08/01/02 18:28:02 9HLmCoD6
「嬉しく、ないの?」
俺は敢えて聞く。
「え!?」
チアキちゃんは驚いてこちらを見上げた。
「だってチアキちゃん、あまり喜んでなさそうだからさ…」
嘘です。今チアキちゃんがハイテンションだということは手に取るように分かります。
気の迷いかな。チアキちゃんが慌てて縋る姿を見たくなったんだ。
「そ、そんなことない!そんなことないぞっ!」
「本当に?」
俺はチアキちゃんを煽り続ける。チアキちゃんは思うように反応してくれる。それが可愛くて仕方がない。
「本当だ!…むしろ藤岡は条件を飲んではくれないと思ってたからさ…」
「バカだなあ。」
「な!?バカとはなんだ!私は真剣に」
チアキちゃんの握力が強まる。
「俺も真剣だ。」
「…!」
「俺は、チアキちゃんの想いにできる限り答えたい。そう思ってる。」
「…」
「チアキちゃんの想いを無碍にはしないよ。必ずや平等に、ね。」
「本当に、いいんだな?」
「男に二言はないよ。」
俺は言い切った。それでもまだチアキちゃんは不安そうだ。
「それでも、藤岡の中での一番は…」
そっか。チアキちゃんは俺の中での一番でありたいのか。じゃあ…
「好きだ。」
「え!?」
「俺はチアキちゃんが好きだ。一番にね。」