天元突破グレンラガンでエロパロ5at EROPARO
天元突破グレンラガンでエロパロ5 - 暇つぶし2ch700:名無しさん@ピンキー
08/01/11 18:16:29 owlMTVpd
けど、このスレになって未だに作品が投下されないな・・・

701:名無しさん@ピンキー
08/01/11 21:20:07 o8QCWP7Y
>>700
自分を信じるなっ!
このスレを信じる俺を信じろっ!!

702:名無しさん@ピンキー
08/01/11 21:27:06 bSV8w2O1
ちとこの雰囲気で投下は怖いです

703:名無しさん@ピンキー
08/01/11 21:32:24 DQWK/NS7
つまり雰囲気さえ良ければ投下するネタはおありということですかな?
wktk

704:名無しさん@ピンキー
08/01/11 21:59:38 Hf0q8DCI
>>698が全てを代弁してくれた。
チンコ無しでもエロスは表現できるんだよ!

あとキタンをその役に就けるのはすごく残酷だと思う。
まあ、エロパロだから何でもいいっちゃいいんだが。

事後にニアを見て思いだしドキドキする
ヨーコを見れればそれで良い。

705:名無しさん@ピンキー
08/01/11 22:20:00 owlMTVpd
>>702
まぁ、提案もいいんだけど、あんまりそればっかだと確かにやりにくくはなるかもね。

706:名無しさん@ピンキー
08/01/11 22:50:34 RpJ1oB+V
ちょこちょこ書いてんだけども、濡れ場にならんよ、これ、なんだろ
もっていこうとしても洋画劇場みたいにそのシーンで暗転して、
CM明けには朝になってるような、そんな感じ

表現なのか、音なのか、シュチュエーションなのか、
心理なのか…エロと言っても難しいよね


707:名無しさん@ピンキー
08/01/11 23:03:17 onGqOztt
>>706
直エロ無しも大好きだよ。ぜひ投下してくれ!

708:名無しさん@ピンキー
08/01/11 23:06:59 DQWK/NS7
>>706
なにを以ってエロとするかもその人次第だしね
チンがマンに入ってりゃエロというのであればブツン! ズッニュー! すらエロになってしまう

でも読み手が読みたい作品を好きなように読むように、書き手だって書きたいものを好きに書けばいいじゃないか
いろいろ要望あがって雑談でスレが回るのはいいことだけど、要望に迎合してSS書いたっていいものは生まれない気がするんだ
書き手自身の萌えを大切にしてほしいと思う

709:名無しさん@ピンキー
08/01/11 23:12:42 MeSo2Chw
チューしたり指を絡めあったり髪をイジくるだけでもエロいものはエロいんだぜ

710:名無しさん@ピンキー
08/01/11 23:22:23 RpJ1oB+V
「ズコッ」「プルン」「モルサァ」「ビクンッ」って擬音って、誰が考えたんだろう
どう聞いても、音すらなってないものも、文字で目にしてしっくりくるんだから不思議だ

>>707
>>708
つまり、エロはスリル、ショック、サスペンスというわけか
迷宮入り寸前だったぜ…あんがとよう

711:名無しさん@ピンキー
08/01/11 23:28:31 DQWK/NS7
なんでスリル・ショック・サスペンスの結論に至ったのかはわからんww
が、投下を楽しみにしてるよ

どうでもいいが>>710みたいな擬音って、SSだとよっぽど上手く使わないとギャグにしかならないような

712:名無しさん@ピンキー
08/01/12 00:18:40 eSCIwP9o
「モルサァ」とか初めて聞いたww
どんな場面で使うのこれ

713:名無しさん@ピンキー
08/01/12 00:30:42 OLMwCZk9
>>712
大ヒント:ファービー

714:名無しさん@ピンキー
08/01/12 00:38:45 YXCcKf/T
712じゃないがファービーでぐぐって爆笑したw
てっきりキヨウとかヨーコみたいな大きなおっぱいがゆっさゆっさしてるときの擬音かと思ったもんで

715:名無しさん@ピンキー
08/01/12 02:31:00 eSCIwP9o
お茶吹いた。ファービーかよwwwwww
そして714の解釈にも吹いたww

716:名無しさん@ピンキー
08/01/12 02:40:27 02HPMo1w
潮吹きとかなぜかプシャーって感じだよな
実際はビチャチャチャチャチャチャって感じだけど

717: ◆Lpi7YUvTkQ
08/01/12 04:54:53 YXCcKf/T
久々投下。
シモン×ニアでとにかくおっぱいおっぱい
DVD6巻ジャケのニアの乳とシモンさんの手を見ながら妄想膨らませて書いた

718:シモン×ニア
08/01/12 04:55:46 YXCcKf/T
「うーん……」
形の良い眉をハの字にして、ニアは寝室の姿見に映る自分の身体をしげしげと眺める。
ショーツ一枚だけのなんとも無防備な姿だが、そんなことに構っていられないほどに彼女は真剣だった。
風呂上りの肌は薔薇色に上気し艶めいて、若い娘らしい健康的な色香を漂わせている。
すらりと伸びた手足は細いが、シモンと出会った頃とは違って女性的な丸さを帯びており、かつての十代の少女特有の硬さはもはや微塵も感じられなかった。
しかし今の彼女にとっては、それはどうでもいいことだった。
シモンの心を虜にする美しい双眸も、何度吸われたかもわからない薄紅色の唇も、愛し合うときに幾度も口付けられたきらめく髪も、ニアの関心の対象ではない。

