07/12/27 16:24:09 aZA7Wzzq
俺は、約束の時間より8分ほど早く公園に着いた。
俺はベンチに座って彼女を待つ。果たして、彼女は来るだろうか。
再び時計を見ようとした途端、視界が遮られた。後ろから手で目を隠されたようだ。
「うわぁっ!」
だ、誰だ!ってそれは愚問か。俺はそっと彼女の手に触れる。
間違いない。
俺は目隠しを外して振り返った。
「チアキちゃ、うわっ!」
彼女はいきなり抱きついてきた。
「藤岡ぁっ!藤岡ぁっ!」
な、なんなんだこの甘えっぷりは!
「やっと、やっと二人きりに!」
「お、落ち着いてチアキちゃん!」
「はっ!」
漸くチアキちゃんの動きが治まった。
「す、すまない」
今の行動を恥じているのか、もじもじとしている。
「とにかく、座ってよ。」
俺は隣に座るよう促すが、チアキちゃんは容赦なく俺の上に深く座った。