07/12/27 16:39:15 aZA7Wzzq
俺とチアキちゃんは、しっかりと手を繋いで歩く。
「…、それで、話…はなんだったんだ?」
「ああ…」
すっかり忘れてしまっていた。
「わかった。話すよ。」
チアキちゃんは何かを覚悟しているようだ。鋭いな。
「俺がチアキちゃんを呼んだのは、俺の事を諦めてもらうためだったんだ。」
「え…あき、らめる?」
チアキちゃんの声が震える。
「うん。最初はね。でも、チアキちゃんの『熱烈なアプローチ』を受けたら考えが変わったよ。」
「え…」
「チアキちゃんの想いは僕が思っていた以上に真剣だった。蔑ろにはできないよ。」
「それじゃあ!」
「けど、だからといってチアキちゃんてつき合えるわけじゃない。」
「…じゃあ。じゃあ、どうしてくれるって言うんだよー!」
俺はあくまでも冷静に答えた。
「さっきの条件、飲もうか。」