姿見に映った自身の、胸。
ただその一点だけを、彼女はこの上なく真剣な眼差しで、じいっと見つめていた。


(形は悪くない……よね?)
丸い乳房を見つめながら自問する。
きめ細やかな肌は風呂上りの水分と汗が残り、ふっくらと柔らかい。
白い肌に点々と残る赤い痕を見、ニアは頬を紅潮させた。ここしばらくの間、自分の肌が本当の意味で「真っ白」になったことがないことに思い至ったからだ。
乳房は綺麗なお椀型の曲線を描き、頂点はつんと上を向いている。
(シモンはここがすごく好きみたいだけど……)
指先でそっと擦ってみるとくすぐったいような刺激を感じたが、昨夜彼に与えられた快楽の比ではない。
何度も吸われ舐られて、指先で焦らすようにいじられて。
そんなに強く吸われたらいつか先っちょが取れちゃう、と小さく文句を言ったら、彼は大笑いしていたが。
(取れないにしても、色が黒ずんじゃったりしたら嫌だなあ)
鏡に映る小さな乳首は綺麗なピンク色で、今のところそのような心配はなさそうだ。

(形はいいけど……大きさは?)
そのことに思いをめぐらせると、ニアの眉間に皺がよった。
多分、決して小さくはない。……が、とくに大きいというわけでもない。
鏡の中のものではない、自分の乳房を見下ろす。柔らかな曲線を描く二つの膨らみを、ニアは掌でふにゅ、と押しつぶしてみた。
柔らかなそれは、掌に吸い付くように動きに合わせて形を変える。

ふよ。ふにふにふに。

(自分で触ってもあまり何も感じないのに、シモンに触られるとなんであんなふうになっちゃうのかな……)
大きくて少し骨ばったシモンの手を思い出すと、ニアの胸の奥が疼いた。
昔と違って泥に塗れることはなくなったけれど、どこか不器用な彼の人となりを表しているあの手が好きだった。
細く長い指は職人めいた表情をもっており、生き物のようにニアの身体を這って高みに追い詰める。
夜に限ったことではない。頭を撫でられること。抱き寄せられること。頬を優しく愛撫されこと。
彼からの接触全てがニアにとっての快感だった。



719:シモン×ニア
08/01/12 04:56:11 YXCcKf/T
不意に小さなくしゃみが出た。
裸のまま鏡の前であれこれ考えていたのだから当然といえば当然か。ニアはもそもそと寝巻を着込んだ。
寝巻の上から再度胸を撫でてみる。
思えば、これでも随分大きくなったのだ。
当時は全く気にしたことがなかったが、シモンと出会った頃のニアの胸は同年代の少女たちに比べて随分控えめだったに違いない。
(シモンにたくさん触られたから大きくなったのかも)
「胸は揉まれると大きくなる」というのはどうやら俗説らしいが、自分に限っては例外なのではないかとすらニアは思う。
初めてシモンと肌を重ねた頃、ニアの胸はほんのささやかな膨らみしかなかった。
それが、揉まれて吸われて触られまくった結果。
(Cカップ、だもの)
ブラの内側のタグに表記された「65C」を脳裡に浮かべ、ニアは再度形の良い眉をハの字にした。


元々、ニアは自分と他人を比較してあれこれ気にする性質ではない。
容貌や身体的特徴についてもそれは同じで、誰かを羨んだり自分に足りないものを気にしたりすることはなかった。
それが今このように悩んでいるのは、先日キヨウ、キヤルらとショッピングに繰り出したときからだ。
(キヨウさんの胸、すごく大きかった)
三人連れ立って訪れたランジェリーショップ。下着の見立てをして欲しいと引きずりこまれた試着室で目の当たりにしたキヨウの胸は、それは見事なものだった。
ニアとは違い大きなカーブを描き、ブラから白い乳房が溢れんばかりであった。―実際、このとき試着していた下着はサイズがキヨウには小さかったようなのだが。
それでも印字されたカップ数はニアより三つも四つも大きかったし、カップそのものにはメロンくらいなら楽々収まりそうに見えた。
否、キヨウの胸が大きいことなら昔から知っている。ヨーコの胸だって負けず劣らず大きい。
ニアが本当に衝撃を受けたのは、キヨウの胸の大きさではなかった。
(……とっても柔らかくて、気持ちよかった)
試着を繰り返して、きゃっきゃとじゃれ合っているときに偶然触ってしまったキヨウの胸。他人の胸を触るなど勿論初めての経験だった。
ニア自身の肌も十分柔らかいはずだが、やはり自分で自分の肌を触るのとはわけがちがう。
張りがあって、柔らかくて温かい。少し力を入れただけでふにゅっと形を変えて、指が埋もれる。
女のニアがこれだけ気持ちいいと感じたのだ。あの柔らかさを持ち得ないシモンが、自分の乳房に夢中になるのにも得心がいくとニアは思う。
しかし得心がいったらいったで、新たに疑問が湧いたのだ。
(シモン、この大きさで満足してるのかなぁ)
ニアの胸よりも、キヨウの胸のほうが揉み甲斐―というのもどうかと思うが―があるのは、多分間違いない。
シモンから胸の大きさについて何か言われたことは一度もない。
仮に何か思うところがあったとしても、彼はそんなことを絶対に口にしたりはしないだろう。
だからこそ、気になる。
実はもっと大きい胸のほうが好きなのではないか。「大きい胸でしかできないこと」をしてみたいと思っているのではないか。
キヨウから教えてもらった「それ」を思い出して、ニアは顔を赤くした。
ランジェリーショップを出た後、キヨウの胸についてニアが素直に感嘆したことを告げると「胸が大きいとそれはそれで大変なのよ」と色々なことを話してくれたのだ。


720:シモン×ニア
08/01/12 04:56:46 YXCcKf/T
曰く。
胸が収まることを前提に下着を探すから、選択の余地がない。
可愛いブラを見つけても、そもそもメーカーがサイズを作っていない。
ストラップがゴツい。
胸が重くて肩がこる。酷いときは毛細血管が切れて内出血をおこす。
胸しか見てない男が寄ってくる。
バカだと思われる。

