【みなみけ】桜場コハル Part3【今日の5の2】at EROPARO
【みなみけ】桜場コハル Part3【今日の5の2】 - 暇つぶし2ch300:名無しさん@ピンキー
07/12/14 18:49:47 7QDxHnJf
内田涙目www

301:名無しさん@ピンキー
07/12/14 18:52:19 bOnjntLc
カナが孔明すぎる

302:名無しさん@ピンキー
07/12/14 19:21:10 fNY9xq9w
内田吹いたwwwww

303:名無しさん@ピンキー
07/12/14 19:49:58 p5wIoPhE
なんか漫画版の舞乙HiME思い出した!ニナ&マシロきゅんみたいな☆

304:この野郎
07/12/14 21:09:07 75SS2ppt
何か大きな失敗をしたような気がする内田・・・
そのころ第一組がお風呂に入ろうとしていた。

「よし、じゃあ先に湯船に入るから藤岡は少し脱衣所の外で待っててくれ。」
「分かった、おーぃトウマ俺達は後だぞ。」
「いや、トウマは濡れてるし先に入っててもらおう。」

そう言って先にカナとトウマがお風呂に入った。
万全を期すため、お湯の中が見えないようにお風呂には乳白色の入浴剤を投入、
作戦が失敗してもプリンがもらえるが、無事に成功した時はプリン2個を約束されているカナはいつになく真剣だ。

まずトウマには藤岡が入る前に、頭や体を洗い後は湯につかるだけの状態にさせる。
つまり藤岡が来た時には首まで湯につかっていると言う万全の態勢だ。

「南?・・・もう入って大丈夫かな?」
「えーっと・・・(トウマ、大丈夫か?)」
「(OK!)」
「よーし、藤岡入っていいぞー。」

その言葉を聞いて藤岡が脱衣所の扉をあけた。
そこには服も下着も脱いだカナが立っていた。

「おじゃまs・・・・え?!ご・・ごめんなさい!!」
「??? どうしたんだよ?もうトウマは入ってるし大丈夫だぞ?」
「ばっ・!!カナ、お前も入んなきゃ藤岡が入れないだろ!」
「え?あぁっ!悪い、藤岡。今度こそ大丈夫だ。」
「そ・・それじゃあ・・・お邪魔します。」
「洗濯物はかごに入れてくれれば洗っておくから。ハルカが。」

そう言われカゴの中を見ると、一番上に下着が脱ぎ捨てられていた。
お風呂に入った順番を考えると間違いなくカナの物だ。
藤岡はさっき見たカナの裸・脱ぎ捨てられた下着を見て、つい大きくしてしまう。

「(だめだ・・こんな状態じゃタオルを巻いても目立ちすぎて風呂になんて入れない・・・)」

そう思い、藤岡は自分の太もものあたりを思いっきり殴り、気持ちを落ち着かせた。

305:この野郎
07/12/14 21:22:17 75SS2ppt
しばらくして藤岡が足を引きずりながら入ってきた。

「藤岡?お前けがしてたっけ?」
「えっと・・サッカーでちょっとね・・・」
「ふーん、とりあえず湯につかりなよ。」

南家のお風呂は、子供なら2人は余裕なのだが3人は少しキツイ。
しかし、この作戦において、藤岡とトウマを近づけることは最も危険・・・
その結果、重なるように藤岡が左端、それに寄り掛かるカナ、さらにそれに寄り掛かるトウマ。
藤岡の正面にはカナの背中がぴったりひっついていた。

「風呂は良いなぁ~。気持ちが安らぐよ。な?」
「お・・おぉ!常識だよ!」
「・・・・・・」
「藤岡もそうだろ?」
「・・・・・・え?」
「なんだお前、私の言ったこと聞いてなかったのか?」

この時、藤岡はカナの長い髪、柔らかい肌、お湯から少し見える胸の谷間・・・
そんなものは一切見ず、ひたすら田舎のおばあちゃんの事を考え、気を落ち着かせていた。

306:この野郎
07/12/14 21:53:41 75SS2ppt
「さて、それじゃあそろそろお風呂出ようかな・・・」

トウマのこの一言でカナの顔がさらに真剣になる。
一番の山場、どうしてもトウマの裸が見えてしまう瞬間。
下はタオルで隠せるが、胸だけはどうしようもない。男が胸を隠すのはおかしすぎるからだ。
しかしトウマにはパッと見ただけで、女と分かるくらいの胸があった。

『ザバーッ!!』

トウマが立ち上がった・・・と同時にカナも立ちあがる。
確かにカナのおしりで藤岡にはトウマは見えなかった。
更に振り返るカナ、

「藤岡っ!私を見ろ!!」
「ぇぇっ?!!ちょっ・・・南?!」

慌てて立ち上がった藤岡は恥ずかしさの余り目線をそらした。
しかしその方向にはトウマがいた。カナはとっさに藤岡に抱きつき、
トウマのいる側の肩に自分の頭を置いて、藤岡にトウマが見えない様にした。
そして、その間にトウマはそそくさと出ていった。

「(ふぅ・・・これでプリン2つは私の物だ・・・)」
「あ・・あの・・南?」
「ん?どうかしたか藤岡?」

好きな女の子に裸で抱きつかれ、どうかしない男なんてこの世にいるのだろうか?
カナの顔が自分の顔の横に、胸は藤岡の胸元に押し付けられ、柔らかい太ももは少し動くたびに藤岡の股の間を刺激していた。
藤岡の顔がいつもには無い真剣な表情になった。
さすがのカナも異変に気づき、少し距離を置いた。

「ぉ・・・落ち着け藤岡、なっ。」
「南!!」
「は・・・はぃっ・・!!」
「おれ、もう我慢できないかも・・・」
「へっ・・我慢?」

慌てて立ちあがった藤岡の腰にはタオルは無く、
大きくなったモノを見たカナは、経験がなくともどういう意味か理解した。
しかし、この先どうしたらいいかが分からない。

「いやぁ・・私こう言うときどうしたらいいか分からないから・・・」
「手で・・・少しこすってくれれば・・・それでいいから。」
「そ・・それなら自分の手で・・・・」
「南の手でして欲しいんだ!今はそれ以上のことは望まないから!たのむっ!!」

しばらく考え込むカナ。
そして、そのやり取りを脱衣所で聞いているトウマに向かってカナが言った。



「おい!トウマ!!プリン3個だからなっ!!」

「わ・・・わかった!」

307:この野郎
07/12/14 21:55:52 75SS2ppt
ちと、野暮用を・・・ノシ

308:名無しさん@ピンキー
07/12/14 22:21:24 p5wIoPhE
タラララッタラ~♪

藤岡のスティック~~!

309:名無しさん@ピンキー
07/12/14 22:22:21 T2Z03+/z
ちょッッッ( ´д`)

GJだよ!!

続きワクワクだよ!!

310:名無しさん@ピンキー
07/12/14 22:28:51 M4yfmSbJ
わ~お、登場人物がみんなすごくかわいいw
キャラをきちんと掴んでますね。

ところで、エロ無しなんですがアキラ×トウマとか投下していいでしょうか?

311:名無しさん@ピンキー
07/12/14 22:30:39 WPkorNgl
まだ第一陣なのに、なんというテンション!
祭じゃぁー!!

312:名無しさん@ピンキー
07/12/14 22:31:48 Vnbiwodl
田舎のおばあちゃんも力及ばず

313:名無しさん@ピンキー
07/12/14 22:40:06 7QDxHnJf
そして湯船に落ちた藤岡精子で後から風呂に入った全員妊娠

314:名無しさん@ピンキー
07/12/14 23:47:15 bOnjntLc
俺なら
「足で・・・少しこすってくれれば・・・それでいいから!」

315:名無しさん@ピンキー
07/12/14 23:48:07 hVEWaHf6
>>307
俺の分まで頑張って下さい。

316:この野郎
07/12/14 23:53:22 75SS2ppt
ただいまですorz
見てくれている人のためにもチマチマ投稿しますノ

317:名無しさん@ピンキー
07/12/15 00:05:11 sxN1A+PC
藤カナSSの更新が止まっててしょぼーん

318:名無しさん@ピンキー
07/12/15 00:05:42 zGQ51jN7
>>316
投下いつごろになりますか?

319:名無しさん@ピンキー
07/12/15 00:07:09 zGQ51jN7
>>317
仏切りの件ならすまん…

320:この野郎
07/12/15 00:12:00 hfw0yscL
藤岡を立たせ、カナは藤岡の前にしゃがみこんだ。
しかし「こすってくれれば」の意味がよく分からない。
カナは試しに、昔の人が棒を回して火をつける様に、両手でこすってみた。

「こ・・・こうか?」
「えっと・・それも気持ちいんだけど、こうして・・」

そう言って藤岡はカナの右手を持ち、マイクを握るように持たせた。

「これで動かしてみて・・。」
「これでいいのか・・?」

カナの動かし方はぎこちなく少し左右に振ってみたりゆっくり擦ったり、でも藤岡にはこれくらいが丁度よかった。
もしカナがこれ以上うまくすると、今にもイキそうだった。

「藤岡、なんか・・・くちゅくちゅいってるぞ。大丈夫か?」
「そんな・・聞こえないけど・・・うぅっ・・・」
「いや、さっきから手もネトネトするんだ。なんだこれ?」

そう言ってカナは右手を離して自分の手を見ている。
一時の休息。少しでも長くこの快楽を楽しみたい藤岡にとってはありがたかった。
しかし目の前には、裸のカナが足もとにしゃがみ自分の出した汁をじっと見ている。
藤岡の高ぶる気持は行動をエスカレートさせる。
最初は手だけで十分だった・・・しかし今はずっとカナの口元が気になる。
カナ少し唇を舐めるだけでも色んな想像をしてしまう。

「(あの口でされたらどんなに気持ちいか・・・)」

今後同じような事があるだろうか・・・
そう思う気持ちか藤岡を後押しした。




321:この野郎
07/12/15 00:26:04 hfw0yscL
「南、あのさ・・・」
「ん?あ、悪い悪い。続けるよ。」
「えっと・・そうなんだけど・・その・・口で・・・」
「口で?口じゃ擦れないだろ?」
「いや、その・・・く・・くわ・・・」
「藤岡、お前なぁ・・はっきり言わないと分からないだろ?それでも番長か?」

「く・・咥えてくれ!!」
「・・・え?」
「ダメ・・・かな・・?」

風呂場内をいやな空気が包む。藤岡は後悔した・・・
もし断られたらこのまま終わる事もあり得るからだ。
カナはずっと何かを考えている。

「あの・・・南・・?」
「5個だ。」
「え?」
「藤岡、駅前の角のあの店のプリン5個だ!」
「プリン・・?あっ!分かった!5個でも10個でも好きなだけ!」
「どうやら交渉は成立だな。・・・で、どうするんだ?」

藤岡は特別プリンが好きなわけではないのだが、
この日を境にプリンの事が大好きになった。


322:この野郎
07/12/15 01:12:48 hfw0yscL
「それじゃあ・・少し舌を出してみて。」
「ほぉーか?(こうか?)」
「そのまま口の中に入れてみて・・」
「んっ・・・」

カナの舌が藤岡の性器の裏側を刺激する。
口いっぱいに入っているカナは喋る事が出来ず、これで大丈夫なのか藤岡に目でうったえる。
藤岡にはその姿が愛らしくて仕方がなかった。大好きなカナが口でくわえて上目遣い・・・
正直動かなくてもこのままイッてしまいそうだった。

「じゃぁ・・一度口から出して。」
「んんっ・・・ぷはぁ・・これ顎が痛くなりそうだな。」
「アハハ、ごめん。でも南の口の中、柔らかくてすごく気持ちいいよ。」
「そうか・・・//// まぁ私もプリンのためだしな!頑張ってみるよ。」
「ありがとう、じゃぁもう一度・・」
「・・・藤岡。」
「ん?」
「なんだ・・その、せっかくここまできたんだ、私はお前に最高に気持ち良くなってもらいたい。」
「うん。」
「だから・・どうしたらもっと気持ち良くなるのか教えてくれ。少しばかしなら無理したって平気だ。」
「わかった。ありがとう・・・カナ。」

「・・み・・みんなの前では南って呼べよ。////」

藤岡はさっきと同じようにカナに舌を少し出させ咥えさせた。
さっきと違い、今度はカナの頭を押さえ軽く腰を振った。
時々カナは喉に当たるものにむせそうになりながらも、両手をグッと握り我慢した。

「カ・・カナ・・・大丈夫・・?」
「んっ・・んーっ・・・」

カナは軽く頭を縦に振った。

「カナ・・・もう俺・・・」
「んっ・・・ん???(俺もう何なんだ?)」
「い・・イキそう・・・」
「????」

カナは藤岡のイキそうの意味が分からなかった。
どこに?いつ行くのか?なぜ今?
いろんな疑問が頭に浮かび、いったん口から離すことにした。

「イ・・・イクっ!!!」
「ぷはぁっ!・・・おい藤岡、さっきから何所に行くんだよ?」

それと同時に藤岡は達した。


323:この野郎
07/12/15 01:13:49 hfw0yscL
「それじゃあ・・少し舌を出してみて。」
「ほぉーか?(こうか?)」
「そのまま口の中に入れてみて・・」
「んっ・・・」

カナの舌が藤岡の性器の裏側を刺激する。
口いっぱいに入っているカナは喋る事が出来ず、これで大丈夫なのか藤岡に目でうったえる。
藤岡にはその姿が愛らしくて仕方がなかった。大好きなカナが口でくわえて上目遣い・・・
正直動かなくてもこのままイッてしまいそうだった。

「じゃぁ・・一度口から出して。」
「んんっ・・・ぷはぁ・・これ顎が痛くなりそうだな。」
「アハハ、ごめん。でも南の口の中、柔らかくてすごく気持ちいいよ。」
「そうか・・・//// まぁ私もプリンのためだしな!頑張ってみるよ。」
「ありがとう、じゃぁもう一度・・」
「・・・藤岡。」
「ん?」
「なんだ・・その、せっかくここまできたんだ、私はお前に最高に気持ち良くなってもらいたい。」
「うん。」
「だから・・どうしたらもっと気持ち良くなるのか教えてくれ。少しばかしなら無理したって平気だ。」
「わかった。ありがとう・・・カナ。」

