07/12/20 16:54:54 Zxuuiirf
みんながお風呂を出て、夜も10時を過ぎた頃それぞれ寝る部屋に入った。
まず居間、ここには男3人が寝る事になった。…と言っても設定上、タケル・藤岡・トウマの3人だ。
千秋の部屋には、千秋と内田のお友達コンビ。
カナの部屋にはカナとマコちゃんの先輩後輩コンビ。
そしてハルカはいつも通り一人でねていた。
夜10:30分頃、事は居間で寝ていた3人から動き出した。
(僕はあの三人の保護者…そして番犬なんだ。彼から目を離すわけにはいかない。)
(……なんでタケルさんはオレの事をあんなに睨んでるんだろ…何か悪い事したかな…?)
「ちょ…ちょっとトイレ行ってきます…。」
「あぁ、なるべく早く2分以内にかえてくるんだよ。」
「えぇっ…」
藤岡はタケルにそう言って居間を後にし、カナに助けを求めに行った。
2分が経ち藤岡は返ってこない。タケルは様子を見に行く事にした。
…しかし体が動かない。金縛り?…でも手や足は動く…体だけが動かない…。恐る恐る布団の中を見ると、
そこにはトウマが潜り込んで、しっかりとタケルの服をつかんでいた。
無事にカナの部屋にたどり着いた藤岡は、カナの部屋に入った。
「南、マコちゃん、ちょっと入るよ。」
「ん?なんだ、藤岡。か弱い私達を襲いにでも来たのか?」
「ばっ…!変な事いわないでくれよ!」
「えっと…あの……オレ…」
「ちょっ…マコちゃんも本気にしないで!」
その時マコちゃんは二人の話なんて聞かず、お風呂で内田が言っていた事を思い出していた。
(確か内田が、カナと藤岡がしていた事のマネを風呂場でして…って事はこの二人この後また…)
そう考えたマコちゃんは部屋を飛び出した。
「お…お邪魔しましたー!!」
「ちょっと、マコちゃん待って!南もなんとか言ってくれよ!」
「まぁ…いいんじゃない?」
「またそんな事言って…誤解を解かなきゃ……」
そう言って藤岡はマコちゃんを追いかけようとした。
しかしそれをカナが呼び止める、
「藤岡、ちょっと待てよ。」
「…え?あの、あとじゃダメかな?」
「……いいのか?…形はどうあれ、この私と二人っきりになれたんだぞ?」
「そんな事言っても…」
「………。」
何も言わず布団にもぐりこんだカナを、藤岡は置いて行く訳にもいかず、開きかけたドアを閉めた。
(マコちゃんには明日謝ろう…)