【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合26at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合26 - 暇つぶし2ch100:黄金溶液〈下〉
08/01/06 22:39:38 IGcxM+4w

「ああ、だれもかれも恃むにたらん。ラ・トゥールを掣肘してくれることをお上に期待していたのに、王家にまでついに裏切られたとあってはな」

「我らを見放しただけではない、王政府はラ・トゥールの味方についたそうだ。きっと後日、罪を問うてくるだろう。
 トライェクトゥムは王家に深く干渉され、ほしいままに利権をむさぼられ、戦のときには真っ先に負担を課せられるようになる」

「こうなれば傭兵を雇おう。うちの息子も市民兵に志願すると言ってる。みずから戦ってこそ自治都市は尊厳を保てるんだ」

「まてよ、相手は襲撃してくる群盗とはわけが違うんだぞ。トリステイン王政府そのものだ。うかつに戦うわけにはいかんだろう」

 彼らの蜂の巣をつついたような議論のなかで、最後のせりふを聞きつけてラ・トゥール伯爵はとびついた。

「そ、そうだ、反逆の結果を考えていないのか! 王家を敵に回してどうなると思ってる、
 どれだけトライェクトゥムが富裕でも、一都市対一国で勝てるはずもないだろうが!」

 直後に、ベルナール・ギィの凍てつくような声が一同の上をながれる。

「いい機会だからみな聞け、するなら一都市対一国にはしない。
 『武器税』で、いま貴族たちは王家に反感をいだいている。最終的に、『国境をこえてまたがる河川都市連合、対、貴族の支持なき一王家』にもちこめばよい。
 女王の施行した武器税のため、王軍のみならずわれわれも出回った武器を安く買えた。在庫を処理してやるというだけで、ときにはただ同然で譲ってもらえた。武装も充実しているのだ。
 さて、だれか棺おけ職人を呼んでこい。作っておいた棺を届けさせろ」

「ああ、それならここに持ってきましたぜ」

 朗らかな声とともに、鉄の棺が縄でくくられてずるずると引きずられてきた。
 縄の端は牛にくくりつけられており、その牛の鼻面をさらにひいて歩かせている男は、片手の手首から先がなく代わりに鉤がついていた。
 その横で、竜にまたがってやってきた紫のローブの者が、「ここでは楽しいことをやっているようだなあ、〈鉤犬〉」とつぶやいた。
 緑色の小鳥が周りをとびまわっている。

 ベルナール・ギィ、都市トライェクトゥムでもっとも冷えていると言われる男は、恐怖の汗をうかべだした都市領主をあらためて見おろす。

「数百年前、ラ・トゥール家の当主たちは、反抗の色を見せた都市民を棺おけにつめこんで、生きたまま大河に沈めた。
 子孫の身で試してみるがいい、アルマン」

 引導を言いわたされたとき、絶句していたラ・トゥールの表情が変わった。
 恐怖と焦慮と憎悪を激情にかえて、ラ・トゥール伯爵は絶叫した。

「……この、分不相応に欲をだす平民ども! 平民にすりよる誇りをどぶに捨てた貴族どもに、くそ坊主!
 おまえら全部呪われろ、五体を裂かれて地獄に落ちろ……!」

 破れかぶれの悪罵を聞いて、顔色を変えたのは市民たちではなく〈鉤犬〉だった。
 かれは前に出ると、ラ・トゥールの腹を蹴りあげた。
 うめいて横転した彼の胃の上あたりを執拗に蹴りつづける。



101:黄金溶液〈下〉
08/01/06 22:40:20 IGcxM+4w

「分不相応といったか? 俺たち平民だって儲けてなにが悪い? 働いてきずいた富のなにが悪い?
 六千年だ、六千年だぞ、貴族の圧政に呻吟し、富と力を奪われつづけて六千年だ!
 てめえらは生まれもった立場にものをいわせて、商売で成功した平民がいればなんやかやと理由をつけて臨時税を課し、借金して平然と踏みたおし、あげくのはてに根こそぎ利権を奪っていく!
 てめえらこそが地獄に落ちろ! 共和主義の勝利をそこから見ていろ」

 〈鉤犬〉のわめき声に対し、場の幾人かが顔をしかめた。
 ラ・トゥール反対派の古い参事会員たちである。かれらも一応貴族であり、平民と融和路線にあるとはいえ共和主義を受け入れていたわけではない。
 この一幕が目に入らないかのように、ベルナール・ギィがアーチ門から離れ、人々を無言で市外に呼ぶ。
 紫ローブの者をふくめ、数人が集まると彼は話しはじめた。

「政府の決定、アルマンを支持するというのはおそらく女王ではなく枢機卿マザリーニの判断だろうが、王政府の利のみを考えるならこれは本来間違ったものではない―
 これまでのように平民主体の都市自衛軍が、メイジ主体の貴族らの軍に実力で抗しても力及ばぬ、という条件下なら。
 その場合わたしとて、決起するのは危険と判断したろう」

 不安まじりの視線が、市の有力者たちからそそがれる。
 彼は「しかし」とふところから、小さな石を取りだした。

「ここに高い金をはらって買いあつめた希少な〈解呪石(ディスペルストーン)〉がある。
 なかんずく、この協力してくれる御仁の話では〈永久薬〉という存在と組み合わせることにより、魔法の発動を抑える効果は永続するという」

 紫ローブの者を、ベルナール・ギィは振りかえった。
 その者は微笑の波動をたゆたわせて、肩にかついだ革袋をしめしてみせた。その革袋は、かすかに内部からもれる鼓動を表面に伝えている。
 肩にとまった緑色の小鳥がrotと鳴く横で、フードの奥から声がつたわる。

「まあ、私にしても〈永久薬〉と〈解呪石〉を組み合わせる試みははじめてだが、じゅうぶんに成功するだろう。塔から持ち出すことがかなった種々のレポート、研究書のおかげで要点はかなり把握できた。
 基本は風石その他に効果を及ぼすときとかわらないようだ。手間は魔法人形に比べて非常に簡単でさえある」

 それを聞いてベルナール・ギィはうなずき、聴衆に向きなおった。

「この効果がおよぼされる範囲内で、王家と諸侯の主戦力であるメイジ兵についてはその脅威がほぼ取り去られるわけだ。これでわれわれは最低でも大河周辺において、対等の条件で戦うことができる。
 最終的に政治的妥協を目指すとしても、われわれはまず戦う必要がある。この先二度とあなどられぬよう、力を見せつける必要がある。
 そのための手段と好機がそろっているのだから、ためらう法はない」

 一度言葉を切る。
 それから、ラ・トゥール伯爵を蹴りつづけている〈鉤犬〉のほうに目をやる。

「さしあたり〈王権同盟〉に注意する必要がある。他国に援軍を頼まれてはならない。
 一両日中にゲルマニアでは東部で『たまたま』大貴族が皇帝に反乱を起こすだろう。トリステイン方面に兵を割く余裕はあるまい。
 ロマリアとはいくつもの都市国家と、商取引や銀行の融資を通じた関係があり、教皇庁以外はむしろわれわれの側に近い。ガリアのみが警戒すべきだが、これもうまくすれば組むことができる。
 もちろんわれわれ内部でも、王権同盟の敵視する共和主義者や新教徒に関することは注意して遠ざける、せめて隠しておく必要がある。まして、王家に顔を知られたおたずね者などはなおさらに」



102:黄金溶液〈下〉
08/01/06 22:41:22 IGcxM+4w

 ちらと再度、紫ローブの者に目を走らせる。
 視線をうけた側は、「わかった」とうなずいた。

「けっこう。ではアルマンをそろそろ棺に入れよう」

 肉屋の親方が手を上げた。
 「河に放りこむ前に、棺を市中で引きまわすことを市民は望んでいる」との言に、ベルナール・ギィは霜がおりるような眼光を投げた。

「棺おけが壊れないとも限らんから引きずるのはすすめない。
 それでもやりたいなら好きにしたらよかろう」

………………………………………
……………………
…………

 ……トライェクトゥム伯アルマン・ド・ラ・トゥールが入れられた棺おけが、市内をねり歩くためにアーチ門内部に担ぎこまれるのを見送りながら、紫ローブがふと言った。
 並んで立っているのはベルナール・ギィのみである。
 後方には〈鉤犬〉と、ほか数人の下男が控えている。

「あの女王は、反乱が起きるとすれば諸侯からだと思っていて、自分が守ろうとしている平民の権力が強い都市からとは予想してないだろうなあ」

「なぜわれわれが、多大な損をこうむってまで彼女の理想につきあわねばならぬのだ?
 都市民以外の平民、たとえば農民などと一緒にされねばならぬのだ? ああいった読み書きもまともにできない愚かな者たちと、帳簿をつけている者らとを一緒にするのか?
 彼らを救うために改革が必要と。けっこうな話だ、ただし都市民の権益に手を出さないでやってくれということだ」

 ベルナール・ギィの言葉は、凍った刃のようだった。
 彼は続ける。

「王家と話し合う余地がないのはそこだ。女王陛下の考える『守ってやらねばならない民』は弱く被害者であり、羊のようにおとなしく素朴で、お互いに平等で仲むつまじくやっている民であろう。
 われわれ都市民は、われわれの利益を優先する。他者を押しのけてでも儲けたい。先祖からの権益を独占することを望む。現在の状態を保持することを望む。そのためには戦う。そして無教養な農民と同じだと思われたくない。
 われわれの利益のためには他の平民は犠牲になってもいいという、このような率直な心情に、彼女ははたして共感するのだろうか?」

 都市民の権益をそこなう改革も、改革の過程で王権が都市へ干渉してくることも、迷惑だ。
 そう言いきる男に対し、にやっと紫ローブのフードの陰で、期待通りといわんばかりの笑みがこぼれている。

「要は女王の政治がむかう先が気にいらないのだな。だから私と組んだわけだな、ベルナール・ギィ。
 女王がラ・トゥールと提携する方向に進んだことによって、都市民はおまえの思い通り暴発の方向に誘導された。
 おまえは内乱を起こし、この機会を利用して、都市の力を伸ばすことだけを考えているのだな」

 ベルナール・ギィはそれに対し鼻を鳴らした。



103:黄金溶液〈下〉
08/01/06 22:42:12 IGcxM+4w

「貴君には貴君のもくろみがあったろう。それでも双方に利益があるなら手を組むことは自然な流れといえる。
 だがこの先のことについてはわたし及び参事会の決定にしたがってもらうぞ。
 さて、きちんと始末はつけていただこう」

 言い残して歩きだし、アーチ門をくぐって消えていく。
 紫ローブの者は、ひかえていた〈鉤犬〉に向きなおって言った。

「牛をここへ」

「牛、ですか?」

 首をひねりながら、〈鉤犬〉は牛を連れてきた。
 牛に先ほど棺おけを引かせて持ってきたのだが、今その棺は市の有力者たちがみずから担いで市内に戻っている。牛は用済みだった。

「牛などなにに使うんですかね?」

 その問いを無視して、残っていた二名の下男に「竜を」と声をかける。
 先ほどまで乗っていた竜がひかれてくる。
 わけがわからず見守る〈鉤犬〉の前で、二頭の獣に縄をむすびつけるよう下男に命じた紫ローブの者は、「コカトリス」と肩にとまっている小鳥を呼んだ。

「死ぬまで動かぬよう直立させよ」

 ぐりんと小鳥の首がフクロウのように回転し、その黒目がブドウのように大きく開かれた。
 小鳥の目に見すえられ、〈鉤犬〉はその場に固まった。直立不動の体勢。足が地面に固着されたように離れない。
 かつて忠誠の証として、この鳥に〈山羊〉たちともども自分の血をすすらせるよう言われて、首をひねりつつ従ったことがあった。
 かろうじて声は出た。だから〈鉤犬〉は顔をゆがめて叫んだ。

「待った! 待ってくれ、何をする気だ!」

 その首に、二本の輪縄がかけられた。
 一本は牛に。一本は竜につながり、それらの獣はたがいに反対方向を向いておとなしくたたずんでいる。
 下男が一名ずつその鼻面のあたりについていた。
 〈鉤犬〉の顔をのぞきこみ、紫ローブはくすりと笑った。

「残念だな、ベルナール・ギィは、あからさまな共和主義者はいるだけで迷惑だと言っている。とくに顔が割れているやつは危険だと。
 そういえば、おまえには先の秋の責任をとらせていなかった。〈山羊〉のやつは死んでいるのに不公平だろう?
 死んでみるのもきっと楽しいぞ、自分でやったことはないが」

 愕然としている〈鉤犬〉に、優しげな声を出す。



104:黄金溶液〈下〉
08/01/06 22:42:44 IGcxM+4w

「もちろん、おまえがゲルマニアからかきあつめてきて待機させている共和主義者たちは使ってやるとも。
 〈カラカル〉に彼らの指揮をまかせることにする。情念だけが先行する役立たず共を、あいつなら獣に叩きなおせるだろうよ。いや、『戻す』かな」

 その言葉に、〈鉤犬〉は目をむいて悲鳴をあげた。

「あのような奴に、わが同志をゆだねると!?」

「あいつだって退屈しているんだ。
 先の秋は、おまえと〈山羊〉が口をそろえて反対したから同行させなかったが、本来、あいつほど私に近いやつはいないぞ。
 その戦闘理念が遺憾なく発揮されるのを見たい、だから今度こそ駒の役を与えてやるつもりでいる。
 今よりはじまるこの王侯のゲームで」

 〈鉤犬〉の首にかけられた二本の輪縄に手をのべて、ほっそりした指でいじりながら、紫ローブの者はおごそかなほどにもったいぶって宣告した。

「わたしはこのゲームに最善をつくすと約束するよ、〈鉤犬〉。
 この先に共和国が誕生するかどうかはどうでもいいが、王政の国土を壊乱することだけは引き受けてやるから。
 安心したろう? だから死ね。先の秋の失敗を、一足先にまっている〈山羊〉と嘆け」

 わたしは駒の失敗を、許しておいてやる気はないんだ。
 そうささやかれて、〈鉤犬〉は遅まきながら理解した。自分にその非情がむけられてから、ようやく。
 この人物は、彼が信じてきたような存在ではない。その非情さは、自分たち理想を追い求める者のそれと共通すると彼は思い、共感さえ覚えていたのだったが、違う。
 どこか似ていながらも決定的に違う。