「・・み・・みんなの前では南って呼べよ。////」

藤岡はさっきと同じようにカナに舌を少し出させ咥えさせた。
さっきと違い、今度はカナの頭を押さえ軽く腰を振った。
時々カナは喉に当たるものにむせそうになりながらも、両手をグッと握り我慢した。

「カ・・カナ・・・大丈夫・・?」
「んっ・・んーっ・・・」

カナは軽く頭を縦に振った。

「カナ・・・もう俺・・・」
「んっ・・・ん???(俺もう何なんだ?)」
「い・・イキそう・・・」
「????」

カナは藤岡のイキそうの意味が分からなかった。
どこに?いつ行くのか?なぜ今?
いろんな疑問が頭に浮かび、いったん口から離すことにした。

「イ・・・イクっ!!!」
「ぷはぁっ!・・・おい藤岡、さっきから何所に行くんだよ?」

それと同時に藤岡は達した。

324:>>271続き
07/12/15 01:15:33 zGQ51jN7
放課後。

授業が終わってすかさず帰る奴もいれば、教室で勉強したり談笑したりする奴もいる。
俺はコートを着て帰宅モードになった。だがまだ帰らない。
後ろを振り返り南を窺う。外をみで頬杖をついている。帰る準備はしてあるみたいだけど、まだ帰らないのかな?
本当なら今すぐにでも話しかけたいけど、また冷たくあしらわれるかと思うと躊躇ってしまった。

教室からは徐々に人がいなくなる。南はまだ帰っていないようだ。
俺は再び振り返る。
「「!!!」」
し、しまった!目があってしまった。俺は慌てて前を向く。気まずいな、かなり

がたん


南が立ち上がった。足音がこちらに近づいてくる。や、やばい。心臓がやばい。
南が俺の隣に仁王立ちになる。

325:この野郎
07/12/15 01:16:18 hfw0yscL
重複ごめん・・・

実は長すぎて2分したんだけど、誤って後半消してしまったらしいorz



326:名無しさん@ピンキー
07/12/15 01:16:58 zGQ51jN7
放課後になってしまった。

授業が終わってすかさず帰る奴もいれば、教室で勉強したり談笑したりする奴もいる。
私は授業が終わる前から帰宅準備をしていたからいつでも家路につける状況だ。
前方にいる藤岡もコートを着て、しかし未だに帰ろうとしない。
本当なら今すぐにでも話しかけたいが、冷たくしてしまったこともあり、気が引ける。

ふと窓の外を見る。曇りだ。私の心もどんよりしていた。
昨日みたいに素直になれたなら、どんなに晴れ晴れとした気持ちになるだろうか。
はぁ。灰色の景色を見てもますます心が曇るだけだ。やめやめ。

「「!」」

や、やばっ!藤岡と目があった!な、なんでこっち見てるんだよ!あ、ぁああっ!頭に血が上るぅっ!
お、落ち着けよ私!って、もっと熱くなってきたぁぁぁあああっっっ!


ぷつん。


私の中で何かが切れた。

327:名無しさん@ピンキー
07/12/15 01:26:45 zGQ51jN7
ガシッ

「え?」
南は俺の腕を鷲掴みした。
「来い。」
「え、…え?」
南はそう言うと、俺を引っ張りだした。
「み、南!」
南はすごい形相で睨みつけてきた。
「黙ってついてこい!」
「はい!」
従順な俺は以下略。

どこに連れていかれるかとおもったら、そこは…男子トイレ?
南は躊躇うことなく突入する。幸いにも周りに人はいなかった。って、そういう問題じゃ!

がちゃん。

南は個室に俺を連れて、しかも鍵まで閉めた。そこで漸く手を離してくれた。
「み、南?どうしたん…むぐ」


不意打ちだ。南は俺の唇に自分のそれを押しつけてきた。

328:名無しさん@ピンキー
07/12/15 01:27:41 +LhvutmQ
             //.:.:.:.:.:.:/.:./:.:./!.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.l:.:.:丶:.\:.\
              /.:./  /  / ./ ...l.|.......    | ! ヽ ヽ. ヽ.:.:ヽ
            /.:./  l ....:.: |.:.|:.:.:.:.:|:|.:.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.|:.... l  l   V:ハ
           iィ:/ ..:.: |:.:.:.:.:.|:.:|.:.:.l.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:|:.:.:.:|.:.:.|:.:.. Vヽl
           ,ィ=77...:.:. !:.:!:!.:.:.ハ:ハ:.:.|:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.::/|:.ハ.:.:,ハ:.:.|.:.:.:.:...Vミ!__       ト、            r‐ォ
        /.:.:.:.{/.:.:.:.:.:|:.:|:|:.:.:| ̄「 Ⅵ::..:.:l:.:.:.:.:.::/´}厂|:/`|:.:|.:.:.:.:.:.:.V|:....ヽ     ヽ.) ◎         | |
        /..:.:.:./:/.:.:.:.:.l:.:N Ⅵ   Ⅵ::..:.l:.:.:.:::/ /′ l′ }/|.:.:.:.:.:.:.:|ハ:.:∧   ,、   ト  i、  r―‐-、  l !
        ,′.:.:/:/:.:.:.:.:.:ハ:.! ,>=ミ、ヽト、::...:::/ァ=,z=<、ノ' |:.:}.:.:.:.:l:ト、:ヽ:.∧  {_{ r、_} ) } )  ´ ̄`) )  ,ニ.
         l/.:.:.:|:/|.:.:.:.:.:.:.::ト{/ ,イ7心ヽ ヽ\/ イ ,イ7心ヾv }:リ.:.:.:. l:|ハ:.::.:.∧   `¨¨  ´      ̄   ー'
        /.:.:::/|' V.:.:.:.:.{:.|ヾr‐廴zツ        廴zツ-く//.:.:.:.:. l:|  V:.:.:.:.ト、
      /.:.:.::/  |.:.:.:.:ト:ヽ `¨´ ̄          ̄`¨ー'/イ.:.:.:.|:.:.:リ  ∨:.:. l:.ヽ
     / .:.:.:/     l.:.:.:.:.:|.::\////    ,   ////  |.:.:.::;!.:/    |::.:.: ト、:.\
   //.:.:.:.:/      Ⅵ:.:::l:.::{                 /!:.:::/:/     l:::. ∧ ヽ:.ヽ.
 /:./.:.:.:.:::.{      V:. ::l::::ト、       ,、         / j:.::/}′     |:::l:.:∧ \:ヽ.
/.:/′.:.::::,i′       ヽ::.::、:∨\     ーく_ >ー     . く }::/          |:::l.:.:.:.ヽ  ヽ:
:/ /:.:.:.:.:.::/l  ,ィ弋弋¨¨¨ \:ヽ{  ` i  .      . イ}    ノ'ー--  .. .__  |:::|::..:.:.ハ
' /.:.:.:.:.:::/::|/⌒ヽヽ:ヽ   \     ト、 ` ― ´ / |         /:./`ヽ |:::|:::.:.:.:.|


329:名無しさん@ピンキー
07/12/15 01:27:52 zGQ51jN7
俺はそれを受け入れる。というかそれ以外に為すすべがなかった。
南は貪るようにキスをしてくる。南のペースに流されてしまう。このままではいけない。俺は南を無理やり押し返す。
唇が離れた時のイヤらしい音、唇を繋ぐ唾液の橋。俺にとっては初めてなことだれけで、俺を狂わせようとする。
だが、俺の理性は強かった。
「み、南、落ち着け!」
むしろ俺がだな。
南は物足りなさと、そして、なんとなくだけど謝意を表情~かお~に表す。
「南、いきなりどうしたんだ。」
「…だから」
「え…?」
南が何かを呟いた。
「好きだから、藤岡が、好きだから!」
そう言うと、南は俺に縋った。俺は条件反射的に南を抱きしめた。
「好きだよ。藤岡。」
南は急に穏やかになった。飼い慣らしたペットのように、俺の胴に頬ずりを絶え間無く繰り返す。

俺は、南のその行為から悟った。
やっぱり姉妹だな、と。

ふと、南の動きが止まる。南は俺を見上げた。
「なんか言ったか?」


330:名無しさん@ピンキー
07/12/15 01:40:44 zGQ51jN7
ここまでっす

331:名無しさん@ピンキー
07/12/15 01:51:55 SVGF/vnK
ニヤニヤが止まらない

332:名無しさん@ピンキー
07/12/15 01:52:17 JcNUQbrW
両巨匠に感謝
ありがとうございます。

333:この野郎
07/12/15 02:29:16 hfw0yscL
>>323の続きですorz


カナが口から出すのと、ほぼ同時にイッた藤岡の精液はカナを直撃した。

「うわ・・・ゲホッ・・な・・なんだコレ!!目にまで・・・べとべとする・・」
「ご・・・ごめん!大丈夫?!」

藤岡は我に返り、慌ててカナの方を見た。
少し口に入ったのか、精液がカナ口の端から垂れている。
口から出した後のものは、顔中にかかって目にまで入ったらしい。
片目を閉じながら、顔じゅうの精液を手でふき取っている姿に、
藤岡は不謹慎ながら少しドキドキした。

「ちょっと、お前見てないでシャワーつけろよ。」
「あっ・・ごめん。」

カナは体や頭を洗い終えた後、体が冷えたと言って再び湯船につかり、
藤岡が体を洗いだした時、カナが話し始めた。

「なぁ、藤岡。こういうのって、こう・・・キスとかの前にするものなのか?」
「それは・・・あの、南・・・ずっと謝ろうと思ってたんだけど・・・」
「ん?なんだ?・・・ってかカナでいいよ。」
「前に音楽に授業が変わったとき、カナが起きるまで待ってただろ?」
「うん。」
「実は寝てる間に俺・・・その、カナの寝顔が可愛くてキスしちゃったんだ。」
「知ってるよ。」
「え・・?!起きてたの?!」
「まぁな、藤岡がどんな風に言うのか、少しからかってみただけだ。」
「じゃ・・じゃあ俺達、付き合っ・・・」
「さぁーて、二組も待ってる事だしあがるか!」

そう言って先にお風呂を後にしたカナ。
藤岡は肝心なことは聞けなかったが、今日の所は大満足だった。
お風呂から出てきたカナに駆け寄るトウマ。

「カナ!お前どうしたんだよ!」
「え?な、なにが?」
「何がって、顔が赤信号みたいに真っ赤だぞ!!」

鏡を見ると確かに顔が真っ赤だ。
確かに風呂場でしたことはエッチな事だという事はカナにも分かっていた。
しかしそれ以上にカナの顔を赤くしたものは藤岡が最後に言った言葉だった。

「(藤岡のやつ・・・私が寝てる間にキスしてやがったのか・・・)」

そう、あの時カナは熟睡していたのだった。

334:この野郎
07/12/15 02:31:36 hfw0yscL
最近脱字が多くてごめんなさい。orz


335:名無しさん@ピンキー
07/12/15 02:37:09 e3UJhiYl
キスしちゃってたとは!!
いい改変だ
やはりカナは押されたら乙女であるべきだよな

あ、細かいんだけど・・・じゃなくて…のほういいと思うぜ

336:名無しさん@ピンキー
07/12/15 02:42:31 9VmIT1A3
wktk

337:名無しさん@ピンキー
07/12/15 03:07:38 U+NSItPn
順調に見事なまでに千秋様玉砕フラグ立ちに全俺が泣いた!(解かりきっていてもつらひぜ
しゃーないので俺が千秋を慰めてくるね・・・

338:名無しさん@ピンキー
07/12/15 03:15:10 jY5+aMj5
両先生ありがとう!!


精子が目に入って失明する事もあります、それに痛いですし相手に掛けるときは気を付けましょう。

339:名無しさん@ピンキー
07/12/15 11:55:39 d9hoj7x9
>この野郎
後半の「キスしちゃった」「知ってるよ」の部分
少し間を取るなり、カナの心の動揺を示す描写を入れるといいと思う。
たとえばこんなかんじとか

「実は寝てる間に俺・・・その、カナの寝顔が可愛くてキスしちゃったんだ。」
ポタン シャワーから落ちた水滴が湯船に波紋を広げる
「知ってるよ。」

孔明なカナでも言われた瞬間、顔には出さずとも驚きはするんじゃないカナ

340:名無しさん@ピンキー
07/12/15 12:26:28 geEns/Ze
>>339
蛇足じゃね?
直後のカナの顔真っ赤っぷりを際立たせるためにもあそこの描写は淡泊な方がいいと思う

341:名無しさん@ピンキー
07/12/15 12:44:04 zGQ51jN7
勉強になるなあ。大学で小説やってるから本当に学ばさせてもらってますよ。

342:名無しさん@ピンキー
07/12/15 13:04:11 4sr3rt23
>>337が藤岡千秋SSを書いて千秋を慰めるときいて飛んできますた

343:この野郎
07/12/15 15:05:44 hfw0yscL
いつもコメントや指摘ありがとうございますorz

今日も力の限りチマチマ書いて聞きます。

344:この野郎
07/12/15 15:31:07 hfw0yscL
お風呂から上がった第一組、
ハルカと千秋は夕食の準備をしているので、次は内田とマコちゃんが入る事になった。
明らかに様子のおかしい藤岡とカナ。
何があったのか内田はトウマに聞いてみる事にした。

「ねぇ、トウマ。あの二人どうしたの?」
「いゃ、それがー…」
トウマは風呂であった事を内田にコッソリ教えた。
「……ってな事があったんだよ。」
「うわぁぁ…中学生って大人なんだねー////」
「バカッ!オレ達だって後2年したら中学生なんだから、お前も気をつけろよ。」
「え?何を?」
「お前…これから誰と風呂に入るんだよ。」
「誰って、そりゃマコちゃ……あーーー!!!!」
「おい、内田!早く入っちゃおうぜ!」

ようやく事の重大さに気づいた内田は、助けを求めようとしたが
マコちゃんに手をひっぱられ脱衣所に連れていかれた。

「さぁーて!早くお風呂から出てハルカさんの作ったカレーを食べるぞー!」

そう言ってどんどん服を脱いでいくマコちゃん。

「ちょっ・・ちょっと!マコちゃん!マコちゃん!」
「ふんふん~♪カレー♪カレー♪」
「…マコちゃ……マコト君!!」
「カレー~♪…って、うわぁ!内田!その名で呼ぶな!ばれちゃうだろ!」
「…いいから、とりあえずパンツはいてよ・・////」

