【朝ドラ】ちりとてちんでエロパロ【貫地谷B子】at EROPARO
【朝ドラ】ちりとてちんでエロパロ【貫地谷B子】 - 暇つぶし2ch516:小×喜 その10 ラスト
07/12/11 00:12:36 WXa7+TSz
「そや、小草若。
あの夜は、若狭とはどうやったんや?」

稽古が終わり、部屋を出ようとすると
さらりと草若は聞いてきた。

「どうって…。何も。」思い切り、ふてくされている。

「なんや、せっかくの夜に、なにもなしか?」

「部屋も別やし、何もしてません!!
大体、電話で若狭はまだ内弟子や、って脅してたやないですか!」


「はあ、素直な奴やなあ。
まあ、よう我慢したな。いい子やった。」

草若は心底、呆れた顔をしたが、小草若の肩にぽんと手をおいてやった。
ため息をついて、それでもきちんと礼をして小草若は帰って行く。

(ふうん。
若狭の視線を見てたら、なんかあったと思うたが…。
まあ、手出せんのもあの子ららしい。

しかし脈が無いわけではないみたいや、
ちゃんと頑張ってみいや、仁志。)


にやりと笑うと、障子に向かって声をかける。

「とりあえず可愛い若狭は無事やったみたいやで、
良かったなあ、あんたらも。」

かさかさと衣擦れの音がして、3人分の気配がする。

「全く、ヤキモチ焼きの兄弟子ばっかりで、
一番大変なのは若狭やなあ。
あんまり恋路を邪魔してると、
馬に蹴られるで?3人とも。」


「「「若狭が内弟子修業の邪魔されんように、
守ってるだけです!!」」」


(…まあ、障害多いことで。)

517:名無しさん@ピンキー
07/12/11 00:14:22 WXa7+TSz
以上です。

すみません、その2は、二重に書き込みしてしまいました。
失礼しました!

518:名無しさん@ピンキー
07/12/11 00:24:06 HL6bYbuC
>>517
乙鰈。
その2とその3の間、つながり悪い気がするけどコピペ忘れしてない?
あとは、行あけないほうが読みやすいかも。
誤字が多すぎるのと方言が使いこなせてないのがちょっとなえる。
でも内容はよかった。
またよろしくです。

519:名無しさん@ピンキー
07/12/11 00:48:13 SnuMr/m5
同じく乙鰈
携帯から読んだ方がやや読みやすいかな。
ストーリーは面白かったよ。次はしっかり推敲してから書いてね。

520:名無しさん@ピンキー
07/12/11 00:50:20 sFaBPewF
>>517 GJ!
小草若可愛いなあ!

521:名無しさん@ピンキー
07/12/11 01:18:07 J5PA0sSE
子草若は甘え上手で母性本能刺激するタイプだよね

522:名無しさん@ピンキー
07/12/11 08:05:33 aBdBIDS1
>>506
「全員、暴れ馬に蹴られろ」ワロスw
小草若×喜代美はかわいいな。

小草若はヘタレっぽいけど、
草々とは違ってDT臭はしないのは何故だろう。

師匠→百戦錬磨
草原→基本的に緑さんラブだが、修行と称して遊んでたかも
草々→素人道程
小草若→そこそこ遊び、そこそこ付き合ってそう
四草→百戦錬磨その2

こんな感じか?

523:名無しさん@ピンキー
07/12/11 08:54:57 sFaBPewF
30前の素人DTて…泣けてくるわ

524:小草若×喜代美
07/12/11 14:40:03 YahPtmzn
小草若×喜代美を書かせていただきます。

申し訳ないんですけどエロが無いです。


携帯からなので読みにくい所があるかもしれません。
あと書いてる人の頭が可哀想な頭なので誤字脱字があると思いますがよろしくお願いいたします。





小草若×喜代美


小草若は悩んでいた。

悩みの種は妹弟子の喜代美の事だ。

小草若は喜代美のことが好きで猛烈なアタックをしているが全然相手にされていない。

ある日番組の収録が終わった後スタッフと一緒に飲みに行った時にボロっと「俺な、今好きな子がおんねん」と言ってしまった。
ほろ酔いで気分が良かったので、妹弟子ということ以外が全部話してしまった。
それの話しを聞いたスタッフの女の子が
「好き好き言いすぎて落ちないやないんですか、その子」と言った。

「えっ!?なんで?」

「なんでって、そんな挨拶みたいに言っとったら気にしなくなるやないですか。あ、また言ってるわーみたいな感じになって」

「そんなもんなんか?じゃあ俺どないすればいいねん?」

「好きやって言わなければいいんとちゃいます?ほらよく言うやないですか押してだめなら引いてみなって」

「押してだめなら引いてみな・・・・・・・。それ底抜けにいいかもしれんのー!」
そう言うと小草若はバッと立って俺帰るわと言ってウヒャヒャと笑いながら店を出た。


スーパーカーで家に向かっているときに小草若はブツブツと「押してだめなら引いてみな」と繰り返し言っていた。

525:素志
07/12/11 17:29:00 YahPtmzn
次の日小草若は草若の家に向かった。

家について中に入ると喜代美が庭で洗濯物を干していた。
将来俺の嫁に来た時に・・・・・・と妄想にしそうになったが頭を振って妄想をなんとか止めた。

今日はいつもの俺じゃアカン。
今日はある作戦があるのだ。
それは『底抜けに押してダメなら底抜けに引いてみな作戦』だ。

喜代美ちゃんに好かれるためやと意気込み喜代美にドスドスと近づいていく、足音に気付いて喜代美が小草若の方に向けて顔を上げた。

喜代美はニコッと笑って「おはようございます。小草若兄さん」
と言った。

「お、おはよう…」
なるべく素っ気なく言って小草若は足早に家の中に入っていた。

小草若が玄関をガラッと開けるとちょうど草若がいた。

「おはようさん。急やけど稽古しようか?」

「おはようございます。よろしくお願いいたします。」

「稽古場で待ってるから着替えといで」と言って草若は稽古場に入っていた。
すぐに着替えて稽古を始めた。



稽古が終わって私服に着替え居間に行くと喜代美がいた。

「あっ、小草若兄さん。お稽古終わりはったんですか?」

「あぁ・・・・」

目を合わせたら抑えが効かなくなって元も子もなくなってしまうので、そっぽを向いて話す。


「若狭、お茶」
喜代美の事を若狭と呼ぶこれも作戦だ。
若狭と急に喜代美は一瞬豆鉄砲をくらったような顔をしたがすぐもどって「はい、お茶ですね。ちょっと待っとってください。いま用意しますけ」と言って台所にかけていってお茶の用意をし始めた。


喜代美がお茶の用意をしているのを見ながら溜め息をついた。
(喜代美ちゃんには好かれたいんやけど、この作戦以外とキツいな…。それに喜代美ちゃんの若狭って呼ぶと変なん感じがするから嫌やわ。あぁー喜代美ちゃんが俺の事好きやったらよかったんになー)と思っていてまた溜め息をついた所に喜代美がお茶を持ってきた。

