【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B5Fat EROPARO
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B5F - 暇つぶし2ch95:87-94
07/12/09 20:48:36 PlXpwdwo
以上です。
前回半端に小出しにしたせいで逆に苦闘する羽目になったり、
直接的表現に対しては全力パリングしてみたりで、
もう自分ではエロパロだか何だか分からなく……

読み辛かったりしたら、それも併せてごめんなさい。

これを書くにあたって、イメージの核になったイラストがあります。
描いて下さった絵師様ありがとう。

あとあんまり出せなかったけど、アタノールは俺の嫁。

96:名無しさん@ピンキー
07/12/09 21:24:58 3w9T4BK7
いやいや、続きがあるならあるで待ってましたぜ!
ここまで書いたんだったら、コトの顛末までもを是非是非是非。

97:名無しさん@ピンキー
07/12/09 21:29:51 dDTpLn6O
>>95
なんつうものを書くんだ貴方は……
GJです


確かに普通やっていけないよな、モリビトとは
実際、人を殺してるのと変わらないし
この二人はいったいどんな結末を迎えるんでしょうね

98:名無しさん@ピンキー
07/12/10 17:51:59 zYYk5hvx
>>95
もっと読みてえと思っていたら、神に願いが通じたよ! GJ!
不器用で痛そうで可哀想だが激しく萌えた。
モリビト絡みは、どこも切ないよな……

また気が向いたら、この続きを見せて下せえ。

99:名無しさん@ピンキー
07/12/10 22:22:05 Ed6bJY5Q
眼帯レンの話が読みたいぜ……
それもラブラブものが。

100:名無しさん@ピンキー
07/12/11 00:15:01 yeL/pR4f
俺はレンのラブラブな話が読みたい
想像できないけどな!

101:名無しさん@ピンキー
07/12/11 00:44:02 LF/7oF2E
ちょっと出遅れだが>>95
カプ表記見て、多少はイチャイチャちゅっちゅしてるかと思ったのに… この鬼畜!
最中のやり取りが普通に仲良さげで、余計に切ない。

しかし直接描写なしで、ここまで美味しそうに書けるもんなんだな。
俺のツリーにはないスキルだ。

102:名無しさん@ピンキー
07/12/11 11:13:03 14T8hSn9
>>100
相手はツスか?それともPCとかの野郎を希望か?


それ次第じゃチャレンジしようかと思うが
俺も想像できないので途中でひっそり双葉になって放置るかもしれん

103:名無しさん@ピンキー
07/12/11 12:43:18 v0eMa0tF
レン

って書いてあると、たまにレンジャーなのかツスルクレンのレンなのか悩む



そんな俺はきっと異端

104:名無しさん@ピンキー
07/12/11 14:02:22 K/+QUlPV
>>103
レンじゃ

105:名無しさん@ピンキー
07/12/11 14:05:02 d92K6Fyw
>>102
PCのショタパラで

106:名無しさん@ピンキー
07/12/11 19:37:21 yeL/pR4f
>>102
書き易い方で構わないから是非ともお願いしたい!

107:102
07/12/12 07:38:55 CFRF35W3
>>105
凄まじくハードル上げてきたなと思ったら別IDかよw
ボクとお姉さまのイケナイ妄想に費やした俺の時間を返せw

>>106
んじゃ適当な野郎で。
期待しないで待っててくれ。出来ても年内に上げれれば良いほうな上
本当に途中で挫折してるかもしれん。

108:名無しさん@ピンキー
07/12/12 08:36:54 bztJQsLc
最近、パラ子が可愛くてたまらない。

某所にいるパラ子の影響かもしれないが、ネタは幾らでもありそうだな…後は形にするだけだ。

109:名無しさん@ピンキー
07/12/12 11:12:24 ZYu4FfYd
>>108
なにを今更……ちなみに、マイジャスティスは金髪ひんぬーパラ子です

110:名無しさん@ピンキー
07/12/14 07:44:48 MODGDQZu


111:名無しさん@ピンキー
07/12/14 20:08:21 oYuig/7x
レンジャー×レンで

112:名無しさん@ピンキー
07/12/14 20:14:36 pJIY2jB5
レンレン


113:名無しさん@ピンキー
07/12/14 20:16:47 1M0MqXtP
男レンジャーいいよな
レンジャー×ツスクルでもいいし、2人一緒に相手にしてもいい

114:名無しさん@ピンキー
07/12/15 00:21:52 miIvDlAo
ここであえて世界樹の王を擬人k




115:名無しさん@ピンキー
07/12/15 00:37:29 U144bZx5
それって長に戻っただけじゃないk

116:名無しさん@ピンキー
07/12/15 16:30:18 TA2aRmfg
前スレのロリバとレンジャーのssはどうした!?

117:名無しさん@ピンキー
07/12/15 21:47:00 fPFKsvYG
これより投下します。
が、やや問題あり内容なので、以下を参考にして回避ください。

・鬼畜・陵辱・寝取られ
・徹底的に鬱展開です。救いないです。暴力あり、ただし死んだりは一応なし。
・ロリメディ+赤目アルケ
 ……ですが、当スレでたびたび出てきた二人とは、パラレルのようなものと
 お考え下さい。

かなり長いため、規制かかるかも知れないので、ゆっくりお待ち下されば幸いです。

118:暗い孔 1/13
07/12/15 21:50:10 fPFKsvYG

 堪え切れずに俯いて、視線を逸らそうとした瞬間、側頭部をしたたかに蹴り上げられた。
「ぐああッ……!」
 絞り出すような呻きをあげて、床に叩きつけられるアルケミスト。その黒髪を、無骨な腕が鷲掴みに引きずり上げた。
「目ェ逸らしてんじゃねェよ! 顔上げてしっかり見ろ!」
 無理やりもたげられた頭が、室内に展開する光景へとねじ向けられる。
 痛みに震える真紅の瞳が、倍加する苦痛に更に歪む。瞬きすることも許されず、ただ見せつけられる。
 裏通りの木賃宿。汚らしくせせこましい、その部屋の中央―

「いやあぁ……! やめて、やめてぇ……、おねが、い―」

 風体卑しい冒険者くずれの男たちに、三人がかりで押さえ付けられたメディックの少女が、杏色の髪を振り立てて泣きじゃくっていた。
 既に着衣はめちゃめちゃに引き裂かれ、白い肌に残っているのは、残骸のような布切ればかり。剥き出された肌を、男たちの容赦ない手が押さえ付け、探り回す。
「うはぁ、肌つるつる~。いい匂いしちゃって、高いセッケン使ってんだろな~」
「……乳、小さいな」
「ばっかおまえ、それがいいんじゃんかよ!」
 淡雪のような乳房が力任せに掴まれ、その先端をねじられる。
 太い指が慎ましやかに閉じた秘唇を割り、内部へ突っ込んで荒くかき回す。
 細い首筋をべろべろと舐め回し、鎖骨に歯を立て跡を刻む。
 容赦のない蹂躙に、メディックはぼろぼろと涙をこぼし、子供のように泣きじゃくる。

「やだぁ……、やだよぅ……! たすけて、うっく、うあぁ……」
「く……うぅ……ッ!」

 耐え難い光景を、目を逸らすことすらできずに見せつけられて、アルケミストは空しく歯がみする。
 黒髪を掴んで掲げ上げていたソードマン崩れの男が、嘲笑と共にそのさまを見下ろす。
「こんな夜中に二人っきりでフラフラしてるからだぜ? 樹海帰りだか執政院帰りだか知らねーけど、前衛と別行動ってのはうかつだったな、兄ちゃん!」
 無造作に、手を突き離す。
 受け身をとることも叶わず、アルケミストは派手に音を立てて床に倒れ込んだ。後ろ手に縛り上げられた身体は、そのまま起き上がることすらできない。
 メディックの腋に舌を這わせていた、バードらしき優男が、振り返って鼻を鳴らす。
「僕らみたいな連中のことなんか、ぜ~んぜん、ハナにもかけてないんだろ。優秀な冒険者様たちは~」
「だろーな。けっ、ナメやがって」
 背後から彼女の乳房を鷲掴みにしつつ、レンジャーらしき男が相槌を打つ。
 その傍らに座ったダークハンターが、無言のまま彼女の脚を更に拡げ、二本目の指を膣内に押し込んでいく。

「痛い! 痛い、よう! やだっ、やっ…め……! ひっく、あぅ……!」
「……め、でぃ……ちゃん……ッ!」

 腕と腕と腕の下で、泣きながらもがくメディックの細い身体。
 ろくに掃除もされていない床の上から、アルケミストはその光景を仰ぐ。痛みと怒りに全身をわななかせながら、つぶれかけた肺から声を絞った。
「……めろ……、やめてくれぇ……ッ!」

     *

 エトリアの繁栄は、その反面で闇をも生み出した。
 探索に成功し、富と栄誉を掴めた者はいい。
 だが、戦いに敗れて何もかも失った者や、樹海に潜む恐怖に心の折れた者たちは―意気揚々と出て来た故郷にも今更戻れず。やくざまがいのその日暮らしに堕ちることも、決して珍しくない。
 そして、それら堕ちた者たちの怨嗟と憎悪は時に、努力を続け成功した者たちに対する理不尽な嫉妬を生む。
 具体的な理由など何もなく、ただ、彼らを踏みにじり、破壊し尽くしてやりたいという欲望となって爆発するのだ。

     *

「ひっ……、やぁ、うあぁぁぁ!」
「―ああッくそ、暴れるなっての! こいつ!」
 ぱん、と乾いた打擲音。
 頬を叩かれたメディックが、ひきつった悲鳴をあげて声を呑み、床に伏せたアルケミストが、自分が打たれでもしたように肩を震わせる。
 痛みとショックで竦んだメディックの身体をにやにやと見下ろしながら、男たちは凌辱の順番を相談し始める。


119:暗い孔 2/13
07/12/15 21:51:45 fPFKsvYG

「―んじゃ、約束どおり最初はオレな? オレの『アザーズステップ』が効いたおかげで、あのアルケミやれたんだから」
「実際にブチ倒したのは俺なんだけどなァ」
「い~だろ? ソードマンの旦那は、口で。僕は手かな、腋もい~な」
「……このままじゃ、入らない」
 黙々と秘所を嬲り続けていたダークハンターが、ぼそりと声をあげた。
 引き抜かれた指は、弄り回していた時間の長さの割には、わずかな湿り気しか帯びていない。恐怖と緊張が、体液の分泌を大幅に妨げてしまっているのだろう。
 力任せの刺激で勃起させた乳首を、押し潰すよう揉み立てながら、レンジャーがにんまりと頷く。
「へへっ、こんなこともあろうかと……バード、オレのポケットにローション入ってっから、使え」
「レンジャーってば、さっすが~!」
 乳房から手を離さぬレンジャーの代わりに、バードがガラスの小瓶を取り出す。
 ほのかに桃色を帯びた半透明の粘液を、たっぷりと指に取ると、メディックの秘所に塗り付け始めた。

「ひう……っ! や、ぁ……」
「……面倒だろう」

 横から手を出したダークハンターが、ローションの瓶を奪い取ると、その口を膣口にねじ込んだ。瓶を傾け、中身の半分ほどを、どろどろと内部に流し込んでしまう。
 ねじ込まれる痛みと、流れ込む異様な感触に、メディックが呻きとも悲鳴ともつかぬ声をあげて泣き叫ぶ。

「うああぁぁぁ……!? やっ、ああぁ……ひっく、……うぅ……。も、やだ、よぉ……!」

 着々と進行していく凌辱。
 床に転がされたまま、見ていることしかできないアルケミストは、歯を鳴らして空を噛んだ。
「……やめろ……、やめてくれ……!」
 怒りと悔しさに、全身の血が煮え立つようだった。肩を震わせて呼吸しつつ、腐りかけの床板を爪先で蹴り、拘束を解こうともがく。
 けれど、彼には何もできない。
 術式錬成のガントレットを剥ぎ取られてしまえば、筋力もない彼は全くの無力。手首に食い込む荒縄一本、ちぎることすらできず―
「やめてくれ! 頼む、お願いだ!」
 できるのはただ、声を放って叫ぶことだけ。
 口の中に血の味が広がる。襲撃で折られた肋骨が、肺を傷つけたのだろう。激痛にわななく身体を、それでも必死に起こし、アルケミストは床に額を擦り付けた。
「頼む。金ならやる。その他のものも……欲しいものがあるなら、何だってやる。俺のことも、殺そうがどうしようが構わない。だから、頼む……! 彼女だけは!」
 血のにじむような哀願を、男たちは醒めた視線で見返した。苦笑を浮かべて、互いに顔を見合わせる。
「『彼女だけはぁ』、だってさ~」
「……こいつら、相愛なのか?」
「まぁ、だったら―」
 ソードマンがニヤリと笑みを刻み、メディックを背後から押さえるレンジャーに目顔で合図を送る。
 レンジャーが頷いた。ダークハンターもローションの瓶を引き抜くと、バードと二人でメディックの左右に回り込み、股間を大きくM字に割り開いて固定する。
 たっぷりと内部に注ぎ込まれた半透明の粘液が、花弁の間からぼたぼたと垂れ落ちた。

「存分に、見せつけてやるしかねェよなあ?」

 ひらかされた秘所に後ろから、レンジャーの猛ったペニスがぐさりと突き込まれる。
 メディックが絶叫をあげて、のけ反った。

「いやあああぁぁぁぁ!」

 何とか逃れようと身をよじり、涙を振り撒いてもがくが、三人もの男に押さえつけられていては敵う訳もない。
 太い先端が、べっとりと粘液にぬめる襞をかき分け、ずぶずぶと奥へめり込んでいく。

「や、やめ―あぐッ!」
「しっかり見守ってやれよ、兄ちゃん」
 反射的に飛び出そうとしたアルケミストの頭を、ソードマンが踏み付けた。高らかに笑声をあげながら、床板に側頭部をめり込ませるように押し込む。
 身じろぎすら敵わぬ体勢で、アルケミストは目の当たりに見せつけられる。
 桜色の秘肉を、黒ずんだ肉棒が食い裂いていく、そのさまを。


120:暗い孔 3/13
07/12/15 21:53:31 fPFKsvYG

「あ……、ああ……、あ……」
「……やぁ、いやあ! み、ないで……、見ないでぇ、お願い……」

 絶望の呻きを漏らすアルケミストに、メディックが悲痛な泣き声で応える。
 ぐしゃぐしゃに顔を歪めて、瞳から大粒の涙をこぼし―アルケミストと目が合うと、か細い声でもう一度、呟いた。

「み、ないで……」
「……ッ!」

 やる方ない怒りと苦しみに唇を噛み切りながら、アルケミストは震える瞼をきつく閉じた。
 ―できる抵抗は、それしかない。
 閉ざされた視界の外で、物音は続いていた。もがく身体を、力ずくで押さえ込む音。べちゃべちゃと肌を舐め回す音。泣きじゃくるか細い声を、嬲る下卑た笑い声。

「くっ……、きついな、こりゃ」
「お? まさか、処女か?」
「や、初めてじゃあ、なさそうだけど……っこら、暴れんなっ。いい加減諦めろっての」
「メンドくさ。もう脚、縛っとこ~。ダークハンター、頼むよ」
「……脚だけでいいのか」

 がたがたと誰かが立っていく。
 ずるりと床を身体が擦る音に、ぐちゅりと肉を割って進む音が続く。注入されすぎた潤滑材が、ごぷりとあふれて落ちる。
 合間合間にあがる、メディックのくぐもった悲鳴。