 これは、理想をいだく革命家の苛烈さなどではない。
 これは―退屈を埋めるものを求める暴君の、愉悦まじりの残忍さだ。

「とはいえ、顔も見ずに従ってきてくれたことを思うと、少しは哀れをもよおすな。
 いい機会だから、見てみろ。どうせなら驚いてくれると嬉しい」

 彼の目の前で、紫のローブに手がかけられ、それがばさりと脱ぎ捨てられた。
 柔らかい栗色の髪が、さらりと風にほどける。



105:黄金溶液〈下〉
08/01/06 22:43:12 IGcxM+4w

〈鉤犬〉はその者にとって、最後に理想的な反応を示したといっていい。
 彼はぽかんと口をあけ、首にかかっている二つの縄さえ忘れたように、呆然とその顔を見てつぶやいた。

「アンリエッタ女王?」

 脱いだ紫のローブの下には黒いドレス。
 黒は陛下に似合わない、と枢機卿マザリーニが評したことがある。
 だが、同じ顔を持ちながら、この魔法人形の一種、肉の器でできたホムンクルスには不思議と合った。
 外観は「オリジナル」と同じ、けれどその魂はまるで違う。
 白と黒ほどに違う。

 白昼の幽霊を見たような表情の〈鉤犬〉に答えず、彼女は市のアーチ門の上にあるトライェクトゥムの紋章を振りかえって言う。

「百合とハンマーの激突の下で、聖俗貴賎の区別なく、狼のように殺し疫病のように殺そう。
 水晶のゴブレットにたたえた紅の酒を乾し、ブロンズの水盤に血を満たそう。
 わたしはオリジナルと遊ぶことにする。これと同じ形をしたあいつの唇から―」

 細指でなぞる花弁のような唇が、三日月の形にゆがむ笑みをたたえた。

「滅亡哀歌を歌わせてやる。
 ダンス・マカブルを踊らせてやる」

 顔を前にもどし、言葉もない様子の〈鉤犬〉を見て、そのホムンクルスは失笑し、獣の手綱をにぎった者たちに合図した。
 ひかれる竜と牛が鈍重に、相反する方向に歩きだす。
 〈鉤犬〉が思いだしたようにわめき声をあげようとした矢先、ぴんと張った二本の縄がぎりぎりと強烈に首にくいこみはじめた。

 数歩下がって黒いドレスの彼女はそれを楽しげに見ていたが、やがて興味を失ったように目をついとそらし、細身を返してアーチ門へ向かいはじめた。
 紫のローブをばさりと羽織りながら、髪をなびかせ、喜色を玲瓏の面にはりつけて。緑色の小鳥がそのまわりを舞う。
 吟唱するように口ずさみ、どす黒く麗々と歩をはこぶ。

「さあ開幕といこうじゃないか。
 王侯のゲーム、殺戮、火炎と鋼のダンス。人の世が飽きず繰りかえす喜劇。
 戦、戦だ、乱痴気さわぎの血の宴だ。
 『かくて始原の昔より、かくて無数の星霜を、
  慈悲悔恨のゆるみ無く、修羅の戦いたけなわに―』」



106:ボルボX
08/01/06 22:44:56 IGcxM+4w
アンリエッタの駄目属性が大好きw でも書いてるうちにSっ気がそそられ、駄目っぷりを強調したくなってくる。ノボル神もこんな心境なんだろうか。
読んでのとおり黒幕までアンな感じに。白黒対決させてみようかと。
オリジナル色強くて恐縮もののこのシリーズも、次から最終章です。
その前にいったんエロに回帰。なるべく早く書いてきます。


107:名無しさん@ピンキー
08/01/06 22:47:16 Xr3mNhEC
リアルタイムキター

すばらしいいいGJ

108:名無しさん@ピンキー
08/01/06 22:54:00 JEZLr68y
GJ!
前から思ってたとはいえ些細なことなんだが、
【公式設定】
こういう注釈なくてもいいと思うなあ

109:名無しさん@ピンキー
08/01/06 22:54:41 GinwlhtD
いや、俺はわかりやすいから【公式設定】はイイとおもう

110:名無しさん@ピンキー
08/01/06 22:59:09 JEZLr68y
そうかなあ、こういうのってあるとリアリティというか(まあそんなもん原作からないんだが)
そういうのがなくなって興ざめしちゃう
ギャグとかの雰囲気で詳しくは○○を読んでねとか言うならともかく、シリアスなんだし
>才人への想いとはそれぞれ別である【Perfectbook成分表より】。
なんかは注釈つけないで地の文だけで十分伝わると思う

111:名無しさん@ピンキー
08/01/06 23:35:20 agBymhBJ
長編書いてる途中で「○○って原作のどこかにあったっけ?」と
流れぶったぎるやついるのよ。ま、親切に教えるわけだが、連投はきれるわな?

で、いつのころからだったか忘れたけど、ボルボ氏は入れてるの

112:名無しさん@ピンキー
08/01/06 23:38:16 JEZLr68y
ほう、そういった経緯があったのか
そりゃ失礼した

113:バレット
08/01/07 00:18:42 DgWfv0tk
・・・まとめの方荒れるようになった本来の元凶は俺だよな。
ここの住人の方々とまとめ管理してる方、本当に申し訳ない。

という訳で、第3話序盤の投稿、参ります。

114:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/07 00:20:44 DgWfv0tk
今、イザベラの部屋には3人の人物が居る。

1人はサイト。分厚いカーペットに直接正座している。
顔中冷や汗だらだら、脂汗も混じってその流れる量は一目でオイオイ、脱水症状でぶっ倒れんじゃねーかと不安になるくらいだ。
今彼の目の前に居る人物は、そんな心配どころか代わりに大量の水で溺れる位水を与えてくれそうだが。

その隣には、先日少女から女へとステップアップしたばかりのシャルロット。
ただし見た目はまごうことなきロリペタなので普通見たって分かる訳ないが。
むしろ見ただけでそれが分かったら色々とヤバイ気もする・・・主に気づいた方の中身が。
サイト同様ぺたんと正座している。
パッと見いつも通りの無表情のようだがしかし、後頭部に浮かぶでっかいマンガ汗は隠しようが無い。
ついでによく見れば、緊張のあまり頬がピクピク引き攣っているのも分かったかもしれない。

さて、そんな2人の心臓に多大な負担をかけている3人目の人物は誰かといえば。

「つまりあれかい、この1週間私の身体を散々嬲ってくれた挙句、昨日にはシャルロットも手篭めにしたって言うんだね」
「いや、手篭めにしたというか、ぶっちゃけ、襲われて襲い返したっつーか・・・」
「黙りな」
「ひゃ、ひゃい・・・」

部屋の主のイザベラである。
その顔に浮かんでいるのは、見た者全員虜にしてしまいそうなほど清々しく柔らかな微笑。
・・・チャームポイントのおでこに巨大な青筋が浮かび、右手に握られたスクウェアクラスの『固定化』がかけられた杖がギシギシ軋みを上げ。
そして背後の空気が瘴気を放ちそうなくらいにどす黒く淀んでなきゃ、ね。

「そうかいそうかい、よーく分かったよ・・・ふふ、ふふふふふ・・・・・・」
「お、落ち着いてくれイザベラ!つーかなんで詠唱してないのにどんどん魔力集まってんだ!?」
「ふふふふフフフフ腐腐腐腐腐・・・」

イザベラの怒りは魔法の理をブッちぎる程らしい。

「つーかここ室内だからそんなとんでもないの放つと―――」
「地獄で懺悔してきなこのアンポンターン!!」
「ぶげらっちょ!!?」

部屋の高価な調度品もろとも、サイトは鉄砲水によって壁に叩きつけられるのだった。


115:名無しさん@ピンキー
08/01/07 01:09:50 Gw+n1LWt
あれ?

116:名無しさん@ピンキー
08/01/07 01:11:31 gFh1Jvb/
>>114
GJです
イザベラが可愛くみえてきたww

117:名無しさん@ピンキー
08/01/07 01:15:32 tRBMAY52
え?エロ直前まで来るんじゃないの…?

118:名無しさん@ピンキー
08/01/07 02:43:00 0RlGrTKt
規制くらったのかな?

119:名無しさん@ピンキー
08/01/07 02:45:54 tatsW4jw
だとしたら不憫だなぁ…

120:名無しさん@ピンキー
08/01/07 09:50:55 tRBMAY52
まーたテンプレSS張らずに埋めやがった…巨大AA張れば良いってもんじゃねーぞ

121:名無しさん@ピンキー
08/01/07 10:09:11 A8w85mSj
うっせーボケ

122:名無しさん@ピンキー
08/01/07 10:12:37 tRBMAY52
中学生は学校始まってるよ(^^; 不登校かな?

123:名無しさん@ピンキー
08/01/07 10:19:11 tatsW4jw
>>120
そーいえばまた貼られなかったのう
ここが経ってから5日経っても埋まらなかったし、俺は別に悪くないと思うかなー
gdgd残しておくわけにもいくまい

124:バレット
08/01/07 11:09:36 XT9Xfz+Q
夜中は投稿途中でいきなり回線切断・・・これって天罰か何か?OTZ
そういう訳で夜の続き、投下します。

125:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/07 11:14:52 XT9Xfz+Q
・・・今度は書き込めなくなってる。何でさ。

126:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/07 11:15:57 XT9Xfz+Q
っと、また書き込めるようになりました。




「・・・ごめんなさい」

しょぼん、と正座のまま激しくうなだれるシャルロットが、ポツリとそう漏らした。
壁に激突して気絶したサイトを今回ばかりは放って置いて、イザベラは少女の方に向き直る。

「謝って済む問題だと思ってるのかい。シャルロット?」

返答は沈黙。
しかし更にしょぼくれた雰囲気から、火竜山脈の谷底並みに深く反省&後悔しているのは何となく分かった。
もっとも後者については、これからのサイトの処遇がどうなるかについてに関して、だが。

「ごめん、なさい」

それでもシャルロットは謝る。
否、謝罪する事しか思いつかない。

確かに、悪かったと思っているのは心の底からだ。
頭が主に下半身関係でテンパッていたとはいえ、従妹の恋人を気絶させた挙句寝取ろうとしたのは紛れも無い事実だ。それは彼女も既に認めている。
それでもパッと見無表情のシャルロットの長所でありまた短所でもあるのは・・・かなりの負けず嫌い、だという事。
もはや姉とも言える存在の従妹の方がスタイル良くて、素直じゃないけど優しくて、自分よりも先に思いを伝えて結ばれたとしても。
それでも――彼女に負けたくなかったのだ。
彼に――平賀才人という青年に関しては。

「愛人としてでもいい・・・私は彼の傍に居たい」

震える声でもしかし、そうはっきり言ってしまわれては流石のイザベラも悩む。
相手はイザベラにとってコンプレックスの原因でもあると同時に、幼い頃から色々目にかけてきた妹分だ。
しかもわざわざ自分から「そっちが本妻でも構わないから」とまで行ってきている。
別の世界観でのイザベラのように、ここの彼女も散々喚きたてながら横暴に振舞えたらどれだけ楽だろうか。
しかしそれは出来ない・・・そうしたらきっと、とんでもなく後悔してしまうかもしれないから。
そうやって従妹を突き放したとしても、きっと『彼』は――平賀才人は従妹を決して見捨てたりしないだろうから。


127:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/07 11:17:49 XT9Xfz+Q
 
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

睨み合う。
片や背後には青い翼を持つ翼竜、片や背後には青の長髪が無数のヘビになって凶悪にデフォルメされた魔女。
どっちがどっちだか大体分かるだろう。ついでに片方は何処の神話の3姉妹の末っ子だなんて突っ込みはスルー。

「はぁ・・・ま、最後まで行っちゃった以上は仕方ないわね」

先に折れたのはイザベラである。
既に本妻と認められた故か、何となく思考に余裕が持てた。

「でも、シャルロットは本当に良いのかい?」

返って来たのは、決意の篭った頷き。

「お兄ちゃんの傍に居たいのは本当・・・でも、お姉ちゃんもお兄ちゃんの傍に居て欲しいから。
だから、それさえ叶うのなら、それで構わない」
「――っ・・・愛されてんだね。このバカも、私も」

苦笑した。こんな事を言われたらこの従妹の魔法の才能に嫉妬しているのが何だかバカらしくなってくるじゃないか。
さて、そうなると残るは現在気絶中の浮気者へのお仕置きだろう。
それとコレとは話が別、もうちょっと痛い目見せてやらないと気がすまない。
・・・この1週間散々寝不足と腰痛の原因になってくれた事へのお返しもしてやらないと。

「やられっぱなしってのも気に食わないからねえ」

ベッドの中じゃどうしてあんなに意地悪なんだろうね。
恥ずかしいカッコさせて、いやらしい言葉でおねだりさせて・・・でもサイトにそうされると何であんなに興奮するのよ・・・

夜の痴態を思い出して、思わず頬に朱が差す。
それだけ下腹部辺りが熱を持って、下着が湿ってしまう辺り――かなり染められちゃったようで。

「と、とりあえずサイトが目を覚ます前に運ぶよ!」

数分経ってようやくキョトンとして従妹が見ているのに気付いたイザベラは、未だ気絶中のサイトの首根っこを掴むとズルズルと引きずっていった。
・・・『レビテーション』で浮かした方が速かったんじゃないかとふと気付くのは運び終えてからの事。




128:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/07 11:21:33 XT9Xfz+Q
次にサイトが目を覚ました時・・・何故かベッドの上に居た。頭の上で両手を固定された状態で。

「連続で同じ出だしかよ!?」

前回との違いは下半身に何も穿いてない事位か。
しかし直後、下半身を襲った感触にはやっぱり身に覚えがあった。
下の方から聞こえてくる、何だかとってもいやらしい感じの水っぽい音。

ペロペロペロペロ チュッパチュッパ
チュプッチュプッ チュ~~~~~ッ

2つの水音が重なっていた。

あれ?音が重なってるってもしかして?

