。
(そんな簡単なお使い、断るわけにはいかねえと思って引き受けたけど。失敗したなー、こんなに神
経すり減るとは思ってなかったぜ)
 とにかく早く用事を終わらせて帰ろう、と考えたところで、才人は目の前の書棚が高すぎることに
気がついた。何せ30メイルはある書棚だから、普通の人間では上段の本を手に取ることはおろか、
背表紙を見てタイトルを確認することすら出来ない。
 周囲を見回してみたが、はしごなどは見当たらなかった。浮遊魔法を扱えるメイジが利用すること
を前提としているのだから、当たり前かもしれない。
 才人は仕方なく図書館の入り口に戻り、受付に座って本を読んでいた眼鏡の女性司書に、本を取っ
てもらえないかと頼み込んだ。
「なんで魔法を使えない人間が図書館なんかに」
 読書を邪魔されたのが相当気に触ったらしく、司書は顔をしかめてぶつくさ文句を言いながら、貸
し出しリストらしき紙束を捲り始めた。
「その本は誰も借りていないようね……仕方がない、取ってあげましょう」
「どうも」
「お礼を仰る暇があるのなら、せめて浮遊魔法ぐらいは覚えてほしいものね、シュヴァリエ殿?」
 声量こそ抑えられていたが、皮肉っぽい口調と嫌味ったらしい微笑は全く抑えられていなかった。
才人は頬が引きつるのを感じたが、無理矢理微笑を作ってその皮肉を受け流した。
(我慢我慢。本さえ取ってもらえりゃ、もう用はねえんだし)
 だが、浮遊魔法で例の書棚の高いところまで上っていた女性司書は、手ぶらで降りてきた。
「ないわね」
 素っ気なく言われる。
「はい?」
「ないの。あなたが探してる本。今この図書館にいる誰かが読んでいるみたいね」
「ええと、それじゃあ」
「返却されるのを待つか、その誰かを探し出して今すぐ貸してもらえるように交渉するかのどちらかね」
「誰が借りてるんでしょうね」
「そんなことは知りません。全く、無駄な時間を……いいところだったのに……」
 女性司書はまたもぶつくさと文句を言いながら入り口の方に戻っていく。その背中に向かって中指
を突きたてたあと、才人は腕組みして考えた。
(どうすっかな。そいつだって読みたくて読んでるんだろうし、無理言って貸してもらうのもなあ)
 悩みつつも、才人はとりあえずその場から離れることにした。と、書棚の脇を一つ二つ通り過ぎた
ところで、視界の隅に見慣れたものが映りこんだ気がした。青い髪である。
(タバサかな?)
 そう思って、ある書棚と書棚の間の狭い通路から首を突き出してみると、そこに備え付けられた小
さなテーブルに、思ったとおりの人物が座っていた。
 座っていた、というのは正確ではない。何故なら、彼女はその小さなテーブルに突っ伏して、かす
かな寝息を立てていたのだから。
 冷静な彼女にしては珍しい失態である。才人は笑いたくなるのを我慢しながら、そっと彼女に近づいた。

531:タバサの隣で眠りたい
08/01/20 00:41:07 WTydTLFG
 そのテーブルは、受付付近にある広い読書用のテーブルとは別に用意されたものらしい。
 無数の書棚に埋もれるようにして設置されており、そのせいで入り口の方からは見えないように
なっていた。
(なるほど、だから図書館で寝てるのに誰も注意しねえんだな)
 それに、タバサ自身の眠り方が非常に大人しいせいもあるのだろう。
 鼾はかいていないし、寝言もない。そもそも呼吸自体が非常に小さく、静かだった。華奢な肩もほ
とんど上下しておらず、身じろぎするような気配もほとんどない。
 一分ほど見つめていても、その状態は全く変わらなかった。
(寝てても静かだなこいつは。これがルイズだったら今頃高いびきで涎垂らしてふがふが言ってるところだぜ)
 そんなことを考えてかすかに笑ったとき、才人は不意に気がついた。
(あれ、この本って……)
 テーブルに顔を近づけてみる。
 タバサは本を読んでいる途中で寝入ってしまったらしく、そこには読みかけの本が開かれたまま置
かれていた。開かれた本の右側に、タバサの左腕が乗せられている状態である。
 タバサを起こさないように、そっと本の左側を上げて、書名を確認する。
(うわ、これ、やっぱり先生が探してる本だよ。どうすっかな)
 才人は頭を掻いた。
(本だけ抜き取る……のは無理か。そもそも寝て起きたら本が消えてた、なんて思わせるのはまずい
し。だからって起こすのもな)
 才人は再びタバサの寝顔に目をやる。
 ほぼ常時冷静沈着な無表情が貼り付けられている顔だが、寝顔は穏やかであり、あどけなさすら感
じられた。緩やかな眉の下にそっと閉じられた目蓋があり、長い睫毛が小さな呼吸と共にかすかに揺
れる。ほんの少しだけ開かれた唇からは、時折緩い呼気が漏れ出している。組んだ腕の上で顔を横に
伏せているために、かけられたままの眼鏡が少しずれていて、それがまた一層寝顔の幼さを引き立てていた。
(こんな深く眠って……よっぽど疲れてたんだなー……と思うと、やっぱ起こすのは可哀想だよな)
 体を揺するどころか、声をかけるのすら躊躇われる。
 仕方がないので、才人は少し待ってみることにした。タバサが自然と起きれば何の問題もないのである。
 じっと待つ間、何もすることがないので、自然とタバサの寝顔を眺めることになる。
 間近でじっと見てみると、非常に整った顔立ちだということが改めて分かる。今現在才人と一番距
離が近いルイズも絶世の美少女だが、タバサもまた負けず劣らずの美貌である。一点はっきりルイズ
に勝っていると断言できるのは、タバサの肌の滑らかさだろうか。図書館の薄暗い照明の下で薄らと
白く光る頬は、思わず手を出して撫でてみたくなるほどだ。
 しかも、今の彼女は実に無防備な寝顔を晒しているのだ。普段の人を寄せ付けない冷たい雰囲気が
完全に溶けて、ただあどけない柔らかさだけが残っている。それを見ていて、才人はふと、彼女が自
分よりも年下であることを思い出した。
(普段しっかりしてるから、つい忘れちまうんだよな。本当は俺らより騒がしくってもいいぐらいな
んだろうに……親父さんもお母さんも大変なことになっちまって、自分に厳しくなりすぎてるんだろうな)
 才人は目を細めた。何か、ほろ苦いものが胸に広がっていく。

532:タバサの隣で眠りたい
08/01/20 00:42:41 WTydTLFG
 そのとき、タバサが不意に、「ん……」と吐息混じりの声を漏らした。起きるか、と思ったが覚醒
までには至らず、少し身じろぎしただけでまた規則的な寝息を立て始める。
 その微妙な挙動で、彼女の艶やかな青い髪の一部が、ぱさりと顔に垂れ落ちた。無垢な寝顔が髪の
毛に遮られて少し見にくくなる。
 本人はそんなことなど全く気付かないように眠りこけていたが、じっと見ていた才人のほうは気に
なって仕方がなかった。
(邪魔っ気だなー、これ)
 青い髪も細やかで艶があり、見ていて十分目を楽しませるものではある。だが、それが貴重なタバ
サの寝顔を隠しているのが何となく腹立たしかった。
(タバサだって、気になるだろうしな。いいよな?)
 心の中で誰かに向かって言い訳しつつ、腕が自然とタバサの顔に伸びる。
 指先が白い肌に触れたとき、想像以上に柔らかい手触りが伝わってきて、才人は背筋に寒気を感じ
たほどだった。そのまま頬を指で突き、こね回して触感を楽しみたくなるのを必死にこらえながら、
才人は撫ぜるような控え目な手つきでタバサの顔にかかった髪を避けてやる。意識して力を抜きすぎ
たせいか、一度では上手くいかずに髪がまた垂れてきた。才人はそのたび、何度も何度もタバサの髪
を手で戻そうとする。
「ふふっ」
 小さな笑い声が、吐息と共にタバサの口から漏れ出した。才人は少しドキリとする。慌てて見ると、
タバサはあどけない寝顔にはっきりとした微笑を浮かべていた。甘ったるく息を吐き出しながら、小
さく身をよじる。
「もぉ、くすぐったいよぉ」
 聞いたこともない無邪気な声音だった。才人の顔に熱が上ってくる。目の前の小さな少女を抱きし
めたいという衝動が、切なく胸を締め付ける。
(なに考えてんだ俺、自重しろ俺! 自重するんだ!)
 必死に言い聞かせていたとき、タバサがまた身をよじりながら、おかしそうな声で呟いた。
「くすぐったいったら……父様」
 才人の体から、急速に熱が引いていった。
 タバサの顔は穏やかさに満ちていた。見ている方も幸せになるような寝顔だ。
 才人はもう一度だけ手を伸ばして、タバサの頭をゆっくりと撫でた。
 それから、無言でその場を後にした。