「や、あぁ……、く、はっ……! くる、し……よぉ……! ……っく、うぁ……」
「―っ、と。よーし、全部入ったぜ!」
「んじゃそろそろ、俺も始めっかなァ」

 陽気な声と共に、ソードマンがアルケミストの頭を軽く蹴り飛ばし、一同の方へと去っていく。
 解放されはしたものの、アルケミストは身じろぎもせず、床に倒れたままでいた。
 悲惨な音は、止まず耳に流れ込んで来る。ひとつ声があがるたび、燃えるような怒りと悔しさで全身が震えた。大声で叫び出し、暴れて転がり回りたい。
 けれどそんな行為は、彼らをただ喜ばせるだけだ。そうやって苦しむ姿を見たいが為に、彼らはわざわざアルケミストを殺さず、ここまで連れ込んだのだ。
 我が身の無力さと、血の滲む唇を噛みしめて、アルケミストはその瞳を瞑り続ける―

「―あぐぅっ!」
 ふいに、引き裂くような絶叫と共に、鋭い音が空を切った。
 しゅっと風を裂く音と―やわらかい肉を打ちすえる音。
 聞き慣れぬ異様な音に、アルケミストは反射的に目を開いてしまった。
 そしてそのまま、愕然と呻く。

「あぁああぁ……!?」
「は……あ、ぁ……あ……」

 呼吸を引きつらせ、細い肢体をわななかせるメディック。
 その両の脚は、ももと臑を縛り合わされ、大きく拡げられた体勢のまま固定されていた。晒された秘所には、ペニスが根元までずっぷり埋め込まれ、あふれた粘液をしきりと滴らせている。
 だが、アルケミストが目を引き付けられたのは、その上―真っ白に滑らかな、彼女の腹。
 傷ひとつなかったはずのその肌には、今や無残に引き攣れたみみず脹れが、斜めに浮かび上がっている。
 茫然と見つめるアルケミストの目の前で、ダークハンターが無造作に、携えた鞭をもう一度振るう。
 ライトウィップ―武器としては最弱でも、森ネズミの皮くらいなら引き裂くことのできるその鞭が、彼女の肌に再び噛み入る。

「はぐうぅっ!」
「や、やめろぉぉッ!」
「うはっ、こりゃ、締まるっ!」

 びしり、と弾ける音と共に、三つの声が同時にあがる。
 白い腹の上、先の傷と交差して十字を描くように、新たな傷痕が赤く咲く。
 愕然と瞳を見開くアルケミストを、ソードマンがにやにやと見下ろして言う。


121:暗い孔 4/13
07/12/15 21:55:16 fPFKsvYG

「見てろ、って言っただろ? てめえが目ェ逸らすとな、お仕置きはこの娘に行くぜ?」
「―ッ、まえ……!」

 真っ赤な何かが、脳裏いっぱいにはじけた。

「ああああああああああ!」
 獣めいた咆哮をあげて、アルケミストは後ろ手に縛られたまま、無理やり身体を起こして床を蹴った。激痛に軋む胸も手足もすべて無視して、男たちに突進する。
 凌辱者たちは、誰ひとり驚きすらしなかった。
 闇雲な突撃を難なく避けて、バードがひょいと足を掬う。つんのめったその腹を、ソードマンが勢いよく蹴り上げた。
 アルケミストの身体はあっけなく吹っ飛び、壁際に叩きつけられた。横倒しに身を折り、悶絶するその上へ、ダークハンターの鞭が唸りをあげて降り注ぐ。
 肩が裂け、額が割れて、鼻血がだらだらと顎へ滴った。
「あぐっ、がっ! ぐあぁッ、ぎゃうッ!」
 のたうちまわるアルケミストに、ダークハンターは薄ら笑いを浮かべ、無言で鞭を振り下ろし続ける。
 ぐったりと床に落ちた頭を、バードが蹴り飛ばし、踏みにじった。

「……め、やめてぇ……っ!」

 一同が顧みる。
 縛られ、蹂躙されたまま、メディックが全身を震わせていた。くしゃくしゃに乱れた髪の下で、一度大きくしゃくりあげ―かすれた声を絞り出す。

「わ、たし……する、から。ちゃんと、する……なんでも、する、から。おねがい……アルケくんを、こ、ころさない、で……」

 一瞬、おりる沈黙。
 つぶれた肺から、ひゅうひゅうとかすれた呼吸が漏れる。血に霞む視界をこじ開け、アルケミストはメディックを仰ぐ。
 彼女も、彼を見ていた。涙に濡れそぼった白い頬が、ひきつれたように歪む。
 ―笑いかけたようにも、見えた。

「泣かせるじゃねェか、なァ?」
 含み笑いと共に、ソードマンが歩み寄った。杏色の髪を鷲掴みに引き寄せると、剥き出したペニスを押し当てる。

「そんじゃ、存分に『して』もらうぜ!」

 男どもが一斉に、メディックの身体に群がった。
 顎を掴んで唇を開かせ、口内へペニスをねじ込むソードマン。
 自らつけた腹の傷痕を舐め始めるダークハンター。
 掌にペニスを握らせ、扱かせ始めるバード。
 そしてレンジャーが、背後から挿入した女体を抱え、勢いよく抽送を開始する。

「うはぁ! たまんねえ!」
「おらッ、もっとしっかりしゃぶれよ!」
「手がお留守になってるよ~。ほらほら、ちゃんと握って……、ん、そう!」
「んぐッ! ……っ、んっく、ふ……、ぐぅう、くはぁっ……!」

 下から突き上げられ、はねあげられ。
 喉奥まで突っ込まれたものにえづいても、吐き出すことなど許されず。
 細い指が、震える肌が、唾液と先走りの液とでべたべたと汚れていく。
 容赦のない凌辱のさまを、アルケミストは横倒しに床に転がされたまま、眺めた。
 見開かれた真紅の瞳から、ゆっくりと涙があふれて伝い落ちた。

     *

 四対の手の間でもてあそばれながら、メディックは遠く、彼を見ていた。縛られ、血だらけで、死体のように虚ろに転がるそのさまを。

(そんなかお、しないで……。わたし、へいき、だから……)


122:暗い孔 5/13
07/12/15 21:56:52 fPFKsvYG

 どんな苦痛だって、目を瞑ってやり過ごしてやる。こんなのきっと―そう、たいしたことじゃない。
 かたく心を閉ざして、メディックはただひたすら、投げ出した身体を蹂躙されるがままに任せていた。
 自分さえ我慢すれば、きっと助かる。いずれはこんな暴力にも飽きて、奪った金品の品定めでもしながら去っていくに違いないのだから―

「くっ、は……っ! いいぜェ! もっと口すぼめなッ」
「指、ちゃんと握って~。……っ、そ、イイよぉ、じょ~ず」
「あー、やっぱ商売女とは締まりが違うよなぁ! っ、くう!」
「……ふ……」

 腹の傷を舐めていたダークハンターが、ふと身を起こす。瓶に残ったローションをなだらかな乳房の間に塗り広げると、そこにペニスをあてがい、乱暴に擦り立て始めた。
 頭を掴んでいたソードマンも、緩い奉仕に満足できないのか、自ら腰を振って口内の粘膜を直接犯し始める。
 レンジャーが後背から、ゆっくりとしたストロークで膣内を突き上げる。内部の感触を確かめるように擦り付け―ふいに、にやりと唇を吊り上げた。
「そろそろ、来たみたいだぜ」
 男どもがそれぞれの表情で、嬲られる少女を見やる。

「うぐっ……、ふ、んっくぅ……、はぁ、あっ、く……っ、けふ……」

 メディックは何も気づかずに、ただ耐えていた。押し付けられたペニスの熱さと、塞がれた呼吸と、突き上げられる苦しさの中で、呼吸だけを懸命に継ぐ。
 息を吸う。広がる不快な匂い。堪えて呑み込む。喉が痛い。おなかが熱い。
 肌がざわつく。膣内が押しあげられる。中をかき回される感触に、背中が震える。

(……?)

 ずん、と突かれる。
 すぐに抜かれる。内側がひくひくと、出ていくものに絡もうとする。
 肌を擦られる感触。ぬるぬると滑る熱い肉。ひく、とまた背が震えた。
 口内を往復する熱。たまらない匂い。息苦しさに視界が狭まり、意識がくらくらとぼやけて―
 どくん、と鼓動がはねる。

「―っ……!?」

 死んだように閉ざされていたメディックの瞳が、ぎくりと開かれる。
 唇をいっぱいに犯されている為、顔は動かせない。狼狽して瞬く若草色の瞳を、ソードマンがにんまりと覗き込んだ。

「ヨくなって、きたろ?」
「……っ、んっ!」

 慌てて首を横に振ろうとするメディック。
 すかさずソードマンはその頭を掴んで押さえた。少しだけ引き抜いて喉をあけてやり、代わりに頬の内側に亀頭を擦りつける。
 連動するように、レンジャーが突いてきた。膣の腹側、浅い辺りをぐりぐりと擦られると、下腹に揺らぐ熱がこみあげてきた。
 もどかしいような、切ない疼き。

「んっ、は……ぁ……」

 思わず唇の端からこぼれた吐息は、まぎれもない快楽のそれ。
 胸元を擦っていたダークハンターが、ぬめる肉棒で乳首を押し潰す。硬い感触にこりこりと辺りを転がされ、身体の芯にじんと甘い痺れが広がっていく。

「あ……っ、ふ、ぁあ……んっ」

 抑え切れず、またも声があふれる。
 探られる指に、押し付けられる肉の熱に、身体が勝手に反応していた。与えられる刺激を受け入れて―熱と潤みが、ひたひたと潮位を増して全身を浸す。

「……あ、あぁ……? なん、で……!?」


123:暗い孔 6/13
07/12/15 21:58:03 fPFKsvYG

 明らかに感じ始めている自身を自覚し、メディックはパニックに陥った。
 あり得ない。
 複数の男に凌辱されて、好き放題に嬲られ、ただ自分だけの快楽を貪ろうとする動きに晒されて―それが、気持ちいい、なんて。
 愕然と身を竦ませるメディックを、男たちは嗜虐の笑みで見下ろした。

「おまえに使ったあのローションな。シリカの限定発売の奴でさあ。媚薬がな、たぁっぷり仕込まれてるんだぜ」
「一瓶の半分、ナカに直接あげちゃったからな~。きっととんでもなく、効くよぉ」

 メディックの全身が、わなわなと震え始めた。
 丸太のように床に転がっていたアルケミストも、声に茫然と顔を上げる。
 凍りついたふたりに、レンジャーがとどめの一言を投げ付けた。

「クスリの原料な、おまえらが樹海で採って来た貴重な採取物なんだってよ!」

 どっと男どもが笑い出す。
 真紅の瞳を瞠って、アルケミストが喉に喘ぐ。
 同時にメディックが首を振り、ソードマンのペニスを吐き出した。自由のきかない身体をよじり、喉を絞って絶叫する。

「いやあっ! そんなの、そんなの……絶対、いや!」

 身体はどれだけ痛め付けられ、責め嬲られようと構わない。
 目を瞑っていれば嵐は過ぎる。そうすることで、守れるはずだったのだ。
 彼も、―自分自身も。

「たすけて、お願い、許して! それは、それだけは、やだぁぁ!」

 けれど、感じさせられて、快楽に溺れて、心までも堕とされてしまったら。

「おねがい―、たすけて! たすけて、アルケくん……!」
「メディックちゃん―」

 もがき、必死に手を差し伸べるメディックに、アルケミストも血だらけの顔を上げ、懸命に床を這いずる。
 男たちの動作は、簡単だった。
 近寄ろうとした彼を踏み潰し、ひと蹴りで壁際に叩きつけると、心底からの恐怖に表情を歪ませる彼女へ、一斉に凌辱を再開した。
 泣きわめき、もがいて暴れる身体をあっけなく取り押さえ、唇に、秘所に、胸に指に、それぞれの動きを与え始める。

「泣くな泣くなァ、すぐにヨくなって、何もかもわかんなくなっからよォ!」
「そうそう―うはっ! こんなぎゅんぎゅん締め付けといて、何がイヤなんだっての!」
「……っ、熱い、な」
「ん~、クスリもよ~く効いてるけどさ、もともと淫乱の素質もあんじゃない~?」
「やっ、ちが……! ……い、あっ、んっく! ふぁあ……あ、あぁ……、んふぅ……」

 媚薬を染み渡らせた身体に、容赦なく下される刺激。
 意思とは関係なく、かき立てられる性感。
 びくびくと背筋がわななき、淡く上気した肌に汗が浮いた。縛られて中空に浮いた爪先で、足指がぎゅっと握られ、また開く。

「ふぁ……ん―うぅ、ふっ、く!? あぅ、んぐ、くふ……っ」

 拒むようになお弱く首を振り、だがその頭を掴まれて、口腔の粘膜を熱い肉に擦りあげられる。
 はねのける手に肉棒を握らされ、ぬるぬると摩擦される。
 ぴんと勃起した乳首を、硬い塊がつつき、転がすようにこね回す。
 そして、膣奥への容赦ないピストンが、震えて泣きじゃくる彼女の声から、否定の色を拭い去っていく。
 代わりにこみあげてくるのは、甘ったるく蕩けた吐息。

(……あぁぁ……、や、なのに。いや、なのに……)


124:暗い孔 7/13
07/12/15 21:59:11 fPFKsvYG

 自覚してしまった身体は、止まらない。
 全身をいっぺんに責め嬲られ、抵抗の意識は霧と散り、世界が朧に滲んでいく。
 乾いた地に落ちた水のように―閉ざしたはずの心に深く染み渡り、くまなく浸透していく悦楽。
 緊張が脱力に変じ、熱く弛んだ。周囲の笑声はもはや遠く、耳に意味をなさない。

「んふ……うぅあ……。っく、ふは……、んはぁ……」
「……はは。だいぶ、効いて来たみたいじゃねェか」

 腰を使い、唇を犯しながら、ソードマンが低く笑う。
 喉奥まで強引に押し込まれる感触を、メディックは柔順に受け止めた。促すように前後する肉棒へ、無心に舌を絡めて吸い上げる。
 限界まで開いた顎から、唾液と先走りの混じった液が垂れ落ちた。

「んっぐ……むぐぅ、んちゅ……。はふっ、うぁ……あぁ……くちゅ、んっう」
「うわ……っ、すご~、も、夢中じゃん……あぁ、は……」

 自ら奉仕を始めたさまに、バードがぞくりと背を震わせる。自らのペニスを握らせていた彼女の右手に左手も添えさせ、両手を使って扱かせ始める。
 激しく肘を上下させて擦る傍ら、胸にペニスを押し付けたダークハンターも、腰の速度を一気に上げていく。

「……っ!」
「うっ……、出る……ッ!」

 指と胸に押し付けられたペニスがむくりと膨れ、続けざまに大量の白濁液をぶちまけた。
 熱く身体を叩いて降り注ぐ奔流を、メディックは陶然と受け止めた。
 桜色に染まった柔肌が、白い塊めいた粘液にまみれていく。肌をどろどろと伝い落ちるその感触に、全身が粟立つ。
 たまらない。