そんな予想に駆られて下を覗き込んでみると。

「んふっ・・・本当、サイトのおっきいねぇ・・・」
「・・・ユニーク」

青い少女2人が一緒に仲良く愚息をペロペロ味わってましたとさ。
2人とも、素っ裸で。

ちょっと待てー!?何でいきなりこんな嬉しはずかし気持ちいい状況になってんですかー!?

いきなりの急展開に危うく呆然となりかけたサイトだが、意思に関係なく元気な愚息に与えられる2重の刺激に思わずうめいて我に返る。
うめき声が聞こえたらしく、イザベラが愚息から口を離して顔を上げると妖艶な笑みを向けた。

「やっと気が付いたかい?」
「い、イザベラ・・・えーと、どうしてまた俺縛られてんの?」

頬を引き攣らせながらサイトは恐る恐る聞いた。今向けられてる笑みが気絶させられる前のあのコロス笑みとダブってビビっているらしい。
微妙に引け腰になるも、ベッドに寝かされているので殆ど逃げれない。

「決まってるじゃないの――お仕置きさ」
「お、お仕置き?」
「そう。優しくて、カッコよくて、お調子者で、浮気者で、けどそれでも私達が好きなアンタへのね」
「へ?」

意外な言葉にサイト、呆ける。
そんなサイトの上にイザベラは馬乗りになると、軽く触れるだけのキスを落とした。


129:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/07 11:23:09 XT9Xfz+Q
「・・・怒って、無いのか?」
「怒ってるさ。怒ってるからこんな事してるのよ。シャルロットと一緒にね」
「他に私達以外の女の子を抱けなくなる位、限界まで出してもらう」

つまりあれですか。2人がかりで俺の玉袋の中身を空っぽにしてやろうって事でせうか?

イザベラが身体をぐるりと回してお尻をサイトの顔の方に向けると、またシャルロットと一緒に愚息を攻め始める。
先っぽの部分をイザベラが咥えて吸い上げれば、負けじとシャルロットは裏筋を満遍なくペロペロペロペロ。
初めてなのに見事なツープラントンで攻め立てる2人の前に、堪らずサイトは限界を迎えた。

「ちょっ、2人がかりは反則・・・うおおおおおっ!!」

1回目(多分)、発射。
飛び出した大量のそれは大半が主に先っぽを攻めていたイザベラの口の中へと吐き出された。

「んぐっ!!?・・・んくっ、んくっ・・・」
「あ・・・・・・私も・・・」

コクコクと、粘り気の強いそれを何とか飲み込む。
量が多すぎて口の端から漏れて垂れた分はシャルロットが舐め取った。

「やっぱり苦い、わね」
「美味しい・・・」

2人してそれぞれ感想を呟いてから。
ラウンド2、開始。
今度は搦め手で始まった。

「んぬおっ!?何だコレ、あったか、ってか柔らかっ!」

サイト曰く「着痩せするにも程があるだろ!」とまで言われた胸で、イザベラはサイトの愚息を挟み込んでいた。
サイトの先走り汁と精液、そしてイザベラがタップリ絡めた唾液でヌルヌルの愚息は
プニプニニュルニュルとばかりに揉まれしごかれ、更にチロチロ先っぽの部分を細かく舐めるイザベラの舌の感触に、更に硬度を増していく。
一方、イザベラの胸を使った攻めを目前にタバサは思わずたじろいでいた。

・・・自分はイザベラみたいに胸がおっきくないから真似出来ない。
なら代わりに別のやり方で彼を悦ばせてあげなきゃ。
でも、どうすればいいんだろう?

ふと、おっぱいで活躍中のイザベラと目が合った。
「ふふん、アンタにこんな真似出来ないだろう?」・・・目がそんな事を語っていた。気がした。


130:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/07 11:24:53 XT9Xfz+Q
・・・カッチーン。
ならば。

「ふおおおおおっ!?しゃ、シャルロットか?お前何処舐めてんだ!」
「お兄ちゃんの袋」

はむ、とサイトの袋を口に含むと、中の玉を口の中にコロコロと転がすようにする。
そのまま少しずつずれていって下の方へ。

「ちょ、ダメだってシャルロット、そこは、汚っ・・・!」
「お兄ちゃんのなら平気・・・私が綺麗にするから」

ちゅぷっ、と。
小さな舌が、サイトの排泄口へと侵入した。

「~~~~~~~~~~~~~~~っ!!」

声にならない叫びを上げながら2度目の打ち上げ。
最初より更に大量の白い液体が、2人の顔に満遍なく飛び散った。

「あはっ、さっきよりいっぱいじゃないの」
「いっぱい・・・飲みたい」

2人が恍惚とした表情で呟いたその時。
ぶちぶちっ、と。何かが切れる音が、した。
顔を白くコーティングしたまま、2人が音のした方を見てみれば。
そこには両手を固定していた筈の、引きちぎられたロープの残骸と。

「ふっふっふっふっふっふ・・・・・・・・」

前髪で表情が見えないのに何故かキュピーンとばかりに目を光らせる、自由になったサイトの姿。

「「あ」」
「2人とも、よくも好き放題してくれたなぁ・・・」
「ま、待ちなよ!元はといえばアンタが――」

顔を上げた。表情が見えた。
イザベラの背筋に電流が走って下腹部の熱が高まった。シャルロットの背筋に悪寒が走って、体感温度が下がった気がした。

魔王――降臨。

「お~し~お~き~だべぇ~~~~~~!!!」
「「キャーッ!!」」

嬉しそうな悲鳴がユニゾンした。


131:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/07 11:27:48 XT9Xfz+Q
今回分はコレで終わり。
この最中もワードから貼り付けるだけじゃちゃんと投稿されなかったです。何故に。
そしてここのサイトは普段ちょっとMでもしてる最中はどS仕様なり。
ではまた。

132:名無しさん@ピンキー
08/01/07 12:05:56 TQR9PavT
なぜ長門が途中に紛れ込んだのかは突っ込まないでおく。

133:名無しさん@ピンキー
08/01/07 13:33:01 0RlGrTKt
GJ!
うんエロイ、続きがはやく読みたい

なぜ最後で(ry

134:名無しさん@ピンキー
08/01/07 15:34:54 4sT1Frwo
>128
>「・・・ユニーク」
あれこんな所に長門さんg(ry

何はともあれGJ!


135:名無しさん@ピンキー
08/01/07 19:27:09 3opAtUXI
バレット氏乙&gjです。

この間初めて雑談掲示板をみたんだけどさ、最初せんたいさんが沢山カキコしてるんだと思ったww

136:名無しさん@ピンキー
08/01/07 20:14:36 wseZ/HNV
せんたいさんGJ!

>>135
おとといまでの俺が居るw

137:名無しさん@ピンキー
08/01/07 20:44:50 K+QatUWX
弟痛いな・・・。ついにリクエストとかしちゃってるよ。図々し過ぎだろ

138:名無しさん@ピンキー
08/01/07 21:12:30 nIk+Giuk
バレット氏乙。タバサ可愛いよ(*´д`*)

>>137
気持ちは十分分かるが>>69の言ってる通りここで書かれても困る
いっその事テファの虚無で(ry

139:かくてる
08/01/07 22:47:46 iPhmNYFi
皆様、あけましておめでとうございます。皆様に始祖ブリミルの祝福があらんことを。

新作投下「文通」
13巻読んで実験作。

140:文通
08/01/07 22:48:28 iPhmNYFi
From るいず
げんきですか。こるべーるせんせいから ぱそこんとさいとのことばをならいました。
きょうこうさまのまほうをつかえました。
めーるがちきゅうにとどきますように。

from ルイズ
とどいたみたいね。ちゃんとげんきでやってる?
こちらはジョセフをたおしました。タバサをおういにつけるため アンリエッタさまにつかわれてる。
だいじょうぶ サイトがいなくたってへいき。にないてはつよいの。ギーシュもしっかりしてきたわ。
シエスタがごはんをちゃんとたべてるかとかいってるけど あんたなんかえさでじゅうぶんよね!
わたしは げんき。

from ルイズ
もう3年になりますね。元気ですか?
アンリエッタ様は心をつかれさせて退位してしまいました。おかげで私が女王。信じられない。
でもタバサやキュルケのおかげで国の話し合いがうまくいっています。
サイトはまだ学校に通うの?そちらの世界はずいぶんと長く通うのですね。
学生時代に戻りたいな。

from ルイズ
シエスタが玉の輿に乗ったよ。ギーシュやモンモンよりずっと豊かな家柄の貴族に見初められたの。
さすがシエスタよね、隙も何もあったもんじゃない。あんたもぼやぼやしてると逃しちゃうわよ?

from ルイズ
ギーシュとモンモンが遂に結婚。ま、意外性も何もあったもんじゃないけど。さすが派手な式だったわ。
借金していったけど。みんな、早いわよね。

from ルイズ
今日はマザリーニ卿の葬儀でした。老衰で眠るように亡くなったわ。悪くも言われていたけど、国葬は涙
で一色に染まりました。

from ルイズ
コルベール先生とキュルケが結婚するの。あんた先生と仲良かったから、何か伝言ある?

from ルイズ
結婚はまだ。だいたいねー、私の心配する暇があったら自分の心配しなさいって。シエスタなんて3人も
子供いるし、タバサだって陣痛で会談キャンセルしたんだから。
あんたが結婚してないのに、私が間に合わなくなるわけないじゃない!

from ルイズ
今日はあなたの誕生日ね。おめでと。私たちもそろそろ、歳が増えるの素直に喜べないよね。

from ルイズ
ねえ、結婚なんかしなくてもいいと思うの、私。私と釣り合う男なんているわけないわ。

from ルイズ
だから独りで大丈夫。

from ルイズ
もう耐えられない。

from ルイズ
奇跡を起こしてみせる。鏡の前に立って、受け止めて。始祖ブリミルのご加護のあらんことを。

「捜索は無駄です」
 アンリエッタの言葉にアニエスは眉をひそめる。だがアンリエッタは小さく笑うと、ルイズが大切にし
ていたパソコンのメールを開いてみせた。
 ハルケギニアでは到底建てられない塔を背に、花嫁姿のルイズとサイトの写真が次々とこぼれ落ちた。

141:かくてる
08/01/07 22:50:11 iPhmNYFi
投下終了

142:名無しさん@ピンキー
08/01/07 22:52:59 vERo8fS5
>>141
うお、じわっと目から汗が染み出してきた。
GJ。

143:名無しさん@ピンキー
08/01/07 22:54:26 tatsW4jw
>>141
(´;ω;`)ウッ
GJ

144:名無しさん@ピンキー
08/01/07 22:55:27 Kk1tqpFg
素朴でいいな

145:名無しさん@ピンキー
08/01/07 22:58:44 9FPhr3EM
>>141
GJ!短編でスパッといきましたなっっ

だんだん漢字が増えてくるのがいい!

146:名無しさん@ピンキー
08/01/07 23:02:33 coALXm1v
マザリーニ殺さないでw

147:名無しさん@ピンキー
08/01/07 23:03:08 XdUW4cDl
関係ないけどアルジャーノン思い出した
といかく乙

148:名無しさん@ピンキー
08/01/07 23:09:12 tatsW4jw
アルジャーノンか…懐かしいな
やべ、思い出してたら涙腺が緩みかけた

149:名無しさん@ピンキー
08/01/07 23:45:47 wFfGtvEs
(´;ω;`)ウッ・・・マザリーニ

150:かくてる
08/01/07 23:59:13 iPhmNYFi
皆様ありがとです。昨日やっと13巻入手したもので……あれは最高。

151:名無しさん@ピンキー
08/01/08 00:38:18 i9zExiOW
恐らくこのスレも関係してると思うので…
URLリンク(koizumiquality.blog78.fc2.com)
このサイト勝手に2ch内のSSを張りつけてるんだがなんとかならんかね?

152:名無しさん@ピンキー
08/01/08 00:40:06 Tk/uUVeS
VIPでやれ

153:名無しさん@ピンキー
08/01/08 00:43:04 hwdviH1B
燃料のくべ間違いだな

VIPなら住人の機嫌がよければ盛大に祭ってくれるからVIPへ池

154:名無しさん@ピンキー
08/01/08 01:06:52 c0YGVpWY
>>140
凄く良い。斬新だし。
それにしても鬱エンドじゃなくて良かったよ。
13巻でダメージ受けてたから最後の幸せそうな二人に癒された・・・。

155:名無しさん@ピンキー
08/01/08 03:22:01 +uBHteOc
>>141
(´゚д゚`)・・・13巻読んだ後にこれはじわり、とくるな・・・・

156:名無しさん@ピンキー
08/01/08 03:35:39 c0YGVpWY
ところで前から気になってたんだが・・・「あの作品のキャラがルイズに召喚されました」スレって
なんであんなに勢いがあるの?100スレとか・・・。なんか人が集まり過ぎてる印象なんだけど

157:名無しさん@ピンキー
08/01/08 08:26:00 C4jyq6Um
>>156
まとめも見ると分かるが、一種のゼロ魔クロスSS総合サイトになってる(2ch系式だからスレ内ではごちゃ混ぜ状態だがww
とにかくそこに全部のゼロ魔クロスSS集まってくる勢いだし、暇な人がまとめやリンク張りなおし(次へ、前へ)とかもやってくれてるみたいだから、気軽に投下できるのかと

自分でサイト作って管理するのも大変だし、ゼロ魔だけ扱ってるところも見当たらないしな
とりあえずまとめ弄ってくれる暇な人が居なくなるまでは続くんじゃない?

158:名無しさん@ピンキー
08/01/08 09:20:50 hRoZbHpk
サイトの出番のある話ある?