526:小草若×喜代美
07/12/11 17:32:27 YahPtmzn
小草若のそばにちょこんと座り
「どうぞ・・・・・・」とお茶を差し出した。
「ありがとう」といって飲み始める小草若の顔をチラチラと喜代美が見ている。

「なに?」と言うと

「私なんか兄さんに悪い事しましたか?」と訊いてきた。
「なんで?」

「いや、だってなんや機嫌悪いし…それに…」
黙り込む喜代美にワザとイライラした声音で
「それになんやねん。」と言うと
「やって…今まで喜代美って呼んどったんに急に若狭呼ぶから……」最後の方になると声が小さくなる喜代美が底抜けに可愛くてしょうがなかったがなんとかこらえて

「若狭いう名前を貰ったんやからいつまでも喜代美ちゃんなんて呼んでたらアカンやろ」と言うと喜代美は黙り込んでしまった。

底抜けに喜代美を慰めたかったがまたなんとかこらえて
「俺、仕事あるから行くわ」といって足早に出て行った。


喜代美の目がつかないとこまでいくと今日一番の溜め息をつきながらしゃがみ込んだ。

作戦を開始して間もないのにもう俺挫けそうになったわ。
喜代美ちゃん可愛すぎるはもう。
でもこれも喜代美ちゃんに好かれるためやと自分に言い聞かせて明日も頑張らなな…と思い仕事に向かった。

527:小草若×喜代美
07/12/11 19:00:03 YahPtmzn
次の日も草若の家に行った。

しかしかなり気が重かった。
作戦とはいえ喜代美にあんな風に接するのは辛かった。
仕事中も家にかえってもずっと喜代美の事が気になっていた。
(喜代美ちゃんに俺の事好きになって欲しいけど喜代美ちゃんにはいつも笑っといてほしいし…)そんな事考えながら玄関をあけると草原、草々、四草の三人が険しい表情で立っていた。

「みんななにしてんねん底抜けに怖いぞ」
と小草若が茶化すように言うと草々が小草若の胸ぐら掴んで
「お前!若狭になにしたんや!?」と言った。
草々に続くように草原が「若狭な昨日からずっと泣いてるんやぞ」と言い四草は
「喜代美になんかあったらただじゃおかないですよ」と人殺しのような目をしながらいった。


俺は草原兄さんに腕を掴まれて草々と四草が後ろから頭を叩かれたり、罵倒されながら居間に連れて行かれた。


居間につくと師匠と喜代美がいた。
喜代美は師匠に頭を撫でられながら泣いていて見事なまでに目を赤く腫らしていた。


師匠が小草若の存在に気付くと厳しい声で
「そこに座り」といった。

528:名無しさん@ピンキー
07/12/11 19:58:38 wkbAEH9u
wktk

529:小草若×喜代美
07/12/11 21:49:53 YahPtmzn
小草若が座ると喜代美の頭を撫でるのを止めて喜代美に小草若と話すように言った。

二人が向き合って座っている横に二人以外の徒然亭が並んだ。
みんな小草若を睨んでいる。

気まずい。そう思っていると喜代美が話し出した。

「小草若兄さんは……私の事、嫌いなんですか…」
黙って聞いていると喜代美はボロボロと泣きながら
「兄さんは…いつも優しくて、私の事励ましてくんなって…私は兄さんの事好きでした……」
そう言うと喜代美は頭を下げて
「兄さんが私の事嫌いって気づかんで、兄さんに嫌な思いさせてしなって、すいませんでした。」

小草若はごめんなといって喜代美の頭を撫でた。
「喜代美ちゃん。ホンマにごめんな、喜代美ちゃんに辛い思いさせてしまってごめんな…」と言うと小草若も泣き出してしまった。
「俺な、喜代美ちゃんの事好きやねん。喜代美ちゃんに俺の気持ち気づいてほしかったんや」

「私も兄さんの事好きです。」と言って抱き合った。
二人はオンオン泣いて、泣き疲れたのか抱き合いながら寝てしまった。



そんな二人を見て
草原は
「何やかんやで上手くいったやないか」と嬉しそうに言ってタオルケット取ってくるはと言って居間から出て行った。
草々は
「ったく、心配かけやがって」と言って離れに帰って行った。
四草は
「結局仲の良さを見せ付けられただけや」と言ってどこかに行ってしまった。
草原がタオルケットを持ってきたのでそれを草若が掛けて
「みてみぃ、二人とも幸せそうな顔しとるで」と嬉しそうに言い、草原と寝床屋に出掛けた。


家には二人だけが残った。
その二人が幸せそうに抱き合ってすやすやと寝息をたてていた。

530:名無しさん@ピンキー
07/12/11 21:58:22 YahPtmzn
525の526間が抜けてました。

小草若が「若狭、お茶」って言って喜代美がショックうけつもお茶くみに行ってで喜代美が帰ってきた時にため息ついちゃって~ていうのです。


初めての長い物なので、グダグダになってしまいました。
お目目汚ししてすみませんでした。

531:名無しさん@ピンキー
07/12/11 22:01:34 1SFWI1Ss
なかなかよかったよ。
GJです!

532:名無しさん@ピンキー
07/12/11 22:17:33 iTQpF7rq
誤字脱字とか時間かかり過ぎとか色々あるけど
話はとても良かった
今度は推敲してから一気にまとめて投下すれば良いよ
慣れもあるだろうし、また出来たら投下してね

533:名無しさん@ピンキー
07/12/11 22:37:30 Ype2XvN8
乙!
大体 >>532 と同意見だw
話良かったので次も期待!というかお願いしますw

534:名無しさん@ピンキー
07/12/11 22:41:51 tzyImvqe
GJです!
>>532-533と同意見だけどw
携帯からだと大変なのかな、とも思うけども。

でもおもしろかった~。
やっぱり小草若はかわいいなあ~。
次も楽しみにしてます。

535:名無しさん@ピンキー
07/12/12 00:21:33 qxFye/hn
みんな優しすぎ。

この人誤字脱字ってレベルじゃない。
頭弱い、誤字脱字あるかもって前置きしてたことでまず気分害したのに、
本当に1レス目から誤字脱字、頭弱い文さらしてる。
さらに1レスずつ文章考えながら送信してるのか、間があきすぎ。
その間みんなレス控えてることもわからないの?
ストーリーも最初はよかったが後半gdgd。
gdgdは若狭の初高座でお腹いっぱい。

536:名無しさん@ピンキー
07/12/12 00:25:04 yTnCAgJm
アク禁で書けませんでした!