「んんぅ……っ、んぁ、あぁぁ……!」

 ひくひくと痙攣する身体を更に追い詰めるように、押し入った肉が深々と抉る。濡れた抽送の音には、今や彼女自身の分泌した愛液もたっぷりと混じっていた。
 絡みつく襞の熱さに、獣じみた唸りをもらして、レンジャーが腰を振り立てる。

「くっ……、もう、出すぞ! ナカに、出すからなッ……!」
「……ッ、う、むぐっ、ううっ!?」

 快楽に溺れかけていたメディックの表情が、その言葉に凍る。
 ピストンの動きは、ますます激しく突き上げてくる。胎内をかき分ける強烈な熱に、押し流されそうになりつつも―必死にメディックは首を振り、腕をかけて、背後の身体を突き放そうとした。

「ん―ッ、んっ、んぐぅっ、うぁっ!」
「だめだっての。観念して、しっかり孕ませてもらえや」

 ソードマンががっちりとその頭を捕らえ、奥まで肉棒をねじこんだ。メディックの顔面に腰を押し付け、こちらも放出へ向かってスパートをかけていく。

「ふぁ……あぁぁ、むぐぅ……っく、んぅ!」

 前後からの攻撃に、昂ぶらされた身体はあっさりと陥落してしまう。腰は勝手に揺らいで突き入れを迎え、口内を犯す圧力に呼吸が詰まり、思考が痺れて飛ぶ。
 真っ白な火花が、何度も脳裏に散る。その時が近いと知り、熱にずぶずぶと呑まれながらも、メディックは最後の力を振り絞り、ただ視線だけを巡らせた。

(たすけ、て……)

 床の隅に倒れたアルケミストは、感情の絶え果てた顔を、ただこちらに向けていた。
 その絶望を目の当たりにとらえ―メディックの中でも、何かがゆっくりとくずれおちていく。

 ―とめられない。
 彼にも、自分にも、もう。


125:暗い孔 8/13
07/12/15 22:00:06 fPFKsvYG

「……くっ、いくぞぉ!」
 レンジャーが声をあげて腰を揺すり、ペニスを最奥まで叩き込んだ。
 どくん、と爆ぜる感触と共に、メディックの膣内いっぱいに大量の精液が放出される。
 最奥に叩きつけられる熱い滾りを、彼女の肉体は悦びをあげて迎えうつ。膣がぎゅうっと絞られ、ペニスから精液を絞り取り―そのわななきが、彼女自身にも眩めく絶頂をもたらした。

「ふ、うっ、んっんんんん―……ッ!」
「―ッ、こっちも、出るッ!」

 ほぼ同時に、ソードマンも絶頂を迎えた。深々と突き立てた喉の奥へ、どくどくとおびただしい量を注ぎ込む。
 虚ろに瞳を濁らせて、全身をわななかせるメディックは、流し込まれたそれを無意識に嚥下していく。
 飲み切れずこぼれた白濁の液が、首筋から胸元へ伝い、既にべったりとそこを汚していた粘液と混じり合って落ちた。

      *

「……ぁ……うぅぁ……、はぁ……」

 大きく拡げさせられた股をさらし、白く汚液にまみれて床にくずれた少女を、男どもはにやにやと見下ろした。
「いくらクスリ使ったからって、中出しされてイクなんてなァ」
「見かけによらぬ淫乱だな。やっぱ素質、あったんじゃねーの?」
「ど~だい、兄さん? 目の前でカノジョ犯られて、イカされちゃった感想は?」
 アルケミストの答えはない。男たちの声など耳にも届いていないらしく―ただ茫然と開いた瞳で、絶頂の余韻に肌を震わせる彼女のさまを見つめ続けている。
 男どもは顔を見合わせ、つまらなげに肩を竦め合う。が、すぐにそれぞれの思惑で動き始めた。
「俺はちっと、一服するわ。しばらく好きにしていいぜェ」
「んじゃ次、僕でい~ね? ダークハンターはど~せ、アッチのが好きだろ~?」
「…………」
 バードが嬉しげにメディックの前に回り、ぐったりと開いた身体を抱き起こす。
 早くも硬度を取り戻したペニスを、精液をあふれさせる秘所へ確かめるように擦りつけると、一気に中へ貫いた。

「―ん、うぅ……? あ、ああぁぁぁ……!?」
「お~、すごっ! からみついて……っ、く!」

 歓声と共に、背をのけ反らせるバード。
 再開された凌辱に、メディックの身体は勝手に反応する。脚は自然と左右に拡がって男の身体を受け入れ、腰がびくびくと悶える。
 先の絶頂から、まだろくに認識も戻らないまま、またも意識を飛ばされる。

「あはぁあ……! ま、だめ……! やぁあ、んうっ……! やだぁ……また、またぁぁ―!」
「うは……、すげ……!」

 絡み付いてくる身体を抱え上げ、バードも思うさま腰を振り立て、その内部を突き上げる。
 貪られるメディックの背後に、ダークハンターが回り込んだ。バードが身体を倒して女性上位に移行するのを手伝い、浮いた尻の下へ手をかけると、晒されたアナルへいきなり指を突き立てる。

「んあ!? な、に、やぁっ、―うあぁぁあ!」
「……暴れるな」

 こぼれた悲鳴は、指の傍らにねじ込まれた、ローションの瓶のせい。
 瓶底に残っていた四分の一量ほどの粘液を、ダークハンターはメディックの後孔へすべて流し込んだ。
 排泄孔から逆流する感触に、メディックが背を引きつらせて苦しげに喘ぐ。

「や―だ……、も……、これ、やぁ……!」
「……すぐ、良くなる」

 切り捨てるように呟きつつ、ダークハンターは空になった瓶を引き抜いた。
 こぼれてくるローションを指に掬い、後孔へと押し戻す。そのままぐいぐいと押し拡げるように、指を内に挿し込んでいく。
 解して慣らすというよりは、単に挿入の為に強引に拡げるだけの動き。
 けれど、既に狂わされている彼女の身体は、そこからも貪欲に快楽を拾い始める。痛みは瞬く間に悦楽に変わり、全身を浸して脳を灼く。


126:暗い孔 9/13
07/12/15 22:02:56 fPFKsvYG

「あぁん……、あぅ、ふあぁ……! そこぉ、なん、で、……あぁ、いい……!」

 たまらず腰をくねらせれば、前から押さえ付られて、とろとろになった秘肉を剛直でかき回される。
 押し寄せる強烈な浮遊感。噴き上げる淫悦に方向感覚が吹っ飛び、姿勢を立てているのか倒しているのかすら、瞬間わからなくなる。

「ひあぁっ、あぁっふ……んぅ! あっあっあっ! や、あぅぅ! きちゃ……またっ、きちゃうぅ!」
「……行くぞ」

 のけ反った背中を抱えられたと思うや、後孔にずぶずぶとペニスが食い込んで来た。
 瞳をいっぱいに開き、呼吸を止めて、メディックはその感覚を受け止めた。

「あ、あ、あ、あ、あぁぁぁぁ……!」

 ぎりぎりと焼けた棒を突っ込まれるような、強烈な衝撃が全身を貫き―
 一瞬のちには震え上がるような快楽に変じて、背筋を駆け上がる。

「あぁああああ! なんっ、なん、で……これ、あぁ! もぅ、こわ、れ……あぅあ、んあぁぁっ!」

 強烈に昇りつめ、全身を痙攣させるメディック。
 だが凌辱者たちは、その法悦が途切れるのすら、待たない。絶頂のただなかに投げ込まれてひきつる身体を、自分たちの欲望の赴くまま、好き勝手に前後から揺さぶる。
 秘唇が内側に押し込まれる勢いで突き込み、硬く張った雁首で膣のうねりを擦り上げ、わななく内部をいっぱいに満たし、最奥を抉り。
 まだ半ばはきつく閉ざされた後孔を抉ってこじ開け、与えられたことのない新たな快楽を深々と刻み、引き抜いてゆるめ、また戻り。
 同時に突き込まれる二つの硬い感触が、内壁一枚隔てたところで、互いに熱く擦り合い―

「あう! ああぅん! やっ、こす、れ……ひうぅ! だめ、だめ……えっ!」

 肉に絡み、ぐちゃぐちゃに掻き交ぜて。

「もう、や―ああぁ! ひぐっ、ふ、あぅ! やぁぁ、いく、いっ、くぅ……ッ!」

 どろどろの白い塊となって、弾けていく。

「ああぁああ、あぁあ、んあぁぁぁ―!」


 いつも見ていた、見ていたかった、大好きなだいすきなだれかの顔が、
 真っ白にはじけた光のなかに、滲んで見えなくなっていく―


 なにも映せなくなった瞳からこぼれ落ちた涙と、あふれた涎とが、頬から顎へ流れて伝う。
 思考を失った身体だけが、ただ勝手に動き続けていた。
 脚を自ら拡げて、男の身体を挟み込む。べたべたに汚された掌を、同じく白濁にまみれた胸元へ擦りつけ、自ら乳房を掴んでこねたてた。

「あぁ、いい! きもち、いい、よう! も、っと……ひっ、あうぅっ! もっとぉ、こわしてぇぇ……!」

 アナルを犯すダークハンターが、乳房を揉むメディックの手に手を重ねる。乳首を摘まんだ指を上から強く握り、潰れんばかりに押し込んで擦る。
 そんな刺激にも、メディックはもう悦楽の声をあげてのけ反るだけだ。

「んはぁ! ああぁ―」
「……へへ、カンペキ、堕ちたなぁ」

 にたにたと笑みを浮かべて、レンジャーが蠢く肢体に歩み寄った。勃ちかけのペニスを軽く扱き立てながら、メディックの顔を掴んで横へ向けさせる。
 涙と涎でどろどろの口元を、先端でべたりと突く。


127:名無しさん@ピンキー
07/12/15 22:03:15 0fYWn8c6
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128:暗い孔 10/13
07/12/15 22:04:07 fPFKsvYG

「なぁ。きもちいいのか?」
「う……ん。いい。きもち、いい! あぁっ、は……んぅ、や、もっと……きてぇ……」
「これ、欲しいか?」
「うん、ちょうだい。あは……、いっぱい、き、てぇ……!」

 ひたひたと頬を叩くペニスに、メディックは自らむしゃぶりついた。
 口じゅうに生臭い匂いが広がり、べっとりした粘液が喉に絡んで落ちて行く。生暖かいその感触に、メディックはだらしなく頬を弛ませ、なお深く熱い肉を喉に呑み込んだ。

「んんっふ! むちゅ、ぐちゅっぷ、んぐ、んぅう……」

     *

 繰り広げられる狂宴を、ソードマンは椅子に片膝を立てて眺めつつ、煙草を吹かしていた。
「どうよ、兄ちゃん? ああなっちまったら、もう戻れねェかもなァ。可哀想に」
 しれしれと呟きながら、傍らの床を顧みる。
 アルケミストは無言。
 ぴくりとも動かないさまを見下ろし、ソードマンの笑みが更に酷薄に歪む。
「いっそ兄ちゃんも、参加してみっか? あの子が初モンじゃなかったってことは、高潔な冒険者様たちも、夜はそれなり、やってんだろォ?」
「―ッ!? ……め、ろ……!」
 縛られて身動きの出来ない身体に、ソードマンが手をかけた。床に伏せた下半身に掌を滑り込ませ―ふと、その動きが止まる。

「何だァ、兄ちゃん! すっかり準備できてんじゃねェか!」

 笑声と共に、身体を仰向けに引っ繰り返される。
 乱暴な扱いに傷を抉られ、苦痛の呻きを漏らしながらも―ソードマンの指摘通り、アルケミストの下腹ははっきりと勃起のさまを示し、ズボンを硬く持ち上げていた。
「どーしたどーした。カノジョの意外な淫乱っぷりに、思わず興奮しちまったかァ?」
「ち、が……、違う……ッ!」
「違うったって、こりゃあ、じゃあ何だよ」
 首を振って否定するアルケミストを覗き込みながら、膨らんだ箇所をつつくソードマン。
 恥辱に肩を震わせて、アルケミストが顔を背ける。切れた唇を噛みしめるが、それぐらいでは股間のものは萎えてくれない。
 きつく目を閉じたさまに、ソードマンの笑みがいやらしく深まる。
「無理すんなって。ま、人間死にそうになるとヤりたくなるって言うしなァ。その上、目の前であんなん見せられちゃったらよォ。男としては、仕方ねェよな」
「違う! これは、ちがうんだ……ッ」
「実際、すげえもんなァ。見ろよ、あの淫乱なメスっぷり。あんなん、今まで見たことなかったか。それとも兄ちゃんの前では、いつもあんなんか?」
 太い指が、狂喜の声を指す。
 三人の男に嬲られて恍惚の表情を浮かべ、自ら身体を揺すり立てて、快楽を貪り続ける少女を指す。

「ちがう! メディックちゃんは、違う!」

 全身をわななかせて、アルケミストは絶叫した。
 血に塗れた黒髪を振り払い、キッと顎を上げる。炎のように燃える瞳で、ソードマンを睨みつけた。
「ふざけるな! あの子をあんなにしたのは、おまえらだろうが! 薬使って、逃げ場断って……、それを、おまえらが……おまえらみたいな人間が、そんな風に言うな!!」
 嚇怒の瞳を前に、ソードマンはわずかに目を細めただけで、しばし身じろぎもしなかった。
 やがて短く息を吐くと、吸いさしの煙草を床に投げ捨てる。
 座っていた椅子を寄せると、アルケミストの髪を掴んで、その身体を引きずりあげた。
「ぐああぁッ……!?」
「―おい。それ、こっち連れて来い」
 後ろ手に縛られたアルケミストの身体を、無理やり椅子に座らせながら、ソードマンが一同に命じる。
 抱えた身体を突き上げながら、バードが嘆息のような声で答えた。
「ええ~……、いま、い~とこなのに~」
「こっち来たら、続きヤッてもいいからよ。その娘の顔だけ、貸せや」
 淡々と応じつつ、ソードマンはアルケミストの身体を新たな縄で椅子の背にくくりつける。
 突き抜ける全身の傷の痛みに、アルケミストが堪えかねた悲鳴をもらす。ぐったりとした身体はろくな抵抗もできず、なされるがまま椅子に固定された。
 バードたちもソードマンの指示には逆らえぬのか、いったんメディックの身体から離れる。


129:暗い孔 11/13
07/12/15 22:05:16 fPFKsvYG

「はぁ……、ぁ……あ。あ……?」

 突然すべての刺激を断たれて、メディックはぽかんと虚ろな表情。さまざまの体液と粘液にまみれ、絶え絶えに息をつく身体が、床を引きずられ、アルケミストの前へ放り出された。
 何も認識していない若草色の瞳が、苦しげに歪んだ真紅の瞳と、ただ出会う。

「うぅ……あぁ……?」
「……め、でぃ……ちゃ……」

 耐えかねたように、先に視線を逸らしたのはアルケミストだった。
 唇を噛んで震えるさまを、ソードマンが酷薄に見下ろす。そして―今なお、はっきりと徴を示すアルケミストの股間を寛げ、熱を帯びたペニスを引きずり出した。

「―ッ!」
「舐めろ」

 短く告げて、ソードマンはメディックの頭を、アルケミストの股間に押し付けた。
 真紅の瞳が愕然と開かれ―ようやく、彼が何をさせようとしているのか理解し、震え始める。

「や……や、やめろ!」
「ん……、んちゅ……はむ」

 メディックは何も考えるさまもなく、ただ柔順に、突き付けられたペニスを呑み込んだ。舌を動かし、その熱い硬さを確認すると、再び顔に薄い笑みが戻ってくる。
 しあわせそうな、恍惚の笑み。
 両手を陰茎に這わせた。しっかりと握りしめて擦りながら、先端を含んで丁寧に舐め回す。

「あ、あ……、やめっ、やめろっ! メディック、ちゃ……たのむ、やめてくれ!」

 アルケミストは背を反らし、縛られた身体で必死にもがいた。悲痛な声をあげて首を振り、与えられる感覚からどうにかして逃れようとする。
 けれど―すっかり行為に慣らされた彼女の舌は熱く滑らかに絡み付き、興奮に首をもたげたそれを迎えて吸い上げる。
 煽られていた燠火は瞬く間にかき立てられ、確たる炎となって燃え上がった。

「んっ、ちゅ……ちゅく、ふっく……うく、ん……」
「だめ―だ、めでぃちゃ……、こんな、の……だめ、だ……っ!」

 目を瞑り、歯を食いしばり、懸命に快楽を堪えようとするアルケミスト。
 だが、視界を閉ざせば音が襲い来る。拘束された身体は、濡れて暖かく絡むリアルなその感触から逃げることはできない。
 熱は鎮めようもなく、どうしようもなく追い詰められていく。

「いや……だ、いや、だ……! こんな……ちがう……ッ! もう、や、め……!」
「やめろやめろって、こんなにしといて何言ってんだ、コイツ」
「あっはは~、きもちよさそ~な顔しちゃって、ねえ? カノジョ犯られてんのに、ビンビンにしてたんだぁ~。さいて~」
「これで兄ちゃんも、コッチの仲間入りだなァ?」

 ひたすら拒絶だけ繰り返す彼を、凌辱者たちがあざ笑う。
 嘲りの声が届くたび、アルケミストの肩が震えた。言葉のひとつひとつに胸が食いちぎられ、身体が引き裂かれる思いだった。
 なにひとつ、否定できない。

(なん、で、俺、は……!)

