【みなみけ】桜場コハル Part3【今日の5の2】at EROPARO
【みなみけ】桜場コハル Part3【今日の5の2】 - 暇つぶし2ch411:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:16:02 CuM21Ty4
流れをぶった切って初投下。
藤カナです。











「ただいまー……って、誰もいないのか」

今日は二人が買い物に行く日だった。ぼーっとドアを閉めようとしてドアノブを握り、問題点に気づく。
人がいないところに挨拶をしている奴は不気味だ。普通じゃない。
うっかり無人の我が家に挨拶してしまった私をみたら、千秋は……奴はその問題点を指摘するだろう。
もちろん、腹が立つほどの正しさで。
千秋が居ないからといって気を抜いてはいけない。私はあいつの冷たく心にえぐり込むような突っ込みに常時反応出来なければならない。
とにかく、あいつは厳しいのだ。揚げ足ばかり狙っているクラスのアホな男子のように、獲物は決して逃さない。

「み、南……」

何かに遮られているような声が聞こえる。恐らく帰り際引っ張ってきた藤岡だ。
そういえば玄関に気配が無い。
振り返ると、靴だけがドアと壁の間に挟まっている。

こいつ……。

「無様な私を、嘲笑っているのか……」

「いや、違うから、ドアノブを引っ張るのをやめてくれないかな……」



412:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:17:05 CuM21Ty4
「どうしてそこまで…? ちょっと言い間違っちゃっただけだと思うけど」

「割と高い私のプライドと、全国のお調子者男子が許さないよ」

今日は意外と寒い。私がすぐに炬燵に入り込み電源を入れると、藤岡は上着を脱ぎながら、僅かに眉を寄せた。

「南、制服着替えないの?」

「何を言う。お前だって制服じゃない」


炬燵に入ってくる藤岡を見ながら言う。我ながらしょうもないことを。
応答しづらいだろう藤岡は曖昧に笑いながらお茶を濁した。日和ったな?

「なに? 着替えて欲しいの?」

少し制服の胸元を掴みながら聞く。案の定、真っ赤になる藤岡。

「い、いや……!ち、違うんだ、俺は、私服の南も見たいなって……」

「え」

何か急に恥ずかしいことをいいだした。言い切ってこっちの反応を見てるんじゃないよ。
くそぅ、この雰囲気は恥ずかしい。というより私が恥ずかしい。うぅ、じっと見てる……。

「さ、寒いから、炬燵から出たくない」

日和った! この私が、勝負から逃げることになるとは……! おのれ藤岡、顔が熱いぞ。
とはいえ、これでひとまずは安心なはず。




413:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:18:35 CuM21Ty4

だが…何故隣に居る?

「南、そういうの…ずるいよ」

にじり寄ってくる藤岡。どの口をたたくか藤岡。

「ま、待てよ…もうすぐハルカとチアキが帰ってくる、から」

既に体が触れている。近い。体中が熱い。多分今私の顔は真っ赤だ。

「南……いい、よね?」

腰に手を回され、引き寄せられる。そのまま抱きしめられ、一気に鼓動が爆発しそうになる。
やばい。やばい。やばい。これは絶対聞かれてる。
やばい。あったかくて、かたい。顔が、近い。

「ま、まってっ……な、な、なんでいきなり、こんな、ことに? お前、いきなり、いきなりすぎるだろ…!」

やばい。やばい。どきどきする。凄く声が震えてしまった。
抱きしめられてるだけなのに、体は熱くなって、どんどん息が切れていく。

「南…大丈夫だから。今日は南から家に誘ってくれた日だよね…? 『誰もいない』って」

「ちっ、ちがっ……! ちがう、そうだけど、わたしは、わ、たし…」

駄目だ。恥ずかしすぎる。恥ずかしくて、恥ずかしくて、もう何も考えられない。

「うん、わかってる。大丈夫。ごめん…俺がしたいんだ」

藤岡の手の力が緩み、体が密着状態から離れる。そうして、体と、顔が、至近距離に近づく。
パニックに陥ってしまっている私は、思わず反射で目を閉じた。

「南。好きだよ」

唇に柔らかい感触を感じる。目を開けなくてもわかる。
藤岡が、私に、キスしている。
そこから燃えていくみたいに、ものすごい熱さが体中に広がっていく。
熱くて、熱くて、溶けそうだった。





414:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:19:27 CuM21Ty4

不意に、唇が離れる。

気が抜けて、その場にへたり込む。ものすごく長く感じた。

キス。
言葉で言ってみるのは簡単だけど、実際にしたと思うと、恥ずかしさで顔が爆発しそうになる。
満面の笑みを浮かべている藤岡の方を見る。どうしてこんな恥ずかしいことをして平然と出来るんだ、こいつは。

「ありがとう、南。俺、今凄く幸せ」

……挙句の果てにお礼を言われてしまった。
なんだか更に気が抜けて、ねっころがる。体中が、急に激しく走った次の日みたいに重かった。

「…こういうときは緊張するって言うけど、私は疲れるみたいだ」

「そ、そうなの? ごめん。でも、南すっごくかわい」

「それ以上は言わなくていいよ……。申し訳なく思う気持ちがあるなら米を……」

憔悴しながら、空っぽの炊飯器を指差す。鼻歌を歌いながら向かう藤岡。
最初の内は奴だって恥じらいがあったのに、いつの間に慣れたんだろう…?
あいつが二回目の告白をしてから…数回ぐらいしかやっていない気もする。

告白も、流石に二回目ともなれば鈍い私でも気がついた。
千秋は私を騙そうとしていたけど、正面切って言われれば果し合いではないことぐらいわかった。
でも、なんで千秋はあそこまで必死に騙そうとしていたんだろう。しかも、最近は輪をかけて機嫌が悪いし……。
思索に暮れてみても、千秋の不機嫌な理由はわからない。

それより問題なのは、ハルカにおかしなことをしている事実がばれてしまったこと。
ハルカは気をつかってくれているけど…なんだか前より千秋との内緒話が多くなった。

『おかしなこと』を始めてから、おかしなことだらけだ。…むしろ、おかしなことになるから、おかしなことなのかもしれない。
いや、おかしなことがおかしなことなんだから、おかしなことはおかしなこととは関係ないのか?

……………。

とりあえず、今夜はまず千秋の不機嫌の理由を聞いてみよう。




415:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:21:37 CuM21Ty4
とりあえず終わりです。お目汚し失礼しました。
うちのカナは桜咲いてます
超乙女です
あと百合フラグもばんばん立ってます

416:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:44:52 cwOjMAnq
>>411
GJ!!!
ニヤニヤが止まらないwww

417:名無しさん@ピンキー
07/12/17 21:44:33 365oCBjm
マコちゃんのSSが少ないのはなんでだぜ?

418:名無しさん@ピンキー
07/12/17 22:12:53 e5rOKw0i
千秋×山田はまだですか?

419:名無しさん@ピンキー
07/12/17 22:14:42 Ep2Be6fr
内田と風呂入ってるSSに期待しようぜ。マコトだけど。

420:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:02:09 WLd2SImU
ここでまさかの藤岡×マコちゃん

421:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:25:56 vi/3Zudq
>>405
いいだろう
しばし待て
しかし俺は遅筆な上、他にも2スレで書いてるから今週は抗議はまともに聞けないなふははは
鉄分をとってくる

422:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:28:41 lv1C9s8N
>>420

朝、俺は女の子になっていた!\(^o^)/

423:メルト・藤岡
07/12/17 23:47:25 J8e3sb/W
>>390 >>391 藤岡編

とある日曜の朝、藤岡は目覚ましの音で目を覚ました。
今日は南たちと遊園地に行く予定だったからだ。
しかし、肝心の南は風邪でこれない上、ハルカさんまでダウンしたらしい。
しかし、すごく楽しみにしていた千秋ちゃんの為にも、一緒に行ってくれとハルカさんに頼まれ、日曜の朝早くに起きたわけだ。

一応駅までは来たが……正直、少し気乗りがしなかった…
もちろん南がこれないと言うのもあるのだが、問題は千秋ちゃんと二人きりと言う事だ。
どうやら南とハルカさんが言うには、千秋ちゃんはオレの事を好いてくれているらしい……
千秋ちゃんは可愛いと思うし、オレも大好きだ。…しかしそれは妹みたいな存在であって、
南の事を思う『好き』と言う気持ちとはまた違っていた。
つまり、これ以上オレなんかに好意を抱いてもらっても、オレは千秋ちゃんの気持ちに答える事が出来ないからだ。

そうこうしている内に、千秋ちゃんが待ち合わせ場所に現れた。
いつもの千秋ちゃんとは違い、ふりふりのスカートと頭には髪飾り、
さながら何処かのお姫様と言った感じだ。

「あれっ?千秋ちゃん、どうしたの?今日は凄いおしゃれだね。」
「あたりまえだ。今日の私は一味ちがうぞ。」
「??? そうだね、すごく可愛いよ。」

服装は違えど中身はいつものクールな千秋ちゃんだった。
オレは千秋ちゃんに、「少し待ってて」と言って電車の切符を買いに走った。
電車に乗り込み、最寄りの駅まで約一時間…その間、珍しく千秋ちゃんの方からよく話しかけてきた。
いつもとは違い、上機嫌で笑いながら話す千秋ちゃんは新鮮で、オレは相槌を打ちながらつい見とれてしまった。

「お…おぃ藤岡、わ…私の顔に何か付いてるのか…?」
「えっ?…あっ、ご…ごめん!」

オレは慌てて目をそらしたが、その後千秋ちゃんは顔を赤くしたまま黙りこんでしまった。

駅に到着していたオレ達を、どしゃ降りの雨が迎えた。
まったくひどい話だ。昨日の予報では降水確率は10%だったはずなのに。
とは言えこればかりはどうにもならない。オレはついて早々帰りの切符を買う事にした。

「あの、千秋ちゃん。残念だけ……」
「…………」

茫然と立ちすくむ千秋ちゃんの耳には、オレの言葉は届いてないようだ。
その上、さっきまで明るかった千秋ちゃんの笑顔はあっという間に曇ってしまった。
そんな顔を見ていると、とても帰るなんて言えず、

「千秋ちゃん、少し待ってて。」

そう言ってオレはコンビニへ傘を買いに走っていた。
傘を持ってきたオレを見て、千秋ちゃんは不思議そうな顔をしている。
オレは傘を開き手を差し伸べた。

「雨はやむかもしれないし、それに室内の乗り物なら動いてるよ。」

途端に千秋ちゃんの表情が明るくなった。
雨が降って傘をさしたら千秋ちゃんの表情が晴れた…今日はややこしい天気だ。
しかし、こんなに元気に笑う千秋ちゃんは初めて見た気がする…千秋ちゃんが笑うとこっちまで幸せな気分になった。

424:この野郎
07/12/17 23:49:03 J8e3sb/W
「……ぃ…ぉぃ!…藤岡!!」
「えっ…あ、ごめんごめん。」
「お前、今日少し変だぞ?大丈夫か?」
「だ、大丈夫だよ!それで、どうしたの?」
「あぁ…藤岡、傘は一本しか買ってないのか?」
「え?……あっ!」

オレが買った傘はせいぜい65㎝幅の小さなビニール傘。
オレは慌てて「コンビニでもう一本買ってくるね」と言って、コンビニに行こうとした。
しかし手を千秋ちゃんに掴まれ、引き留められた。

「いいよ、お金がもったいないだろ。」
「え…でも……」
「し…仕方ないから一緒に入ってやるよ。」

そう言った千秋ちゃんの顔は真っ赤だった。
意地を張りながら顔を真っ赤にする千秋ちゃんを見たオレは、何故かドキッとしてしまい、何かが心の中で変わっていくような気がした。

(ちがう、これは恋とかじゃなくて…俺が好きなのは南なんだ……)

そう心で自分に言い聞かせ、小さな傘に二人で入ることにした。
オレは千秋ちゃんの体が濡れないように肩を抱き寄せた…何故か心臓がドキドキしてしまう。
ふと千秋ちゃんの方を見ると、さっきよりさらに顔を赤らめ、触れている方は小刻みに震えていた。
そんな姿を見ると、なぜか更に鼓動が高鳴った。

(この左手からオレの心臓の音が聞こえたらどうしよう…)

そう考えるとこちらまで顔が熱くなってきた。
オレはこの心臓の音が聞こえないように祈っていた。
心配になり千秋ちゃんをチラッと見てみると、目を軽くつむり小声でずっと何かを言っている。
オレは少し耳をすましてみる事にした。


「藤岡……大好きだよ…。」


オレは少しの間、頭の中が真っ白になった。そして神様に祈った。

(神様、お願いします。心臓が落ち着くまで少しだけ時間を止めてください。)


遊園地に着くと、天気も晴れ千秋ちゃんは絶好調だ。
オレは右へ左へ引っ張り回されクタクタになりながらも、あの時の言葉が頭から離れない。
おそらく千秋ちゃんは心の中でつぶやいていたつもりだろう。
オレは思い出すとまた顔が熱くなった。

「おーぃ!藤岡!次はあっちに行くぞー!!」

メリーゴーランドから降りてきた千秋ちゃんが、笑顔で駆け寄ってくる。
なぜだろう?触れてもいないのにドキドキする……そしてオレは気づいた。

(もしかしたら千秋ちゃんの事……)

時間も5時を過ぎたので、帰ることにした。
帰りの電車の中で千秋ちゃんはオレの肩に頭をのせている。
自分では寝ているふりをしているなのかな?でも顔が真っ赤だ。
しかし電車が30分を過ぎた頃、寝息を立てて本当に寝てしまったらしい。
まぁ、普段大人しい千秋ちゃんがあれだけはしゃげば無理もない。
可愛い寝顔だ…そう思いながらオレは千秋ちゃんの頭を3度ほど撫でた…。
しかし周りの大人たちが微笑ましい笑顔で見ているのに気づき、オレはなでるのをやめた。