159:名無しさん@ピンキー
08/01/08 09:43:25 3sxsRmlw

    /||ミ
   / ::::||
 /:::::::::::||____
 |:::::::::::::::||      ||ガチャ         
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   \ ::::||                   
    \||

160:名無しさん@ピンキー
08/01/08 11:12:39 c0YGVpWY
>>157
なるほどー。良質なボランティアがいるんだね。それと色んな作品ファンの人を巻き込んでるのかな。
でもやっぱり不思議かな。それでもルイズが絡む以上はゼロ魔の認知度以上の人は
集まりにくいはずなんだよなぁ。なんかゼロ魔の認知度以上に人が集まってる印象だから・・・。
考えすぎか。ごめん

161:名無しさん@ピンキー
08/01/08 11:18:48 3lnViEoX
>>158
あるよ。全く無いのも多いけど、登場するやつはそれなりにいい役貰ってるね。


まあ異世界から召喚、つー時点でクロスはすげーしやすくなるわなw

162:名無しさん@ピンキー
08/01/08 12:10:08 45IWdvZx
>>160
ジョジョクロスなんかは独立してるが、ジョジョの読者層無駄に多いから
ジョジョクロスからゼロ魔入る人もいるみたい

163:名無しさん@ピンキー
08/01/08 13:14:53 KVNAWmL1
>>162
DIOが使い魔?からゼロ魔を読み初めた俺ガイル

164:名無しさん@ピンキー
08/01/08 14:09:23 KyjcNmIV
それでもうこんな末期患者のすくつ(なぜかry)に来ているのかw
前途有望な変態紳士ですね。

さあ、後はエロパロSSを執筆するだけだ。

165:名無しさん@ピンキー
08/01/08 14:33:07 PRETir90
すいません。ここからゼロ魔に入った私のような方はいらっしゃるのでしょうか…。

166:名無しさん@ピンキー
08/01/08 14:37:19 4oLaLTPx
>>165
少数派だろうけどいるんじゃないかな?

167:名無しさん@ピンキー
08/01/08 14:57:39 ljtk+8rx
>>165
俺がそうだな
アニメ1期と2期の間でゼロ魔を知る
この板には別作品見に来てたからとりあえず見てみる
週末原作を買いに走る
アニメ2期はまだ見て無かったりする

168:名無しさん@ピンキー
08/01/08 15:25:36 gD2PtGjI
あそこではオーフェンの話がよくまとまってて好きだったな。

>>160
認知度自体は結構あるんじゃね?N速関連良く行くけど、
ホモスレやら国旗騒動やらでちょくちょく顔を出すし。

169:名無しさん@ピンキー
08/01/08 16:30:10 ZJEMjBTG
ゼロの使い魔2回目13話キター

170:名無しさん@ピンキー
08/01/08 16:59:35 euxrDeQL
「2回目」はオリキャラ&オリ展開多すぎて、ついていけない

ボルボ氏の長編だってやっとやっとなのに orz

171:名無しさん@ピンキー
08/01/08 17:18:24 EOoJbAId
2回目はついていけないな

172:名無しさん@ピンキー
08/01/08 17:51:53 ggxHGE9X
あれはあれで楽しいが。
変に原作をねじ曲げられる方が遺憾に思う

2期はおっぱいが良かった。

173:名無しさん@ピンキー
08/01/08 19:15:53 BXp904Wn
なんかすれ違いが起きてる気がするw

とりあえず他所の話題は他所で頼む

174:名無しさん@ピンキー
08/01/08 19:22:07 45IWdvZx
2回目は戦国無双化してるからな

175:名無しさん@ピンキー
08/01/08 19:50:37 zjid0ITG
>>167

あれ?俺がいる

176:名無しさん@ピンキー
08/01/08 20:21:15 9wnpB2s3
>>169
っと…DVDの特典かなんかか?俺全く知らないんだがorz

177:名無しさん@ピンキー
08/01/08 20:43:05 C4jyq6Um
話を総合すると原作物故わし無双系最強SSらしいぞ

178:名無しさん@ピンキー
08/01/08 20:47:46 7cBeAwel
あれは逆行+最強物とでもいえばいいのかな。オリキャラ・オリ展なんでもござれな二次創作。
さらにタバサの冒険の中身も混ぜつつ本編に中身をすり合わせるという荒業をやってたり。

179:名無しさん@ピンキー
08/01/08 21:15:43 NVUAT0TH
すこし遅れたが>>141GJ!

180:名無しさん@ピンキー
08/01/08 21:40:53 4oLaLTPx
ぐぐったら出てくるな。結構よさげ

181:名無しさん@ピンキー
08/01/08 22:00:08 aY4z6A4o
クロス物は正直、ウゼェ。

182:名無しさん@ピンキー
08/01/08 22:11:19 9wnpB2s3
>>177-178
ありがとう!

183:名無しさん@ピンキー
08/01/08 22:12:32 vdohCAKu
クロスものは、お笑い作品として見ていないと、精神がおかしくなります(´・ω・`)

184:名無しさん@ピンキー
08/01/08 22:40:45 OAGL+A5G
クロス物はサイトがいないからなー

185:名無しさん@ピンキー
08/01/08 22:48:47 M4BtR3l6

>>165
>>167
>>175
ここのエロパロ小説の肉付けのために原作に手を出しました。
序盤の展開はキャラ総合のスレの方で理解しましたんで8巻から読んでます。

186:名無しさん@ピンキー
08/01/08 22:54:51 7cBeAwel
>>185
それは色々と損してないか?
パーカールイズとか可愛くねえと言われてしゅんとなるルイズとか
待遇改善&恥じらい始めるルイズとか首筋にキスされてぴくんぴくんするルイズとか
いろいろあるよ?

187:名無しさん@ピンキー
08/01/08 22:56:00 7Tmiatbc
・・・序盤から読めば? いや強制することでもないが、サクサク読めるんだから
どうせなら最初から読んだほうがいいような気もする。

188:名無しさん@ピンキー
08/01/08 23:03:34 M4BtR3l6

>>186
>>187
最新刊から遡っていって既視感のある巻で読むのを止めちゃうんだよなあ。
肉付け目的だと。

189:名無しさん@ピンキー
08/01/08 23:20:01 7Tmiatbc
>>188
んー、わからなくはないんだが、細かい設定とかが行間にあるし、二次創作のためにも読んで無駄はないと思う。

190:名無しさん@ピンキー
08/01/08 23:23:59 g19BCJ/4
アニメ(雪山回)のサイトとルイズの言い合いでハマる
→アニメ頭から見尽くす
→原作気になるけど買う勇気がでない
→ここで雰囲気を確認。原作購買欲MAXに
→6~11一気に購入
→のこり一気に購入

ここにこんなやつもいる。そして、順番めちゃくちゃだったから、
いまSS書いてて、作中時系列と設定(原作とアニメ)が混ざって大変なことに……。

俺今涙目。

191:名無しさん@ピンキー
08/01/09 00:14:02 okxZdMzY
>>190
同人サイトでタバサの同人読む

やべぇwロリコンのつもりは無いのにこのこかわええw

アニメ1期から通しで見る(当時2期5話?)

原作全巻買う

タバサトリップゲトー

ケータイの機種変時にバックアップとるの忘れててトリップ消失

全俺が泣いた!

エロパロスレに癒しを求める毎日←今ココ

192:名無しさん@ピンキー
08/01/09 00:20:41 9W7+4ke+
ダースベイダーがルイズに召喚されたから来た俺は間違いなく異端

193:名無しさん@ピンキー
08/01/09 00:35:37 Z/gbWyqd
→アニメなんかちょっとキモイし、見たくないよ。アニオタきめぇ。
→ネットの画像などでルイズを見かける。「ちょっと可愛いじゃねーか。でも見ねーよ」
→ある暇な休日、やる事が無いので二期12話だけ見てみる。その日の夜中には一期二期制覇。
→アニメではやらなかった鬱ルイズが凄いという噂を聞く。「ラノベ?さすがにそれはねーよww立ち読みしてやんよ」
  ブックオフで8巻立ち読み。目頭が熱く。店を出て近くの書店で1~8巻まとめ買い。次の日には12巻まで制覇。
→エロパロすれで幸せそうなルイズとサイトに感動。自分も少しSSを書く。駄文に涙。上達を誓う。
→一府一県にまたがって車を走らせ13巻を買う。
→PB、キャラCD、DVDなどを買いあさる。podにもドラマCDを入れて毎日何処でもゼロ三昧 ←NEW!!

194:名無しさん@ピンキー
08/01/09 00:39:27 In5zfAMp
某ハリー○ポッターのキャラの『同じ人の誌』を探していたら間違えて、それからゼロにどっぷりの俺は異端

195:名無しさん@ピンキー
08/01/09 00:40:33 VNh4MVtA
>>193
ルイズ・・・、なんと罪な女よ。

196:名無しさん@ピンキー
08/01/09 00:45:33 JaqgUmJf
俺は…面白フラッシュサイト巡ってて、そこに何故か1期のアニメが上がってたのを
「ヒマだし、見てみるかー」てな気持ちで見たのがきっかけだった。
当時は1期の6話くらいを放送してた頃だったかな。
それから毎日1冊ずつ買っては読んで…を繰り返して1週間チョイで追いついた

197:名無しさん@ピンキー
08/01/09 00:49:28 5iyY4n0P
>>191
このスレではとっくにタバサのフラグが立っているからな www
むしろ本編でじわじわくる感じが不気味

198:名無しさん@ピンキー
08/01/09 00:53:13 5iyY4n0P
>>193
きめぇ www

最初はブックオフで買えばいいのに、と思ったのはオレだけでいい

199:名無しさん@ピンキー
08/01/09 00:53:54 TJUCoeUo
>>192
俺なんか理想郷かどっかでベイダー(ryを知って、SWep1-3もゼロ魔も見てなかったし知らなかったけどハマって毎日スレに貼り付いて、
結局その週のうちにSWのDVD全巻買ってゼロ魔の方も全巻大人買いしたぜ

200:名無しさん@ピンキー
08/01/09 01:00:01 HW2wy4E8
>>198
おいおい、ノボルの生活レベルと執筆意欲の向上のために本屋で買おうぜ
新古書店は作者に金がはいらないからな
>>199
なんという漢 つーかそこまでいきなりやれるのは中々いないな

201:名無しさん@ピンキー
08/01/09 01:34:25 OZdb110X
小中学生の頃好きだった指輪物語、ナルニア、ゲド戦記の映画化で10年ぶりにファンタジー熱

ラノベとアニメに回帰(シャナ、ハルヒ、フルメタ、ローゼンメイデン)

絵も売り文句も気に食わん、ツンデレとかアホかと思いつつゼロ魔DVD一巻ではまる

3日で1~12巻まで読破
7~8巻で信者に

エロパロスレ覗く

作品投下が趣味に←今ココ

202:名無しさん@ピンキー
08/01/09 02:07:52 EZyHTQuB
>>193
>→一府一県にまたがって車を走らせ13巻を買う。

声を出してワロタ

203:名無しさん@ピンキー
08/01/09 02:52:11 XvkZNHAG
ゼロ魔アニメを見るがルイズが好きになれない

ある日ギル様の日常を読むためにとあるサイトに巡回に行った際、そこでタバサの魅力を知る

no replyのwebマンガでタバサに目覚めたッ!

原作買い始めるも金穴により二巻で打ち止め

エロパロスレの犬竜でシルフィにも目覚めながらタバサの話を読みふける

魔法少女タバサの続き投下されないかなあ・・・ ←今ここ!

204:名無しさん@ピンキー
08/01/09 03:14:14 5iyY4n0P
妙な流れだな w オレのもおいてみるか…

タバサCVが木村あ(ケフンケフン ゆかたんと聞いて、アニメ一期を見る
  ↓
あまりのタバサのセリフの少なさに憤り、確認のため原作を読む
  ↓
原作にハマり、最新9巻(当時)までイッキ読み。アンリエッタにころぶ www
  ↓
アンリエッタでググったら、保管庫がでたっ。エロ姫様優先ながら全部読む
  ↓
保管庫の更新が待ちきれず、情報ソースを探し始める
  ↓
ついにエロバロスレに到達。なんとしょっぱなからへんたいさん(敬称)のリアルタイム爆撃に遭遇
  ↓
「この国は滅ぶ…」とつぶやきつつ、どっぷりスレ常駐 ←いまここ

205:名無しさん@ピンキー
08/01/09 07:17:18 7h+PM1ft
>>165です。
私の流れ
・エロパロ板を徘徊中このスレを発見。

・多くの良作を読みながら保管庫へ。

・(ようやく)原作に興味を持ち最新巻だった8巻購入。以後7→6と逆の順に買っていく。

・ゼロ魔SSを扱う他のサイトを探しまわる。

他サイトにて、「ここのゼロ魔SSにはエロがない」ではなく「普通はエロ無し」とようやく気がつく。(最初から約半年経過)

・「あの作品の~」「ゼロの奇妙な~」の二つスレに気がつき読みふける。←今ここ

206:名無しさん@ピンキー
08/01/09 09:27:32 HBJXTZbU
俺のもついでに。エロパロで入ったわけじゃないけど、原作読み続ける力をもらいました。
・ゼロを八巻まで買いつづけている。切る気にはならないがそれほどハマってもいない。

・9巻で自分でもびびるほどの勢いでアン様に転んだ。ゼロ魔の真の魅力「キャラ萌え」に開眼。
もう一度アン様の記述拾うために原作読み直す。

・アン様画像あつめようと「アンリエッタ」で検索し、エロパロ板に行き着く。
へーSS? そんなの書いてるとこあったんだ。おお、よさげ。まったりと読む。

・(11巻読了)嘘だッ! アン様が戦線離脱なんて! もうエロパロ板にしか救いはないというの!?
ますますここにのめりこみ、そのうち自分でも書き出す。

・(13巻読了のちPB読了)前者のアン様の扱いで淡々と練炭を用意し、直後に後者の復活情報で救済されて
喜びのあまりコサックダンス。正月であずかっていた二歳児の姪に手をうって喜ばれる。