 こんな状況で、こんなに興奮して。
 凌辱された彼女に奉仕させて、呼吸を荒らげて、背筋の震えるような快楽を覚えている。


130:暗い孔 12/13
07/12/15 22:06:17 fPFKsvYG

「く、あぁ、うあぁぁ……!」

 絶望の呻きをあげて、アルケミストは空を噛んだ。
 メディックの耳には、もう何も聞こえていないのだろう。ただ無心に奉仕を続け、続けながらも、気持ち良さそうに腰を蠢かしている。
 ―そこにも欲しいと、誘っている。
 淫靡なそのさまに、行為を中断された連中がうずうずと動き始める。

「ソードマン。続き、そろそろい~よね?」
「おう。たぁっぷり、感じさせてやんなァ」

 にんまりと頷いて、ソードマンが身を引いた。
 たちまち残りの連中が群がった。バードは椅子の下に仰向けに寝転がり、メディックの秘所へ再度、挿入する。背中側からダークハンターも、アナルへペニスを突き立てる。
 慣らされ解された熱い肉は、前も後ろも、挿し込まれる男根を易々と呑み込んだ。
 待ち望んだその感触に、メディックが喉の奥で歓声をあげ―お返しとばかりに口中のペニスを深々くわえ、激しい吸引を開始する。

「うんっく……むぐっ、んっふ、ずちゅる……はっふ、んん……!」
「あ、あ……、やめ……! も、やめろ! だめ、だ! ……っく、う……!」

 とろけそうな感触に腰がわななき、一気に射精の衝動がこみあげた。
 が、必死に歯を噛み、縛られた腕で指を握り、アルケミストはそれを堪えた。
 出してしまえば、―終わりなのだ。
 自らの手で彼女を汚し、自分も彼らと同じ、凌辱者に堕ちる。

「……は―うっ、く……が、ぁ……!」

 荒く呼吸を紡ぎながら、懸命に堪えるアルケミストのさまに、おあずけを食らった恰好のレンジャーが苛立った声をあげた。
「おいおい、さっさと済ませてくれよ。おまえが終わらないと、口使えねーだろ」
 奉仕を続けるメディックの頭を、レンジャーが掴む。そのまま強引に前後させ、強制的なイラマチオを施させ始めた。

「―んぐ! っぐ、うぐぅ、ふ―」
「うあッ! や、めろッ! ……ッ、ぁ……!」

 さすがに苦しげに顔をしかめるメディック。呻く喉の奥にペニスが突き立てられ、粘膜が亀頭のそれと擦り合わされ、熱く絡みつく。
 アルケミストは耐えた。何度も何度も襲い来る衝動をやり過ごし、かたく閉じた瞳から涙すら滲ませて我慢し続けた。
 けれど―無慈悲な動きが、解放を促す。
 がちがちに勃起して脈動するペニスを、やわらかい頬が、あたたかな喉が、包んで強く扱き立てる。
 がくん、と腰がはねた。

「……うぅ、あ……! はぁあ……、くあぁぁ……!」

 歯がみして震える身体に、ふと何かが触れた。
 びくっと竦んで、見下ろすアルケミスト。
 そうして、見てしまった。
 彼女の掌が。
 散々に凌辱されて汚された、今は彼の先走りにも濡れて更に汚れた、白く細い指が。
 耐えてわななくアルケミストの膝を、そっとくるんで撫でる。
 優しく、受け止めるように。

 ―ぷつん、と何かが切れた。


131:暗い孔 13/13
07/12/15 22:07:06 fPFKsvYG

「あ、あ……! うぁあああぁ……ッ!」

 長く呻きをこぼしつつ、彼は達した。
 堪えに堪えた分、放出の勢いは猛烈だった。どっと口内に噴出した大量の精液を、メディックはとっさに飲み下せず、むせて派手に吐き出した。
 唇からペニスがこぼれ、けれど放出はなお止まらず、残りは彼女の顔面に降り注いだ。
 べたべたと白濁にまみれていく、その顔。
 肩で呼吸しながら、アルケミストはそのさまを見た。ぽかんと弛んだ恍惚の表情のまま、彼の放ったものに汚され切った彼女の姿を。
 自分の手でこわしてしまった、それ。

「……ああぁ、ああ、あああああ……」

 歪んだ真紅の瞳に、涙が滲み―そのまま声を放って、彼は泣き始めた。
 全身を震わせ、悲痛な声をあげて、子供のように泣きじゃくる。
 うなだれたその姿を仰ぎ、メディックは数度、瞬いた。
 ぼんやりとした表情のまま、それでも白濁まみれの指を差し伸べ、彼の頬へそっと触れようとする―
 その腕を、横合いからレンジャーがさらった。自分のペニスを握らせて、彼女の口元へと運ぶ。

「まだまだ、終わってねーぜ、こっちは!」
「そうそう……もっと、楽しませて、ねっ!」
「……っ、ふっ、……!」

 秘所が突き上げられ、後孔がこねられる。
 その感触にもう、メディックの表情も芒洋と弛み、夢中で腰を振り立て始める。伸ばした指は突き付けられたペニスを握り、嬉しげにそれを唇へ運ぶ。
 部屋の隅ですべてを見つめていたソードマンが、二本目の煙草を吸い終えて、ゆっくりと立ち上がった。
「さて。俺もそろそろ、混ぜてもらうとするかねェ」

     *

 暗い穴蔵のような部屋。
 粘着質な響きは、止まず執拗に繰り返される。粘膜の擦り合う音と、濡れた肉が肉を打つ音。堪えかねた快楽の呻き。
 乱れた吐息が交差し、もつれ合うその中で、意思の色の失せた声が、感覚のままにただ叫ぶ。

「あはぁ……ひぁぁん! やぁ……、も、だ、め……、しんじゃ、う……よぉ……」

 その傍ら。
 ぐったりと椅子にうなだれた彼の声が、ぼそぼそと呟き続けていた。

「……めん。ごめん……なさい。ゆるし、て……ゆるして……」


 彼の瞳も彼女の瞳も、まだ開かれてはいるけれど。
 映るものはもう、何もない。



132:名無しさん@ピンキー
07/12/15 22:07:53 fPFKsvYG
以上です。
wiki旧18禁絵板にあった「椅子に拘束された鞭痕だらけロリメディ」を見て
一瞬で降りて来た話なんですが、投下までに凄まじく時間がかかった上、
気づけば鞭は2回しか使えず、しかも椅子に縛られたのはアルケの方……あれ?
インスピレーションを授けて下さった絵師の方に感謝。こんな鬼畜ですが。

書いてる本人は、とにかく楽しかった、とだけ。
くれぐれもいつもの二人とはパラレルということで、どうかご勘弁を。

133:名無しさん@ピンキー
07/12/15 22:14:33 TApJjUMX
正直、陵辱は好かん。
好かんのだが、これは上手い。切なエロい。
GJだ、この変態サド野郎(誉め言葉)!

134:名無しさん@ピンキー
07/12/15 22:16:12 GwN1lY1j
あらえっちー

135:名無しさん@ピンキー
07/12/15 22:53:33 miIvDlAo
あああああああああ
プリーズ!!救いをプリーズ!!
やるせねぇええええ!

GJ!!

136:名無しさん@ピンキー
07/12/15 23:11:51 KiLBc3LD
>>132
この鬼畜!(ホメ言葉)
人でなし!(ホメ言葉)
異常性欲者!(ホメ言葉)

137:名無しさん@ピンキー
07/12/15 23:26:30 99Rc276l
>>136
そういう時はこうやって褒めるんだ




あなたって本当に最低のクズね!

138:sage
07/12/16 00:37:57 vo+bkHXg
大好きだこのふたり
あまりに大好きすぎて胸が痛くなった

ここまで感情移入できる作品を書けるうp主様に敬礼

次回は是非このふたりでまったりラブをお願いいたします
幸せになってくれええええええええええええ!!!!!!






139:名無しさん@ピンキー
07/12/16 00:40:07 vo+bkHXg
ぎゃああああああああげてしまった・・・吊ってきます

140:名無しさん@ピンキー
07/12/16 04:01:38 8fk8DDvO
うわあああああああ!なんというバッドエンディング!!
いつもはゲロ甘幸せなカプなだけに、情け容赦ない描写にノックアウトされてしまった!
GJといいようがありませぬ!


自分は
「心配して探しに来た前衛チームもしくは後をつけてきた別のギルドのブシドー&カースメーカーが
陵辱者たちを殲滅して二人を救出」と妄想してもいいし、
「ロリメディは薬漬けにされたあげく売春宿へ売り飛ばされる」と妄想してもいい。


141:名無しさん@ピンキー
07/12/16 16:23:11 +kGELcZy
世界樹は好きだが、小説は書いた事がない。

そんな俺が無謀な挑戦。
誰と誰がいいか迷うな…。

142:名無しさん@ピンキー
07/12/17 01:19:18 fDV03M/J
>>141
競うなッ!!
持ち味を活かせッ!!

143:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:26:30 liaAsoxG
>>141
無謀な挑戦などといわないで、ペンを握って書きたまえ!!


自分>>140なんだが、なんか降臨したっぽい。
薬漬けにされて売春宿に売り飛ばされたロリメディやロリバードの話書いて投下しようかな?


144:名無しさん@ピンキー
07/12/17 23:58:13 BX8Vu9i9
余計な世話かもしれないが、他人のモチーフを借り受ける場合は断りを入れた方が

145:名無しさん@ピンキー
07/12/18 02:41:55 yp+xEmUQ
なら最後は幸せにしてやっとくれい

146:名無しさん@ピンキー
07/12/18 10:41:36 J2ys5yBd
別に既に投下されたSSのシチュエーションそのままとか、
キャラ丸パクリとかでもない限り気にしなくていいと思うけどな。

147:名無しさん@ピンキー
07/12/18 21:34:44 8iZ7XBOF
台詞をそのままなぞるとかしない限りシチュエーションが酷似していたりしてもいい気がするが。
どれとはいわないが俺の書いたやつの丸パクリならむしろしてもらいたいくらいだ。
ちゃうねん、触手と異種姦と獣姦はちゃうねん……

148:名無しさん@ピンキー
07/12/18 22:22:34 aRbgjXjf
ロシア美幼女ガンナー×俺はまだ無いのか

149:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:30:23 GIYn7rYt
そういえばガンナーのエロパロってまだないよね。

150:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:37:53 niNvLrIt
>>76と前スレの657あたりだけだな

ぶっちゃけるとどっちも俺が書いたんだけどな。
冬のエトケットが終わったらなんか書こう。

151:141
07/12/19 00:01:55 fPI5Xofq
立ちこめる臭気、そしていかにも何か起こりそう感じの悪い空気。
地下水らしき水気を吸い湿った床を踏みしめ、暗き迷宮を一人進んでいく。
その冒険者は、魔物との戦闘の最中に迂闊にもトラップホールにかかってしまいパーティとからはぐれたガンナー。
切羽詰まった戦況下、魔物らから距離を取る為の後退で裏目に出たのが一因だった。
愛銃を手に床を蹴り、その飛んだ先で床板が容易く抜け、小さな体ごと奈落へと落ちていった。

「…っく…ぅ…」
ようやくに目を覚ましてみれば、そこはただただ暗闇が広がるばかり。
小さく呻きながら、ゆっくりと上体を起こしてみる。
どうやら、真っ逆様に落ちてきた後、仰向けの上体で転がっていたようだ。
幸い、自分がいた真下はぬかるみがあり、落下の衝撃は幾分か和らいでいた。
それでも、節々に痛みが走ってしまい腕や足を上手く動かせずにいる。
「油断…大敵、だったな……もう」


うーん、何となく書き出してみたはいいがこんなもん?

152:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:09:35 fPI5Xofq
>>142-143
今更だが、ありがとうよ…!

思わず書いてしまったが、ここから最後までやるとなると結構頭使うだろうな…やっぱり。

153:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:18:33 SQfmwCNm
>>151
文自体が短すぎて、まだまだ良いとも悪いとも言えないっす。
次にSS貼り付ける時には「最後まで」、
あるいは「キリのいいところまで」書いてから投稿すると吉。

このスレの>>9-11にも、SSを書くときのコツのようなものが載ってるので、
参考にしてみると良いんじゃないかな。

まあ、頑張ってください。

154:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:48:02 fPI5Xofq
>>153
OK、ちょっくら頑張ってくるわ!

155:名無しさん@ピンキー
07/12/19 01:09:25 IfdFi7mP
>>154
頑張れよ!頑張れよ!でも頑張り過ぎるなよ!

156:132
07/12/19 01:54:35 yTHa02wp
>>143-144
「暗い孔」作者です。お気遣いどうもです。
たぶん143さんは、単純に「薬漬けで売られた世界樹キャラ」というシチュで
書かれようとしているのであって、私のSSのスピンアウトとか三次創作とか、
そういう意図で言われたのではないだろう、と思いますが……
念の為、よしんば三次創作であったとしても、好きにして頂いて構いません。
というかむしろ見たい早く読ませ(ry

ただ……、もしも万が一、三次創作(「暗い孔」の直接的つづき)であった場合は、
「ロリメディが、赤目黒髪アルケ以外の存在によって救われる」
というシチュだけは、できれば避けて欲しい、というか……、
でないと、成仏できないアルケがきっと夜な夜なあなたの枕元で呪います。


作者的には、「暗い孔」はパラレルバッドエンドであそこで終わりですが、
(つづき考えなくもなかったんだけど、あれ以上の鬱展になったので中断した)
アルケ×ロリメディのいつものアレなやつは、たぶんまた、ぼちぼちと。
読んでくださった皆様に感謝です。では。

157:名無しさん@ピンキー
07/12/19 05:31:29 01UPJYYO
>>150
男×ガンナーとか別に萌えないんだ!