425:メルト・藤岡
07/12/17 23:49:40 J8e3sb/W


電車を降りた千秋ちゃんは、行きとは違い下を向いたまま無口だ。
そしてしばらく歩いていると急に立ち止まった。

「どうしたの?」
「藤岡…その……手をつないで歩きたい…。」

千秋ちゃんの頬は今日一番赤く染まり…それに何か悲しそうな目をしていた。
その顔がどうしようもないくらい愛おしく見える。
オレは軽くうなずき彼女の手を握った。そしてその時全てを悟った。


『あぁ……オレはこの子の事が好きなんだ。』


最後の曲がり角を前に、千秋ちゃんが再び立ち止まった。

「どうしたの?」
「……もう…バイバィしなくちゃいけないのか……?」
「ぇっ…今日はそうだけど……でも、また遊びに行ったりするから!そうだ!!今度プリン買っていくよ!」

正直頭の整理が出来て無くて、これ以上何を言ったらいいのか分からなかった。
しかし間髪入れずに千秋ちゃんは話し始めた。

「……めろ………」
「え…?ごめん、聞こえなかっ……」
「今すぐ……今すぐ私を抱きしめろ!!」
「え…ぇぇぇ・??!」

思考回路が完全にストップした。どうしたらいいのか分からない。
オレがアタフタしている姿を見て、帰り道で初めて千秋ちゃんは少し笑った。
その姿を見て、オレは少しホッとした。

「冗談だよ、じゃぁまたな!」

そう言うと千秋ちゃんは走って家に向かう最後の角を曲がった。
曲がったのを見て、緊張の糸が切れたオレは情けない事に崩れ落ちてしまった。
もしあと10秒…いや、5秒千秋ちゃんが笑うのが遅かったら本当に抱きしめていたかもしれない。

(千秋ちゃんは大人だなぁ…)

そう思い、自分の情けなさに首をかしげながらオレは家路についた。

426:この野郎
07/12/17 23:53:18 J8e3sb/W
まだお風呂の話も途中なのに、
千秋に幸せになってもらいたくて、カッっとなってやった。
今でも後悔はしていない。orz

427:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:54:51 w3RRIs27
>>415
百合スレで待っているぜ

428:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:58:19 Ep2Be6fr
ようやくチアキも報われるようになるのかな? 風呂も期待しとるよ。

429:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:59:49 IajOcM/i
>>426
GJ!初々しい二人がかわええ!

>>399を読んで、そういえば自分がこのスレを訪れたのはその二人のフラグっぷりに
wktkしちゃったからなんだよなあ…と思い出した

430:名無しさん@ピンキー
07/12/18 03:54:49 BN1xhF3u
>>351
亀だけど、あれで終わりじゃないと思う。と言ってもあの職人に続きを書く気があるか疑問だけど。
当時と違って今は活気があるし(だからというわけじゃないけど)、もし生きてるんだったら、
今からでも良いから是非続きを書いて欲しいよ。好きな組み合わせだし。

431:名無しさん@ピンキー
07/12/18 20:13:35 D0j5p0Bg
俺は千秋が大好きだ

432:名無しさん@ピンキー
07/12/18 21:57:26 sfqPmUTB
じゃあトウマはオレが貰って行きますね

433:名無しさん@ピンキー
07/12/18 22:42:32 B7H5qb4g
なら内田は私がさらって行きますね

434:sage
07/12/18 22:51:25 M0skz6lF
ではマキは僕が頂きますね^^

435:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:01:25 zitgOCNE
アツコはあっしが

436:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:09:19 YSbtRkmj
ケイコは俺が

437:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:19:18 CdIl9ZA3
ならば、リコはうぬが

438:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:36:29 N7vxCqj6
ではおいどんは保坂を(ry

439:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:50:37 ztlzEmnQ
藤カナの続きはまだか・・・・。

440:この野郎
07/12/19 00:06:18 8Q6ywJkT
メルト2・藤岡


千秋ちゃんと遊園地に行ってから一か月がたち、あれから変わったことが二つあった。
一つは南の事。最近、あの一年の男が南と仲良く話しているのを見ても、気にならなくなった。
二つ目は千秋ちゃん。あれから何回か南の家に行っているのだが、あの日以来オレのひざに座らなくなった。

(ハァ…オレなんか嫌われることしたかなぁ……)

気がつくとオレは一日中千秋ちゃんの事を考えていた。
すると、ボーっとしているオレに南が話しかけてきた。

「おい、藤岡。お前最近なんか元気ないな?」
「ぇ?そうかな…」
「? まぁ別にどうでもいいけど、今日うちに夕飯食べにこないか?」
「それは嬉しいけど…先週も御馳走になったばかりなのにいいの?」
「いゃ、それが最近千秋の奴が『藤岡は来ないのか?』って毎日うるさいんだよ。」
「ぇ、そうなの?! も、もちろん行くよ!」
「???」

良かった…どうやら嫌われていなかったらしい。そして放課後オレは南の家に向かった。
すると帰り道に南からある話を持ちかけられた。

「実はさぁ、千秋のやつサンタがいないって分かってから性格が捻くれたんだ。」
「へぇー…でも何で急にそんな話?」
「ばっかだなぁ、今日は何日だよ?」
「確か…12月24……あっ!クリスマスイブ!」
「そう!そして千秋の夢を取り戻すべく、藤岡!お前にはサンタになってもらう!!」

何も持っていなかったオレは、慌てて財布を取り出した。 『350円…』
そう言えば昨日、新聞の集金が来て立て替えたんだった…。

(ハァ……すっかり忘れていた……プレゼント…無しじゃまずいよなぁ…)

落ち込みながら財布をポケットにしまおうとした時、何かがヒラヒラと落ちた。

「? ……こ…これだ!!」
「??? きゅ…急にどうした藤岡?」
「え?あぁ、いや何でもない!さぁ急ごう!」
「?」  

家に到着すると、千秋ちゃんやハルカさん達の友人も集まり、クリスマスパーティーの準備が整っていた。
後で南の友達も集まるらしく、部屋は大盛り上がりだ。
気がつくと、オレは真っ先に千秋ちゃんを探していた。
部屋の真ん中、テレビの正面の特等席に彼女は座っていた。

「メ…メリークリスマス、千秋ちゃん。」
「…あぁ、いらっしゃい。…ここにでも座って待ってるといいよ。」

そう言うと彼女はハルカさんの手伝いがあると言って台所に消えてしまった。
…相変わらずご機嫌斜めな様子に、オレはまたため息をついてしまった。




441:この野郎
07/12/19 00:08:18 8Q6ywJkT
メルト2・千秋

藤岡と遊園地に行って一か月がたった。
あの日以来、どうも恥ずかしくて藤岡が来るとギクシャクしてしまう。原因は二つ。
一つは、前までは当たり前に座っていた、私の特等席…そこに座るのも恥ずかしくなってしまった。
そしてもう一つはトウマだ。あいつは私の特等席をいとも簡単に奪い取り、藤岡と楽しそうにサッカーの話をしている。

(藤岡も藤岡だ!いくらトウマを男と思ってるからって…私と言うものがありながら……)

別に付き合っている訳でもないのに千秋はそんな事を考え、一人で顔を赤くしていた。
そうこうする内にパーティーの時間は近づき、内田や吉野やトウマ、ハルカも友達を連れ家に帰ってきた。

「千秋ー、こっち来て準備手伝ってくれるー?」
「あ、はぃ。少し待っててください。ハルカ姉様」
(あら?珍しいわねぇ、千秋があんなこと言うなんて。)

いつもはすぐに手伝う千秋だが、今日はテレビの一番見える席に座ったままハルカを待たせていた。
千秋には心配事が一つあった。

(あのバカ野郎、ちゃんと藤岡を連れてくるだろうか……心配だ…。)

そわそわしながら藤岡を待つ千秋は、皆に何を話しかけられても適当にうなずいて藤岡を待っていた。
すると玄関からカナの声が聞こえた。

「たっだいまー!!おー、みんな揃ってるねぇ!」
「お…じゃまします。」

千秋は藤岡がいるのを確認すると目を藤岡からそらした。
(ダメだ…どうも最近、藤岡を見ているだけで顔が赤くなってドキドキする……)
しかしそんな気持ちに気づかないのか、藤岡は私にまっすぐ近づいていた。

「メ…メリークリスマス、千秋ちゃん。」
「…あぁ、いらっしゃい。…ここにでも座って待ってるといいよ。」

(あぁ…最悪なくらい無愛想に返事してしまった……)

千秋はいたたまれなくなり、台所のハルカの元に逃げるように走った。

(はぁ…せっかく一番良い席を藤岡の為にとってたのに…なんであんな言い方しちゃったんだろ…)

そう思いながら千秋はパーティーの準備を手伝っていた。

442:この野郎
07/12/19 00:24:38 8Q6ywJkT
そろそろ、エロパロ板でこんなもの書くな!…と罵られないかビクビクしながら書いてます。orz
この後、クリスマスが終わって、正月の話が終わるまでこんな感じです。

綺麗な千秋でいてほしい人は、そこまで見てもらえれば幸いです。


正月話後はひどいです。
罵られてもいいので千秋を汚します。
もう、千秋の中に藤岡の指がh(ry

千秋に汚れて欲しくない人は、絶対に見ないでください…orz

443:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:41:17 pgvkXQdZ
>>442
よし、死んでも見てやるからな

444:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:45:56 z/EgGebS
この空気は、俺っちが続きを投下しちゃいかんそうですか?

445:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:48:20 cD+y2hyS
>>444
どうぞ!!

446:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:52:49 z/EgGebS
『やらないか』。この状況下でのその意味は考えるまでもない。
現に、俺の股間に腿を当ててスリスリさせている。感じざるを得ない。

さて、問題点が2つある。
一つ目。それは下校時間が近づいていることだ。直に見回りをしに先生がこのトイレにもやってくる。
一つの個室に男女二人な状況、疑ってくれと言わんばかりだ。
二つ目。こっちの方が重要で、俺はそこまでして、この状況下で南の躰を求めてはいない。
俺は健全なお付き合いをしたいと考えてるし、仮に「する」としても、「コンドーム無し」や「学校で」という条件を受け入れがたい。

しかし、もしここで断って嫌われたら元も子もない。それだけは避けなければ。
現に南の抱擁と愛撫には「求愛」をヒシヒシと感じる。
俺は、俺のポリシーだとか意地だとかを捨てなくてはいけない。そう思った。

「分かったよ。」
俺は遂に答える。
「ほへ?」
「しよう。」
よ、よし!言ったぞ。俺は南の目をしっかりと見つめた。そして、強く抱きしめる。
「…ぁ」
俺の半端に立ち上がってる俺のモノが強く押しつけられる。硬さを増す。
「南が俺を求めるというなら、俺も南を求める。だから、しよう。」
これが答えだ。

447:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:55:25 z/EgGebS
笑うしかなかったんだ。私は藤岡を笑い、逃げたんだ。
私は激しく後悔している。藤岡の決心に答えられないどころか蔑む結果になってしまったからだ。

私はからかったんだ。私が「あんな事」を言ったらどうするか気になった。がっつくか、きっぱりと断るか。
しかし藤岡はどちらでもなかった。…いや、考えたら、考えなくても分かった筈だ。藤岡が如何に私を想ってくれているか。

藤岡の反応に困惑した私以上に藤岡は困惑していた。居ても立ってもいられずに、私は走り去った。


家に帰ると、チアキが座ってテレビを見ていた。
「ただいま、チアキ。」
「おかえ……」
チアキが目を見開いた。
「どうした?『私の顔に何かついてるのか?』とでも聞いて欲しいか?」
「…いや、おかえり。」
「?」
カナの奴は私の反応を不思議がりながら自室に向かっていった。




「いつにもまして、藤岡の臭いが…」

448:名無しさん@ピンキー
07/12/19 01:01:00 z/EgGebS
チアキちゃん大活躍☆まで後僅か。

449:名無しさん@ピンキー
07/12/19 02:00:40 /f+d3tC4
>この野郎氏
お~い、>>357の続きはどうなってしまうんだ。
男なら責任とってくれよ。

450:この野郎
07/12/19 03:40:55 2r97TmbL
>>449

自分の趣味に走り内田をメインにしてしまった事で、もはや誰も興味が無いのでは……と思ってました。orz

今日から続き書くので、また読んでください。orz

でもね、この話は内田×マコトが終わった後は、更に自分の道を突き進み、千秋×トウマなんだ。
それでも読んでくれると信じていいよね?

451:名無しさん@ピンキー
07/12/19 04:05:31 /f+d3tC4
どんどん自分の道を突き進んでくれていい。それを楽しみにしている。
かならず読むと信じてください。

452:名無しさん@ピンキー
07/12/19 05:31:07 E0ZsUD03
>>450
千秋×トウマだと百合?TSモノ?フタナリ?
何にせよノーマルな話以外だと怒る人もいるから
投下前に注意書きとNGワードがいるね

453:名無しさん@ピンキー
07/12/19 08:07:11 aYoLk7Z0
>>450
私は内田が大好きです

454:名無しさん@ピンキー
07/12/19 08:53:30 GrFaqJC9
>>442
すげぇ楽しみにまってるからな俺!

