嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 42なさい…!at EROPARO
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 42なさい…! - 暇つぶし2ch100:冬の星空 ◆SVNDcoHudE
07/11/10 18:46:11 FYAs6EDK
目を逸らさずに、しっかりと村田達を見つめながら口を開く。
「…謝るって、なにを謝るの?」
そんな私の態度に、村田が怒りの表情を浮かべる。
「決まってるでしょ!?昼間のことよ!」
「昼間のって……ほんとのこと言っただけだけど?」
「……はっ?」
「あんたの彼氏…木村君だっけ?彼、私に告白してきたの」
「えっ……」
私の言葉に、愕然とする村田。
やばい。また吹き出しそうになってしまった。
「だから、告白してきたのよ、私に。もちろん振ってあげたけどね」
「………………」
「感謝してよね?あんたがしっかり首輪つけとかないからこうなったのよ?」
「………あ、あんた」
「ま、あんなサルみたいな男、好きになるのあんたくらいのもんだろうけどねぇ?」
「…………っ!!庄田!!」
感情が爆発したかのような勢いで村田がつかみかかってきた。
でもこんなんじゃ、簡単に避けられる。
「………よっと」
避けるついでに足を掛けておいた。
「…あっ!!」
見事に引っかかり、不様に倒れる村田。
…だめだ、笑いが抑えられない。
「ぷっ…!くくく」
「…………っ」
「…っ!庄田!」
泣き出しそうな村田を見て、今度は戸田が仕掛けてきた。
ちょっとまずい。戸田はモデルもやるような長身だ。
しかたない。ここは口で攻撃するか。
「なにムキになってんのよ?あんたも似たようなことしてるじゃない」
「…………!?」
「知ってるのよ~?あんたがモデル仲間の川島君と浮気してること」
「えっ!?なんで…あっ!」
慌てて両手で口を塞ぎ、顔を真っ赤にさせる戸田。

101:冬の星空 ◆SVNDcoHudE
07/11/10 18:46:51 FYAs6EDK
なんて間抜けなんだろう。バカすぎるにもほどがある。
体ばっかり大人っぽくなって、頭は空っぽなんじゃないの?
「村上君が知ったらなんて思うかなぁ?ふふふっ…」
「………っ!!」
「庄田!」
「あんたマジいい加減にしな!」
「調子乗ってんじゃないわよ!」
二人の様子を見た取り巻き達が、私に詰め寄ってくる。
あらあら。これはちょっとまずいかも。
「庄田…!!」
「許さない…!絶対許さない!」
村田と戸田も立ち直り、私を壁際に追い詰める。
やばい!万事休すか!!
「覚悟しなさいよ!」
8人の女子が一斉に私に飛び掛ってくる。
きゃああ!もうだめ!!
……なーんちゃって。


「やめろ!!」


突然の大声に、私を囲んでいた女子達が一斉に後ろを振り向く。
そこには、少し小柄ながらそれでもしっかりとした体格をした男の子が立っていた。
息を切らせながらもその男の子は村田達を睨みつけ、再び大声で叫ぶ。
「秋穂に手を出すな!そんなこと、絶対僕が許さない!」
その瞳からは、とてつもない怒りの感情が見て取れた。


――ふふっ。来た来た。やっぱり来てくれた。

やっぱり王子様はこういうときに現れないと。ねっ?要君。

102: ◆SVNDcoHudE
07/11/10 18:48:07 FYAs6EDK
終わりです。確かに由梨絵ちゃんが一番まともですね、この話・・
夏の方は由梨絵ちゃんもヒロインにしたいと思います。

103:名無しさん@ピンキー
07/11/10 18:50:01 iLgLLNTO
なんか秋穂がダークヒーローみたいな感じになってきたな。GJ。

104:名無しさん@ピンキー
07/11/10 19:13:37 lKYDo6Qh
GJ!!
秋穂は本当に使えるものは全て使うな
そして助けに来た要を見て、美希が何を思うのかにも期待。

105:名無しさん@ピンキー
07/11/10 19:32:08 st7dPJEW
>>102
お疲れ様~。
今の所は秋穂の計算がズバズバ決まっているけど
もしこれが崩れたらどうなってしまうんだろう?
まぁ、どちらに転んでも面白そうだけど。

あと作者さま、夏があるのですね。
楽しみに待ってます!! もちろん全裸で

106:名無しさん@ピンキー
07/11/10 19:51:53 IjcIJ84C
今回分も美味しく頂きました。
しかし美樹組はろくでなしばかりだな。

URLリンク(www.hsjp.net)

107:名無しさん@ピンキー
07/11/10 19:56:43 t0vmPuaB
>>102
GJです
これほどの話を書きながら、さらに別の話も考えているとは恐れ入る

108:名無しさん@ピンキー
07/11/10 20:11:37 l76ZxnWY
>>102
GJ
美希ざまぁwww

109:名無しさん@ピンキー
07/11/10 20:18:12 zwftRzzY
美希よさらばだGJ

110:名無しさん@ピンキー
07/11/10 21:06:44 ui3P8yqP
>>102
GJっす!
ここでも秋穂の頭脳が閃きまくり
しかし美希自身もイジメに参加して要に嫌われて欲しかった・・・
まあ展開は作者さんの思うとおりに行っちゃって下さい!

>>106
関係図作成お疲れさま!

111:名無しさん@ピンキー
07/11/10 21:11:58 IjcIJ84C
いや、甜菜です。
あと美樹組じゃなくて美希組だった。

112:名無しさん@ピンキー
07/11/10 21:22:48 W+uuvRWK
>>111
それなんてふもっふ?

113:名無しさん@ピンキー
07/11/10 21:59:36 LnjW7suu
最近嫌われ全開の美希をここはあえてフォローしてみよう
彼女は周囲に流されてる感もあるので多少の情状酌量の余地はないだろうか?
最低道をとどまることなく邁進する涼子や麻希
心の弱ってる女に付け込もうとして、友人の彼女と判明したら独善的な決め付けで自己正当化して友人責める高田
自分が振られた相手に告白されたんだから付き合わなきゃ許さないなんて無茶苦茶言う美穂
周囲にいるのこんな連中ばかりだし
……それも結局自業自得だからやっぱフォロー無理か?
ところで舞にも都合考えない愚痴で足引っ張られてたけど、舞のあれは異常に可愛く感じる
話は変わって、要の家庭の事情とか、そのうち姉が豹変してキモアネ化期待してたのは間違いなくオレだけ

114:名無しさん@ピンキー
07/11/10 22:19:33 TcaqS1et
星空は投下頻度高すぎて話についていけなくなった

完結してから保管庫でみますね

115:名無しさん@ピンキー
07/11/10 22:41:18 lwF7seZY
実は俺も美希応援派なんだよ・・
肩身が狭いから言い出せなかったんだね
確かに美希は流されている節はあるが要への思いは本物っぽいし
流されたと言っても高田へのキス一回だけだし
元々の相手を裏切ってるのは要も同じなんだしさ。

116:名無しさん@ピンキー
07/11/10 22:43:35 fnhp1r56
>>115
俺の中では美希はビッチ女なんだけどな
先輩と付き合っていたのに、要への想いと言われても(゚Д゚)ハァ?って感じです

117:名無しさん@ピンキー
07/11/10 23:16:13 t9fqxQbE
ちょい遅れたけど
>>78
>>102
gjっす。続きにwktk

118:名無しさん@ピンキー
07/11/10 23:39:37 jalTkYLs
>>116に同感 
しかも美希って他人を使いすぎだし…

119:名無しさん@ピンキー
07/11/10 23:41:08 sCHynDKq
ここまで計算ずくの秋穂が美希を墜とすことを考えてないわけがない。
要も来たことだし、次回ついに引導か?

やべえ、オラなんだかワクワクしてきたぞ

120:名無しさん@ピンキー
07/11/10 23:41:44 pF3YWcHW
ageんな

121:赤いパパ ◆oEsZ2QR/bg
07/11/10 23:57:09 T0OeZFJq
お久しぶりです。投下場所に迷いましたが、ここに投下させていただきます。
短編です。

122:夢の中で ◆oEsZ2QR/bg
07/11/10 23:58:51 T0OeZFJq
 夕食を終えて、洗いものを済ませる。
 一人暮らしには少し大きめの食器乾燥機に数日分のお皿を詰め込んで、あとは放置。
 前掛けを外し、ベージュ色のソファに腰を降ろした。
 ウレタンとスプリングが私の体を深く包んでくれる。
 リモコンでテレビをつける。チャンネルを回して、シーンをザッピングしていく。
 中東の爆撃のニュース、旅館の料理、芸能人、ガッテン、見るものはない。私はテレビを消した。
 小さなテーブルに詰まれた女性雑誌。手にとって開く。先週読んだ内容。トレンド? 芸能? この無気力な私の興味を引く記事は、すでに読み終えている。
 雑誌を元に戻した。背もたれに首を置いて、白い天井を眺める自分。寝るには早い。しかしやることは無い。
 時間が潰せない。
 時間を使えない。
 時間に急き立てられない。それがなぜかとても不安になってくる。
 時間に押しつぶされそうなのだ。
 何も無い時間というものに。
 無の時間に。

「……今日も、やろう……」

 私はまた昨日、一昨日、一昨昨日、いつものように、テーブルの上に置いてある錠剤の瓶を開けるのだ。
 中に詰められているのは、緑色した小さな錠剤。
 ドラッグではない。数年前に認可され、いまでは普通に世間でも出回っている合法なものだ。
 今の私の心を縛り付ける小さな粉の塊。
 4粒、手のひらへ乗せる。じっと眺めていると、小さな緑の塊が私を見つめているよう。

『やっぱり。今日もやるんだね』

 錠剤の一つが口を開いた。

『いつも、いつも、やめよう、やめようと想っているのに、やっちゃうんだね』

 錠剤は、私の心を見透かしたように、皮肉まじりの口調で語り掛ける。
 黙れ。
 錠剤の言葉を遮りたくて、私は問答無用で手のひらの薬を喉へ押し込んだ。

 わかっている。
 これが、このクスリが私にとってまったく無益であることぐらい。
 どうせ、最後は……これを使ったことに対する後悔しか残らないとわかっている。

 でも。でも。

 私は、あの甘いひと時が恋しくて、恋しくて、恋しくて、堪らないのだ。
 何度も心を傷つけられても。
 彼と一緒に過ごした時間の、あの幸福感を忘れることが出来ないのだ。


123:夢の中で ◆oEsZ2QR/bg
07/11/10 23:59:52 T0OeZFJq
「うっめぇっ。めっちゃうめぇっ!」

 彼は私の作ったカルボナーラをもりもりと口に運んでいた。
 そんなにバクバク勢いよく食べてると、本当は味なんてわからないんじゃないのかしらと思うけど。

「どこらへんが美味しいの?」
「ん、えーっと。 とにかく美味い!」
「いい加減なんだから……」

 ……味なんてわからなくてもいい。私の料理を食べて彼が笑顔で喜んでくれるだけで、私は幸福なのだから。
 私も、フォークでつるつるとカルボナーラをすする。ちょっと塩味が強かったかしら。つるりとパスタを一本啜り、ふと彼へ視線を向けると、彼は味塩の瓶を振っていた。
 彼はもうすこししょっぱいほうが好みなのね。
 彼は私の視線に気付くと、口にパスタをくわえたままにぃっと笑いました。日に焼けた褐色の肌が健康的で、私の心はどきりと高鳴る。

「あはは、わっりぃ。俺、塩辛いのが好きだからさ」
「次から、そうするわ」
「おうっ」

 そんなこと言いながら食べ終わると、私はお互いの食器を重ねて、台所へ向かい洗剤とスポンジで洗う。
 しゅわしゅわとあわ立つ洗剤の泡をCMのようにふぅと息で飛ばしながら、彼の舐め取ったお皿を綺麗にしていく。彼が嘗め尽くしたフォークにスポンジを滑らせて行く。
 振り向くと、彼はソファに座ってテレビを眺めていた。私のかちゃかちゃというお皿がぶつかる音に、まるで新婚家庭のような気分を味わっているのかもしれない。
 そう想うと、私もなんだかそんな気分になってきて、うきうきとお皿を洗う手も楽しく動いていく。さらりさらりと水ですすぎ、泡を洗い流して、食器乾燥機へ。
 私の使ったスプーンと彼の使ったスプーンが重なり合ってて、キスしているみたい。
 背中越しに感じる彼の気配。幸せな感じ。
 前掛けを外して、ソファに座る彼に後ろから抱きついた。
 大きな肩幅と、筋肉質な首元。腕をまわせば、彼の顔が私のすぐ近くに。

「ん、どっしたの?」
「ふふ」

 抱きつく私に彼は手を伸ばす。彼が触れてくれる。私は、体をひねって彼の前へ。そして彼の膝元へ座った。

「なんだよっ。そんなに甘えて」
「そういう気分なの。嫌かしら?」
「いや、もっと甘えてよ」

 その言葉が嬉しくて、私は体を彼に押し付けた。服越しに伝わる彼の体。温かな感触。
 こうして触れているだけでも心が高鳴なるのに、抱きついてさらに彼に体ごと大きく抱きしめて、包みこんでもらえるなんて。
 キスをせがむように彼の首元へ、唇を近づけた。なぞるように触れる。すると、彼はくすぐったそうにして笑う。
 そして、私の顎を指で掴み顎を上げさせると、すぅっ。
 唇が触れ合う。彼の赤い唇と、私の唇。交じり合う。交じり合う。交じり合う。
 目を閉じて、二人はキスに没頭する。吸いあい、なぞりあい、愛を確かめ合い……。

 クローゼットから覗く女の視線など気付くことなく。
 クローゼットを静かに開けて、足音を立てずに二人の傍へ向かう女にキスに夢中の二人は気付くことなく。

 女が握っていたアイスピックを抱き合う二人の背中めがけて振りかぶる。
 彼を奪った泥棒猫に対する憎しみを、銀色に光るこの先端に込めて。


 ぐしゃっ。

 ぐしゃっぐしゃっぐしゃっ。
 ざくっざくざくざくざくざくざくざく。

124:夢の中で ◆oEsZ2QR/bg
07/11/11 00:00:33 T0OeZFJq

「お、お前!」

 ぐしゃっ。

 彼の恐怖に歪む綺麗な瞳に針を押し込む。

 ぐしゃっ。
 ぐしゃり、ぐしゃり、ぐしゃり、ぐしゃり。
 ざくり、ざくざく、ぐしゃ、ざく、ざく、ぐしゃっ。びちゃ、びちゃ、びちゃ、びちゃ、ざくぅ。


 目が覚める。
 いつもと同じ部屋。ソファにもたれていた私は、脱力感に溢れた体に鞭を入れて起こす。
 時計に目を向けると午前1時。2時間程眠っていたようだ。

「やっぱり、どうやってもこうなっちゃうのね……」

 緑色の錠剤を眺め、私は一人呟いた。
 夢。この薬を服用した自分が見ることになる夢は、いつもこうだった。
 私が大好きだったあの人と日常を過ごし、笑いあい、体を触れ合い、愛し合い、そして最後は背中を刺され二人は絶命。
 最悪な夢。悪夢。
 そんな夢をこの錠剤は私に見せるのだ。
 服用した後目から冷めた私の心を支配するのは、飲む前よりも肥大した静かな虚無感と寂しさと激しい自己嫌悪だけ。

 でも、刺される前までの。あの一瞬にも似た、彼との過ごした時間が。あの幸福感だけが。
 とても、とても、大きくて。大きくて。

 それだけのために。
 私はこれを飲んでいるのだ。
 直後に受ける、虚無感も、寂しさも、自己嫌悪も。
 この甘いひとときさえ、感じられるのならば。私は何も要らない。


「私は、この甘いひとときさえ。一切……あなたから貰えなかったのだから」


 部屋の隅で、もう二度と動かなくなった顔面ぐちゃぐちゃの彼と背中を赤黒に染めた女の姿を眺めながら。
 私は一人呟いた。

(終わり)


125:赤いパパ ◆oEsZ2QR/bg
07/11/11 00:01:14 T0OeZFJq
投下終わり。なんかふわふわした終わり方でした。

126:名無しさん@ピンキー
07/11/11 00:02:31 iVu2L0FE
GJです!