作品が増えていますね。皆さんGJ!
携帯で書けない自分は苦労します。

草月師匠、気にしない、気にしないです。
職人同士も刺激し合って良い作品が出来るってもんです。

個人攻撃もあるから、コテトリしない職人さんも居る訳で。
気にしないでド~ンと書いちゃいますよ、私は。お気に召さなくても。
ゴーマンですけど。(未来編はコケタしな・・その直後にアク禁だし)

>>453さん、ありがとう。

続き?を書きます。設定はいい加減です。実際の柳眉がどんなか知りません。
万葉亭&土佐屋の師匠二人もです。妄想だけで突っ走ります。

>>484さん・・それじゃ私は三文ピンク小説ってことで。

コケテも書く、それが職人魂・・では自分語りすみません。投下します。


537:名無しさん@ピンキー
07/12/12 01:05:33 cljCOEuo
男前でんな
待っとりますよ

538:名無しさん@ピンキー
07/12/12 01:46:48 dPrX83L2
>>512
「貴代美ちゃんの不器用なとこも、落ち込みやすいとこも、甘えたなとこも。全部好きや。」

これはやっばいわー鼻血でる!

539:名無しさん@ピンキー
07/12/12 09:37:09 40SHWeVw
>>537
まるっと同意。

本編のこと書いていいのかわかんないけど、
小草若…気付いてなかったんだね…。
そんなにぶくもかいらしい小草若ちゃんで、
どなたか書いてくださいませんか?

540:名無しさん@ピンキー
07/12/12 09:54:59 FJPcvEfY
>>535
あんた、ID変わらないうちに自分もSS書いて投下してみ?
その腕も度胸もないうちは職人を叩く資格はないな。
全作品はタダ飯なんだから、口に合わなきゃ黙ってスルー汁。

541:名無しさん@ピンキー
07/12/12 10:27:34 gpFe0P/y
師匠が 後で稽古しようか なんて言った時に何故か
エロい方向に考えてしまった…
修業が足りんな、とかもさ…

542:名無しさん@ピンキー
07/12/12 12:35:07 E1gMeYvI
>>540
確かに>>535の言ってることはきついけど、誤字・脱字に注意する、
ある程度まとまってからの作品投下は、職人側のマナーだと思うよ。
最後一行は何から何まで同意。
タダ飯が美味けりゃ心からのGJ、好みじゃなきゃ黙ってスルー、これ基本。

543:名無しさん@ピンキー
07/12/12 14:09:27 cljCOEuo
四草×喜代美です
エロないです
モノローグ形式なんで嫌いな方はスルーしてください

四草が喜代美と呼ぶのは個人的趣味です

544:四草×喜代美1
07/12/12 14:19:33 cljCOEuo
「お前の年季が明ける前に、兄さん結婚してるかもな。」

師匠に算段の平兵衛はまだ早いと言われて、ちょっとムシャクシャしてたんや。
喜代美からかって憂さ晴らしでもしよかと思ただけやのに…
雑巾を放り出して喜代美は走って行った。下向いてたけど、あれ泣いてたなあ。
兄さんらにエラいこと怒られたし、後味わるいから謝っとこか、一応。

「喜代美、入るで。」
返事ないな。


続きます

545:四草×喜代美2
07/12/12 14:31:17 cljCOEuo
そろっとドアを開けたら、部屋の真ん中で座り込んで泣いとった。
涙でグショグショになった目は、開いてはいるけどナンも見えてなさそうや。
「さっきは悪かったな。」
俺の声を聞いても反応なしや。
と、その時表から楽しそうな声がした。あのニブチン2人や。最悪やな。なんや俺までハラ立ってきたわ。
「あの2人はな、自分らの事しか見えてへんねん!泣くだけ損や、忘れてまえ!」
言い捨てて部屋を出ようとしたら喜代美が絞り出すような声で言いよるねん。
「四草兄さんに何がわかりますのん!」


続きます

546:四草×喜代美3
07/12/12 14:41:59 cljCOEuo
途端にまくらやらバッグやらその辺の物を、俺に向かって投げつけてきよった。
あかん。逆上してる女をなだめるには、これしかない。
集中砲火をかいくぐり喜代美に近づくと思い切り抱きしめた。
「喜代美はこんなに可愛いのに何でわからんのやろな。」
喜代美は声も立てずに泣いている。暴れたから首筋や肩口がピンク色や。
ポニーテールを解くと、エエ匂いがする。そのまま押し倒して唇をふさぐ。舌をねじ込んで口腔を弄る。
服を脱がせても喜代美はされるがままやった。


続きます

547:四草×喜代美4
07/12/12 14:54:19 cljCOEuo
弱ってるとこにつけ込んでるみたいてイヤやけど、今更やめられへんから
このまま頂いとこかと思た所へ「忘れさせて下さい…」て言いよるねん。
あんな声で言われたら仏様でもやめられへんわ。
でも結局最後まで泣いとったな。

そのまま寝てしもて夕方目が開いた時、喜代美は居らんかった。母屋で稽古つけてもろてた。
下手くそやな。下手やけど惹きつけられる。その内エエ噺家になるやろな。
稽古が終わって喜代美が走ってきたわ。
「兄さん、さっきはありがとうございました。」
なんや、吹っ切れてるやん。俺も負けてられへんな。

「師匠、お稽古お願いします。」


お粗末でした

548:名無しさん@ピンキー
07/12/12 20:08:30 Dv595DFy
GJ!
今日の駄々っ子四草、テラ可愛かったな~w
これからどう喜代美の面倒を見ていくのか楽しみだ


549:名無しさん@ピンキー
07/12/12 20:27:12 wniPPS82
>>543
GJです!ちょい悪四草は萌えるねえ

>>542
これから初めて投下してくれる職人さんもいるかもしれないし、ルールというか
心得として次スレからテンプレにしたほうがいいかもね。
(このままのペースで行けばスレも続くという想定)

・SSを投下する時はテキストドキュメント等で完成させた文章をコピペする。
 携帯からの場合はメール作成画面等を利用する。

後は、投下前の予告レスとかカップルの明記、エロ具合(?)の説明なんかは
皆さん行き届いてるから必要ないと思うけど。


550:名無しさん@ピンキー
07/12/12 21:45:24 Z6IkAZzt
>>549
ルールでも心得でもなく、マナーだって>>542も書いてるだろ。
(自分はロムを思いやる常識だと思ってるけどね)
それが無い人はどれだけテンプレを増やしてもKYで好き放題するし、
初心者で知らなかった人なら、そういう当たり前の気遣いがあれば
たとえテンプレに無くても次回からは気をつけるよ。
なんでもかんでもすぐにテンプレ、ローカルルールにして
安直に>1以降の注意書きを増やすのって
馬鹿っぽいだけでなく、安易に初心者入門を促すから止めないか?
ナマモノを扱ってるのに初心者が容易に参加しやすいなんて場所は
にちゃんじゃなくても廃れやすいと思うけどね。

551:草原×喜代美?
07/12/13 00:50:05 4X1IZcqn
喜代美「わたし草原兄さんのこと好きになってしもた・・・」
順子「その人って奥さんも子供もおるんやろ?諦め!」
喜代美「じゅ~んちゅぁ~んっ!」
順子「諦めっ!もし不倫なんかに発展したらどねすんの?」
喜代美「わたしずっと2番目でいい!・・・」
順子「はぁ~・・・もう勝手にし!」
ガチャッ!
喜代美「順ちゃん?・・・だって好きになってしもたんやもん。」