等など。どれもニアには未知の体験だった。
しかし、最後にキヨウはにっこり笑って言った。「でもね、胸が大きいからこそしてあげられることもあるのよ」と。
好奇心に目を輝かせるキヤルを「あんたはまだ彼氏いないでしょ」と制して、キヨウがぽしょぽしょとニアに耳打ちして教えてくれた「それ」。
(胸の谷間に、男の人の……を、挟んで……)
そんな行為があることを、今までニアは全く知らなかった。
シモンも知らないのだろうか。ちらりと考えて、ニアはその可能性を否定した。
手での奉仕、口での奉仕、様々な体位。全てシモンによって教え込まれたのだ。
一体彼がどこからそういった知識を得ているのかはよくわからないが、胸での奉仕だけ知らないということはないだろう。
(あえて要求しなかったのね、シモン)
彼はあまり自分の欲求を率直に表すタイプではないが、夜のことに関しては自分がリードしなければならないという気負いがあるのか積極的な態度を見せる。
ひょっとしたら単に好色なだけかもしれないが。

(キヨウさんは、Cカップでも出来ないことはないって言ってたけど)
ぽよ、と両の乳房を寄せてみる。……正直、なかなか厳しいような気がした。
できないとなるとしてあげたい。してあげられない自分が悔しい。
ニアは、彼女にしては珍しく不貞腐れたような思いでベッドに潜り込んだ。




721:シモン×ニア
08/01/12 04:57:22 YXCcKf/T
「……どうした? ニア」
腕の中の恋人の頬を撫でてシモンは問いかけた。明かりを落とした寝室の中、見下ろす彼女の表情は冴えない。
今日一日、どこか浮かない顔をしているのには気づいていた。
彼女のほうから何か言ってくるのではないかと思っていたが、結局何も言わず、それどころか「何も聞いてくれるな」とばかりに普段どおりに振舞おうとする。
ゆえにこちらとしても何も出来ず、夕食をとり風呂に入って、いつも通りニアを閨へと誘った。
なんとなく拒まれるのではないかと思っていたが、彼女は少しの逡巡の後、結局いつも通りシモンに寄り添った。
が、口付けを交わし、シモンの指が乳房をやわやわと這ったとき、ニアは突然身体をびくりと震わせた。
「ん、やっ……」
拒むように小さな声すら出して、シモンの身体の下で身を捩る。そのまま腕で乳房を隠すようにして顔を背けてしまった。
「……?」
答えてくれない恋人は、どこか拗ねているように見える。
触れ方がまずかった、ということはないだろう。
関係をもったばかりのころ、我を忘れてむしゃぶりついて「痛い」と泣かれて以来、ニアへの触れ方にはいつも気をつけているつもりだ。
生理前は胸が張って触られると痛いと以前言っていたこともあるが、予定日はまだ先のはずだった。
「ニア、言ってくれなきゃわからないよ」
耳元で囁いて、かぷ、と耳朶を食む。甘えたような声を出してニアはむずがった。
そのまま伏せた瞼、頬、額に唇を落とし、唇に触れるだけのキスをした。
角度を変えて、わざとちゅ、ちゅ、と音を立て、何度も何度も繰り返し口付ける。
宥めるようなキスが功を奏したのか、桜色の唇もやがてシモンを求めるように蠢き始めた。
唇で求め合う音に唾液の混ざり合う音が混じり始める頃には、ニアの腕はシモンの背に回されていた。

「で、どうしたんだよ、ニア?」
絡み合わせた舌を名残惜しい思いで離すと、シモンは再度ニアに問うた。
散々舐り合い、キスだけで軽く達したニアの表情はひどく扇情的だった。
涙に濡れて潤んだ瞳。薄く開けられた唇は今なお誘うように赤く、いつまでだって吸いついていたいとすら思う。
こんな問答などさっさと終わらせて、早くニアを抱きたい。
ニアの口からどんな言葉が飛び出てくるのかとシモンは身構えたが、ニアの口から発せられた言葉は全く彼が予想していないものだった。
「シモン……あのね、シモンは」
「うん」
「パイズリとかしたいって思う?」
「ぶっ!!」


722:シモン×ニア
08/01/12 04:57:48 YXCcKf/T
シモンは勢いよく枕に頭を沈めた。
……言葉の内容もそうだが、ニアが「パイズリ」などという単語を口にしたという事実のほうが、どちらかというとシモンの心を打ち砕いた。
よろよろと頭をあげて、きょとんとした表情のニアに訊ねる。
「ニ……ニア、どこでそんな言葉を」
「キヨウさんに教えてもらったの。男の人はみんなパイズリが好きなんだって。ね、シモンもしてほしい?」
「ニア、頼むからパイズリって言うのはやめてくれ」
彼女の口からそんな卑猥な言葉を聞きたくない、という男心をいまいち分かっていないのか、ニアは困ったようにシモンを見つめている。
(困ってるのは俺のほうだよ)
したいかしたくないかと言われれば、「興味がないと言えば嘘になる」としか答えられない。
ニアの乳房に自分のペニスが挟まれてしごかれる様は、それはそれは背徳的で淫靡に違いない光景だろう。
ただ、今までそれを彼女に要求しなかったことに深い意味はない。
(どう答えたもんだろ)
「したい」と答えたら、してくれるのだろうか。それはそれで嬉しいような気もするが、男としてどうなのかという疑問も残る。
身勝手な願望かもしれないが、こういうことは男の自分のほうから要求して、ニアが戸惑いつつ受け入れるという形が最も理想的だと思うのだ。
彼女が積極的なのは大いに喜ばしいことではあるのだが。