 事情を話したらコルベールも分かってくれたので、才人はその後ずっとゼロ戦格納庫の隅にいた。
備え付けられた椅子に腰掛け、一人無言で目を閉じていた。叫びながら走り回って木の幹にガンガン
と頭をぶつけたいような衝動が体を駆け巡っていたが、我慢した。そんなことをしても意味がないと思った。
「サイト」
 声がした。心臓が跳ね上がる。格納庫の入り口を見ると、タバサがいた。四角く切り取られた日の
光の中に佇んで、いつもの無表情でこちらを見つめている。
「よう、タバサか。どうした」
 苦労して何気ない風を装う。タバサは静かに近づいてきて、手に持っていた本を差し出した。あの本だった。
「どうしたんだ、これ」
「サイトが借りたがってたって、図書館の司書に聞いたから。あなたの名義で借りておいた」
「そこまでしてくれたのかあのお姉さん」
「親切」
「そうだな。ありがとうよ」
 司書の背中に向かって中指を突きたてたことをひそかに心の中で詫びつつ、才人は立ち上がって本
を受け取り、傍らのテーブルに置いた。それから、頭一つ分ぐらい低い位置にあるタバサの顔を、
じっと見下ろす。
 真っ直ぐに見返してくる青い瞳は、冷たさすら感じさせるほどに静かだった。
「どうしたの」
 才人は「いや、別に」と答えながら目をそらした。いつまでも見詰め合っていると、タバサをつぶ
れるほど抱きしめたいという衝動を抑えられなくなりそうだった。
(と言うか、なあ)
 ため息が唇を押し割った。

533:タバサの隣で眠りたい
08/01/20 00:44:08 WTydTLFG
(なんかな。こいつ、頑張りすぎだって。ああ、添い寝して思いっきり抱きしめて頭撫で回して一晩
中褒めまくってやりてえ)
 才人は心底からそう思った。その念には、自分でも驚くほどに、やましい欲望が微塵も含まれてい
ない。ほとんど父性とも言えるような、今まで感じたこともない大きな愛情である。
 タバサが目の前にいるせいか、その感情は一秒経つごとに増してくるように思えた。
「サイト」
 ふと、タバサが才人の視界に回りこんできた。驚いて身を引くと、ほんの少しだけ眉を曇らせた。
「なにかあったの」
 いつもの平坦な声音から、こちらの身を案ずる優しさが滲み出ているような気がした。
 才人の胸に熱いものがこみ上げてくる。
(ああもう、自分のことで手一杯になるのが当然だってのに、お前って奴は……!)
 今度こそ本当にどうしようもなくなって、しかし抱きしめるのだけはなんとかこらえた。
 代わりに、才人はタバサの両肩に勢いよく両手を乗せた。
「タバサ!」
「……なに?」
 突然の才人の行動に、さすがのタバサも驚いたものらしい。瞳がかすかに見開かれており、返事も
一拍遅れていた。
 そんなタバサの顔を真正面から見つめながら、才人は思いの丈をぶちまけた。
「今夜、俺と一緒に寝ないか」
 返事はなかった。タバサは身じろぎせず、口を開かず、瞬きすらせず、硬直したようにその場に立
ちすくんでいた。
「……冗談?」
 一分ほど経って、タバサはようやくそれだけ口にした。壊れた玩具のように、その首がぎこちなく
傾ぐ。才人は思いっきり首を横に振った。
「いや、冗談なんかじゃない。な、今夜、俺と一緒に寝ようぜ、タバサ」
 溢れる思いを視線にこめて、タバサの瞳を真正面から見つめる。
 そのとき、奇妙なことが起きた。
 白い頬にかすかな赤みが差したかと思いきや、タバサが思い切り才人を突き飛ばしたのである。
 予期せぬ反応に、才人は踏みとどまることすら出来ずに尻餅を突く。
 呆然として見上げると、タバサは俯いて細かく体を震わせていた。折しも差し込んできた夕陽が逆
光となって、その表情を窺い知ることは出来ない。
「タバサ……?」
 困惑しながら声をかけると、タバサは今まで聞いたこともないほど大きな声で叫んだ。
「そういうのは!」
「え?」
「ま……まだ、早いと、思う!」
 そう言って、タバサは勢いよく踵を返した。小さな体が物凄い勢いで遠ざかり、夕闇の中に消えていく。
 才人はその場に座り込んだまま、タバサが残した言葉を何度も何度も頭の中で繰り返した。
 そして、彼女が言わんとすることの意味を悟り、自嘲する。
「そうか……問題を全部解決したわけじゃないから、人に甘えるのはまだ早いと……そう言うんだな、タバサ」
 胸にじわりと温かさが染みこんでいくのを感じながら、才人は立ち上がった。
「やっぱり凄い奴だよ、お前は……俺も、少しでもお前の助けになれるように、頑張らせてもらうぜ」
 タバサが去っていった方向を見つめながら、才人は力強く微笑んだのだった。

 なお、後にタバサは、
「あまりにも突然すぎたために、本来なら喜んで受け入れるところを拒否してしまった。あれはわた
しの生涯でも一、ニを争うほどの失点である」
 と述懐したそうである。

534:205
08/01/20 00:47:11 WTydTLFG
スレのみんな! オラに筆力を分けてくれ! ……みたいな。
タバサの魅力を表現するのには語彙と構成力と男気が圧倒的に足りないことがよく分かった。

しかし彼女は年の割にエロいよなぁ。

535:名無しさん@ピンキー
08/01/20 00:48:50 E55DnYZY
行間開けて・・・

536:名無しさん@ピンキー
08/01/20 00:49:36 rBvwwJt2
>>533
タバサは宇宙一可愛いと思う!
GJだぜ!



アン様は宇宙一エロいけどな!

537:名無しさん@ピンキー
08/01/20 01:13:28 seJSfoFj
>>534
GJ! なんか微笑ましいな

538:名無しさん@ピンキー
08/01/20 01:32:14 qAKB0nNf
>>534
GJ!

いつもいきなり濡れ場 w なので、こういうのがあってもよいと思っていた。ラブコメ的に

539:名無しさん@ピンキー
08/01/20 09:11:50 NYgKVnyQ
>>534
GJすぎる!!!