ー翌日ー
喜代美「草原兄さんシャツのボタン取れそうですよ。」
草原「あ、ほんまやな。気付かんかった。」
喜代美「奥さんつけてくれならんのですか?」
草原「ちょっと今いろいろあってな・・・」
喜代美「いろいろて?」
草原「師匠にしか言ってないんやけど子供と実家帰ってんねや・・・」
喜代美「えっ!?そそそれって・・・?」
草原「子供はそんなん気にせんでええ。さぁ天災の稽古するで!」
喜代美「はい・・・」

ー稽古終了後ー
喜代美「あの!・・・わたしでよかったらぁボタンつけますさけ。」
草原「ん~。じゃあ頼んでいいか?」
喜代美「はい!」ボタンをつける喜代美。
喜代美「あ、あれ?なんでこねなんの~。アイタ!」
草原「大丈夫か!?血出てるやんか。ほんま若狭は不器用な子やなぁ。」
笑いながら喜代美の指を舐める草原。
喜代美「あっ・・・」
ドキリとし頬を少し赤らめる喜代美。
草原「これでバンドエイドでも貼っとったら大丈夫やろ。ん?どうした?」
喜代美「わたし何もできん・・・ボタン1つもまともにつけれん。草原兄さんにも嫌われてもた・・・」
草原「若狭。確かに若狭は不器用やしドジや。でもな一生懸命や。その心はちゃんと伝わっとるで?それにこんなに可愛い妹嫌いになる兄ちゃんおらんで。」
喜代美の頭を撫でる草原。
喜代美「草原兄さん・・・」
泣き出す喜代美。
嬉しいけど悔しい。結局自分は妹で子供扱いなん?
草原「よう泣く子やなぁ。」
喜代美を引き寄せ背中をポンポンする。

ー夜中ー
喜代美は草原のことを考えると眠れず今日も自分を慰めていた。
草原の温もりを思い出しながら。

552:名無しさん@ピンキー
07/12/13 01:34:29 csYnX18c
草原兄さん、かっこいい!

553:名無しさん@ピンキー
07/12/13 02:11:24 aHNJRx68
何気に順子は萌える。
というわけで、先生…友春×順子が読みたいです!

554:名無しさん@ピンキー
07/12/13 02:17:07 v9Os65uz
年上なのに順ちゃんに主導権握られてる気がする>友春×順子

小次郎×奈津子もお待ちしています先生…

555:名無しさん@ピンキー
07/12/13 03:22:20 4X1IZcqn
>>551の続き?
KYですみませんが。

ー翌朝ー
草若「若狭、今日な尊徳達と忘年会あるから夕飯いらんわ。」
草々「あ、俺もいらんから。」
喜代美「はい。わかりました。」

草原「そうかぁ。今日は若狭一人ぼっちか。」
四草「草々兄さんは彼女とうまくいってるみたいですね。ここんとこ毎晩でしょ。」
小草若「今日仕事なかったら俺が一緒におれるのにな~。ウヒョヒョ!」
草若「お~い。若狭稽古すっぞ~。」
若狭「は~い!」

ー夕方ー
草若と草々は出かけ、四草はバイトへ、小草若は仕事に行った。
草原「おっ。夕飯の買い物か?」
喜代美「今日は一人ですからなんか買って食べます。芋付きハンバーガーに炭酸とか。」
草原「それやったら家で一緒に食べるか?」
喜代美「えっ?あ、あの、でも・・・」
草原「どうせ俺も今一人やし、若狭が一人で芋かじっとうとかなんか可哀相やしな。まぁ、これも筆頭弟子の勤めや。」
喜代美「じゃあお言葉に甘えさせてもらいます。」
二人はスーパーへ買い物に行った。
草原「何が食べたい?一応何でも作れるで。」
喜代美「草原兄さんの作ってくれるのなら何でもいいです!」
草原「じゃあもつ鍋にしよか?」
喜代美「はい!」
買い物を済ませ外に出ると雨が降っていた。
草原「天気予報では言うてなかったのにな・・・よし!走るで若狭!」
若狭の手を取り走りだす。
草原の家に着く頃には豪雨と化していた。二人はまるで濡れ鼠。
草原「今タオル持ってくるわ!」
喜代美「すいません!」
居間に入るときちんと整理整頓し清潔だが草原の匂いでいっぱいだった。
草原「すまんな。なかなか見つからんかったわ。はい。」
タオルを渡すが喜代美は無反応だ。
草原「若狭?」
喜代美の服は雨で体にぴったり張り付き下着が透けており髪も濡れ滴がポタポタと落ちている。
草原「ど、どうした?風邪引くで?」
さすがの草原も目のやり場に困ったのかオドオドしながら喜代美の頭にタオルを被せくしゃくしゃっと拭いてやる。
喜代美「兄さん・・・わたし・・・わたし」
草原に抱き付く。
草原「わ、若狭?」
喜代美「わたし草原兄さんが好きです。」
抱き付いたまま潤んだ瞳で草原を見上げる。
草原「喜代美ちゃん・・・」
喜代美「大好きです。」
そう言い草原の首に腕を回しキスをする。
草原もたまらず抱き締めキスをする。そのまま床に押し倒す。
喜代美「初めてなんです・・・」

556:名無しさん@ピンキー
07/12/13 09:35:47 vCr6UEl7
>>522
亀だが、やっぱり草々は素人DTっぽいね…


557:名無しさん@ピンキー
07/12/13 09:58:22 csYnX18c
草若師匠には体で若狭を引き留めて欲しい

558:名無しさん@ピンキー
07/12/13 11:42:38 eXqJ+/pO
アクセス規制で書けません。

559:名無しさん@ピンキー
07/12/13 11:47:25 eXqJ+/pO
>>536です。直後にアク規制ひっかかり。
尊健&柳眉より、先にこちら投下します。

『内弟子時代』 作・和田喜代美(徒然亭若狭)

ふたりはいつも 穴で話していた
それがあなたの 愛のかたちだと信じた

できることならあなた襲って
A子から奪おうとした
それが愛することだと信じ
妄想で抑えた
涙のくらし 内弟子時代

寒い部屋で 妄想してくらした
それがわたしの
愛のかたちだと信じた
泣いて作った私の料理
あなたは黙って食べていた
それが愛することだと信じ
妄想で耐えた
涙のくらし 内弟子時代

それが愛することだと信じ
妄想で耐えた
涙のくらし 内弟子時代


= 『同棲時代』 歌手・大信田礼子 より=

お粗末さまでした…
あかん、泣けてきました。
また友春&順子もアク規制解除したら、投下します。

560:名無しさん@ピンキー
07/12/13 11:53:53 OJUhWfo1
じょっじょぶ。俺も泣けてきた。

561:名無しさん@ピンキー
07/12/13 12:11:31 3oKvl/tC
ここエロパロというより恋愛絡みの二次創作のしたいだけって人が九割だよね。
読む側もそうだし。
それが嫌というのでは全くなくて、どっか他に適切な板がないのかなと思った。
「初めて書く」っていうのに上手くて読ませる書き手が多いので、
エロ無し、恋愛絡み無しの二次創作(人情話とか)がしたいって人のも
読みたくなってきたのと、そういう書き手もいるような気がして。
それとも自分が知らないだけで、すでにそういうスレが立ってるんでしょうか?