ガンナーに見下された目で見つめながら踏まれたりした後に無理やり犯されるようなシチュで頼む

158:名無しさん@ピンキー
07/12/19 19:53:56 rGmYq864
>>157
どっちかと言うとガン子は犯される方じゃないのか?
んで何度犯しても睨み付けて来るんでむかつきガン娘ハードに
犯り疲れて寝てる男達をガン娘が撃ち殺して回り任務完了!ってな感じでさ

159:名無しさん@ピンキー
07/12/19 22:24:25 01UPJYYO
>>158
俺はMだから、犯されてる女に全く魅力を感じないんだ

160:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:21:32 +gPi1SYc
それならガン子×ドクトルマグス♂とか…
弱いものいじめする女は好かないので敢えてオッサンを攻めて欲しい

161:名無しさん@ピンキー
07/12/20 19:57:54 kcU9cZ0L
弱いものを堕落させて自分のものにするところが良いのに…
おっさんはいらん

ガン娘×メディorパラ娘かショタソド男orブシ男

受けは純真な子がいいよな


162:名無しさん@ピンキー
07/12/20 20:17:22 azy/aFLe
パラ娘と言えばサロンにネタにしやすいパラ娘いるよな、関係ないが
ああいう純なのは美味しい


それにしてもガン娘がたまらんな

163:名無しさん@ピンキー
07/12/20 20:50:10 5wrkbd6I
ガン娘がドS女王だろうが雌奴隷だろうが構わんから


とりあえずペンを取って戦うべきだと思わんかね、君達

164:名無しさん@ピンキー
07/12/20 21:52:26 vLZnadV/
とりあえずドクトルはおっさんじゃない気がするぜ!

165:名無しさん@ピンキー
07/12/20 22:05:50 PLVWG2TO
ドクトル♂=チンコケース標準装備、というイメージが拭えない

166:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:40:13 faY9KzbW
前回は、保管庫への格納および多数の閲覧をありがとうございました。
今回のはちょいとモリビトについての俺設定入り込みまくってますが、その点は御容赦。



 樹海探索の急先鋒ギルドと言えば荒くれ者や百戦錬磨の強者の巣窟のような印象を受けるが、実際にはそんなことはない。
 そのギルドのバードなどは、そういった無骨な印象からはかけ離れた存在だった。
 成長期にさしかかったばかりの子供のような小柄な体躯と愛嬌のある顔立ちは、それだけで小動物のような可愛らしさを醸し出している。
 うなじが隠れるほどに伸ばした橙色の髪もあって、少女に間違われることもしばしばである。
 バードとしての能力はと言えば、謳う歌曲は大抵の場合いくつか音程を外しており、定番として流布している音曲をほとんど用いず
 勝手に作ったメロディラインに適当な歌詞を組み合わせて、なんとも間の抜けた歌声を流している有様である。
 それでもきちんと歌曲の効果が発生しているのだが、そのことをバードとしての能力の高さと取る人間は、残念ながら極めて少ない。
 人々に彼を強烈に印象付けるのは、そうした中性的な容姿や、何となく足りていない風情の歌曲による愛嬌だけではない。
 彼の挙措は常に自然であった。取り繕うというところがなく、風に吹かれれば風になびく野の花のような柔らかさを湛えている。
 そういう人間に対しては、往々にして何を考えているかわからないとの評価が付きまとう。
 見た目こそぼんやりしているが、胸中は知れたものではないとする人間は、エトリアにももちろん存在した。
 が、その笑顔が作り笑いであると邪推するには、彼の笑みはあまりに明るすぎる。
 だから彼がよくやる子供っぽい悪戯も、裏があるのではないかと疑われることもなく、
 大体の場合は大目に見られ、残りの場合はアルケミストやレンジャーに灸を据えられる程度に留まった。

 ある日、そんな彼が、はぐれた。


 その日の気分は「猛き戦いのドナドナ」である。
 枯レ森の乾燥して固くなったような雰囲気には、激しい曲がよく似合う。
 彼を残して魔物へ突き進むギルドの仲間たちに向かって、弦楽器をかき鳴らしながら歌声を響かせる。
 聞く者を奮い立たせ、身に力を満たす勇壮な楽曲だが、アップテンポのリズムに乗せて語られる、運ばれゆく子牛の物語をうっかり脳裏に描こうものなら、
 カースメーカーの呪言に匹敵する力祓いが猛威を振るう。
 バードとしての職分は果たしているが、彼の個性の発露たる戦闘の緊張感を取り去ってしまう効果は、時として歓迎されない場合もあった。
 今日は、彼の間抜けた歌に拳骨をくれる、年長組のレンジャーがいる。
 歌は届くが威嚇射撃の射線が通らない位置を取るべく、少年は獣道の脇へじりじりと歩み寄り、茂みに潜り込んだ。
 丈の高い茂みからひょこりと頭を出してうかがっているうちに、戦場が遠ざかっていく気配がする。
 威嚇射撃への警戒を保ったまま胸ほどまでの下草をかき分け、道なき道を適当に泳いで回る。
 そんなことをしているうちに、自分がどこにいるかよくわからなくなったのだった。
 本人の表情にはあまり表れていないが、状況は絶体絶命と言っていい。5人で助け合いながら一歩一歩進んでいくような階層である。
 そこに一人で放り出されたのは、普段は魔物との戦いをギルドの仲間たちに任せきりにして、自分は歌っているばかりの少年だった。
 背負った弓を降ろして代わりに弦楽器を背負うのにもいささか手間取った。

167:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:40:45 faY9KzbW
 果たして狙いがきちんとつけられるかどうか、自信がない。魔物に会ったらそれまでだろう。
 ならどうせ今いる場所もわからないのだからと、少年は茂みの中をそのまま進むことにした。
 身を隠しながらの移動だったが、茂みをかき分ける音が予想以上に騒がしく、結局目立ってしまっている。
 地面のほとんどを覆い隠す下草と、頭の上から覆い被さるような立木ばかりで、自分が進んでいる方向もわからない。
 随分音を立てて歩いていたが、未だに魔物にも仲間にも見つからないと、歩行音を立てまいと気を配っていた少年も次第に大胆になってくる。
 こうなれば歌でも歌いながら行こうか、と少年が弓を楽器に持ち替えようと立ち止まった時、木の幹の軋む音と、何かのもがく気配が聞こえてきた。
 ろくに弓を取らない身の上ではあるが、それが戦いか争いかのざわめきであることは判別がついた。人の声も聞こえる。
 こんなところで起こる人の声は、ギルドの仲間たち以外に考えられない。
 少年は茂みに頭まで潜ると、極力音をたてないようにそちらに歩み寄った。
 どうも聞き覚えがない声なのが気になったが、どうやら劣勢であるらしかった。ならば急がなければならない。
 弓に矢をつがえて、すぐにでも引き絞れる姿勢で草をかき分けて進んだ先には、少し幅のある獣道のような場所があった。
 そこには、うごめく毒樹がいた。梢の部分から無数に伸びる触腕が人影にのろのろと巻きついている。
 捕らわれたのは一人であった。枯れ森は、弱い魔物でさえ、熟練者でなければ手に余る場所である。
 毒樹のような強力な魔物が相手なら、もはや一人ではどうなるものでもない。
 どこの誰ともわからなくとも、助太刀をするのは冒険者の義務である。少年も、ろくに戦わないとはいえ、それは十分にわきまえている。
 だが、人間ですらない場合は果たしてどうなるのだろうか。
 頭部から生えるのは毛髪ではなく、先端に赤みが差している細い葉に似たつややかな緑の髪。
 青白い肌は、皮膚の下に流れるのが赤い血ではなく、葉緑素を含んだ草の汁に近いものであることを示している。
 人間ではなくモリビトが、毒樹に巻き取られていた。


 触腕の先端から出される青黒い毒が、グリンヴァルドの白肌にぬっとりと粘りつけられていく。
 身をよじって逃れようとするが、彼女の体に余すところなく巻きついた触腕は、体の自由を完全に奪い取っていた。
 細い一本が、髪をかき分けて耳に忍び込んだ。喉の奥から突き刺すような悲鳴をあげるグリンヴァルドに構わず、耳穴を粘液まみれにしてかき回す。
 続いて口に入り込んだ一本が、喉の奥へ叫びを押し込んだ。
 噛みつこうとしたグリンヴァルドの顎を膨張して逆に封じ、口腔にたっぷりと触腕をこすりつけた後に、一気に粘液を噴出させる。
 突然叩きつけられた青臭さにむせることもできないグリンヴァルドの口と鼻から粘液が流れだした。
 大きなえずきで前後に折れる体を触腕は容赦なく締め上げ、両肘と両膝を大きく広げさせる。
 脇の下から、服の隙間に触腕が次々と潜り込み、より直接的にグリンヴァルドの肉体を嬲り始めた。
 先端の細い触手が乳首を弄りはじめ、生理的な反射によって勃起したそれに、粘液を念入りに塗りこむ。
 執拗に乳首をこね回す動作が繰り返され、グリンヴァルドはふさがれた口から悲鳴を絞り出した。
 毒樹の毒は獲物の動きを封じるためのものである。そのためには、体を痺れさせることももちろん、毒を治療する気を起こさせない効果も必要である。
 グリンヴァルドの呼吸が荒くなり、瞳が気だるげに曇る。
 毒が回り、すべての感覚が心地よい痺れで受け止められるようになったのだった。
 口の触手が引き抜かれ、毒液によらずして潤い始めた股間に忍び寄る。先端を感じ取ったグリンヴァルドが鼻にかかった吐息を洩らした。
 そのかすかな音を皮切りに、一本が一息にグリンヴァルドの膣に潜り込んだ。
 グリンヴァルドは胸を大きく反らせて痙攣する。それに構わず、触手は肉を貪るように、勢いよく膣内をこね回し始めた。
 入口に感じられる円運動に、彼女は息を荒げ身をくねらせるが、巻きついた触腕が身動きを許さない。
 強烈な快感から逃れようと腰を振り、そのためにかえって膣肉をかき回す結果となる。
 身体が揺り動かされるたびに背骨を貫く快楽に、グリンヴァルドはもはや泡を吹きかねない表情をしていた。

168:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:41:17 faY9KzbW
 彼女をいたぶる触腕は、実際は半分ほどの数でしかない。
 もう半分、掲げるようにうごめく触腕の一群が、何かを捕えている。
 花びらを重ねたような姿に翅の伸びた、大人の頭よりわずかに大きい程度の小さな人影。
 ピクシーと呼ばれる、モリビトの一種族で間違いない。既に粘液を頭からかぶったような有り様で、白目を剥いて舌を出していた。
 晒し者にされるように大きく開いて拘束された股間には、開き切った膣口から毒と違うとろりとした粘液が流れ出し続けている。
 大量の粘液を注ぎ込まれたのか腹が膨らんでおり、僅かに痙攣していた。
 もうしばらくすれば、グリンヴァルドも同じ姿になるのだろう。
 焦点を失いかけている彼女の視線が、ピクシーを捉えた。
 彼女はあのピクシーを助けようとして、果たせなかったのだろう。


 少年は考えることすらしなかった。
 一度樹海に入れば、窮地を助け合うのが冒険者の不文律である。
 少年はあくまで愚直であった。
 物音をたてながら茂みから駆け出ると、弓を目一杯引き絞り、引き絞ってからどこを狙うべきか考えた。
 触腕を射抜いてどちらかを助けるなど、触腕の数から見ても無謀であった。それに自分の技量では彼女たちに当たりかねない。
 ソードマンなら二足で敵に密着する距離まで近づいた。これでようやく幹に当てられるか、である。
 それでもできるだけ離れたつもりだったが、戦闘経験の浅い少年は、既に長めの触腕であれば届く間合いに入ってしまったことに気付いていなかった。
 大きく振り回された一本が少年のこめかみをしたたかに打ち据え、放たれようとしていた矢は狙いを逸れてあらぬ方へ飛んだ。
 その先には、捕らわれたモリビトがいた。幸いにして矢尻はグリンヴァルドの足に血の糸を引くのみに留まったが、
 既に快感とそれに抗う弱々しい意志で張り詰めていたグリンヴァルドは、糸のような鋭い痛みで均衡を崩され、一際大きく鳴いて絶頂に達した。
 脳震盪で立ち上がるのもおぼつかない少年の周りに、身を震わせたせいで雨のようになった彼女の失禁が降り注ぐ。
 倒れこそしなかったもののバランスを崩した少年の足を、触腕が捉えて吊り上げる。
 無遠慮に口中に触手を突っ込み、グリンヴァルドの時と同じように青黒い粘液を噴出してきた。
 出せる限りの声を出そうとしながら暴れるが、触腕の力は少年以上である上に、宙に吊られた状態では力の掛けどころがない。
 無遠慮に股間を撫でまわす触腕を感じて背筋に鳥肌が立った。両足で触腕を挟み込むように蹴るが、今一つ効果がない。
 彼が男だと理解したのか、毒樹は触腕を股間から外すと口の中の触手を喉奥からさらに奥、胃の腑に届きそうなほどまで押し込んだ。
 異物の侵入で猛烈な嘔吐感を覚えるはずが、その感覚がすぐに心地よいものに変わる。
 普段は呑気者と見られている彼でも、最低限の知識はある。感覚がおかしくなった時は、危機的状況と見て間違いない。
 触覚に続いて曖昧になってきた意識を頑張って保たせ、振りまわすだけだったおかげで拘束されていなかった手を素早く走らせて矢筒から矢を抜き、
 まだ握っていた弓につがえて、緊張感を失っていく意識もろとも一気に引き絞った。
 そう言えば、狙いどころに困ったら、目を狙えと教えられていた。
 弓を放つ気力は残っていなかった。狙いもまともにつけられずに勝手に飛んで行った矢は、毒樹の幹に当たったらしい。
 一瞬触腕が強張るや、少年は地面に強烈に叩きつけられ、首にパラディンの腕ほどもありそうな一本が巻きついた。
 再び吊りあげられ、本来激痛であるはずの頸椎への甘い感覚とともに、脳への酸素と血液が止まるのを感じた。
 緩やかに曇っていっていた意識が、崖下へほうり込まれるかのように消え失せていく。

169:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:42:47 faY9KzbW
 頭上でピクシーの膣に再び触手が差し込まれ、気を失っていたはずのピクシーが哀れなほどに身を跳ね上げるのが見えた。
 再び突き上げ動作と摩擦が始まり、一刺しごとにピクシーの弱々しい悲鳴があがる。
 だが、それも次第に聞こえないほどに小さくなっていく。
 グリンヴァルドも、快感から逃れようとする動きをすっかり止めてしまっていた。
 やはり白目を剥いて涙と涎を流しながら、触腕から性器に与えられる刺激をひたすらその身に受けるだけの肉人形になり果てている。
 四肢を締め付けられる苦しささえも、子宮を疼かせる快楽となっていた。
 触腕が、蛇が獲物を呑みこむように、グリンヴァルドの腰を逆さ吊りに近くなるほどに抱え上げた。
 膣に差し込まれた触手が脈打つと、上向きになった膣へ先程までとは違った液を注ぎ込んだ。
 ピクシーの胎を満たしたそれと同じ粘液が、触手をくわえこんだグリンヴァルドの膣口から溢れ出していく。