・おかしいな・・・俺ヲタじゃないつもりだったのに、なぜアニメ第二期Vol.3DVDとゼロ魔同人誌を
新年早々とらのあなで買っているんだ?←今ここ

207:名無しさん@ピンキー
08/01/09 09:30:27 8FICnPGj
俺の場合は…






・キッズステーションの予告を見る

・絵がシャナに似てるなと思いながら一期の一話を見る

・オープニングにどっぷり

・原作を買いあさる

・友人に勧める

・四巻まで買ったところで友人からのレンタルに

・ある日エロパロスレにたどり着く

・一期の流れに少し不満を持つ

・キュルケ乳揺れすぎ

・原作を買う金もなくエロパロスレに入り浸る

・エロパロスレで二期の存在を知る

・オープニングにハマるも内容でマイナスダメージ

・エロパロスレの小説で癒され中

・気付けばタバサの魅力で骨抜きに←今ここ

208:名無しさん@ピンキー
08/01/09 10:20:20 zAPRcQIK
俺は……

よく行く巡回サイトで「ご立派な使い魔」が紹介される。

試しに読んでうはwwwなにこれwwwwバロス

友人からアニメ一期借りてハマる

エロパロ板に流れ着く

「不器用なあの子は王女様」でイザベラ様に開眼

タバサの冒険を買いに走る


209:名無しさん@ピンキー
08/01/09 10:27:12 QdjLp56U
いいかげんにしろ。
チラシの裏にでも書いてろよ。

210:名無しさん@ピンキー
08/01/09 10:35:27 M9OtQUmj
職人が来るまではほどほどの雑談はいいんじゃないか?
投下が始まっても続けてたら問題だけど。

211:名無しさん@ピンキー
08/01/09 10:41:15 VNh4MVtA
雑談が電波ゆんゆんだったら尚更良いんだがね。
今の流れもある意味ゆんゆんだが。

212:名無しさん@ピンキー
08/01/09 10:48:51 9xKK8Dmn
>>201-208
くどい

213:名無しさん@ピンキー
08/01/09 11:01:34 BgVQruvi
罵り合いにならない分には、いいけど・・・
とりあえず私は、
店頭で第一巻があったから購入し読むが
当初、一巻完結だと思っていたが二巻発売
また購入後はながれで購入してた。



214:名無しさん@ピンキー
08/01/09 12:36:26 vPoW3m46
何故ハマった経緯を延々と続ける?
保管庫のアレな奴と同レベルだな。

215:名無しさん@ピンキー
08/01/09 12:44:42 JdLGP/80
馴れ合うにしろ何にしろほどほどに。と



216:名無しさん@ピンキー
08/01/09 12:47:05 1ihQUy+8
こういうのこそ雑談掲示板でやれよ

217:名無しさん@ピンキー
08/01/09 13:31:13 TXip4PUk
>214
度合いは違えども、皆趣味について話したいけど話せず、寂しくて誰かと話たいんだよ。
友人がいるものは数人では足らず、いない者はこの流を逃せば…。
だから空気嫁なくとも赦される、とはいわないけどさ、理由としてはそんなとこだと思う。

218:名無しさん@ピンキー
08/01/09 13:53:50 wMcYVFhh
以下ループ

219:名無しさん@ピンキー
08/01/09 17:11:03 Io6alm+O
空気を読まずに俺も

本屋でラノベを物色してたら知らないおじさんが寄って来てなんか言ってるから耳を傾けてみたら

「ルイズちゃん」

「カワイイよ」

とか何とか言ってたから取りあえず買ってみてハマった以上。

220:名無しさん@ピンキー
08/01/09 17:23:54 6CU2e6XN
ノボル自重しろw

221:名無しさん@ピンキー
08/01/09 19:02:02 lh5cE4La
「へんたい」or「ビッチ」を検索して此処に辿り着いた強者は居ないのか…

222:名無しさん@ピンキー
08/01/09 19:03:00 JaqgUmJf
流石にまだいないだろww

223:名無しさん@ピンキー
08/01/09 19:23:47 HW2wy4E8
>>221
このスレでそのフレーズを見かけるとアンリエッタを思い浮かべる
俺はボルボ氏とせんたいさんに毒されているんだろうな

224:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:16:24 7ecvSydb
さてみなさま。
スレ汚しのオリ展開SS投下するけどいいかな?

答えは聞いてない!

225:漆黒の力 ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:17:07 7ecvSydb
「そうか、我が姪はそのような事になっておるのか」
「はい、ジョゼフ様」

そこはガリア王宮の北側に存在する、小さな、花のない花壇。
まるで意味のない建造物のようなそこは、ある騎士団が非公式に存在する、という事を臣下に知らしめるためだけに存在した。
ガリア北花壇警護騎士団。闇の仕事を請け負う、闇の騎士たちによる、闇の軍隊。
いや、軍隊という呼称はこの場合相応しくないであろう。
彼らは個々に連携を取る事はない。個人が個人として、ガリア王より闇の命を賜り、その命を人知れず遂行するのだ。
従って彼らには規律も、命令系統もない。
あるのは、ただ王の命に従うという唯一つの理のみ。
そして。
現ガリア王ジョゼフの姪、シャルロット・エレーヌ・オルレアンは、その北花壇警護騎士団の一員で『あった』。
母を取り戻し、トリステインに亡命した彼女には、最早ジョゼフの声が届く事はない。
しかし。
ジョゼフが、彼女に対する興味を失ったわけではなかった。
確かに、彼女はジョゼフの手駒ではなくなった。むしろ相手方の手に落ち、自陣に刃を向ける敵となって盤上に立っている。
しかし、そのすぐ脇には、ジョゼフが最も欲する、最大の駒がある。それさえ落とせば、トリステインの戦力は半減し、そして、自分の持つ鬼札で圧倒的優位に立てる。
それは『虚無』の力に他ならない。
ジョゼフの姪はそのトリステインの『虚無』に極めて近しい場所にいる。
しかも、ミョズニトニルンの報告によれば、シャルロットはその『虚無』の盾たるガンダールヴに、深く関わっているという。
面白い。実に面白い。
ここでシャルロットに揺さぶりをかければ、周囲に布陣された『虚無』と『盾』も動くだろう。
なれば、どうする。無能王。
我が手にある『頭脳』を以って、勝負を賭けるか?
いや、今はその時期ではない。今『頭脳』を使うべき時ではない。
陣はまだ拮抗している。先の読めない布陣に、鬼札を使うわけにはいかない。今ここで鬼札を失えば、後半で自分の首を絞めることになる。
ジョゼフは考えた。
そして、花のない花壇を眺め、脇に控える神の頭脳に言う。

「…ミューズよ。奴は使えるか?」
「…は。まだ意思までは操作できませんが」
「よいよい。意のままに操るだけが手駒の使い方ではないぞ」

言ってジョゼフは懐から木製のサイコロを取り出し、石畳に放り投げる。
それは乾いた音を立てて転がり、停まる。
『1』の目を指していた。

「これは、運試しだよ。上手くいけば、トリステインの虚無を消せる。
 上手くいかなくとも、『盾』を落とすだけでもよい」
「…は。では、仰せのままに」
「うむ。奴を起こせ。そして、『盾』の下へ送り込め。
 路銀と身体はいいものを与えておけよ」
「御意」

頷いて、シェフィールドは花壇の北へ。
ジョゼフは花壇の南、王宮へと帰っていく。
残された木製のサイコロが、小さな音を立てて真っ二つに割れた。

226:漆黒の力 ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:17:47 7ecvSydb
その日。
晴れ渡った虚無の曜日。
才人は、使い魔の一人と街に買い物に来ていた。
黒髪の二人組は、厨房から頼まれた買い物リストを手に、人ごみの市場を回る。

サイトさーん、塩はもう買いましたか?

ん、こっちはあらかた終わったぜー。

二人は別々の場所で買い物をしながら、才人とシエスタは心の中で会話する。
こういう時、使い魔の心のつながりは便利である。
電源のいらない、携帯電話のようなものだ。
二人はあらかじめ決めておいた集合場所に戻る。
そこはこの街の外縁、入り口そばの衛視所脇にある馬小屋。
そこに才人の馬と荷馬車が預けてある。
この衛視所はトリステイン王国軍の管轄だったため、シュヴァリエの証を見せたら、簡単に使わせてくれた。
才人にとって、普段はめんどくさいだけであまり役に立たないと思っていたシュヴァリエの地位だったが、こういうときは確かに役に立つ。
二人は山と買い込んだ買い物を荷馬車に放り込むと、ちょうど時間もいいので昼食を採りに街中へ向かう事にした。

「お二人も、来れればよかったんですけどねー」
「…まあ二人とも試験だって言うし。しょうがないよな」

街中を歩きながら、二人は学院に置いてきたルイズとタバサの事を気にかけながら、適当な食堂を探す。
さすがに二人とも試験なので無理やり着いてくることもなかったが、二人とも、出掛けに心の声でシエスタに釘を刺していた。

…二人っきりだからって、抜け駆けしたら怒るわよ。

…帰ってきたら、チェックするから。

しかしシエスタとて遊びで街に行くわけではない。
厨房の買出しの手伝いで街に行くのだ。
まあでも、お食事をご一緒するくらいは、かまいませんよねー。
などと思いながら、普段着のシエスタは、隣を歩く才人の腕に自分の腕を絡ませる。もちろんそのふくよかな胸を押し当てながら。

「シエスタさん?」
「はい、あててますよ♪」

半分お決まりになった掛け合いをしながら、二人はまるで寄り添う恋人同士のように街中を行く。
そして、二人は一件の食堂に目をつけた。
古ぼけてはいるがそこそこ繁盛している大きな食堂で、昼時の喧騒と香ばしい香りが絶え間ない客足とともに入り口の扉を出入りしていた。

「あそこで食べようか」
「はい、そうしましょう」

そして、二人がその入り口を潜ろうとしたその瞬間。
その扉が物凄い勢いと音を立てて開き、中から人が転がり出てきた。
年のころは十代の、後半くらいだろうか。中途半端に伸びたくすんだ金髪。けっこういい絹製の服に身を包んでいる。泥に汚れたブーツを見るに、旅人だろうか。
その人物は通りに出た瞬間にくるん!と反転すると、埃塗れの整った顔を食堂の中に向けて、叫んだ。

「ファック!お前ら、ママの腹ん中に人の情けを忘れてきたんだろう!」

整った顔を思い切り歪ませて、右手の甲を食堂の中に向けて、左手で右ひじの内側を音を鳴らして叩き、右手の中指だけを天に向けて立てる。
果たしてそのジェスチャーは向けられた人間には何のことかさっぱりだったが、言葉の意味は通じたようだ。
まさか…!?少年の台詞を耳にした才人の中を、予感が駆け巡る。

227:漆黒の力 ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:19:15 7ecvSydb
食堂の扉の内側から、ごついのだの、細いのだの、ふとっちょだのと、流れの傭兵らしきむさ苦しい男の団体が姿を現す。

「ガキぃ、人様にたかる時はもう少し言葉選べや」
「乞食風情が口の利き方に気をつけろよ?」

男達は既に怒りで出来上がっており、どうやら先ほど転がり出てきたのも、この男達に押し出されたのが原因のようだ。
才人トシエスタの見守る前で、金髪の少年は男達の迫力に屈することなく、今度は高々と挙げた右拳の親指を立て、それを地面に突き立てるように振り下ろす。

「誰が乞食だ!俺は財布をすられただけだっての!
 てめえら、他人への施しを忘れると、サンタさんにプレゼントもらえないってパパに言われなかったのか!」

…間違いない。才人の予感が確信に変わる。
そして、今度のジェスチャーは流石に男達にも通じた。どこの世界でも、地獄は地面の下にあると信じられているものだからだ。

「オラガキ。いい加減にしとけ?あ?」
「今謝れば一人イッパツで済ませてやるよ」

傭兵達は拳でバキバキと物騒な音を立てて、少年に詰め寄る。
しかし少年は一歩も引かない。

「てめえらなんてまとめてマックの包み紙みたいに丸めて」
「悪ぃ、コイツに悪気はないんだ」

少年の台詞を止めたのは、シエスタの腕から抜け出した才人だった。
あっという間に男達と少年の間に入ると、いつでも抜けるようにデルフリンガーに右手を掛けて、立ち塞がる。

「お、おいお前何邪魔」

文句を言おうとする少年の言葉を手で遮り、今にも飛び掛ってきそうな傭兵達に、才人はマントに刺繍されたシュヴァリエの証をわざと見せつけるように翻す。
傭兵達の動きが、止まった。

「すまねえ、俺の顔に免じて、許してやってくれないか?この通り」

傭兵達に向けて、左手だけで謝る仕草を見せて、才人は言う。
傭兵達には、その仕草の意味が痛いほど伝わっていた。
シュヴァリエの頼みが聞けないなら、この場で抜くぞ。
さすがに場数を踏んでいる傭兵達らしく、若いながらも度胸と技量を見せる才人の立ち居振る舞いに、渋々折れる。

「…まあ、シュヴァリエ様にお願いされたとあっちゃあな…」

傭兵達が拳を引いたのを確認すると、才人はそこでようやく、デルフリンガーから手を放す。

「ありがとう。お礼と言っちゃなんだけど、エールの一杯もおごらせて貰うよ」
「お、話がわかるじゃねえか」

才人の事後のフォローに、傭兵達は相好を崩した。
どやどやと食堂に戻っていく傭兵達に、才人はほっとする。

228:漆黒の力 ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:19:48 7ecvSydb
そして振り向くと。
不機嫌そうな顔の金髪の少年が、シエスタの止めるのも構わずに、噛み付いてきた。

「てめえ、何勝手に止めてんだよ!シット!」

映画やドラマの中で聞きなれた外国の言葉が、才人の郷愁を誘う。
汚い言葉で罵られていると分かってはいるが、それでも才人は嬉しかった。

「あはは。久しぶりに聞いたなあ…それ」
「なんだよソレ。わけわかんねえ」

才人の笑顔に気を殺がれ、少年はばつが悪そうに頭を掻いた。

「あの、サイトさん?」

シエスタはそんな二人のやり取りに、才人に疑問符をぶつけた。
才人はそんなシエスタには応えずに、少年に言った。

「よかったら奢るよ。…同郷のよしみでさ」

才人は確信していた。
この少年は、地球人。それもおそらく、米国人。
それをシエスタに心の声で伝えると、案の定声を出して驚いた。

少年はよほど腹をすかせていたのか、料理がテーブルに並ぶや否や、物凄い勢いで食べ始めた。

「すごい勢いですねえ」

シエスタは自分で食べるのも忘れて、少年の食欲に魅入っている。

「いやあ、前の宿場町でスられちまって。二日もなんも食ってなくてさ」

〆のお茶で料理を流し込んで、満足そうに腹をさすりながら少年は笑顔で言う。

「助かったぜ、日本人」

やっぱり。才人の確信は確実なものになった。
そして才人は少年に尋ねる。

「…で、一個聞きたいんだけど」
「何?何でも聞いてくれよブラザー」
「…あんたさ、アメリカ人?」

その質問に、少年はあっさりと応えた。

「その通り。名前は…そうだな、マキシマム。マキシマム・ロングバレル」
「『そうだな』?」

あからさまに偽名くさいその名乗りに、才人は疑念を露にする。
その疑念に、マキシマムと名乗った少年は笑顔で立ち上がり、そして言った。

「とりあえず、腹も膨れたし。
 続きは外で話そうか、ヒラガ・サイト」

少年の言葉に、才人とシエスタの動きが止まる。
まだ、才人はマキシマムに自分の名前を名乗っていない。
マキシマムは笑顔のまますたすたと食堂の外へ歩いていく。

「じゃ、支払いは任せたぜサイト。
 ここの裏通りで待ってるからな、早く来いよ」

229:漆黒の力 ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:20:32 7ecvSydb
マキシマムは、言ったとおり裏通りで待っていた。
才人は油断することなく、尋ねる。