562:名無しさん@ピンキー
07/12/13 13:07:24 BVq5NVpm
>>561
ちょうどSS書き手スレでも、そんな話題になってるね。
エロ有りとエロ無しのSS用のスレを、それぞれ分けると
どっちも閑散とするんじゃないかと個人的には思う。

563:名無しさん@ピンキー
07/12/13 13:33:45 qs2i/Jdo
>>562
同意。別に分けなくともいいと思う。
人情話とかは…どうだろうね…


564:58
07/12/13 14:15:46 rL7Ne0t9
友春×順子
甘話
エロ


「はっ…ん…あっあ…」
「ん…ちゅ……あんまり声出さんでええって」
「あ…う、うん…ごめん。でも…あはっ…ここ最近ずっとご無沙汰だったしぃ。
だから…はぁ…か、感じすぎちゃって、ん」
魚屋食堂の中で男女が情事に興じている。
女のジーンズを下げ、その股に顔をうずめる男は舌で女の秘唇をなぞっていた。
男は軽く湿っている女のショーツを太股辺りまで下げた。
女のショーツと股の間にツツーと女の体液と男の唾液が混じった混合液が糸を引いている。
「はぁ…そ、そこ…いい…あっ」
柱に背を預け、女は天井を仰ぎながら男の頭部を抑え、喉を仰け反らした。
男は立ち上がると女が毎日掛けているピンク色のエプロンを外し、
シャツの胸部を開くとブラに覆われたたわわな胸が現れた。
「順子…また胸大きぃなった?」
「し、失礼な事言わんといて。き…喜代美くらいはないけど…
私もそこそこはあるし、育ってるんやで」
ブラをずらして露出させた『そこそこ』な胸が順子の喘ぎと共にぷるんと震えた。

『若狭塗り箸で焼き鯖はいかが?』

今日は魚屋食堂の定休日。父の幸助と母の松江は2泊3日の旅行に出かけている。
店の掃除や食堂内に物品整理をしている所に若狭塗り箸製作所のボンボンこと
和田 友春が押しかけてきたのは日も傾き、店内にあるテレビを見ていた頃だった。
「お客さん、あいにくやけど今日は店休みやからお引き取り願える?」
「そんなん言わんと、聞いてくれよ順子ォ~」
最近の友春の相談事は決まっている『親父が工場のことでうるさい』という事だ。
 愚痴を聞いて、相づちを打つのは面倒なので、順子は右から左に聞き流しながら
テレビに目を向けている。時折、『聞とる?』と友春が尋ねてくるのでうんうん、続けて
といいながら再びテレビに目を向けている。
「はぁ…俺は俺で覚悟決めてんのになんでわかってくれへんのやろ…」
 この台詞が出てくるとそろそろ話は終盤だ。
「親父さん、アンタの事、頼りない思てるんやって。」
「……順子、もっとオブラートに包んだ言い方せぇよ。ダイレクトすぎるでお前」
「しゃーないやん…まぁ、それだけ親父さんはアンタに気に掛け取るいうことよ。」

565:58
07/12/13 14:17:15 rL7Ne0t9
「『縁結びの順子』いうんはウソけ。妹から聞いてるで」
 グスッと鼻をすすりながら友春は言った。
「縁もなんも…始めからないもんどうやって結べちゅうの?しかも恋愛は
関係ないやん。親父さんとの仲は自分で何とかせな」
「鯖…焼き鯖くれ」
 友春は唐突に言った。
「はぁ?」
 意味がわからないと言った順子の顔。
「焼き鯖をくれ。」
 友春はもう一度力強く言った。
「あ……う…こ、ここで?」
 順子は意味を理解したらしく、頬を赤く染めながら言った。
 『焼き鯖をくれ』……それは二人の共通の合い言葉だった。喜代美のことで毎回、順子に
 相談していた友春。しだいにそんな友春の話を聞いている内に放っておけなくなり、
 順子なりにアプローチを掛けてみた。喜代美の事に関して絶望していた友春も何となく
 その意味に気付き、今、現在に至る。何回か一緒に過ごした夜もあった。
 が、友春は大学生。順子は魚屋食堂の手伝いで二人が一緒にいる時間はあまりない。
 二人で仲良く話をしている所など見られたら噂好きな母、松江のことだ、あちこちに
 根も葉もないことを言いふらすに違いない。そこで順子と友春は二人で合い言葉を考えたのだ。
意味はその会話の前後を通して「何時にどこで会いたい」とか「どこで待ってる」など。
脈略が無いときは……時と場合によりけりだが『抱きたい』という事だった。

一応、続きます。
>>559氏の話も読んでみたい


566:名無しさん@ピンキー
07/12/13 15:19:43 OGLcC89w
おぉ!友×順のエロ待ってましたGJ!

別にエロの有無だけでスレを二分しなくてもいいと思う。
いろんなテイストのSSが読めるのも楽しい。
エロのみに固執する空気になると、登場人物の名前を書き直しただけのコピペなんかが現れる悪寒がする。ある程度のキャラは守られてほしい。

567:名無しさん@ピンキー
07/12/13 15:34:00 csYnX18c
それこそエロの程度ぐらい明記すれば済むことじゃん
書き手、読み手双方ともエロパロにもマナーを!

568:名無しさん@ピンキー
07/12/13 16:22:25 Ie0LxxSg
>>565
エロい!GJ!

>>561
分けなくていいと思う。ここは偏りがあるけどどっちもありだからこそ
賑わってるんじゃない?何もかも厳密に分けなきゃいけないの?

569:友春×順子 1
07/12/13 17:04:54 eXqJ+/pO
>>565さん、ありがとう。投下します。

友春が何かと魚屋食堂へ足を運ぶようになったのは、あの夜からだった。
なりゆきとはいえ、順子と一緒に大阪の妹の所へ行った。
ガス欠になり、せっかくの徒然亭若狭の高座にも間に合わず、とりあえず泊まれる場所として、清海の部屋へ行ったのだった。

妹は大人の階段を登ろうとしていた。ま、それは置いておいて…

一方、友春はというと若狭に対して未練たらたらであった。
行きも帰りも涙を流し、運転が危うくなる。順子はヒヤヒヤしながら(コレヤったら電車で行けば良かった)と何度思っただろうか。

ところが、である。その日を境に『相談役』となってしまった順子であった。
「前はB子、今度はアンタか。」と冷たい態度に友春もシツコイ。
「なぁ、どうしたらええ?俺やっぱり忘れられへん。」いつになったらこの女々しさがなくなるのか。
他を見れば、まあ大学も一応地元でも有名大学だ。(アホではあるが、学業は出来た)
ルックスも特に悪くもない。背もまあまあある。車だって普通なら乗れない車種だ。
にもかかわらず、このテイタラク。年上なのに「アンタ」と言ってしまうのも無理はない。