540:名無しさん@ピンキー
08/01/20 09:57:43 IAFrbxqD
GJ。うろたえタバサくぁーいいよ。
>>535
そこらへんは、書き手それぞれの癖だし・・・読み手も気になる人もいれば気にならない人もいるだろうから。

541:クリスかわいいよクリス
08/01/20 14:26:42 bsdlj9Ei
 ※ゲーム版ネタバレありです。
 
 非エロでもどっかにクリスものないかなぁ…。

 
 瞼の裏に優しく染み込んでくる、朝の光は夢と現実の狭間。

「ん……」
 
 光の刺激に、体内時計は起きよと合図を鳴らすけれど、頭はまだ睡眠を要求している、ような気
がしていつもなら身体を起こすことはしない。
 わずかばかりに覚醒した意識の内で、違和感を覚える。右側に感じていた温もりがシーツとベッ
ドとの隙間で薄らいでいくのを感じた。
 才人は目を覚ます。
 ルイズは才人の左で、変わらず静かな寝息を立てていた。違和感の原因は、同じく才人の隣で寝
ていたはずのクリスが居ないことだった。違和感という程ではなく、単にクリスが既に起きている
ことに気づいた、というだけなのだが、何しろ起床の時間としてはまだかなり早かった。
 淡色のカーテンの先にかすかにぼやける空も、滅多に見ることのないものだ。

「……」
 
 寝ぼけ顔はそのまま怪訝な表情としてクリスの姿を探す。
 すぐに見つかった。昨晩ルイズに許可をとり、スペースを借りたクローゼットから和服を取り出
している。赤い袴が目をついたとき、才人はまさかと思った。
 ベッドの方に背を向け、クリスは和服を傍の椅子に掛ける。
 案の上、浴衣を脱ぎ始めた。彼女が彼女の師匠からその特徴を聞き、誂えたそれの、落ち着いた
色の弱々しい朝日に溶け込む先、下ろした金髪がさらりと揺れる。
 丸く白い両肩が露になって初めて、クリスに悟られぬよう抑えた狼狽の様子をさらに瞳を閉じる
ことで消し去ろうとする。
 頭は完全に冴えていた。

(どどど、どうしよう……!)

 静謐な空間に、衣擦れの音が一際大きく響き、才人の耳に届く。
 
 課せられた使命によってでなく、今度は花嫁修業と称して新たに留学してきた遠い小国の王女、
クリス。才人と同じように日本からきたと思われる人物を師匠として慕っていたため、その立居振
る舞い、言葉の背景にはいつも武士道の考えがちらつく。こちらの国では異質なものであり、日本
でも今は時代錯誤的であるけれど、才人にとっては懐かしさを感じずにはいられなかった存在だ。
 クリスは師匠という侍を、才人を通して見ていた。彼女にとって侍は、憧れと模範の象徴だった。
しかし、仲間と友に催し、才人と踊った舞踏会でその考えの改めねばならぬことに気づいた彼女の
目には、想い人としてのみ映り始めた。はっきりした言葉はまだないけれど、それに類したものは
伝えられている。いつちゃんとした形の告白があるのか、どきどき冷や冷やな才人であったけれど……。

 横目でクリスの様子を窺う。
 ちょうど着替えも終わり、かんざしとリボンで髪を結っているところだった。

「よう、ブシの娘っこ。えらく早いな」

 不意にデルフの声が響く。
 クリスがはっとして壁に立てかけてある剣を見た。


542:クリスかわいいよクリス
08/01/20 14:28:58 bsdlj9Ei
「……驚かすな。朝から心臓に悪い」
「そいつぁすまなかったな。で、何でこんなに早いんだ?」
「日課だ。剣を振る」
「ほぉ」
 デルフの感心の声を受けながら、自身の剣を手に取った。
「そういえばデルフ、君は寝るのか?」
「いんや~、まぁ気分次第だぁな」
 才人とルイズを起こさぬようにと潜めたクリスの声に対し、デルフの声には些かの気遣いも感じ
られなかった。彼は少しくらいの会話で二人が起きることはないと知っているのだ。
「それよりブシの娘っこ。稽古するんならうちの相棒も連れてってくんねぇかな?」
「なに?」
「ちょいと俺を持ってみ」
 一体なんだ、と小首を傾げつつ柄に手をかける。
「む。重いな」
「あぁやっぱりそうだ。お前さんなかなか強いな」
「そんなことがわかるのか?」
「まぁね」
 すごい剣だな、と言外に、剣自体が喋ることへの不可思議さも込めて、クリスはデルフを置く。
「相手がいたほうがいいだろ? まぁ剣技っていうと相棒はとんとだめだけどよ。だからこそっていうかなぁ……」
 そこでクリスは才人のことを思案げに眺める。肯定とも否定ともとれる雰囲気を纏い、空いた間
にデルフが再び口を出そうとしたとき、
「いや、私もここ一年剣の相手はいないからな。才人を日課に連れていくのにやぶさかではないが……」
 曖昧に返事をする。
「お前さんの師匠が死んでからか?」
「ああ。実際はそれ以前より立つことも叶わぬようになっていたんだが、毎朝見守ってくれていた」
 あぁ、とデルフが納得したように呟き今のクリスの心境を代弁する。
「お前さんにとっちゃ、師匠との思い出に相棒を連れるのは気が進まねぇかい?」
「そんなことはない」
 きっぱりと答えた。思わず大きくなってしまった声に、はっとしてベッドの方を見るが、ルイズ
はかすかにうめき声を漏らす程度で起きる気配はない。
 一方の才人は依然として寝たフリを敢行している。
「師匠は師匠で才人は才人だ」
「そうかい」
「そうだな。魔法が主流のこの学院でせっかく剣を扱える者がいるんだ。稽古の相手としないことほど愚かなことはないな。よし、才人を起こそう」
「よろしく頼まぁ」
 隠れながら一部始終に付き合っていた才人は、当然慌てた。


543:クリスかわいいよクリス
08/01/20 14:32:44 bsdlj9Ei
「才人。才人」
 クリスが小声で呼びかけるのをはらはらした心地で、才人は聞く。おそらく顔を覗きこんでいるの
だろう、自分を覆うクリスの影がさらに心の動揺を加速させた。
 どう目を開ければ自然に起きたことになるだろうか。
 その一秒にも満たぬ行為のことだけを真剣に考えながら、しかし答えは出せず、肩まで揺すられて
は起きるしかないなと半ば開き直りのノリで、才人は目を開けた。
「お、おはよう。クリス」
 目の前十センチにクリスの顔があった。
「って近い近っんぐ」
「騒ぐな。ルイズが起きるぞ」
 口元を手で塞がれた才人が、視線をそーっと左に移していく。どうやらご主人様の眠りを妨げてし
まうようなことはなかったようだ。ほっと安心した先で、クリスのきりっとした顔立ちにそれを不用
意に崩さないような綺麗な微笑を見つけて、どきりとしてしまう。
「ど、どうしたんだ? こんな朝早く」
 わざとらしく、取り繕うように尋ねた。
「ああ。実は私の日課に付き合ってもらいたくてな。と、その前に一つ聞いていいか? 才人、もしかして起きていたのではないか?」
「え、いや、その!」
「だから騒ぐなと」
 再び声を出すのを封じられる。
 言っているだろう、とクリスの目が語りかける。
「とりあえず一度出よう」
 
 部屋の外は幾分か暗かった。静まり返る廊下、なだらかなカーブを描く向こうから誰かが歩いてく
る気配は一切感じられない。いつも才人が洗濯を始める時間より尚早く、シエスタのようなメイドた
ちも未だ眠りの中のようである。
「相棒、起きてたんなら言ってくれよ」
「本当だな。盗み聞きとは性質の悪いことだ」
「すみません……」
 毅然とした歩みで前を進むクリスの背中から怒りは感じなかったけれど、居心地の悪さは変わらな
かった。さらに、デルフがそれを余計に煽り立てるものだから、才人は余計に困った。
「で、だ。いつから起きていたんだ? 才人」
 振り返り、腕を組むクリスは少しだけ詰問口調であった。正直に言うべきか迷ったけれど、下手な
嘘は通じまいと思い、着替えのところからともじもじして告げた。
「そうか」
 予想とは裏腹に、反応はあっさりしたものだった。
「怒らないのか?」
 とルイズの例を思い出し尋ねる。
「まぁ、あの部屋に住まわせてもらう上で、ある程度は覚悟していたことだからな。ただ、その……」
 そこでクリスの様子が一変する。伏し目がちになり、恥じらった表情で才人と向かい合う。
「やはり、恥ずかしいものだな。……次からは、起きているなら言ってくれると助かる。いや、その、才人に見られるのは全然かまわないのだが。心の準備というものが、私にもあってだな……」
 ついさっき覚悟はしていたと言っておきながら、この発言である。それに気づいた才人が空気も読
まず、質問してみたところ、
「いや、まさか初日からこんなことになるとは思わなかったのでな」
 と暗に責められ、後悔することになってしまった。
「すみません……」
 二度目の謝罪である。
「かまわないと言っているだろう。いや、かまうんだが。ああもう、朝から何を言っているんだ、私は。さっさと行くぞ、才人」
「お、おう」