127:名無しさん@ピンキー
07/11/11 00:10:33 HNU83Zz2
>>115
同意。

美希の過去がどうだったかって
秋穂視点でしか語られてないから、
星空序盤の流れを見てる限りそこまで酷い女とは思えない俺。
今の状況も半ば秋穂の策略で追い込まれた状況だし。

要が秋穂のただの駒にしかなってないから、最近感情移入できん。
ここらで秋穂の思惑から外れたことやって欲しいなぁ。

128:名無しさん@ピンキー
07/11/11 00:18:11 1WhnZjJ9
>>125
なんという病的なエンド……。
GJ

129:名無しさん@ピンキー
07/11/11 00:22:22 1oQbZW7/
>>125
ああ懐かしい名前が……
GJ

130:名無しさん@ピンキー
07/11/11 00:28:10 DdqLXymT
美希はたぶん要に対してだけは本気なんだろうなあ
周りの評判を落としてまで二人の関係を優先しようとしてるぐらいだし・・

しかし、過去の行動とかを見る限り一番えげつないのはこいつ。
この子がここまでしなければ秋穂の計算高さも眠ったままだったかもしれないのに


そういうようなことを考えると漏れはどうしても秋穂派になってしまうorz
まあ、美希も比較じゃなくて単独だったら嫌いじゃないけどね

131:名無しさん@ピンキー
07/11/11 00:30:09 f8Z4yoiw
>>125
GJ

とても悲しい話だな。


132:名無しさん@ピンキー
07/11/11 01:11:39 9GP0/iXe
>>102
GJ!!!!
美希はひょっとして手の平を返したりして・・・

>>113
>話は変わって、要の家庭の事情とか、そのうち姉が豹変してキモアネ化期待してたのは間違いなくオレだけ
あれ・・・?俺いつの間に書きこんでたっけ・・・?
誰かが第三者が要に好意を持ったら美希と秋穂は危ないという書き込みを見て、真っ先に姉が思い浮かんだ俺はもう・・・。


>>125
GJ!!!!怖すぎるwwイチャイチャシーンでほんわかして油断してた・・・

133:名無しさん@ピンキー
07/11/11 01:46:02 XZzJfRw4
要と高田がウホッ!



・・・・ごめん、言ってみただけなんだ

134:名無しさん@ピンキー
07/11/11 01:51:40 DkVqN9jv
>>133
ついていい冗談と悪い冗談がある







嫌いじゃない

135:名無しさん@ピンキー
07/11/11 13:14:00 sU1sC1F1
阿修羅氏おつですー

136:名無しさん@ピンキー
07/11/11 14:43:31 R/DtpUmz
まとめサイトを見て思ったんだが・・・・
容量って何? ちょっと意味わからないのだが

137:名無しさん@ピンキー
07/11/11 15:28:03 KuRVMZvV
>>136
調べるなりなんなりしろよゆとり

138:名無しさん@ピンキー
07/11/11 15:29:11 euqngWfE
SSじゃなくてhtmlのサイズっぽい。

とりあえず阿修羅氏乙です。

139:名無しさん@ピンキー
07/11/11 15:29:25 KJKU0z26
更新が全然されない保管庫が多いなかで、あれだけの量の更新を今まで続けてきた阿修羅氏って本当に偉大だよな

語彙が乏しいせいでGodJob以上の賛辞が思いつかない

140:名無しさん@ピンキー
07/11/11 15:33:51 CpeWO5RE
阿修羅様お疲れ様です(*_ _)人

>>139
俺も礼を言うぐらいしかできないわ・・・

いつも活用させてもらってます
作者様も阿修羅様もいつもありがとうございます

141:名無しさん@ピンキー
07/11/11 16:19:16 JbjZWkOc
阿修羅様のおかげで神達の修羅場作品をたくさん読めるのは素晴らしい
エロパロ最高のまとめサイトだと私は思っています。これかも頑張って修羅場ってください

142:名無しさん@ピンキー
07/11/11 16:19:20 VNSyYlWr
>>139
GODですか
まぁ周りの保管庫管理人と比べると神だな

143:名無しさん@ピンキー
07/11/11 16:32:17 DdqLXymT
阿修羅さんは現人神

144:名無しさん@ピンキー
07/11/11 23:06:59 tyczNm0m
ジャンル別indexイイ!!
阿修羅さん乙ですー

145:名無しさん@ピンキー
07/11/11 23:22:15 PB1M/i7f
なぜか冬の星空がキモ姉妹に分類されてるのは桜姉と舞がキモ姉妹化するフラグry

146:名無しさん@ピンキー
07/11/11 23:51:14 afrOmhDN
今日は投稿はなしか

147:名無しさん@ピンキー
07/11/12 01:19:24 fb/tX8k9
>>146
まあそんな日もあるさ。まったり待とうぜ。

148:名無しさん@ピンキー
07/11/12 01:19:44 4qRNwIRP
このスレの伸びは異様だよね。前に他の板に投下してた頃は
2~3ヶ月にヒトスレでもなかなかのもんだったもん

149:名無しさん@ピンキー
07/11/12 02:34:01 LSIXiw3n
wktk

150:名無しさん@ピンキー
07/11/12 11:21:41 OlzHhytE
そろそろ、嫉妬の季節だな

151:名無しさん@ピンキー
07/11/12 13:25:50 L2T8qqSz
そうですなー(´∀`)

152:名無しさん@ピンキー
07/11/12 13:30:49 WhiPsM73
クリスマスに別れを告げられ正月はストーカー。
巧妙な策を弄し、よりを戻そうとするも泥棒猫に彼を奪われる。
しかし地道に彼を誘惑してバレンタインに再告白→仲直り。
そんな健気な嫉妬ガール。


153:名無しさん@ピンキー
07/11/12 15:38:39 Wo4dWxV8
>>152
やべ、妄想という名の創作意欲が沸いてきた
今すぐ文章に起こすべきだろうか……

154:名無しさん@ピンキー
07/11/12 15:39:39 DdxCH2mH
節分には鬼退治ならぬ泥棒猫退治だな

155:名無しさん@ピンキー
07/11/12 16:06:14 Gd/1p2Ed
四月になれば進学やらクラス替え
環境が変わって新たな泥棒猫が登場するわけですな

156:名無しさん@ピンキー
07/11/12 16:31:57 JP9BovTo
>>155
姉、妹、幼馴染属性にとっては鬼門の季節だな

157:名無しさん@ピンキー
07/11/12 16:40:47 G/0ycggk
雨の音キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

158:名無しさん@ピンキー
07/11/12 16:51:53 wX8wwypg
>>157
情報㌧!
避難所行ってきたぜ!

159:名無しさん@ピンキー
07/11/12 16:56:40 ZG6IdTBh
シヲンのいじめっぷりにおっきした
修羅場より逆転された時が楽しみ

160:名無しさん@ピンキー
07/11/12 18:17:07 nykeHRqq
むこうに書き込めなかったのでこっちに感想
GJ、ずっと待ってました!服がきれるぜ(ノ∀`)・゚・。
これから思い出の女の子が出る事によってシヲンがどう変わっていくのかが楽しみ、
そのまま暴力が酷くなっていくのか弱気になって尽くすようになるのか、それともまったく別なのか
次もwktkしながら待ってます。

161:名無しさん@ピンキー
07/11/12 18:24:27 df6aO08M
    {     , -'",,.-‐''" ,,.- ` へ.|
ィ彡三ミヽ  `ヽ / / /////   |
彡'⌒ヾミヽ   / /  / / / / /   ,i  |
     ヾ、  / //  / / / / /  ,イ ノ} ノ|
  _   ` / / ,イ/ / { ,!,イ ,イ .///.// |
彡三ミミヽ  / / /l l | Ll,,ィl-ト/| /ノ/,//- |
彡'   ヾ、 | ! { l { |lイ V Vレ | /ノ ノ   |
      ` l l 人、ヽ{V_   _-レ    ー_.  |
,ィ彡三ニミヽ ゙l l { トヾk  -=・=-  -=・=- |  今日も愛しい彼の後を追ってます
彡'      ` ヽヾ{ ヾミヽ`    _L     |   
      _ _ト 、 入.            |
   ,ィ彡'  ̄ ノト, \ \  ー===-'   /|
ミ三彡'ィニニ=- '//ノ  ヽ  }ヽ、     イ l |
  ,ィ彡' r'⌒`''" _   ノ } l ` ー ''"  |/ |
 //  ヽ(  /  ノ ノ ノ ^|       /(二つ
彡'  __y/  _,/ イ_/ { ノ        { (二⊃
  /,フ',イ  / / //"    |、      ,ネ ト、二)
  ({ /:::{ / ノ { {     l ヽ   ´ / `ト-'
  V:::::::ヽ{ {   トヽ__)    l      /   |

162:名無しさん@ピンキー
07/11/12 18:34:32 oWV0uPVY
漏れもwktk

163:名無しさん@ピンキー
07/11/12 19:59:33 EftZ2cez
>>161
何でぴょうがいるんだよw

164:名無しさん@ピンキー
07/11/12 21:13:11 t8HCl4UB
楽しみにしている作品が来るまで俺はキモウト話で盛り上げるぜ


キモウトのお約束事項

大好きなお兄ちゃんを○○にする

165:名無しさん@ピンキー
07/11/12 21:22:24 ZXHMJHyn
日本一の番長にする

166:名無しさん@ピンキー
07/11/12 21:24:22 wX8wwypg
三年で優勝を狙える選手にする

167:名無しさん@ピンキー
07/11/12 21:26:06 Zo78K5ex
具無しのおにぎりスターに育て上げる

168:名無しさん@ピンキー
07/11/12 21:41:24 kMuZfQZN
お兄ちゃんはワシが育てた

169:名無しさん@ピンキー
07/11/12 21:51:39 yjNyEyFP
大好きなお兄ちゃんが寝取られてから腰痛が治った

170:名無しさん@ピンキー
07/11/12 22:01:07 sJp112DB
>>169
過激なプレイばっかしてるからそんなことになるんだよ、しばらく療養しとけ

171:名無しさん@ピンキー
07/11/12 22:34:49 4qRNwIRP
愛してくれてと思って眠れないのでしょうとなる

172:愛しさと心の壁  ◆oNTNicc3Mg
07/11/13 00:43:33 bdz9+ay6
こんにちは。
前スレ>>877の続き投下します。

173:愛しさと心の壁  ◆oNTNicc3Mg
07/11/13 00:45:12 bdz9+ay6

 僕と彼女との、最初で最後のデートはクリスマスイヴだった。

 電車に乗って少し遠出して、僕らは水族館に行った。

 朝の待ち合わせは駅前広場でも、改札前でもなく、電車のホームだった。その理由は、
僕らがこんな日に一緒に居るのを見られたくないから。そのことに少し心は痛んだけれど
も、一ヶ月前から楽しみにしていたその日を、僕は目一杯楽しもうとした。

 その日は、誰にも遠慮なんかしないで僕らは堂々とカップルをした。『カップルをした』
なんて表現はちょっとおかしいものかもしれないけど、それがぴったり来るようなデート
だった。手を繋いで歩いて、水族館なんかに行って、昼ごはんの時に朋子の焼いてきたク
ッキーを食べて、夕陽が沈むのを展望台から眺めて、プレゼントの交換をして、僕は格好
付けて指輪なんかをあげたりして、正真正銘のデートだった。

 帰りの駅までの暗い道を、手を繋いで二人で歩く。

基本的に何もない港町だから、人通りは少ない。

帰りたくないと、そう思った。このまま彼女と二人で何のしがらみもないこんな場所で
生活できたらそれは何て素晴らしいことだろう、そう思った。

 だけど、

「…………アホか」

 そんなの無理に決まってることぐらい、分かっていた。

「どうかした?」
「いや、何でもないよ」
「………そっか」
 
 残り時間は少ない。もう一秒だって朋子の手を離したくなかった。

「…………なあ朋子」
「ん、何?」

 そう言ってこっちを向いた朋子の唇に、さっと自分の唇を重ねた。

 初めての、キス。

 何味かなんて、そんなものは分からなかった。

 ただ二人ともずっと外にいたから、その感触は想像以上に冷たかった。

 顔を離すと、いつもと同じ笑顔の朋子がいた。


174:愛しさと心の壁  ◆oNTNicc3Mg
07/11/13 00:46:22 bdz9+ay6
「…………驚かないんだな」
「まあね、いつかしてくるだろうなとは思ってたから」