570:友春×順子 2
07/12/13 17:13:41 eXqJ+/pO
「私に言えるんは、アンタが人間として魅力的になれば、B子も見直すかもしらん。でもな、それは一般論で…アンタと結婚を思い直すかは分からん。あの子も修行中やねんから、同じ期間だけ人間磨いたら?
まずは卒業して、家業を勉強してやね、立派な二代目に恥じへんように体裁だけでも整えたらどうなん?」
「ででも…そんなんしてても、B子の顔がチラつくねん。」まあ本人も努力はしているようだった。


571:友春×順子 3
07/12/13 17:15:07 eXqJ+/pO
魚屋食堂には地元の労働者もよく来る。「最近、二代目は工場でアルバイトから始めよったで~」とか「時給で小遣いもろとるらしい」とか「塗箸の勉強とかで正典さんとこ、通うとるらしい」などと耳には入るから。

「まあ…てっとり早いんは、別の人と付き合ってやね、女はB子だけ違うと…思うようにすれば…」
「そうか!やっぱりそうか!」と立ち上がって走り去った。

その日から友春は合コンで彼女を作ってはフラレ続けているらしい。

572:友春×順子 4
07/12/13 17:16:12 eXqJ+/pO
食堂に現れる時は決まってフラレて泣いて来る。
(アホとは思うとったけど、ここまでアホとは)話を聞いてやるのだが、益々呆れるのだった。
そんな夜は泣き終わるまで、居酒屋で話を聞きながら好物を注文しタラフク食べてやる。
そんな関係をずっとつづけていた。



573:友春×順子 5
07/12/13 17:18:39 eXqJ+/pO
そんなある日、「今夜空いてるか?」
「ええけど…今日は寿司食べたいなぁ。」
「くっ…また高いモンを。まあええ、迎えに来るから待っとけ。」
地元でも有名な料亭で、いつも高いネタばかり食べてお腹いっぱいになり悦に入る順子。
「で、今日は何があったん?」お茶をすすりながら、いつものように聞いてやるだけの態度に出た。

「俺な、今まで遠い星を追い掛けてたみたいや。青い鳥は近くにおるって気がついてん。」
「へぇーそうなん。」
「でな、お願いやねんけど。」


574:友春×順子 6
07/12/13 17:20:11 eXqJ+/pO
「お金やったらあれへんよ。」 「違う。」
「お前…俺の恋人になってくれ!」と座敷で正座して頭を下げる友春。
お茶を噴く順子。「な…なんて?」
「ずっとB子忘れられんと、いろんな女の子と付き合ったけど、そばで笑ってくれる娘より、俺の尻叩いてやる気出してくれるお前が…必要やと気がついてん。お前と居ったらB子わすれられる…と。」
「あのね…私の気持ちは?」 「あかんこ?」


575:友春×順子 7
07/12/13 17:25:07 eXqJ+/pO
「付き合うって、まあ今も彼女みたいなもんやけど」 「ほな、OKか?」
「但し。」 「え?」
「期限付きや。」 「えええ!」
「まあ、後1年でB子も内弟子修行終わりや。」 「ああ。」
「その時、私を取るんやったら、将来約束したってもええわ。」「よし!そしたら、俺頑張る!!」
(やっぱりアホ?)と思いつつ、しばらくは美味しい思い出来ると思う順子。

しかし、そんなアホにも情が湧いてきていた。酔ったハズミ、と言えばそうかも知れないが…。

576:友春×順子 8
07/12/13 17:26:25 eXqJ+/pO
気が付いたら朝、隣に寝ている友春を見て愕然とする。「え~っと…え~っと」と思い出す。

珍しく、その夜は二人とも酔っていた。自分逹にも酔っていた。街に繰り出し、車も置いて来た。聖夜の街は恋人逹で溢れていた。
友春にしては気の利いたレストラン、その後のカフェバーで思い出話を肴にしこたま飲んだ…までは鮮明に覚えているのだが、このホテルにどうして二人で居るのかがらない。

しかし、よく見ると自分も友春も服は着たままだった。

577:友春×順子 9
07/12/13 17:27:33 eXqJ+/pO
「ん…あ!順子!!俺ら…」 「心配せんでもええよ。未遂やから。」
「ででも…一泊したんやな。」 「ああそうやね、早よ帰ろ。お母ちゃんになんて言い訳しょうか…。」
「それやったら、清海に会いに行った言うたらええねん。」
「そやけどなぁ~噂になってるし。」
「ほしたら、そうなればええねん。」と友春が突然キスしてきた。驚く順子。

「何すんのよ!!」と突き飛ばした。ベッドから落ちた友春だったが、すぐ起き上がり真面目な顔で迫ってくる。


578:友春×順子 10
07/12/13 17:28:41 eXqJ+/pO
「ちょ…ちょっと!」と抵抗する順子だったが…二度目のキスには抵抗出来なかった。
そのまま、二人は服を脱ぎあった。友春は伊達に女の子と付き合っていた訳ではなかった。

何か言うとこの雰囲気が壊れそうで終始無言で、あえぎ声だけが響く。
(何…?この感じ…) (気持ちイイ…コイツの中…)
理性も理屈も二人には無かった。今までのこだわりも体裁も無かった。
本能で抱き合い…そして果てた。




579:友春×順子 11
07/12/13 17:29:53 eXqJ+/pO
「珈琲しか無いね。」「ああ、俺 砂糖2杯な。」
「甘党やったっけ?」
「珈琲はあんまり…な。」バスローブ姿のまま、二人でソファーに座って飲む。

「なあ…。」 「何?」
「結婚…考えてくれるか?」
「…うん。」
苦いはずの珈琲が甘くなった。

お粗末さまでした~
携帯からは辛いです。

580:名無しさん@ピンキー
07/12/13 18:34:18 csYnX18c
お疲れ様!GJです
友春さん、よかったなぁ~

581:名無しさん@ピンキー
07/12/13 19:33:18 qNOMuiOS
>>565さん、GJ!! エロさが良い!続き待ってます。

男と女の話だと、具体的でなくてもエロは入るので
区分は無くても良いかと。
人情話・・・微妙、でも何でもど~んと出すとそこから
エロに繋いでくれる職人さんが居るかも。

ただエロパロだから、この板を知る人は限定されてる気はします。

582:名無しさん@ピンキー
07/12/13 19:34:54 gsbkb74a
GJ!面白かった!