544:名無しさん@ピンキー
08/01/20 14:36:24 bsdlj9Ei
ゲームキャラってあんまりないんだね。当たり前か。
それにしてもこのスレはレベル高い(^ω^;)

545:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
08/01/20 17:20:18 DzjeKKoS
すまない、俺PS持ってないからゲーム版やってないんだ…。
ていうかそもそもぎゃるげ嫌いだし俺。
俺がゼロ魔のゲームを作るとアクションゲーになります。間違いなく。

さて、ここでスレ住人のへんたい諸氏にオススメ書籍などを。
どきどき魔女神判!(チャンピオンKC/八神健)
URLリンク(kill.g.hatena.ne.jp) (紹介記事)
マイティ・ハート(チャンピオンKC/マツリセイシロウ)
URLリンク(www.mypress.jp) (作者様のブログ)

そして今回の選択肢モノは、この弐作品に感銘を受けるあまり書いてしまった。
反省は…一応している。

546:どきどき異端審問!(はじめから) ◆mQKcT9WQPM
08/01/20 17:21:24 DzjeKKoS
「たいへんなのねサイトたいへんなのねーっ!」

うららかな日差しが眠気を誘う昼下がり。
昼食後の優雅な昼寝タイムを邪魔されて、才人は不機嫌だった。
邪魔をした当人はそんな事一切気にも留めずに、才人の目の前できゅいきゅい叫んでいる。

「あんだよ、俺忙しいんだけど」

どう見ても芝生に寝転んで昼寝に入る直前の才人に、シルフィードはきゅいきゅい文句を言う。

「どう見ても昼寝する所なのね!いいから聞くのね!」
「…ツマラン事だったら寝るからな」

最近、タバサのシルフィードの扱いに、才人も影響されつつあるようだ。
アホの子の話は半分以下で聞くに限る。
もう既に半分不貞寝モードの才人に、シルフィードはむっとしながらも続ける。

「『呪印』なのね!また『呪印』が出たのね!」

『呪印』とは。
先住魔法によって作り出された魔法生物で、その姿は紙の様に薄く、何かの文様のような形をしている。その姿ゆえに、『呪印』と呼ばれる。
そして、その最大の特徴は、人間に取り付きその魔力を食らうこと。
取り付かれた人間は、心まで食い尽くされ、廃人になる場合もあるという。
才人はその『呪印』の関わった事件を思い出す。
思い出すだにおぞましい…。

『やだっ……見られるのっ……ヤぁっ………』
『やぁっ、だめぇっ、みられるっ、みられちゃぅぅっ!』

あまりのいやらしい記憶に思わずおっきしてしまいました。
その時は、『呪印』に取り憑かれて、心の力の弱ったタバサを、羞恥プレイで徹底的に興奮させ、体内活動を活発にさせて、体内に潜伏していた『呪印』を無理やり引き剥がしたのだ。

「…ま、まさかまたシャルロットが?」

脳裏でブラウザクラッシャーのようにPOPしまくる、羞恥に泣きそうになりながら感じまくっているシャルロットの動画再生ウインドウを必死に閉じようとしながら、才人は尋ねる。
シルフィードは首を振り、否定する。

「違うのね。それに今回出たのは前のとちょっと違う『呪印』なのね!」

そしてシルフィードは事の発端を話しはじめた。

547:どきどき異端審問!(はじめから) ◆mQKcT9WQPM
08/01/20 17:21:45 DzjeKKoS
シルフィ、今日は機嫌がよかったから進んでおねえさまのお手伝いをしてたのね。
何か手伝うことない?って聞いたらおねえさま、

「これ返してきて」

ってたっくさん本を渡してきたのね。
それは全部図書室で借りてきた本で、最近おねえさまががんばってるお料理の本とか、お裁縫の本とかだったのね。
そうそう。おねえさま最近学問よりそっち頑張ってるのね。
『お母さんになったら必要だから』
って言ってたのね。
まあそんなことより。
シルフィは寄り道もせず、図書室に向かいました。
で、返却箱に全部本を放り込んだんだけど。
またあの丸いのが、図書室で何かしてたのね。
あんまり挙動不審だったから、踏んで縛ってローソクたらしたら、白状したのね。

「…ぼ、ぼくは禁書をまた発見したんです…ああ、もっと踏んでおくれ、ぼくの女神ぃぃぃ」

…あんまりキモいから窓の外に放り投げたけど。
で、見つけたっていう禁書の残骸に、またあのニオイがついてたのね。
当然、シルフィはその中身を調べました。
そしたら、それもまた、『呪印』を封じてた本だったのね!
そして、そこにはとんでもない事実が!
衝撃の事実は、しーえむのあと!

548:どきどき異端審問!(はじめから) ◆mQKcT9WQPM
08/01/20 17:22:07 DzjeKKoS
ぼこ!

「いったーい!何するのねサイト!」
「何が『CMの後!』だ!一体どこで覚えてくるんだそんな言葉」
「韻竜独特の言い回しなのね!気にしたら負けだって大いなる意思も言ってるのね!」

どこの『大いなる意思』だ。その『大いなる意思』は番組スポンサーか何かか。
まあそんな突っ込みはともかく。
俺は続きが気になるので、シルフィードを促した。

「で、何がとんでもないんだよ」
「よく聞いてくれたのね!きゅい!
 そこに封印されてた『呪印』は全部で3体!
 でも、前のほど力は強くなくて、取り憑かれても死んだりとかはしないのね!」

…ならそんな大変じゃないんじゃ?

「でも、やっぱり体は弱くなるし、魔力もなくなっちゃうのね!
 でもでも、本当に大変なのはそこじゃないのね!
 この『呪印』は、人から人に移るのね。
 だから、前みたいに直接触ったりすると、今度はサイトに取り憑いちゃうのね。
 それに、宿主に中から命令して、自分を見つけられないように他人との接触を断つようにしちゃうの!きゅい!」

まあ、確かにそれは厄介だな。

「じゃあ、どうすればいいんだ?」

俺の言葉に、シルフィードは自信満々、胸を張って言った。

「ふんじばって、触らないように道具でコーフンさせるのね!
 出てきた『呪印』は、シルフィが魔法でフットバスのね!きゅい!」

いやまあ確かに正論だが。

「てことは、3人女の子捕まえていたずらしろってか…」

…これなんてエロゲ?
…ん?まてよ?

「あのさ、『呪印』って女の子にしか憑かないわけ?」
「そのとおりなのね!『呪印』は女の子の魔力が大好物なのね!
 そして、その3人のターゲットはすでにリストアップ済みなのね!」

…仕事速いなおい。
そして、シルフィードは胸元から一枚の紙を取り出す。
そこには、3人の女の子の名前が、へったくそな字で書かれていた…。 ⇒to be continued

549:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
08/01/20 17:30:24 DzjeKKoS
以上。

今回選んでもらうのは、

「リストアップされた女の子」

です。
オリキャラ・ゲームキャラ・アホ竜・男は除外で。
では以下↓よりお選びください。
URLリンク(wikiwiki.jp)
締め切りは本日2000で。

550:名無しさん@ピンキー
08/01/20 17:39:06 09jOmnQS
直前の作品に一つもレスがついてないのに…
これが人気作者の特権というやつか。

551:名無しさん@ピンキー
08/01/20 17:56:27 dmt71hBg
STOP THE GISUGISU

552:名無しさん@ピンキー
08/01/20 18:10:32 H+KBtCa4
>>550
だってゲームやってないんだもの(´・ω・`)

553:名無しさん@ピンキー
08/01/20 19:00:15 seJSfoFj
↑に同じ

554:名無しさん@ピンキー
08/01/20 19:25:37 iSYx/job
>>549
え~アホ竜ダメなんすかw
俺DSとPSPしか持ってないな。

555:名無しさん@ピンキー
08/01/20 19:33:26 bsdlj9Ei
>>550
ゲーム版キャラだしレスがつくのは期待してなかったから気にしないでくれ
投下前にクリスの名前出しても全く反応なかったし('A`)

