07/11/04 03:17:37 b9xVjTy0
「助けて、サイトっ!」
俺が午前中のアンニュイなひとときをゼロ戦の格納庫で過ごしていると。
あばれももりんごがおそってきた!
コマンド?
にアたたかう
ぼうぎょ
にげる
どうぐ
さいごまでつっぱしる
じゃなくて。
テファが、そんな事を言いながら俺を見るなり駆け寄ってきた。
「どしたのテファ?」
テファは俺の呼びかけには応えず、俺の後ろに隠れると、格納庫の入り口を指差す。
そこには。
なーん、ごるるるる…。なー、なーん…。
あばれねこだまがおそってきた!
コマンド?
にアたたかう
ぼうぎょ
にげる
どうぐ
ぬっこぬこにしてやんよ
な、なんじゃありゃあああああ?
猫の塊が、この格納庫めがけて走ってきている。
そしてテファはどうやら、その猫の塊に追いかけられているらしい。
あの猫どもになんかしたのかテファは?
俺が尋ねる前に、テファは言った。
「ねえサイト、ここに隠れられる場所、ないっ?」
…って、そんな隠れる場所、って…。
見渡す俺の目に、ゼロ戦の風防ガラスが映った。
「テファ、こっち!」
俺はテファの手を引いて、ゼロ戦のコックピットに乗り込む。
そのまま前にテファを抱えたまま、風防ガラスを閉じる。
すると。
べちべちべち!
さっきの猫の塊が、風防にとびついてへばりつく。
…なんなんだ一体?
「なにあれ?何があったのテファ?」
俺の質問に、俺の上で真っ赤になりながら。
テファは事情を説明してくれた。