08/01/07 00:20:44 DgWfv0tk
今、イザベラの部屋には3人の人物が居る。
1人はサイト。分厚いカーペットに直接正座している。
顔中冷や汗だらだら、脂汗も混じってその流れる量は一目でオイオイ、脱水症状でぶっ倒れんじゃねーかと不安になるくらいだ。
今彼の目の前に居る人物は、そんな心配どころか代わりに大量の水で溺れる位水を与えてくれそうだが。
その隣には、先日少女から女へとステップアップしたばかりのシャルロット。
ただし見た目はまごうことなきロリペタなので普通見たって分かる訳ないが。
むしろ見ただけでそれが分かったら色々とヤバイ気もする・・・主に気づいた方の中身が。
サイト同様ぺたんと正座している。
パッと見いつも通りの無表情のようだがしかし、後頭部に浮かぶでっかいマンガ汗は隠しようが無い。
ついでによく見れば、緊張のあまり頬がピクピク引き攣っているのも分かったかもしれない。
さて、そんな2人の心臓に多大な負担をかけている3人目の人物は誰かといえば。
「つまりあれかい、この1週間私の身体を散々嬲ってくれた挙句、昨日にはシャルロットも手篭めにしたって言うんだね」
「いや、手篭めにしたというか、ぶっちゃけ、襲われて襲い返したっつーか・・・」
「黙りな」
「ひゃ、ひゃい・・・」
部屋の主のイザベラである。
その顔に浮かんでいるのは、見た者全員虜にしてしまいそうなほど清々しく柔らかな微笑。
・・・チャームポイントのおでこに巨大な青筋が浮かび、右手に握られたスクウェアクラスの『固定化』がかけられた杖がギシギシ軋みを上げ。
そして背後の空気が瘴気を放ちそうなくらいにどす黒く淀んでなきゃ、ね。
「そうかいそうかい、よーく分かったよ・・・ふふ、ふふふふふ・・・・・・」
「お、落ち着いてくれイザベラ!つーかなんで詠唱してないのにどんどん魔力集まってんだ!?」
「ふふふふフフフフ腐腐腐腐腐・・・」
イザベラの怒りは魔法の理をブッちぎる程らしい。
「つーかここ室内だからそんなとんでもないの放つと―――」
「地獄で懺悔してきなこのアンポンターン!!」
「ぶげらっちょ!!?」
部屋の高価な調度品もろとも、サイトは鉄砲水によって壁に叩きつけられるのだった。