そう言われとりあえずパンツをはいたマコト。
内田はマコトにも分かりやすいように説明を始めた。

「マコちゃん、あなたは男でしょ?」
「ぃや、オレは女だよ。」
「…じゃあ鏡見て。」
「・・・・?」
そこには髪止めを取り、女物の服を脱ぎ、トランクスを履いた自分が立っていた。

「あ、今は男だ!!」
「そう、大正解。それじゃあ私は?」
「内田はずっと女だろう?」
「そうだね、だったらもう分かるでしょ?」
「…何が?」
「だから!・・その・・年頃の男と女が一緒にお風呂に入ると…それはそれは、おかしな事が起きちゃうかもしれないでしょ?」
「うーん、大丈夫だよ!おれ内田と入っても絶対そんな気おこさないから!」

そう言ってマコトはお風呂にはいった。

「な…なんかそれはそれで傷つくなぁ…はぁ……」

そう思いながら内田も服を脱ぎお風呂に入った。
残念ながら内田には、交替で入るという案は浮かばなかったようだ。

345:この野郎
07/12/15 16:06:42 hfw0yscL
内田も最初は戸惑っていたものの、ずっとカレーの歌を歌っているマコトに、
お風呂を出る前には、一緒に湯船につかる程安心しきっていた。
すると突然誠が内田に話しかけた。

「なぁ、内田。」
「ん?なぁに?」
「あのさ、オレ将来ハルカさんとお付き合いしようと思うんだ。」
「へぇー、そりゃ頑張ればいいんじゃない?」
「うん。それでさ、告白の練習をしたいんだ、だから内田がハルカさん役な。」
「えぇー、あの…私には断る権利はないの?」
「よし、それじゃあ早速始めよう!」

そう言うと、マコトは強引に告白の練習を始めた。
内田はため息をつきながらも、仕方ないので付き合う事にした。

「あの、ハルカさん!僕、前から大好きでした!お付き合いして下さい!」
「ごめんなさい。」
「……」
「………」
「えぇー…!内田!お前、練習のときくらい気持ち良く成功させてくれよ。」
「いや、でも私ハルカって名前でもないし上手く感情移入できないよ。」
「う~ん…名前……それもそうか。じゃぁもう一回だ!」
「はぁ…あと一回だけだよ。」

内田はそう言って、あと一回適当に終わらせてお風呂を上がろうと思った。

「内田!」
「ん?どうしたの?」
「オレ、内田の事が前から好きだったんだ!頼む!オレと付き合ってくれ!」
「…………」
微妙な間が空いた後、みるみる顔が赤くなった内田が返事をした。
「えっ…そ、そんな急に言われても…その…なんていうか…マコト君の事…嫌いとかじゃないけど、その…心の準備的なものが……////」
「??内田、そんな難しく言わなくても練習なんだから、ハイって言ってくれるだけでいいよ?」
「えっ?練習?…あっ!そうか!アハハ、ご…ごめん!」
「???変なやつ。じゃあもう一回な。」
「うん…。」

告白の練習をしているのはマコトなのに、なぜか内田の方が緊張していた。
一度深呼吸したマコトが、内田の目を見て真剣に告白の練習を再開した。

「オレ、内田の事が前から大好きだったんだ。オレと付き合ってくれ。たのむ!」
マコトの真剣な眼差しに、練習とは分かっていても内田は頬を赤くした。
そして内田も真剣にマコトの事を見つめ答えた。



「はぃ。私もマコト君の事が大好きです。」



346:この野郎
07/12/15 16:18:50 hfw0yscL
ちと野暮用です・・・orz

347:名無しさん@ピンキー
07/12/15 16:34:20 U+NSItPn
実にみなみけが好きな男に振り回される女の多い事…
もうこの歳でリトル保坂の風格が……

>>342
あと俺にSSを求めるなーバカ野郎ー!ロぉーロぉーロぉー

348:名無しさん@ピンキー
07/12/15 16:48:18 zGQ51jN7
>>347
来週頃にはきっとそこまで発展させてみせるさ

349:名無しさん@ピンキー
07/12/15 17:18:25 e3UJhiYl
デレ内田かわいすぎわらた

350:名無しさん@ピンキー
07/12/15 20:00:47 oDz24YfX
>>346
GJ
だが藤トウ√は消えたか・・残念だ
>>348
おい、酉をつけろよバカ野郎
アボン出来ないだろーが

351:名無しさん@ピンキー
07/12/15 21:08:57 JRhePWYq
そういえば、前スレでエロスと萌えを提供してくれた
Sトウマ×M藤岡の小説は完結したのかな?

352:名無しさん@ピンキー
07/12/15 22:52:39 3KYTPsqR
>>346
いいぞいいぞ
続きが気になる

文章的にケチ付けるとしたら
三点リーダはこれ……(二個セット)でそろえたほうがいいのと
////はあんまりよろしくないかと
後者は好みもあるけど

353:名無しさん@ピンキー
07/12/15 23:01:22 Sh75ym7R
////俺は好きだけどなぁ


354:この野郎
07/12/15 23:02:17 hfw0yscL
ただいま戻りました。
少しばかりチマチマ書かせていただきます。orz



355:名無しさん@ピンキー
07/12/15 23:25:26 O0Smd+Dg
///みたいなのは文というより絵に近い表現だからねぇ
「文」が読みたい人からは嫌われる手法だわな

ケータイ小説みたいだしね

356:この野郎
07/12/15 23:29:16 hfw0yscL
何とも言えない空気が二人を包む。
見つめあったまま10秒程過ぎた頃、マコトが口を開いた。

「あの、この後どうするの?」
「えぇ?そ、そりゃ……OKされたなら抱き合ったりするんじゃない?」
「へぇー、そうなのか。よしっ!」
「あっ……」

口は災いのもと。両手を広げるマコトを見て、内田はまずい事を言ったと思った。
しかし不思議な事に内田は、裸で抱き合う事に『恥ずかしい』と言う気持ちはあるが、嫌と言う気持ちはなかった。
それに、こんなに必死になっているマコトの期待を裏切る事も出来なかった。

「じゃぁ…少しだけなら……」
「あぁ!さぁ来い!」
「……」

そう言うと内田はマコトの肩をつかみ、肘を折り曲げ自分の体と密着しないようにひっついた。
もし体を密着させたりしたら、自分の心臓の音がマコトにまで聞こえてしまいそうで怖かったから……
恥ずかしくて顔が熱い…顔を見えなくするため、内田はマコトの胸に顔を当てた。

「マコト君の心臓、すごくドキドキしてる……。」
「えぇ?!そ、そりゃドキドキしてないと死んじゃうだろ!よし!じゃあいくぞ!」
そう言うとマコトはおもいっきり内田を抱きしめた。


『トクン……』


内田は自分の心臓のドキドキとは違う、心の奥の方で音がなった気がした。
「(胸が苦しい…マコト君に強く抱きしめられているから?)」
しかし息が苦しいわけではない。何とも言えない気持ちに内田が気づいた。


「(あぁ……私はマコト君の事、好きになってるのかも…)」

357:この野郎
07/12/16 00:29:20 LOUwFFjP
しばらくして内田はマコトの手から解放された。
どれくらいの時間抱き合っていたのだろうか…
マコトから体が離れても内田は気持ちが整理できないでいた。

「よーし!これで準備OK!後はハルカさんに告白するだけだ!」

内田は自分がドキドキしてる時に、そんな事を言うマコトに少し腹を立て、少し意地悪してみることにした。

「あの、マコト君。いつ告白するの?」
「う~ん…さすがに小学生と高校生は無理だろうからなぁ……オレが中学生になったらかな!」
「でも、マコト君が中学生になったらハルカさんは高校卒業して、大学に行くか仕事してるんじゃない?」
「えぇぇ?!じゃ…じゃあオレが高校卒業してかr……」
「その頃にはハルカさんも誰かと付き合ってるんじゃな?」
「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「……ぷっ。」

それを聞いて固まるマコト。
内田はその姿がおかしくて吹き出しそうになるが、あまりにマコトが不憫で笑いをこらえた。

「そーねぇ、マコト君が失恋したら…私が付き合ってあげてもいいよ。」
「はぁ?!内田、お前何言ってn……んっ!!」

マコトが内田に文句を言おうとした瞬間、内田はその口を自分の口でふさぐ様にキスをした。

「ど、どう?少しは元気出た…?」
「元気って…お前何……」
「何ってキスの練習だよ?」
「えぇ…」
「そーね、じゃあ今度はキスの後の練習もしよっか…。」
「キスの後?」
「ぅん、お風呂入る前にカナちゃん達がしてた事、トウマに教えてもらったんだ。」

そう言い残し内田はお風呂を後にした。
お風呂を入る時とは立場が逆転し、風呂場にはマコトがボーっと立ちすくんでいた。


358:この野郎
07/12/16 00:33:02 LOUwFFjP
また脱字・・・orz

キスで終わらすバージョンと、
キスの後の練習メインか、30分迷って純情で終わらせました。

359:続き
07/12/16 01:10:18 Ri390Goq
時間が止まった気がした。
あれ、俺、声に出してたか?
「…聞き取れなかったんだが」
「あ、ああ…それは」
あ、危ない。危うく誤解を招くところだった。せ、セーフ。
「俺も、南が好きだ。そう言ったんだ。」
何とか誤魔化す。南は満足げに微笑む。
「当然だ、おまえは私の彼氏なんだからな!」
「あ、ああ!」
そうだ、俺は南の彼氏だ。俺の願いが漸く叶ったんだ。そして、俺は喜んでいる。



だが。
何故か、「あの子」が脳内をよぎった。

360:名無しさん@ピンキー
07/12/16 01:12:08 Ri390Goq
「しかし、あれだな。トイレで2人っきりというのはとてもアレだが、何か違う気がするんだ。」
「違うって?」
南は、俺にスリスリしながら語り出す。
「雰囲気だよ。トイレっていう状況は何か違うんだよ。夕陽が差し込む教室で、みたいな?」
言われてみれはそうだ。って、ここに連れてきたのは南なんだけど…
「藤岡はどうしたい?」
南は子猫のような目で俺を見つめた。かわいいよ南。
俺は南の頭をなでなでする。
「んみゃっ」
南は反応して可愛く鳴いた。
「俺はこのままでもいい。」
「ふぇ?」
「南が、俺のそばにいてくれるなら、それだけで…」
それだけで俺は満たされる。
「そ、か。」
南はちょっとだけ考え込む。そして頷いた。
「そうだな。藤岡がそう言うなら、きっとそうだ!」
「ああ、俺は南が好きだ。」
「ばっ!いきなりそういうことを!」
「南は?」
ちょっとだけ意地悪。
「す、好きだよ。好きに決まってんだろ!何度も言わせるなーッ!」
うほほ~ぃ。俺の全細胞が喜びの声を上げた。何度言われても良いもんだなあ…
「だ、だからさ、その…」
「え?」
南が口ごもる。
「なんだ、キスの続きをだな…」
おやすいご用だ。俺はすかさず南に口づけた。

361:名無しさん@ピンキー
07/12/16 01:13:10 Ri390Goq
外はすっかり暗くなってしまった。
下校の放送が始まるまで俺たちはずっと一つだった。あっという間の二時間だった。
「みな、んぷ、み…」
南の熱いキスに負けずに、俺はなんとか南を抑える。

ぷはっ

お互い息が荒い。
「そろそろ、はぁ、かえら、なきゃ。」
「あ、あぁ。もう、そんな時間、なのか?」
今まで全く気がつかなかったが、寒い。ここにいたら風邪を引く。
「なぁ、藤岡。」
「ん?」
「寒いな。」
「ああ。」
「こうして抱きついてるだけじゃ、流石に寒いな。」
「そ、だな。」
「なあ、藤岡。」
「うん?」





「やらないか?」

362:名無しさん@ピンキー
07/12/16 01:23:22 Ri390Goq
ここまで

363:名無しさん@ピンキー
07/12/16 01:42:51 KC8R2pI9
>>362
やらないか? って……
すごく……「ウホッ」とか「アッー!」を連想させます……

364:名無しさん@ピンキー
07/12/16 01:53:35 oy/Cdyxn
つまり藤岡はカナのアナル処女いただいちゃうワケか



血を吐くほどうらやましい

365:名無しさん@ピンキー
07/12/16 02:05:12 wvB4gJZJ
マコト「南ッ!南ッ!」ハァハァ
千秋「くやしい…でも…」ビクッビクッ

366:名無しさん@ピンキー
07/12/16 02:22:24 nkzOBeqo
南家の次女はプリン10個で身体を売るのか・・・ハァハァ

367:名無しさん@ピンキー
07/12/16 02:23:19 w5Rcc3o7
うっほー
2時間ちゅーとはまた(*´д`*)ハァハァ

368:名無しさん@ピンキー
07/12/16 02:26:37 UGmLKtFL
>>この野郎の人
GJです!
藤岡とカナの知識と認識の差がいい感じです。
マコトと内田の甘酸っぱい雰囲気(どんなだ)もかわいくてナイスです!