455:この野郎
07/12/19 16:12:29 8Q6ywJkT
>>357の続きから書きますね。
>>442もすぐに続きを

今は吐き気が
昨日まで家の人間が嘔吐してて
その2日前にレンジでカキをチンしてたべた
ノロか風邪か知らんけど
PC見てると吐き気がす
隙をみて書き込みするけど
一回が短かったらごめんorz

456:この野郎
07/12/19 17:32:59 8Q6ywJkT
>>357の続きです。

内田はキスをした後、マコトを置いて先にお風呂をでた。
マコトは練習とは言え、突然キスをされた事に驚き、頭が真っ白なままその場に座り込んだ。
するとお風呂をでた内田が再び戻ってきた。

「あ…あれ?内田、お…お風呂出たんじゃなかったのか?」
「違うよ…脱衣所のカギ閉めてきたの。」
「?? なんでそんな事?」
「だって…これからキスの後の練習するから…。」
「キ…キスの後の練習ってなんだよ!」
「マコト君知ってるんでしょ?『おかしな事』…だよ……。」

そう言うと内田はマコトの前に座り、マコトのモノに手を伸ばし軽く握った。

「ど…どう?気持ちいい?」
「そんなの分かんないよ…」
「じゃあ、これはどう?」

そう言うと内田は、ゆっくりと手を上下に動かし始めた。

「マコト君、これは気持ちいいの?」
「だから…そんなの分かんないって…!」
「でも…マコト君のおちんちん…少し大きくなったみたい…。」

そう言われた瞬間マコトの顔は真っ赤になった。
もちろんされている事に緊張しているのもあるが、内田の口からあんな言葉が出てきたことに驚いたからだ。
もちろん言った内田の方もドキドキしていた。

「こ…これは……気持ち良いって言うか…恥ずかしくて…」
「アハハッ!普段女装してるマコト君でも恥しいとかあるんだね。」
「バカッ!当たり前だろ!内田だって男に胸触られたりしたら恥ずかしいだろ!」
「そ…そりゃそうだけど…じゃあ……」

そう言うと、内田は体育座りの様に膝を上げ、少し股を開いた。
恥ずかしくて心臓が張り裂けそうになりながら、内田はマコトの手を掴み自分の大切な部分を触らせた。

「これで同じ立場だからね!私だって恥ずかしいの我慢してるんだから、マコト君も恥ずかしいとか言っちゃダメだよ!」
「えぇー…内田、それ意味わかんないよ。」
「う…うるさいなぁー。いいから続けるよ!」

そう言うと内田は再び手を動かし始めた。
しかしマコトはどうしたらいいか分からない…女の子のソレを見るのは初めてだし当たり前だ。
とりあえずマコトは手を当てて所を軽く擦ったりしてみた。

「これでいいのかな?」
「そ…そんなの私に聞かないでよ。」
「いや、お前に聞かないと分からないだろ!内田、気持ちいいのか?」
「良く分からない…けど……少し…気持ち良いのかも…」

内田は顔を赤くしたまま、うつむいて恥ずかしそうに答えた。
その顔を見て、マコトは不覚にも内田が可愛く見えてしまった。
(今まで内田を女として見たことなんて無かったのに…)


『…クチュッ…ピチャピチャ……』

少しの沈黙の間、風呂場内にはマコトが内田に触れて部分から聞こえる音だけが、風呂場に響いていた。


457:この野郎
07/12/19 19:15:09 8Q6ywJkT
「ハァ…ハァ……んっ……ぁっ…」

気がつくと内田の手は止まっていた。
それでもマコトは、内田から聞こえてくるイヤラシイ音と、荒い息遣いや小声で喘ぐ声にドキドキしていた。
しかし、しばらくすると内田の頭にある事が浮かんだ。

(そう言えばこれ練習なんだ……って事は今、マコト君の頭の中にはハルカさんがいるのかな…)

そう思うと、急に悲しい気持ちになり、内田はマコトから離れた。

「あれ?内田、どうしたんだ?」
「えーっと…その……これだけ練習すれば大丈夫だと思うよ…。」
「えっ?練習って?」
「だから…その、エッチな事する練習とか…」
「あぁっ!悪い!すっかり忘れてた!」
「え?」
「いや、途中から練習の事忘れて、内田の事しか考えてなかった。」

その言葉を聞いて内田は、途中から自分の事しか考えてなかったと思うと少し嬉しくなった。
そして、そんな事を思う自分が「マコト君の事が好き」という気持ちにも気づいた。

「体冷えちゃったね…少しお湯に浸かってからでよっか。」

そう言って二人は湯船につかって話し始めた。

「あのさぁ、内田。オレはハルカさんの事が好きなんだ。付き合いたいとも思ってた。」
「どうしたの急に?そんなこと知ってるよ。」
「うん、でも何か違うかもしれないなーって。」
「どういう事?」
「いやオレ今まで女の子好きになったこと無かったから気付かなかったんだけど、この好きは恋愛とかじゃなくて…その、憧れの好きって言うか…」
「良く分からないけど……せっかく練習したんだし、好きなら告白しなきゃ…。」

(自分の好きな男の子が、他の女の子に告白するようにアドバイスするなんて…)
内田は何か釈然としない気分だった。
しかしマコトは更にヒートアップしていった。

「だから、そうじゃなくて!!」
「もういいよ、私は何て言ったらいいか分からないし…多分カナちゃんに方に聞いたほうが分かると思うよ。」
「だってさっき気づいたんだ!オレ、ハルカさんじゃなくて内田の事…!」




458:この野郎
07/12/19 19:15:38 8Q6ywJkT


『ガラッ』

突然風呂場の扉が空き、振り向くとそこには千秋が立っていた。
内田はとっさにマコトの頭を押さえ、湯船に潜らせた。

「おぃ、いつまで入ってんだバカ野郎。もう夕飯の支度出来ちゃってるんだ…ってマコちゃんは何してるんだ?」
「えーっと…これは……そう、息止めの勝負してるの!…そ、それよりも千秋どこから脱衣所に入ってきたの?!」
「どこって…普通に扉から。とにかくバカな事してないでさっさと出ろよ。」

そう言って千秋は風呂場を後にした。

「プハァーー!!ちょっ…死んじゃうよ!」
「えっ…あ、ごめん!!」
「で、何で千秋が普通に現れるんだよ。カギ閉めに行ったんじゃなかったのか?」
「そうなの、確かにあの時…確実に横を向いてた摘みを縦に……あっ…」
「お前、それ最初に横向いてたって事は、あの時わざわざ閉まってた鍵を開けにいったのか?」
「あ…あはははは…そうみたい。 バ…バレ無くて良かったねー!…なんちゃって……」
「はぁー……お前、本当にバカだなぁ…」

そう言い残し、マコトは湯船から上がり脱衣所へ向かった。
内田は最後にどうしても気になる事があり、マコトを呼びとめた。

「マ…マコト君!あの…あの時、最後になんて言おうとしたの…?」
「??? 最後って?」
「だから…『ハルカさんじゃなくて内田の事~』の後…なんて言おうとしたの?」
「えーっと…なんだったかな、忘れちゃったよ。」
「えぇー!!!ちょっと思い出してよ!」

その後もマコトはしらを切り通した。
しかし、ため息をついて落ち込む内田を見かねて、マコトは少し顔を赤らめ一言だけお礼を言った。

「今日は告白の練習…2回も付き合ってくれてありがとう。」

そう言ってマコトは風呂場を後にした。
しばらく、内田はひとり湯船につかりながら考えていた。

(告白の練習って確か…一回目がハルカさんって呼ばれて、二回目は私が勘違いして…3回目は真剣に…あれ?確か3回…)

内田はハッとして慌てて湯船から飛び出した。

「マコト君!!さっきの話の事考えてみたんだけど…」

しかしそこにはマコトの姿はなく、いたのはマコちゃんだった。

「よし、内田急げ!ハルカさんの手料理が待ってるぞ!!」
「あー…っと、うん。そうだね。」

あの時マコトがただ言い間違えたのか、それとも何か意図があったのか…
内田はその後しばらく悩み続けた。



内田×マコト お風呂編 終わり。

459:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:36:45 gnSUbHnP
悶え死にそうになった

460:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:41:46 HHOr1gC8
d(´∀`;)

461:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:49:29 pKOpS2w9
いいカップリングだ
しかし個人的に藤岡が千秋に乗り換えるのはロリコンっぽくていただけないぜ

462:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:51:15 IsevyuK4
同意
カナが好きな前提が崩れてしまうとなあ…
是非姉妹丼に挑戦してもらいたいところだ

463:名無しさん@ピンキー
07/12/19 21:33:06 aYoLk7Z0
内田かわいい

464:名無しさん@ピンキー
07/12/19 22:04:15 w2T1tKl2
>>462
でもそれじゃ千秋は幸せになれないんじゃないか?
この作者は千秋に幸せになって欲しいようだし

465:名無しさん@ピンキー
07/12/19 22:26:26 +fycdQho
>>461
大学一年と高一と年齢差は変わらんよw

>>464
チアキぶった切って、カナ一筋よりは傷が浅いかもしれん。チアキ一筋に越したことはないけど。
個人的に姉妹丼も1つの愛の形としてありかと思うが、やっぱ倫理的に考えるとアウトか。
いや、その前に初代番長によるアイアンクローが先かw

まぁ何にせよ、作者が決めることだな。

466:名無しさん@ピンキー
07/12/19 22:33:26 /f+d3tC4
>この野郎氏
体調が悪いとのこと、お大事にしてください。

マコト×内田編GJ!

さてお風呂3組目はつつがなくスルーされてしまうのだろうか。
なんかハプニングないのかな?
覗きが出るとか(無理か)
チアキが「おかしなこと」を蒸し返してハルカが性教育を始めるとか(大勢お泊まりの日にすることもないか)
はたまた藤岡の放出物が風呂場の隅に残っていてチアキが尋ねるとか(ハルカも経験なくてわかんないか)
何かひとひねり期待したいところです。

467:名無しさん@ピンキー
07/12/19 22:51:09 w2T1tKl2
>>465
もし抜き目的でなく、本当に千秋の幸せを考えての真面目話なら
二股が、振られるよりも千秋的に幸せなのか?
と考えると、そう思えないんだよな。カナも同じく
そんな誠みたいな藤岡もちょっとアレだし

本当に千秋を幸せにする話ってことなら
藤岡がカナを忘れて、千秋一筋にするしかない気がする

468:名無しさん@ピンキー
07/12/19 22:52:16 /f+d3tC4
>>465
大学4年と1年、といえば年齢差による抵抗はずいぶん減るような気がするよね。
同じことなんだけど。

469:名無しさん@ピンキー
07/12/19 23:28:34 OOtTW495
サイレントマジョリティを考慮して、チアキは俺とくっつくことに決定!

470:この野郎
07/12/19 23:51:12 2r97TmbL
携帯からお邪魔します。orz
いろいろな感想ありがとうございます。(^ω^)

藤岡・カナ・千秋あたりが色々心配されていますが、
千秋×ハルカのお風呂編で全て解決するので大丈夫です。

ただ、前に話した、千秋×トウマの百合の話は、
抵抗ある人もいるかもしれないと言うわけで、話を大幅修正しました。orz
(千秋→ハルカは原作通りだから少しはセフセフだよね?)



471:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:08:38 uwbKEZCS
>>467
ハーレム=誠思考と言うわけでもないと思うぞ。
相手をちゃんと平等に愛せて、相手も全員その形に納得できていればハーレムは成り立つ。
ぶっちゃけ成り立たせるのも、周囲にそれを納得させるのも難しいが、
ただ自分のやりたい時にやるだけの自分本位な誠とは違うものだ。
まぁここまで書いといて何だが、藤岡はそんな考え持たないだろうけど。

せっかくのエロパロ板なんだし、強引ではない納得の出来る展開ならありなんじゃないか?
まぁその納得できるできないは各々判断基準が違って、難しい所だけど。

472:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:11:24 ymgpA9jd
>>471
まあそうだけどな。チョコ全部返した藤岡が
ハーレムとか考えづらいのもあったから

473:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:13:21 O4Ga7N1k
>>460
僕の分まで頑張って下さい。

474:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:46:10 o+ebnaMK
黒藤岡や黒マコトをみてみたいなw

475:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:58:18 CF6QAD+m
リコ書いてよリコ

476:名無しさん@ピンキー
07/12/20 01:10:29 OST+bXkS
みなみけ~南三姉妹におまかせ~ってのはどうだろう?

477:名無しさん@ピンキー
07/12/20 01:32:13 O4Ga7N1k
>>476
みなみけと甘~く(ry

478:この野郎
07/12/20 01:34:45 Zxuuiirf
とりあえず二組がお風呂からあがり、夕食を食べる事になった。

「ハルカ姉様、何か…おかしくないですか?」
「おかしい?皆静かにご飯食べてえらいじゃない。」
「はぃ…そうですが……」
「?」

静かに進む食事の時間にハルカはご満悦だ…しかし千秋はそうではなかった。

(おかしい…いくらなんでも静かすぎる…。)

確かに、これだけの人数が集まっている割には静かすぎる。
それに何かこう…千秋は場の空気がギクシャクしている気がしていた。

(カナと藤岡は風呂を出てきてからずっとおかしい…
藤岡はボーっとしてるし、カナに至ってはカレーを入れる時、ご飯を入れて残り半分をラッキョで埋め尽くしていた。
それに内田も変だ。風呂を上がってからマコちゃんに馴れなれしすぎる…)

千秋はむずかしい顔をして首をかしげていた。


『ピンポーン』

家のチャイムが鳴ると、空気に耐えきれなかったカナが、一番に部屋を飛び出した。

「こんばんわ。…っと、今日はにぎやかだねぇー」
「なんだ、タケルか。何しに来たんだ?」
「何しに来たって…別にこれと言って用はないけど…」
「そうか。今日は我が家は人口が多いんだ。悪いけど帰ってくれ。」
「えぇー…そんなぁ、ちょっとハルカちゃーん!」

正直カナの言う通り、今日は南家の人口が多い。
部屋まで声は聞こえているが、みんなは聞こえないふりをしてご飯を食べていた。

「はぁ…仕方ない。それじゃあ今日は帰るよ。せっかく駅前の角のあの店のケーキをワンホール買ってきたのに…」

その言葉と共に皆の態度が一変した。

「おぃ!タケル!お前なんでそんな大事なこと黙ってたんだよ!」
「あ…あら、タケルおじさんいらっしゃい!良かったら夕飯いかがですか?」
「ハルカ姉様もこう言っているんだ、あがって行け。」
「タ…タケルおじさん2か月ぶり、その後肝臓の調子どう!」

部屋にトウマ・マコちゃん・藤岡を残し、残りは総出でケーキを迎え入れた。
そして、部屋に入ってタケルは3人とも顔を合わせた。

「えーっと…確かカナちゃんの友達と後輩の…」
「あっ、お久しぶりです藤岡です。」
「マコちゃんです!」

「それから…確か君は……この前プリンを持ってきた時にいた…」
「ト…トウマ!オレは南トウマです!この前はプリンありがとう!」
「そっか、よろしくね。…でも女の子が『オレ』なんて言っちゃだめだよ。」