 お見通しだったわけだ。僕、カッコ悪。

「ありがと、遼」
「………う、うん」

 僕はその笑顔にどう応えていいか分からなくて、とりあえず頷いていた。

 どうしようもなく好きな、大好きになったその笑顔。

 離したくないと思った。

 本当に、このまま時が止まってしまえばいいと、そう思った。

「今日も星、綺麗だよ」

 そう言って空を見上げる口は、相変わらず半開きで、

「朋子……」

 僕はまた、

「ふあ………ん…………」

 朋子にキスをした。

「ん………んあ……」

 半開きになっていた口に、僕の舌を滑り込ませる。初めてのことで勝手も分からず、た
だ僕は朋子の口の中を嘗め回した。それにすぐに応えてくれる朋子。熱心に、不器用に、
僕らのディープキスは手探りで進んだ。今度は冷たいなんてことはなく、朋子の熱を僕は
存分に味わった。

「はあ……はあ……、これは流石に、ちょっと予想してなかったかも」

 一回なんかじゃ足りなくって、僕は何度も何度も朋子に口付けした。

 寒空の下、抱き締めて、口づけて、離して、またキスして、それを何度も繰り返した。


 結局、帰りの電車は予定より二本も遅らせることになった。




175:愛しさと心の壁  ◆oNTNicc3Mg
07/11/13 00:47:47 bdz9+ay6


 辛い日々は、三学期になってからも相変わらず続いた。

 それからは余計に受験勉強に忙しくなって、電話の頻度すら減っていっていた。この時
の僕の神経は二学期の頃よりさらに磨り減ってしまっていた。会えないのは、近づけない
のは当然だと分かっていても、会いたくて、抱き締めたくて、キスがしたくて。彼女が学
校でいつも見せる笑顔は、当然僕だけに向けられたものなんかじゃない。当たり前のこと
だって分かっている。分かっているのに、他の奴と楽しそうにしているのを見るとどうし
ようもない暗い気持ちが湧き上がってきた。

 友達に気を遣って、みんなとの関係を大事にしたくてこんな風にしているのに、それが
だんだん邪魔なものに見えてきた。僕と朋子が一緒にいるのを妨害する、とてつもなく目
障りなものに見えてきた。


 それは久しぶりに、いつものメンツで放課後に話しているときのことだった。

「しかしまあ、もうちょっとで卒業だね~」
「そうだねー」

 そんな別に何でもない会話。だけど朋子はみんなといる時間を本当に楽しんでいて、そ
の笑顔は久しぶりに見るとても明るいもので、僕がどんなに頑張っても僕一人じゃ彼女に
は与えられないもので、そのことが気に障った。

 何だよ、そんな楽しそうな顔して。僕といるときなんかよりよっぽど楽しそうじゃないか。

「はやいなー」

 暗い、汚い気持ちが胸の奥から物凄い勢いで湧き出してきて、どうにも止まってくれな
かった。

「うん、ほんのちょっと前に入学してきた気がするもん」

 一体僕は何のために色んなことを我慢してるんだよ。こんな連中とヘラヘラ笑うためか?
 違う、朋子と一緒にいたいからだ。でも我慢したって我慢したって、ちっとも僕は報われ
ていないじゃないか。

「卒業なんかしたくないよねー」
「いや、お前は受験したくないだけだろ」
「あはっ、ばれた?」

 何だよこれ、こんな生活早く終わってしまえ。こんな糞ったれた学校生活を終わらせて、
早く高校に行ってしまいたい。

「それにみんなと別れるのも寂しいしね……」

 早くお前らなんかとは別れたいね、とっとと縁を切りたいね、どっか行っちまえ、お前
ら俺の邪魔すんなよ。


176:愛しさと心の壁  ◆oNTNicc3Mg
07/11/13 00:50:03 bdz9+ay6
「ねえ、中原?」

 なあ朋子、中原なんて呼ばないでくれよ。そんな風に呼ばれたら俺は泣いてしまう。

「どうしちゃったの? さっきからずっと黙っちゃって」

 喋りたくないからだよ。

「変なもんでも食ったんじゃねーの?」

 アハハハと笑い合う級友たち。その笑顔が、何も知らない呑気な笑い声が、どうしよう
もなく気に食わなかった。

「おいおい、大丈夫かよ?」

 笑いながら僕の肩に手をかけようとする安田の手を、僕は払いのけた。

「………やめろよ」

 自然と口から言葉が出ていた。場が、凍った。

「な、なかはら?」

 皆が脅えたような目で僕の方を見てくる。

「………俺は別に、卒業なんて寂しくなんかない」

 むしろお前らと別れられて清々するくらいだ。

「正直早く高校に行きたいくらいだ」

 アハハ、和やか談笑ムードが僕のせいで台無しだ。ざまあ見ろ。

「とっとと卒業して、お前らと離れたい」

 お前らなんか大っ嫌いだ、死んでしまえ。


177:愛しさと心の壁  ◆oNTNicc3Mg
07/11/13 00:50:54 bdz9+ay6
「遼………」
「――っ!!!」

 その声で僕は正気を取り戻した。

 彼女が、朋子が僕を泣きそうな目で見ている。

 何で? どうして? こんな顔させたくないから、僕は我慢して、朋子の笑顔が僕は好
きだったから、好きだったから――
「………ごめんっ、帰る!!」

 荷物を持って、そこから急いで僕は逃げた。

 走った走った走った、とにかく何も考えたくなかったから。

 廊下を歩く生徒とぶつかる。でもそんなの関係ない。僕は走らなきゃ。

『遼………』

 ――――嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
そんな顔はそんな目は見たくない見たくないんだ見たくないんだよ!!!!!!!!!
誰がさせたんだよ? 僕だ、僕なんだ違う僕じゃないいいやお前だお前だよお前がお前が
お前がお前がお前がお前がお前がお前がお前がお前がお前がお前が!!!!!!

「ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

 僕は、駄目だ。

 駄目人間だ。

 生きてる価値なんかない駄目人間だ。

 死んでしまえばいい。死ンデしまえばイイ。




 ダメニンゲンナンダ。





178:愛しさと心の壁  ◆oNTNicc3Mg
07/11/13 00:51:52 bdz9+ay6


「中原、最近頑張ってるな」
「はあ」
「この調子なら、志望校もう一ランク上げてもいいんじゃないか?」
「じゃあ、そうします」
「何だその言い草は。自分の進路なんだぞ?」
「はい、そうっすね」
「ちゃんと考えておけよ」
「はい、分かりました」

 それから僕は、とにかく勉強をした。睡眠不足になって倒れるまで、ひたすら机に向か
った。集中して勉強している間は、何もかも忘れられたから。

 ―――あれがあった晩に彼女と電話で話して、僕と彼女の関係は終わった。

 僕はもう、彼女と一緒にいていい人間ではないのだ。

 彼女の大事な場所を、僕は壊した。自分勝手で、わがままな気持ちから、僕はそれを壊
してしまった。

 決して許されていいことなんかじゃない。

 僕はもう、人に好きになってもらう資格なんてないのだ。

 僕はもう恋なんてしないんじゃないか、そう思った。彼女以外の人を好きにはならない
だろうし、彼女以外の人を好きになりたくなかった。

 ―――僕はここで止まっていよう、そう思った。

 倒れたとき、夢に彼女が出てきたときは、泣いた。悲しくて、寂しくて、自分が許せな
くて、とにかく泣いた。

 それでも勉強して、必死に現実逃避をしたお陰で、僕は県内でも有数の進学校に合格す
ることが出来た。両親はとても喜んでいたが僕はちっとも嬉しくなんかなかった。


 それでも、あそこにいたメンツ全員と進学先が違ってよかった。それだけは思った。



179:愛しさと心の壁  ◆oNTNicc3Mg
07/11/13 00:54:05 bdz9+ay6
以上で今回分投下終了です。
回想編はここまでで、次からは元のお話に戻ります。
それでは次回もよろしくお願いします。

180:名無しさん@ピンキー
07/11/13 01:19:30 DAYleD29
雨の音の作者さんがこちらへの転載お願いしてるけど

181:名無しさん@ピンキー
07/11/13 01:20:19 pP1lsZpX
>>179
GJ!

182:名無しさん@ピンキー
07/11/13 01:20:54 DAYleD29
途中で送信しちゃった。
雨の音の作者さんがこちらへの転載お願いしてるけど
されてないのは何か理由があるの? みんなめんどくさがってるだけ?

183:名無しさん@ピンキー
07/11/13 01:24:06 8/7Cq7/W
>>182
ヒント:携帯厨
明日になればPC使えるからタイミング見て転載するよ

184:名無しさん@ピンキー
07/11/13 01:24:45 Ihi6N0ZC
>>182
多分、皆内容に夢中で気付いてないっぽい・・・
俺も今言われて気付いたしw
んじゃ代わりに転載する

185:代理
07/11/13 01:26:01 Ihi6N0ZC
雨の音


パーティー会場に鳴り響いていたヒビキのヴァイオリンの演奏が終わると、
すぐにその場は拍手の音で埋め尽くされた。

次々と響の側に人が集まる。
まずは、年配の、パーティーの主だった人達から挨拶を受ける。
誰もかしこも響の才能を褒め称えている。
響も彼らに笑顔で受け答えを返している。

そんな響を、シヲンは冷たい目でみていた。
ヘラヘラ笑って、ふん、間抜けな面。

あくびをかみ殺して、時計を見る。
まだまだ帰る時間には遠い。
退屈だ。
あと二時間近く、ここに居なきゃないけないの?

うんざりしながら、視線を響の方に戻す。
途端、シヲンの形のいい眉が寄せられた。

響の周りに、多くの女の子が寄ってきていた。
彼女たちも、響とシヲン同様、親に連れられてここに来ているのだろう。
彼女達は、馴れ馴れしく響に話しかける。

今日のバイオリンもステキだった。
私にもバイオリン教えてくださらない?
こんど、わたくしの誕生パーティーをするんですけど、ぜひいらしてください。
などなど。

今、彼女達にとって、響はちょっとしたアイドルだった。
幼い頃、両親を失い、その志を継いで、自らも音楽家を目指し、その才能を
開花させつつある少年。
その生い立ちに加え、響は見た目も悪くない。
それこそ、ちょっと古臭いが、少女趣味な話のヒーローのようだ。
まだ十代の少女たちが熱を上げるのもしょうがないかも知れない。

186:代理
07/11/13 01:26:31 Ihi6N0ZC
シヲンがカリ、と爪を噛む。
傍目にも、どんどんと機嫌が悪くなっているのが分かる。

ふん、間抜けな面。
そうやって頭の緩い女に囲まれていい気になるなんて、どれだけ低脳なのかしら。
いい気分なんでしょうね、バカヒビキ。

そのシヲンの不機嫌な視線に気が付いたのか、響がシヲンのほうに振り返った。
響と目が合うと、シヲンは眉根を寄せた。
自分が今、機嫌が悪いと教えてやるためだ。
そうすれば、響はいつもおずおずと自分に注意を向ける。
さもなくば、どんなとばっちりを受けるか分からないからだ。

それを分かっているので、シヲンはすっと歩みだし,会場を後にする。
はあ、と溜息をつき、響はシヲンの後を追う。

シヲンに睨まれただけで、演奏後の高揚感も消え去り、落ち着けなくなった。
自分の周りに居た少女たちが、引き止めてくれるが、それを振り払い、
慌ててシヲンを追いかける。

会場をでて、エレベーターに向かうが、シヲンは降りた後なのか、既に居なかった。

シヲンに遅れて、響が地下駐車場に停めていた清涼院家のリムジンに乗り込むなり、シヲンに
わき腹を蹴られた。
「…遅い」
「ん…ゴメン、シヲンが出て行くのみて、すぐ追いかけたんだけど…」
「ふん」
再び、蹴られた。

リムジンが出て、しばらく響もシヲンも何も話さない。
重苦しい雰囲気だが、こういったとき、響からシヲンに話しかけることは無い。
何を言っても、シヲンが痛めつけてくる理由を作り上げるからだ。

187:代理
07/11/13 01:27:03 Ihi6N0ZC
「…くさい」
響が、窓の外を見ていると、シヲンが呟いた。
「あんた、くさい」
急に話しかけられ、意味がわからずにいると、
「嫌な香水の匂いがする……あんたからよ」

あ、と思いつく。
確かに、バイオリンの演奏が終わった後に話しかけてきた女の子の
一人から、劇団四季のチケットS席を貰ったのだ。
そのチケットが入った封筒に、何か花っぽい匂いのする香水が掛けられていた。

シヲンが寄ってきて、響のスーツの前をはだけ、くんくんと匂いの元をたどる。
すぐに内ポケットの中にある封筒を見つけ出した。

ふん、と鼻を鳴らし、それを取り上げる。
何するんだよ、と抵抗しようとしても、不機嫌な顔で睨まれると、心が萎縮してしまう。

封筒の封をきり、中身を見るシヲン。
そこにはチケットに加え、手紙のようなものもあった。
そんなものが入ってるのを響は知らなかったが、シヲンはそれをみると
「…ふん、盛りのついた、メス豚みたい」
と呟いた。
それは響の耳まで届かなかったが、シヲンはその手紙を、チケットとともに一気に破り裂き、リムジンの窓から
投げ捨てた。

「おまえ、何すんだよ!」
チケットを破られた響がシヲンの肩を掴んだが、シヲンに睨まれ、
「…うるさい」
と呟かれただけで、もう抵抗する気が萎んでしまった。

188:代理
07/11/13 01:27:36 Ihi6N0ZC
がくりと力が抜けた響の首を掴み、彼の体を横倒しにし、その上に馬乗りになる。
そしていつもの様に、幼い頃からのように、彼のシャツを強引に引きちぎり、はだけさせる。
小さい頃と違い、その上半身は、痩せてはいるが既に男のものになっていた。

そこに、ぐに、と爪を立て、そのまま指を下げる。
もう何十本と作られた、みみずばれのような痕。

「あんた、この封筒の女に、なかなか調子のいい事言ってたみたいね」
「わすれたの?あんたはこの清涼院家の“物”なんだから」
「勘違いしないように。あんたに自由なんて、そこらの首輪をつけた犬ほどにもないんだから」
「……だから」 他ノ、女ナンカ、見テイイワケナイデショウ?

