07/12/26 00:09:21 743RwZTh
やっぱりか。
私は自室に閉じこもり、ベッドに横になる。
「藤岡、うまくいったんだなあ。」
私はふじおかを抱きしめる。
「ふじおかぁ…」
切ない。切ないよ。
だが、まだ終わってはいない。まだ機はある。私はさっちの藤岡の『呪文』思い出す。
『九時に公園で待ってる。話がしたい。』
所謂、密会だ。もしカナにバレたらカナは怒るだろうか。
いや、カナは関係ない。藤岡と二人きりになれると思うと、それだけで嬉しい。
まあ冷静に考えると、「機がある」は過言かもしれない。だが、私の高ぶる感情に変わりはない。
時計を見る。
「八時半…」
あと三十分か。そろそろ準備でもするかな。
私は制服の上にコートを着、手袋をした。マフラーも忘れない。
「よし!」
防寒は完璧だ。私は気合いを入れる。
ガラッ
「あら?チアキ、でかけるの」
「はい。…ちょっとコンビニに。」
「誘拐されるんじゃないぞー。」
「ふっ。」
私は鼻で笑う。
「お前は幸せ者だな。」
「へ?」
「それでは、行ってきます。」
「早く帰ってきなさいね。」
「はい。」
いざ、公園へ!