ちなみに俺もゲーム自体はやってない。ニコニコで見ただけのニコ厨ですた
お騒がせスマソ

556:名無しさん@ピンキー
08/01/20 20:05:23 E0J7uIs1
>>550
レスが付かないと投下しちゃいけないなんてルールあったか?
前投下から一時間以上開いてるしいいんじゃないかな

そして締め切り時間ががが

557:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
08/01/20 20:14:31 DzjeKKoS
はい、投票締め切りました。
結果は以下。
アンリエッタ[42]
タバサ[42]
ティファニア[39]
アニエス[31]
ルイズ[28]
シエスタ[13]
ベアトリス[10]
モンモランシー[7]
キュルケ[5]
イザベラ[3]
ていうか無効票が25票もあったぞww注意書き読もうよみんなww
というわけで同率一位のアン様かタバサか。奇しくも王族対決ですな。
どっちから書こうかな?
ではではノシ

558:名無しさん@ピンキー
08/01/20 20:36:16 Q6++9RUk
ルイズ低いなぁおい
ともあれ期待して待たせてもらいます

559:名無しさん@ピンキー
08/01/20 20:43:23 IoWkpD1a
>>701
うんこを咥えて走り出すだろ?

560:名無しさん@ピンキー
08/01/20 21:24:37 jpkL0sOw
>>557
ここはおまえの日記帳じゃねえ
チラシの裏でも書いてろ!

561:名無しさん@ピンキー
08/01/20 21:27:01 rBvwwJt2
>557
ギギギギギ・・・・

シエスタが書かれない
くやしいのう兄ちゃんくやしいのう

562:名無しさん@ピンキー
08/01/20 21:43:18 IAFrbxqD
>>560
投票締め切り告知くらいはいいんじゃないだろうか? そんな目くじら立てなくても。
正直俺も以前のスレでの投票には、どっちかというと批判的だったが、だからこそこうして保管庫に投票所が作られたわけだし。
「投票結果なんか知らせず黙って作品書いて来ればいい」というのもアレだよ。

563:名無しさん@ピンキー
08/01/20 21:46:43 IkCjiV3G
大荒れの予感?
有名無実化してる叩きスレへご案内
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
>ルールは以下の通り。
>6、叩く側は何をしてもよし。露骨に行き過ぎた中傷や人格批判でもOK。
>7、ここでの話を本スレに持ち込まない。持ち込まれてもスルーする。

564:名無しさん@ピンキー
08/01/20 21:50:23 kYPiSjpf
>>557
シエスタがヒロイン達に大きく離されてるのが現実的でなかなか笑える。アニエス以下だもんな
やっぱ最近は原作で空気になってるしな。銃も出てきた所で日本人の末裔として参戦する展開
しかないな、これは。日本刀とかもあるんだっけw

つーか締め切りHAEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE。

565:名無しさん@ピンキー
08/01/20 22:40:10 VS5YmQKf
>>557
お、アンリエッタとタバサか

566:名無しさん@ピンキー
08/01/20 23:25:11 snnElt0n
姫様ハァハァ!
むしろ自分からサイトにまとわり着きそうだwww

567:名無しさん@ピンキー
08/01/20 23:47:28 MAySBRCl
ゼロ使好きな連中が多い割にはPS2版のゲームやってない人多いのか?
1作目は糞戦闘システムのおかげでアレなできだったがシナリオは充分に良かった。
2作目は戦闘無くしたおかげでゼロ使好きには神ゲーになった。
オリキャラのクリスとリシュもいい感じだし原作よりのキャラ構成になってるんでアニメ版がダメな人でも充分に満足できる一品だぞ。
SSであるようなシュチエーションが音声付で楽しめます。


568:名無しさん@ピンキー
08/01/20 23:47:30 IAFrbxqD
姫さまは子犬っぽいからな、本質が甘えっ子。
せんたいさんのアン様は、真面目な部分がほぼ切除されてるからなお笑えることにwww

569:名無しさん@ピンキー
08/01/21 00:28:09 j8CxgtAH
はあ・・アニエス好きなのにいつもあと一歩足りないな

570:名無しさん@ピンキー
08/01/21 00:29:59 c6zcmjcQ
>569
だったらYOU!書いちゃいなよ!



オレはシエシエ書くからさ

571:名無しさん@ピンキー
08/01/21 02:11:19 FyhzRMdK
ベアトリス……(´・ω・`)0票かよ…

13巻で活躍しだすと信じてたんだ!正統ツインテ娘ヒャッホイ!!って思ってたんだ!!!

お前らそんなに乳がいいのか!垂れるんだz

572:名無しさん@ピンキー
08/01/21 02:44:01 bfoB6OtF
>>571
二次元キャラに乳は垂れぬ!

573:名無しさん@ピンキー
08/01/21 03:01:28 22pWGclb
>>555
遅くなったけどGJ!
ゲームやって、クリスに惚れた俺は
少数派?

574:名無しさん@ピンキー
08/01/21 03:23:24 22pWGclb
>>573
俺もゲームをやって
クリスかわいいよクリスって思った。
しかし、それ以上にタバサにココロをぶち抜かれたぜ。
ゲームのタバサはヤバイ。思わず抱き枕注文しちゃったぜw

575:名無しさん@ピンキー
08/01/21 03:28:40 22pWGclb
連投スマソ

576:名無しさん@ピンキー
08/01/21 07:59:13 pX/hayV0
これは酷い自演

577:名無しさん@ピンキー
08/01/21 08:40:32 HCwRNy/9
ワロタ

578:名無しさん@ピンキー
08/01/21 10:54:26 Y5jTjOk1
けどクリスかわいいよクリス

579:名無しさん@ピンキー
08/01/21 10:56:15 sdsMt6J4
せっかく20分くらい空けたのになw
そんなにタバサプッシュ話題に持ち込みたいなら、自分でタバサの魅力爆発なSS書けばいいじゃん。

580:名無しさん@ピンキー
08/01/21 12:26:05 J1LDXTzG
たまにはでいいんで1作目に登場したサイトのクラスメートのハルナの事も思い出して下さい…
え?一作目は黒歴史ですか…?
ハルナも好きなんだけどなぁ…まあ、クリスやリシュの方がもっと良い訳だが…。
ゲーム2作目はツンデレイベントのルイズとタバサの2人に抱きつかれてウリウリグリグリされるのが最高にたまらん(*´Д`)

581:名無しさん@ピンキー
08/01/21 13:10:16 x3sLR1HR
ルイズのクリトリスかわいいよ

582:名無しさん@ピンキー
08/01/21 15:43:38 ilNPQtX5
>>573-577

wwwwwwwwwwwwww

583:名無しさん@ピンキー
08/01/21 16:06:52 qMq8raW/
アン様を真っ暗で誰も来ない静かな地下牢に閉じ込めて
抵抗できないよう縛った上で一日中お尻の穴を舐め続けたい
食事のときも、寝るときも、排泄のときも、ずっと…
そしていつか、当たり前のように俺の舌を受け入れてくれたら、とても素敵なことだと思う

584:名無しさん@ピンキー
08/01/21 16:11:01 x3sLR1HR
なんだお前は、ビッチの尻穴なめてないと死ぬのか?

585:名無しさん@ピンキー
08/01/21 16:46:04 XLe/oY1U
ウォークマンでドラマCD聴きながらノベル読んでると頭がイカレそうになるな・・・。
はぁ、俺どうかしてる。ちょっとゼロ魔絶ちした方が良いのかな。
マジでおかしい・・・。

586:名無しさん@ピンキー
08/01/21 17:01:27 vkTraLT1
>>585
ああ、その方がいい
俺がウォークマンとノベル預かっててやるから

587:名無しさん@ピンキー
08/01/21 17:02:31 6ae+EXZO
>>585
その煩悩をここにぶつけるんだ!!!!