言葉のたびに、響の胸に腹に、赤い線が走る。

シヲンにとって、いつの頃からか、この行為は響への正妻行為ではなく、自分の
性的な興奮を引き出すものになっていた。
こうして響を痛めつけていると、自分の心臓が早くなるのが分かる。
吐く息が湿っぽくなる。
響にまたがっている下半身が、疼く。
響の体に当たっている股間を、動かしたい衝動を何とかこらえる。

自分にまたがるシヲンの顔を見上げる。
この少女は出会った時から変わらず美しい。
雪のような肌。桜色の唇。
大きな瞳にとても長い睫毛。
月明かりに映える流れる黒髪。
それなのに、響にとって彼女の姿は恐ろしいものに写る。

189:代理
07/11/13 01:29:16 Ihi6N0ZC
響は何度もシヲンをどかせようと手を動かそうとした。
なのに、手が強張り、動かせない。

考えれば分かる話だが、今の響とシヲンでは、体格に性差が表れ始めている。
加えて、響は毎日体力づくりの為のトレーニングもしているのに対し、シヲンは毎日を
怠惰にすごしているだけだ。
もし、響が本気でシヲンに掴みかかれば、あっけなく逆転できるはずだ。
なのに、出来ない。

心に、刻み付けられたのだ。
この少女への萎縮を。
できることは、早くシヲンが飽きるのを待つことぐらい。

響は目をつぶり、顔をシヲンから逸らす。
そして思う。
自分はいつ、この少女から逃げれるのか。
いつか、シヲンに刃向かう勇気を取り戻せる日が来るのかと。

意外と早く、その日は来る。
金髪の少女との再会は、近い。

190:代理終了
07/11/13 01:30:41 Ihi6N0ZC
今回避難所に投下されてる分はこれで転載終了
そんでもって次回にwktk

191:名無しさん@ピンキー
07/11/13 01:44:02 DAYleD29
>>190
どうもすいません。
転載して怒られたらどうしようとか無駄な心配してましたw

192:名無しさん@ピンキー
07/11/13 01:55:43 Q18fRKjN
>シヲンにとって、いつの頃からか、この行為は響への正妻行為

         正 妻 行 為

なんたる誤字ッ……!

(;´Д`)…ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ

193:名無しさん@ピンキー
07/11/13 02:06:55 rPnxJXCS
これは誤字などではあらぬ…!

194:名無しさん@ピンキー
07/11/13 02:09:44 cENhIeg5
こいつら今中学生くらいだっけ?

195:名無しさん@ピンキー
07/11/13 02:13:29 +sVBvH7Y
シヲンって厨二臭い

196:初投稿 ◆yYT/u4PSNE
07/11/13 03:08:07 ipaFxFMd
初投稿です。
指摘、アドバイス等大歓迎です。
というより質向上のためどうかアドバイスしてください。
とりあえず導入部分を書いてみたのでよろしくおねがいします。


197:アイしてください ◆yYT/u4PSNE
07/11/13 03:10:34 ipaFxFMd
桜が舞っている。
人によっては足を止め、ボーっと眺めていたくなるような光景なのだろうが
あいにく俺にはそんな美的センスは無い。っていうよりそんな時間は無い。
なぜなら...
「たけちゃん、間に合いそう?」
「いや、このままだと滑り込みアウトだな」
「えー、もうそんな時間なの。私今日は早起きしたはずなのに」
「お前が調子に乗ってご飯3杯もお替りしたからだろ。」
「えーー、何でそのこと知ってるの。もしかして覗き?」
「ちげーよ。待ってる間にお前のおばさんから聞いたんだよ。そんなことよりとにかく走るぞ。
これじゃあまた遅刻しちまう」
そう言って俺たちは学校に向かって走り始めた。

俺の名前は山本 武、高校2年生だ。
となりで走っているやつは三島 春香。
俺より1つ年下の高校1年生だが、見た目にはせいぜい中学2年生くらいにしか見えない、
そんなバツグンの低身長、幼児体型を誇る俺の幼馴染だ。

家も隣なので二人で登校しているのだが、今日みたいに春香に巻き込まれ遅刻するのが
もはや日常となっている。中学生のころ遅刻するのが嫌で、1回だけ春香を置いて
(それでも20分は待った)一人で学校に行ったことがあるが、そのあと2週間春香は機嫌を悪くし、
機嫌を直すために結局パフェ3杯&今後はどんなことがあっても2人で学校に行くことを義務付けられて
しまった。俺は悪くないと思って拒否しようとしたが、その時の春香はものすごく怖く、全く
反論できなかった。我ながら情けない。
それ以降どんなに春香が遅刻しそうでも毎日2人で登校するようになった。
「わっ」春香が脚をもつれさせ、転びそうになった。
とっさに腕で支える。
「大丈夫か?」
「うん、ありがとう..っ痛」
どうやら足をくじいてしまったらしい。これ以上走るのは無理だろう。
「ほら、肩使え」
とりあえず肩を貸す。走ったおかげでここからなら歩いても何とか間に合うだろう。
「え、でも...」
「いいから、このままじゃお前動けないだろ」
「うん」
怪我したというのに何がうれしいのかそこからの春香はずっとにやけていた。


198:アイしてください ◆yYT/u4PSNE
07/11/13 03:11:36 ipaFxFMd
校門に着いたところで予鈴が鳴った。
とりあえず春香を保健室まで連れて行く。
「じゃあね、たけちゃん。またお昼ね。」
「ああ、じゃあな。気をつけろよ」
春香にそう言って俺は自分の教室へ走った。間に合えばいいんだが...

教室に入り、先生が来ていないかどうか確認する。よし、まだ大丈夫だ。
さすがに3日連続で遅刻は気まずいからな。
「おはよう武、ぎりぎりセーフだね。今日も春香ちゃんと2人で登校かい?」
「ああ。そのせいでまた遅刻寸前だ」
こいつは 佐野 優。俺のダチだ。成績優秀で顔も性格もいい、男の願望を実体化
させたような男だ。当然もて、美人な彼女もいる、そんなうらやましすぎる男だ。
なんか羨ましすぎて殺意が沸いてきた。
「まったく、あいかわらずうらやましいくらいラブラブだね、君たちは」
そんなことを俺が考えていると知ってか知らずか佐野は
能天気そうな顔をしてアホなことをほざきやがった。
きっと脳みそが腐りかかっているのだろう。
とりあえず殴ろうか?

「そういえば今日うちのクラスに転入生が来るって知ってた?」
ちっ、殴る機会を逸した。運のいい野郎だ。
「へー、こんな春先に珍しいな。どんな奴だろう?」
とりあえず話を合わせておく。
「さあ。噂では前の学校を牛耳っていた不良とか、かなり電波の入ったオタクとか
 言われてるけど」

どっちだよ!つーかどっちにしろロクな奴じゃねーな。

「まあもうすぐ教室に来るはずだし、その時分かるよ」

そういうと佐野は自分の席に戻っていった。
同時に先生も入ってきた。

            
        



199:アイしてください ◆yYT/u4PSNE
07/11/13 03:12:55 ipaFxFMd
「えー、これからHRを始ます。みんな知っているかもしれないけど今日から
うちのクラスに転入生が来ることになりましたので、これから自己紹介してもらいます。
じゃあ高瀬さん、入ってきて」

事前情報からその「高瀬」とやらがろくでもない奴というのは分かっている。
変な因縁をつけられないようにとりあえず下を向いとこう。

教室のドアが開く音がした。どうやら自己紹介が始まるらしい。
「皆様、はじめまして」

...あれ、女の声じゃね?

「今日からこの学校に転入させていただくことになりました高瀬 睦美と申します。
まだこの学校に入ったばかりで分からないことがたくさんありますが、よろしくお願いします」
...言葉遣いも丁寧だし。どこら辺が不良でどこら辺が電波なんだ?
しかも『睦美』って聞いたことあるような...
おそるおそる顔を上げてみると、黒板の前にはきれいでスタイルの良い、そして懐かしい
女性が立っていた。

あちらも俺に気づいたようで、驚いたように眼を見開いた後、うれしそうに微笑んだ。
高瀬『睦美』 彼女は3年前に親の仕事の都合で引っ越してしまった俺のもう一人の「幼馴染」だ。
父親が資産家で母親が超人気デザイナーという大金持ち一家の一人娘で、小さい頃よく一緒に
遊んでいたのを覚えている。小学校に入ってからは気恥ずかしさからおおっぴらには遊べなかったが

それでもとても仲が良かった。

彼女が引っ越すと聞いたときは本当に悲しかった覚えがある。

しかし彼女の名前は佐藤『睦美』 だったはずだが...何があったのだろう?

「じゃあ紹介も済んだし高瀬さんは山本君の隣の席に座って下さい。では、1限の先生が
来るまで待っていてくださいね」
そういうと先生は教室を出て行った。

睦美は隣の席に座るとまた微笑んで言った。

「よろしくお願いします、山本君」
「ああ、よろしくな。えーと...」
「昔みたいに睦美って呼んでいいですよ」
「じゃあ俺のことも昔みたいに呼んでくれ。『山本君』なんて
呼ばれたら居心地が悪すぎる」
「分かりました、じゃあよろしくお願いします、たけしくん」
そういってまた睦美は微笑んだ。
「ああ、よろしくな。睦美」
俺は照れて少し顔を背けながら答えた。
なぜ照れたって?
睦美の笑みは何度見ても綺麗だな、なんてらしくもないことを不覚にも思って
しまったからだよ。
        

200:アイしてください ◆yYT/u4PSNE
07/11/13 03:13:38 ipaFxFMd
 1限が終わり休み時間に入ると、睦美の席に多くのクラスメートが集まった。

「どこから来たの?」
「何で引っ越してきたの?」
「好きなものは?」
「趣味は?」

などなど色々な質問をされている。
そんなに同時に質問したら答えれるモンも答えられねーだろ、っと少々呆れて
眺めていると、今度は

「そういえば高瀬さん、うちの学校のこと良く知らないよね。俺が案内するよ」
「いや、僕がします。」
「まて、高瀬さんは俺が案内する」
...暴動でも発生しそうな空気になってきた。まあ睦美は本当に美人になったし
気持ちは分かるがな。

こんなことを考えていると、困り顔の睦美と眼が合った。

睦美は少し思案顔になった後、名案でも思いついたかのように顔を輝かせながら言った。

「たけしくん、お昼休み暇ですか?もしよかったら学校を案内してほしいんですけど」

教室の空気が急に重くなった。おい、そこ、なぜ俺を睨みつける。

「あー、特に用事も無いし別にいいが」
できる限り平静な態度で答えた。

「本当ですか、じゃあおねがいします。約束ですよ」
そういって睦美は教室の外に出て行った。

それを見届けた後だれかがポツリとつぶやいた。
「今、高瀬さん、山本のこと『たけしくん』って呼んでなかったか」
...気のせいだ。
「春香ちゃんだけで飽き足らず、高瀬さんにも手を出すとはいい御身分だなぁ」
...春香とも睦美とも幼馴染なだけだ。
「どういうことか説明してもらおうか、『たけしくん』」
...説明するからとりあえずこれ以上殺意のこもった目で俺を見るな。
               


201:アイしてください ◆yYT/u4PSNE
07/11/13 03:15:04 ipaFxFMd
その後俺と睦美がただの幼馴染だということをできるだけ丁寧に説明したが...
「あんな美人と幼馴染だと!許せん!」とか
「神よ、あの女たらしに天罰を!」とか
「許してほしかったら高瀬さんを紹介してくれ」とか2限が始まるまで好き勝手言われ続けた。
               ・
               ・
               ・
2限が終わるとすぐに、睦美が話しかけてきた。
「たけしくん、じゃあ学校案内よろしくお願いします」
分かった分かった、そう急かすな。
睦美に半ば引っ張られながら教室の外に出る。
「じゃあどこか行ってみたい場所あるか?そんな特徴もない学校だけど」

「そうですね、お腹も空きましたし学食とかありますか?」

「ああ、あるよ。じゃあ行って見るか。」

ってあれ、なんか忘れてるような...
「たけちゃん、ご飯に行こう♪ってあれ、なに、その女。そんなに近くにいて暑苦しくない?」

そうだ、春香に睦美のこと教えるの忘れてた。

にしても上機嫌かと思ったら一瞬で攻撃的になったな、おい。

「お久しぶりです三島さん、睦美です。今たけしくんに学校案内してもらってるんです

これから2人で食事を取るつもりなんです、では」

あれ?睦美もなんかよそよそしいな。

「あー、あのめすね...いや、むつみさん、ひさしぶり。でもたけちゃんは私と

お昼を一緒に取る事になっているの。残念だけどあなたと食事なんてできないの」

「でもたけしくんが今日は暇だから1日中学校を案内してくれるって約束してくれましたよ。

春香さんこそ諦めてください」

いや、睦美、俺1日中なんて言ったか?

あー、そういえば何故か春香と睦美は昔から仲が悪かったな。それで未だにお互いに

苦手意識を持っているんだな。じゃあここは...

「まあまあ、じゃあせっかくだし幼馴染3人集まったんだから3人で食事にしようぜ」
        


202: ◆yYT/u4PSNE
07/11/13 03:16:04 ipaFxFMd
とりあえずここまでが導入です。
どうかアドバイスよろしくお願いします。

203:名無しさん@ピンキー
07/11/13 03:17:31 8eq7z62H
とりあえずsageろ

204: ◆yYT/u4PSNE
07/11/13 03:24:33 ipaFxFMd
>>203
すみません、次回から気をつけます。

205:名無しさん@ピンキー
07/11/13 04:08:10 3PMMSH1Q
>>179
GJ


206:名無しさん@ピンキー
07/11/13 05:13:59 LnRViqQ5
( ;∀;)イイハナシッテコトデイイノカナー

207:名無しさん@ピンキー
07/11/13 07:19:32 IoDbkeSN
甘獄と青って凄い良い話だな

208:名無しさん@ピンキー
07/11/13 07:23:42 xoZhPkKm
あの監獄都市を舞台にしたのは別すれにもあったはず
更新とまってるけどね

209:名無しさん@ピンキー
07/11/13 07:30:03 IoDbkeSN
そうなの?
読んでみたいなぁ


210:名無しさん@ピンキー
07/11/13 09:49:46 h5pojYSy
幼馴染VS再会した幼馴染
続きがすごく楽しみだGJ!!
イキナリ初回から修羅場ってるのもサイコーだぜぃ!

211:名無しさん@ピンキー
07/11/13 11:43:10 zO9AOB26
今日はヒトデ祭りだぜ!!