>>藤岡×カナの人
おおお!ついに一線を越えますか?!
続きを期待しております。


で、お二方が一段落したようなのでこちらからも一本投下します。
エロ成分0のお目汚しモノですが、連作の方々を待つ合間にでもどうぞ。

369:名無しさん@ピンキー
07/12/16 02:30:30 KC8R2pI9
>>366
いやいや、そうじゃねーよ。
いいか、コレはな、『プリンを』という条件を出して、カナが優位に立ってると見せる為の行為、つまり……
どうしようもなく藤岡に流されそうなカナが、自分を保つ為の手段に過ぎなかったんだよっ!!!(AAry

370:名無しさん@ピンキー
07/12/16 02:31:41 Ri390Goq
アンケート

この後の藤岡の発言選択肢
①、ああ、しよう。
②、いや、ダメだ。

371:アキラ×トウマ
07/12/16 02:37:55 UGmLKtFL

この物語は南家四兄妹の三男(兄)と長女(妹)の、とある夜の一場面を淡々と描くものです。
暇で死にそうな方以外は読みやがらない方が懸命です。




「くー……くー……むにゃむにゃ」
 南アキラは布団にくるまり、規則正しい寝息を立てながら眠っていた。
 暖かいベッドの中で幸せそうに丸まっているその姿は、さながらコタツの中の猫である。
 そんな彼の部屋のドアがそっと開き、小柄な影が音もなく滑り込んできた。
 影はそろそろとベッドに忍び寄り、アキラの傍らに立ちすくむ。
 やがて、影は意を決したようにごそごそと頭からベッドに潜り込んでいった。
「………ん?」
 物音と、暖かいものが密着してくる感触に、アキラはうっすらと目を開ける。
 真っ暗なうえに起き抜けで視界がぼやけ、そこに何があるのかよくわからない。
「アキラぁ……」
 しかしその正体は、かすかに聞こえてきた声ですぐに知れた。
「トウマ? どうしたの?」
 いつもは強気で、男の子のような口調で話す2つ年下の妹の弱々しい声に、心配そうに聞く。
 それに対してトウマはアキラの寝間着の端をキュッと掴み、少し震えながら呟くように言った。
「今日……一緒に寝ていい?」
「えぇ?」
 思いもかけない言葉に、アキラはぽかんと口を開けて固まる。
 そんなことを言われたのは何年ぶりだろうか。
「だ、ダメか?」
 布団の中から不安げな声がすると共に、寝間着を握る力が少しだけ強くなる。
「ダメじゃないけど、どうしたの急に?」
 アキラの問いにしばし「う~……」と唸って返答に窮していたトウマだが、やがて言いにくそうに答えた。

372:アキラ×トウマ
07/12/16 02:40:10 UGmLKtFL
「さっきテレビでやってたの思い出したら、寝れなくなって……」
「テレビ?」
 まだ少し寝ぼけた頭で、数時間前の記憶を掘り起こす。

 それは夕食の時。
 テレビを見ていると不意に始まったのは、某奇妙ないくつかの物語を一話完結で語るホラー番組。
 全員他に見たいものもなかったらしく、つい流れでずっとそのチャンネルにしていたのだった。
「トウマああいうの苦手だったっけ?」
 そういえば、食事中トウマが妙にソワソワしていて、食べ終わると同時に部屋に引っ込んでいったことを思い出す。
「べ、別に恐くなったわけじゃねえからな! ほんとだからな!?」
「痛い痛い痛い痛い!! わかった! わかったから! 変なところ掴まないで!」
 脇腹を摘み上げられて悲鳴をあげるアキラの声に、トウマはハッと手を放した。
「あたたた……」
「ご、ごめん……」
 半泣きになって脇腹を押さえるアキラ。
 普段なら絶対に謝らないトウマだが、申し訳なさそうに謝ってそこに手を伸ばす。
 二人の手が触れ合い、お互いに見えないながらも何となく恥じらいの表情を浮かべた。
「(トウマ……やっぱり女の子なんだなぁ)」
 小さくて柔らかい手の感触に、アキラは脇腹の痛みを忘れてしみじみ思う。
 もっと小さい頃は、この小さな手を握って色々なところへ出かけたものだ。

373:アキラ×トウマ
07/12/16 02:43:06 UGmLKtFL
 一番年が近く、あまり年上という印象を受けないアキラは、トウマにとっては兄というよりも特別付き合いやすい男友達のようなものだったらしい。
 そのため、よくお互いの友達に混じって遊んだりしていた。
 もっとも、アキラは専らひっぱり回される側だったが。
 それをしなくなったのは、いつ頃のことだったろうか。
 そんなことを考えていると、アキラはトウマの手が自分の手を撫で回すように動いていることに気付いた。
「な、何をしてるのトウマ?」
 繊細で柔らかい指が、アキラの指の関節や手のひら、手の甲をマッサージするように動き回る。
「アキラの手、結構大きかったんだな……」
 両手でアキラの片手をしっかりと握り、トウマはその手にそっと頬摺りをする。
「そりゃあ2つ年が違うし、女の子に比べればね」
 いつもと違うトウマの態度と、柔らかくて暖かい頬に触れてアキラは照れる。
 しかし、そのアキラの言葉にトウマはムッとした声で反発した。
「おっ、オレは男だっ」
 反射的に「もうひとつの南家」での役割を思い出し、トウマは思わずアキラの胸を突き放すように押してしまった。
「あ………」
「え~っと……じゃあ、一人で寝れるよね?」
 突然正反対の態度を取られ、微妙にピンぼけた返答をするアキラに、トウマはあわてて彼の腕にしがみつく。
「やだ、見捨てないで……!」

374:アキラ×トウマ
07/12/16 02:46:08 UGmLKtFL
 涙混じりの震える声。腕に押しつけられる、他の場所とは明らかな違う小さな柔らかい膨らみの感触。
 実の妹とはいえ、女の子の感触と暖かさ、そして普段とのギャップにドギマギしつつ、
しがみつく力を強めるトウマの背中や、短いサラサラの髪を撫でる。
「はいはい、見捨てないから落ち着いて」
 まるで昔に戻ったみたいだ、とアキラは思った。
 昔はあまり性別を意識していなかったから、一緒に昼寝をすることもざらだった。
 その頃は体格も変わらなくて布団を剥ぎ取られたり、腕や足を乗せられてうなされたりしていたけれど、
彼女の温もりが心地よかったことは覚えている。
 久しぶりに、本当に久しぶりに、アキラは本気でこの妹をかわいいと思った。
 かわいかったから、思わずぎゅっと抱きしめた。
「ひゃっ?!」
 女の子らしい高い声で小さく悲鳴をあげ、かすかに身を捩るトウマだったが、すぐに自分の方からさらに身を寄せてくる。
 アキラは頭を下げて、そんな妹の顔を覗き込む。
 ようやく暗闇に慣れてきたアキラの目には、ほんのりと頬を桃色に染めたトウマの、怒ったような、
恥ずかしがっているような、それでいてどこか安心しているような微妙な表情が映った。


375:アキラ×トウマ
07/12/16 02:48:10 UGmLKtFL
 それを聞いたアキラは彼特有の、見ているだけで力が抜けそうな柔らかい笑顔を浮かべる。
「寝付くまでこのまま抱きしめてるのと、さっきみたいに撫でてるの、どっちがいい?」
 トウマはその言葉にさらに赤くなって目付きを鋭くしたが、少し口ごもった後にぽつりと答えた。
「…………こっち」
 今まで聞いたこともないようなか細い、消え入りそうな声。
 聞こえないふりをして意地悪をしようかとも思ったが、かわいそうだし後が恐いのでやめた。
「わかった。オレもこっちの方が気持ちいいし、このままで」
「絶対だからな……ちょっとでも離したら、許さないからなっ」
 トウマは切実な表情でアキラの顔を見上げ、彼のパジャマの胸元を掴む。
「わかったってば。じゃあ、おやすみなさいトウマ」
 笑顔を崩さないままトウマの頭を撫で、おやすみの挨拶をするアキラ。
「ん……おやすみ……」 
 照れたように視線を逸らしながら、遠慮がちに挨拶を返すトウマ。
 そこでアキラは、ここぞとばかりに追い打ちをかけた。
「もっとちゃんと」
 アキラの指摘にトウマは一瞬固まり、次いでおやつを取り上げられたような顔をする。
「お……おやすみなさい!」
 少し強い口調で言い直すと、トウマは布団の中に潜り込んでしまった。
 それでも寝間着をしっかりと掴んでいるかわいい妹の温もりを感じながら、アキラは布団の膨らみをポンポンと優しく叩いた。

376:アキラ×トウマ
07/12/16 02:53:03 UGmLKtFL
以上、保管庫にあったマコト×トウマを読んで雷に怯えるトウマに萌えて
「怖がりトウマ」を書きたい衝動に駆られて書いたネタでした。

せっかく盛り上がってるところにこんなもん投下してまことに失礼いたしました(脱兎

377:名無しさん@ピンキー
07/12/16 02:53:55 KC8R2pI9
>>376
うん、すげー和んだ
GJ!

378:この野郎
07/12/16 03:00:35 LOUwFFjP
>>376
頭の中ですべて映像化されてニヤニヤが止まりませんでしたw
あなたの文才が欲しいですorz


この後に、続きを書く勇気がないので少し旅にでますw

379:名無しさん@ピンキー
07/12/16 05:08:31 w5Rcc3o7
>>370

①、ああ、しよう。
コレっきゃネー(・∀・)!!

380:名無しさん@ピンキー
07/12/16 05:56:48 NDYuhoe/
>>370
①に10票


381:名無しさん@ピンキー
07/12/16 05:58:12 NDYuhoe/
>>370
①に10票


382:名無しさん@ピンキー
07/12/16 08:42:18 tNpkapmw
>>370
あえて②を選ぶぜ!

383:名無しさん@ピンキー
07/12/16 09:45:24 kNsYeVQJ
①だな

384:名無しさん@ピンキー
07/12/16 11:30:49 IPhWSaCo
②だろ常考・・・。つーかここまできたらもう最後までエロ無しで書いて欲しいんだぜ

385:名無しさん@ピンキー
07/12/16 12:01:02 625+VYnB
②だな

386:名無しさん@ピンキー
07/12/16 12:10:31 M4oujVXO


387:名無しさん@ピンキー
07/12/16 12:14:43 Ri390Goq
わかりました。①で続けます。








まあ、誰も①=セックス展開とは言……いや、なんでもない

388:名無しさん@ピンキー
07/12/16 13:44:16 625+VYnB
何………だと………?

389:名無しさん@ピンキー
07/12/16 16:44:43 Ri390Goq
てか、藤岡スキーを忘れていた。
学校違うってことでよろしく

390:メルト・千秋
07/12/16 17:36:10 LOUwFFjP
とある日曜日、朝目が覚めて真っ先に千秋は藤岡の事を考えていた。
藤岡を父親の様に慕う千秋を見たハルカが、気を利かせて家族で行く遊園地の予定に藤岡も誘ったからだ。
しかし前日、姉の二人は風邪で倒れてしまった。
結局2人だけで行く事になった遊園地、千秋は不謹慎と思いながらも、少しドキドキしていた。

ピンクのスカートに花の髪飾り…普段の千秋からは考えられないような格好で待ち合わせの駅に向かった。
普段なら10分くらいの距離は大した事無いのに、すごく長く感じる…

「あれっ?千秋ちゃん、どうしたの?今日は凄いおしゃれだね。」
「あたりまえだ。今日の私は一味ちがうぞ。」
「??? そうだね、すごく可愛いよ。」

その一言で千秋は幸せ過ぎて溶けてしまいそうになった。
「…藤岡とデートだから……おしゃれしてきたんだぞ。」
なんて事は千秋には言えなかった。
顔が熱い……千秋はしばらく藤岡と目を合わせる事も出来なかった。

小一時間して遊園地最寄の駅につき、電車を降りた千秋達をどしゃ降りの雨が迎えた。
朝見た天気予報では降水確率10%と言っていたのに……
この日を2週間も前から楽しみにしていた千秋の表情がどんどん暗くなっていくのに藤岡が気づいた。

「千秋ちゃん、少し待ってて。」

見渡す限り雨雲が広がる空を見上げ、茫然とする千秋を置いて藤岡は駅の方へ走っていく。
千秋は、きっと帰りの切符を買いに行ったのだと思うと泣き出しそうになった。

「お待たせ。」

そう言った藤岡の手にはコンビニで買ったビニール傘があった。
千秋が不思議そうな顔をしていると、藤岡は傘を開き手を差し伸べた。

「雨はやむかもしれないし、それに室内の乗り物なら動いてるよ。」

千秋の顔がみるみる明るくなっていくのを見て、藤岡もホッとした。
しかしここで千秋がある事に気づく。

「藤岡、傘は一本しか買ってないのか?」
「え?……あっ!」

藤岡の持っている傘はせいぜい65㎝幅の小さなビニール傘。
藤岡は慌てて「コンビニでもう一本買ってくるね」と言って、コンビニに行こうとした。
しかしその手を千秋が掴み引き留める。

「いいよ、お金がもったいないだろ。」
「え…でも……」
「仕方ないから一緒に入ってやるよ。」

顔を真っ赤にした千秋を見て藤岡は少し笑い、「それじゃあ」と言って、濡れない様に千秋の肩を抱き傘に入った。
その瞬間千秋は眼を細め、緊張で息が止まりそうになりながら、自分がさらに深い恋に落ちたのが分かった。
藤岡の抱き寄せた千秋の肩が少しふるえる…
高鳴る鼓動…この藤岡の手を通じて気付かれたらどうしよぅ…千秋の顔はますます赤くなった。
しかし、千秋はこの藤岡の左手を通じて、思いが届くように何回も願った。

「藤岡……大好きだよ…。」



391:メルト・千秋
07/12/16 17:37:51 LOUwFFjP
千秋は思った、

「(神様、お願いします。少しだけ時間を止めてください。)」

それ程に千秋はこの時間が嬉しくて……幸せすぎて、泣きそうになっていた。

しかし、そんな願いは叶うはずも無く、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。
帰りの電車で千秋は寝たふりをし、藤岡の肩に頭をのせた。
あと30分もすれば駅に到着してしまう……次に二人っきりで出掛けるなんて、もう出来ないかも知れない。
頻繁に家に来るとは言え、藤岡はカナが好きと言う事くらい千秋は分かっていた。
すごく近い存在なのに、恋愛するには…千秋には藤岡の存在がすごく遠く感じた。

駅に到着すると、雨はすっかりやんでいた。
少し暗くなってきていたので、千秋は藤岡に送ってもらう事になった。
家についたら藤岡はまた遠い存在になってしまう…そう思うと千秋はまた泣きそうになった。
せめて家に着くまでは自分だけの藤岡でいてほしい……そう思った千秋が口を開く。

「藤岡…その……手をつないで歩きたい…。」

今にも泣きだしそうな目で藤岡にそう言った千秋に、
藤岡は優しくうなずいて応え千秋の手を握り締めた。
行きはあんなに長く感じた道のりが、すごく短く感じる……あの角を曲がればもう家に着いてしまう。
突然千秋が立ち止まった。

「あれ?どうしたの千秋ちゃん。」
「……もう…バイバィしなくちゃいけないのか……?」
「ぇっ…今日はそうだけど……でも、また遊びに行ったりするから!そうだ!!今度プリン買っていくよ!」