 少年の視界はすでに毒と死の影で白く染まっていた。ただ、再び肉体を蹂躙されるモリビトたちを見ながら、
 二人を助けてあげられなくて悔しいなあ、と思った。
 そして、毒にとろけて閉じていく意識が、凄まじい速度で触腕を切り裂いていく斬風を辛うじて捉えた。
 首の重圧が消え、膝から地面に落ち、顔面から倒れこむ。限界に達した感覚が、どうやら己のものであるらしい鼻血の生温かさを感じ、閉じた。



 少年が目を覚ましたのは、随分と暗い場所だった。
 締め切られた室内に花が不思議にほの明かりを生む植物がいくつか活けてあった。
 夜中に窓を開けて月光に照らされている雰囲気に似ている。
 ギルド宿舎の自室であるはずもない。宿で幻想光キャンペーンでもやっていれば話は別だが、そういう催しはついぞ聞いたことがない。
 つまるところ、ここはどこだかわからないと気付いたところで、間抜けた声が出た。
 寝ぼけた頭では身の置き所の定まらないまま、もう一度室内を見回してみる。
 光を漂わせる花の灯、肉厚の草で編んだ壁面、少年に掛けられていた寝具は薄くて硬い大きな葉を何枚か縫い合わせたものである。
 そして部屋の片隅で、見たこともない大きな人影が、じっとこちらを見ていた。
 均整のとれた長身の細くしなやかな美しい体格。腕には一際大きい翼が畳まれ、頭部に飾られた目にも鮮やかな二枚の大葉に挟まれた
 赤紫水晶のような目が少年を見下ろしている。
 モリビトだ。しかも、とことん強力な。
 素っ頓狂な声をあげて跳ね起きた少年を横目で捉えながら、モリビトは何か言おうとしていたが、少年にそんな余裕はない。
 慌てて弓と矢筒に手を伸ばすが、本来背負っているはずの部分には何もなくなっている。
 滑稽なほどの慌てぶりを無感動なまま見ていたモリビトは、少年に向けて、左膝が割れているから暴れるな、と言った。
 意外な言葉にあっけにとられる少年をそのままに、毒と毒樹の種の存在が淡々と告げられる。
 血流に紛れ込んだ毒が完全に抜け切り、内臓に流し込まれた種を下し終わるまでそこで寝ているように、とのことだった。
 少年の目の前、ちょうど枕元だった位置には、毒消しと種下しを混ぜたものだというらしい濃緑の液体が椀になみなみと入っている。
 モリビトが人間の冒険者を嫌っているのは、エトリアの常識である。
 少年の属するギルドが枯レ森を拓いて以降、彼らの姿に夢を見た新参や浅い階層でくすぶっていた古参が次々と続いたが、
 多くは今までと変わらぬ壁に追い返され、枯レ森に辿り着いた一握りもモリビトたちの巧妙な防衛戦によって敗退を余儀なくされている。
 捕まれば生きて帰れなくてもおかしくはない、張りつめた敵対関係であるはずだった。
 美しい猛禽の装いのモリビトは、少年の困り顔を見て、仔の一匹を恐れるほど我々は弱くない、と唸った。
 訳のわからないまま、じっと椀を見る。どう見ても苦そうな流動体が、たぷんと波打った。
 飲まねば腸が腐れるぞ、と声をかけられ、少年は目をつぶって椀をあおった。


170:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:43:25 faY9KzbW

 どうやらそこはまだ枯レ森であるらしいが、モリビトの集落が枯レ森のどのあたりにあるのかまでは、少年には見当もつかなかった。
 長身痩躯のモリビトは尋ねれば答えてくれるものの、大抵の場合はにべもない返事である。
 モリビトの加勢に入ったことに対する返礼として少年の治療にあたっているらしいことは教えられたが、雑談に応じる気は、さらさらない様子だった。
 割れた膝には、薄い葉が一枚貼り付けられ、定期的に草色のペーストを塗ったものに張り替えられる。
 本来は疼くように痛むはずの骨折だが、その処置のおかげかだましだまし歩ける程に鎮痛されていた。
 運ばれてくる果実や木の芽の食事は申し分なかったが、毎度ついてくる薬と名乗る濃汁だけはどうしてもなじめそうもない。
 部屋は閉め切られていて光が入って来ることはなく、照明植物のおかげで視界に困ることはないものの、今がいつなのか推測も出来ない。
 モリビトの言に従って大人しくしていたが、腹時計が4度目の食事から半日経過を主張したところで、お目付け役が随分長く帰ってこない時間ができた。
 少年は、寝てばかりの生活にはとっくに飽きていた。

 外は、薄闇がヴェールのようにかかっていた。
 照明植物の灯が、広大な空洞のシルエットをほのかに浮かび上がらせている。
 部屋の外の円筒形の居住空間は、それ自体が巨大な住居なのだろう。古木の洞をくり抜いたような、安らかさを感じさせる雰囲気であった。
 小さな家屋が並んだ中央の広場に、モリビトが集まっている。
 ウォリアーやドルイドはもちろん、長身のモリビトと同じ姿の者や熊以上の巨躯を誇る者、そして艶やかな女性の肢体を持つ者も数多く見受けられた。
 彼らの頭上を、照明植物の灯に似た光を放つピクシーたちが舞い遊ぶように飛んでいる。
 その中央、一段高い花の舞台で、いつか蒼樹海で見たモリビトの少女が両手を掲げて、空と地のかすかな灯を抱き寄せるかのように舞い始めた。
 広場に集まったモリビトたちが近くの男女で自然に組を作り、手を取り合って静かに踊り始める。
 降りそそぐ照明植物の花粉が光を受けて静かに輝き、星屑のように緩やかに周囲を舞う。
 やがて一組、また一組と柔らかい草の上に身を横たえていく。
 声を立てることが罪悪であるかのように、あたかも神聖な儀式のように、そこかしこで静かに裸身を晒し、体を重ね始める。
 その姿は、人間のそれと同じようである。
 少年は、その荘厳な生殖の儀式を、離れた丘に座ってぼんやりと眺めていた。
 健全な青少年であれば厭が応にも反応してしまうであろう光景にも、ただじっと座っている。
 こういう場面で、少年の感性によって奏でられる楽器は、弓と共にどこかへ仕舞われてしまったらしい。
 素手の自分を持て余しながら、少年は手を握ったり開いたりしながらその光景に見入っていた。
 いつの間にか、少年の傍らに誰かが立っていた。
 陶然としたまま目を向けると、枯レ森の布材で織られたワンピースを素肌にまとっただけのグリンヴァルドだった。
 ぼんやりと微笑んでいる姿は、蝶の翅のように触れれば破れてしまいそうで、なんだか妖精のようだと思った。

 グリンヴァルドは、勝手に抜けだしてきた少年を咎めるでもなく、隣に腰を下ろす。
 彼女の身長は少年より少し大きい。何を言うこともなく、肩を並べたまま広場の祭儀を見つめていた。
 宙に散らばった花粉に、銀色の鋭い光が混じり始める。
 少年の隣に座ったグリンヴァルドが、あれは月の光だとつぶやくように教えた。
 そうしてやっと少年に向き直ると、無事でよかった、と儚く笑った。
 何と答えていいかわからず曖昧にうなずいた少年を見て、あなたが来てくれたお陰で助かった、と付け加える。
 それでようやく少年は、彼女は自分が助けようとしたグリンヴァルドだと気がついた。と同時に毒樹の触腕に肉体を貪られていた彼女の姿が思い出された。
 思わず顔を逸らす。逸らした先ではモリビトたちの情交が繰り広げられている。
 先ほどまでは幻想的だった光景も、今ではもう恥ずかしくてとても直視できない。
 結局目のやり場を失ってうずくまった少年を見て、グリンヴァルドは楽しげに微笑んだ。

171:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:44:03 faY9KzbW

 どうやらそこはまだ枯レ森であるらしいが、モリビトの集落が枯レ森のどのあたりにあるのかまでは、少年には見当もつかなかった。
 長身痩躯のモリビトは尋ねれば答えてくれるものの、大抵の場合はにべもない返事である。
 モリビトの加勢に入ったことに対する返礼として少年の治療にあたっているらしいことは教えられたが、雑談に応じる気は、さらさらない様子だった。
 割れた膝には、薄い葉が一枚貼り付けられ、定期的に草色のペーストを塗ったものに張り替えられる。
 本来は疼くように痛むはずの骨折だが、その処置のおかげかだましだまし歩ける程に鎮痛されていた。
 運ばれてくる果実や木の芽の食事は申し分なかったが、毎度ついてくる薬と名乗る濃汁だけはどうしてもなじめそうもない。
 部屋は閉め切られていて光が入って来ることはなく、照明植物のおかげで視界に困ることはないものの、今がいつなのか推測も出来ない。
 モリビトの言に従って大人しくしていたが、腹時計が4度目の食事から半日経過を主張したところで、お目付け役が随分長く帰ってこない時間ができた。
 少年は、寝てばかりの生活にはとっくに飽きていた。

 外は、薄闇がヴェールのようにかかっていた。
 照明植物の灯が、広大な空洞のシルエットをほのかに浮かび上がらせている。
 部屋の外の円筒形の居住空間は、それ自体が巨大な住居なのだろう。古木の洞をくり抜いたような、安らかさを感じさせる雰囲気であった。
 小さな家屋が並んだ中央の広場に、モリビトが集まっている。
 ウォリアーやドルイドはもちろん、長身のモリビトと同じ姿の者や熊以上の巨躯を誇る者、そして艶やかな女性の肢体を持つ者も数多く見受けられた。
 彼らの頭上を、照明植物の灯に似た光を放つピクシーたちが舞い遊ぶように飛んでいる。
 その中央、一段高い花の舞台で、いつか蒼樹海で見たモリビトの少女が両手を掲げて、空と地のかすかな灯を抱き寄せるかのように舞い始めた。
 広場に集まったモリビトたちが近くの男女で自然に組を作り、手を取り合って静かに踊り始める。
 降りそそぐ照明植物の花粉が光を受けて静かに輝き、星屑のように緩やかに周囲を舞う。
 やがて一組、また一組と柔らかい草の上に身を横たえていく。
 声を立てることが罪悪であるかのように、あたかも神聖な儀式のように、そこかしこで静かに裸身を晒し、体を重ね始める。
 その姿は、人間のそれと同じようである。
 少年は、その荘厳な生殖の儀式を、離れた丘に座ってぼんやりと眺めていた。
 健全な青少年であれば厭が応にも反応してしまうであろう光景にも、ただじっと座っている。
 こういう場面で、少年の感性によって奏でられる楽器は、弓と共にどこかへ仕舞われてしまったらしい。
 素手の自分を持て余しながら、少年は手を握ったり開いたりしながらその光景に見入っていた。
 いつの間にか、少年の傍らに誰かが立っていた。
 陶然としたまま目を向けると、枯レ森の布材で織られたワンピースを素肌にまとっただけのグリンヴァルドだった。
 ぼんやりと微笑んでいる姿は、蝶の翅のように触れれば破れてしまいそうで、なんだか妖精のようだと思った。

 グリンヴァルドは、勝手に抜けだしてきた少年を咎めるでもなく、隣に腰を下ろす。
 彼女の身長は少年より少し大きい。何を言うこともなく、肩を並べたまま広場の祭儀を見つめていた。
 宙に散らばった花粉に、銀色の鋭い光が混じり始める。
 少年の隣に座ったグリンヴァルドが、あれは月の光だとつぶやくように教えた。
 そうしてやっと少年に向き直ると、無事でよかった、と儚く笑った。
 何と答えていいかわからず曖昧にうなずいた少年を見て、あなたが来てくれたお陰で助かった、と付け加える。
 それでようやく少年は、彼女は自分が助けようとしたグリンヴァルドだと気がついた。と同時に毒樹の触腕に肉体を貪られていた彼女の姿が思い出された。
 思わず顔を逸らす。逸らした先ではモリビトたちの情交が繰り広げられている。
 先ほどまでは幻想的だった光景も、今ではもう恥ずかしくてとても直視できない。
 結局目のやり場を失ってうずくまった少年を見て、グリンヴァルドは楽しげに微笑んだ。

172:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:46:31 faY9KzbW
 どこからか持ち出してきたものを、そっと自分たちの前に置く。
 少年の弦楽器である。それを見た瞬間、少年の目の輝きが強さを増した。
 弾けるのか、と聞かれ、少年は頷きながら手を伸ばす。受け取って爪弾くと、少し音がずれている気がした。
 興味深そうなグリンヴァルドの前で、弦を弾いて音を確かめながら、手早く調律を済ませる。
 応急ながら音合わせの済んだ楽器を懐に抱え込むと、なんとも言えない安心感とともに、先程の詩情がよみがえってきた。
 指が弦を掻き、一音こぼす。
 その音につられるように手が動き、次の音が現れた。
 後は鎖を引くように、自然と次の音が連なっていく。歌声は立てず、激しい調子は控え、密やかなモリビトたちの努力を潰えさせぬよう、
 そして辺りを舞う淡い金銀の光を吹き消さないよう、心臓を震わせる旋律をそっと、しかし力強く流す。
 グリンヴァルドは一心不乱に楽器を鳴らす少年の横顔を、微笑みながらじっと見ていた。
 二人を中心に、音の漣が空気を震わせながら、集落全体へ染み透るように広がっていく。


 時間の感覚が消え失せて久しくなった頃合いに、少年はふと手を止めた。
 まだいくらでも続けていられそうな高揚感が胸の内で熱を放っていたが、集中し続けた疲労が僅かに意識に靄をかけている。
 演奏姿勢を続けたせいで固まった体をぱきぽきと鳴らし、大きく伸びをして一番近くの聴衆の反応を窺った。
 グリンヴァルドも、やはり変わらぬ姿勢で隣に座っている。
 ただその微笑みが、胸の内から染み出してくるような幽かで深いものに変わっている。瞳が潤んでいた。
 演奏を終えた後の気だるさを覚え、少年は半分眠ったような意識で視線をモリビトたちの営みに向ける。
 またそうして二人並んで座っていると、グリンヴァルドが口を開いた。
 あれは、新たな命を生む儀式であるという。あのようにして雄性の精気を受けた雌性は大地に種を残し、その種から新たなモリビトが芽吹くのだという。
 そのための行為そのものは人間との数少ない共通項だと、彼女は知っていた。
 モリビトにとって種を増やすあの行為は、神聖なものだという。だからこそ巫が舞い、モリビトすべてが一堂に会する。
 毒に穢された者を除いて。
 少年がはっとして彼女を見ると、彼女は少年に潤んだ瞳の淡い微笑みを向けていた。
 少年の肩に、彼女の細い指が伸びる。
 あの祭儀に参加するのは、一人前のモリビトとしての証であり、義務であり、栄誉であるという。
 彼女は今日初めてあの場に立つことができるはずだった。
 少年には、語るにつれ伏し目がちになっていくグリンヴァルドに、かける言葉が思いつかない。
 そんな彼を知ってか知らずか彼女は、今まで人間は自分たちモリビトの領域を脅かす「知恵持つ獣」だと思っていた、と呟きの姿であった。
 もしかしたらたまたま優しい人間に会っただけかもしれない、それでも少年の優しさは彼女を嫌悪の感情から救ったのだと、彼女は少年の首筋に頭をうずめた。
 迷惑かもしれないけれど、せめて心優しいあなたに、もう少しだけ甘えさせて、と蚊の鳴くような小さな声で少年の胸に体重を預けた。
 突然体に大きく触れる大人の女性の芳香と体温、そして肉体の柔らかさである。
 少年の思考はすっかり空転してしまっていた。焦り切った意識のまま、とりあえず胸に身を寄せたグリンヴァルドの肩に手を回す。
 それ以上考える必要もなく、グリンヴァルドの唇が少年のそれを塞いでいた。