212:名無しさん@ピンキー
07/11/13 16:56:00 OkFpU1o6
     /: : : : : : : : : : : :/ : : : : : :ヽ: : : : :ヽ: : : : : ヽ
    / /: : : : : : :|: : :i: : :|: : : : : :| : : \ : : : \: : : .:ハ
    / /: : : : : : : : : : i : :ハ: : : : : | \: : :\: : : :} .: .: .:|
    /: : : : : |: : : : : :| : :lハ.: : : :|、_|.:ヽ: : :ハ.: : :| : : ||
   ,.: .:| : : : |: : :l : : | : :レ! ヽ: : :ト、:l: ̄',:丁| : : | : : ト|.
   | :/| : : : |: .:∧ :イ : ト|  \.:!    ∨ | : :/: : / | ワンツー ワンツー ワンツー
    ∨ l : : :|: : : ト、|\|    ヽ x=ミ、 | :/: v‐、.:L、
     __レ-v-ヽ : :| ,x≠ミ ,        jイ/^i  l |    
    :! .', ', V\ゝ′   _       /|  l   |  |'^',
  ,. -|  |  |  ト: : ゝ     {/ ヽ    /: |  |   |  |  |.
  l  |  |  |  |: >‐ >、    ー'   r く : :|  |   |  |  l.
  l  |  |  |  |/  / :ト、≧ュ、 _. イ:ハ  `:|  |   |  |  ト、
 ./|  |  l  l  '  {ト、|: :V::::::::::::::::::/: :ハ  '、―‐―|:::ト、
 |::|      /   |:}::〉 : :V:::::::::::::/: ::|::ハ   ヽニニ二二.|ハ|:::|、
 ト:|  ヽ.       /::/ : : : ト、:::::: / : : ト、〈}__>―‐ |ノ::イ
 \ヽ        ,/::イ\ : : ト、V::/ : : : |:::\    ___/:://|

213:名無しさん@ピンキー
07/11/13 20:42:31 DcymigRK
やっ。スレがちょっと違うから
ヒトデはあっちのスレです

214:名無しさん@ピンキー
07/11/13 21:55:13 oRiVjFp4
星空wktk

215: ◆yYT/u4PSNE
07/11/13 23:05:56 ipaFxFMd
>>210
ありがとうございます。
ただsage忘れたり三点リーダの使い方間違えていたり改行が変だったりと
基本の部分がなっていないようなので、少し勉強しなおしてから続きを
書かせていただきたいと思います。

216:名無しさん@ピンキー
07/11/14 01:23:37 tYRNWeZG
>>215待ってるよ!!!!!!!

217:名無しさん@ピンキー
07/11/14 02:15:18 Bc4k+cVR
蒼天の夢を待ってるのは俺だけじゃないって信じてる。

218:名無しさん@ピンキー
07/11/14 03:11:39 C/cMf1xi
アドバイスくれというので叩かれるのを覚悟で傲慢なことを言うが、
キャラ設定は箇条書きみたいでなく、話の流れの中で浮いてくるように表現した方が良作になるよ

219:名無しさん@ピンキー
07/11/14 03:54:10 0BP5Ii7t
まぁ罵詈雑言くらい受けた方が成長するかもね
たんなる誹謗中傷じゃあムカツクだけだけど
まぁ俺に言えることじゃないっすけど

220:名無しさん@ピンキー
07/11/14 15:18:26 MdO/XukK
ここも一気に寂れてきたな終焉が近いぜ

221:名無しさん@ピンキー
07/11/14 15:24:28 tYRNWeZG
うひゃああああああああああああああああ

222:名無しさん@ピンキー
07/11/14 16:20:19 v0ryyjPv
何ヶ月も前から、時々>>220みたいな事を言う奴がいるんだよな。
そう簡単にこのスレが終わる訳ないだろ。

223:名無しさん@ピンキー
07/11/14 16:25:21 0Hr21I9Q
反応するなよ。

224:名無しさん@ピンキー
07/11/14 17:38:09 WSHoKPrL
話が書けないなら妄想を書き込むんだ

225:名無しさん@ピンキー
07/11/14 17:58:03 4ueZEB/3
でわ妄想を
自分に依存させる為、周りの人間を裏で操り主人公をいじめさせて、庇う→慰めるのコンボを使う完璧っぽい幼なじみと、
いじめを疑問に思って、主人公の身の回りを調べるうちに好きになっていき、私が護らなくちゃ…っていう女教師がみたい

226:名無しさん@ピンキー
07/11/14 18:39:28 aVrdai3/
自分の日本語の拙さに絶望し、そしてその負の感情はくだらない嫉妬になり、ただただ荒らすことしか出来ない女が主人公。

結局最後まで自分の正しさを叫んで死んでいく。誰にも理解されず。自分の間違いも考えず、人のことも考えられず。

そんなグッドエンドの話が読みたい。

227: ◆SVNDcoHudE
07/11/14 20:02:31 PoTpN05/
投下します

228:冬の星空 ◆SVNDcoHudE
07/11/14 20:03:54 PoTpN05/
―なんてこった。ホントに予想通りになってしまった。

目の前では、秋穂が複数の女子に囲まれ、体育館の壁に追い詰められていた。
女子達は皆口々に秋穂を罵りながら、ゆっくり秋穂に詰め寄っていく。
まずい。これは絶対やばい。
なんでこんなことになってるのか全然分からないけど、やばい状況であることは理解できる。

「やめろ!!」

思わず口を出た僕の言葉に、女子達が一斉に振り返る。
ほとんど見たことない顔だ。別のクラスの女子か?
いや、二人だけ、秋穂のすぐ近くにいるあの二人だけ、僕は見覚えがある。
いつも美希と一緒にいる、あの二人。
常にうちのクラスの中心にいる、あの二人。
いつも僕をバカにしている、あの二人。
そして、秋穂をイジメていたっていうあの二人。
村田さんと戸田さんだ。
「…………っ!」
そう理解した途端、この状況に対する答えが、一瞬で頭の中に導き出された。
あの話は本当だったんだ。
この二人は、秋穂をイジメていた。それも、こんな大勢で。
そして今また、同じことをしようとしていた。
なんでだ…?なんで今なんだ?
どういう理由で、今また秋穂を狙うんだ?
……ほんとは分かってる。理解したくないけど、この状況がそう言ってる。

美希だ。美希がやらせてるんだ。

「秋穂に手を出すな!そんなこと、絶対僕が許さない!」
気づいたときには、そう叫んでいた。
女子達の顔を見回し、一人一人睨みつける。


229:冬の星空 ◆SVNDcoHudE
07/11/14 20:05:11 PoTpN05/
ここに美希はいない。どこかに隠れているとか、そんな気配もない。
もしかしたら美希は関係ないのかもしれない。
村田さんと戸田さんの単独犯なのかもしれない。
…でも、それもただの勝手な思い込みなんだって事、僕は気づいてる。
この感覚、このざわつき、この不快感。
怒りだ。とんでもない怒りが、僕を支配しようとしてる。
「は?山下?」
「なによあんた。なんでこんなとこいるわけ?」
僕の叫び声にもまるでひるまず、女子達は僕を睨み返してくる。
「そんなことどうでもいい。秋穂から離れろ」
そっけない僕の返事に、いよいよ彼女達の表情が強張っていく。
「なんなのあんたマジで!」
「これ私達の問題なんだけど!?」
「ウザッ!関係ないのに口出しすんなっての!」
「何様よあんた!」
「ホントわけわかんないヤツ!さっさと消えなさいよ!」
まるで打ち合わせをしてきたかのように、彼女達の言葉はまるで被らない。
ひとりひとりが強烈な悪意を持って、僕を罵ってくる。
…なるほど。確かにこれじゃあ男は勝てない。
口げんかで女に勝てる男なんて、この世にそうそういないだろう。
でも、だからってここでひるむわけにはいかない。
僕だってもう、我慢の限界なんだ。
「関係なくなんかない!秋穂は僕の…!」
「はあ?なんなのよ!」
「秋穂は……秋穂は……」
……なんなんだろう。秋穂は僕にとってなんなんだろう。
あの日から僕らは変わった。
肌を重ねて、お互いを求めあうようになった。
だけど…僕の恋人は美希だ。じゃあ秋穂は?
秋穂は、僕の…僕の……
「僕の、大事な人だ!だから手を出すな!」

230:冬の星空 ◆SVNDcoHudE
07/11/14 20:05:56 PoTpN05/
僕の再三の大声に驚いたのか、彼女達の動きが一瞬止まった。
チャンスだ!
「ちょっ、ちょっと!なにすんのよ!」
秋穂を囲むように立っている彼女達を、無理やり押しのける。
それを見て、最も秋穂に近い位置にいる村田さんが僕の前に立ち塞がった。
「………………」
無言で村田さんを見下ろし、威圧する。
だけど、村田さんは全然ひるまない。
むしろさらに強く、僕を睨んでくる。
「……どいてくれ」
「嫌よ。あんたが消えなさいよ」
決して気圧されず、僕と秋穂の間に立つ村田さん。
仕方ない。あんまり女の子に手は出したくないんだけど……
「ごめん、村田さん。どいてもらうよ」
「えっ?……きゃっ!」
瞬間的にひるんだ村田さんを、勢いよく突き飛ばす。
もちろん極力手加減はした。
だけど、それでも村田さんの体は軽く吹っ飛んでしまった。
「いった~い…」
「だいじょぶ!?涼子」
慌てて戸田さんが村田さんに駆け寄る。
そのまま寄り添うようにして、僕を睨みつけてくる。
でもそんなのかまってられない。今はこっちが優先だ。
「だいじょぶ…?秋穂?」
警戒されないように、壁に張り付いたままの秋穂にゆっくり手を伸ばす。
「……うん、だいじょうぶ。ありがとう、要君」
ほっとしたような笑顔を見せ、僕の手を取る秋穂。
だけどその手は、細かく震えていた。
…そりゃそうだろう。こんな人数に囲まれて平気でいられるわけがない。
ましてや昔自分をいじめていた相手だ。怖くないわけない。
また同じような目にあうかもしれないって思うのも、無理はない。


231:冬の星空 ◆SVNDcoHudE
07/11/14 20:06:43 PoTpN05/
「要君…」
くそっ!こいつら……許せない!
秋穂の手をしっかり握りながら、ゆっくりと振り返る。
そのまま、僕達の様子を見ていた女子達を今度こそ本気で睨みつける。
「うっ……!」
「な、なによ……」
今度は本当にひるんだのか、彼女達は徐々に後ずさり始めた。
村田さんと戸田さんも少し怯えたような表情になる。
「今後一切こういうことするな!もし次、こんなことしたら絶対に許さないからな!」
ありったけの敵意をこめて、彼女達全員を威嚇する。
「……っ!!」
「返事は!」
「…………っ」
「……わかったわよ」
戸田さんが悔しそうに唇をかみ締める。
「村田さんは?」
「…わかった!わかったわよ!」
村田さんも戸田さんや周りの皆を見て、諦めたように目を伏せる。
「よし。約束したからな!絶対に守れよ!……行こう、秋穂」
「…うんっ!」
秋穂の手を引き、女子達の輪から抜け出る。
途中、まだ何人かの女子が僕を睨みつけてきたが、こっちが睨み返したらすぐに目を逸らした。
こういう時だけは、自分の悪評にも感謝するしかない。
…そうだ、まだ聞いておかなきゃいけないことがある。
あまり気が進まないけど、確認だけはしておかなきゃ。
校舎へ向かっていた足を止め、うなだれている戸田さんの方を振り向く。
「ねえ。三浦さんはどこにいるの?」
僕の言葉を聞き、戸田さん怪訝な表情を浮かべる。
「は?なんで美希が出てくるのよ?意味わかんない」
「………………」
無駄か。この二人を問い詰めても、きっと何も言わないだろう。
「…そっか」
ここに美希はいない。だけど、秋穂の話は本当だった。
きっとそれが、答えなんだろう……

232:冬の星空 ◆SVNDcoHudE
07/11/14 20:07:46 PoTpN05/

―満天の星空の下、僕と秋穂は帰路についた。
前まで美希と歩いていた夜の街を、今は秋穂と歩いている。
吐く息は白く、吹き付ける風は肌寒い。
だけど秋穂と繋いだ右手は、なぜか暖かく感じる。
「ありがとう。来てくれて」
繋いだ手が少し強く、優しく握り返された。
「……いや、氷川さんのおかげだよ」
「由梨絵?やっぱり気づいてたんだ…」
「…みたいだね。やっぱり朝のも?」
「………うん」
そうか…なんで気づかなかったんだ僕は。
なんとなくおかしいとは思ってたのに。
そのせいで秋穂を怖い目に合わせてしまった…
「ごめん。もっと早く僕が気づくべきだった。ほんと、ごめん」
「い、いいよ。そんなに謝らないで。来てくれただけで……」
頬を朱色に染め、そのまま腕を組んでくる秋穂。
女の子独特の、柔らかい感触が伝わってくる。
「嬉しかったから…」
「……………………」
こんなことされると、まともに秋穂の顔を見ることすらできなくなる。
二人揃って俯いたまま、黙って街を歩き続ける。
「……ね、今日、家来ない?」
顔を俯かせ、身体を僕に密着させたまま、秋穂がつぶやいた。
「…今から?ご両親は?」
「今日は二人ともいないの。ね?昼勉強見てあげられなかったし」
あ、なんだ。そっちか。
「あ、そ、そうだね。じゃあお邪魔しようかな…」
「………………」
「…な、なに?」
「……エッチなこと考えてたでしょ?」
「うっ!」
「ふふっ。いいけどね。要君がその気ならさ」
いつものように、可愛らしい笑顔で秋穂が微笑む。
それにつられて、僕の口元も少し緩んでしまった。
…ほんとに美希に似てるな。仕草も、性格も。
いや、これは美希が秋穂を真似たって言った方が正しいんだよな。
僕の知ってるあの美希は、ここにいる秋穂をコピーしたものなんだから…。


233:冬の星空 ◆SVNDcoHudE
07/11/14 20:08:47 PoTpN05/
「…ねえ。やっぱりあれって美希がやらせたのかな?」
「………たぶんそうだと思う。やり方が同じだったし」
やっぱりか……
「やっぱり、ちゃんと話してみるよ。美希と」
「そう…わかった」
秋穂の言ってた事は多分事実だ。
だけどまだ美希を信じたい自分も、確かにいる。
そろそろちゃんと美希本人から聞かなければ。
きっと答えは僕の想像通りなんだろうけど、美希の口から聞きたい。
そうじゃなきゃ…美希をあきらめることができない。
このままじゃきっと、高田を本気で憎んでしまう。
そして美希の事も……
それは、嫌だ。
「…そういえばさ、要君」
マンションに向かおうかというところで、秋穂が足を止めた。
「さっき私の事、大事な人だって言ってくれたよね?」
「えっ!……う、うん」
「あれって、どういう意味?」
小首をかしげながら、僕の顔を覗き込んでくる。
「えっと、あれは……」
「あれって「そういう意味」ってことでいいのかな?」
悪戯っぽく笑う秋穂。
「……………………」
それって、つまり「そういう事」だよな。
…でも、僕自身、正直言ってよくわからない。
秋穂の事は好きだと思う。少なくともそれは事実だ。
でもそれがどういう「好き」なのか、実はまだ分かってない。
あんな風に秋穂の事抱いておきながら、なんてヤツだって、自分でも思う。
あんなに秋穂に群がる奴等に嫉妬しておきながら、バカじゃないのかって思う。
だけど、ほんとにわからないんだ。
「…ま、いいわ。いつか要君の口からちゃんと言ってくれるって信じてるから」
そう言うと、嬉しそうな顔をしたまま、秋穂は再び歩き出した。
「……うん、いつか、きっとね」
僕も秋穂に合わせて、ゆっくり歩み始める。

美希への想いと、秋穂への想い。
同じなようで、全然違うようなモノである気もする。


―僕は、どうしたいんだろう。誰を、一番信じたいんだろう……

234: ◆SVNDcoHudE
07/11/14 20:10:22 PoTpN05/
終わりです。次は美希視点です

235:名無しさん@ピンキー
07/11/14 20:24:10 v0ryyjPv
>>234
GJ!