駅からの帰り道、ずっと泣き出しそうな千秋に気を使って藤岡は元気づける様に言った。

「……めろ………」
「え…?ごめん、聞こえなかっ……」
「今すぐ……今すぐ私を抱きしめろ!!」
「え…ぇぇぇ・??!」
「…クスッ……」
慌てる藤岡を見て、千秋がやっと少し笑った。


『冗談だよ、じゃぁまたな!』

そう言うと千秋は走って家に向かう最後の角を曲がった。
藤岡は首をかしげながら家路についた。

千秋は角を曲がった所でへたり込み、10分ほど泣いた。

そして家に着いて真っ先にお土産を要求してきたカナを踏みつけ、いつもの生活に戻った。


完。

392:この野郎
07/12/16 17:39:13 LOUwFFjP
メルトを聞いていたら、ついカッとなってやった。
今でも後悔はしていない。

393:名無しさん@ピンキー
07/12/16 17:56:04 5wbDtWRJ
エロパロ関係なく普通に良かった
チアキ切ないな

394:名無しさん@ピンキー
07/12/16 18:00:56 49/SdHuu
>>392
心情を書くときには
「()」じゃなくて、()だけのほうがいいぞ
実際に言葉を発するときは「」、内心の言葉を書くときは()で統一したほうがいい

395:名無しさん@ピンキー
07/12/17 03:17:24 U7lvSFmj
今夜はやけに書き込みが少ないな。皆俺のように規制くらってるのか? 簡単にだが、メルトGJ。千秋報われない話ばっかだなw

396:名無しさん@ピンキー
07/12/17 03:19:44 U7lvSFmj
やっぱ携帯はやりにくいな。パソコンから見ると酷いもんだ。

397:この野郎
07/12/17 03:29:44 J8e3sb/W
きっと皆ニコニコで更新連打して、みなみけのUPを待っていたんだよ。

待ってる間に、バンブーブレードの一話見てて、気づいたら10話まで見てたorz


398:名無しさん@ピンキー
07/12/17 05:00:00 XnfsNH6l
>>392
オロロ~ンorz
なんとかしろバカ野郎ー!!
こうして処女は大人になってくんだな・・・

399:名無しさん@ピンキー
07/12/17 09:48:23 vi/3Zudq
アニメ11話見てたら
ナツキ×ハルカ
とか浮かんだ

400:名無しさん@ピンキー
07/12/17 13:24:20 Lm0b65+d
次女と三女の・・百合が・・読みたいです・・

401:名無しさん@ピンキー
07/12/17 13:38:25 hT0SqnBG
俺は千秋様ならなんでもいいや。

402:名無しさん@ピンキー
07/12/17 13:43:53 e8hSfjZ0
>>399
ナツキ×ハルカはありだろ
おれなんてカナ×アキラなんて考えたぞ

403:名無しさん@ピンキー
07/12/17 14:34:02 fD5JTDZO
>>402

「カナさん以外の女性なら誰でも」発言でムキになったカナが放課後にアキラを呼び出して
「私の女としての魅力を教えてやる!」と服を脱ぎだし……

こうですかわかりまs(ry

404:名無しさん@ピンキー
07/12/17 14:43:38 KzcMpALO
>>400
内田を交えたのなら、そのうち俺が百合スレに投下する
過度な期待はするなよ

405:名無しさん@ピンキー
07/12/17 16:34:07 hRU5Q4bP
>>399
>>402
よし、描いて投下するんだ。

406:妖
07/12/17 18:37:28 GOnKBXFT
>>394
に付け加えて
「『』」これもありかと思われる
もしくはこれも『』

407:名無しさん@ピンキー
07/12/17 18:54:50 e8hSfjZ0
>>405

「そういえば、学校でのあの発言はどういう意味だ?
 あの発言のちょっと前は、私に興味がないって言ってたじゃないか」
「え? どう言うことですか」
「お前学校で、藤岡にタイプは私みたいな奴と言っていたじゃないか」
「藤岡? 藤岡ってだれですか?」
「学校であったじゃないか、二人で話している時にお前に声をかけてきた」
「ああ、番町さんのことですか」
「そう、番町だ」
「それなら嘘ですよ」
「嘘ぉ?」
「はい。
 番町さん、僕が彼女さんに見とれていて怒っていたじゃないですか。
 それでとっさに、カナさんがタイプだと嘘をついてしまいました」
「ちょっーと、待て! 藤岡に彼女なんていたか!?」
「いたじゃないですか。
 ほら、綺麗な長髪の」
「なんだと! 藤岡はあいつと付き合っていたのか!?」
「え? 違うんですか?
 僕が彼女さんに見とれていたから番町さん怒っていたんですよね」
「そんな……、ではあの告白もすべて私を騙すための嘘……。
 やはり藤岡はハルカ達に取り入って、私を孤独にするつもりだったのか!!」
「どうしたんです、カナさん?」
「ありがとうアキラ! お前のおかげで藤岡の陰謀に気付くことができた!」
「はあ……」


このあと、カナが藤岡の前でキラと付き合ってる発言(藤岡と同等(カップル)となるためのハッタリ)
それがなんやかんやで発展し、本当のカップルへ……

とか考えたが俺には無理だ。文才がない

408:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:24:00 ugolhLoi
書かなくていいよ

409:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:05:57 w3RRIs27
>>407
>このあと、カナが藤岡の前でキラと付き合ってる発言(藤岡と同等(カップル)となるためのハッタリ)
それがなんやかんやで発展し、本当のカップルへ……

この部分を書くべきだ

410:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:10:07 O7BJeyAe
俺もカナとアキラで思いついた
「カナ以外なら」発言に怒ったカナが
「お前に私の魅力を教え込んでやる!」
なんて言いながらアキラに襲い掛かる。

で、怖がるばかりで勃たないので、カナが髪をほどいてみたら
黒い長髪にアキラ大興奮、フル勃起。
立場逆転して、数学の時間、考えまくった成果が発揮されるという

411:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:16:02 CuM21Ty4
流れをぶった切って初投下。
藤カナです。











「ただいまー……って、誰もいないのか」

今日は二人が買い物に行く日だった。ぼーっとドアを閉めようとしてドアノブを握り、問題点に気づく。
人がいないところに挨拶をしている奴は不気味だ。普通じゃない。
うっかり無人の我が家に挨拶してしまった私をみたら、千秋は……奴はその問題点を指摘するだろう。
もちろん、腹が立つほどの正しさで。
千秋が居ないからといって気を抜いてはいけない。私はあいつの冷たく心にえぐり込むような突っ込みに常時反応出来なければならない。
とにかく、あいつは厳しいのだ。揚げ足ばかり狙っているクラスのアホな男子のように、獲物は決して逃さない。

「み、南……」

何かに遮られているような声が聞こえる。恐らく帰り際引っ張ってきた藤岡だ。
そういえば玄関に気配が無い。
振り返ると、靴だけがドアと壁の間に挟まっている。

こいつ……。

「無様な私を、嘲笑っているのか……」

「いや、違うから、ドアノブを引っ張るのをやめてくれないかな……」



412:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:17:05 CuM21Ty4
「どうしてそこまで…? ちょっと言い間違っちゃっただけだと思うけど」

「割と高い私のプライドと、全国のお調子者男子が許さないよ」

今日は意外と寒い。私がすぐに炬燵に入り込み電源を入れると、藤岡は上着を脱ぎながら、僅かに眉を寄せた。

「南、制服着替えないの?」

「何を言う。お前だって制服じゃない」


炬燵に入ってくる藤岡を見ながら言う。我ながらしょうもないことを。
応答しづらいだろう藤岡は曖昧に笑いながらお茶を濁した。日和ったな?

「なに? 着替えて欲しいの?」

少し制服の胸元を掴みながら聞く。案の定、真っ赤になる藤岡。

「い、いや……!ち、違うんだ、俺は、私服の南も見たいなって……」

「え」

何か急に恥ずかしいことをいいだした。言い切ってこっちの反応を見てるんじゃないよ。
くそぅ、この雰囲気は恥ずかしい。というより私が恥ずかしい。うぅ、じっと見てる……。

「さ、寒いから、炬燵から出たくない」

日和った! この私が、勝負から逃げることになるとは……! おのれ藤岡、顔が熱いぞ。
とはいえ、これでひとまずは安心なはず。




413:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:18:35 CuM21Ty4

だが…何故隣に居る?

「南、そういうの…ずるいよ」

にじり寄ってくる藤岡。どの口をたたくか藤岡。

「ま、待てよ…もうすぐハルカとチアキが帰ってくる、から」

既に体が触れている。近い。体中が熱い。多分今私の顔は真っ赤だ。

「南……いい、よね?」

腰に手を回され、引き寄せられる。そのまま抱きしめられ、一気に鼓動が爆発しそうになる。
やばい。やばい。やばい。これは絶対聞かれてる。
やばい。あったかくて、かたい。顔が、近い。

「ま、まってっ……な、な、なんでいきなり、こんな、ことに? お前、いきなり、いきなりすぎるだろ…!」

やばい。やばい。どきどきする。凄く声が震えてしまった。
抱きしめられてるだけなのに、体は熱くなって、どんどん息が切れていく。

「南…大丈夫だから。今日は南から家に誘ってくれた日だよね…? 『誰もいない』って」

「ちっ、ちがっ……! ちがう、そうだけど、わたしは、わ、たし…」

駄目だ。恥ずかしすぎる。恥ずかしくて、恥ずかしくて、もう何も考えられない。

「うん、わかってる。大丈夫。ごめん…俺がしたいんだ」

藤岡の手の力が緩み、体が密着状態から離れる。そうして、体と、顔が、至近距離に近づく。
パニックに陥ってしまっている私は、思わず反射で目を閉じた。

「南。好きだよ」

唇に柔らかい感触を感じる。目を開けなくてもわかる。
藤岡が、私に、キスしている。
そこから燃えていくみたいに、ものすごい熱さが体中に広がっていく。
熱くて、熱くて、溶けそうだった。





414:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:19:27 CuM21Ty4

不意に、唇が離れる。

気が抜けて、その場にへたり込む。ものすごく長く感じた。

キス。
言葉で言ってみるのは簡単だけど、実際にしたと思うと、恥ずかしさで顔が爆発しそうになる。
満面の笑みを浮かべている藤岡の方を見る。どうしてこんな恥ずかしいことをして平然と出来るんだ、こいつは。

「ありがとう、南。俺、今凄く幸せ」

……挙句の果てにお礼を言われてしまった。
なんだか更に気が抜けて、ねっころがる。体中が、急に激しく走った次の日みたいに重かった。

「…こういうときは緊張するって言うけど、私は疲れるみたいだ」

「そ、そうなの? ごめん。でも、南すっごくかわい」

「それ以上は言わなくていいよ……。申し訳なく思う気持ちがあるなら米を……」

憔悴しながら、空っぽの炊飯器を指差す。鼻歌を歌いながら向かう藤岡。
最初の内は奴だって恥じらいがあったのに、いつの間に慣れたんだろう…?
あいつが二回目の告白をしてから…数回ぐらいしかやっていない気もする。

告白も、流石に二回目ともなれば鈍い私でも気がついた。
千秋は私を騙そうとしていたけど、正面切って言われれば果し合いではないことぐらいわかった。
でも、なんで千秋はあそこまで必死に騙そうとしていたんだろう。しかも、最近は輪をかけて機嫌が悪いし……。
思索に暮れてみても、千秋の不機嫌な理由はわからない。

それより問題なのは、ハルカにおかしなことをしている事実がばれてしまったこと。
ハルカは気をつかってくれているけど…なんだか前より千秋との内緒話が多くなった。

『おかしなこと』を始めてから、おかしなことだらけだ。…むしろ、おかしなことになるから、おかしなことなのかもしれない。
いや、おかしなことがおかしなことなんだから、おかしなことはおかしなこととは関係ないのか?

……………。

とりあえず、今夜はまず千秋の不機嫌の理由を聞いてみよう。




415:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:21:37 CuM21Ty4
とりあえず終わりです。お目汚し失礼しました。
うちのカナは桜咲いてます
超乙女です
あと百合フラグもばんばん立ってます

416:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:44:52 cwOjMAnq
>>411
GJ!!!
ニヤニヤが止まらないwww

417:名無しさん@ピンキー
07/12/17 21:44:33 365oCBjm
マコちゃんのSSが少ないのはなんでだぜ?

418:名無しさん@ピンキー
07/12/17 22:12:53 e5rOKw0i
千秋×山田はまだですか?

