07/12/06 23:55:05 kQRuDnQB
「あっ、ご、ごめん!」
え?
藤岡の手の力が抜けた。なんか勘違いしているみたいだ。
にしても、なんて狼狽えようだ。さっきまでのナイスガイが嘘のようだ。
「くくっ」
私はこらえきれずに、声をあげて笑った。
「な、なんだよ!」
「あはははっ、だってさっきまでと感じが違いすぎるんだもん!くははっ!」
「えぇ!?」
藤岡はとても困っているようだ。「ごまかす」にはやりすぎただろうか。私は落ち着いて深呼吸をする。
「ご、ごめんごめん!ふぅ…」
よし、落ち着いた。
「ま、まあ、藤岡がそこまで私を想っているというのなら仕方がない。お前の愛を快く受け取ろう。」
「あ、あぁ。」
「よし!」
上から目線で言ってみたものの、心臓は再び爆発的に動き出す。いっそ爆発させたい。
「藤岡、私を抱け!」
藤岡の目が点になる。