236:名無しさん@ピンキー
07/11/14 20:37:49 g9PHqL2Z
GJ!!
要のセリフに絶望する美希が目に浮かぶぜ。

237:名無しさん@ピンキー
07/11/14 20:48:47 qX8dIlHB
ききき、キタ━(゜∀゜)━!!キタ━(゜∀゜)━!!キタ━(゜∀゜)━!!キタ━(゜∀゜)━!!

238:名無しさん@ピンキー
07/11/14 20:49:16 QGniMuMI
美希は振られてから輝きが増す(スレ的な意味で)キャラだと思うんだ

239:名無しさん@ピンキー
07/11/14 21:15:13 68zMosey
要が誠以下の性欲野郎になっているなw

240:名無しさん@ピンキー
07/11/14 21:15:48 O28dtfNB
投下します。

241:名無しさん@ピンキー
07/11/14 21:18:22 O28dtfNB
 隆志はパンツごとズボンを脱ぎ降ろして、冷たい床に座り込んだ。
陰茎は縮こまり、頭を垂れていた。悔しい、恥しい、情けない。隆志のなかはそんな気持ちで一杯だった。
うつむいていた顔を上げると、涙で歪んだ視界のなかに、制服をだらしなく着崩したクラスの男子たちがいた。
彼らは意地悪い笑みを浮かべながら、楽しそうに手を叩いて合唱する。
「しーこーれ! しーこーれ!」
陰茎に手を添えると、隆志はもう一度、自分を囲んでいる少年たちを見回した。
「なにやってんだよ! さっさと抜けよ!」
くすんだ、むらのある金髪をした少年が怒鳴った。
ロッカーを蹴る音に隆志はびくりと身を竦めると、手に力を込め、萎えた男性自身を上下にしごき始めた。
ぐすぐすと鼻をすすりながら、何度も何度も強くこすり、赤々と腫れた陰茎に血液が集まってくるころには、隆志は犬のように下を垂らして、はあはあと荒い呼吸を繰り返していた。
「うっわ、こいつマジでしこってんよ!」
「きめぇ! 興奮してやがる!」
「オナ王だオナ王! オナニーキングだ!」
「実はこいつマゾなんじゃね?」
「しーこーれ! しーこーれ! さっさとしーこーれっしばくぞー!」
悪童たちの嘲弄が響く教室で、隆志は自慰を続けていた。
手拍子をする彼らを、睨むことさえ出来ない自分が情けなかった。
以前は親友だと思っていた少年が、笑いながら悪罵する光景が信じられなかった。
羞恥を屈辱にまみれてもなお、いきり立っている男根だたまらなく気持ち悪かった。
「さっさと出せよ!」
鼻水で咽喉が詰まり、隆志はげほげほとむせた。それでも彼は手を止められなかった。
耳に大穴を開けた少年が、拍手に合わせて、金属バットで床を叩いていたからだった。
親に心配はかけさせられない。痣はこれ以上作れない。自慰を見せるだけで勘弁してもらえるのなら、自分の自尊心などどうでもいいと隆志は思っていた。
隆志が三度目の咳を吐いたとき、突然、教室の扉が音を立てて開いた。
「アンタたち何やってるのよ!」
教室の入り口で幼なじみの少女が、顔を真っ赤に染め、体を震わせて立っていた。


242:名無しさん@ピンキー
07/11/14 21:20:08 O28dtfNB
「本当に、先生に言わなくてもいいの?」
 手当てをひとしきり終えて、幼なじみの麻衣は彼にそう尋ねた。
隆志は何も言わずに頷くと、独り言を言うような小声で、ありがとう、と言い、床に散らばった鞄の中身を集め始めた。
悪童たちは既に退散していた。この教室に残っているのは、隆志と麻衣だけだった。
「でも、さ。あいつらもこのごろどんどん調子に乗ってるみたいだし、隆志を……」
麻衣はいじめという単語を使うことをためらった。散々メディアなどで使い古され、学校という閉鎖的社会において半ばタブーとされているその言葉を口に出すことは、隆志を侮辱するに等しいと思ったからだった。
「……隆志に、またちょっかいかけてくるかもしれない」
床をまさぐっていた隆志の動きが止まる。彼の手元はかすかに震えていた。
「どうせ、もうすぐ卒業だし……」
高校に上がってしまえば、自分を虐げる少年たちとは縁が切れる。
いまさら事を荒立てても事態は悪化するだけだと、隆志は言外ににおわす。
そう、と麻衣はため息を吐くように頷くと、隆志の背中に寄りかかった。
彼の首に腕を回し、抱きしめるような恰好で麻衣はささやく。
「なら、それまで、アタシが隆志を守るから……」
隆志は目元を拭い、ごめん、とつぶやいた。


243:名無しさん@ピンキー
07/11/14 21:20:34 0FnJg4ug
>>239
それはないわ

244:名無しさん@ピンキー
07/11/14 21:22:47 O28dtfNB
 隆志と一緒の下校を終えて帰宅すると、麻衣はすぐさま自室に転がり込んだ。
寝台にもぐって、頭から布団を被り、枕に顔を押し当てると、くぐもった声が部屋に響いた。
(上手くいってる! アタシは上手にやってる!)
麻衣は身をよじりながら足をばたつかせた。
(可哀相な隆志。あんな連中にいじめられて、あんな恥しいことをやらされるなんて!)
腕で目元を多い隠し、顔をくしゃくしゃに歪ませた幼い隆志の姿が頭に浮かんで、麻衣は益々胸の中が充実していくのを感じた。
(なんという屈辱なの! アタシがあんなことをされたら、舌を噛み切って死んでしまうわ!
殴られ、罵倒され、ちっちゃな子供のように泣き喚いて、自慰を強要される!
ああ! すっごくかわいそう!)
麻衣は布団の中から腕を伸ばし、枕元に置いてある写真立てを手繰り寄せる。
幼なじみの映ったそれをスカートの中へもぐりこませると、角の部分で引っかくようにこすり付け、少女は今日彼がしたように股座をもてあそんだ。
(でも、でも、だいじょうぶよ、隆志。
アタシがアンタを護ってあげるから。アタシだけが、アンタを庇ってあげるから。
だって、アタシは隆志の幼なじみだもの。アンタにとってただ一人の、一緒に生きてきた女だもの。
隆志、アンタ昔、私と約束してくれたわよね? 大きくなったら、お嫁さんにしてくれるって。
アンタは、アタシが好きなの。もちろんアタシもアンタが好きよ。
だから隆志、アンタには、アタシ以外の人間なんて、必要ないの!
男友達なんていらない。みんな、アンタをいじめるんだから。
女友達なんて、最初ッからいらない! アタシがいればそれでいいんだから!
ああ! 隆志!)
ひときわ大きく背筋を反り返らせて、麻衣は気をやった。
ぜえぜえと呼吸を整えながら、麻衣は写真立てを顔の前に持っていき、頼りなさそうに微笑む幼なじみの姿に、唇を重ねる。
「好きよ。隆志」
涙でぼやけた視界のなか、写真にむかってそう話しかけて、少女は意識を手放した。



245:名無しさん@ピンキー
07/11/14 21:26:29 O28dtfNB
 三年B組担任、佐藤美佐子は物思いに耽りながら住宅地を歩いていた。手元にある住所録の名前欄には、長谷川隆志と書かれている。
やや端正な顔立ちをしたその生徒の姿を頭に思い浮かべ、美奈子はため息を吐いた。
自分のクラスでいじめがあったなんて、美佐子はとても信じられなかった。
三年B組は、校内でも団結力のあるクラスとして有名で、学校で催し事があるときには、生徒全員一致団結して取り掛かり、優秀な成績を残してきた。
二十五歳という若手教師が始めて担当したにしては、とてもよく出来たクラスだった。
生徒達自身もとても仲が良く、班分けの際などは、仲間はずれが出ないよう、率先して引っ込み思案の子を引き入れる光景が目立つくらいだった。
けれど、美佐子は見てしまった。放課後に校内の見回りをしていたとき、誰も居ないはずの体育用具室で、長谷川隆志が倒れている光景を目撃してしまった。
彼はシャツを脱がされていた。剥きだしとなった痣だらけの上半身は、マジックで下品な落書きをされていた。
鼻血を流しながら、すすり泣く彼の姿を目にして、美佐子は息を呑み、すかさず物陰に身を隠した。
あのとき、美佐子は彼に声をかけることが出来なかった。今まで信じていた生徒たちが、影でこんな陰惨な所業をしていると、認めたくなかったからだった。
美佐子は裏切られた気持ちになりながらも、真実を理解することを恐れ、声を殺してその場から逃げ去った。



246:名無しさん@ピンキー
07/11/14 21:29:26 O28dtfNB
 その日から、美佐子の後ろめたさに苛まれる日々が始まった。
力なく笑いながら、親しげに教師に話しかける隆志の姿を直視できなくなった。
授業中、自分の冗談を受ける生徒たちの笑いが、白々しいものに思えた。
美佐子はもう耐えられなくなっていた。見回りの回数を増やし、隆志の姿を求めて放課後の校舎を彷徨った。
何も異常がないことを確認すると、ほっと安心したものだった。
けれども、ある日、最後に見回った教室で、隆志の姿を認めてしまった。
彼は下着姿のまま、服を探して床に這い蹲っていた。やせ細った体には、以前よりか痣が増えていた。
美佐子は廊下に落ちている破られたノートを拾い上げると、前と同じように、息を潜めて逃げ出した。
彼女は恐ろしかった。自分の見えないところでいじめがあったことが。何もいわずそれを受け入れて、何のそぶりも見せず日常を過ごしている長谷川隆志という少年が。
テレビニュースで取り立たされるいじめには憤慨するくせに、目の前で起こっているいじめは見てみぬふりを決め込む自分の汚さが、恐ろしかった。
 とうとう美佐子は行動を起こすことを決めた。家庭訪問という手段は使いたくは無かったが、事を穏便に済ますにはこれしかなかった。
生徒の家は目前だった。足はかすかに震え、今すぐ踵を返したがっていた。
美佐子は大きく深呼吸をして、指先をインターフォンに当てた。
「……はい。どなたですか?」
聞きなれた少年の声が聞こえた。美佐子の足は、未だにがくがくと震えていた。



247:名無しさん@ピンキー
07/11/14 21:33:31 O28dtfNB
>>225
以上です。

248:名無しさん@ピンキー
07/11/14 21:35:39 0FnJg4ug
>>247
割り込んじゃったか
すいません

249:名無しさん@ピンキー
07/11/14 21:39:40 qd1CGlgj
>>234
GJ!!
要が美希のことふっきっちゃいそうな勢いなんで
これからの美希は黒化フィーバーするはず
ここのスレでは男に執着し追いかける女は輝くから
>>247
GJ!!
幼馴染が色々と絡んでそうな感じですね
女教師には色んな意味で主人公と絡んでほしい
そしたら幼馴染がきっと

250:225
07/11/14 21:45:20 4ueZEB/3
ふおぉ…
俺の妄想がたった数時間で具現化しちょる…!!つ、続くんですよね?
ひゃっほう!

251:名無しさん@ピンキー
07/11/15 00:27:22 vnX6hBdO
リリィシュシュの最初の方思い出した

252:名無しさん@ピンキー
07/11/15 00:53:08 M+/AcEOS
要が頑張ったように見えて、
秋穂の手の平の上なのがなぁw

美希が哀れってか、最近要が哀れに思えてきたよ。

253:名無しさん@ピンキー
07/11/15 01:22:52 kojiH9M9
むしろ、美希が壊れたら妹が復讐でファイナルアンサー!!

254:名無しさん@ピンキー
07/11/15 02:08:36 Mc5FrI/R
……考えすぎかもわからんけど
妹が本当に美希を慕っているか怪しい気がする。

255:名無しさん@ピンキー
07/11/15 02:36:42 ivIsxDwL
まぁ伏線なんてifの可能性を考えることにおいてはいくらでもはれるからなあww

256:名無しさん@ピンキー
07/11/15 02:52:24 Mc5FrI/R
>>255
確かにそうだな
でもあの妹を見てると、誉め殺ししてるようにしか見えないんだよ……

257:名無しさん@ピンキー
07/11/15 11:25:41 RPZs/NX5
避難所落ちてる?

258:名無しさん@ピンキー
07/11/15 14:52:19 zy7ny+93
ここまで来てまだ美希への未練とかが断ち切れないところを見ると、
秋穂に分が悪いように思えてきたな。
てっきり今回でもっと強く美希を見限ると思ってたし。


個人的に、要が面と向かって美希を振るシーンが見たいぜ。

259:名無しさん@ピンキー
07/11/15 15:42:59 AxsP+hRY
とりあえず作者には周りに流されずに最初に決めた話を書いて欲しいな
流されると、やっぱり何だかんだで綻びが出てくるから

260:258
07/11/15 15:51:35 zy7ny+93
>>259
それは俺も同意。
変に催促したように見えたならすまんかった。

261:名無しさん@ピンキー
07/11/15 16:02:37 DPpcqi6T
俺は感想はどんどん言って欲しいんだと思うし
その感想を見て、こういう話の方が面白そうだな、書きたいなと思い方向性を変えるのも作者の自由だと思うけどな
こういう風にしてくれっていう催促はさすがに駄目だが…。
>>259みたいに言うとそれもまた催促の一つの形なんじゃないかと思う。
作者が最初決めた通りにと、あたかも自由に書いて下さいと言っているようで本人にその気が無くても方向性を定めているんではないだろうか?