「さっきの、偽名なのか?」

才人の言葉に、マキシマムは、建物の隙間から覗く青空を見上げながら、言った。

「偽名じゃないなあ。俺さ、自分の名前知らないんだわ」

言いながら、後頭部をぽりぽりと掻く。
そして続ける。

「この世界に呼ばれた時、俺は精神だけの状態でさ。
 地球にいた時の事が、かなり抜けてんだよ」

基本的な知識や考え方などは残っていたが、自分の名前や出自をはじめ、いろいろな部分がまるで虫食いのように抜け落ちているのだという。
そして、才人はその言葉に更なる疑問を持つ。

「あんたをこの世界に召喚したのは誰なんだ?」

その質問に、待ってました、と言わんばかりの笑顔でマキシマムは応えた。

「俺をここに呼んだヤツはシェフィールドって言ったぜ」

その名前は。
ガリアの虚無、無能王ジョゼフの使い魔、神の頭脳ミョズニトニルンの名前。
才人はその名前を聞いた瞬間、デルフリンガーを抜いてシエスタを建物の陰に下がらせる。

「お前、まさか…!」
「察しがいいねえ。その通り。
 俺はアンタを殺すように言われてここに来たんだ。ヒラガ・サイト。あんたをな」

言ってマキシマムは腰の後ろに両手を回す。
マキシマムがそこから取り出したのは。
才人には見慣れた、シエスタには見慣れない、鉄の塊。
回転式の弾倉を持つ、二丁の銃。俗にリボルバーと呼ばれる、拳銃。
ハルケギニアには存在しないはずの、地球の銃。
そして、満面の、狂喜を湛えた笑顔で、マキシマムは言った。

「『仲間』と戦りあえるなんて最高だぜ…!
 Welcome to Garden Of Madness!
 ようこそ、狂い咲きの園へ!」

その言葉と同時に、彼の両手に握られたリボルバーが、火を噴いた。

230:漆黒の力 ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:21:18 7ecvSydb
才人は辛うじて初弾をデルフリンガーで弾くと、すぐ後ろの建物の陰に隠れる。

「なんだ、あの鉄砲は?見たことねえぞあんなの」

デルフリンガーの言葉に、シエスタからの心の声が重なる。

サイトさんっ?お怪我はありませんかっ?

シエスタはここより少しマキシマムに近い建物の陰に隠れている。
才人は無事をシエスタに伝えると、その場を動かないよう指示して、そして考える。
ハルケギニアの銃と違い、リボルバーは連発できる。
さらに、地面に穿たれた弾痕から、あの銃弾を体のどこかに当てられれば、どこに当たったとしてもまともに行動できなくなりそうだ。
しかし、その弾数には限りがある。
見たところ、あのリボルバーの弾倉は六発。
つまり、片手につき六発、合計十二発を打ち切れば、リロードせざるをえない。
先ほどマキシマムが放った銃弾は二発。あと十発の銃弾を避ければ、才人に勝ち目が出来る。

「あと十発かあ…」

避けきれるかどうか。
矢や魔法との戦闘経験はある才人だったが、さすがに亜音速で飛んでくる鉛の塊との戦闘経験はなかった。
そんな才人に、デルフリンガーは軽く言う。

「やってみろよ相棒。なんとかなるって」
「軽いなあお前は…」
「まあぶっちゃけ、俺っちにも対策がわかんねえからな。当たって砕けろってこった」

確かにデルフリンガーの言うとおりだった。
降り注ぐ銃弾に剣士が対抗する手段…それは、ただ『避ける』。それだけ。

「んじゃ行ってみるかぁ!」

そして、才人は裏通りに身を躍らせる。
その真正面の奥で、マキシマムが右手のリボルバーを構えていた。

「正面から来るとはいい度胸だぜ!
 Come'n Let's DANCE!」

最初の銃弾が飛んでくる。
銃口からその軌道を予測した才人は、右斜め前へのステップでそれを避ける。
そしてそのステップが終わる前に、休むことなく次の銃弾が襲ってくる。
その銃弾は的確に才人の着地点を狙っていた。
才人は咄嗟の判断で地面に飛び出し、転がる。
二発目の銃弾が地面を穿ち、そして。
立ち上がった才人の左肩を、三発目の銃弾が貫く。
その衝撃に才人は、すぐ近くの壁に叩きつけられる。
血しぶきが木の壁に飛び散り、そしてそこへ容赦ない追い討ちの次の一発。
しかし、それは才人に当たることはない。

231:漆黒の力 ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:21:56 7ecvSydb
その壁の脇の路地から伸びた白い手が、あっという間に才人を路地に引き込んだからだ。

「大丈夫ですかっ?サイトさんっ!」

その手はシエスタの手だった。
才人の左肩からは夥しい血が流れ、その腕はだらんとして動きそうもなかった。

「ミスったよ…」

ガンダールヴの力のお陰か、痛みはそれほど感じていなかったが、この状況で片腕が使えないのは痛い。
さらに、片腕が使えないことで身体のバランスがおかしくなっていることも才人には分かっていた。
進退窮まるとはまさにこのこと。
困窮する才人。
しかし、希望を捨てない者が、そこにいた。

「サイトさん!私の『力』、使えませんか?」
「へ?」

シエスタの申し出に、才人の目が点になる。

「ミス・タバサにしたみたいに!きっと私にも何かできると思うんです!」

シエスタは胸元をはだけ、鎖骨の間にある、黒い五角形…シエスタの『使い魔の印』を出す。
否定しようとした才人を、デルフリンガーの言葉が止めた。

「試してみなよ、相棒」
「え?だってシエスタは…」
「…たぶんだけどな。そのガンダールヴの『使い魔の印』は、『武器』になれる人間の証なんだと思うぜ。
 この嬢ちゃんにも、何か『力』があるはずだ。じゃなきゃお前さんの『ガンダールヴ』が契約しないと思うぜ」

デルフリンガーの説には、何か妙な説得力があった。
そして。
胸元をはだけるシエスタを見る才人の中に、かつて感じた感覚が蘇る。

武器を取れ。武器を取れ。
汝は神の盾、ガンダールヴなり。
あらゆる武器は、汝が意のままに。

その声に導かれるまま、才人はシエスタの黒い盾の刻印に、口付けた。

232:漆黒の力 ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:22:34 7ecvSydb
マキシマムが弾倉に銃弾を込め終わると、路地から、黒髪の少女が現れた。
ベージュのワンピースに身を包んだその黒髪の少女は、先ほど才人と食事を採った時に一緒にいた少女。

「おいおい…俺は女子供も容赦しないぜ?
 とりあえず撃っちゃうぜ?答えは聞いてないけどな!」

言ってマキシマムは遠慮なく、四発の銃弾を、次々にシエスタに放つ。
その直後、シエスタの姿がゆらり、とゆらめいた。

「見えている直線の打撃が当たるとでも?」

次の瞬間、マキシマムの隣に彼女はいた。

「何っ!?」

そして、驚くマキシマムの横で一瞬屈むと、一気に伸び上がりつつ踏み込み、背中から肩にかけての、『靠』と呼ばれる部分による打撃を、マキシマムに浴びせる。
マキシマムは一撃で吹き飛ばされ、土と木でできたすぐ後ろの壁に派手な音を立ててめり込む。

「ぐはっ!」

衝撃にマキシマムの肺の中の空気が全て吐き出され、意識が一瞬遠のく。
その隙に、シエスタはマキシマムの前で、腰を軽く落とし、左手をマキシマムめがけて開けて、右拳を腰溜めに構えていた。
正拳の構えである。
そして、その手首には、黒い炎のようなものが纏われていた。

「我が拳に…穿てぬ物なし」

その言葉と同時に、空気を切り裂いてシエスタの右拳がマキシマムの腹部に、文字通り突き刺さる。
血を吐いて絶命するマキシマムから拳を引き抜き、シエスタはまるで人が変わったかのような冷酷な声で、言い放った。

「さようなら。サイトさんと同じ世界の人」

233:漆黒の力 ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:23:27 7ecvSydb
才人達の立ち去ったその裏道には、なぜか野次馬が一人も来なかった。
あれほどの轟音を立て、銃が乱射されていたにも拘らず、である。
それは、周囲に張られた結界のせい。
あらかじめシェフィールドに渡されていた結界装置で、マキシマムは周囲に人払いの結界を築いていたのだ。
しかし、その結界は、術者の死亡と共に消えるはずだった。
つまり。マキシマムは、腹部を拳で貫かれ、なお生きているのだ。
しかし。壁にめり込み、口から腹から血を流す金髪の少年は、どう見ても死んでいた。
そこへ。
一人の女が現れる。
長い髪をなびかせ、その女は金髪の少年の握り締める、銀色のリボルバーを手に取る。

「情けないわね。身体を与えられておきながら」

全てのマジック・アイテムを操るミョズニトニルンの心に、そのリボルバーから声が流れ込む。

なぁに。次は上手くやるさ!
あぁ、凄ェゾクゾクしてきた!またやりてえ!アイツとやりてえ!

そう、このリボルバーこそが、マキシマムの本体。
精神だけでハルケギニアにやってきた、マキシマムそのものであった。

「…次は油断せずにやりなさい。
 我が主はともかく、私はそこまで寛容ではないわ」

ミョズニトニルンはそう言って、手にした皮袋にリボルバーを詰め込む。
その間も、マキシマムは心の声で喚いていた。

ヒリヒリしたぜ!あの感覚!最高だ!これが『充実感』ってヤツだな!

シェフィールドは、その声に応える代わりに、呆れたように呟いた。

「…どうしようもない中毒者ね、この男」

234:漆黒の力 ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:23:48 7ecvSydb
二人が学院に帰ったのは、才人の応急処置を済ませ、一晩休んだ後。
もちろん学院に残してきた二人の使い魔にこれでもかと詰め寄られ。
正直に応えたシエスタのせいで、ルイズに左肩の傷以上の重症を負わされたが。
それを聞いたタバサの表情が、一変した。

「…許さない」

静かな、しかし確かな殺気を纏い、タバサは決意を口にする。

「…ガリアに行く」

才人は、そんなタバサに尋ねる。

「ど、どうして?」

母を取り戻し、縁者をゲルマニアにかくまって、もう縁のないはずのガリアに、何故今更戻るというのか。
タバサは才人の質問に応える。

「…ガリア王にもう恨みはない。
 でも、彼は、サイトを狙った。そして今も狙っている。
 虚無であるルイズも、たぶんその対象になっているはず。
 私の一番大切な人を。大切な人達を。
 それだけは、絶対に。許さない」

ふだんよりも饒舌にそう語った。
雪風の中で静かに燃える殺意の炎が、心を介して才人達にも伝わっていた。


そして、その一週間後。
長期の休みをオールド・オスマンに申請し、四人は学院を発つ。
ガリア王を倒すための旅路が、今始まったのである。~fin

235:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
08/01/09 21:26:06 7ecvSydb
すまにゅまた忘れた!

* エ ロ 抜 き ですよっと(遅

『サイトの使い魔』の続き。でもタバサの出番ほとんどなし。
まあ説明みたいなもんだと思ってくだちい
しかしなんという厨能力。自分でもイヤんなるわorz
しかもオリキャラまた出すし。いい加減にしなさいってカンジですよねー。

んじゃノーモアしにいってくるノシ

あ、エロパートは後日追加しますんで(何

236:名無しさん@ピンキー
08/01/09 22:08:27 XvkZNHAG
投下乙
ちょwシエスタwwww

237:名無しさん@ピンキー
08/01/09 22:32:39 R4AGtS1t
シエスタが使える武器は「女の武器」くらいだと思ってたんだが、
このどんと作品並みの武装メイドになってしまいましたか。

238:名無しさん@ピンキー
08/01/09 23:51:27 EZyHTQuB
>>235
おお、gj。
シエスタが「塊根の花」のジュネに見えるわ。

239:名無しさん@ピンキー
08/01/10 00:49:02 7zGncHV/
>>235
リュウボルバー最高w

240:Lv.見習
08/01/10 01:28:08 KrNoLSDX
昨日見た夢をそのままSSにして投下。
とうとう夢にまでみるようになったとは……。

241:Lv.見習
08/01/10 01:28:29 KrNoLSDX
 あぁ、なんか……くすぐったい。
 腹のあたりかな……なんだろう?

 こそばゆい感覚に才人が薄く目を開くと、
 淡く優しい光の中を、桃色がふわりと横切った。
 ……あぁ、ルイズだ。ルイズの髪。
 俺より早く起きるなんて、珍しいじゃねえの。
 それに……なんで仰向けになってる俺の視界に居るんだ、お前。

 声には出さずにぼんやりと、その桃色を目で追う。

 ははあ、お前、さてはなにか嫌な夢でもみたんだろ。
 それで不安になって目が覚めたってとこだな?