583:尊健→若狭←柳眉 その1
07/12/13 19:34:55 qNOMuiOS
アク禁に負けず、投下します。>>447 の続きです。

「ありがとうございました。」
まさか、尊健にお礼を言う日が来ようとは・・。若狭の態度に顔が弛む尊健。
「あんた、隙だらけやからな。今までも俺や草々らがおっぱらてったん知らんかったやろ?」
付きまとう危ないファンから身を守っていてくれていた事を初めて知る若狭。

「そうやったんですか。すみません、何も知らんと・・。」謝る態度に尊健は言う。
「じゃ・・お礼してもらわんとな。」   「ええ!私お金持ってません。」
「おい!それやったら恐喝やないか!お前、俺のこと勘違いしてへんか?」
「すすすみません~」半泣きな顔も可愛いと思い、ふと考えて言う。

「そうやな、チューでもしてもらおうか。」  「ええええ!」
「ほっぺにでもええから、してくれ。」と笑う尊健の目は優しかった。
「え・・でも・・」  「ええやろ?それぐらい。」 
「は・・い」 屈んだ尊健の頬に口を近づけた瞬間、向きを変え若狭の唇は奪われた。

「!!!!!!」 最初はもがいていたのだが・・・。そのとろける舌使いに、力が抜けていく。
壁にもたれかけて、両手首を掴まれ半分万歳状態で、尚も続ける尊健。
やっと離れた時・・・若狭の目に人影が見えた。次に目に飛び込んだのは、転がる尊健と、
肩で息をして仁王立ちの柳眉の後姿だった。

「若狭!大丈夫か?」草原兄さんと四草が近寄った。後ろでは「尊健!おまえ・・!!」と土佐屋尊徳師匠。
丁度高座を終えた師匠の楽屋を訪ねた3人が、連れ立って食事に行こうとした時に裏口へ向かう廊下での
出来事だった。

「尊徳師匠、すみません。せっかく誘っていただきましたが・・・」草原が謝る。
「ああ、ええええ。その子頼む。尊健、お前は俺と来い。」師匠も了承する。  
言葉も出ないでぼんやりしている若狭を抱きかかえる、二人。
「柳眉兄さん、失礼します。」四草だけが冷静だった。

「草原、四草、柳眉、この事はわしらだけの胸にしまっといてくれ。頼むで。」と尊健を連れて帰って行った。
残った柳眉は・・・一人拳に痛みを覚えながら、この行為に震えて立っていた。

後日、このことは草若の耳に入る事になった。
「・・・・と、いう訳です。若狭には俺から話しました。当分、天狗座には出入りさせません。」
「そうやな。ようやってくれた草原。その場に草々と小草若が居らんで良かったで。」
「はい。」(お陰で四草は俺と柳眉に昼飯タカルようになりよったけど)
「今晩な、万葉亭柳宝師匠と会う約束してる。任せてくれるか。」  「はい。」


584:尊健→若狭←柳眉 その2
07/12/13 19:36:53 qNOMuiOS
久しぶりの料亭で万葉亭柳宝師匠は待っていた。
「よう来てくれたな。ささ、座んなはれ。」
「こんな席を設けてもろうて、光栄ですが・・話があれでは。本当に申し訳ない。」
「いいや、今回の件では驚かされましたけどな・・あんたには、まだまだ驚かされますわ。」
ハハハハハと笑ってくれた。

「それと・・聞きましたか?尊健はともかく、うちの柳眉。あれは本気でした。」
「そうですか。うちの一門も男の世界やからね・・色々ありますねん。」
「なんですか、当の本人は気がつかんねんなぁ。鈍いのも若い証拠かね。
一途に一人しか見えてない、我々としては羨ましい時代ですな。」

「知ってますか?尊徳はん『惚れた女やったら、その行こうとする道を照らしてやれる男になれ』
と尊健に言いよったようで。」
「それでか、謹慎中やけど最近の尊健が人が変わったみたいに練習しとるのは。
勉強もいやに熱心で悪い仲間とも縁切ったらしいと、草々が言うとった。」

「私らもあんたら一門が完全復活出来るよう、働きかけてます。
若いもんが切磋琢磨出来たら・・落語界も安泰ですがな。」
「切欠や動悸が不純でもな。」ハハハハハと二人で笑い合った。

「で・・・本題やけど。」真面目な顔で柳宝師匠が言う。「なんですか?」  
「あの子な内弟子修業終ってから、一度柳眉とのこと考えとって欲しいんですわ。」
「なんでですか?柳眉やったら、他になんぼでも居るでしょう。」

「あの子は草々が好きやと聞きましたが、本人同士は約束してる訳やないし。うちの柳眉じゃあきませんか?」
「そうやないです。あの子はまだ子供ですよ。」
「先見の目、ですか・・私もそう思います。どこか・・そう、志保さんに似てますなぁ。」

ドキリとする草若。「まさかとは思いますが、草若はん・・あんたもですか?」
「そんなことはありませんが。息子は気にいっとるみたいです。」
「老いらくの恋にはまだ若いですからなぁ・・なんや、あの子に振り回されますな。」 
「そういうことになりますか。」
「ま、傍観してなしゃあないですが、柳眉にはしばらく近づかんように言うてますから、安心しとって下さい。」
「尊徳師匠もそない言うてましたわ。女の弟子は厄介ですな。」

「あんたらに期待してまっせ。」 「ありがとうございます。」
そう言いつつ酒を酌み交わす、師匠達。(仁志も、そうならんかな。)と思う草若であった。


一方、若狭は草原から天狗座での出来事を聞き、戸惑っていた。賢明な草原は柳眉の事は伏せて話した。
「ええか、若狭お前は弟子でもあるが、その前に女やいうの忘れてたらあかん。気をつけるようにしなさい。」
と珍しくキツく叱られた。しばらくは出入り禁止だったのも堪えるが、あのキスだけは忘れられない。

「初めてやったのに・・。」と涙が出るが、快感も忘れられないのだった。
(尊健兄さんの目優しかった。あんな顔見たことない。柳眉兄さんともしばらく会えんのも辛いなぁ。)
と思うのであった。

数週間後、柳眉と尊健は一緒に酒を飲んでいた。
「悪かった、尊健。」  「謝らんでええ。」  「悔しかったのと、自分が抑えれんかった。」
「俺も考えなしやったから、アイツに悪いと思ってる。師匠にも大目玉くらったわ。」
「で、しばらく出られへんのか。」   
「そうや。でもな、俺は決めた。アイツに尊敬してもらえる兄さんになろうってな。」
「俺も言われた。尊敬されてる兄さんで居りたかったら、変な気起こすなってな。」
「お互い、辛い片思いか・・・信じられんな、あんな子供にな。」
ククククと笑う二人。今夜の酒の味はほろ苦かった。

ライバルはもっと増える小草若だったが、数年後身内に最大の敵が現れるのも近かった。

お粗末様でした~。
急にアク規制が解除になったので、連続投下すみません。

585:名無しさん@ピンキー
07/12/13 19:39:06 w7veJKxY
>>472さん
すごく面白かったので続きを書かせてもらってもよろしいでしょうか?