419:名無しさん@ピンキー
07/12/17 22:14:42 Ep2Be6fr
内田と風呂入ってるSSに期待しようぜ。マコトだけど。

420:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:02:09 WLd2SImU
ここでまさかの藤岡×マコちゃん

421:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:25:56 vi/3Zudq
>>405
いいだろう
しばし待て
しかし俺は遅筆な上、他にも2スレで書いてるから今週は抗議はまともに聞けないなふははは
鉄分をとってくる

422:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:28:41 lv1C9s8N
>>420

朝、俺は女の子になっていた!\(^o^)/

423:メルト・藤岡
07/12/17 23:47:25 J8e3sb/W
>>390 >>391 藤岡編

とある日曜の朝、藤岡は目覚ましの音で目を覚ました。
今日は南たちと遊園地に行く予定だったからだ。
しかし、肝心の南は風邪でこれない上、ハルカさんまでダウンしたらしい。
しかし、すごく楽しみにしていた千秋ちゃんの為にも、一緒に行ってくれとハルカさんに頼まれ、日曜の朝早くに起きたわけだ。

一応駅までは来たが……正直、少し気乗りがしなかった…
もちろん南がこれないと言うのもあるのだが、問題は千秋ちゃんと二人きりと言う事だ。
どうやら南とハルカさんが言うには、千秋ちゃんはオレの事を好いてくれているらしい……
千秋ちゃんは可愛いと思うし、オレも大好きだ。…しかしそれは妹みたいな存在であって、
南の事を思う『好き』と言う気持ちとはまた違っていた。
つまり、これ以上オレなんかに好意を抱いてもらっても、オレは千秋ちゃんの気持ちに答える事が出来ないからだ。

そうこうしている内に、千秋ちゃんが待ち合わせ場所に現れた。
いつもの千秋ちゃんとは違い、ふりふりのスカートと頭には髪飾り、
さながら何処かのお姫様と言った感じだ。

「あれっ?千秋ちゃん、どうしたの?今日は凄いおしゃれだね。」
「あたりまえだ。今日の私は一味ちがうぞ。」
「??? そうだね、すごく可愛いよ。」

服装は違えど中身はいつものクールな千秋ちゃんだった。
オレは千秋ちゃんに、「少し待ってて」と言って電車の切符を買いに走った。
電車に乗り込み、最寄りの駅まで約一時間…その間、珍しく千秋ちゃんの方からよく話しかけてきた。
いつもとは違い、上機嫌で笑いながら話す千秋ちゃんは新鮮で、オレは相槌を打ちながらつい見とれてしまった。

「お…おぃ藤岡、わ…私の顔に何か付いてるのか…?」
「えっ?…あっ、ご…ごめん!」

オレは慌てて目をそらしたが、その後千秋ちゃんは顔を赤くしたまま黙りこんでしまった。

駅に到着していたオレ達を、どしゃ降りの雨が迎えた。
まったくひどい話だ。昨日の予報では降水確率は10%だったはずなのに。
とは言えこればかりはどうにもならない。オレはついて早々帰りの切符を買う事にした。

「あの、千秋ちゃん。残念だけ……」
「…………」

茫然と立ちすくむ千秋ちゃんの耳には、オレの言葉は届いてないようだ。
その上、さっきまで明るかった千秋ちゃんの笑顔はあっという間に曇ってしまった。
そんな顔を見ていると、とても帰るなんて言えず、

「千秋ちゃん、少し待ってて。」

そう言ってオレはコンビニへ傘を買いに走っていた。
傘を持ってきたオレを見て、千秋ちゃんは不思議そうな顔をしている。
オレは傘を開き手を差し伸べた。

「雨はやむかもしれないし、それに室内の乗り物なら動いてるよ。」

途端に千秋ちゃんの表情が明るくなった。
雨が降って傘をさしたら千秋ちゃんの表情が晴れた…今日はややこしい天気だ。
しかし、こんなに元気に笑う千秋ちゃんは初めて見た気がする…千秋ちゃんが笑うとこっちまで幸せな気分になった。

424:この野郎
07/12/17 23:49:03 J8e3sb/W
「……ぃ…ぉぃ!…藤岡!!」
「えっ…あ、ごめんごめん。」
「お前、今日少し変だぞ?大丈夫か?」
「だ、大丈夫だよ!それで、どうしたの?」
「あぁ…藤岡、傘は一本しか買ってないのか?」
「え?……あっ!」

オレが買った傘はせいぜい65㎝幅の小さなビニール傘。
オレは慌てて「コンビニでもう一本買ってくるね」と言って、コンビニに行こうとした。
しかし手を千秋ちゃんに掴まれ、引き留められた。

「いいよ、お金がもったいないだろ。」
「え…でも……」
「し…仕方ないから一緒に入ってやるよ。」

そう言った千秋ちゃんの顔は真っ赤だった。
意地を張りながら顔を真っ赤にする千秋ちゃんを見たオレは、何故かドキッとしてしまい、何かが心の中で変わっていくような気がした。

(ちがう、これは恋とかじゃなくて…俺が好きなのは南なんだ……)

そう心で自分に言い聞かせ、小さな傘に二人で入ることにした。
オレは千秋ちゃんの体が濡れないように肩を抱き寄せた…何故か心臓がドキドキしてしまう。
ふと千秋ちゃんの方を見ると、さっきよりさらに顔を赤らめ、触れている方は小刻みに震えていた。
そんな姿を見ると、なぜか更に鼓動が高鳴った。

(この左手からオレの心臓の音が聞こえたらどうしよう…)

そう考えるとこちらまで顔が熱くなってきた。
オレはこの心臓の音が聞こえないように祈っていた。
心配になり千秋ちゃんをチラッと見てみると、目を軽くつむり小声でずっと何かを言っている。
オレは少し耳をすましてみる事にした。


「藤岡……大好きだよ…。」


オレは少しの間、頭の中が真っ白になった。そして神様に祈った。

(神様、お願いします。心臓が落ち着くまで少しだけ時間を止めてください。)


遊園地に着くと、天気も晴れ千秋ちゃんは絶好調だ。
オレは右へ左へ引っ張り回されクタクタになりながらも、あの時の言葉が頭から離れない。
おそらく千秋ちゃんは心の中でつぶやいていたつもりだろう。
オレは思い出すとまた顔が熱くなった。

「おーぃ!藤岡!次はあっちに行くぞー!!」

メリーゴーランドから降りてきた千秋ちゃんが、笑顔で駆け寄ってくる。
なぜだろう?触れてもいないのにドキドキする……そしてオレは気づいた。

(もしかしたら千秋ちゃんの事……)

時間も5時を過ぎたので、帰ることにした。
帰りの電車の中で千秋ちゃんはオレの肩に頭をのせている。
自分では寝ているふりをしているなのかな?でも顔が真っ赤だ。
しかし電車が30分を過ぎた頃、寝息を立てて本当に寝てしまったらしい。
まぁ、普段大人しい千秋ちゃんがあれだけはしゃげば無理もない。
可愛い寝顔だ…そう思いながらオレは千秋ちゃんの頭を3度ほど撫でた…。
しかし周りの大人たちが微笑ましい笑顔で見ているのに気づき、オレはなでるのをやめた。

425:メルト・藤岡
07/12/17 23:49:40 J8e3sb/W


電車を降りた千秋ちゃんは、行きとは違い下を向いたまま無口だ。
そしてしばらく歩いていると急に立ち止まった。

「どうしたの?」
「藤岡…その……手をつないで歩きたい…。」

千秋ちゃんの頬は今日一番赤く染まり…それに何か悲しそうな目をしていた。
その顔がどうしようもないくらい愛おしく見える。
オレは軽くうなずき彼女の手を握った。そしてその時全てを悟った。


『あぁ……オレはこの子の事が好きなんだ。』


最後の曲がり角を前に、千秋ちゃんが再び立ち止まった。

「どうしたの?」
「……もう…バイバィしなくちゃいけないのか……?」
「ぇっ…今日はそうだけど……でも、また遊びに行ったりするから!そうだ!!今度プリン買っていくよ!」

正直頭の整理が出来て無くて、これ以上何を言ったらいいのか分からなかった。
しかし間髪入れずに千秋ちゃんは話し始めた。

「……めろ………」
「え…?ごめん、聞こえなかっ……」
「今すぐ……今すぐ私を抱きしめろ!!」
「え…ぇぇぇ・??!」

思考回路が完全にストップした。どうしたらいいのか分からない。
オレがアタフタしている姿を見て、帰り道で初めて千秋ちゃんは少し笑った。
その姿を見て、オレは少しホッとした。

「冗談だよ、じゃぁまたな!」

そう言うと千秋ちゃんは走って家に向かう最後の角を曲がった。
曲がったのを見て、緊張の糸が切れたオレは情けない事に崩れ落ちてしまった。
もしあと10秒…いや、5秒千秋ちゃんが笑うのが遅かったら本当に抱きしめていたかもしれない。

(千秋ちゃんは大人だなぁ…)

そう思い、自分の情けなさに首をかしげながらオレは家路についた。

426:この野郎
07/12/17 23:53:18 J8e3sb/W
まだお風呂の話も途中なのに、
千秋に幸せになってもらいたくて、カッっとなってやった。
今でも後悔はしていない。orz

427:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:54:51 w3RRIs27
>>415
百合スレで待っているぜ

428:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:58:19 Ep2Be6fr
ようやくチアキも報われるようになるのかな? 風呂も期待しとるよ。

429:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:59:49 IajOcM/i
>>426
GJ!初々しい二人がかわええ!

>>399を読んで、そういえば自分がこのスレを訪れたのはその二人のフラグっぷりに
wktkしちゃったからなんだよなあ…と思い出した

430:名無しさん@ピンキー
07/12/18 03:54:49 BN1xhF3u
>>351
亀だけど、あれで終わりじゃないと思う。と言ってもあの職人に続きを書く気があるか疑問だけど。
当時と違って今は活気があるし(だからというわけじゃないけど)、もし生きてるんだったら、
今からでも良いから是非続きを書いて欲しいよ。好きな組み合わせだし。

431:名無しさん@ピンキー
07/12/18 20:13:35 D0j5p0Bg
俺は千秋が大好きだ

432:名無しさん@ピンキー
07/12/18 21:57:26 sfqPmUTB
じゃあトウマはオレが貰って行きますね

433:名無しさん@ピンキー
07/12/18 22:42:32 B7H5qb4g
なら内田は私がさらって行きますね

434:sage
07/12/18 22:51:25 M0skz6lF
ではマキは僕が頂きますね^^

435:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:01:25 zitgOCNE
アツコはあっしが

436:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:09:19 YSbtRkmj
ケイコは俺が

437:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:19:18 CdIl9ZA3
ならば、リコはうぬが

438:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:36:29 N7vxCqj6
ではおいどんは保坂を(ry

439:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:50:37 ztlzEmnQ
藤カナの続きはまだか・・・・。

440:この野郎
07/12/19 00:06:18 8Q6ywJkT
メルト2・藤岡


千秋ちゃんと遊園地に行ってから一か月がたち、あれから変わったことが二つあった。
一つは南の事。最近、あの一年の男が南と仲良く話しているのを見ても、気にならなくなった。
二つ目は千秋ちゃん。あれから何回か南の家に行っているのだが、あの日以来オレのひざに座らなくなった。

(ハァ…オレなんか嫌われることしたかなぁ……)

気がつくとオレは一日中千秋ちゃんの事を考えていた。
すると、ボーっとしているオレに南が話しかけてきた。

「おい、藤岡。お前最近なんか元気ないな?」
「ぇ?そうかな…」
「? まぁ別にどうでもいいけど、今日うちに夕飯食べにこないか?」
「それは嬉しいけど…先週も御馳走になったばかりなのにいいの?」
「いゃ、それが最近千秋の奴が『藤岡は来ないのか?』って毎日うるさいんだよ。」
「ぇ、そうなの?! も、もちろん行くよ!」
「???」

良かった…どうやら嫌われていなかったらしい。そして放課後オレは南の家に向かった。
すると帰り道に南からある話を持ちかけられた。

「実はさぁ、千秋のやつサンタがいないって分かってから性格が捻くれたんだ。」
「へぇー…でも何で急にそんな話?」
「ばっかだなぁ、今日は何日だよ?」
「確か…12月24……あっ!クリスマスイブ!」
「そう!そして千秋の夢を取り戻すべく、藤岡!お前にはサンタになってもらう!!」

何も持っていなかったオレは、慌てて財布を取り出した。 『350円…』
そう言えば昨日、新聞の集金が来て立て替えたんだった…。

(ハァ……すっかり忘れていた……プレゼント…無しじゃまずいよなぁ…)

落ち込みながら財布をポケットにしまおうとした時、何かがヒラヒラと落ちた。

「? ……こ…これだ!!」
「??? きゅ…急にどうした藤岡?」
「え?あぁ、いや何でもない!さぁ急ごう!」
「?」  

家に到着すると、千秋ちゃんやハルカさん達の友人も集まり、クリスマスパーティーの準備が整っていた。
後で南の友達も集まるらしく、部屋は大盛り上がりだ。
気がつくと、オレは真っ先に千秋ちゃんを探していた。
部屋の真ん中、テレビの正面の特等席に彼女は座っていた。

「メ…メリークリスマス、千秋ちゃん。」
「…あぁ、いらっしゃい。…ここにでも座って待ってるといいよ。」

そう言うと彼女はハルカさんの手伝いがあると言って台所に消えてしまった。
…相変わらずご機嫌斜めな様子に、オレはまたため息をついてしまった。




441:この野郎
07/12/19 00:08:18 8Q6ywJkT
メルト2・千秋

藤岡と遊園地に行って一か月がたった。
あの日以来、どうも恥ずかしくて藤岡が来るとギクシャクしてしまう。原因は二つ。
一つは、前までは当たり前に座っていた、私の特等席…そこに座るのも恥ずかしくなってしまった。
そしてもう一つはトウマだ。あいつは私の特等席をいとも簡単に奪い取り、藤岡と楽しそうにサッカーの話をしている。

(藤岡も藤岡だ!いくらトウマを男と思ってるからって…私と言うものがありながら……)

別に付き合っている訳でもないのに千秋はそんな事を考え、一人で顔を赤くしていた。
そうこうする内にパーティーの時間は近づき、内田や吉野やトウマ、ハルカも友達を連れ家に帰ってきた。

「千秋ー、こっち来て準備手伝ってくれるー?」
「あ、はぃ。少し待っててください。ハルカ姉様」
(あら?珍しいわねぇ、千秋があんなこと言うなんて。)

いつもはすぐに手伝う千秋だが、今日はテレビの一番見える席に座ったままハルカを待たせていた。
千秋には心配事が一つあった。

(あのバカ野郎、ちゃんと藤岡を連れてくるだろうか……心配だ…。)

そわそわしながら藤岡を待つ千秋は、皆に何を話しかけられても適当にうなずいて藤岡を待っていた。
すると玄関からカナの声が聞こえた。

「たっだいまー!!おー、みんな揃ってるねぇ!」
「お…じゃまします。」

千秋は藤岡がいるのを確認すると目を藤岡からそらした。
(ダメだ…どうも最近、藤岡を見ているだけで顔が赤くなってドキドキする……)
しかしそんな気持ちに気づかないのか、藤岡は私にまっすぐ近づいていた。

「メ…メリークリスマス、千秋ちゃん。」
「…あぁ、いらっしゃい。…ここにでも座って待ってるといいよ。」

(あぁ…最悪なくらい無愛想に返事してしまった……)

千秋はいたたまれなくなり、台所のハルカの元に逃げるように走った。

(はぁ…せっかく一番良い席を藤岡の為にとってたのに…なんであんな言い方しちゃったんだろ…)

そう思いながら千秋はパーティーの準備を手伝っていた。

442:この野郎
07/12/19 00:24:38 8Q6ywJkT
そろそろ、エロパロ板でこんなもの書くな!…と罵られないかビクビクしながら書いてます。orz
この後、クリスマスが終わって、正月の話が終わるまでこんな感じです。

綺麗な千秋でいてほしい人は、そこまで見てもらえれば幸いです。


正月話後はひどいです。
罵られてもいいので千秋を汚します。
もう、千秋の中に藤岡の指がh(ry

千秋に汚れて欲しくない人は、絶対に見ないでください…orz

443:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:41:17 pgvkXQdZ
>>442
よし、死んでも見てやるからな

444:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:45:56 z/EgGebS
この空気は、俺っちが続きを投下しちゃいかんそうですか?

445:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:48:20 cD+y2hyS
>>444
どうぞ!!

446:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:52:49 z/EgGebS
『やらないか』。この状況下でのその意味は考えるまでもない。
現に、俺の股間に腿を当ててスリスリさせている。感じざるを得ない。

さて、問題点が2つある。
一つ目。それは下校時間が近づいていることだ。直に見回りをしに先生がこのトイレにもやってくる。
一つの個室に男女二人な状況、疑ってくれと言わんばかりだ。
二つ目。こっちの方が重要で、俺はそこまでして、この状況下で南の躰を求めてはいない。
俺は健全なお付き合いをしたいと考えてるし、仮に「する」としても、「コンドーム無し」や「学校で」という条件を受け入れがたい。

しかし、もしここで断って嫌われたら元も子もない。それだけは避けなければ。
現に南の抱擁と愛撫には「求愛」をヒシヒシと感じる。
俺は、俺のポリシーだとか意地だとかを捨てなくてはいけない。そう思った。

「分かったよ。」
俺は遂に答える。
「ほへ?」
「しよう。」
よ、よし!言ったぞ。俺は南の目をしっかりと見つめた。そして、強く抱きしめる。
「…ぁ」
俺の半端に立ち上がってる俺のモノが強く押しつけられる。硬さを増す。
「南が俺を求めるというなら、俺も南を求める。だから、しよう。」
これが答えだ。

447:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:55:25 z/EgGebS
笑うしかなかったんだ。私は藤岡を笑い、逃げたんだ。
私は激しく後悔している。藤岡の決心に答えられないどころか蔑む結果になってしまったからだ。

私はからかったんだ。私が「あんな事」を言ったらどうするか気になった。がっつくか、きっぱりと断るか。
しかし藤岡はどちらでもなかった。…いや、考えたら、考えなくても分かった筈だ。藤岡が如何に私を想ってくれているか。

藤岡の反応に困惑した私以上に藤岡は困惑していた。居ても立ってもいられずに、私は走り去った。


家に帰ると、チアキが座ってテレビを見ていた。
「ただいま、チアキ。」
「おかえ……」
チアキが目を見開いた。
「どうした?『私の顔に何かついてるのか?』とでも聞いて欲しいか?」
「…いや、おかえり。」
「?」
カナの奴は私の反応を不思議がりながら自室に向かっていった。




「いつにもまして、藤岡の臭いが…」

448:名無しさん@ピンキー
07/12/19 01:01:00 z/EgGebS
チアキちゃん大活躍☆まで後僅か。

449:名無しさん@ピンキー
07/12/19 02:00:40 /f+d3tC4
>この野郎氏
お~い、>>357の続きはどうなってしまうんだ。
男なら責任とってくれよ。

450:この野郎
07/12/19 03:40:55 2r97TmbL
>>449

自分の趣味に走り内田をメインにしてしまった事で、もはや誰も興味が無いのでは……と思ってました。orz

今日から続き書くので、また読んでください。orz

でもね、この話は内田×マコトが終わった後は、更に自分の道を突き進み、千秋×トウマなんだ。
それでも読んでくれると信じていいよね?

451:名無しさん@ピンキー
07/12/19 04:05:31 /f+d3tC4
どんどん自分の道を突き進んでくれていい。それを楽しみにしている。
かならず読むと信じてください。

452:名無しさん@ピンキー
07/12/19 05:31:07 E0ZsUD03
>>450
千秋×トウマだと百合?TSモノ?フタナリ?
何にせよノーマルな話以外だと怒る人もいるから
投下前に注意書きとNGワードがいるね

453:名無しさん@ピンキー
07/12/19 08:07:11 aYoLk7Z0
>>450
私は内田が大好きです

454:名無しさん@ピンキー
07/12/19 08:53:30 GrFaqJC9
>>442
すげぇ楽しみにまってるからな俺!

455:この野郎
07/12/19 16:12:29 8Q6ywJkT
>>357の続きから書きますね。
>>442もすぐに続きを

今は吐き気が
昨日まで家の人間が嘔吐してて
その2日前にレンジでカキをチンしてたべた
ノロか風邪か知らんけど
PC見てると吐き気がす
隙をみて書き込みするけど
一回が短かったらごめんorz

456:この野郎
07/12/19 17:32:59 8Q6ywJkT
>>357の続きです。

内田はキスをした後、マコトを置いて先にお風呂をでた。
マコトは練習とは言え、突然キスをされた事に驚き、頭が真っ白なままその場に座り込んだ。
するとお風呂をでた内田が再び戻ってきた。

「あ…あれ?内田、お…お風呂出たんじゃなかったのか?」
「違うよ…脱衣所のカギ閉めてきたの。」
「?? なんでそんな事?」
「だって…これからキスの後の練習するから…。」
「キ…キスの後の練習ってなんだよ!」
「マコト君知ってるんでしょ?『おかしな事』…だよ……。」

そう言うと内田はマコトの前に座り、マコトのモノに手を伸ばし軽く握った。

「ど…どう?気持ちいい?」
「そんなの分かんないよ…」
「じゃあ、これはどう?」

そう言うと内田は、ゆっくりと手を上下に動かし始めた。

「マコト君、これは気持ちいいの?」
「だから…そんなの分かんないって…!」
「でも…マコト君のおちんちん…少し大きくなったみたい…。」

そう言われた瞬間マコトの顔は真っ赤になった。
もちろんされている事に緊張しているのもあるが、内田の口からあんな言葉が出てきたことに驚いたからだ。
もちろん言った内田の方もドキドキしていた。

「こ…これは……気持ち良いって言うか…恥ずかしくて…」
「アハハッ!普段女装してるマコト君でも恥しいとかあるんだね。」
「バカッ!当たり前だろ!内田だって男に胸触られたりしたら恥ずかしいだろ!」
「そ…そりゃそうだけど…じゃあ……」

そう言うと、内田は体育座りの様に膝を上げ、少し股を開いた。
恥ずかしくて心臓が張り裂けそうになりながら、内田はマコトの手を掴み自分の大切な部分を触らせた。

「これで同じ立場だからね!私だって恥ずかしいの我慢してるんだから、マコト君も恥ずかしいとか言っちゃダメだよ!」
「えぇー…内田、それ意味わかんないよ。」
「う…うるさいなぁー。いいから続けるよ!」

そう言うと内田は再び手を動かし始めた。
しかしマコトはどうしたらいいか分からない…女の子のソレを見るのは初めてだし当たり前だ。
とりあえずマコトは手を当てて所を軽く擦ったりしてみた。

「これでいいのかな?」
「そ…そんなの私に聞かないでよ。」
「いや、お前に聞かないと分からないだろ!内田、気持ちいいのか?」
「良く分からない…けど……少し…気持ち良いのかも…」

内田は顔を赤くしたまま、うつむいて恥ずかしそうに答えた。
その顔を見て、マコトは不覚にも内田が可愛く見えてしまった。
(今まで内田を女として見たことなんて無かったのに…)


『…クチュッ…ピチャピチャ……』

少しの沈黙の間、風呂場内にはマコトが内田に触れて部分から聞こえる音だけが、風呂場に響いていた。


457:この野郎
07/12/19 19:15:09 8Q6ywJkT
「ハァ…ハァ……んっ……ぁっ…」

気がつくと内田の手は止まっていた。
それでもマコトは、内田から聞こえてくるイヤラシイ音と、荒い息遣いや小声で喘ぐ声にドキドキしていた。
しかし、しばらくすると内田の頭にある事が浮かんだ。

(そう言えばこれ練習なんだ……って事は今、マコト君の頭の中にはハルカさんがいるのかな…)

そう思うと、急に悲しい気持ちになり、内田はマコトから離れた。

「あれ?内田、どうしたんだ?」
「えーっと…その……これだけ練習すれば大丈夫だと思うよ…。」
「えっ?練習って?」
「だから…その、エッチな事する練習とか…」
「あぁっ!悪い!すっかり忘れてた!」
「え?」
「いや、途中から練習の事忘れて、内田の事しか考えてなかった。」

その言葉を聞いて内田は、途中から自分の事しか考えてなかったと思うと少し嬉しくなった。
そして、そんな事を思う自分が「マコト君の事が好き」という気持ちにも気づいた。

「体冷えちゃったね…少しお湯に浸かってからでよっか。」

そう言って二人は湯船につかって話し始めた。

「あのさぁ、内田。オレはハルカさんの事が好きなんだ。付き合いたいとも思ってた。」
「どうしたの急に?そんなこと知ってるよ。」
「うん、でも何か違うかもしれないなーって。」
「どういう事?」
「いやオレ今まで女の子好きになったこと無かったから気付かなかったんだけど、この好きは恋愛とかじゃなくて…その、憧れの好きって言うか…」
「良く分からないけど……せっかく練習したんだし、好きなら告白しなきゃ…。」

(自分の好きな男の子が、他の女の子に告白するようにアドバイスするなんて…)
内田は何か釈然としない気分だった。
しかしマコトは更にヒートアップしていった。

「だから、そうじゃなくて!!」
「もういいよ、私は何て言ったらいいか分からないし…多分カナちゃんに方に聞いたほうが分かると思うよ。」
「だってさっき気づいたんだ!オレ、ハルカさんじゃなくて内田の事…!」




458:この野郎
07/12/19 19:15:38 8Q6ywJkT


『ガラッ』

突然風呂場の扉が空き、振り向くとそこには千秋が立っていた。
内田はとっさにマコトの頭を押さえ、湯船に潜らせた。

「おぃ、いつまで入ってんだバカ野郎。もう夕飯の支度出来ちゃってるんだ…ってマコちゃんは何してるんだ?」
「えーっと…これは……そう、息止めの勝負してるの!…そ、それよりも千秋どこから脱衣所に入ってきたの?!」
「どこって…普通に扉から。とにかくバカな事してないでさっさと出ろよ。」

そう言って千秋は風呂場を後にした。

「プハァーー!!ちょっ…死んじゃうよ!」
「えっ…あ、ごめん!!」
「で、何で千秋が普通に現れるんだよ。カギ閉めに行ったんじゃなかったのか?」
「そうなの、確かにあの時…確実に横を向いてた摘みを縦に……あっ…」
「お前、それ最初に横向いてたって事は、あの時わざわざ閉まってた鍵を開けにいったのか?」
「あ…あはははは…そうみたい。 バ…バレ無くて良かったねー!…なんちゃって……」
「はぁー……お前、本当にバカだなぁ…」

そう言い残し、マコトは湯船から上がり脱衣所へ向かった。
内田は最後にどうしても気になる事があり、マコトを呼びとめた。

「マ…マコト君!あの…あの時、最後になんて言おうとしたの…?」
「??? 最後って?」
「だから…『ハルカさんじゃなくて内田の事~』の後…なんて言おうとしたの?」
「えーっと…なんだったかな、忘れちゃったよ。」
「えぇー!!!ちょっと思い出してよ!」

その後もマコトはしらを切り通した。
しかし、ため息をついて落ち込む内田を見かねて、マコトは少し顔を赤らめ一言だけお礼を言った。

「今日は告白の練習…2回も付き合ってくれてありがとう。」

そう言ってマコトは風呂場を後にした。
しばらく、内田はひとり湯船につかりながら考えていた。

(告白の練習って確か…一回目がハルカさんって呼ばれて、二回目は私が勘違いして…3回目は真剣に…あれ?確か3回…)

内田はハッとして慌てて湯船から飛び出した。

「マコト君!!さっきの話の事考えてみたんだけど…」

しかしそこにはマコトの姿はなく、いたのはマコちゃんだった。

「よし、内田急げ!ハルカさんの手料理が待ってるぞ!!」
「あー…っと、うん。そうだね。」

あの時マコトがただ言い間違えたのか、それとも何か意図があったのか…
内田はその後しばらく悩み続けた。



内田×マコト お風呂編 終わり。

459:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:36:45 gnSUbHnP
悶え死にそうになった

460:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:41:46 HHOr1gC8
d(´∀`;)

461:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:49:29 pKOpS2w9
いいカップリングだ
しかし個人的に藤岡が千秋に乗り換えるのはロリコンっぽくていただけないぜ

462:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:51:15 IsevyuK4
同意
カナが好きな前提が崩れてしまうとなあ…
是非姉妹丼に挑戦してもらいたいところだ

463:名無しさん@ピンキー
07/12/19 21:33:06 aYoLk7Z0
内田かわいい

464:名無しさん@ピンキー
07/12/19 22:04:15 w2T1tKl2
>>462
でもそれじゃ千秋は幸せになれないんじゃないか?
この作者は千秋に幸せになって欲しいようだし

465:名無しさん@ピンキー
07/12/19 22:26:26 +fycdQho
>>461
大学一年と高一と年齢差は変わらんよw

>>464
チアキぶった切って、カナ一筋よりは傷が浅いかもしれん。チアキ一筋に越したことはないけど。
個人的に姉妹丼も1つの愛の形としてありかと思うが、やっぱ倫理的に考えるとアウトか。
いや、その前に初代番長によるアイアンクローが先かw

まぁ何にせよ、作者が決めることだな。

466:名無しさん@ピンキー
07/12/19 22:33:26 /f+d3tC4
>この野郎氏
体調が悪いとのこと、お大事にしてください。

マコト×内田編GJ!

さてお風呂3組目はつつがなくスルーされてしまうのだろうか。
なんかハプニングないのかな?
覗きが出るとか(無理か)
チアキが「おかしなこと」を蒸し返してハルカが性教育を始めるとか(大勢お泊まりの日にすることもないか)
はたまた藤岡の放出物が風呂場の隅に残っていてチアキが尋ねるとか(ハルカも経験なくてわかんないか)
何かひとひねり期待したいところです。

467:名無しさん@ピンキー
07/12/19 22:51:09 w2T1tKl2
>>465
もし抜き目的でなく、本当に千秋の幸せを考えての真面目話なら
二股が、振られるよりも千秋的に幸せなのか?
と考えると、そう思えないんだよな。カナも同じく
そんな誠みたいな藤岡もちょっとアレだし

本当に千秋を幸せにする話ってことなら
藤岡がカナを忘れて、千秋一筋にするしかない気がする

468:名無しさん@ピンキー
07/12/19 22:52:16 /f+d3tC4
>>465
大学4年と1年、といえば年齢差による抵抗はずいぶん減るような気がするよね。
同じことなんだけど。

469:名無しさん@ピンキー
07/12/19 23:28:34 OOtTW495
サイレントマジョリティを考慮して、チアキは俺とくっつくことに決定!