シモンが上手く答えられずにいると、ニアは視線を逸らし、おずおずと訊ねた。
「シモンも……やっぱり、大きい胸が好き?」
「え?」
「キヨウさんやヨーコさんみたいに、大きい胸のほうがいい?」

(……ああ、そういうことかぁ!)
しょぼんと俯きながらシモンの答えを待つニアに、愛おしさがこみ上げる。
今日一日の浮かない顔、拗ねたような態度が途端にいじらしく思え、胸がきゅう、と締め付けられた。
(ニアでもそんなこと、気にすることがあるんだな)
不安げな彼女とは対照的に、油断するとニヤニヤとだらしない笑顔を浮かべてしまいそうだった。
胸の大きさなんて全く気にしたことがなかった。
いや、例えば情事の最中や事後に彼女の乳房を見て「随分大きく育ったなあ」と妙な達成感に浸ることはある。
が、それはあくまで昔のニアと比較して大きくなったということを実感しているだけであって、小さかった頃は小さかった頃でその時のシモンにとってのベストだったのだ。
大きさなんて関係ない。好きな女の胸だからいいんじゃないか。
(……いや、まあ、そりゃ、子供の頃は大きな胸に目がいってたこともあるけどさ)
ニアと出会う前のことを思い返すと、ちくりと胸が痛む。温泉での出来事などは彼女には口が裂けても告白するわけにはいかない。
惚れた女の前では常に「かっこいいシモン」でいたいのが本音だった。


723:シモン×ニア
08/01/12 04:58:10 YXCcKf/T
「ニアは」
シモンは固くなった己を、ニアの下腹部に押し当てるようにして問う。
「俺のコレが、もっと大きかったらいい、なんて思う?」
「……思わない」
目をぱちくりさせて、ニアは答えた。
「それと同じだよ。俺はニアの胸だから好きなんだ」
さっと彼女の頬に朱が差して、はにかんだような、照れたような笑顔がシモンを見つめた。
「シモン……私も」
美しい唇が開き、告げる。
「私もシモンのおちんちんだから好きです!」
「ぶはっ!!」
ごす、と再度シモンは枕に突っ伏した。

「ニ……ニア、頼むからそういう単語はあんまり……」
「はい?」
やはりいまいちよくわかってくれていないらしいニアの顔を覗き込み、シモンはまあいいか、と気を取り直す。
「ニア、そろそろいい? 俺ずっと我慢してるんだけど」
「あ……うん」
恥ずかしそうに答えるニアに再度の口付けを落としながら、シモンは考えた。
今日のところは見送りだけど、ニアさえよければいつか胸で奉仕してもらうのも悪くないかな、と。




724:多元宇宙なおまけ
08/01/12 04:58:48 YXCcKf/T
不満だった。大不満だった。
そりゃあ、確かに自分は昔「胸の大きさなんて関係ない」という旨を彼女に言ったし、その考えは今でも変わっていない。
しかしあんなに大きくたわわな彼女の乳房を目の前にして、揉むな触るなとはあまりに酷い話ではないか。
せっかく大きくなったんなら、そりゃ揉みたい。触りたいに決まっている。まったく拷問と言っても差し支えない状況だ。
しかも今彼女の乳房に吸い付いているのは、自分ではない別の人間なのだ。
一日中彼女の胸を独占し、夜でさえ好き勝手に彼女を呼びつけてその乳首に吸い付く。
「たくさんおっぱい飲みましたねぇ」
甘ったるく優しい声は、自分ではなくそれに対して向けられたもので。
「げっぷしましょうね~」
「けぷ」
……彼女の胸に抱かれた小さなそれは、可愛らしいげっぷをした。
すっかり母乳を吸われた乳房は、以前と同じ大きさに戻ってしまっている。しかし母乳で張っているときは痛くて揉めるものではないらしい。
残念だ。つくづく残念だった。
「はーい、パパに抱っこしてもらいましょうね」


ニアの腕から、彼女の胸を独占する憎らしい小さなそれを受け取り、シモンは言った。
「たくさん飲んで早くおっきくなれよ~。練習用のドリル、もう用意してるからな~」




ちょっと前の妊娠ニアの流れが面白かったんでおっぱい繋がりで書いた
正直すまんかった

725:名無しさん@ピンキー
08/01/12 05:00:07 YXCcKf/T
投下終了。
胸の大きさ気にするニアが書きたかっただけだった
ニアのブラサイズ勝手に決めてごめんなさい
挿入がなくてごめんなさい 次こそは必ず……!
次の投下まで1ヶ月くらい休む予定なので次の職人さんカモンカモン

726:名無しさん@ピンキー
08/01/12 06:43:22 LHgZA7FO
ふはっ
いつも金蔵さん朝投下するから、朝起きたらスレをチェックする俺がきましたよっと。

金造さんのニア視点大好きだ…!普通の女の子って感じがしてかわいいよ
こんな子にパイズリされる総司令が羨ましすぎるwww
1ヶ月後も楽しみにしてますね。

727:名無しさん@ピンキー
08/01/12 08:00:21 eQGYxI11
やっとスレが動き出した・・・

728:名無しさん@ピンキー
08/01/12 08:04:54 xekJj3m7
常時ニアニアが止まらなかったwwwwGJ

729:名無しさん@ピンキー
08/01/12 08:58:53 9p69lswl
神よGJJJ!!

なんかさ、ニアニアできるっていいよね。幸せ。

730:名無しさん@ピンキー
08/01/12 12:23:50 l3bDnLDO
久々の投下乙ぱい!
>>725氏の書く甘ーい二人にニヤニヤしっぱなしですw
胸の大きさを気にする女性ってのは可愛いくて良いなぁ

731:名無しさん@ピンキー
08/01/12 13:08:55 u035XYFM
キヤルやダリーからすればCカップで贅沢言うなって感じだろうなw

732:名無しさん@ピンキー
08/01/12 13:09:11 OLMwCZk9
かっこつけなシモンと
天然爆弾発言なニアが
可愛くて可愛くてもう
ニアニアが止まらないw
GJ!