588:名無しさん@ピンキー
08/01/21 18:12:22 sdsMt6J4
>>583
まあそのシチュで書きたまえ、読むからさ

589:名無しさん@ピンキー
08/01/21 18:22:17 jGTD58fd
URLリンク(up2.viploader.net)

こいつを見てくれ
どうおもう

590:名無しさん@ピンキー
08/01/21 18:33:56 FQh+LJK0
>>583
こいつは間違いなく変態ww

アレだ、姫野議員だっけか?アレの6年の性活と同じぐらい変態だなwwwwww

591:名無しさん@ピンキー
08/01/21 18:36:16 DUaOsPQA
>>589
かわええええええええええ

592:名無しさん@ピンキー
08/01/21 18:43:39 FQh+LJK0
>>589
ちょっと顔の辺り補正はいってるような気がしないでもない
やけに白くて血の気がないなw

593:名無しさん@ピンキー
08/01/21 18:53:04 X01p8Iz8
>>589
あれ?いつの間にか世界扉で繋がってたのか?w

594:名無しさん@ピンキー
08/01/21 19:29:48 u0iVFloZ
>>589
三次の絵を見せられて、どうコメントしろと?

595:名無しさん@ピンキー
08/01/21 19:35:53 jeI5MiMy
>>589
画面越しでも匂ってくる様な生き物臭さに吐き気がした

596:名無しさん@ピンキー
08/01/21 20:00:55 +kk/aA5Z
ふふふっアニエスタンはボクだけのものふふふっ

597:名無しさん@ピンキー
08/01/21 20:59:13 aR9t+AJ3
>>589
すごく…………かわいいです

598:名無しさん@ピンキー
08/01/21 22:10:32 lvbdJEJB
そういえば、ルイズってなんでサイトのこと好きになったんだっけ?
最初は平民がどうとかいってたけど

599:名無しさん@ピンキー
08/01/21 22:27:28 sdsMt6J4
そういうのはラノベスレか雑談掲示板で語ったほうがいいような気がする。

600:名無しさん@ピンキー
08/01/21 22:31:03 fXZILeVE
吊り橋効果じゃなかったか?

601:名無しさん@ピンキー
08/01/21 22:40:35 bfoB6OtF
>>594 >>595
おまいらww 特に595は本物だなww


602:名無しさん@ピンキー
08/01/21 22:41:52 damWYH9o
>>598
個人的にはこのSS中の考察が一番しっくり来る。

痴女109号さん作『見知らぬ星』
URLリンク(wikiwiki.jp)

……というように答えるのがエロパロ板的には正しいかな、と思うんだがどうか。

603:名無しさん@ピンキー
08/01/21 23:07:15 xnGjVVHs
>>598
使い魔に情を抱くようにわたしってば条件づけられているんだもん。
虚無に操られて使い魔に情を抱くなんてわたしってば可哀想だわ。とっても可哀想な女の子だわ
(ルイズ・フワンソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢談)>13巻参照

才人みたくテファに虚無かけてもらわないとフィルターかかったまま

604:名無しさん@ピンキー
08/01/21 23:09:22 xnGjVVHs
11巻だったー
ネタレスでミスる俺っていったい……

605:名無しさん@ピンキー
08/01/21 23:44:58 j8CxgtAH
>>589
顔の修正が呪い人形みたいで怖い。なんでみんなこんなことすんだろう
>>570
俺今までss書いたことなくてさ、それでもこのスレに触発されて努力したことがあるのよ
でもだめだ。シチュやエロ描写が好きなエロ小説サイトのパクリにしかならない


606:名無しさん@ピンキー
08/01/22 00:06:40 D6e39aiM
練習でちょっと書いてみた小ネタ投下。
2レス消費するよ。

607:テファの憂鬱
08/01/22 00:07:29 D6e39aiM
「サイト、ちょっと聞きたいことがあるの。いい?」
「ああ。俺に答えられることなら、なんでも聞いてくれよ」

 何の気なしに軽くそう答えて、才人は次の言葉を待った。

 ティファニアに呼び止められたのは、ある夜のこと。
 風呂から部屋に戻る途中、困り顔をしていた彼女にばったり出会ったのである。
 彼女はそわそわ落ち着きなく周囲を見回すが、廊下には他に誰もいない。
 深呼吸して、それから意を決したような顔をして、こう言い放った。

「あの……あのね? 最近、おへその下がむずむずするの。これってヘンだよね?」

 ……へその、下?
 彼女の言葉に応じて、目を合わせていた才人の視線がつーっと下降した。
 規格外の胸。くびれた腰。けしからん曲線の、さらにその下へ。
 ……布を隔てた向こう側は、彼女の言う、へその下。
 そこには、女性の未知の部分……くらいしか、ないわけで。
 かっと一瞬で血の上った頭がクラクラして、才人はよろけた。

「……あー、なんだ。テファ。そんなこと男に聞いちゃいけません」

 あまりの発言に思わず鼻を押さえて、しかしどうにか佇まいを崩さずに言う。
 なぜなら、彼女の表情に浮かんでいたのが、色気でなく怯えだったから。

「でも……クラスのみんなはこんなお話してないの。わたしだけなのかな、って」
「そ、そんな事ないって。病気じゃねえし、生理的な事だから心配ないよ」
「そうなの? ……じゃあ、これって、どうすれば治るの?」

 ど、どうすれば? って……俺に言われてもね……。
 そう答えようとした才人の脳裏に、一瞬、すばらしい光景が花開いた。

 ベッドの上。テファは困惑したような表情だが、ほんのり頬を染めていて。
 自らその革命者をふにふにと揉んで……そう、あの時のあの感触を自分で味わって。
 さらに怯えと期待の色の入り混じった目で、スカートの裾を指先でつまんで、そーっと、
ゆっくり、じっくり、たくし上げてみたりして……。
 それからそこを下着越しに指で……。

 ……って、友だちのテファが悩んでるのに、こんな妄想してちゃダメだろ、俺!

 我に返った才人はばたばたと大きく腕を振って、妄想を追い払う。
 妙な行動をしている才人を、ティファニアは心底不思議そうな顔で見つめた。

「……バカっ! ヘンな事聞くなよ!」
「あ、そ、そうだよね。ごめんね。迷惑だよね……。本当にごめんね……」

 叫ぶような声に元来気の弱い彼女はびくんと身をすくませた。
 それから泣きそうにしょんぼりしたのを見て、才人は慌て、自分の軽率さを後悔した。
 彼女にとって、今この学院で心を許せる相手は少ない。怯えさせてはかわいそうだ。
 だから、罪滅ぼしとばかりに、できるだけ優しい笑顔と声を作って、答える。

「あのさ、大声だして悪かったよ。迷惑とかはいいけどさ、男にはわからない事なんだ」
「?……でも、こんな話できるのは、サイトくらいなの」

 確かに、こんな話をできるほどの仲の相手は、まださすがにいないだろう。
 何しろ編入してから、さして日が経っていない。
 ……かと言ってこんな事を素直に自分が教えるわけにもいかない。才人はうなった。

 そうだ、信頼のおける、かつテファと馴染みの深い誰かに託そう。それしかない。

「テファ、ルイズなら平気だろ? 知ってるかわかんねえけど、聞いてみたら?」

608:テファの憂鬱
08/01/22 00:08:16 D6e39aiM
「あ。……うん。聞いてみるね」

 にっこり顔を綻ばせたテファは、すぐさま才人の横を駆け抜けた。
 あれ、今日はずいぶんせっかちだな。今すぐ知りたいとは、またエロ……い……。

 ほっとした才人が、ティファニアの背中を見送ろうと、笑顔で振り返ったその先。
 彼女の影からはみ出しふわりと揺れたのは、桃色の髪だった。

 才人の笑顔はそのまま凍りつき、ざーーっと音たてて、顔から血の気が引いた。

「ルイズ。あのね、ちょっと聞きたいことがあるの」
「どうしたの?」
「最近、おへその下がむずむずして困ってるの」
「…………おへその下?」
「さっきサイトに聞いてみたんだけど、怒られちゃったの」

 それは言わないでくれ、テファーーー!!
 才人は内心で、思い切り叫んだ。

 ……なんでさっきちゃんと口止めしなかったのかと、自分に問いたい。
 ああ、俺死んだネ。うん、今日死んだ。確定した……。
 どんな痛い攻撃を食らうのか、連鎖的に想像した才人の肩が震えだした。