 才人はフッ、と思わず口元を緩める。

 またみんなにバカにされてた頃の夢か?
 どの魔法使っても全部爆発しちまう夢か?
 あぁ、それとも、夢の中で俺が死んじまったりでもしたんかな。
 いつまでも気にしすぎなんだよ、お前。
 その調子じゃ、俺、いつまでも罪悪感感じちまうっつの。
 今はもう、ずっとそばにいるってのにさ。

「サイト……?」
 聞こえたのは、やはりというべきか、なにやら不安げな声。
 ぼやけた視界の中に、ご主人さまの大粒の鳶色が入ってきた。
「……おはよう、ルイズ」
「おはよう」
 それだけ言うと、ルイズはまた視界の端に消えた。

 ……ん? ルイズ、さっきからなにして? それに、なんで腹のあたりにいんのよ?
 さっきの声を聞く限りでは、ルイズはなにやら不安げだった。
 それなら抱きしめてでもやりたいところだが、寝たままでは微妙に手が届かない。
 というか、それを望んでるなら胸の辺りに来てるだろう。

 そんなご主人さまの妙な行動への疑問は、すぐに解消された。
 ジーっ、という、才人には耳慣れた、しかしハルキゲニアでは聞かない音で。

 あれ……この音って……まさか社会の窓を開ける音デスカ?

 思った瞬間、才人は跳ねるように身を起こした。
 視界に飛び込んできたのは、出しっぱなしで寝るわけのない、自分のアレ。
 生理現象的に目覚めのよろしいそれを、ルイズは近距離からまじまじと見ていた。
 急速に先程までの眠気がすっとぶ。

「何やってんの、お前!?」
「あ、その……ちょっと、協力してもらおうと思って」
 言いながら、唐突に両手できゅっと握られる。
 心の準備もしていなかったので、思わずぴくりと反応させてしまった。
 うお、ご、ご主人さま……指細いネ。ちょっと手がひんやり……じゃなくて!
「ばっ、バカ、触んな! そんなとこ! てか見んな!」
「わ、わたしだってほんとはイヤよ!」
 握ったままの手を胸元に寄せながら、ルイズはぱっと目をそらした。
 頬が薄紅色に染まっている。
「じゃあなんで!」
「……後で教えてあげる」
 そういうなり、ルイズは突き出した舌を先端に押し付けた。
 脳を直接刺激するような感覚に、戦慄する。
「うあ……や、やめっ!」

242:Lv.見習
08/01/10 01:28:51 KrNoLSDX
 ルイズの頭を押しのけようと、才人は手を伸ばす。
 ……くんっ、と何かが引っかかった。……手が、届かない。
 才人がばっと自身の両手をみると、多少の余裕をもってベッドの支柱に縛られていた。
 ぐいぐいと何度か引っ張って見るが、なかなかにしっかり縛ってある。
 左右の手はあわせられない程度の長さで、解く事もできそうになかった。
「な……なんでっ?」
「あのね、たぶんサイトは抵抗するって聞いたから」
「誰にだよ」
「……ヒミツ」
 ちゅぷ、と水音をたてて、唇に包まれる。
 ルイズのぽってりした唇。
 それが、今、俺の……コレを……。
 頭がかぁっと、火でも灯したように熱くなる。

 ……あぁ、これは都合のいい願望夢なんじゃなかろうか?
 貴族だ公爵家だと言うルイズが、こんな早朝に、こんなはしたない……けしからん……。
 …………でも、今ルイズがしている、やらしい顔は、とんでもなく愛しい。
 夢であって欲しいのか否か、自分でも、ワケがわからなくなってきた。

 ルイズは才人のモノを刺激しつつ、時折目線をちらとあげて様子を見る。
 すると当然、ずっとルイズを見ている才人と目が合うわけだが、
 そうするとルイズ、恥ずかしそうにぱっと目をそらす。
 それでも手や口を休めない。恥ずかしそうに俯いて、でも才人を放さない。
 羞恥に伏せた目は、長い睫毛に彩られて、えもいわれぬ色香を醸し出し、
 俯き加減のまま刺激されると、ついでに流れ落ちた髪までもがさらさらと触れてくる。

 ルイズは記憶を確かめながら、と言った風な拙い動きだったが、
 そこにルイズへの思いと、縛られて抵抗できないシチュエーションが加算される。
 息が上がる。熱い衝動がこみ上げる。
 いや、でも……聞かないと。その前に、何でこんなことしてるのか、聞かないと……。
 喉からひっきりなしに漏れる呻きを才人は気力で押さえた。
「な、なぁ……ルイズ」
 どうにか搾り出した声はやはり熱っぽく掠れた。
「んむ……? ……なによ、わたしやめないわよ」
 ルイズは一度口の中に包んでいたそれを吐き出して、答える。
「わ、わかった。そこは譲る。……ほんとはイヤだけど、譲る。好きにしてくれていい。
けどさ……、せめて理由くらい教えてくれよ」
「だから後でって言ったでしょ?」
「いや、今。それくらいいいだろ、俺は先に譲ってるんだし」
 少し粘ると、ルイズは仕方ないわね、とため息をついた。
「私の成長のためよ」
 きっぱりと、そう答える。
 才人は、その言葉を解するのに10秒ほどかかった。
「成長……って、俺、やらしい事の練習台にされてんのかよ? 誰にする気だ、こんな事」
「ち、違うわよ。勉強じゃなくて、わたしの成長よ。せ・い・ちょ・う。わかるでしょ?」
「……いや、ぜんっぜんわかんね」
 きっちり区切って言われても、聞き取れはいるので意味がない。
 会話をしながらもルイズの手は絶え間なくあちこちを摩ってくるので、聞くのに集中は
できないが、別にそれが原因で意味を取れてないわけでもない。
「じゃあ、アンタも知らなかったのね」
「何を?」
「ミルクを飲むと成長するって言うじゃない」
「言うね。てか前にやってたよなお前。それで?」
「み、ミルクはミルクでも、ほんとは牛のお乳じゃないんですって」
「……まさか?」
 イヤな予感。今更もう逃げようがないけど。
「こ、コレを刺激して出てくるのが、そうなんですって」
 ルイズは真っ赤になって、目を伏せて、震える声で言い切った。

243:Lv.見習
08/01/10 01:29:11 KrNoLSDX
 ……だ、誰だ、ルイズにそんなシモ系のガセネタ教えたのは!
 あぁぁ、ルイズのヤツ、信じきってんのかよ……!
 才人は頭を抱えたかったが、縛られていて手が届かない。
「わ、わたし、背も……胸も、ちっさいじゃない? だからね」
「ま、まて。それガセだから。科学的根拠以前の問題だから、それ」
「……カガクテ・キコンキョ?」
「つ、つまりウソなの! それは!」
「え……そ、そんなことないもん! だってキュルケが……あ」
 ……キュルケか。コレの原因は。
 犯人の名前を聞いた時点で、才人にはその光景が目に見えるようだった。


「ねぇルイズ、あなた知ってるかしら?」
「急になによ、キュルケ」
「あなたの背とか胸が小さい理由」
 てな感じで、キュルケは思いついたように唐突な話をふってくる。
「知るわけないでしょう。ていうか、小さいって言わないでよね」
 そこでルイズはきっとむすっとした顔をするんだ。
「ふふ。他の小さい子との共通点考えてごらんなさいな」
「……共通点?」
「みんな男性経験ないのよ」
 とかって言って、キュルケは髪をかきあげて、うふん、とかポーズをとったりして。
「だったとして、それが背とか……ぉ、お乳とかにどう関係あんのよ」
 なんて、呆れた顔しつつ、でも興味そそられちゃった風にルイズは答えて。
「男性の(* ピー *)からミルクがでるんだけど、摂取するとスゴいのよ」
 とかって、キュルケはめちゃくちゃな事を言い出して。
「な……っ! は、はしたないわね! そんなわけないでしょう、ヘンなこと言わないで!」
 ……って風にルイズは真っ赤になって反発する。
「ほら、タバサとか全然そういうことなさそうでしょう?」
「……た、たしかに……って、だったら姫さまの素敵な体つきはどうなるのよ!」
「お姫さま? 王族って、将来嫁ぐ時のために、そっちの教育も受けるものよ?」
 とか言って言いくるめられて、ルイズは青くなったりして。
「え……えぇ? じゃあ……本当に?」
「そ。……まぁ、でもあなたじゃ知っても意味なかったかしら?」
「なな、何でよ」
「だって、はしたないとか恥ずかしいとかって言って何もできないでしょう? 誇り高い
名家、ラ・ヴァリエール公爵家の三女、ですものね」
 とかって、ルイズをバカにするような言い回しをわざとして。
「そ、そんなことないわ!」
 ルイズは負けず嫌いだからここで思わず反発しちゃうんだろうな。
「じゃあやってみる? 面白そうだから教えてあげてもよくてよ」
「つ、ツェルプストーに習うのは癪に障るけど、仕方ないから教わってあげるわ」
 なんて感じに以下略。


「なぁ……お前さ、キュルケにからかわれたんだよ」
「そんなことないもん」
 生真面目なルイズは、そっちの講義もさぞかし真面目に受けたに違いない。
 こちらの反応を見ながら、動きはどんどん的確になっていく。……まさに優等生だ。
 才人はもう、既に土俵際に追い詰められ、よろけているような状態だった。
「だって聞いたことねえよ。……アレを飲むと成長するだなんて」
「でも、確かに牛のお乳は効かなかったわ」
「……ルイズにゃこんなの絶対出来ないと思って言ったんだと思うぞ」
「で、出来てるじゃない、わたし。さすがね。……なんかぬめぬめするし、ニガイけど」
 そりゃ、もう先走ってますから……。
「……うん、そうかそうか。なら、もうこの辺でやめてみない?」
 つーかマジやめて。ヤバイ。ほんとに飲まれちゃう。
「やめてみない。一度はじめたことを放るのは性に合わないの」
 そだね。お前、どこまでも真面目だもんね。

244:Lv.見習
08/01/10 01:29:32 KrNoLSDX
「けど……そろそろホントにまずそうなんですケド」
「そのためにしてるんじゃない」
 そう言って、ルイズは再び深く咥え込んだ。
 それはさながら溶鉱炉に突っ込まれた鉄。今にも熔けてしまいそうな錯覚を覚える。
 うぅ、と呻いて、才人は熱っぽい目を細めた。

 あぁ、頭だけなら……今なら、届くかも……。
 半ば無意識に伸ばした手が、ルイズの桃色の髪を揺らす。
「んぐっ」
 才人の行動に驚いたのか、口の中は少し狭まった。
 ルイズの頭に手を回して衝動のままに軽く突きこむと、絡まった舌に強く擦れる。
 頭が灼けつくような感覚に、ご主人さまご所望のそれを、口中に放った。

「けほ、けほっ……うぅ、まず。……それに、飲み込みづらいわ」
 大した量ではないそれを、苦戦しつつどうにか飲み下して、ルイズは言った。
「…………無理して飲まなきゃいいだろが」
 荒く息をつきながら、才人は少し疲れた声で答えた。
「だって、成長したいんだもん」
「…………お前、気にしてるもんなぁ、背とか」
「……誰かさんが大きいお乳好きじゃなかったら、ここまで気にしなくて済んだわよ」
 ルイズが拗ねた顔でつぶやいたそれを聞いて、才人は文句を飲み込んだ。


「あら、サイト」
 広場でいつものように素振りをしている所に、やってきたのはキュルケだった。
 来た。張本人来た。……文句の一つも言ってやる。
 そう思いながら、才人は待ち構えた。
「あのな……ルイズにヘンな入れ知恵すんなよな」
 才人は、精一杯、不機嫌な顔と声を作った。
 ここでうっかりニヤけたりして……さとられてしまっては困る。
「あら? じゃあさっそく頑張ったのねぇ、あのコ」
 キュルケはまるで悪びれた風でもない。
「それで、欲求不満は解消できて?」
「……はい?」
「この間言ってたじゃないの。ルイズが一日中気になっちゃって、たまってる、って」
「…………はあっ??」
「ふふ。あのルイズが原因じゃ、あたしが慰めてもしょうがないものね」
 言って、ナイスバディを見せ付けるようにキュルケは髪をかきあげた。
 まるで意味がわからない。わからない、が……。
 なにかが引っ掛かる気がして、最近のキュルケとの会話を回想した。

「あら、いやだ。今日はずいぶん寝不足みたいじゃない」
「まあね」
 目の下のくまをみて、キュルケは顔を曇らせた。
 その時の会話も、才人が外で素振りをしている時だった。
「どうしてそんなに寝不足なわけ?」
「最近、ルイズが一日中、昼夜問わず……」
 誰それの胸を見てたーとか言って、虚無ぶつけてくるから、あんま寝てなくて。
 ついでにそれのせいで、普段歩いてる時もビクビクしてたから気疲れもプラスでさ。
 ……と正直に言ってバレたら後で殺されそうなので、才人は言わなかった。
「まあ、(ルイズの視線とかが)気になって……たまってんだよ(疲れとかストレスが)」
「ふぅん、大変なのね」
「まあね」

「……こ、この会話を曲解したのか……」
「なぁに? どうしたの」
 確かに。確かに言葉が足りてない。けど。
「あのな! たまってたのは疲れ! アッチの話なんかするわけねえだろ!」
 思わず叫んだ才人を、通りすがりの生徒がじろじろと見ていった。

245:Lv.見習
08/01/10 01:30:31 KrNoLSDX
以上。

自分で書いてて難だが、冒頭の才人の語りは死にかけにしか見えね。
でもそれがイ(ry
……騙された人、いる?

そういえばタイトル忘れてました。
「人に夢と書いて儚い」

246:名無しさん@ピンキー
08/01/10 01:53:33 8H44Z9Tv
gj!!