733:名無しさん@ピンキー
08/01/12 14:25:00 opD/w93H
やっぱりニアニアはいいな!gj

734:名無しさん@ピンキー
08/01/12 14:41:00 ZiNX237A
最後の1レスでダヤッカオチを想像していた俺は・・・

735:名無しさん@ピンキー
08/01/12 15:19:38 Q+swVM4e
気ガス

736:名無しさん@ピンキー
08/01/12 15:31:19 75nRlXqs
>>731
ダリー「すぐに大きくなるって言いましたよね!?どかーんってなるって!」
ヨーコ「え?え?ダリー、な、なんの話?」
キヨウ「ちょっと、どうしたのー?」
ダリー「キヨウさんも!わたし覚えてるんですよ!?」
キヨウ「………何を?」
ヨーコ「………さ、さあ……?」

ボインボイン ボイーン

ダリー「うわぁぁぁぁぁぁぁん!」

737:名無しさん@ピンキー
08/01/12 15:47:54 opD/w93H
モルサモルサ モルサァ

738:名無しさん@ピンキー
08/01/12 16:13:47 Oy2W0as7
いいもの読ませてくれてありがとう!
「先っちょ取れちゃう」あたりさすが心理描写上手いなあ。

739:名無しさん@ピンキー
08/01/12 17:50:43 g05aiFHQ
>>736
誰かダリーの乳を揉んで大きくしてやってくれ・・・

740:名無しさん@ピンキー
08/01/12 22:12:17 DBjoF+Bg
なんつーか、今回もGJなシモニアでしたな。悩んでるニアかわええwそしておまけの自分の子供に対して不満げな大人気ない、
それでいて子煩悩っぽそうなシモンもかわええw

741:名無しさん@ピンキー
08/01/13 00:44:11 da6KM9aN
>>739
だから揉んでも大きくはならんってw

でも恋人に揉まれる→女性ホルモンの分泌がさかんになる→乳が育つ
ってのはあるみたいだね
そう考えると、シモンときゃっきゃうふふな7年間を過ごしたニアの乳が
ぷりぷり育ったのも当然なのか

742:名無しさん@ピンキー
08/01/13 16:50:16 1NCCFpfE
>>739
あまりに貧乳を気にするダリーに見兼ねたギミーが、
どこからか仕入れた情報(異性に揉まれるとでかくなる)ダリーに教え、
ダリーは悩んだ末グレン団の男達を思い浮べ消去法でギミーにお願いする。
ギミーは始め慌て驚きながらも承諾し、ダリーの胸を(ry
というギミダリ妄想が…
近親相姦系苦手だったらすまん

743:名無しさん@ピンキー
08/01/13 17:18:03 CLi2k/Xw
揉んで大きくなるわけじゃなくて、「好きな人に愛撫されてる」という幸福感がホルモンを刺激して大きくなるらしいよ。
むしろ胸ばかり揉んでたらマッサージ効果で局所的にスリムになる可能性がある。

744:名無しさん@ピンキー
08/01/13 17:32:42 1NCCFpfE
>>743
恋愛初心者だったり無知故の、認識の誤りから起こるエロエロ展開なんてのもよくあるはずだ!(多分)

745:名無しさん@ピンキー
08/01/13 18:32:59 0NfJgEr2
>>744
ギミーがベッドの下に隠し持っているそういう本から
青少年向けの誤った知識を収集した耳年増ダリーが
シモンやロシウやダヤッカを見て
「昼間はあんな穏やかな顔しつつ夜は奥さんとあんなことやこんなことを」
と悶々としているところに偶然ゾーシイが(ry

そんな多元宇宙に迷い込んだ


746:名無しさん@ピンキー
08/01/13 22:03:51 Ii1KzsFc
>>745
ダヤッカ「さぁ咥えろ、このメス犬が」
キヨウ 「ハウゥッ」
ペシペシッ(←肉棒ビンタの音)

少年誌って大概がこんな風に、男がすごいSで女がMだから、
それに悶々とするダリーはドエムなんだろうな

747:名無しさん@ピンキー
08/01/13 23:05:43 celCb1AP
誰かティトリー×カミナ書いてくれ
ゲームのオリキャラだけどティトリー好きだ

748:名無しさん@ピンキー
08/01/13 23:18:50 qBZ1VyMQ
書いてくれって言うだけじゃなく、燃えたぎる熱い妄想をそえるといいってばっちゃが言ってた
DSというと、酒池肉林ケーブも良さそうだ。兄妹合体とかさ

749:名無しさん@ピンキー
08/01/13 23:50:37 EX0CLLUa
そういやあいつは何で箱に入れて捨てられなかったの?
自我がないから?