「どうしてそんなことで怒るのよ?」

 ……ん?
 ルイズの不可解な反応に、才人は恐怖をわすれ、耳を傾ける。

「だって、かゆいなら……ホラ、こうやって掻けばいいんじゃない?」
「でもそれだと、この辺はかいた跡が残っちゃうの……」
「そういう時は叩くといいって聞いたわよ」
「…………あ。少しだけど、かゆくなくなったみたい」
「でしょう?」
「ありがとう、ルイズ!」

 ……もしかして、それはあれですか? ただの、じんましんってやつですか?
 あぁ、そうだよな……テファって、どれが恥ずかしいのか、どれが聞いちゃまずいのか、
そういや、まだよくわかってなかったんだよなあ……。
 あはは。あははは。俺、バカだなぁ。…………い、今のうちに逃げよう。

 襲い来る嫌な予感に、抜き足差し足、この場から遠ざかろうと思ったその時。

「サイトってば、どうしてこんな事でテファに怒ったのかしら?」
「こういう事は男に聞いちゃだめ、って言ってたけど……わたし、よくわからないわ」
「…………男に? …………へぇー。ふぅーん。なるほどねぇ」

 ルイズの声が、にわかに冷ややかな響きを帯びた。
 それから、かつんかつんと響きだした靴の音が、才人の目の前で止まる。
 二人は、お互いに凍りついたような引きつった笑顔で対峙した。

「……わたし、いま機嫌がいいの。申し開きがあるなら、聞いてあげてもいいわよ、犬」
「えっと……彼女は突拍子もない質問をすることがあるので、良かれと思いまして」
「そう。でも、そんな勘違いしたんだもの、想像の一つくらいしたのよね、この駄犬は?」
「ふ、不可抗力です」
「そんな不可抗力は認めません。主人である私が認めないので、これは重罪です」
「そ、そうですよ、ね…………た、助けて! テファ!」

 思わず駆け出し、逃げながらティファニアに救いを求めた声は、既に悲鳴。
 しかし、直後発動した爆発によって数メイルふっとび、衝突した壁に頭がめり込んだ。
 人の話はよく聞こうと……。彼は壁の中でまさに「痛」感したのであった。

609:名無しさん@ピンキー
08/01/22 00:08:30 7LdKkGxf
>>602
13巻でダメージ受けてる所になんて物読ませるんだ・・・。
脳天気馬鹿エロSSでも漁って気分転換するか。

610:Lv.見習
08/01/22 00:10:47 D6e39aiM
以上。
テファ練習。気弱・常識知らず以外にキャラがつかめません、先生諸氏。

当初想定した流れは、このあと、
ルイズに聞く→自分が教えずに次にサイトに聞かれると困ると自ら講師、レズ
→頭が冷えて後悔、穢れちゃったとサイトに告白→勘違いしてサイト蒼白

とか考えたんだけどレズ書くのがつらくてやめたんだぜ。

611:名無しさん@ピンキー
08/01/22 00:32:55 Lc6KnKg3
>>610
乙。
言われてみればハーフエルフで爆乳で虚無ってこと以外のテファの明らかな属性って、優しい子・気弱・常識知らずくらいかな。
でもそれで充分な気もする。

612:名無しさん@ピンキー
08/01/22 00:43:58 OipjjaUc
乙乙



俺も続き書きたいが某板の馬鹿のせいで灰汁禁食らって携帯厨なんだよね……凄い書きにくいなこれ。よくスイーツ共は携帯小説なんて書けるわ

613:名無しさん@ピンキー
08/01/22 01:25:54 8UPS3dQG
これ使えばちょっとは楽になるかも

URLリンク(pk2ch.saneda.com)

614:名無しさん@ピンキー
08/01/22 01:29:00 U84moRiY
>>610
乙。←ゼ、ゼットじゃないんだからね、お、乙なんだからっ!!

615:バレット
08/01/22 12:35:22 FfeLgKUF
シリーズの続き、投稿いきます。
今回は幕間っぽい感じ?

616:バレット
08/01/22 12:37:42 FfeLgKUF
ヴェルサルテイル宮殿・正面入り口前。


ガリア王家の紋章が施された、華やかな竜籠が停まっている。
門の前にはたくさんの人が集まっていた。
宮殿の主の王家の人間から花壇騎士団所属のメイジ、更に従者からメイドといった宮殿で働く平民まで。
彼らの視線は竜籠の傍の一点に収束されている。

「ひっく、ひっく、ぐすぅ・・・」
「オイオイそんなに泣くなって。別にこの先もう会えなくなる訳じゃねぇんだからさ」

サイトの胸に縋りついてイザベラが泣きじゃくっていた。
シャルロットもサイトの腕にしがみつく形で顔を埋めている。微かに、彼女からも嗚咽が漏れていた。
何でだろう。彼女達はこんなにも小さい背中だったろうか。

「少なくとも夏期休暇とかで帰ってこれるんだろ?そんな深く考える事無いって」
「う、うるさいよ・・・それでも、寂しいものは寂しいじゃないの・・・」

シャルロットもイザベラの言葉に同意したように、少年みたいなショートカットが上下に揺れた。

ああ、もう。そんな事言われたら。
こっちもそんな気分になるじゃないか――

「・・・ああ、そうだな」

2人の背中に腕を回して、優しく抱きしめる。
2人から漏れる嗚咽が少しだけ大きさを増した。2人の体温を確かめるかのように、サイトの腕に篭る力も増した。
雲の間から差し込む一筋の光に照らされたそれはまるで、1枚の絵画のような優しさと哀しさと神々しさを併せ持っている。

・・・3人の背後でハンカチ噛み締めて滂沱の涙を流してるギャラリーが居なきゃね。

「ほら、時間だろ。そろそろ行けって」

内心かなり名残惜しいが、それでもサイトはそう言って2人から離れた。
この世界に来て早数年。今ではジョゼフの直属の部下としてそれなりに部下を持つ立場になったサイトである。
なので、公私の区別をつけなきゃならない重要性はよく分かっていた。
2人の少女もそう言われてハッとしてから涙を拭っていつも通りの顔になる。
それでも泣きじゃくって紅くなった目は誤魔化しようが無い。
2人はサイトに導かれて竜籠に乗り込んだ。

「それじゃあ、言ってくるからね。私達が居ないからって仕事の手抜くんじゃないよ!」
「・・・頑張る」
「おう、2人とも気をつけてな。頑張れよ」

イザベラは何時ものツンケンした口調で。
シャルロットは簡潔ながら力強い口調で。
そしてサイトは優しさの篭った声で。


617:バレット
08/01/22 12:39:01 FfeLgKUF
そのまま扉が閉められ、2人を載せた竜籠がサイトとギャラリーに見送られながら青空へと飛び立っていく――
そう、そうなっていれば、それはきっと感動の1シーンとして皆の脳裏に刻まれていただろう。

――それは問屋が下ろさない。

「何言ってるんだサイト。お前も一緒に行くんだろうが」

後方から声がした。一同、へ?とばかりに疑問符を浮かべた表情で一斉に振り向いた。
そこには立派なお髭が特徴的な、けど国王なのに少し前まで人望無くて、
サイトを召喚して『虚無』の属性に目覚めたのをきっかけにええいなんかもう才能とかで悩んで他のアホらしくなったじゃねえかコンチクショウ、
と開き直って興味ある事以外は弟に仕事を押し付けて王宮の人間と道楽にふけっている『道楽王』ジョゼフの姿。顔にニヤニヤと愉快そうな表情を貼り付けている。
隣には、彼の弟でシャルロットの両親であるシャルル夫婦も居た。
もっともその表情は隣の兄やギャラリーとはまた別の顔、苦笑じみた物だったが。

「やはり我が王家の子女を護衛も無しに他国に送り出すのは問題なのでな。
という訳でサイト、2人と一緒に魔法学院に行って来い」
「ちょ、聞いてねえよ!?」
「そうだろうな。言わなかったから」

うわ、何コイツ!ムカつくなオイ!
フハハハハって悪役みたいな笑い方してんじゃねえ!ピッタリじゃねえか!