 草の丘に身を横たえ、グリンヴァルドの手に誘われた少年の手が恐る恐る彼女の乳房にあてがわれる。
 初めて鳥の雛に触れる時のように、ほんの僅かだけ指に力を込め、またすぐに離す。
 彼女が少年の手を自分の胸に強く押しつけると、少年は柔らかさが痛いかのように身をこわばらせる。
 その姿を愛おしげに眺めながら、彼女は少年の指先に乳房を緩やかに味わわせる。
 彼女の手が少年の股間にそっと添えられた。緊張からか縮こまった手ごたえが感じられ、彼女はくすりと微笑すると身を起こして少年のズボンに手をかけた。
 されるがままに少年の未成熟な陰茎が姿を現す。
 体をすっかり硬直させてしまった少年の柔らかいままの陰茎に優しく触れ、頑なにかぶったままの包皮を少しずつ剥き始めた。
 慣れていない者には、包皮を剥く行為は痛みを伴う。
 少しずつ充血していく感触を指の腹で楽しみながら、少年を傷めないようゆっくりと、雁首まで包皮が開かれた。

173:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:47:42 faY9KzbW
 しかし、初めて包皮を剥いた陰茎はまだ外気に耐える強さができておらず、粘膜がむき出しになっている状態なのである。
 触覚は未だ痛覚と近しく、そよ風さえも泣きたくなるような感触を感じさせた。
 グリンヴァルドはソレの形状を興味深げにしげしげと見つめ、無造作に触れる。
 触覚が陰茎を通して下腹を貫き、おかげで危うく声が出るところだった。
 少年の気も知らず、グリンヴァルドは指の腹で剥きだしの陰茎を撫でまわす。指が一筋触れる度に、過剰な刺激を避けようと少年が腰をくねらせる。
 後ろについた手に力が入る。
 そんな姿が面白かったのか、グリンヴァルドは両手で挟むように陰茎をいたぶり始めた。
 避けようとしても逃げ場がない。刺激を与えられ続けて、少年の陰茎が未熟なりに硬さを持ち始めてくる。
 何をするべきかは、前もって教えられていたのかもしれない。それを見て、グリンヴァルドは頬に恥じらいを浮かべた。
 逸らした眼を何度か少年の股間に向け、やがて意を決したように着衣の裾を捲り上げると少年の上に跨る。
 今もって極度に敏感な少年の粘膜を、暖かい肉が包み込んだ。
 叫びそうになるほどの強烈な刺激が腰を刺し貫く。
 痛覚と快感が鋭い槍になって、少年の神経を焼き切って脳髄を掻き回す。
 陰茎から腰から、体中が溶けてグリンヴァルドの膣に流れ込むような激しい感覚が突き刺さる。
 グリンヴァルドがゆっくりと腰を上下させる。
 敏感な粘膜が肉襞に優しく撫でられ、少年は意識を真っ白に飛ばした。
 少年の未成熟な陰茎から迸ったものが、グリンヴァルドの膣を勢いよく満たしていく。
 胎内を満たしていく少年の体温に、グリンヴァルドは陶然と彼の小柄な体を抱きしめた。
 放心状態の少年に対して、差し込まれたままの性器は柔らかさを取り戻す様子すら見せず、彼女の中で脈打っている。
 彼女は少年を抱え起こすと自らは仰向けに寝転び、少年の腰を両足で軽く押さえる。
 目の焦点を合わせられないまま、涎を垂らして荒い息をついている少年に、来て、と囁いた。
 グリンヴァルドの体液と少年の精液の混じり合ったぬるぬるしたものが、痛覚を格段に和らげ、また快感に変えてしまっている。
 先程まであれほど逃れようとしていた痛みに似た何かを求めて、少年は我を忘れたまま彼女に腰を突き立てた。
 無我夢中で彼女を突き、痛みと快感でほとんど持たずに射精し、射精しながらなおもグリンヴァルドの膣をかき混ぜ続ける。
 己の腰の動きに耐えきれず、グリンヴァルドの胸に顔をうずめる少年を、彼女はいとおしむように抱き寄せる。

 広場の空に、黄金の巨大な鳥が降りてきていた。
 一切羽ばたくことなく宙にあるその鳥は、集落のすべてを包み込むように翼を広げ、飛ぶでも降り立つでもなくじっと見守っている。
 あれはモリビトの守護者だと、グリンヴァルドが囁いた。
 あの強烈な存在の輝きは、モリビトたちのもうひとつの太陽なのだという。
 眩しい、と彼女は憧れるように目を細めた。
 少年は呆けたようにその鳥に見入っていた。
 一見豪奢な装いであるがシンプルな体躯はそれゆえに美しく、羽根の下には圧倒的な力強さが渦巻いているのが感じ取れた。
 いつしか広場のモリビトたちも見動きを止めて、感極まったように太陽の鳥を見上げていた。
 少年の耳に、また会えるかしら、と小さな呟きが届いた。
 グリンヴァルドの方へ振り向くと、彼女も少年を見ていた。巨鳥の眩しさでよく見えなくなってしまっていた。
 目をすがめる少年の視界を塞ぐように、彼女の唇が再び少年のそれに重なった。
 再び身を横たえさせ、グリンヴァルドは少年の体をしっかりと抱きしめた。
 力は入っていなかったが、彼女はその抱擁を解こうとしなかった。


 

174:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:48:40 faY9KzbW
 少年が目を覚ましたのは、随分と暗い場所だった。
 締め切られた室内に花が不思議にほの明かりを生む植物がいくつか活けてあった。
 つまるところ、自分が押し込まれている一室だと気付いたところで、間抜けな声が出た。
 辺りを見回してみるが、グリンヴァルドはおろか、黄金の巨鳥も祭儀も、影も形もない。
 そして部屋の片隅で、見なれた長身痩躯がじっとこちらを見ているのに気がついた。
 途端に、黙って外出したことに気が咎めてきた。取り繕うように笑ってみせる少年に、モリビトは長い腕で何かを取り出して見せた。
 少年の楽器だった。
 弾けるのかと問われ、よくわからないながらも頷きながら楽器を受け取る。
 とりあえず抱えてみた少年に、モリビトは一緒に外に出るよう促した。

 モリビトは部屋どころか住居の外へ出ていく。少年も後に続きながら、集落の中を見渡してみる。
 広場は昨夜の祭儀がなかったかのように静まり返り、普段からそうなのか他のモリビトの気配もない。
 こうまで何事もないと、自分の記憶は夢だっただけなのではないか、という気もしてくる。
 ただ、草木と朝露のにおいに混じって、なんとなく焦げくさい空気が流れているように感じた。
 少年の視線が、少し離れた丘に止まる。
 草はやはり頭を揃えてゆったりと波打っており、そこに何かの痕跡を見出すことはできない。
 丘のはるか向こう、集落のはずれの片隅で、何かを集めて燃やしていたような黒ずみが見て取れた。
 モリビトは、住居どころか集落の外にまで出て行ってしまった。
 今までいた場所は巨大な樹木の洞の中だったらしい。大樹の外には、複雑な迷路状の枯れ木の海が広がっていた。
 少年は、足を止めたモリビトをそっと窺う。今まで気がつかなかったが、モリビトはひと山の灰が盛られた籠を抱えていた。
 少年を顧み、腕を差し招く。少年を連れて枯レ森を歩きながら、灰を大きな手で無造作に掴むと、別れを惜しむかのように少しずつ撒き始めた。
 相変わらず表情のうかがい知れないモリビトが、嘆いているように見えて、それが何かを尋ねることはできなかった。
 やがて、籠の灰が最後の一掴みになった。それを手に握り、誰にともなくモリビトは囁く。
 これは我らの土地に葬ってやれない者たちだ、と。その血に混じった毒を我らの土地に持ちこまないために、火によって存在を清められるのだという。
 密林の土が、蒼樹海の水が、枯レ森の風が、いつかこの者たちを再び聖地へ吹き寄せる。それまで暫しの別れだ、と天を仰いだ。
 いつの間にか、時軸の巻き上げるアメジスト色の光の粒の柱が近くにあった。
 そちらへ少年を連れ歩きながら、モリビトは背で語る。
 毒樹の毒は、人間にはただの衰弱しかもたらさないが、モリビトにとっては死の毒だ。お前は、それから我々の仲間を助けた。だから、我々もお前を助けた。
 それだけのことだ、と少年に弓と矢筒が返された。
 そして時軸の傍に少年を立たせるとその後一顧だにすることなく、モリビトは背を向けて樹海へと帰っていく。
 武器を抱えたまま、少年はその姿を見送る。はたと気づいて、礼を言おうとした頃には、モリビトは姿を消していた。


 少年は、戻ってきた。
 木々が深く絡み合った集落前の要害の地は、今はもうほとんどが黒く焦げ、何も残っていない。
 他のギルドからも執政院からも、一切支援がなかったミッションである。
 たった10人、ひとつのギルドだけで百を越えるモリビトを打ち破るために、大量のファイアオイルを用いた結果がこれだった。
 武器はおろか木々やモリビトにまで浴びせかけ、階層を丸ごと炎の海に沈めたのである。
 残酷な戦術だったが、作戦を立てる段階でさえそこまでしなければ勝算を見いだせないほどの死地だった。
 宿舎で臥した仲間たちは、未だ戦勝を喜ぶ余裕すらない。



175:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:50:43 faY9KzbW

 あの場所で、少年は何もできなかった。
 初期の作戦案ではメディックをチェスのキングに見立てて布陣し、彼女に危機が及べば撤退すると決めていたが、
 がっちり組み合ってしまった戦線は、支える以外の選択肢を許さない。
 始まってものの数分でメディック自ら棍を振るわねばならないほどの苦境が待っていたが、
 そんな状況でも少年は弓を握ったまま呆然と立ち尽くしていた。

 戦いの最中のあの場面、名剣八葉七福がフォレストオウガの最後の一体を討ち果たした時だったか。
 少年の姿を見とめた長身痩躯のフォレストデモンが一瞬身動きを止め、弾かれるかのように凄まじい速度で突進してきた。
 伸ばされた腕が少年に届く場所の寸前で、デモンは飛び込んできたソードマンの娘に蹴り飛ばされ、倒れた頭にバルディッシュを打ち下ろされた。
 それ自体は戦いの場ではよくあることだった。
 だが、その直後、レンジャーに抱きかかえられてその場を離れる少年の目には、
 火に巻かれた倒木が、先ほどまで自分のいた場所を叩き潰す光景が、はっきりと映っていた。

 泥沼でもがくような苦闘の果てについに現れたモリビトの守護者は、モリビト以上の苛烈さで襲いかかった。
 怨々と耳朶を打ち続けてきた呪言はすでに途絶え、自ら囮を買って出たパラディンは、十数度の滑空を受け止めて、ついに盾を構えたまま膝をついた。
 爆炎を放ち続けたアルケミストの右腕は半ば炭化し、もう一人が今にも途切れそうな集中を繋ぎとめながら雷撃を放ち続けて
 どうにか攻勢を緩めさせている有様であった。
 彼女の術式が途絶えれば戦局は決すると見たイワオロぺネレプが、狙いをつけるために空中で僅かに動きを止めたとき、
 少年の傍らで、右足を真っ赤に染めたレンジャーが座り込んだまま、生き残った片足を弓にかけ、渾身の力を込めた矢を放った。
 不意の矢を受けて姿勢が崩れた黄金の巨鳥に、いつの間にか放たれていた射手座の流星が一筋、降った。
 致命の一撃を受けてなお炎が暗く見えるほどに輝くその姿を、少年はそれでも美しいと思った。
 落ち逝く守護者を眺めながら、レンジャーが少年へ、どこかにお前の知り合いでもいたか、と呟いた。
 わからない。


 あの時死線をさまよったギルドの仲間たちは、奇跡的に誰一人欠けることはなかった。
 だがモリビトたちは行方も知れず、その帰る場所は炎に洗われ、枯れた森に静寂を響かせている。
 それでも、彼らはまた戻ってくるだろうか。
 密林の土は、蒼樹海の水は、枯レ森の風は、再び彼らをこの地に集わせるだろうか。
 少年は弦に指をかけた。
 鎮魂歌を弾くつもりだった指は、自然と少年すら知らない音程をたどり始めている。
 楽士の感性が、この地に、彼らに、死を悼む以上の音を見出していた。
 モリビトたちから贈り物―共に過ごした一時に、少年は必ず報いると決めていた。


 ふらりと出て行った少年がふらりと帰ってきた後、ギルドの宿舎に久しく途絶えていた歌曲が流れるようになった。
 いつも少年が歌うような、わざと音をはずしたものでもなければ、今までのバリエーションのいずれに当てはまるものでもなかった。
 それがバードの技術のすべてを結集した渾身の作であることは、弦の響きひとつですぐに知れた。
 ただ、周囲の期待とは裏腹に、その曲が聞く者の心をいくら奮わせようと、戦いの力は与えなかった。
 傷つけることに由来するあらゆる暗い感情が、その音によって洗い流され、対手に敬意と労りさえ生まれてくる。
 ただそれだけの効果しかなかった。
 そんな歌を少年は、のんびりといつものような高い声で弾き歌っている。

 それがいかなる曲かは、執政院の古びた記録だけが知っている。
 利を何ももたらさないが故に、必ず最高の楽士によって奏でられてきた。
 ホーリーギフトという。今は廃れた感謝祭の奏楽である。

176:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:54:07 faY9KzbW
以上です。
長くなり過ぎました。
レンジャーは眼帯さんです。
ここをこうした方がいいというのがありましたら、よろしくどうぞ。

177:名無しさん@ピンキー
07/12/23 18:31:52 PY5HloTk
いや、文句無しの出来でGJ!だし
あえて言うなら身体あったかくして美味しい物食べて元気に投下を続けてくれとしか

178:名無しさん@ピンキー
07/12/23 19:15:01 CklmdwA1
ここをこうした方が、とか……全然ないよ。
つーか読み耽ってしまったぞ。
こないだ巌倒した所だから余計にしんみりしてしまった。

兎に角GJだ!


179:名無しさん@ピンキー
07/12/23 19:59:12 6AVjMECf
灰らがぁあああっ!

すまん思わず取り乱した。
よくまとまっててかつせつない18禁。
相変わらず会話文なしでも読ませるねえ(違う人だったらごめん)。
枯レ森関連は胸が痛くなる話が多くなりがちだけれど
これは不思議と…救われる、というのとは違うにせよ。>>176 GJなんだぜ。

ああ
長身痩躯さんも種残してたりしねぇかな…なんて思ったりして。

180:名無しさん@ピンキー
07/12/23 22:09:08 tIytUrpR
ありがとう。
この話で殲滅作戦の後味の悪さから救われた。
焼畑農業のように、きっとまた集落に芽吹いてくるまでの
ひと時の休息のための作戦だったんだな、きっと。

181:名無しさん@ピンキー
07/12/23 23:13:47 rAjOEv5b
いい話すぎる…GJ

「猛き戦いのドナドナ」が妙なツボにはまって
しばらく笑い転げていて読み進められなかったのは俺だけで良い

182:名無しさん@ピンキー
07/12/24 16:41:02 XQhkbGHl
リアル首討ち…orz

183:名無しさん@ピンキー
07/12/24 17:20:01 k1wrT4du
>>182
え…え?ええええ!?