750:名無しさん@ピンキー
08/01/14 00:16:57 rmFxuKkF
>>745
俺もその多元宇宙に迷い込みたい

751:名無しさん@ピンキー
08/01/14 01:12:54 NT6M/tVm
カミナを戦意喪失させるために夜ばいをするティトリー…だがすぐに形勢逆転されちゃいそうだw

話は変わるがティトリーってフェラうまそうだよな
八重歯がコツコツあたりそうだし、舌も猫だからザラザラで気持ち良さそうだし

752:名無しさん@ピンキー
08/01/14 03:05:42 Zj5wLR84
>>745
ちょっと待て、何故ゾーシィなんだ

ここにきてまさかのティトリーの波が
そんな俺は温泉掘りが成功できなくて止まってるorz

753:名無しさん@ピンキー
08/01/14 14:53:16 ZHEnCtVQ
【DS】天元突破グレンラガン 第2部
スレリンク(handygame板:376番)


754:名無しさん@ピンキー
08/01/14 16:47:14 aWKaaQRE
「見てえものは見てえんだ」を見てえよ

755:名無しさん@ピンキー
08/01/14 18:28:21 q5IPpjlj
>>754
DVD3巻を購入かレンタルしてこいよ

756:名無しさん@ピンキー
08/01/14 21:14:00 aWKaaQRE
アニキはヨーコをどう思ってたんだろうね

757:名無しさん@ピンキー
08/01/14 21:15:46 aWKaaQRE
更新してなかった

>>755
高いからレンタルにするよ
3巻収録なんだな、㌧クス

758:名無しさん@ピンキー
08/01/14 22:07:19 L8rjAOcF
>>756
それをあれこれ妄想して
自分で好きに解釈脳内補完できるのが
エロパロとか二次創作の良いところだな

759:名無しさん@ピンキー
08/01/14 22:49:33 HyeBZxFq
誰もイナイ…?投下するならイマノウチ…
ご無沙汰です、航海日誌の人です。
物凄く久しぶりにアバン艦長×ニアの続きを投下します。前作は保管庫(月戦艦の人々(すれ違い篇))
相変わらず艦長がヘタレの上にエロもないので先に謝っておくすまねぇすまねぇすまねぇ。
次なるアバニア神が降臨されるまでのおつまみ感覚でどうぞ。
では投下

760:月戦艦の人々(散歩篇)1/7
08/01/14 22:50:19 HyeBZxFq
 【ある日の月戦艦、とある通路でのクルーたちの会話】
「お前聞いたことあるか?お姫様の話」
「あるある。艦長がこの艦にどっかの姫様を連れ込んでるって話だろ」
「やたら美人だって話じゃないか」
「どうせただの噂だろう?」
「それがよ、休憩中の連中が遂にさっき見たんだと」
「何を?」
「姫様を」
「姫様って、女性クルーの見間違えなんじゃないか?」
「それが、ピンク色のドレスに淡い金髪、白い肌にルビーの首飾りなんだと」
「うへぁwww」
「きたぁwww」
「それで、とてもこの世のものとは思えないほど綺麗な声で、道を尋ねるそうだ」
「あのう…」
「そうそうこんな感じで……」
「道をお尋ねしたいのですが」
「え?」
 クルー達は、一同目を見開いた。

761:月戦艦の人々(散歩篇)2/7
08/01/14 22:51:11 HyeBZxFq
・ニアの日記
11月20日 お天気:部屋に窓が無いからわからなかったけれど、宇宙に天気なんてないのね、
        知らなかった。でも宇宙に天気が無いのならどうしてこんな項目があるのかしら?
今日は、昨日とは全く違う出来事がありました。遂にお部屋を抜け出したのです!
抜け出そうと試みたのは、今日が初めてでした。この艦が宇宙に飛び立っていて
私に逃げ場が無い以上、ここから抜け出すのは意味がないと思っていたからです。
でも今回は、はっきりとした目的がありました。
あのひとと、話をしたい。
結局昨日は日付が変わっても彼は現れることはありませんでした。会いたくは…
ありません。けれど、私には会って訊かなければならないことがあるのです。そしてそれは、
今行動に動かさないと確信が揺らいでしまいそうな、とてもとても不安定なものでした。
どうして私を殺さないのか。憎い筈の私の部屋にどうして毎日来るのか。
どうしても尋ねずにはいられません。私は彼の返事(それは言葉でなく、ただの暴力かもしれないけれど)
を、今知りたいのです。
そうと決まればまず部屋を出なくてはなりません。きっと扉には鍵がかかっているのでしょう。
叩き壊してでも外に出るつもりだったのだけれど、
なんと、鍵がかかっていなかったのです!
外に見張りの方がいらっしゃるかと思いきや、そのような方もおられませんでした。
囚われの私が言うのもなんだけれど、なんだかこの艦とっても無用心。泥棒が入ったら
どうするのでしょう。あ、でも宇宙にいるから空き巣に入られることもないのですね。
クルーの方にも何名か会いましたが、驚いたことに皆さんとっても親切でした。
私が囚われの身だってことをご存知でないのかしら。私が裸足と見るや靴を貸してくれたり、
コーヒーを飲ませてくれたり。でも私を見るたび皆さん口々に「mgdk」とか「ktkr」とか
仰っていたのですが、一体どこの言葉なんでしょう?
けれど皆さんにあのひとの居場所を尋ねると、皆さん口を揃えて「わからない」或いは
「早く自分の部屋に戻ったほうがいいんじゃ」の一点張り。仕方が無いのでひとりで歩いて
探していたところ、あの人の居場所は分からなかったけれど代わりにとっても素敵な場所を見つけました。


762:月戦艦の人々(散歩篇)3/7
08/01/14 22:51:51 HyeBZxFq
そこは広い広い植物園。気持ちの良い暖かさで、季節は春のようでした。あたり一面に
桃色の花びらを散らしていたのはきっと桜ね。花壇には色んなお花が咲いていて、手を
伸ばすとうっかり尖った葉で指をちょっと切ってしまいました。でも、そんな風に
手を切る感覚すらとっても懐かしい気がする。
私は幸せでいっぱいでした。だって生きたお花を見るなんてすっごく久しぶりだもの。
夢中で色んなお花を見て回って、そうして一際背の高い植物の一団を抜けて、そこで――…