「何、別にサイトもイザベラもシャルロットも良かっただろう?数年来の思いをようやく告げる事が出来たのだからな。これで跡継ぎの心配もしなくて良い」

キュボッ、と少女2名の血圧急上昇。そして顔も真っ赤っ赤。
どうやらこの1ヶ月、一体ナニをいたしていたのかまるっとお見通しだったようで。
なんだかギャラリーの視線も生温かい。

「じょ~~~~ぜ~~~~~ふ~~~~~~!!!」
「フハハハハ、捕まえてみるのだな明智君!」
「古いんだよ!てか何でお前が俺の世界のネタ知ってんだ~~~~!!」

歳の割には中々健脚なジョゼフ。
ってか何気にガンダールヴ発動中のサイトでも追いつけないってどんだけさ。
その一方、感動の別れをたった今まで行ってた相手が一緒に来ると知らされた少女達は、

「サイトと一緒、サイトと一緒・・・」
「甘い青春の学生生活・・・」
「「・・・・・・・・はふぅ」」

揃って幸せそうな溜息をついていた。
・・・ガリアの未来は、微妙に不安である。


618:バレット
08/01/22 12:41:00 FfeLgKUF
同時刻:『白の国』アルビオン

アルビオン王家の紋章に彩られた竜籠が人を乗せて今、出発しようとしている。

「それでは父さん、母さん、言ってくるね」
「気をつけてな。ジェームズを通してあちらの学院長にも話は通してある」
「例え多数の人間が恐れても、きっと学院にも父様や『彼』やマチルダのように、テファを受け入れてくれる人間も居る筈よ。マチルダも、娘の事をよろしくお願いね」
「心得ています」
「もう、マチルダ姉さんたらそんなに固くならなくてもいいのに・・・」

金髪の少女が幾分苦笑しながら、メガネをかけた緑の長髪の女性にそう言った。
母親譲りの美しさと最高級の絹の如き艶やかな髪、そして女神のような微笑と優しさでもってアルビオンの王族と国民を虜にしている少女の横顔に、竜籠の乗り手はついつい目を奪われる。
ついで緑の女性にギロッと睨まれて慌てて目を逸らす。
そして女性も少女と同じように苦笑じみた表情を浮かべてから、意地悪く唇を歪めた。

「テファだって浮かれてるじゃないの。そんなに『彼』に会うのが楽しみかい?なんてったって好きな彼と同級生になるんだからねえ」
「ち、違うの!えっと、それはお兄様とまた会えて一緒になれるのは嬉しいんだけどえっと・・・・・」
「へえ、滅多に会えない『彼』は様付けかい?悲しいねえ、私なんてテファのおしめ代えた事あるぐらいの付き合いなのに」
「そうね、あの頃からマチルダやサウスゴータ卿にはお世話になってきたわ」
「姉さん!」

顔を紅くした少女がアワアワと過去の恥ずかしい事をぬかす女性の口を塞ぐために、女性に飛びつこうと慌てて動き。

ブチン

少女のブラウス、その胸元のボタンが纏めて弾けて、内側でふんにゃり押し込められていた中身がまろびでた。

「・・・どうしてここまで育っちゃったのかねえ」
「ううう・・・」

どうやら別次元の彼女同様、巨大なごく一部の存在はデフォらしい。
むしろ、更に成長してね?
それでも金髪の少女の心は、遥か遠くに居る1人の黒髪の青年剣士の事を想う。

(サイトお兄様・・・・・・)

そんな少女の髪から覗く耳は・・・長く尖っていた。


619:バレット
08/01/22 12:45:19 FfeLgKUF
しまった!題名変えるの忘れてたorz
我が家の無能王、開き直ってはじけてるのがデフォなのでご容赦を。
このシリーズの未来物でハーレム&子持ちになったサイトが世界扉で皆連れて里帰りってネタ思いついたんだが・・・
書くべきか書かざるべきか、それが問題だ。

620:名無しさん@ピンキー
08/01/22 15:39:54 cN1IZmkS
>>619
GJ!!これからを期待させるいい展開ですなww

とりあえず書いてみて、それから考える………というのはどうだろう?

621:名無しさん@ピンキー
08/01/22 19:40:25 zpmO5hhu
テファ&おマチさん合流?!
これは第二の義姉妹丼フラグかwww

622:名無しさん@ピンキー
08/01/22 21:01:13 Lc6KnKg3
>>619
まずGJ。
描写が軽妙で、文体もなかなか読みやすいです。

ただ後書きの最後の一文はどうも。自分が書きたいなら書けばいいだけのこと。
そんなつもりは無いのだろうけど、誘い受けっぽく見える文はやめたほうがいい。
読者の意見を求めてそれに応えるつもりなら投票所で十分。

623:名無しさん@ピンキー
08/01/22 22:14:57 wn6f+md/
>>619
まずはGJ!

でもアルビオン王家健在ならウェールズ生存→姫様フラグたたず。

あれ?俺のアン様が・・・・(^ω^ ;)

624:名無しさん@ピンキー
08/01/23 00:14:44 xHqwSsa2
それよりもルイズがどうなってるかが気になるな…。
もしかしたらルイズという存在が無いとかか?

625:名無しさん@ピンキー
08/01/23 00:19:06 dTWqFRoU
>>624
使い魔を呼び出せずに留年、キュルケたちにバカにされ続けれ堕ちています><

626:名無しさん@ピンキー
08/01/23 00:24:47 zu/5IyFG
グレルイズなわけですね。

627:名無しさん@ピンキー
08/01/23 00:30:15 wMM+kopz
やさぐれルイズ可愛いよやさぐれルイズ

628:名無しさん@ピンキー
08/01/23 00:47:06 Y6xxjjxH
ヒント:使い魔召喚は2年になってから

629:名無しさん@ピンキー
08/01/23 00:54:13 cANHP3U+
>>619
GJ!
何故サイトがお兄様?
それは続きで明かされるのだろう
期待してます
>>617
「じょ~~~~ぜ~~~~~ふ~~~~~~!!!」
「フハハハハ、捕まえてみるのだな明智君!」
「古いんだよ!てか何でお前が俺の世界のネタ知ってんだ~~~~!!」

↑吹いたw

>>625-627
やんきーるいず?ジマンの桃髪を金色に染めて・・・w
こわいかも^^;


630:名無しさん@ピンキー
08/01/23 01:06:55 25B6kLKw
>>629
パンクメガネとでかいマスクかけて足首までのロングスカートで
「なめんなよ」
とな?

631:名無しさん@ピンキー
08/01/23 01:24:16 3sdURp8b
>>624-628
ど う で も い い

632:名無しさん@ピンキー
08/01/23 08:59:25 tD5cYxXY
>>619
原作と比較して、ガリア組の幸せそうなこと。
特に最新刊のジョゼフの壊れっぷりを思うと何だか泣けてきました。

633:名無しさん@ピンキー
08/01/23 12:48:21 GZJfB+kq
>>631
表 に 出 な さ い バ カ 犬

634:名無しさん@ピンキー
08/01/23 14:51:15 FpH2DnES
>>633
今表に出たら、酷い雪と風が……

雪と風……?

【雪風】




ちょっと表で嫁と戯れてくる

635:名無しさん@ピンキー
08/01/23 15:04:09 mouK2zLA
のちの死神である

636:名無しさん@ピンキー
08/01/23 15:39:39 dzq7iWdY
戦闘妖精のほうだよ

637:名無しさん@ピンキー
08/01/23 16:06:52 yCUHxftu
そっちのシルフィードは頭よさそうだな。

638:名無しさん@ピンキー
08/01/23 17:46:51 UjN+gygB
>>634がバナナマンのネタをやってくれると思ってた俺は負け組

639:名無しさん@ピンキー
08/01/23 21:22:12 I18CTHm0
この間『シャルロットスティック』という名のパンを見かけた


……本物のシャルロットにはスティックはついていないよな?

640:名無しさん@ピンキー
08/01/23 21:27:36 fMvtGhB9
>>639

つ 杖


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