262:名無しさん@ピンキー
07/11/15 16:25:54 K70bdTXD
てか、一つの作品に集中して感想を書くから
他の作品が来なくなったわけだがw
それについてはどういう意見を持っているんだ、言葉様信者どもよ

263:名無しさん@ピンキー
07/11/15 16:32:42 qtBtphgQ
作者同士が(もしくは各作品のヒロイン同士が)修羅場るところを想像して悦にいる
現実にやられると困るけど

264:名無しさん@ピンキー
07/11/15 16:38:42 yf2mlQXo
>>262
ていうか普通に他の作品も来てるじゃん。
星空の感想が他より多いだけでちゃんと他のも感想レスついてるし
特に問題なくね?一体なにが不満なんだ?

265:名無しさん@ピンキー
07/11/15 16:59:25 /3YGOYVR
いつもの粘着だからほっとけ

266:名無しさん@ピンキー
07/11/15 17:18:58 9Uu2OoXp
このスレからはガキの匂いがぷんぷんするぜ!
日課のように一つの作品の話ばっかしてるスレに投下したいとは俺なら思わない。
想像力の足らんおこちゃまには言ってもわからんだろうけどな。


267:名無しさん@ピンキー
07/11/15 17:58:52 PkMr2O5G
と、お子ちゃまが仰ってます。

268:名無しさん@ピンキー
07/11/15 18:26:16 OR5Lb9Cu
俺なら荒れてるスレには投下したくないな

269:名無しさん@ピンキー
07/11/15 18:29:05 lycnZ9Zr
刺身にタンポポ載せたり、サンドイッチにパセリを挟む仕事がつらいのは分かるが、
延々このスレに粘着して荒らすのは止めろよ・・・

270:名無しさん@ピンキー
07/11/15 18:35:13 ivIsxDwL
そういえばヤンデレスレにもトライデント云々でこいつは迷惑かけてるよな

271:名無しさん@ピンキー
07/11/15 20:03:59 CStqgmmE
        _,. -‐===r‐- 、
       _, ‐'´ ,r'´三三ミ/==、、\
   ,. -'"  ,  / イ´r-、!'⌒',  ヽ ヽ  たまには僕が主人公のSSがあったとしても
 /イ  / / /  ! |ミ、Y´', ',ヽ ヽ ', いいじゃないですか!!
/'´/ //  i | !   ! i``"´^', ! ',  ', i
' / /// i ! ! !! ', ! ',    __!,,|__!   !|
 | ,イ, ! !  ! | |', !', ヾ、ヽ /__ !| ! !   !! 
 |/| ! | |  ',TTヽ、',ヾヾ`ヽ'´ o`゙ レ  ,!|  
  !|! i '、 ', ヾr'´o`     ‐--' ノ'⌒リリ   
  l| ',',、ヽヽ ヽー'' '  _     rノノ   
    ヾ ヽ`ヾ、ゝ ヾ二-- }   ノァイ
           丶、 ` ̄´´ ,. '"!' ´
              ,..>r '"   ,lヽ
            _ノ ヾ __,.. -'"  ',ヽ、
        _,. -‐i  ,イ`} i i''i     ,.ゝ、
  ,. -‐''´   |/ Y 丿/ !   /    丶

272:名無しさん@ピンキー
07/11/15 20:46:35 Ml7OoB9c
ふと思ったんだけれど、ssと一緒に作者が挿絵を投下っていうのは
アリなのかな。いやまあそういうの見た事無いけど。

273:名無しさん@ピンキー
07/11/15 20:55:38 pGRtVTOC
>>272
極々稀に、そういう事する作者いるけど、SSと挿絵、ダブルで手間かかるから普通はやらないかと。

274:名無しさん@ピンキー
07/11/15 21:00:00 xir1KVMu
>>272
挿絵じゃなくて登場人物のイメージイラストなら
絵もSSも両方手がけてるのがこのスレに二人いる

275:ACTER ◆irhNK99GCI
07/11/15 21:24:41 mvTDclov
>>272 自作絵(要証明)なら問題無いんじゃないかな?



概要:嫉妬みたいな微エロらしき小ネタ 


 -* デパ地下争奪戦 *-

「青葉先輩! こんなに太いのダメですぅ!」
「桃ちゃん……それは」
「でも私がんばりますから!」
「がんばるとかそういう問題じゃなくて……それピザ用のサラミだからっ」
「ほぇ?」
「ホットドック用のはこっち、ほら、あとは角田さんにまかせて。
 桃ちゃんはサンドイッチお願いね」
「あうぅ、パセリはもう飽きたですよぉ~、
 でも青葉先輩が一緒ならあたしがんばれるかも」
『青葉くぅ~ん、こっちもお願い』
「はぁ~い」
「あっちは……さくらぁああああ! またあの女かぁああああ!」

「青葉先輩! 私、先輩の事想ってたら、こんなにグチョグチョに……」
「桜ちゃん……こんなになるまで」
「どうですか? はみ出た赤身に濡れた小菊がとてもそそるでしょう?」
「作業中は考え事をしないようにって何度もいったでしょ?
 これじゃ売り物にならないよ、小菊は添えるだけ、刺身には触らない!」
「はぅん、それは青葉先輩が一緒に居てくれないからですよ~」
『青葉くぅ~ん、そっち終わったらこっちお願い』
「はぁ~い!」
「あぁん……もぉ~もぉ~!! またあの女ね!」

「青葉先輩! あたしの顔が白いのでベトベトに!(ホイップ的な意味で)」
「青葉先輩! キス、欲しいんです! 準備して下さい!(魚的な意味で)」

「青葉君、この職場向いてないんじゃないか?」
「ええ、しばらく他の部署に転属してもらっていいですか?」
「鶏肉の売り場でいいかね? 君にピッタリだと思うよ」

「逃がさないわよっ!」
「逃がしませんですわ!」

<終われ>


276:名無しさん@ピンキー
07/11/15 23:08:19 ivIsxDwL
うん、まぁ嫌いじゃないよ…

277:名無しさん@ピンキー
07/11/15 23:15:28 KvIlPl6t
                 rニYニヽ          , ---一 、
   |レ               //__殺_j |         / 教修オ i
   !!_           イ t` !_,` } |        ,'  え羅.レ i
   ゙- '´ ,、       /j ト ‐=' レj        l  て場.が |
      -''´   ,r'´ ̄`゙} |二二j l|rニ二ト、    |  やの本 |
           〉─7-'´l|jト、`}-イl;|`--l一〈   .|  るや当 |
     __ii__    |   レ ルリ-ト、|州リ   |  .|   `|    り.の |
     イi    j  j ,,  ヽヽ |/     |  ',   |    方  i
      `  , イ  ハ ヒ、 ト、 |     j   ',  ヽ   を  ノ
        ノ  }  / }、 ヽ} ヽヽ|    ノ ',  |   ` ---一 '
      /   イ  } {ニ二ニニ}´7二ニニ}  ',  |
    //  / l  | ',ニ二ニニi |ニ二Y   ', |
.  //  /   l  } ヾニ二ニi |ニ二イ   ', ',
/ /    l    レミj   {ニ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄{    {三i
 / i   /    } ヶ / `丶、 _, -'´ |    } ヽ
ん-ト、        |_彡 j 二ト、 }-|    |   ヽj-''
   ヽ/    /    {    / |    |     l
    ヽ   /    レ、   |  |    レ-、  /
     `-- ´--、__  j ヽ  j  |  ./', |  `丶{
             ̄|  ', / ̄| /  ij
             ',   〉{   |./   l|
              ',__,r' }  .|k   j
               ',   |   |`丶、r'
               ',  |  |   j


278:名無しさん@ピンキー
07/11/16 01:02:26 ZFZo40W3
wktk

279:名無しさん@ピンキー
07/11/16 01:09:55 hhloqA8A
           /                 `ヽ 丶
             /        .:ノ            ',  ヽ
         / /  /   .:.:/     :ヽ:. ヽ:ヽ   V   l
         l.:.|  :/  .:./.;イ    :ヽ:...:.:l.:.: .:|:..:l   l:  !  なんで今日、何かこうノってるの?
         |.:.| .:l .: \!/ l:.:{  .:.:.|ヽ:.:}ヽ .:j .:.!    |:.  |  あ、(他の女の子がいるから)楽しんだ…。楽し…
         ヽハ:l:.| !:.:.:jV\{:八 .:.::.l }:/_,j;ィト:.l   .:l:.:  |
            ヽ从:.: iイfチ心ハ 、从ィ厶斗<V  .:.jl:.:  |
             \ト小._V;zソ ノ/  V;;_z1 '/  .:.:.:ハ:.:. 八
              リ :} .:::::: ,     :::::::..  /  .:.:.:/.:.ヽ:.:.: ヽ
            _..ノ/八            /  .:.:.:/.:.:.:.:.\:.:.  \
         , -‐´ :/ .:.:>,.、 ´ ヽ   ィ′ .:.:.: ハ;.__ .:.:.:.:\:.:.:   ̄`丶、
        〃 .:.:/  .:.:.:.:.: ノ'¨ ヽ、_ , ィ≦7   :.:.:./'´  ヽ.:.:.:.:.` ー- 、:.   ヽ
         l .:./  .:.:.:.:. ;.'イ\ ノ} /`∨  :.:.:.:{     ゝー、.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:  }
         {.:/  .:.:.:.:.:/  }  Vx1_/  {   :.:.:.:ヽ      ∧.:.:.:.:.:.:.:}:.:. ,′
       〃  :.:.:.:./   j/  ̄ ̄ ヽ入   :.:.:.:.:.\      ヽ.:.:.:.:./:.:/

↑ルイズに萌えたぜ
そういや、ゼロの使い魔SSとか嫉妬修羅場だらけかなw

280:名無しさん@ピンキー
07/11/16 08:12:44 r2sOUhMk
そこまで面白くない作品に対して、似たような感想をいくつも書いたり、議論が白熱してるように見せるのは、荒らしじゃないけど演出だと思う。不快ではないけど違和感ありあり

281:
07/11/16 09:58:20 OXMy6jMC
そんな暇人いねぇよ、アトミック馬鹿。
そもそも面白い面白くないは個人差があるだろうが。


282:名無しさん@ピンキー
07/11/16 11:36:47 xLLdijJu
演出ってなんだよww面白いって思う人が多いからたくさん感想がつく、いろんな議論がうまれる
普通に考えりゃそうだろ。どこに違和感があるんだ
どこまでひねくれてんだよw妬みもここまで来ると悲しいもんがあるな・・

283:名無しさん@ピンキー
07/11/16 11:43:34 8QKm2gqn
何故お前等は反応する。自重しろ。

284:名無しさん@ピンキー
07/11/16 12:27:00 QbFhNyvp
演出というか自作自演で作者が盛り上げているように思えるんだがな
特に・・・・・・ここ最近の感想レスは胡散臭いな
普通は自重してあんまり感想書かないのにとある作品だけが
空気読めないのかって言うぐらいに書き込みしまくってくるからな

どんなアホでも気付くよなw

285:名無しさん@ピンキー
07/11/16 12:41:25 sixw2Q8e
とりあえずここから反応した奴は全て荒らし
以降NGIDになります

286:名無しさん@ピンキー
07/11/16 12:42:15 uIXi9AAt
粘着アホは黙ってなよボーイ

287:名無しさん@ピンキー
07/11/16 13:28:18 WeWjFPzD
なんで荒らすの?実生活でストーカーされてるから
こういうのが好きな奴らが見てて八つ当たりしたいの?

288:名無しさん@ピンキー
07/11/16 13:32:31 3nqzPVuu
あと一ヶ月で今年最後の修羅場イベントが発生するな
その名も「クリスマス」
去年は修羅サンタとかもあったし、今年はどういうのが投下されるかwktk

289:名無しさん@ピンキー
07/11/16 16:10:18 PAQ3mDp5
同じくwktk

290:名無しさん@ピンキー
07/11/16 16:52:38 WeWjFPzD
なら俺もwktk

291:名無しさん@ピンキー
07/11/16 18:30:50 ZFZo40W3
ついでに漏れもwktk

292:名無しさん@ピンキー
07/11/16 19:03:08 JEsHkzCg
無理にマターリムード作らなくていいよ、見てて痛い・・・

293:名無しさん@ピンキー
07/11/16 19:05:58 vIBc0/Cs
お前がイタいよ

294:名無しさん@ピンキー
07/11/16 20:02:03 NDfWgZXg
今年のワインはイマイチでしたね、ガキども

295:名無しさん@ピンキー
07/11/16 20:14:35 AYlKF1WP
お前の飲んでいるワイン、やけに赤いな

296:名無しさん@ピンキー
07/11/16 20:40:40 3nqzPVuu
ワインと修羅場・・・なんか喉下まで来てるんだがなんだろ

297:名無しさん@ピンキー
07/11/16 20:48:58 Dk15d2ww
確かに今年のヴォジョレー・ヌーボーはどろりと赤黒く、なんだか鉄の味が…

298:名無しさん@ピンキー
07/11/16 20:56:49 yqSo/zHh
てか、ワインで修羅場という設定だと

赤ワイン ヤンデレ少女の血
白ワイン 愛しいカレの・・・・・○○


下ネタですのぅw

299:名無しさん@ピンキー
07/11/16 21:17:34 WeWjFPzD
なんかその言葉遣いはちょっとキモいなww

300:名無しさん@ピンキー
07/11/16 22:16:07 3nqzPVuu
ヒロインがとある料理店のソムリエで、主人公はそこの常連客
毎回自分のワインのテイスティングは必ずヒロインが行っている事に気付かない主人公
そのワインの中にはヒロインのある液体が・・・
ある日主人公が彼女をその料理店へつれてくる
あからさまにおかしいヒロイン
いつもの通りヒロインがテイスティングをして、主人公達は食事を終え店を出る
しかし店から出て人気の無い道で急に睡魔が・・・


301:名無しさん@ピンキー
07/11/16 23:42:05 1YSHbohs
>>300
むしろそのヒロインが泥棒猫ヒロインに始末されてしまう展開で頼む。
泥棒猫ヒロインに捕まり尻にワイン注入されて急性アル中で殺されちゃう。