どうした?何があった?まさか職を無くしたのか?それともディエスイレでも買ったのか?
よく分からんが元気だせよ!

184:名無しさん@ピンキー
07/12/25 02:40:12 2VTC8S1K
すげえよかった・・・

185:名無しさん@ピンキー
07/12/25 20:56:39 nnRHqVSv
オカマ掘られてむち打ちとか

186:名無しさん@ピンキー
07/12/25 21:03:52 ojybgNgK
この文体はいずぞやのブシ×カスメの方か
何という完成された俺設定

187:名無しさん@ピンキー
07/12/26 00:15:31 kDy2bOim
てか昔のジャンプなんて、来週の展開は考えてないとか
先週の基本設定をもう忘れてるとか普通だからな
筋肉マンなんかこいつが悪魔超人ですって出てきて
次の週にもう居なくなってるとか
死んでも何の説明もなく平気で生き返るとか
突っ込める次元を遥かに超越した存在だったし

188:名無しさん@ピンキー
07/12/26 00:33:36 d5roQky2
は?

189:名無しさん@ピンキー
07/12/26 12:47:33 jqsU0QIL
誤爆っしょ

190:名無しさん@ピンキー
07/12/26 18:21:53 hdvU1SdM
保守

191:名無しさん@ピンキー
07/12/26 22:29:34 uPojCWIs
保守

192:名無しさん@ピンキー
07/12/27 00:27:11 dY0Ti2EM
爆撃警戒保守。

193:名無しさん@ピンキー
07/12/27 01:25:44 8iPqb7hE
ほしゅう

194:名無しさん@ピンキー
07/12/27 20:25:51 GoPJjN6Q
公女様陵辱物心底希望

195:名無しさん@ピンキー
07/12/27 22:41:52 btEfA1SN
却下だ

公女様百合物心底希望

196:102
07/12/28 22:34:06 FoaFR8S4
下々の者の肉便器となる公女様ではありませんが、>>102が完成したんで投下しますよ、と
思ったより早く完成したのに規制で数日も投下できなくて俺涙目。
ところで>>111ってもしかして普通にリクエストだったんだろうか
だったらスマンが、ソド男×レンだ。
一応、男の一人称で外見描写も無いんで、剣ダクとかブシ男くらいなら変換可能と思うが
ショタとかおっさんとか髭は厳しいけどやるならやるで別に止めない
属性警報は特に無いけど「俺の嫁はそんな事しない(言わない)」
で不快になる可能性は警戒しといて欲しい
あと、今更必要ないかもしれないが、第五階層のネタバレ有りなのでご注意を


197:胡蝶の夢(1/6)
07/12/28 22:36:10 FoaFR8S4
 今日、俺が酒場の木戸をギィギィいわせながら開けたのは夜も更けてからだ。
 人で溢れ返る<金鹿の酒場>も盛りを過ぎれば少しは落ち着く。折角のオフをウンザリしながら過ごした日には、せめて酒くらい静かに飲みたいって所だ。
「いらっしゃい」
 ドアを開けると女将の極上の笑顔が迎えてくれる。この女将はいい女将だ。俺が疲れたツラを晒してる時にはやたら声はかけてこない。逆に所構わず鳴くシンリンカエルみたく喋りたくてウズウズしてる時には、向こうから近付いて来る。今日は前者だ。
 が、女将ほど気の利いた人間はそう居るものじゃなく、結局俺はこんな時間まで馬鹿騒ぎしてる酒場のアホどもの声に悩まされる。やれ、こっちに来いだの話を聞かせろだの。冗談じゃねぇ。
 断っておくが俺も常日頃からこうも付き合い悪いわけじゃない。それこそ普段なら煽てられれば喜んで応じる時もある。だが朝から延々同じ事を問いかけられ続け、今日は心底ウンザリしていた。
「悪いな、約束があるんだよ」
 適当に断ると俺は早々にテーブル群を通り過ぎた。カウンターの片隅、まるで逃げ場でも用意してくれてるように居た仏様におすがりする為だ。
「よう」
 俺は軽い挨拶と一緒に、断りも無く彼女の隣の椅子を引く。
「君と約束した覚えはないよ」
 ゆっくりとこちらを振り返った彼女は言葉でこそ突き放しつつも目では笑ってくれた。長い髪をかき上げながらその救いの仏様…レンは少し壁際に寄り場を空ける。
「ま、いいじゃねえの。昨日新しい階層に到達してな。今日はゆっくり休むつもりだったのに、アレじゃ疲れるばかりでね」
 彼女の注文らしい酒を瓶ごと奪って呷る。だが彼女は何も言わなかった。
「…ま、アンタにとっちゃ、新しい階層なんて珍しくも無いんだろうな」
 試すようにちらりとレンを見る。彼女は薄く笑いながらほんの少し首を振った。
「そんな事は無いさ」
 黒髪が揺れ、瑞々しい香りが酒の匂いの合間に流れる。
「どうかな。今日合った奴らの中じゃアンタだけだぜ。俺に“枯レ森の次はどうなってるのか”聞いて来ないのは」
 さっきの奴らの興味もこれに尽きる。昨日俺たちが到達した第五階層の事だ。
 俺は朝から会う奴会う奴にそれを問われ続け、最初はそれこそ調子にのって喋っていたものの、昼過ぎにはもう飽きていたってワケだ。
 それほどに冒険者の興味を引く未知なる階層だと言うのに、レンは微塵の興味も示さない。俺に気を使っているのともまた違う。
 意地悪く言ってやると、彼女は微笑を消した。
「…君には適わないな…」
 頬杖を付き視線を流すレン。長い袖から除く見慣れない白い腕が妙に目に焼きつく。
 それから俺は酒をちびちびやりつつレンと取り留めない話ばかりして時間を潰した。女将も良いが彼女も良い。程よい距離が心地よく、旨い酒が飲める。何より彼女と居れば寄って来る無粋な輩もそうそういない。
 喋るのは主に俺だ。彼女は相槌を打って聞いているばかり。時折り俺の問い掛けに答えるが自分からは殆ど話さなかった。
「お二人さん、盛り上がってるところ悪いんだけど」
 そんなこんなでどれほどか時間の過ぎた頃、カウンターの中から女将が声をかけてきた。
「もう店じまいの時間なの」
 気付けばあれほど煩かった奴らも既に居ない。遅くに来たとは言え随分時間が経つのが早いもんだ。
「もうそんな時間か。遅くまで悪かったな」
「最後まで居てくれるお客さんは嬉しいわ。また来て頂戴ね」
 別れの挨拶一つに気を利かせてくれる女将に代金を渡しつつ、俺たちはさっさと店を出る。
 すっかり夜更けとは言え街灯の並ぶ通りは明るかった。夜風に晒されると頭がふらつく。そのつもりは無かったが程ほどに酔いが回っていたらしい。
「大丈夫か?」
「これくらいじゃ潰れやしねぇよ。正直、まだ飲み足りないくらいだ」
 肩でも貸してくれる気だったのだろうか、レンの距離が近い。間近に見る彼女の顔に俺は妙な幻を見ちまった。

198:胡蝶の夢(2/6)
07/12/28 22:39:26 FoaFR8S4
「そういや、アンタの話を聞いちゃ居ないな」
「私の?」
 小首を傾げる仕草に重なり幻は消えない。軽く頭を振るものの俺はまだ呆けたままだ。
 …それならそれで都合がいい。俺は半ば勢いのままにまくし立てた。
「どうだ、場所を変えて飲みなおすってのは」
「この時間に開いている店は知らないな」
「俺の部屋とか」
 我に返った時には遅かった。何て無謀な事を言ったもんだと俺は胸ン中で絶叫した。彼女を直視できず、逃げるように逸らした目線がますます無様だった。
 レンは呆れたのか少しの間無言だった。この重い空気がさっさと消えてくれと祈ったはいいが、沈黙を破ったのはよりによってレンの笑い声だ。
 …ああ、そうかよ。全く、そんな風に笑うところなんて始めて見たよ。
 そんな、酔いも一緒に冷めるような薄らサムい空気の中だったものだから、次のレンの言葉を聞いた俺は思わず足を縺れさせちまう。
「解った。付き合うよ」
「…は?」
「君の部屋で飲みなおすのだろう?」
 涼しい顔でレンは言ってのけた。俺は阿呆みたいに口を開いたまま思わず立ち止まってしまう。
「どうした、行かないのか?」
「いや…行くけどよ」  
 未だ頭がぼんやりしてるのは酒のせいだろうか。俺はふらふらとした足取りで彼女の背中を追いかけた。…未だ幻を見ているような気がした。

 

 …正直、それからの細かい経緯は覚えてない。ただ何時もの帰途が異様に長く感じた事以外は。
 いつの間にか場所は俺の部屋で、気付けばレンを背後から抱きしめていた。半ば、飛び掛ると言っても差し支えないほどの勢いで。
思い返せばサカり付いたガキみたいだがその時の俺の脳味噌はそんな事気にかける余裕なんか無かった。思考を麻痺させているのは酒なのか、それともレンの気配なのか―。
 レンの首にかかる髪を咥えて退け白いうなじに吸い付くと、彼女は擽ったそうに身体を竦めた。レンに逃げる素振りが無い事を確認すると、少し乱暴にベッドに押し倒してやった。
「話が聞きたいんじゃなかったのか?」
 小さく笑いながら解りきった事をレンが尋ねてくる。俺は真顔で返してやる。
「女の話はベッドで聞くのが一番なんだよ。素直になるからな」
 もう一度吹き出すように笑うとレンは瞳を閉ざした。
 俺はみっともなく震える手でゆっくりとレンの腰紐を解いた。上衣の紐も同じく。この異国の服は結びが多く、俺が手こずっているとレンは自分で脱ぎ始める始末だ。慌てて彼女の手を止めた。
「男の楽しみを奪うなよ」
 重ね着した衣を全て脱がすのには手を焼いたが、その分徐々に現れる肌に焦らされてるようで悪い気もしなかった。最後に胸を覆う布を剥ぎ取ると、窮屈そうな双丘が解放を待ってたかのように飛び出してくる。
その眩しさ…肌の白さ以上の眩しさに俺は目を細める。そのまま、彼女に覆いかぶさった。
「アンタをいただけるとは思わなかったな」
「君がいただかれる事にならないように…ね」
 白い指先が俺の頬骨をなぞるように摩ってくる。
 …随分と余裕をかましてくれる。そうされればされるほど崩してみたい衝動にも駆られた。
「そんな事言ってられるのも最初だけだぜ」
 目の前の裸体が幻覚のように見え、確かめるように俺は豊かな膨らみに触れた。
「ん…」
 弾力の在る肉に指先が飲み込まれる。不意に漏れたレンの吐息を呑んじまうようにキスする。
 ふっくらとした滑らかな感触の唇は、俺の唇なんかあてたらキズつけちまうんじゃないかと不安になった。挿入した舌でレンの舌を絡め取ろうとするが、そうするまでもなく彼女の舌が俺に絡む。

199:胡蝶の夢(3/6)
07/12/28 22:40:10 FoaFR8S4
 レンの手が俺の背中に回される。冷たい指の感触にぞくりとした。俺も彼女の冷えた背中に片手を回す。熱を移すように抱きしめながら空いた手は胸の膨らみを弄ったままだ。
「んう…む…」
 彼女の声が聞きたくなって俺は唇を離した。息苦しそうな喘ぎがうっすら開いた口から漏れる。
 俺は夢中になった。
 胸を愛撫し尻から太ももの柔らかいラインに指を這わせ。指やら舌やら全部使ってレンを味わうのに夢中だった。
 時折り喉から漏れる大きな嬌声が宝の在りかを教えてくれているようで。それを掘り探すように彼女の身体を隅々まで愛撫する。 
 冷え切っていたレンの身体は段々熱を帯び、同時に肌がうっすらと紅潮してきた。
「綺麗だな、アンタ」
「世辞を言うのなら、部屋に入る前でないと意味がないだろうに」
「世辞じゃねえよ。本当に綺麗だ」
 細身ながらあるべき場所にはしっかりついた肉が小憎い。汗ばんだ肌に張り付いた烏の濡羽色の髪が波模様を描く。その白と黒のコントラストが艶かしい。
 半ば見惚れていたと言っても良かったが、そんな俺をレンはくすくす笑いやがった。 
「良くも真顔で言えたものだ。いつからそんな口達者になったのか」
「だから、そうじゃねえって」
「ならば、喜んでおくよ」
 なんて言いつつ、レンはまだ口元で笑ったままだ。…ったく、そんなおかしいかよ?
 少しばかり拗ねた俺に気付いたのか、レンが俺の頭を胸に押し付けるように抱き寄せてくる。同じ肉とは思えない柔らかな感触に包まれながら、俺は既に唾液で濡れ固くなった先端を啄ばむ。
「はぁ…あ…」
 喘ぎ声が耳にくすぐったい。ねだられている気になってくる。俺は彼女の秘部に指を這わせた。既に湿っているその部分をゆっくりとなぞる。それこそ美術品でも扱ってるように慎重に。
 ほんの少し力を入れて割れ目に指を沈めると熱く粘っこいのが絡みついてくる。同時にレンの身体が小さく痙攣し…俺はそんな反応を確認しながら手探りで彼女の奥に触れる。閉ざされた場所を少しずつほどく様に。
 そんな事をしてるとレンがまた小さく笑い出した。…今度は何なんだよ。
「そんなに…んぅ…丁重に扱ってくれずとも…良いよ」
 荒い呼吸の下からそんな事を言ってくる。
「生娘だ等と期待してもいないだろう?」
「…別にいいじゃねえか。スキなようにさせてくれよ」
 …期待しちゃ居ないが、そう正面きって言われると凹むのも悲しい性って奴だ。が、女にそんな機微は理解できないだろうし俺もわざわざ言う気は無い。胸にモヤモヤを抱え答えた俺に、あろう事かレンは首を傾げてくれた。
「それでは君が愉しくないだろうに」
 …普段は必要外にはろくに喋りもしないクセに、何だって今に限ってそう余計な事ばかり喋るのか。遠まわしに俺がヘタクソだって言ってるんじゃなきゃいいが。
「あのな、お前な、男は皆突っ込ませて腰振らせときゃ満足するとでも思ってるのかよ?」
「違うとでも?」
「……いや、そりゃ、それでいい時もあるのは否定しないけどよ」
 真顔で返されて俺も面食らう。やっぱり一筋縄じゃいかねえ。ベッドに入るまでがあんまり簡単に進んだと思ったら、ベッドに入ってから手こずるとは予想外にも程がある。
 俺は一言ずつ区切るように、言い聞かせるように、或いは確かめるようにゆっくりとレンの疑問を否定した。
「ヤレりゃ何でも良い時もあるが、今はそうじゃねえ。好きな女は大事に扱いたいんだよ」
 ひどい直球ぶりにまた笑われるかとも思ったが、巧い言い回しなんか俺は知らない。
 だが彼女は軽く頬でもはたかれたみたいな顔で俺をじっと見つめてきた。まるで目の前にとんでもない阿呆でも居るかのような顔で。


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