笑いながらそう言ったタケルに藤岡が不思議そうな顔をしている。
トウマは慌ててタケルの服をひっぱり、台所へ連れて行った。



479:この野郎
07/12/20 01:35:32 Zxuuiirf
「あ…あの、藤岡には男って言ってるんで……って、どうしてオレが女って知ってるんだ?!」
「どうして…って、…そりゃ見れば分かるよ。藤岡君は男と思ってるのかい?」
「見れば…って口調も見た目も男なのになんで!?」
「あははっ、君は面白い子だね。僕はこんな可愛い顔の男の子なんて知らないよ。」
「なっ…」
「とにかく藤岡君をだまして遊んでるんだね?僕も協力するよ。」

そう言ってタケルはトウマの頭をポンポンと軽く撫で、食事をする為部屋に戻った。
とりあえずは藤岡にはバレ無くて済みそうだ…
しかしトウマはホッとする以上に、何か心の奥がムズムズするような変な気分になった。
(あのプリンの人……)
トウマはモヤモヤした気分のまま部屋に戻った。

食事も終わり、買ってきたケーキを食べ始めた頃、タケルはふとある事に気づいた。

「皆、特に千秋ちゃんのお友達は、もう遅いけど帰り大丈夫なのかい?」
「あぁ、こいつら今日は泊っていくから平気だよ。」
「そっか…それなら安心だ……ってカナちゃん?!」
「ん?…わわっ!何するんだよ!」

そのままカナは台所に連れていかれた。

「あの…泊まるって、藤岡君も泊まるのかい?」
「モグモグ…ん?そだよ。」
「そだよ。…じゃないよ!ちょっとケーキおいて!」
「もー、なんだよいったい!言いたい事があるならさっさと言えよ!」
「それは…その、年頃の女の子の家に男が泊まるって事は…ゴニョゴニョ……」

「あー、言いたい事は分かるよ。でもそれなら千秋に言ってからにしろよ。」
「千秋ちゃんに?どうして?」
「千秋が気にいって藤岡を帰さないんだよ。お前、藤岡帰しりしたら一生南家に入れてもらえないかもな。」
「………」

それは流石にまずい…タケルはそう思い、一つの結論をだした。

「なら…僕も泊まるよ。それしかない!」
「はぁ?お前なんでそうなるんだよ。うちの家は満員なんだ、ケーキ食ったらかえれよ。」
「カナちゃん…ケーキそれだけで足りるかい?…良かったら僕の分も……」

「まぁ、やるだけやってみるよ。」

そう言ってカナはタケルのケーキを食べながら、見事ハルカを説得した。

480:名無しさん@ピンキー
07/12/20 02:02:23 f+yCBbah
wktk

481:この野郎
07/12/20 03:16:55 Zxuuiirf
「カナちゃん…これって……」
「仕方ないだろ?我が家の番犬と炊事!そう言う約束で泊める事になったんだ。」
「はぁ…オレって人望無いなぁ……」

タケルはそう思いながら食後台所で洗い物をしていた。

「じゃあ千秋、私たちもお風呂入っちゃおうか。」
「は、はい!ハルカ姉様!」

そう言って二人は脱衣所に向かった。

「そう言えば千秋と二人で家のお風呂入るのって久しぶりね。確か…2年ぶりくらいかしら?」
「はぃ、ハルカ姉様の疲れをとる時間を奪ってはいけないと思いまして…」
「そっか…千秋は本当に優しい子になったね。私の自慢の妹だよ。」
「そ…そんな事……」

そして二人は湯船につかった。
この二人でお風呂に入ってる間に、ハルカは千秋にどうしても聞きたい事があった。

「ふぅ~、このお湯につかる瞬間…一日の疲れが一気にとれる気がするよのねぇ。」
「まったくです、ハルカ姉様。」

「…ねぇ千秋、いきなりなんだけど…千秋は藤岡君のこと好きなの?」
「藤岡ですか?…う~ん……そうですね。好きなんだと思います。」
「好きなんだと思う?」
「はぃ。ハルカ姉様がお父さんと似てるって言ってから、どうも気になるんです。」
「それは…お父さんとして好きってこと?」
「どうなんでしょう…私にもよく分からなくて……ただ、藤岡とキスをした時……」
「えぇ?!キ……キス?!」

千秋の口から出た言葉に、ハルカは思わず大声を出してしまった。

「はぃ。キスをしてみれば何か分かると思いまして…」
「…で、ど…どうだったの?」
「うーん…確かに恥ずかしかったんですが…何も変わらなくて、私は膝に座ったり、だっこされてる時の方が幸せでした。」
「でもカナが藤岡君と仲良くしてると、千秋はいつも機嫌悪くない?」
「そ…そうですか?…そう言われてみれば、なんて言うかこう…お父さんを独り占めされてるみたいでカナには腹がたちます!」
「そっか…ならいいんだけどね。」
「…?」

ハルカは少しホッとした。もし千秋が藤岡の事を本気で好きだったなら、
千秋に悲しい思いをさせるかも知れなかったからだ。



482:この野郎
07/12/20 03:17:51 Zxuuiirf
「じゃぁ千秋は学校に好きな男の子とかいるのかな?」
「学校ですか…特にいませんねぇ…」
「あの…マコト君だっけ?あの子とかは?」
「あいつはバカな子供です。話になりません!」
「フフフッ、そうなの?」
「そうです!私が心から好きなのはハルカ姉様だけです!」
「あら、じゃあ千秋大先生に私もキスの仕方教えてもらおうかなぁ~…なんちゃって……あれ?」

冗談で言ったこの言葉、どうやら千秋は本気にしてしまったらしい。
千秋は少し顔を赤らめゆっくりとハルカに近寄ってきた。

「ち…千秋、ちょっと待って。あれは冗…」
「ハルカ姉様!目をつむってくださぃ!」
「??? 千秋?どうした……んんっ!……んっ…」

ハルカが話している途中に、千秋はハルカの口の中へ勢いよく千秋が舌をのばした。
ハルカの口の中に千秋の舌が入ってきた。


(…さっき食べたケーキの甘い香り…それに少し大人の香り……大人の香り?!)

ハルカは慌てて千秋から離れ、ケーキの事を思い出した。
確か下の生地にレーズンが……もしかして、あのレーズンにラム酒が入って…
そんな事を考えるハルカの唇を再び千秋が襲った。

「ハルカ姉様…私…ハルカ姉様が大好きなんれす!」
「ち…千秋、とりあえず落ち着い…んっ……」

千秋の体は小さくて、体重も軽い。ハルカが少し力を入れれば引き離す事もできた。
しかし、ハルカはそれをしなかった。ハルカは初めてのキスに少しずつ気持ちよさを感じる様になっていた。

千秋の激しいキスは1分ほど続いた。

「…ハァ……ハルカ姉様、キスって少し苦しいですね。」
「そ、そうね…でも千秋とキスしてたら…私まで少しドキドキしてきちゃった…。」
「私はずっとドキドキしてます…。ハルカ姉様…その……もう一度だけ…」
「もう一度だけ?…なに?」



483:この野郎
07/12/20 03:19:20 Zxuuiirf
何を言いたいかは分かっていたが、恥ずかしそうにしている千秋を見て、ハルカは少し意地悪をしてみたくなった。
その時、自分も少し酔っていたのかもしれないと思いながら…

「その…キスをもう一度だけ……」
「じゃぁ…もう一回だけね。はぃ…」

そう言うと今度はハルカの方から目をつむり準備をした。
千秋の唇が重なると、ハルカま無意識に少し口を開き千秋の舌を求めた。
気がつくと、二人は湯船の中でしっかり抱きしめあいながらキスをしていた。

「ハァ…ハァ……その、ハルカ姉様…わがまま言ってすみませんでした…。」
「気にしなくていいよ、それより藤岡君の時と何か違った?」
「はぃ、あの時よりずっとドキドキして…その……私はやっぱりハルカ姉様が大好きなんだっ…て思いました。」
「そっか、私も千秋の事大好きだよ。」
「ハ…ハルカ姉様……あの、それでは先に上がってるので、ゆっくり疲れをとってください!」

そう言って千秋はそそくさと風呂場を後にした。

(はぁ…お酒のせいと言っても、千秋もすっかり大人になった…って言うか家で一番最初にキスしたのか…でもカナだってまだだよね…)

そう考えると、高校生にもなってキスもした事の無い自分が恥ずかしくなった。
そして、もし藤岡とカナがした事を知ったら倒れてしまうだろう。
そんな事を知らないハルカは、千秋が藤岡をどう思っているか聞けて、とりあえず満足していた。

その頃台所では…

「タケル、今日のケーキ美味しかったよ。二個も食べれて大満足!特にあの下の…なんだっけ?」
「あぁ、干しぶどうかい?」
「おー!それそれ!あれって確かラム酒につけてるんだよな。」
「うん、普通わね。でもあの店では子供に食べてもらう為に、お酒は一切使ってないらしいよ。」
「ふ~ん…。まぁどうでもいいや。」
「えぇー…」


さらに続いて脱衣所。

(す…少し調子に乗りすぎたかな……でも最後はハルカ姉様も気持ちよさそうだったし…大丈夫だよね……)
そう思いながらも、千秋は大満足し今日の事を長々と3ページに渡り日記に書いた。


さまざまな思いはあるものの、三姉妹はそれぞれ満足し、就寝時間を迎えた。


484:この野郎
07/12/20 03:31:04 Zxuuiirf
とりあえず寝ますorz

この件は、千秋×トウマを回避する為に急きょ作ったので、
広い心遣いで読んでいただければ幸いです。orz


485:名無しさん@ピンキー
07/12/20 04:05:37 qFceAb62
タケル×トウマのフラグが立つとは予想外だった
wktkが止まらんぜ

486:妖
07/12/20 05:55:59 cwGdvLYN
まっ頑張った・・・
俺のフラグ予想を大きく逸れたがな
結果はともあれ文書力向上でGJ

487:名無しさん@ピンキー
07/12/20 06:45:54 Y4TTAJBM
毎回、魅せてくれる!
悶えて転げ回りたいです

488:名無しさん@ピンキー
07/12/20 12:58:41 m4X1gV1X
毎晩深夜までお疲れさまです GJ!

ところで最初の方の、
カナの毛のフラグとか
ハルカ×マコちゃんのフラグとかは
どうなったのだろう?
ま、SSはそんなもんかもしれないけど。

それにしてもハルカ姉さまの身にも何か起こらないものかなあ。
コハルワールドの男は基本みんな小心者だから
チアキならずともお似合いの相手が思い当たらないよなあ。

489:名無しさん@ピンキー
07/12/20 13:22:05 9JXizz/K
お疲れ!GJ!


あと文章としては
数字(数字か漢数字か)とカタカナの全角を統一してくれると読みやすくなると思うな

490:この野郎
07/12/20 15:57:02 Zxuuiirf
ご意見ご感想ありがとうございます。orz

カナの毛のフラグはこの後の夜の出来事編の前フリだったので、ほどほどに活躍します。
ハルカ×マコちゃんフラグは内田により崩壊しました。

保坂が大好きなので、ハルカ×保坂で、気持ち悪い保坂にハルカが片思い…ってフラグ立てようとしたんですが、
…いろいろと気持ち悪いのでやめました。(良い意味で)

数字はこれから123で統一していきたいと思います。ありがとうございます。orz

491:この野郎
07/12/20 16:54:54 Zxuuiirf
みんながお風呂を出て、夜も10時を過ぎた頃それぞれ寝る部屋に入った。

まず居間、ここには男3人が寝る事になった。…と言っても設定上、タケル・藤岡・トウマの3人だ。
千秋の部屋には、千秋と内田のお友達コンビ。
カナの部屋にはカナとマコちゃんの先輩後輩コンビ。
そしてハルカはいつも通り一人でねていた。

夜10:30分頃、事は居間で寝ていた3人から動き出した。

(僕はあの三人の保護者…そして番犬なんだ。彼から目を離すわけにはいかない。)
(……なんでタケルさんはオレの事をあんなに睨んでるんだろ…何か悪い事したかな…?)

「ちょ…ちょっとトイレ行ってきます…。」
「あぁ、なるべく早く2分以内にかえてくるんだよ。」
「えぇっ…」

藤岡はタケルにそう言って居間を後にし、カナに助けを求めに行った。
2分が経ち藤岡は返ってこない。タケルは様子を見に行く事にした。
…しかし体が動かない。金縛り?…でも手や足は動く…体だけが動かない…。恐る恐る布団の中を見ると、
そこにはトウマが潜り込んで、しっかりとタケルの服をつかんでいた。


無事にカナの部屋にたどり着いた藤岡は、カナの部屋に入った。
「南、マコちゃん、ちょっと入るよ。」
「ん?なんだ、藤岡。か弱い私達を襲いにでも来たのか?」
「ばっ…!変な事いわないでくれよ!」
「えっと…あの……オレ…」
「ちょっ…マコちゃんも本気にしないで!」

その時マコちゃんは二人の話なんて聞かず、お風呂で内田が言っていた事を思い出していた。
(確か内田が、カナと藤岡がしていた事のマネを風呂場でして…って事はこの二人この後また…)
そう考えたマコちゃんは部屋を飛び出した。

「お…お邪魔しましたー!!」
「ちょっと、マコちゃん待って!南もなんとか言ってくれよ!」
「まぁ…いいんじゃない?」
「またそんな事言って…誤解を解かなきゃ……」

そう言って藤岡はマコちゃんを追いかけようとした。
しかしそれをカナが呼び止める、

「藤岡、ちょっと待てよ。」
「…え?あの、あとじゃダメかな?」
「……いいのか?…形はどうあれ、この私と二人っきりになれたんだぞ?」
「そんな事言っても…」
「………。」

何も言わず布団にもぐりこんだカナを、藤岡は置いて行く訳にもいかず、開きかけたドアを閉めた。
(マコちゃんには明日謝ろう…)





492:この野郎
07/12/20 16:55:18 Zxuuiirf
一方部屋を飛び出したマコちゃんは、一番安全と思われるトウマとタケルのいる居間に向かった。
しかしそこで見た光景…それはタケルと布団の中で何やらうごめくトウマらしき物体…。
普段なら何とも思わないのだが、この時のマコちゃんの頭の中はもう風呂場の事でいっぱいだった。

(ま…まさか、あの二人も…ってか犯罪?!み…見ちゃダメだ!)

そう思って振り返ったマコトの目の前には千秋が立っていた。

「こんな所で何してんだ?マコちゃん?」
「わ…わぁぁー!ち…千秋こそこんな所で何してんだよ!」
「わ…私はトイレに行くんだよ…。」
「トイレに枕を持って行くのか?」
「うっ……うるさいよ!!」

そう言って少し慌てた感じでトイレとは逆の方向へ歩いて行く千秋。
そもそもトイレに枕なんて持って行くわけがない。ハルカの部屋に向かったのはマコちゃんにでも分かった。
…こうなると残ったのは内田のいる千秋の部屋だけ…。
マコちゃんは少し緊張しながら部屋のドアをノックした。…トントンッ……返事がない。

「う…内田、入るぞ?」
「スー…スー……」
「あれ?もう寝てるのか?」

部屋には寝息を立てる内田がベッドにいた。


その頃廊下を歩いていた千秋は、マコちゃんの予想通りハルカの部屋の前に枕を抱いて立っていた。
普段、ハルカが一番疲れを取る睡眠時間を、千秋が邪魔する事は絶対になかった。
しかし今日、お風呂であった事が千秋の背中を押した。

「ハ…ハルカ姉様。」
「あら、千秋がこんな時間に来るなんて珍しいわね。どうかしたの?」
「いゃ…あの…その……今日は寒いので一緒に…」
「? なんだかよく分からないけど、そんな所に立ってたら風邪ひくよ?こっちおいで。」
「は、はぃ!」

そう言って、ハルカは千秋を布団に招き入れ、千秋はいそいそとベッドにもぐりこんだ。


南家お泊り会、最後の大イベントが始まろうとしていた。



493:名無しさん@ピンキー
07/12/20 18:23:38 m4X1gV1X
おお、絶妙なフルーツバスケットによるペアリングだ。

そういえばトウマは見抜けてもマコちゃんは見抜けなかったタケル

494:名無しさん@ピンキー
07/12/20 20:42:43 7pHWmRg7
皆の移動がすげぇ自然だw

495:名無しさん@ピンキー
07/12/21 18:14:36 jWsoeBGY
乙!楽しみにまってるっす

496:名無しさん@ピンキー
07/12/21 21:48:42 S8lsPYv3
こんばんは。期待している方は少ないでせうが、今晩5レスほど頂きます。
その際>>447を黒歴史とし>>446からの続きを投下させて頂きますことを深くお詫びいたします。


また、「こんなぶつぎり投下ごめんだ!」という方が多数いましたら自重いたします。
今後ともよろしくお願いいたしマスターカード。

497:名無しさん@ピンキー
07/12/21 22:25:40 7SHtwNFR
>>496
待ってました!!!


498:名無しさん@ピンキー
07/12/21 22:45:05 HeemBwxB
>>496
貴方の場合、本当にスレ読んでるの?って思うぐらい俺たちのレス完全スルーなのが困る
叩きとかならスルーは書き手の基本だが、お願いぐらいは聞いてくれるとありがたいんだが・・・


499:名無しさん@ピンキー
07/12/22 00:11:22 hIlwKf0C
>>498
いいんじゃない?
こっちは与えられてる身な訳だし・・・。

500:名無しさん@ピンキー
07/12/22 01:06:10 88iYCvTh
>>498
善処します。

501:名無しさん@ピンキー
07/12/22 01:11:23 88iYCvTh
名欄「ぶつ切り」しますんで、NGしたい方はどうぞです。

502:ぶつ切り ~藤岡と南いんトイレ~
07/12/22 01:21:23 88iYCvTh
「私さ、嬉しかったよ。自分よりも、私のことを優先してくれただろ?本当に、本当に嬉しかったんだ。」
驚いた。俺の欲望に従った行動が、南にはプラスに捕らえられたらしい。嫌われなくてよかった、と安堵。
「とにかく!その、悪かったよ。」

「ううん。」
私は、藤岡へ刺激を与える行為を止めた。あまりにも予想外且つ真剣且つ熱烈な応答に動揺したからだ。
私は冗談はんぶ…いや、七割五分二厘くらいで「誘った」んだ。『愛しい』藤岡をからかってみたくなったんだ。
けどなー、藤岡の私への愛は私のそれ以上で尚且つ私の想像以上だったんだなー、これが。
現に、藤岡からは私への愛オーラが溢れでているのを感じる。

ま、まあ藤岡とそういう関係になるのは悪くないけど、なんというかな、心の準備がなってないし。
てか、ここ学校なわけで、常識的に考えたらそういうことできる筈がない。

そうこう考えていたら、藤岡がキスをしてきた。
またこんな風にキスをされたら理性が吹っ飛びそうになるわけでしてね。
悲しいかな、私の『藤岡からの接吻』耐性はゼロに等しく、現に藤岡を受け入れてしまっている。

503:ぶつ切り ~藤岡と南いんトイレ~藤岡サイド
07/12/22 01:25:05 88iYCvTh
よし、キスはなんとか慣れてきて躊躇なくできるようになった。舌を入れるなんて芸当はまだだけど、南とこうしていられるだけでも俺はテンションが上がる。
中学生の頃からずっと想っていた女~ひと~とこんな風に好きあえるなんて、幸せオブザライフだ!

が、その先が問題だ。いくら妄想の中で南としたからといって、俺の経験値がゼロであることに変わりはない。
それ以前に、南が本当に『そんなこと』を求めているのか、と疑いが耐えない。しかしそれは、南の愛への疑いではない。単に、『誘い』が嘘なのでは、という疑いだ。
正直、俺は南のことを未だ理解できない所がある。ただ、それ故に南を好いているのも事実。


あー、考えるのもバカバカしい。南と関係を持たなくても、こうしていられるだけで幸せなんだ。
とりあえず、俺はただそれを味わうことにした。

504:ぶつ切り ~藤岡と南いんトイレ~
07/12/22 01:27:37 88iYCvTh
きぃぃっ…


「「あっ」」
トイレのドアが開く音、そして、一人の足音。二人して驚き、キスを中断する。
足音の主が二人の入る個室の前で止まる。
「おぃ、入ってるか?」
見回りにきた先生であることは明らかだ。二人は心臓をバクバクさせる。
「はいっt…ふご」
カナが答えようとしたのを藤岡はカナの口に手を当て慌てて制止する。ここは男子トイレ、カナが答えたらどう考えてもおかしい。
「す、すみません!もう、出ますんで。」
藤岡は平静を装って答えた。
「そうかぁ。まあ、慌てなくてもいいがなるべく急げよ?十分位したら昇降口閉めるからなぁ。」
先生は疑うこともなくそう言うと鍵だけ確かめて、最後に「急げよぉ」とだけ告げ、去っていく。
足音が遠のきやがて聞こえなくなる。

二人は顔を見合わせる。そして、どちらともなく笑い出す。勿論、先生に聞こえないように静かに。
その時二人は、『何かに成功して笑い出す』という一昔前な映画の主人公とヒロインのように感じた。
そして、それに酔いしれる。



どちらともなく笑うのをやめた。気まずさと良い後味が残る。
ずっとここにいても仕方がない。私は藤岡に提案した。
「帰ろっか。」
藤岡は頷いた。

505:ぶつ切り ~藤岡とカナ、教室~藤岡サイド
07/12/22 01:31:16 88iYCvTh
俺達は、誰にも見つからないようにトイレから脱出した。といっても生徒はもう殆どいないから心配はない。
俺は南の手をしっかりと握る。南も応じて握り返してくれた。南は照れくさそうに、でも微笑んだ。

教室には誰もいない。電気はまだついている。まだ先生が見回りにきていないみたいだ。
「大分暗くなっちゃったなー。」
南が呟いた。確かに、外は真っ暗、電灯が頑張っている。
俺達は鞄を持って教室を後にする。
「っと、電気電気。」
俺は教室の電気を切る。廊下の蛍光灯の光が教室に差し込む。
「さ、帰ろう…んむっ。」
ふ、不意打ちだぁぁぁああっー!
一瞬だけのキスだったが、俺の心臓は先以上にバクバクしている。
「ああ、帰ろうか!」
み、南はとてもご機嫌だ。

506:ぶつ切り ~藤岡とカナ、家路~藤岡サイド
07/12/22 01:34:59 88iYCvTh
帰り道。すっかり暗くなりより寒くなる。
南と腕を組み、手もしっかりと握る。これなら温かいや!…なんてこと、物理的にはありえなく、寒いことは寒い。
「南、寒くないか?」
俺は案じた。
「寒いなー。」
空返事。
暫く沈黙が続く。


赤信号にひっかかる。ここの信号はとても変わるのか遅く、一分程かかる。静かに時が刻まれる。
「あのさ、藤岡。」
南が口を開いた。
「うん。」
「さっきのトイレでの事なんだけどさ。」
「うん。」
「そ、その悪かったな、その気にさせてさ。」
「あ…、ああ。」
先の状況を思い出す。南の感触、制服ごしに感じた南を思いだし、半勃ちになる。
「その、さ、からかってみたくなったんだよ。私がああしたら、藤岡がどうなるかなってさ。」
「そう、だったんだ。」
やっぱり、俺の思った通りだったんだ。南は本気だったわけじゃない。少し安心した。


507:ぶつ切り 藤岡とカナ、家路②~ 藤岡サイド
07/12/22 01:36:29 88iYCvTh
「私さ、嬉しかったよ。自分よりも、私のことを優先してくれただろ?本当に、本当に嬉しかったんだ。」
驚いた。俺の欲望に従った行動が、南にはプラスに捕らえられたらしい。嫌われなくてよかった、と安堵。
「とにかく!その、悪かったよ。」

「ううん。」
俺は首を振る。
「俺も、なんか嬉しい。南のこと、少しわかった気がするよ。」
「そう、か?」
南はきょとんとする。
「ああ。でもきっと、まだ知らないことの方が多いんだろうなぁ。」
「たとえば?」
「そうだなぁ…」
俺はイタズラっぽく微笑んでみせた。
「スリーサイズ。」
踝辺りに蹴りが入った。
「いつつつ…」
「そんなもの、いつかは分かるだろ!」
気にしていたのかなぁ。ご機嫌斜めだ。
「ごめんごめん。」
「ふーんだ!」
ふくれっ面になる。そんな南もまた
「可愛いな。」
「へ?」
「…え?」
…口に出てた?
互いに顔を赤くする。
反対に、信号が青くなった。
「ほ、ほら!行くぞ藤岡!」
南が引っ張る。
「うわっ、ちょっと…!」
俺達は全速力で走り出した。

508:名無しさん@ピンキー
07/12/22 01:37:28 88iYCvTh
ここまで

509:名無しさん@ピンキー
07/12/22 02:10:14 8DMpmK85
GJ!
そして乙です
この帰り道を千秋が目撃してドロドロになる事を望んでるのは自分だけかな?

510:名無しさん@ピンキー
07/12/22 02:15:09 BGCVmSOH
いや、自分も望んでいるw

511:名無しさん@ピンキー
07/12/22 02:38:24 my+FLx0D
信号+走り出す男女(+車)=先生と二宮君

512:名無しさん@ピンキー
07/12/22 02:56:56 88iYCvTh
>>509
おし……いや、なんでもない

513:名無しさん@ピンキー
07/12/22 08:48:18 SBr0xYn5
>>511
その発想危険ww


514:名無しさん@ピンキー
07/12/22 11:38:45 88iYCvTh
一人の少女の死から始まった、世界崩壊の物語が今始まる\(^o^)/

515:名無しさん@ピンキー
07/12/22 12:44:23 DFBA9h7y
アイアムレジェンド

516:名無しさん@ピンキー
07/12/22 12:56:49 9x7X/SlF
メルトから一気に読み進めたが千秋が3転位しててなんか俺弄ばれた感じだぜ・・・orz
他は美味しそうなんだけど千秋は・・・
まぁこの野郎氏は1本の中のストーリーらしいから結局藤岡とはFクラッシュなっちまうのか?
できれば別物として藤岡×千秋を書いてくれれば嬉しかったかも?・・・それとも最後に大ドンデンな展開が!?

517:名無しさん@ピンキー
07/12/22 13:13:54 lHN+7KVC
>>516
あれ? 俺書き込んだ覚えないのに…。

518:名無しさん@ピンキー
07/12/22 13:23:50 BGCVmSOH
まあまあ、人間弄ばれて成長するものだし(?!)。

519:名無しさん@ピンキー
07/12/22 13:51:30 7Y0pI8j8
エロパロでこういうこと言うのもなんだが、俺はエロなしの方が好きだ!
もちろんエロも見るんだが、8:2ぐらいがいい…
ともあれみなGJ!

520:この野郎
07/12/22 14:32:22 u+UXEM9n
こんにちわ。携帯からお邪魔します。orz
この3日は9割程布団の中で過ごしてました。
体調もほぼ回復したので、今夜から馬車馬の如く続き書きます。


>>516
ややこしい事した上、誤解をまねいて本当に申し訳ありません。orz
メルトは、歌を聞いてカッとなって書いてしまっただけで、今の話とは全くの別物なんです。
このお泊まり話が終わったら、すぐにメルトの続きを書きます。
しかし、過度の期待はしないで下さい。

521:名無しさん@ピンキー
07/12/22 14:50:18 9x7X/SlF
>>520
いいえ、どうせ別物アナザーならおもいっきし過度の期待をさせて下さい!!

522:名無しさん@ピンキー
07/12/22 16:12:56 lHN+7KVC
>>519
あれ? また俺?

>>520
まぁ結局はどう話を進めるかは作者次第だから、やりたいようにやってくれればいい。
>>516本人でもないのに、偉そうなこと言うようだが。

523:名無しさん@ピンキー
07/12/22 22:17:06 88iYCvTh
チアキは藤岡と結ばれるべき。
藤岡はカナと結ばれるべき。


あれ?

524:この野郎
07/12/23 00:27:55 NHBn0t80
>>483 の続きです。

藤岡が居間を離れてから約3分が経とうとしていた。
タケルはすぐにでも藤岡を追いたかったのだが、布団の中でトウマがタケルを離さなかった。

「ねぇ…おじさん。」
「お、おじ…?!…あのね、トウマ君…あっ、藤岡君がいない時はトウマちゃんで良いのかな?」
「トウマでいいよ。」
「分かった。…でトウマ、僕も一応20代なんだ。だから、『お兄さん』とか『タケルお兄さん』って呼んでくれないかな?」
「うん…。」
「…で何か言いかけたみたいだけど、どうしたの?」
「……あのさ、台所でも聞いたけど…もっと具体的に、タケルはどうしてオレが女だって分かったんだ?」

タケルは少し考えこんでいた。

(おかしいな…何でお兄さん飛び越して、呼び捨てにされてるんだ……?)

「なぁ、タケル聞いてるのか?!」
「ん?…あぁ、ごめん。でも具体的にって言われてもなぁ…どこから見ても女の子だから、いったいどう言ったらいいのか…」
「でも女って言ったらハルカみたいに、髪が長かったり料理が出来たり!…オレなんて髪も短いし、サッカーとか好きで遊んでばっかだし…」
「そりゃーハルカちゃんだって、小学生の時はトウマみたいによく遊んでたよ。」
「そうなのか?…髪も短かったとか?」
「んー…髪は昔から長かったかな。…あ、でも僕はトウマみたいなショートカットの方が好きだけどね。」
「そ、そんな事聞いてないよ…。」
「いや、本当にトウマは可愛い顔してるよ、後10年…いや5年したらハルカちゃんをもしのぐ逸材だ!うん、僕が断言するよ!」
「………」

タケルがそう言うと、トウマは布団の中で黙り込んでしまった。
普段、可愛いや好きなど言われないトウマに、タケルの言葉は少し刺激が強かったらしい。

「? トウマ少し顔が赤いぞ? 暑いなら布団から顔を出せばいいのに。」
「え?…あっ、うん。そうするよ。」

そう言って布団から顔を出すトウマ。すると、顔の約30㎝ほど前にはタケルの顔があった。
トウマの顔はますます赤くなった。

(近い…近い近い!!)

「ん?トウマ本当に大丈夫か?顔が真っ赤だし、少し呼吸も…」
「だ、だだ…大丈夫!うん、大丈夫だから!」
「でも熱があるかもしれないだろ?ちょっとじっとしてて。」

そう言うとタケルはトウマのおでこに自分のおでこを当てた。
その行動にトウマは過敏に反応し声を上げ、後ろを向いた。

「わ…わぁ!!なな…何…?!」
「何って…熱が無いか診てみたんだけど…たぶん大丈夫だよ。」

タケルに背中を向けながらトウマは両手で心臓を押さえていた。
(な…何なんだよいったい…心臓がドキドキしておさまらない……)

しかしタケルは、そんな後ろを振り向いて喋らないトウマを見て勘違いしていた。
(あれ…?もしかして嫌われることしちゃったかな……)



525:この野郎
07/12/23 00:28:28 NHBn0t80

「あの……トウマ?僕何かまずい事言ったりしたかな…?もしそうなら謝るけど。」
「えっ?全然大丈夫だよ。その…ちょっとびっくりしただけ…」
「そっか、良かった。あははっ、子供にまで嫌われちゃったのかと思ったよ。」
「? タケルは誰かに嫌われてるのか?」
「うぐっ、さすがは子供…ストレートに聞いてくるね。」
「あっ…ごめん…。」

トウマが気まずそうな顔をすると、それを気にしてかタケルは少し笑いながら話し始めた。

「僕にはレイコさんって言う彼女がいたんだけど、つい最近フラれちゃったんだよ。」
「そ、そうだったのか……その…ごめんなさい。」
「あはは、やめてくれよ!子供に気を使われて僕がみじめじゃないか!」

タケルはそう言って笑ったが、作り笑いと言う事はトウマにも分かっていた。
(タケルは悲しいのに、オレに気を使って笑ってるんだ…)
そう思うとトウマは胸が苦しくなった。

「あ…あのさタケル、そんな顔するとこっちまで悲しくなっちゃうだろ。」
「ん?何を言ってるんだい、僕はいつだって元気さ!元気だけが取り柄なんだから!」
「…そうじゃなくて……その、我慢して笑うこと無いと思う。」

そう言うとトウマはタケルの頭を抱きしめた。
自分でもどうしてこんな事したのか分からない。でも、このままタケルを放っておく事が出来なかった。

「その…今なら誰も顔見えないから。だから無理して笑ってなくていいよ。」
「えっと…トウマ、本当に大丈夫だから…それに子供にこんな事されて恥ずかしいし…」
「あのなぁ、抱きしめてるこっちの方も恥ずかしいんだぞ?」

そう言ったトウマの心臓の音は、頭を胸に押し付けられたタケルにもハッキリ聞こえるほど高鳴っていた。
(そうだよな…小学生でも異性を抱きしめたら恥ずかしいよな…)

「トウマ、…ありがとう。本当にもう大丈夫だから。」

そう言って、トウマから離れたタケルは、さっきよりは多少気分も晴れた顔をしていた。

「なぁ、タケル。そのレイコさんって彼女がいなくなって淋しいのか?」
「そりゃ淋しいさ。週末の彼女とのデートを楽しみに生きてたみたいなもんだからね。」
「そっか……じゃあさ、オレが代わりに週末デートしてやろうか?そしたらタケルも元気出るだろ?なっ!」
「あはは、そりゃありがたいけど、…でもその気持ちだけで十分だよ。」
「でもそれじゃぁ…タケルが…」
「トウマ、僕はもう大人なんだから大丈夫!さぁ、そろそろ寝るよ。」
「………」

そう言うと今度はタケルがトウマに背を向けた。

「タケル……タケル?」
「……」
「おい、タケル!呼んでるだろ!返事くらいしろ!!」
「あのなぁ…トウマ、気持ちは嬉しいだけ……んっ?!」

タケルが振り返った瞬間、タケルをトウマの唇が襲った。

「ぷはっ…!ト、ト…トウマ?!」

「……少しは…少しは元気出たか?」

そう言うと、トウマは自分の布団に戻った。
そしてタケルは藤岡の事など忘れ、一人悶々と夜を過ごした。


526:名無しさん@ピンキー
07/12/23 00:28:35 ubieH1jk
まーチアキが藤岡に懐いた原因は「父に似てる」と聞いたからだしね
今も生きてる設定なのかどうか知らんがw二次創作としての妄想にケチをつけるのもナンセンスだし。

527:名無しさん@ピンキー
07/12/23 01:21:19 jsLwO6cE
ファンブックじゃ「藤岡への好意は父親に似ていると言われたからか? それとも…」的な
恋愛感情も匂わすことは書いてあったな。 確定ではないけどw

528:名無しさん@ピンキー
07/12/23 01:40:31 W0BBvW0r
>>525 GJ!
タケル×トウマはなくてよかった、というところか。

529:この野郎
07/12/23 01:42:29 NHBn0t80
マコちゃん×内田 編

マコちゃんが部屋に入ると、すでに内田は寝息を立ててベッドにいた。

「おーぃ。内田?寝てるのか?もしもーし?」
「…スー……スー…」
「…寝てるのか……そうだ!」

そう言うとマコちゃんは千秋の机からマジックペンを持ちだした。

「よーし、どんな落書きしようかなぁー。…とりあえず額に肉だな、肉!」
「…むにゃむにゃ……」
「それにしても…こいつ、千秋のベッドで良く寝てるなぁ。」
「…ぇへへ……」
「うわっ、しかも夢まで見てるのか?」

マコちゃんは少し落書きをやめて、内田の寝言を聞くことにした。

「ぇへへ…ぅん……そうだよ……」
「?」
「…あたし…マコト君の事………」

マコちゃんはドキッとしながら更に耳を澄ました。

「………むにゃむにゃ……こんな事……恥ずかしいな…ェヘッ……」
「…って!ちょっ、肝心なとこ聞こえなかっ…」

思わず声を出してしまったマコちゃんは、慌てて自分の口を押さえ内田の様子を伺った。
「スヤスヤ……」
「…よかった……寝てるみたいだ。……でも何て言おうとしたんだろう…気になるなぁ……」

そう思った時、マコちゃんはお風呂場で内田にした事を思い出した。
(そう言えば、オレも内田にちゃんと告白とかしてなかったなぁ…よし!)

するとマコちゃんは何か思いついたように、髪止めを外しマコトに戻った。

「内田、お風呂場でははっきり言わなかったけど…オレ、内田の事好きだから。…その、これからもヨロシクな。」

「……はぃ。」

「……え?」

マコトが驚いた顔をしていると内田の目が開き、『クスッ』っと少し笑った。

「な…お…お前いつから起きてたんだよ!」
「うーん…いつ起きたって言うか、正確には寝てなかったかな。」
「そんな…オレをだましてたのかよ!」
「えぇー…人聞きが悪いなぁ。私は千秋のベッドで横になってただけだよ?」

それを聞いてマコトはその場に崩れおちた。



530:この野郎
07/12/23 01:43:45 NHBn0t80


「くっそー!よりによって内田なんかに騙されるなんて…!」
「ちょっ…内田『なんかに』って…傷つくなぁ……」
「しかもオレ…あんな恥ずかしい事……」
「えーっと、確か『オレ、内田の事好きだから』だっけ?」
「い…言うなよ!!」
「アハハハハ、マコト君顔真っ赤だよ。」

そう言われると、マコトは机にあったノートで顔を扇いだ。

「ねぇ、マコト君。」
「わー!ごめんなさい、許して下さい。もう何も言わないで!」

「私もマコト君の事好きだから。」

「………え?」
「だ…だから、私もマコト君のこと好きだって!2回も言わせないでよ恥ずかしい!!」

そう言うと内田はマコトのノートを奪い自分の顔を扇いだ。

「ねぇ、マコト君…。」
「は…はい!」
「…クスッ……何元気よく返事してるの?」
「えっと、ごめん。ちょっとドキドキしてて…」
「私もドキドキしてるよ…。」

その後1分ほどの沈黙が続き、内田がゆっくりと口を開いた。

「……お風呂場の続き…してみる?」
「…えっ……それって…」
「……ぅん…。」

マコトの手を引きベッドに連れてくると、内田はパジャマのボタンを外し始めた。

「ェヘヘッ…なんか脱ぐの見られてると恥ずかしいね……」
「あっ…ご、ごめん!」
「アハハ、何かさっきからマコト君謝ってばっかりだよ?」

そう言って内田はパジャマを脱ぎ、布団の中へ潜り込んだ。



531:この野郎
07/12/23 01:49:40 NHBn0t80
正直タケル×トウマは、千秋×トウマの代わりに急きょ作ったおまけでした…orzゴメンナサイ

ちょっとプリンでも食べて落ち着いてきます。



532:528
07/12/23 02:06:16 W0BBvW0r
タケル×トウマは(これ以上深入りし)なくてよかった

という意味だからな。舌足らずでスマン。
健闘を祈る。

533:名無しさん@ピンキー
07/12/23 02:51:23 W0BBvW0r
千秋×トウマというか、トウマが泣き虫チアキを慰めてやる(いやらしい意味ではなくて)
というのも新鮮でよかったかもね。
でもチアキには、ハルカ姉様からの「夜のレッスン」を過度に期待!

534:名無しさん@ピンキー
07/12/23 04:28:13 VEmb7/Kd
GJ
藤岡×夏奈 春香×千秋 マコちゃん×内田って書き終わるのに何日必要なのかな…楽しみにして待ってます。

535:名無しさん@ピンキー
07/12/23 04:54:15 BVZeNE9W
>>531
僕の分まで頑張ってください。

536:名無しさん@ピンキー
07/12/23 05:42:52 koTdS7lq
ま、合う合わない云々でカプの可能性をバッサリ斬り捨てるのもどうかと思うぜ?
最早この野郎は我輩の舌の植田・・・


537:この野郎
07/12/23 09:42:56 NHBn0t80
おはようございます。orz

いつもコメントありがとうございます。
風邪でダウンしていた時間を取り戻すべく、朝から休み休み書いていきます。
予定では今日の深夜には、この話を終わらせる勢いです。


538:名無しさん@ピンキー
07/12/23 14:47:01 mcNt82Rx
はるかの亀頭責めに狂う保坂か
かなのそれをくらう藤岡
竿への刺激を知らずに
「あれ?出ないなあ?強いな番長」
「ああああ!」
「それでクリアすると後悔するぞ?」

539:名無しさん@ピンキー
07/12/23 14:54:14 SPer4hy+
>>532
舌足らずwww

540:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:39:14 v8SLz6AZ
>>537
期待してまっせ!

541:この野郎
07/12/23 16:30:32 NHBn0t80
>>530の続きです

下着姿になってベッドにもぐりこんだ内田は、手際よくマコトのズボンと下着を脱がした。

「あれ?マコト君のココ…お風呂場の時より小さくなってる?」
「あ…当たり前だろ!なんて言うか…ドキドキしたら大きくなるんだよ、きっと。」
「ふぅーん…じゃあ…マコト君、キスしてみよっか。」
「えぇぇ?!」

そう言うと内田は布団から頭をヒョコッっとだし、いきなりマコトにキスをした。
そして再び布団にもぐりこんだ。

「あー、ホントだ。少し大きくなったみたい。今ドキドキしてるの?」
「べ…別に、してないよ。」
「本当に?…私はドキドキしてるよ。」

そう言うと、内田はマコトの手を自分の胸に当てた。

「ね?」

「………」
「? どうしたの?」
「…なんて言うかさ、内田ってエッチな事する時、すごく大人っぽい事言ったり、したりするよな。」
「そ、そうかなぁ?」
「うん、…胸も色気もないけど。」
「でも……そんな事言ってる割には…またココ大きくなったみたいだよ?」
「………」

そう言うと内田はゆっくりと手を上下に動かし始めた。

「ねぇ、マコト君。私少しは上手くなってる?」
「そ、そんなの分かんないよ。」
「じゃあ、これは気持ちいい?」

そう言うと内田は布団の中でもぞもぞと動き出し、マコトの足の間に体を入れた。
するとマコトは、さっきまでの手とは違う…暖かくて柔らかい物に包まれたのが分かった。

びっくりして布団を少しめくってみると、そこには口で咥えながら『どう?』と言わんばかりに、
上目使いで首を少し傾げる内田がいた。
マコトは恥ずかしくなって慌てて布団をかぶせた……しかし内田はマコトが顔を赤くしたのを見逃さなかった。

「マコト君は私が口でしてるの見るとドキドキするの?」
「そんな事無い…かな。」
「そっか、それじゃあ…お布団どけるね。」
「え、ちょっと…!」



542:この野郎
07/12/23 16:32:18 NHBn0t80
そう言って内田は布団を取り払った。
すると、布団を少しめくった時とは違い、内田の全てがはっきりと見えた。

さっきは暗くて良く分からなかったけど、内田の顔は真っ赤だ。
咥えてり舐めたりしている内田の口元からは、エッチな音も聞こえる…
それに、膝をついてお尻を少しあげ、猫が伸びをしているようなポーズで咥えている姿にもマコトはドキッとした。
そして極めつけはやはりこの表情だった。

暑かったせいか分からないが、内田の呼吸をよく聞くと少し荒い気がする。
咥えたモノを奥まで入れた時に少し目をつむって苦しそうにする表情…
時よりマコトの表情を伺うような上目使い…
そのすべてがマコトの射精を速めていた。

「…内田……オレ……その…」
「ぷはぁ……どうしたのマコト君?…さっきから少し震えてるみたい…痛かった?」
「痛くない、痛くないから…だから…その……口で続けて…!」
「えっ?…うん、わかった!」

初めてのマコトからの注文に内田はさらに張り切った。
マコトも痛くないと言えば嘘になっただろうか…確かに内田の歯が時よりあたり、少し痛い時はあった。
しかしマコトはそんな事はどうでも良かった。
ただ、体全体が震える様な初めての感覚。
マコトは初めてだったが、何かがすぐそこまで近づいている事は分かった。

「内田…気持ちいい……かも…」
「…んんっ……ハァハァ…ホントに?…じゃあもっと気持ち良くしてあげるね……あむっ……」

そう言うと内田は、自分の喉に当たる程奥まで、マコトのモノを口の中に入れた。
それとほぼ同時にマコトは限界を迎えた。

「内田…オレ……もう…!!」

そう言って内田の手を握りしめ、マコトは初めての射精をした。
何が起きたか分からない内田は、苦しそうに眉をひそめ、目をきつく閉じていた。
そしてマコトの射精が終わると、急いで机のティッシュを取り口からマコトの出した精子を口から出した。

「うぅ……にがぃ…それに何だかくさいよぉ…」
「あの…内田、ごめん。」
「もう、マコト君!出る時は何か言ってよ。こう…『出るー!』とかさぁ。」
「ホントにごめんなさい!次からは気をつけます!」
「次からって……うん…わかった。」

そう言うと、内田は顔を赤くしてマコトの横に座った。
何やら内田はモジモジしてひっついている…マコトは不思議そうな顔をしていた。




543:この野郎
07/12/23 16:32:52 NHBn0t80


「なぁ、内田?」
「はっ…ひゃぃ!!」
「ひゃい?」
「えっと…な、何?マコト君?どうしたの?!」

何やら内田は挙動不審というか…とにかく様子がおかしかった。

「あの…さっき内田の口に何か出しちゃったけど…うがいとかしないで大丈夫?」
「えっと…だ、大丈夫!」
「でもバイ菌とかあるかもしれないだろ?うがいとか…歯を磨いた方がいいよ。」
「そうかなぁ……じゃあ少し待っててね!」

そう言うと内田は何故か急いで洗面所へ向かった。
マコトはその間に、髪止めや服を着てマコちゃんに戻った。

(はぁ…なんだか急に疲れて来た…って言うか眠い……)

「お、おまたせ!」
「…スー…スー……」
「あれ?マコト君?」

そこには、本当に寝ているマコちゃんがいた。
内田は起こそうかと思ったが、あまりにも幸せそうに寝ているので起こすのをやめる事にした。

「はぁ~ぁ…幸せそうな寝顔しちゃって。……マコト君、私お風呂場での続きしようって言ったんだよ?」
「……スー…」
「なのに自分ばっかり気持ち良くなって、マコト君…先に寝ちゃうなんてずるいよ。」
「…ムニャムニャ……」
「その…お風呂場では…私だって……と、途中だったし……マコト君の舐めたりしてたから…その……」

「…んっ……うちだぁ~……」

マコトの突然の言葉に内田はびっくりしてマコトの方を見た。
……どうやら寝言らしい。

「はぁ…ビックリさせないでよ……」
「…うちだ……大好き……ぞ…スー…」
「な…なによ、『大好き…ぞ』って。」

そう言いながら内田は少し顔を赤くしベッドに入った。

そして、洗面所に行ったとき通りかかった居間での出来事を思い出した。


「タケルおじさん…布団にトウマを入れてたみたいだけど……まさかねっ。」


マコト×内田編  終わり

544:この野郎
07/12/23 16:42:34 NHBn0t80
すいません。完全に寝てました。5時から家族皆が寝静まるまで書き込めないので、
今日中は無理な予感がします。orz

『咥えてり』と、誤字も一か所ありますが、クールな気持ちでスルーしてあげてください。

この後の千秋×ハルカ編には、過度な百合表現があるので苦手な人は飛ばしてください。orz

545:ぶつ切り ~家路~藤岡サイド
07/12/23 23:27:35 BVZeNE9W
南は走るのをやめない。俺ん家への道はとうに遥か後方で、このままだと南ん家ましっぐらだ。
そして、実際南ん家のマンションまで来てしまった。そこで漸く南は止まった。
「はぁ、はぁ。」
俺も南も息が荒い。当然だ。
「す、すまない。むしゃくしゃしてやった。」
「はぁ、はぁっ。良い、よ。…それに、彼氏、なんだから、家まで送る、なんて当然だろ?」
「そ、そうか?…せう、だな。」
お互い大分息が整う。
「それじゃ、ありがとな。藤岡。」
「あ、上まで一緒に…」
「いいって。悪いよ。」
「かまわない。」
ここで帰ってしまっては中途半端な気がする。ちゃんと門前まで送るべきだ。
「そっか。じゃあ好きにしろ。」
口ではそう言うが、速やかに腕を組んできた。そんな南に思わずにやけてしまう。

546:ぶつ切り ~南家~チアキサイド
07/12/23 23:32:06 BVZeNE9W
「遅いわねぇ、カナ。」
姉様が呟く。時計は七時半を示していた。
「遅くなるってメールは着たけど、それでも心配…」
「あいつに限って、心配するようなことは起こらないと思います。」
「そうかしら。」
「そうです。」
断言できる。
「でも、やっぱり心配…。誘拐されてたりなんかしたら…」
「はぁ。」
「チアキ、ちょっと外見てきてくれる?心配だから。」
「…」
姉様はテレビに釘付けだ。
「わかりました。」渋々炬燵から抜け出して、蜜柑を一切れだけ頬張り。玄関へ向かう。
確かに、帰ってくるのが遅い。部活をしているわけでもないのに、おかしい。
嫌な予感がする。気のせいだろうか。


私は玄関のドアを開けた。

547:ぶつ切り ~玄関先~藤岡サイド
07/12/23 23:40:11 BVZeNE9W
玄関前。
「それじゃあ、俺帰るよ。」
「あ、ああ。」
南は不満がる。俺、好かれてるなぁ。
「明日だって会えるんだからさ。」
「そうだけどさぁ…」
うーむ。このままだと暫く帰してもらえなさそうだ。

「キスだ。」
「へ?」
「バイバイのキス、して欲しい。」
なんて提案なんだ。というかキスなんて散々してるじゃないか?
そう思ったのを悟ったのか、反論してきた。
「だーめっ!キスしてくれなきゃ帰さないぞー!」
「わ、わかったよ。」
なんか今日は振り回されまくりだなあ。
「そ、それじゃあ。」
「あ、ああ。」

目一杯の愛を込めてキスをした。




ガチャ

548:名無しさん@ピンキー
07/12/23 23:43:17 BVZeNE9W
ここまで

549:名無しさん@ピンキー
07/12/23 23:52:08 0LkPxT95
>>548
GJ!!!
なんかドキドキしてしまった・・・よ

550:名無しさん@ピンキー
07/12/23 23:53:53 H/J30z/N
(ノ′Д`;)アチャー

551:名無しさん@ピンキー
07/12/23 23:54:54 W0BBvW0r
さあさあ本番はこれからですな

552:名無しさん@ピンキー
07/12/24 00:46:22 +9t0wBiT
みなみけの人たち、携帯持ってたっけ?

553:名無しさん@ピンキー
07/12/24 01:03:11 tHNIVrca
>>552
高校生の携帯電話使用はまあ良いと思うんだ。中学生以下で使用は有り得ない。

554:名無しさん@ピンキー
07/12/24 01:03:56 kEiAm5Z/
今日日小学生でも持ってるんじゃねえの?

555:名無しさん@ピンキー
07/12/24 01:12:27 qz1UP5Pb
その辺はスルーでいいんじゃね?

それにしても修羅場ときたもんだ。

556:名無しさん@ピンキー
07/12/24 02:50:03 8AZTpdYi
GJ
本当にドロドロになったな

557:名無しさん@ピンキー
07/12/24 02:57:24 pGY0KcIj
URLリンク(www.imgup.org)
誰か藤岡がこれをプレゼントできたSS書いてくれ…


「こんなリボン、私なんかにゃ似合わないよ…」
「そんなことない。南に似合うと思って買ったんだ。付けてみてよ」
「そうかなぁ」
そんなことを言いながら渋々南はリボンを付け始めた。
「は、恥ずかしいからこっち向くな」
「ご、ごめん!」
リボンをつけるくらいで何故か赤くなっている南に疑問をもちつつ、俺は明後日の方向を向いた。
「も、もういいぞ」
南がそう言ったので俺は振り向いた。
「―」
南の姿を見た俺は数秒、何も言えなくなっていた。
「……な、なんか言えって!」
「あ、いや、南に見惚れてた」
そんな恥ずかしい台詞が素直に漏れていた。
「恥ずかしいこと言うんじゃない!」
南は顔を真っ赤にしてリボンを取ろうとする。
俺はその手を止めた。
「すごく似合ってる」
「ば、ばっか言うなぁー」
「本当だよ。そのリボン、すごくかわいい」
「―っっ!」
そう言うと南は真っ赤になって俯いてしまった。

こんなかんじで誰か書けよ

558:名無しさん@ピンキー
07/12/24 03:06:36 kF5KjtxK
>>557
いや、そのままお前が書けよw

559:名無しさん@ピンキー
07/12/24 04:30:44 MEwL8ftW
たらららったら~

560:名無しさん@ピンキー
07/12/24 04:46:00 8AZTpdYi
>>557
そこまで書ければ当然続きも期待しちゃうけどダメですか?

561:名無しさん@ピンキー
07/12/24 05:36:16 B6svcPOk
>>557
そこまで出来てるなら自分で書こうよ

562:名無しさん@ピンキー
07/12/24 12:23:23 rP2VrS1l
この野郎氏はペアリングを変えたけど、
チアキ×トウマ(ノーマルのような気がするけどじつは百合)とか
ハルカ×マコト(百合のような気がするけど、じつは男に恵まれないハルカ姉様がショタに走る)
なんてのもよさそうな気もする。

563:名無しさん@ピンキー
07/12/24 22:59:45 vyqia7mk
トウマが見たい

564:名無しさん@ピンキー
07/12/24 23:17:28 C8zs2IJM
聞こえてるよ!切れてないよ!

565:名無しさん@ピンキー
07/12/24 23:20:29 tHNIVrca
トウマ絡ませる予定だから案ずることなかれ。

566:この野郎
07/12/25 00:52:41 t0YysnAW
携帯からお邪魔します。orz

クリスマスくらいまでには終わらせると言いながら、まさか人大杉で入る事すら出来ないとは。
ロードアベレージ?ずっと8.0以上なんですが。orz


567:名無しさん@ピンキー
07/12/25 00:55:30 p+86hBZS
専ブラを導入するいい機会だと思わんかね

568:名無しさん@ピンキー
07/12/25 00:59:16 cgu9A0hg
イブの夜に時間をもてあましている輩はこれほど多いのか、
とは思っても口にしてはいけないこと(w

569:名無しさん@ピンキー
07/12/25 08:11:48 TUtnEjtt
>>568
むしろ、このスレが立ってからの進行具合考えると少ない方だ。

そういや、何で当日よりイブの方が盛り上がるんだろう。

昨夜はここは盛り上がりに欠けたみたいだが、何だかんだでリアルで盛り上がってたのかな?

570:568
07/12/25 11:15:43 cgu9A0hg
いや、昨晩は午前1時頃も午前4時になっても板が人大杉になってた、ということ。

571:名無しさん@ピンキー
07/12/25 11:26:41 zOxdcMIR
人大杉で騒ぐ奴は2chブラウザいれろよ

572:この野郎
07/12/25 17:06:26 aM2N56Lp
>>491 >>492 >>543の続きです。 ハルカ×千秋

ハルカのベッドに潜り込んだ千秋を見てハルカがあることに気づいた。

「千秋?さっきから何か震えてない?」
「…は、はぃ。実は部屋の前で10分程入ろうか迷ってまして…。」

ハルカが体を触ると、千秋の体は小刻みに震えて冷たくなっていた。

「こんなに冷たくなって……すぐに入ってくれば良かったのに。」
「すみません…ハルカ姉様。」
「いいからこっち来なさい。」

そう言うと、ハルカは千秋の体を自分に寄せ、軽く抱きしめた。

「どう?少しはあったかいでしょ?」
「…はぃ。…それに柔らかくて、ハルカ姉様の良い香りがします。」
「…なんだかこうして千秋を抱きしめてると、昔の事思い出すわね…。」
「昔……ですか?」
「そう、千秋がまだ小さかった頃の事…」

ハルカは千秋の髪を撫でながら、昔の事を話し始めた。

「千秋が小さい時はね、体が弱くてすぐに風邪をひいたりしてたのよ。」
「私がですか?」
「うん。…だから心配でいつも千秋に付きっきりだった。お風呂も、寝る時も…」
「そうだったんですか…。」
「でね、カナもまだ小学生で淋しかったのかな…寝る時はカナも私の部屋に来てベッドは皆の部屋にあるのに、この部屋のベッドで3人寝てたのよ。」
「でも子供とは言え、さすがに3人は狭くなかったのですか?」
「そりゃー狭かったよ。カナなんて朝起きたらいつもベッドの下に転がってたもの。」
「つまりカナは昔からバカ野郎だったんですね。」

その後もハルカはしばらく昔の話を続け、
千秋も当時の事は幼くて覚えていなかったのか興味深く聞いていた。

「でも時々カナと千秋を見てると羨ましくなる時があるのよ。」
「え…?」
「千秋は私にわがまま言わないし…それに私の言う事はよく聞いてくれるし、言わなくてもお手伝いしてくれるでしょ?」
「そ、そんなの当然です!」
「でもカナとは喧嘩もするし、千秋もわがままも言うでしょ?」
「それはあいつがバカ野郎だからです。」
「それが少し羨ましい…もちろん喧嘩はしたいとは思わないけど……少しくらいは私にもわがまま言っていいんだよ?」
「そんな…ハルカ姉様に不満なんて微塵もありません。」
「そっか。それならいいんだけど…。」

そう言ったハルカの顔は少しさみしそうだった。
それを見た千秋は心配になって何かわがままが無いか、頭の中を必死に探した。

「ハルカ姉様…あの……」
「ん?どうしたの?」
「……キ…キスしてください」
「えぇ?!」
「その…お風呂では私からしてばっかりだったので…今度はハルカ姉様から……」

千秋の考えたわがままに、ハルカは少し顔を赤らめて困った。
しかし、自分で『わがままを言って』と言ったてまえ断る訳にもいかなかった。



573:この野郎
07/12/25 17:06:49 aM2N56Lp


「えーっと…じゃあ目をつむってくれる?」
「はぃ。…こう……ですか?」
「うん。……」

目を閉じて待つ千秋を前に、ハルカはまだ戸惑っていた。
千秋の唇の数センチ手前で止まっては考えの繰り返し…そしてハルカはついに決心した。

『……ちゅっ…』

ハルカは千秋の唇……の横のほっぺにキスをした。

「…えっと……ハルカ姉様?」
「ご…ごめん千秋、やっぱりこれが精一杯みたい……」
「ハルカ姉様……」

すると今度は千秋がハルカの首に手を回し顔を近づけた。

「ダメですよハルカ姉様…ちゃんとココにしてくれなくちゃ……」
「ちょっ…ちょっと待って千秋、こ、心の準備がま……んんっ!」

ハルカがまだ話している途中に、千秋の唇がハルカの口をふさいだ。
舌を入れようとした千秋だったが、いきなりで驚いたハルカは口を固く閉じてしまっていた。
千秋は仕方なく、キスをしては少しハルカの唇を舐め、またキスを……と何回も繰り返していた。

「ハルカ姉様……んっ…これはこれで……ぺろっ……ドキドキしますね……」
「…はぅ……千秋…もう少し……んっ…優しく…」

千秋はその後もキスを続け、徐々にハルカの力も抜けて口が開きそうになっていた。
しかしその時、突然千秋はキスをやめてハルカから離れた。

「あ…あれ? 千秋どうしたの?」
「え…えーっと……その、そう!少しトイレに行ってきます!」
「そ…そう。行ってらっしゃい。」

そう言って千秋はトイレに走った。
トイレに付き、千秋は急いでパンツをおろした。

「やっぱり…おしっこが少し出てる……」

千秋には、大好きなハルカと長時間キスをしたから濡れた…と言う知識は全く無く、自分はおしっこを漏らしたと勘違いしていた。
千秋は急いで下着についたのをふき取り、自分の濡れた部分も拭き始めた。
しかし、そこに触れる度に体は反応し、いくら拭いても出てくるものは止まらなかった。

しばらくすると呼吸は荒くなり、触れる度にビクつく体の反応・出てくる液の量も大きくなっていった。

「だ…だめだ……ハァハァッ…少しも止まらないし…それに……体が熱い…」

千秋はあきらめて下着との間にトイレットペーパーを挟み、少しならそれでカバーできるようにしトイレを出た。
しかし、ハルカの部屋に着くまで…歩くだけでもその感度はあがっていった。

574:名無しさん@ピンキー
07/12/25 17:35:45 U3kyQ1AV
     / ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` ;      
    /             ヽ    
    l   :            `';  
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    ;' `ヽ  ;' ̄ `;  \    ; 
    ヽ ・ ; ; ・  ;   |   ;  
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      '; ──ヽ   /  ;'
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 ; --'´´ノ   /       ヽ─ 
'´´ヽ  /   /         `;  ノ
ヽ;ノノノ   /          ;  /
        /          ; /
      /          /ノ
      /_______/
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        │ │ │ │
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        │ │ │ │
        │ │ │ |


575:名無しさん@ピンキー
07/12/25 23:28:58 Go8Jjf/F
今晩、6レス頂きます

576:名無しさん@ピンキー
07/12/25 23:39:40 Go8Jjf/F
玄関から出た私はただただ困惑する。そして、怒りと妬みの情が沸き上がる。
なんで、なんで藤岡とカナが……!?

私に気づいて二人はしていたことを中断したが、私はみた。二人が熱烈にキスをしていたのを。
「おお、ち、チアキ。ただいま。」
負の感情が更に沸き上がるが、無理やり押さえ込んだ。
「おかえり。」
「あ、あの、チアキちゃん。」
「ん。なんだー?」
あくまでも平静を装うが、心臓は今にも爆発しそうな程高鳴っている。
「その、遅くなってごめんね。」
「いや、気にするな。それより、うちのバカ姉につき合わせてすまなかったな。」
「バカってなんだー!」
無視。
「寒かったろう?上がるか?」
ていうか上がれ!上がってくれ!
「いや、夜も遅いし今日はもう。」
「…そっか。」
私はしょんぼりする。少しでも藤岡と一緒に居たかったのに。日課となっていたので寂しいし悲しい。
藤岡は、気を使ってくれたのか、私の頭を撫でてくれた。温かい。
「ごめんね。明日はちゃんとお邪魔するからさ。」
「当然だバカやろう。」
藤岡は優しく微笑んだ。その様子を訝しげに愚姉は見つめる。

577:名無しさん@ピンキー
07/12/25 23:40:59 Go8Jjf/F
「そうだ!」
「ど、どうした?」
いきなりの大声に驚く。
「チアキちゃんに、元気になる呪文を教えてあげるよ。」
呪文…?
「ふぅん、この少々ご機嫌斜めな妹を元気にさせるとな?」
カナが茶化す。だが、確かに、今の私はかなり元気じゃない。励ましなんかされたら逆に辛いんだがな。
「特別だから、チアキちゃんだけに、ね。」
「あー!ずるいぞ藤岡ぁ!私にもぉ」
「はいはい、またいつかね。」
藤岡は私の肩に手をおいて、正面から見つめてきた。そう、まるでキスをする時のような………って、なに考えてるんだ!
「一度しか、一度しか言わないからね。」
「あ、ああ。」
落ち着けチアキ!落ち着くんだ。
藤岡は口を耳元まで近づけてそっと呟いた。
「…………!」


「どう?」
「……うん。」
「その、元気に、なって……欲しい。」
「…うん!」
「そう、良かった。」
「ちょ!藤岡!一体どうしたんだよ!チアキが気持ち悪いほど上機嫌だぞ!?」
言うとおりだ。元気かどうかは兎も角、今の私は気持ち悪いほどテンションが
しかし、良いのだろうかそんなこと。もし藤岡とカナの仲が予想通り進展したなら、『そんなこと』はまずい。
藤岡は分かっているのだろうか?

578:名無しさん@ピンキー
07/12/25 23:47:01 Go8Jjf/F
「それじゃあ、俺はこれで。」
「ああ、気をつけて帰れよ。」
「風邪ひくなよ。」
南姉妹は内心帰ってほしくなかったが、カナはチアキがいたので、チアキはカナがいたので、言えなかった。
そして藤岡は去った。

579:名無しさん@ピンキー
07/12/25 23:48:53 Go8Jjf/F
「はふはふ。うっめー!」
今晩はおでんだ。骨の髄まで温まる。
「それで、なんで遅かったの?心配したのよ?」
ハルカの問いに箸が止まる。
「いや、…別に」
「…藤岡と、何かあったんだろ?」
うっ、やっぱりチアキには分かったか。
「うん。その、付き合うことになった。」
「え……」
「……」
ハルカの時間が止まる。チアキは特に反応しない。
「い、いやさぁ!藤岡が熱烈に告白してきてさぁ!断る由がないというかさ。」
「そ、そうなんだぁ。」
あれ?なんかハルカが気まずいオーラ出してるぞ?どういうこと?
「おめでとう。」
そう言ったのはチアキだった。ただそれだけ言うと、自室に向かっていった。
なんかよくわからんが、隠し事は良くないしな。なにも悪いことはない。
私はおでんに再び手をつける。

580:名無しさん@ピンキー
07/12/25 23:53:33 Go8Jjf/F
やっぱりか。

私は自室に閉じこもり、ベッドに横になる。
「藤岡、うまくいったんだなあ。」
私はふじおかを抱きしめる。
「ふじおかぁ…」
切ない。切ないよ。
だが、まだ終わってはいない。まだ機はある。私はさっちの藤岡の『呪文』思い出す。

『九時に公園で待ってる。話がしたい。』
所謂、密会だ。もしカナにバレたらカナは怒るだろうか。
いや、カナは関係ない。藤岡と二人きりになれると思うと、それだけで嬉しい。
まあ冷静に考えると、「機がある」は過言かもしれない。だが、私の高ぶる感情に変わりはない。
時計を見る。
「八時半…」
あと三十分か。そろそろ準備でもするかな。
私は制服の上にコートを着、手袋をした。マフラーも忘れない。
「よし!」
防寒は完璧だ。私は気合いを入れる。

ガラッ

「あら?カナ、でかけるの」
「はい。…ちょっとコンビニに。」
「誘拐されるんじゃないぞー。」
「ふっ。」
私は鼻で笑う。
「お前は幸せ者だな。」
「へ?」
「それでは、行ってきます。」
「早く帰ってきなさいね。」
「はい。」


いざ、公園へ!

581:名無しさん@ピンキー
07/12/25 23:54:02 Go8Jjf/F
ここまで

582:名無しさん@ピンキー
07/12/25 23:58:25 O3zznu6H
>>581
リアルタイムGJ!!
ところで、>>580のハルカの台詞は、カナではなくチアキでは??

583:名無しさん@ピンキー
07/12/25 23:59:37 Go8Jjf/F
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!

584:名無しさん@ピンキー
07/12/26 00:04:46 bYXakmct
なんだかドロドロになりそうでこわいよおおおおえおお     でも(ビクビクッ

585:ぶつ切り ~機~チアキサイド お直しも~ど
07/12/26 00:09:21 743RwZTh
やっぱりか。

私は自室に閉じこもり、ベッドに横になる。
「藤岡、うまくいったんだなあ。」
私はふじおかを抱きしめる。
「ふじおかぁ…」
切ない。切ないよ。
だが、まだ終わってはいない。まだ機はある。私はさっちの藤岡の『呪文』思い出す。

『九時に公園で待ってる。話がしたい。』
所謂、密会だ。もしカナにバレたらカナは怒るだろうか。
いや、カナは関係ない。藤岡と二人きりになれると思うと、それだけで嬉しい。
まあ冷静に考えると、「機がある」は過言かもしれない。だが、私の高ぶる感情に変わりはない。
時計を見る。
「八時半…」
あと三十分か。そろそろ準備でもするかな。
私は制服の上にコートを着、手袋をした。マフラーも忘れない。
「よし!」
防寒は完璧だ。私は気合いを入れる。

ガラッ

「あら?チアキ、でかけるの」
「はい。…ちょっとコンビニに。」
「誘拐されるんじゃないぞー。」
「ふっ。」
私は鼻で笑う。
「お前は幸せ者だな。」
「へ?」
「それでは、行ってきます。」
「早く帰ってきなさいね。」
「はい。」


いざ、公園へ!

586:名無しさん@ピンキー
07/12/26 01:01:37 743RwZTh
今晩中に後3レス程投下できたらなぁ

587:名無しさん@ピンキー
07/12/26 01:24:12 743RwZTh
チアキがでかけてから十分ほど経ったかな。私は、ハルカに尋ねた。
「なあ、ハルカ。」
「なぁに?」
ハルカはテレビから目を離さずに返事をする。
「私が藤岡と付き合ってる、という件について。」

ぷつん

ハルカはテレビの電源を消した。私は続ける。
「さっき私が言った時、ハルカの顔に『マズい』って書いてあった気がしたんだ。」
「………」
「って、図星かよ!」
私はツッコミを入れるが、ハルカはマジに思い悩んでしまっている。
「ぉ、おぃ。どうしたんだよ。」
「あの、ね。カナ。」
やけに深刻な表情だ。
「チアキの前で、付き合うとかそういう話はやめた方が良いと思うの。」


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