「そんなにワインが好きなら好きなだけ飲ませてあげるわよ
 ただし、こっちの口からだけどねぇ」
これから行われるであろう行為の恐ろしさに私は必死に助けを求めようとするが
猿ぐつわを咬まされている口ではそんなことは出来るはずがなかった。
「くすくす、はぁいまず一本めぇ!」
シリンダーに並々と満たされたワインが私の直腸に注入される。
注入されたワインによって腸が灼かれ、私は声にならない悲鳴をあげた。
「お尻で味わうワインの味はさぞかし格別でしょうねぇ。
 ほら、たーっぷり飲みなさいな」
そうして彼女は延々と私の中にワインを注入していった。
私は腸から次々と吸収されていくアルコールで朦朧とした意識の中、
最後に最愛の人の顔を思い浮かべる。
そうしてそこでわたしの短い人生は

____途切れた。

なんだろう、ヤンデレになってしまった。
こんなはずでは。

302:名無しさん@ピンキー
07/11/16 23:54:06 Gk1QEaIg
テラシュールw

303:名無しさん@ピンキー
07/11/16 23:54:45 yIHPxVKi
アンパンマン風に顔というか頭を食べられるシチュでお願いw

304:名無しさん@ピンキー
07/11/17 00:04:05 wllHQ+u7
なんだこの流れはww

305:名無しさん@ピンキー
07/11/17 00:10:11 JNdgBCZe
みんなユリイカ買えた?
オレ本屋4軒廻ったけどどこにも置いてなかった。orz

306:305
07/11/17 00:16:56 JNdgBCZe
すいません。誤爆してしまいました。

307:名無しさん@ピンキー
07/11/17 00:49:08 l+AzW24z
(o・_・)/"(ノ_<。)ヨシヨシ

308:名無しさん@ピンキー
07/11/17 02:20:42 k9JY+nVk
スイーツ的な展開でいいのならば。

ヒロインは生まれつき味覚障害を患っており、食べ物の味というものが理解できない。
本人は諦めているが主人公の少年は、ヒロインに食べる事の喜びを教えようと料理を学び、
理解できない彼女のために、料理番組の審査員的な言葉やジェスチャーを交えて説明している。
例によって、ヒロインの食事は主人公が作っているだが。
回復の見込みも無くいたずらに時が過ぎるばかりであったが、主人公もヒロインも特にそのような生活に不自由する事は無かった。

ヒロインの二十歳の誕生日がやってきた。主人公は大枚をはたいて、ヒロインのために高いワインを用意する。
味覚が無い彼女にとってそれは無意味であるかのように感じられたが、主人公の進めもあり、しぶしぶ飲むヒロイン。
ところが彼女は自分の舌がワインの味を感じている事に気付く。彼女は何故か(スイーツ的な展開により)ワインの味だけは感じ取ることが出来たのだ。

幸か不幸かワインのみに特化した彼女の舌によって、ヒロインはソムリエとしての才能を開花させていく。
味に関して語彙が少ない彼女を助けたのは、かつて主人公が語った多少誇張表現な、
しかし豊かな言葉であり、瞬く間にソムリエ界の新星として名を上げる事となるヒロイン。
主人公は味覚が無かった彼女が、その味覚によって大成する事を大いに喜ぶが、同時にヒロインが主人公の食事の多くを残す事に危機感を感じ始める。
ワインのみではあるが味覚を取り戻した事により、ヒロインは味のない主人公の食事を食べる事が苦痛となったのだ。
四六時中ワインを手放さなくなり、サプリメントで栄養をとるヒロインと、
彼女の身を案じて多少強引に食事をさせようとする主人公との間で諍いが頻発に起こり始める。
案の定、無理と栄養失調がたたり、病院に担ぎ込まれるヒロイン。
病院でワインがないと暴れ周り、かといって病院食や主人公の差し入れも食べず。
回復の遅れに苛立ち、ヒロインは主人公にあたり散らす。
「あなたの作る味のない料理よりも、ワインの一本の方が私にとって大切なのよ!」

中略と超展開

ドロボウ猫に主人公を取るか、ワインの味覚を奪われる薬(スイーツ的な)を飲むかの二択を迫られるヒロイン。
苦渋の末に彼女が下した決断は主人公を諦める事であった。

中略と超展開2

ヒロインは主人公と自らをワイン倉に閉じ込める。死までの時間の中、二人はお互いを求め合う。
そのうちにヒロインは自分がワイン以外にもう一つ味覚を取り戻している事に気付く。果たしてそれは主人公の、愛する人の味であった。
その後、開かれたワイン倉の中で寄り添うように白骨化した遺体が見つかるのは三十年後の事である。スイーツ(笑)

下手な設定付けずに、アル中のヒロインでもいい気がしてきた。

309:名無しさん@ピンキー
07/11/17 02:28:35 wN0WFyi1
質問なんだが
嫉妬・三角関係・修羅場があるなら、ふたなりが出てきてもおk?

310:名無しさん@ピンキー
07/11/17 02:31:31 bNENkUSQ
何の問題もないけど、読者範囲を狭めるのは確かだぞ

311:名無しさん@ピンキー
07/11/17 02:49:00 pHxEdf/j
>>309
ふたなりはまだ出たこと無かったような・・・
一応投下の際に警告してくれたら大丈夫だとは思う

312:名無しさん@ピンキー
07/11/17 04:22:05 Ze4V7Hik
まぁ登場キャラが人外なことなんて珍しくないし、
別にアリなんじゃない?

処女とかNTRほどは忌避もされまい。

313:名無しさん@ピンキー
07/11/17 06:48:53 yWYTEVvX
うろ覚えだが2作くらい無かったっけか

掘られるのはどうせ主人公だし気にしないぜ

314:名無しさん@ピンキー
07/11/17 10:14:14 YikN8FPc
ふたなりの流れを切るが、主人公が犯罪者というネタはどうか。
逃亡中で、かくまってくれる女と追う警察の女と被害者の女で多角関係。
さらに過去の因縁とか人間関係が絡んでドロドロの修羅場に。

よくあるネタだけどこのスレでは無かった…と思う。

315:名無しさん@ピンキー
07/11/17 10:44:52 A5j6nDIa
更に色々な流れ仏断切るが

モテモテでいつも修羅場な友達を観察するのが好きな修羅場観察好き主人公が、友達を取り合ってる女二人はホントは主人公を狙っていて、主人公を手に入れる為、友達を利用する為に友達に言い寄ってる・・・

矛盾してるか

316:名無しさん@ピンキー
07/11/17 10:53:33 U8jETMf7
>315 それヤンデレスレのねただろうww
ただ似たようなネタはあったぜ
主人公のことが好きな同級生がある日主人公の家を訪れるんだが、
主人公の弟のことを好きな妹が同級生がすきなのは主人公の弟だと勘違いして
「兄さん(主人公の弟)をとらないで!」
といって修羅場化
さらに同級生も主人公をとられるとおもいヒートアップしてたというのはあった

317:名無しさん@ピンキー
07/11/17 11:32:14 X/rTOeHx
まあ、親友に言い寄ってくる女の子と女の子が実は主人公のことがベタ惚れだったというオチは
とんでもない修羅場が起きるからな・・・・・・

誰かリアル修羅場体験話でも聞きたいので
↓書き込んでおくれ

318:名無しさん@ピンキー
07/11/17 12:49:45 TjRFfh8l
不倫板まとめサイトに死ぬほどあるから読んで来い
URLリンク(www4.atwiki.jp)

319:名無しさん@ピンキー
07/11/17 13:30:21 A5j6nDIa
>>316

「ヤンデレ家族と傍観者の兄」だったかな?
あれは兄貴が勘違いしただけだろう

一度経験してるみたいだが

それに兄妹と親友ではまた違った修羅場が見れて面白そうだし


320:名無しさん@ピンキー
07/11/17 13:32:14 A5j6nDIa
>>316

書き忘れ

それに>>315は自分で考えたネタだ

321:名無しさん@ピンキー
07/11/17 14:04:21 l+AzW24z
ワロスwwww

322:名無しさん@ピンキー
07/11/17 14:32:53 85yRMgJl
>>317
リアル修羅場体験とかマジでやめてくれよ。
違うスレでよろしく。

323:名無しさん@ピンキー
07/11/17 15:13:56 pHxEdf/j
>>319
あっちのスレの話はあっちでな


324:名無しさん@ピンキー
07/11/17 15:44:48 cA0m/G0e
↓以下職人タイム

325:名無しさん@ピンキー
07/11/17 17:42:38 0j40sd0o
星空wktk

326:名無しさん@ピンキー
07/11/17 18:05:44 fJvzLlyQ
切実な現実
スレには神が必要だった……
埋まり続けてゆくスレッド そのスレが埋まり切る前に
力づくでも盛り上がらせるだけの神が このスレには必要だった…
そして…その夜も住人は裸でwktkする……


まあ何が言いたいのかってゆーと、
どの神の作品でも良いから嫉妬分を大量に含んだ作品をプリーズってことです

スレチだけどサンホラの曲って嫉妬も修羅場も多いのな
だれかStardustあたりをSSにしてくれ


327:名無しさん@ピンキー
07/11/17 18:26:13 UY6l0UdF
前にすこしだけあった蜘蛛の話ってまとめにある?

328:名無しさん@ピンキー
07/11/17 18:30:13 G6rfSCQj
>>327
プロットのところにあるな

329: ◆SVNDcoHudE
07/11/17 18:50:56 aWa/kDyS
投下します。

330:冬の星空 ◆SVNDcoHudE
07/11/17 18:51:57 aWa/kDyS
『それで、涼子が荒れちゃって……』
「うん」
『でも山下が戻ってくるなんてホント思ってなくってさ……』
「うん」
『山下の顔、ホントにやばくて。多分私達の事本気で……』
「うん」
『ちょっと私もさ、あいつに弱み握られてたっていうか……』
「うん」
『だから私達、もう無理かも。自分達から言い出しといてなんだけど……』
「そう。わかった。さよなら。また明日ね」
『え? ちょっ、ちょっと美希』

携帯の通話ボタンを押し、麻希との会話を終わらせる。
ゆっくりと、部屋の中の空気を吸い込む。
駄目だ。全然駄目だ。少しも落ち着けない。
どんどん右手に力がこもっていく。
携帯のきしむ音が、静まり返った部屋中に響く。
「……クソっ!!」
思いっきり腕を振り上げ、携帯をドアに叩きつける。
さすがにシャーペンみたいに粉々にはならない。
だけど、電池は取れてしまったみたいだ。
さっきまで光っていた液晶画面が、真っ暗になっている。

―全く!あれほど言ったのに!要がいないときに仕掛けろって!
おまけに「弱みを握られたからもう無理」、ですって?
日頃の行いが悪いからそういうことになるんだ!
人の噂話をするのは大好きなくせに!
自分達の番になるとこれか。なんて役に立たない連中なんだろう。
これならまだ昔の秋穂や、本間君のほうが役に立った。

331:冬の星空 ◆SVNDcoHudE
07/11/17 18:52:59 aWa/kDyS
……どうしよう。どうすればいいんだ。
あの二人が要に私の事をしゃべることはないだろう。
だけど、これがきっかけで秋穂が要に何かしゃべるかもしれない。
要は私と秋穂に何があったのか、知ってるのか?
知っているとしたらどこまで知っているんだろう?
いや、そもそも要があの話を聞いて素直に信じるかな?
もしかして要の様子がおかしいのは、それが原因なのか?
大体要は私と高田君の事、どこまで知っているんだろう?
頭の中がぐちゃぐちゃだ。全然考えがまとまらない。

「お、お姉ちゃん! どうしたの? さっきの何の音?」
先程の物音を聞きつけてきたのか、舞が血相を変えて部屋のドアを開けてきた。
「あっ! べ、別になんでもないの。ごめんね、驚かせちゃって」
なるべく不自然でないように笑顔を作り、舞に答える。
もちろん、バラバラになった携帯と電池は隠して。
「そ、そう? ならいいけど……」
「うん。おやすみ、舞」
「……おやすみなさい。お姉ちゃん」
舞はまだ何かひっかかっているような顔をしていたが、やがてドアを閉め、自分の部屋へ戻っていった。

とにかく、明日だ。明日もう一度、ちゃんと状況を確認しよう。






―そして、新しい一日が始まった。退屈で、苦しい一日が。
涼子は学校に来なかった。麻希の言ったとおりなら、あのあと木村君ともめたんだろう。
そしてその結果がどうなったのか、容易に想像がつく。
涼子は秋穂を毛嫌いしていた。そんな人間に自分の彼氏が気を持ってしまったんだから、
平静でいられるわけがない。
加えて、涼子の木村君への愛情はとても深い。
木村君はどうだか知らないが、涼子のショックは余計に大きいはずだ。

332:冬の星空 ◆SVNDcoHudE
07/11/17 18:53:42 aWa/kDyS
麻希はなんだか秋穂に怯えているようだった。
どんな弱みを握られてるかしらないけど、多分男関係だろう。
麻希が男にだらしがないことは、涼子からもよく聞かされていたし。
ま、この二人については予想通りだったし、正直どうでもいい。
問題は……
「要君。ここ違うよ。ここはね……」
「あっ、そっか。そうだった。ごめん」
寄り添いながら、まるで本物の恋人のように振舞う要と秋穂。
飯田君と氷川さんもいるにはいるが、あの二人はあの二人で、別の世界を作ってしまっている。
そう、問題はあの4人だ。あの4人の中に「私がいないこと」だ。
あそこには秋穂ではなく、本当は私がいるはずなんだ。
私が要の勉強を見て、要の側にいて、要の友達と付き合う。
それが、本当の姿のはずだ。なのに……
「おーい。お前ら。朝のホームルーム始めるぞ~」
教室に入ってきた担任の声で、ようやくあの4人はバラバラになった。
要と秋穂は名残惜しそうに、それぞれの席へ戻っていった。
―駄目だ。やっぱり秋穂はまるで堪えてない。
それどころか、あの二人の絆が余計に強まってしまったようにも見える。
どうしよう。どうやって、どうすれば、あの二人を……




退屈で無意味な授業を受けている間も、何の考えも浮かばなかった。
ひたすらあの二人の様子を見て、悔しさと恨みを募らせる。
それだけで、時間はあっという間に過ぎてしまっていた。
そして気づいた時には、すでにお昼休みになっていた。
「涼子、だいじょぶかな~?」
カレーライスをほおばりながら、麻希が心配そうにつぶやく。
「えっとね、涼子ちゃん、学校には来るって。さっきメール来たよ」
それを聞いた美穂が、携帯を開き、メール受信画面を見せてきた。
「あ、ほんとだ。よかった~」
「………………」
涼子のことなど、今の私にとっては、どうでもいい。
ただ黙って、秋穂と要の様子を見守る。それが一番重要なことだ。


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