 そこまで書いてニアはペンを置き、はふうとため息をひとつつくと、複雑そうな顔をして
ゆっくりと目を伏せた。

                 ***

一際背の高い植物の一団を抜けた先、ニアは予想だにしなかった人物を認め、そこで漸く
自分が花に夢中になるあまり当初の目的を忘れていたことを思い出した。
それは、およそ植物園という場所には似つかわしくない風貌だった。
常日頃彼がまとっている漆黒のコートやブーツは、淡い色彩に包まれたこの春の空間で
明らかに浮いている。ニアが一瞬身を強張らせたのは、その服、その人物に対する、
もはや条件反射と言ってもよかった。
ただ、黒コートの方は様子がおかしかった。ざんばらな藍色の髪の下の顔はまるで豆鉄砲を食らった鳩だ。
「…ニア?」と口の端で呟いたような気がする。
驚きすぎてどうにかなっちゃったのかしら、ニアは一瞬自分が所謂「脱獄囚」であることを忘れて手を伸ばし、
一瞬後にそれを後悔した。伸ばした手を、すごい力で掴まれたのだ。


763:759
08/01/14 23:04:12 HLuPVhig
(すいません投下中にパソコンの調子が…アウアウ
深夜に再トライします本当にサーセン)

764:名無しさん@ピンキー
08/01/14 23:57:03 aWKaaQRE
>>763
ktkr
全裸待機

765:名無しさん@ピンキー
08/01/15 00:00:03 5J6nQq2b
>>763
mjdk
こちらも全裸で待機

766:名無しさん@ピンキー
08/01/15 00:04:09 RkqRmbc7
ここでおあずけっすか…

待機

767:名無しさん@ピンキー
08/01/15 00:28:28 JYkyZF3I
頑張れ759!!!!
生殺しぃ…

768:4/7
08/01/15 00:33:58 VBvVgeTn
はっとニアが顔を上げてシモンを見る。目元が暗くて表情がよく見えない。
彼の口がゆっくりと開き、ニアは、(……怖い!)次の瞬間には、その腕を振り払っていた。
身に染み付いた恐怖は、自然と彼女の身体をシモンから遠ざける。それを見たシモンの瞳に
奇妙な光が揺らめき、―…次の瞬間には振り払われた手でニアの頭を強引に掴んでいた。
「っ…」
「…ここで、何をしている」
 冷たい声が上から降りかかる。身体を押し返そうと突っぱねるニアの手をひねりあげ、
シモンはぎりぎりと力を込めた。
「外に出ていいとは言っていない」
「…私は、あなた方に命令される筋合などありません」
「はっ、いいご身分だな」
強引に突き飛ばされてニアは「きゃっ」と小さな声をあげて花壇に倒れ込んだ。
そのニアに歩み寄ろうとし、しかし背後から歩み寄る足音を耳にしてシモンは静かに振り返った。
「…ブータか」
「どうかしましたか、何か物音がしたので」
「…………………………………いや、いい」
この女を部屋まで連れて行け、そう呟いてシモンはふらふらと歩み去って行く。
「ああ、また艦の螺旋力が不安定に…」
「?」
「いえ、なんでも」
助け起こされながら疑問符を浮かべるニアに応じつつ、果たしてブータは嘆息した。


                ***

769:5/7
08/01/15 00:35:23 VBvVgeTn
・艦長の日記
11月20日 天気:あああああああ
もういやだ。しにたい。誰か俺を殺せ。

机に突っ伏して蠢こうとも自分が犯した失態は消えない。
こんな姿を見て、誰が天を股にかける宇宙戦艦の艦長と思うだろうか。シモンはうつ伏せに
なったままくぐもった声を出し、ボールペンの先で黒い染みを作った。
「どうしてあんな心にもないこと言うんですか」
今流行りのツンデレですか。そう言ってブータは項垂れた主を見つめた。
敬意もへったくれも無いその台詞にシモンは鬱陶しそうに顔をあげ、しかし忽ち影を落とし、
枕元のドリルに手を伸ばそうとする。ブータがその前に立ちふさがった。
「ブータそこをどけ。俺殺せない」
「自殺を図るのはあなたの勝手ですが、この艦を動かせるのはあなたしかいない以上
 今死なれると困ります」
ニア姫を宇宙のど真ん中で飢え死にさせるつもりですか。
今最も出されたくないであろう名前を出され、シモンの身体がぎくりと固まる。
そして、大きくため息をついてあらぬ方を見やった。
「大丈夫か?、って」
「…?」
「大丈夫か、って言いたかったんだ。指を怪我してたから。
 痛くないか、とか。
 医者を呼んだほうがいいか、とか。
 …腕を掴んだだけであんなに怖がられるなんて思っていなかった」
久しぶりに会った彼女はとんでもなく綺麗に見えて妙に緊張して身体が固まった。
拒絶されたと分かって頭が真っ白になった。
気が付くと目の前には突き飛ばされて倒れたニアがいた。あんな言葉を言うつもりはなかったのに。
「日記の中では素直なのに現実に帰ると途端に不器用ですね」
「…まさかお前俺の日記読んだのか」
「読んではいませんが内容の想像はつきます」
昔馴染みの獣人の言葉に、シモンは無感情に、そうか、とだけ応えた。
そうして天井を見上げてくつくつと喉を鳴らす。
「花に囲まれてニアは楽しそうだった。あんな風に笑うんだな。俺は知らなかった」
 なあ俺、どうしたらいいんだろう。
妙に幼くぽつりと呟く巨大月戦艦冷血無慈悲の鬼艦長を見遣り、その副官はぼそりと
「素直になったらいいんじゃないですかね」とだけのたまった。

770:6/7
08/01/15 00:36:47 VBvVgeTn
                 ***

(あの時咄嗟に腕を振り払ったけれど、あれでよかったのかしら)
さっきからそのことが気にかかっている。ニアはベッドに腰掛けて悶々とした。
怖かった。だから手を振り払った。いつものパターンから考えて、手を掴まれた後には
罵声が続くと思っていた。…いや、実際罵られたではないか。手を振り払ったその後に。
再度身体を捕まれて。でも、もしあの時手を振り払っていなかったら?…妙に頭について離れなかった。
だって、「連れて行け」と副官に指示を出した後の彼の背中が、妙に寂しそうに見えたの。

彼の中で何かが変わったのだろうか。いやそんな筈はない。だって突き飛ばされたりされたもの。
でも、でも…
(変わっていないのは私も同じね。彼のことを知りたいと思っても、やっぱり怖いと思ってる)
妙に落ち込んだ気分になって、ニアは手元の日記の表紙さする。時刻は夜10時。
(今日、あの人は来るのかしら)そう思った時だった、ニアの部屋にコンコンというノックの音が響いた。
ニアは扉を見つける。1秒、2秒、3秒……扉が開く気配は無い。たっぷり1分待って、
しかし扉は開かなかった。ニアは不思議に思って扉に手をかけ、
慎重にゆっくりと、
扉を少しだけ開いてそして
「…お花?」
そこには、つまり通路であるが、花束が置いてあった。


771:7/7
08/01/15 00:38:25 VBvVgeTn
や花束などという大層なものではない。花束にしては趣味が悪すぎる。
色相だとか花の組み合わせだとかを盛大に無視して単に綺麗(と摘み手が思ったのであろう)花が
強引にまとめられていてとどのつまりがセンスが皆無であった。まるで素肌にボンテージを
着るようなセンスの人間が作った花束だ。

ニアが花束を持ち上げると、小さな紙が落ちた。ノートの切れ端らしきそれに、
ボールペンの染みだらけの文字が小さく一言だけ書かれている。『ごめん』
なぜかニアにはこのプレゼントの贈り手が分かった。妙な確信があった。真っ黒な背中を丸めて、
一本ずつ花を摘む姿が頭に浮かんだのだ。
(……)
ニアは暫くの間それを抱えたまま戸惑った表情を浮かべた。
誰もいない通路に、カサカサという花束の音だけが響いている。
昼間、彼に掴まれた手首がヒリヒリと痛い。
辺りには花の香りが漂っている。
たっぷり躊躇して、そしてニアは決心した。



暫くして、静かな通路に扉の閉まる音が響く。
辺りには甘ったるい花の香り。しかし扉の前に花束の姿はもうなかった。
代わりに置かれた小さな便箋には、小さな可愛らしい文字が並んでいた。
『ありがとう』

了.


772:名無しさん@ピンキー
08/01/15 00:38:49 VBvVgeTn
投下終了。
ちなみにニアが扉を開けて閉めるまでの間艦長は通路の角で壁に張り付いて息を殺してる。

途中間が開いてほんとにすいませんでした。書き込めなくてあんなに胃がキリキリしたのは初めてだぜ…
投下内容含め、全体的に物凄く反省している。

773:名無しさん@ピンキー
08/01/15 00:42:22 /V8TyQUq
投下乙ですー

ブータさんツッコミ的確すぎて吹いた
そして艦長は既に小学生のガキ大将レベルにまで退行してる気が…

774:名無しさん@ピンキー
08/01/15 00:53:05 JYkyZF3I
ちきしょー艦長かわいいよ艦長
いちゃこらしてないのにニヤニヤが止まらないんだぜ…
兎にも角にもGJです。文通かわいいな

775:名無しさん@ピンキー
08/01/15 01:26:37 cHjD9/vg
日誌の人を体育座りで待っていた俺参上
やべえええニヤニヤがとまらねぇwww
艦長はお返事の手紙を宝物にしてなにかにつけて読み返すに違いない
萌えをありがとうGJ

776:名無しさん@ピンキー
08/01/15 02:31:02 AVMZY7Ru
ニアの日記が自然と本人の声で脳内再生された。端々の細かいネタもワラタw 特に
>「ブータそこをどけ。俺殺せない」
はねーよwww ともあれGJでした。
しかし副官ブータの声はロシウで再生されるのはなぜなんだぜ

777:名無しさん@ピンキー
08/01/15 03:50:39 hB3lFxsM
日誌の人、乙&GJです!
このスレになってから職人様の投下が少なくて悶々としていたところに
大変よいものを…!おいしく頂きましたw
いつも思うけど素肌にボンテージとかツンデレですかとか
随所のネタ面白すぐる
続編期待してます…!

>>776
俺は一話アバンの副官の人の声で再生されるがその度に
ブータっつー名前とのギャップに脱力するw

778:名無しさん@ピンキー
08/01/15 06:12:33 jgmmdm2K
GJです!!

ところで前作どころか、保管庫全部見れない…
(エロ写真になっちまってる)なんてこったい


779:名無しさん@ピンキー
08/01/15 08:28:32 /V8TyQUq
>>778
アニメその他の部屋を直でブックマークしてないか?
グレンラガンは点数が多いから、こないだから独立したページをもらってるぞ

780:名無しさん@ピンキー
08/01/15 10:39:37 /dahz3tX
>>776
なんとなく副官のキャラがシモンのあしらい方を覚えたロシウってかんじだ
この二人の掛け合いも面白いwww

781:名無しさん@ピンキー
08/01/15 14:57:57 aF5W24Vw
やっと艦長分の補充できた!ありがとーーー!


782:名無しさん@ピンキー
08/01/15 21:29:24 oqg8keYb
>>777
人間形態のブータはタブーって言うらしい。

783:名無しさん@ピンキー
08/01/15 21:49:46 RkqRmbc7
どっちにしろ呼びにくさと語感の悪さは変わらないっていう

784:名無しさん@ピンキー
08/01/16 15:59:56 Ky9T+4Fe
「副官さんって親切な方ですね」
「あっ、あいつは巨乳好きなんだよ!」
またニアを怒らせてしまった艦長。


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