247:名無しさん@ピンキー
08/01/10 01:55:20 6VPGmtY1
この内容を夢に見たのかwwwこの幸せものめwww

248:名無しさを@ピンキー
08/01/10 02:52:42 0sg9QavY
なんという脳内ゴーストライターw

249:名無しさん@ピンキー
08/01/10 03:01:41 H6Kqy2pW
こっそりと…8ヶ月ぶりの、191の者です。
覚えてくれてる人いないかな?
バレットさんという超新星な書き手さんがいるなら
私の出番はないやも知れませんが、~慣らしの続きが書けたらまたお邪魔します。

追伸、外伝2でイザベラ殿下、お綺麗になりましたねぇ。


250:名無しさん@ピンキー
08/01/10 08:20:02 A2miDUZA
>>245
GJ!
つまりカトレア姉さんは……

251:名無しさん@ピンキー
08/01/10 10:43:28 vWnD7N+1
>249
いざべら様はアレですよ、地下水の操りによって覚えてしまった快感で、
衆人環視の(ゲフンゲフン)を夜毎に繰り返したから、キレイになったんだと僕は思うのさ。

そうおもうだろ? え? なに?後ろを見ろだって? ダレがいるっt・・・・・


252:名無しさん@ピンキー
08/01/10 18:35:56 p+ffJ8d3
GJ!
いや、まだいいよ。俺なんて今年の初夢で似たような設定で、まじ精神科に行こうかと思ったから。


253:名無しさん@ピンキー
08/01/10 20:03:57 KrNoLSDX
>>250
カトレアさんは、ティーンの頃から悪いお医者様にだまされて……。
まだ今ほど膨らんでない胸でご奉仕させられたりとかして……。
「よいしょ……このお薬、飲むのがちょっと大変ですね」
「それでは今度容器にお詰めしましょうかハァハァ」
「……あら、お父さま」
「(ぎくっ!)」
「……ふふ、見間違いでしたわ♪」
とか何気に鋭くて怖い……
……あれ?カトレアさんこれじゃ騙されてねえやw

でもそれ以前にキュルケが欲求不満の会話をそのまんま伝えた上で、
やりかた+いいわけをルイズに伝授した可能性も残されておりますが?w

254:名無しさん@ピンキー
08/01/10 22:24:32 YnapV8Jr
>>250 >>251 >>253
おまいらの理屈だとティファニアは、ヤリマンつーことか?
まあ天然だから悪い男に騙されたのかもな

255:名無しさん@ピンキー
08/01/10 22:40:10 is8PwrC3
「おねえちゃーん なんかへんなのが出るよう」
「あらあら大変ね」ちゅっちゅっちゅ

こうですか?わかりません

256:名無しさん@ピンキー
08/01/10 22:52:07 KrNoLSDX
むしろ竜騎士助けた時とか、才人が悲嘆に暮れてる頃、
目を覚ましたやつらが禁断のBIG果実に暴走して、
テファが後で慌ててそれを消したから記憶がなかったでもオイシイかもしれん

257:名無しさん@ピンキー
08/01/10 23:09:31 y+l7FjAL
オリキャラいすぎだろ常考

258:名無しさん@ピンキー
08/01/11 00:09:36 UTkfWaIY
>>257

だがそれもいい

259:名無しさん@ピンキー
08/01/11 13:27:55 JSJIUpc0
>>254

O(PPAI)=B(it)c(h)^2
の法則

260:名無しさん@ピンキー
08/01/11 20:05:40 a8Qh7gdw
>>257
原作キャラが活躍して魅力出してりゃオリは割と問題なし。
アニメ二期のような、原作に沿っていながらぶちこわしてくれる存在よりはましかと・・・

261:名無しさん@ピンキー
08/01/12 01:20:33 NqjqEOmo
ぶちこわしてるのか?
原作読んでないからわからない

262:名無しさん@ピンキー
08/01/12 04:52:41 V1Or6/3P
>>260
あの会社は原作レイプで定着してるからもう期待するだけ無駄

263:バレット
08/01/12 10:54:48 trfxecNq
さて皆さん、『それは蒼から始まった物語』第3話の後半部分の投下を敢行させてもらいます。
・・・コレって姉妹丼といえるのか?

264:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/12 10:57:27 trfxecNq
まず毒牙にかかったのはすぐに手が届く位置に居たイザベラである。
スルリと尻の下から抜け出されると、次の瞬間には後ろからサイトに抱きしめられていた。
明らかに同年代よりも成長したロケット型のおっぱい、その先端に手が伸びて。
きゅっ、と力を込めて、突起を摘んだ。

「ひんっ!」
「知ってるかー、シャルロット?イザベラってな、こんな風に先っぽとか強く弄ってやるとな・・・」

強く摘んだまま引っ張る。それだけでビクッ!とイザベラは仰け反って嬌声を上げた。
1週間毎夜毎夜ヤリまくっていたのは伊達じゃない。あれこれ愛撫を行っていた時、ふとサイトは気付いたのである。

でもまさか、いつも強気でSっぽいイザベラが、実はMだったなんてなー。

右手でグリグリ胸の突起を引っ張りつつ、左手を内股気味になっているイザベラの股座に突っ込む。
やっぱりというべきかそこは濡れて、スルリと簡単に左手が股の間に押し入った。
気付かなかったが、もしかするとサイトを舐めている間もそれだけで既に濡れてたのかもしれない。
秘裂を探り当てると、荒っぽく指を膣内に突き入れた。
ちゅぷぷぷぷっ、と呆気なく根元まで差し込まれる。

「はひいっ、や、いきな、りっ!」
「こーいう方がイザベラは好きなんだろ?ホレホレ、シャルロットも見てみろよ。ココをこう苛めてやるだけでどんどん溢れてくっから」
「ひっ!み、見てんじゃないよ、シャルロット!」

イザベラが身を捩る。しかしその動きにサイトの指がすっぽり収まった中も一緒に動き、更に刺激が走るだけである。
親指が秘裂の上の小豆に似た突起を押しつぶす。10万ボルトの電撃が背筋を駆け上ってイザベラは仰け反った。
それだけでクッタリとなったイザベラはもうサイトにされるがままだ。形のいい唇はだらしなく半開きになって涎を垂らす。

小さな従妹はそんな姉の痴態を目前で見せつけられて・・・キュンッ、と下腹部に新たな熱が生じたのが、分かった。

「らめぇ・・・シャルロット、見ないれぇ・・・」

お姉ちゃん・・・可愛い・・・
もっと・・・こんなお姉ちゃんの声、聞いてみたい。

そんなどす黒さの混じった欲情に駆られ、冷たさを装った瞳に紛れも無い炎を浮かべながら。
シャルロットは、握られていない方のイザベラの胸の先を口に含んだ。
微かに絶望したような、甘い悲鳴が上がる。

「ひんっ、シャルロット、何で、何でぇ!」
「お姉ちゃんのいやらしい声・・・もっと聞いてみたい」

そう半ばボンヤリと呟き、突起を軽く噛んだ。一際上がる嬌声。
ドロドロと溶岩に呑まれた鋼鉄のように溶けていく、シャルロットの理性。

「イザベラもシャルロットも仲良しで俺も嬉しいぞ・・・っと」



265:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/12 11:00:38 trfxecNq
妹分の2人の百合でも見えてきそうな行為に、サイトのボルテージも温度計の紅いアレが噴出しそうな勢いで急上昇。
でも絵的には攻めと受け逆っぽい方が人気ありそうだけど、コレもまた善し!!
イザベラの中に入れていた指を引き抜くと、サイトは親指で豆をグリグリしたままいきなり自身を突き入れた。
彼女の奥底へと伝わる衝撃。
乱暴に突き込まれた痛みも妹分に噛まれたままその勢いで引っ張られた乳首の痛みも――今やスイッチの入ったイザベラにとってはまた、快感でしかない。

「あひんっ!あっ、あんっ、あんっ、サイト、もっと、強いのぉ!」
「そらっ、そらっ、コレでどうだ!」
「もっ、奥、ゴツゴツって、サイトのれ、苛めれぇ!」

サイトの腰がビートを激しく刻む。イザベラの奥底へ響き、その火はシャルロットへ燃え移って一際大きな炎と化し。

「綺麗・・・お姉ちゃん・・・」
「ん・・・ふむぅ、んんんっ」

シャルロットの唇が喘ぎ声を漏らすイザベラの口を塞ぐ。
被虐に燃えるイザベラも今はただそれを受け入れて、自分の口の中を蹂躙する妹みたいな少女の舌を味わった。
それに釣られて、下の締め付けも一段とキツくなって。

「出すぞ、イザベラ!」
「ひっ・・・んんんん~~~~~~っ!!!」

舌を絡めあったまま、奥深くに流れ込んでくる熱い欲望によって達したイザベラは、サイトの腕に抱かれたままへたりこんだ。
チュポン、と音を立てて引き抜かれた、イザベラとサイトの混合液がこびりついた杭が姿を現す。
サイトの腕から開放されたイザベラはそのままベッドに倒れこんだ。目は虚ろで涎は垂れ流し、元に戻るまでしばらくかかりそうである。

さて、ならば次に野獣、いやいや性欲魔人と化したサイトの獲物はお分かりだろう。

「ひゃっ!?」
「シャールロット?さっきはよくもシテくれたな~?」

ギラリ、と怪しげに光るまなざしに思わずたじろごうとしたシャルロットの足を掴んでぐっふっふっふっふ、と笑うサイトの顔はいやらしげに歪んでいる。
笑い方といい、どこの悪役だどこの。



266:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/12 11:02:38 trfxecNq
「うりゃっ」

軽い掛け声と共にサイトは掴んだシャルロットの足を持ち上げてシャルロットをベッドの上でひっくり返す。
足が上、頭が下、いわゆるでんぐり返しの体勢である。
・・・そのシャルロットの毛の生えていない割れ目付近は、とっくに分泌液でてらてらと濡れ光っていた。
頭の位置の問題で上しか見えないシャルロットの視界のど真ん中にその様子がハッキリと見えて。

「――!!お兄ちゃん、恥ずかしいこの格好・・・」
「んー?恥ずかしくなきゃお仕置きにならないだろー?どうだ、シャルロットってば俺のを舐めたり俺がイザベラとしてるのを見てたりキスしただけでグチョグチョになってるんだぞ」
「言わないで、見せないでぇ!」

パタパタと手で隠そうとしたり身をよじってみても、逆さにされて大股開きの体勢では十分に動けず、それにサイトの腕力に勝てる訳も無く。
逆にシャルロットの割れ目からは、サイトにそう言われ始めてから透明な分泌液の量が増え始めている。

「おや~?シャルロットは恥ずかしいと尚更濡れちゃうのかな?」
「~~~~~~~っ!!!///お願いだから言わないでっ!」

懇願するシャルロット。けれどもその声に多分に混じる甘いものは誤魔化し様が無く。

「イ・ヤ・だ」

サイトは割れ目へと吸い付いた――前ではなく後ろ。お尻の割れ目に。
排泄にしか使われない筈のソコを、舌の先でチロチロと穿るように舐める。
くすぐったい様で微かに痺れるようなその感触。前に舌を差し込まれるとは違うその感覚・・・快感にシャルロットは。

「!!ダメ、お兄ちゃん!そこ、汚いから・・・!!」
「んー、別に汚くなんて無いぞ?ここもちょっと薄めに綺麗なピンク色してるし」
「それ、でも、ダメッ・・・んあっ!」
「それにさ、シャルロットだって俺の舐めただろ?だからそのお返し」

もっとも理由はもっとシャルロットを恥ずがしがらせてやるぜ!なんてとっても邪まだったり。
しわの一筋一筋を味わうように舐めながら、穴の周りを揉みほぐす。

「んんっ、こっちも前と同じ風にほぐれるもんなんだな」
「らめ、そこっ・・・いじっちゃ、らめなのぉっ」

懇願する。しかしサイトは止まらない止められない。
もはや今のサイトにとっては、シャルロットも嫌よ嫌よも好きのうちにしか聞こえないのである。
実際口ではああ言ってても前の方の濡れ具合は半端ではない。滴った分が彼女の顔にポタポタかかっているほどだ。
舌を差し込んでほじくりながら、親指で伸ばしてほぐして少しずつ拡張し。

そして。舌を離すと、人差し指をお尻の穴へ差し込んだ。


267:それは蒼から始まった物語(3):シスターズ
08/01/12 11:05:20 trfxecNq
ずにゅにゅにゅっ!

すると、

「ひっ・・・く~~~~~~~んっ!!」

ぴちゃっ――しゃ~~~~~~っ・・・

瞬間、琥珀色の液体が1つの筋を描いて、シャルロットから流れ出した。
体勢の問題と地球と大差なくハルケギニアでも当たり前の存在な重力に引かれて流れた先は。

ちゃぱぱぱぱっ

「・・・・・・あー・・・・・」
「・・・っ・・・・・・」

出した本人の顔に全部降り注いだのであった。
微かな刺激臭が立ち込めたが、シャルロットは暖かい液体にまみれたメガネを拭う事も、髪の毛から滴る自分の尿を気にする事も無く。
ピクピクと小さく痙攣しながら、さっきのイザベラと似たような感じで涎を小さく開けたままの口の端から零していた。
ここまでなると、流石に少しは性欲の権化のこの男も少しは頭が冷えたようである。

「悪い、やりすぎた」
「・・・・・・・・」

返事は、返ってこない。

どーしようかなー。タオル取りに行こうにもシャルロットとイザベラこのままにしとく訳にもいかねーし。
つーか俺下何も穿いて無いじゃん。誰かに見つかったらどうすんだ!

ちょっと悩んで、サイトが選んだ手段は。

「くすぐったいだろうけど、我慢してくれよ?」

ぺろり、と。
サイトはシャルロットの顔を舐め始めた。シャルロットの後ろの秘所を少し乱暴に穿る様にしたのとは逆に、親猫が子猫の毛づくろいをしてやるような優しさで。
そのまま満遍なく、頬から額から鼻から口から顎から首筋から耳の裏側から、正面からは見えない所までペロペロペロペロ。
その内、生暖かい感触にお空の向こうから帰ってきたシャルロットだが、そのくすぐったさに目を細める。

恥ずかしいかっこさせたり恥ずかしい事言ってくるお兄ちゃんだけど・・・
でも、やっぱり優しくて――好き。

「・・・おしっこって、やっぱりしょっぱいんだな」
「言わないで・・///」

ハッキリ言われるのはやっぱり恥ずかしかった。シャルロットの頬が羞恥で染まる。
しかし少なからず理性が戻った事で、下腹部でさっきよりも増大した熱を、改めて自覚した。
どうすればこの昂ぶりは収まるのか――決まってる。
だから後ろを向くと、シャルロットはお尻を自分から割り開いた犬みたいな体勢を取った。



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