470:この野郎
07/12/19 23:51:12 2r97TmbL
携帯からお邪魔します。orz
いろいろな感想ありがとうございます。(^ω^)

藤岡・カナ・千秋あたりが色々心配されていますが、
千秋×ハルカのお風呂編で全て解決するので大丈夫です。

ただ、前に話した、千秋×トウマの百合の話は、
抵抗ある人もいるかもしれないと言うわけで、話を大幅修正しました。orz
(千秋→ハルカは原作通りだから少しはセフセフだよね?)



471:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:08:38 uwbKEZCS
>>467
ハーレム=誠思考と言うわけでもないと思うぞ。
相手をちゃんと平等に愛せて、相手も全員その形に納得できていればハーレムは成り立つ。
ぶっちゃけ成り立たせるのも、周囲にそれを納得させるのも難しいが、
ただ自分のやりたい時にやるだけの自分本位な誠とは違うものだ。
まぁここまで書いといて何だが、藤岡はそんな考え持たないだろうけど。

せっかくのエロパロ板なんだし、強引ではない納得の出来る展開ならありなんじゃないか?
まぁその納得できるできないは各々判断基準が違って、難しい所だけど。

472:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:11:24 ymgpA9jd
>>471
まあそうだけどな。チョコ全部返した藤岡が
ハーレムとか考えづらいのもあったから

473:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:13:21 O4Ga7N1k
>>460
僕の分まで頑張って下さい。

474:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:46:10 o+ebnaMK
黒藤岡や黒マコトをみてみたいなw

475:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:58:18 CF6QAD+m
リコ書いてよリコ

476:名無しさん@ピンキー
07/12/20 01:10:29 OST+bXkS
みなみけ~南三姉妹におまかせ~ってのはどうだろう?

477:名無しさん@ピンキー
07/12/20 01:32:13 O4Ga7N1k
>>476
みなみけと甘~く(ry

478:この野郎
07/12/20 01:34:45 Zxuuiirf
とりあえず二組がお風呂からあがり、夕食を食べる事になった。

「ハルカ姉様、何か…おかしくないですか?」
「おかしい?皆静かにご飯食べてえらいじゃない。」
「はぃ…そうですが……」
「?」

静かに進む食事の時間にハルカはご満悦だ…しかし千秋はそうではなかった。

(おかしい…いくらなんでも静かすぎる…。)

確かに、これだけの人数が集まっている割には静かすぎる。
それに何かこう…千秋は場の空気がギクシャクしている気がしていた。

(カナと藤岡は風呂を出てきてからずっとおかしい…
藤岡はボーっとしてるし、カナに至ってはカレーを入れる時、ご飯を入れて残り半分をラッキョで埋め尽くしていた。
それに内田も変だ。風呂を上がってからマコちゃんに馴れなれしすぎる…)

千秋はむずかしい顔をして首をかしげていた。


『ピンポーン』

家のチャイムが鳴ると、空気に耐えきれなかったカナが、一番に部屋を飛び出した。

「こんばんわ。…っと、今日はにぎやかだねぇー」
「なんだ、タケルか。何しに来たんだ?」
「何しに来たって…別にこれと言って用はないけど…」
「そうか。今日は我が家は人口が多いんだ。悪いけど帰ってくれ。」
「えぇー…そんなぁ、ちょっとハルカちゃーん!」

正直カナの言う通り、今日は南家の人口が多い。
部屋まで声は聞こえているが、みんなは聞こえないふりをしてご飯を食べていた。

「はぁ…仕方ない。それじゃあ今日は帰るよ。せっかく駅前の角のあの店のケーキをワンホール買ってきたのに…」

その言葉と共に皆の態度が一変した。

「おぃ!タケル!お前なんでそんな大事なこと黙ってたんだよ!」
「あ…あら、タケルおじさんいらっしゃい!良かったら夕飯いかがですか?」
「ハルカ姉様もこう言っているんだ、あがって行け。」
「タ…タケルおじさん2か月ぶり、その後肝臓の調子どう!」

部屋にトウマ・マコちゃん・藤岡を残し、残りは総出でケーキを迎え入れた。
そして、部屋に入ってタケルは3人とも顔を合わせた。

「えーっと…確かカナちゃんの友達と後輩の…」
「あっ、お久しぶりです藤岡です。」
「マコちゃんです!」

「それから…確か君は……この前プリンを持ってきた時にいた…」
「ト…トウマ!オレは南トウマです!この前はプリンありがとう!」
「そっか、よろしくね。…でも女の子が『オレ』なんて言っちゃだめだよ。」

笑いながらそう言ったタケルに藤岡が不思議そうな顔をしている。
トウマは慌ててタケルの服をひっぱり、台所へ連れて行った。



479:この野郎
07/12/20 01:35:32 Zxuuiirf
「あ…あの、藤岡には男って言ってるんで……って、どうしてオレが女って知ってるんだ?!」
「どうして…って、…そりゃ見れば分かるよ。藤岡君は男と思ってるのかい?」
「見れば…って口調も見た目も男なのになんで!?」
「あははっ、君は面白い子だね。僕はこんな可愛い顔の男の子なんて知らないよ。」
「なっ…」
「とにかく藤岡君をだまして遊んでるんだね?僕も協力するよ。」

そう言ってタケルはトウマの頭をポンポンと軽く撫で、食事をする為部屋に戻った。
とりあえずは藤岡にはバレ無くて済みそうだ…
しかしトウマはホッとする以上に、何か心の奥がムズムズするような変な気分になった。
(あのプリンの人……)
トウマはモヤモヤした気分のまま部屋に戻った。

食事も終わり、買ってきたケーキを食べ始めた頃、タケルはふとある事に気づいた。

「皆、特に千秋ちゃんのお友達は、もう遅いけど帰り大丈夫なのかい?」
「あぁ、こいつら今日は泊っていくから平気だよ。」
「そっか…それなら安心だ……ってカナちゃん?!」
「ん?…わわっ!何するんだよ!」

そのままカナは台所に連れていかれた。

「あの…泊まるって、藤岡君も泊まるのかい?」
「モグモグ…ん?そだよ。」
「そだよ。…じゃないよ!ちょっとケーキおいて!」
「もー、なんだよいったい!言いたい事があるならさっさと言えよ!」
「それは…その、年頃の女の子の家に男が泊まるって事は…ゴニョゴニョ……」

「あー、言いたい事は分かるよ。でもそれなら千秋に言ってからにしろよ。」
「千秋ちゃんに?どうして?」
「千秋が気にいって藤岡を帰さないんだよ。お前、藤岡帰しりしたら一生南家に入れてもらえないかもな。」
「………」

それは流石にまずい…タケルはそう思い、一つの結論をだした。

「なら…僕も泊まるよ。それしかない!」
「はぁ?お前なんでそうなるんだよ。うちの家は満員なんだ、ケーキ食ったらかえれよ。」
「カナちゃん…ケーキそれだけで足りるかい?…良かったら僕の分も……」

「まぁ、やるだけやってみるよ。」

そう言ってカナはタケルのケーキを食べながら、見事ハルカを説得した。

480:名無しさん@ピンキー
07/12/20 02:02:23 f+yCBbah
wktk

481:この野郎
07/12/20 03:16:55 Zxuuiirf
「カナちゃん…これって……」
「仕方ないだろ?我が家の番犬と炊事!そう言う約束で泊める事になったんだ。」
「はぁ…オレって人望無いなぁ……」

タケルはそう思いながら食後台所で洗い物をしていた。

「じゃあ千秋、私たちもお風呂入っちゃおうか。」
「は、はい!ハルカ姉様!」

そう言って二人は脱衣所に向かった。

「そう言えば千秋と二人で家のお風呂入るのって久しぶりね。確か…2年ぶりくらいかしら?」
「はぃ、ハルカ姉様の疲れをとる時間を奪ってはいけないと思いまして…」
「そっか…千秋は本当に優しい子になったね。私の自慢の妹だよ。」
「そ…そんな事……」

そして二人は湯船につかった。
この二人でお風呂に入ってる間に、ハルカは千秋にどうしても聞きたい事があった。

「ふぅ~、このお湯につかる瞬間…一日の疲れが一気にとれる気がするよのねぇ。」
「まったくです、ハルカ姉様。」

「…ねぇ千秋、いきなりなんだけど…千秋は藤岡君のこと好きなの?」
「藤岡ですか?…う~ん……そうですね。好きなんだと思います。」
「好きなんだと思う?」
「はぃ。ハルカ姉様がお父さんと似てるって言ってから、どうも気になるんです。」
「それは…お父さんとして好きってこと?」
「どうなんでしょう…私にもよく分からなくて……ただ、藤岡とキスをした時……」
「えぇ?!キ……キス?!」

千秋の口から出た言葉に、ハルカは思わず大声を出してしまった。

「はぃ。キスをしてみれば何か分かると思いまして…」
「…で、ど…どうだったの?」
「うーん…確かに恥ずかしかったんですが…何も変わらなくて、私は膝に座ったり、だっこされてる時の方が幸せでした。」
「でもカナが藤岡君と仲良くしてると、千秋はいつも機嫌悪くない?」
「そ…そうですか?…そう言われてみれば、なんて言うかこう…お父さんを独り占めされてるみたいでカナには腹がたちます!」
「そっか…ならいいんだけどね。」
「…?」

ハルカは少しホッとした。もし千秋が藤岡の事を本気で好きだったなら、
千秋に悲しい思いをさせるかも知れなかったからだ。



482:この野郎
07/12/20 03:17:51 Zxuuiirf
「じゃぁ千秋は学校に好きな男の子とかいるのかな?」
「学校ですか…特にいませんねぇ…」
「あの…マコト君だっけ?あの子とかは?」
「あいつはバカな子供です。話になりません!」
「フフフッ、そうなの?」
「そうです!私が心から好きなのはハルカ姉様だけです!」
「あら、じゃあ千秋大先生に私もキスの仕方教えてもらおうかなぁ~…なんちゃって……あれ?」

冗談で言ったこの言葉、どうやら千秋は本気にしてしまったらしい。
千秋は少し顔を赤らめゆっくりとハルカに近寄ってきた。

「ち…千秋、ちょっと待って。あれは冗…」
「ハルカ姉様!目をつむってくださぃ!」
「??? 千秋?どうした……んんっ!……んっ…」

ハルカが話している途中に、千秋はハルカの口の中へ勢いよく千秋が舌をのばした。
ハルカの口の中に千秋の舌が入ってきた。


(…さっき食べたケーキの甘い香り…それに少し大人の香り……大人の香り?!)

ハルカは慌てて千秋から離れ、ケーキの事を思い出した。
確か下の生地にレーズンが……もしかして、あのレーズンにラム酒が入って…
そんな事を考えるハルカの唇を再び千秋が襲った。

「ハルカ姉様…私…ハルカ姉様が大好きなんれす!」
「ち…千秋、とりあえず落ち着い…んっ……」

千秋の体は小さくて、体重も軽い。ハルカが少し力を入れれば引き離す事もできた。
しかし、ハルカはそれをしなかった。ハルカは初めてのキスに少しずつ気持ちよさを感じる様になっていた。

千秋の激しいキスは1分ほど続いた。

「…ハァ……ハルカ姉様、キスって少し苦しいですね。」
「そ、そうね…でも千秋とキスしてたら…私まで少しドキドキしてきちゃった…。」
「私はずっとドキドキしてます…。ハルカ姉様…その……もう一度だけ…」
「もう一度だけ?…なに?」



483:この野郎
07/12/20 03:19:20 Zxuuiirf
何を言いたいかは分かっていたが、恥ずかしそうにしている千秋を見て、ハルカは少し意地悪をしてみたくなった。
その時、自分も少し酔っていたのかもしれないと思いながら…

「その…キスをもう一度だけ……」
「じゃぁ…もう一回だけね。はぃ…」

そう言うと今度はハルカの方から目をつむり準備をした。
千秋の唇が重なると、ハルカま無意識に少し口を開き千秋の舌を求めた。
気がつくと、二人は湯船の中でしっかり抱きしめあいながらキスをしていた。

「ハァ…ハァ……その、ハルカ姉様…わがまま言ってすみませんでした…。」
「気にしなくていいよ、それより藤岡君の時と何か違った?」
「はぃ、あの時よりずっとドキドキして…その……私はやっぱりハルカ姉様が大好きなんだっ…て思いました。」
「そっか、私も千秋の事大好きだよ。」
「ハ…ハルカ姉様……あの、それでは先に上がってるので、ゆっくり疲れをとってください!」

そう言って千秋はそそくさと風呂場を後にした。

(はぁ…お酒のせいと言っても、千秋もすっかり大人になった…って言うか家で一番最初にキスしたのか…でもカナだってまだだよね…)

そう考えると、高校生にもなってキスもした事の無い自分が恥ずかしくなった。
そして、もし藤岡とカナがした事を知ったら倒れてしまうだろう。
そんな事を知らないハルカは、千秋が藤岡をどう思っているか聞けて、とりあえず満足していた。

その頃台所では…

「タケル、今日のケーキ美味しかったよ。二個も食べれて大満足!特にあの下の…なんだっけ?」
「あぁ、干しぶどうかい?」
「おー!それそれ!あれって確かラム酒につけてるんだよな。」
「うん、普通わね。でもあの店では子供に食べてもらう為に、お酒は一切使ってないらしいよ。」
「ふ~ん…。まぁどうでもいいや。」
「えぇー…」


さらに続いて脱衣所。

(す…少し調子に乗りすぎたかな……でも最後はハルカ姉様も気持ちよさそうだったし…大丈夫だよね……)
そう思いながらも、千秋は大満足し今日の事を長々と3ページに渡り日記に書いた。


さまざまな思いはあるものの、三姉妹はそれぞれ満足し、就寝時間を迎えた。



次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch