07/12/15 01:16:58 zGQ51jN7
放課後になってしまった。
授業が終わってすかさず帰る奴もいれば、教室で勉強したり談笑したりする奴もいる。
私は授業が終わる前から帰宅準備をしていたからいつでも家路につける状況だ。
前方にいる藤岡もコートを着て、しかし未だに帰ろうとしない。
本当なら今すぐにでも話しかけたいが、冷たくしてしまったこともあり、気が引ける。
ふと窓の外を見る。曇りだ。私の心もどんよりしていた。
昨日みたいに素直になれたなら、どんなに晴れ晴れとした気持ちになるだろうか。
はぁ。灰色の景色を見てもますます心が曇るだけだ。やめやめ。
「「!」」
や、やばっ!藤岡と目があった!な、なんでこっち見てるんだよ!あ、ぁああっ!頭に血が上るぅっ!
お、落ち着けよ私!って、もっと熱くなってきたぁぁぁあああっっっ!
ぷつん。
私の中で何かが切れた。