586:小草若←A子 その後 解説
07/12/13 19:41:27 qNOMuiOS
いつまた規制ひっかるか・・・
連続ですが、投下しておきます。

>>184 の続きになります。

簡単に解説。 草々→若狭を確認し、草々に見切りをつけたA子。
東京へ行き、小草若を相談役にしていた。
ある日仕事で庇ってもらい、段々二人は惹かれあい・・・
数年後、運命の夜を迎える。

エロが書けなかったのですが清海に大人の階段登らせてあげたいと。
本編とは全く関係ありません。ネタバレでもないです。


587:名無しさん@ピンキー
07/12/13 19:41:39 w7veJKxY
>>583
GJ!面白かったです。

588:小草若←A子 その後 1
07/12/13 19:42:16 qNOMuiOS
では投下します。

仕事を終え、ホテルへ戻る。シャワーを浴び、一息ついていた小草若。
最近気まぐれな企画で、有名歌手プロデュースで出したCDが予想外に売れてしまい、
ついには主演のドラマまで出来てしまった。今、本業の落語家より俳優と歌手業が忙しい。
東京で現在仕事が多いので、月に何回かしか大阪へは戻れない。
今日の撮影は歌番組だった。ビールを飲み・・(これで良いんだろうか)と思いに耽っていた。

「ピンポーン」インターホンが鳴った。
ガチャ・・と開けると、そこには茶髪のボブ、黒スーツ姿にファッショングラスをかけた女性が立っていた。
「来たんか・・」と部屋に入ると同時に、女は彼にしがみついてキスをする。
それに応えるように、貪り合うように抱き合う二人。慌ただしく、立ったまま壁に背を凭れかけ・・女は抱かれた。
しばらくして、恍惚とした女の髪を撫でつけるとウイッグが床に落ち、ロングヘアーが現れた。

「しばらくやったな・・清海。」はぁはぁと息を弾ませて、答える「会いたかったの・・。」
「5時間前に逢うたやないか。」  「あんなの!」と睨みつける・・2年前とは別人かと思う。
「番組や公の顔は別人か。俺がそうさせてしもうたんか・・。」とつい口にする。
「違うわ。これが本当の私なのよ。一人の男に愛されたくて・・自分をむき出しにしてしまう。そんな女なのよ。」

番組を数本こなし、来月からはメインキャスターとして、ニュース番組のアンカーに決まっている。
美人だが人を寄せ付けない雰囲気を出して、仕事が恋人のような隙の無い女性として評判であった。
スキャンダルなど縁の無い、キャリア女性の代表のようになっている、和田清海。それが今の彼女だった。

小草若はと言うと、浮名を流している遊び人と世間では思われていた。実際は違うのだが・・そう思わせておくほうが
楽だった。二人の接点は「元同番組で共演していた」というだけで、先ほども清海が司会をしていた番組に出たが、
話もろくにせず、台本通りの会話だった。

二人の関係は、あの一夜からずっと秘密にしていた。マネージャーと清海の事務所にだけは打ち明けていた。
仕事で会っても他人のフリ。「底抜けに~」の前に足で床を鳴らし(今夜)鼻を触る(一人で)ポーズを決めて、
尻を叩く(部屋に居る)が合図だった。携帯もあるが・・会った時だけはそうしていた。
とにかく、清海の仕事の負担やお互いにマイナスになることは避けている。
これが変装までしてホテルへ来る女にさせている。

誰にも言えないのではないのだが、誰も賛成しかねる二人の付き合いは、認められにくかった。
特に清海にとっては、今が旬であり、仕事もノッテいる。自分でもやっとやりたい事をしているのだから、
簡単には引退出来ない。しかし彼女にとって、その原動力が彼の存在なのだから・・どうしようもないのであった。

「テレビでもラジオでも・・電波の流れる時は、あなたに向かって話しかけてるのよ。」といつか清海は言った。
時には携帯の録音に入ってる小草若の声を聞きながら、枕を濡らす夜もある・・とも。
それは小草若も同じであった。お互い近くに居ても他人。目で会話するしかない。
今の歌も、自分のどうしようもない気持ちを表して居るようなラブソングだったから、清海の為に歌っていた。



589:小草若←A子 その後 2
07/12/13 19:43:08 qNOMuiOS
「明日、ロケ言うてたんと違うのか?」  「そんなんええのよ。軽く寝たから。朝まで居るわ。」方言もそのまま。
ニュースなどは完璧なイントネーションも彼と二人きりの時は素になる。
「その格好でか?」  「前田さんに頼んでます。一緒に居ても良いでしょ?」 「しょうがないヤツやな。」
そう言いつつも、嬉しいのだった。少し落ち着いたので、飲み物をと用意する小草若の手を止めて言う。
「もっと抱いて・・」それほどまでに清海は確かな愛が欲しかった。

3時間後、身支度を整えて出かける用意をする清海。
「今度は何所や?」  「4日間、アメリカ。」 海外レポートもある身では今度いつまた会えるのか分らない。
「俺は当分、こっちやから・・また会いたなったら連絡しろや。」  「うん。」
「ちょっと痩せたぞ、ちゃんと食べてんのか?」  「大丈夫よ。じゃ・・」そう言ってキスする。
「あ・・そうや。」その手を掴んで、「これ」と指輪をはめる。
「え・・・?」  「こんな形でしか約束出来へん、すまん。」  
「謝らんといて・・嬉しい。私の誕生石よう分ったね。」  「宝石屋に聞いた、それとこれも渡しとく。」
包みに入っていたのは鎖だけのネックレスだった。「これ・・。」  
「これで首から下げとけば、見つからんやろ?ケースも渡すから。失くすなよ。」 
「うん」涙を浮かべて、急ぎ出て行った。

フ~とため息を吐く、彼も今のままで良いのか悩んでいた。
(俺自身は清海と一緒になりたいと思ってるけど。現実がそうさせてくれん。結婚しても仕事はさせてやりたい。
でも・・俺は落語家やから、あいつは女将にならんとあかん身や。今の仕事諦めさせるのは酷やし。)

本業がどうしても疎かになりがちだが、今では持ちネタは増えて一門会には必ず出ている。
いつかは親父を超える人間になりたいとも思っているのだが、一人前にならないといけない。

発表することになったら、「清海の夫」と呼ばれかねない立場は男としてはどうなんだろうと思う。
もっと自分の地位が確立されていれば・・と悔しくも思うのだが、愛してる気持は会うたびに強くなる。


590:小草若←A子 その後 3
07/12/13 19:44:59 qNOMuiOS
ままならない関係はもう2年続いていた。最初はスリルもドキドキも楽しいものだったが、
段々清海の負担が重くなる。そうなるのが気の毒でたまらない。
俺がもっと有名で稼げば・・と思っていたが、予想外の人気が出ている今の自分の立場では余計に具合が悪い。
心と現実の挟間で、あがいてもどうにもならなかった。仮に公表しても、彼女の人気が無くなる。
徒然亭一門は東京まで名が知られていたので、こちらで収録もある。それも辛い。

そんな二人に転機が起きたのが、一年後・・・週刊誌に写真に撮られた事だった。
「前からあやしいと思ってました。」とどこぞのコメンテーターだとか、レポーターなどが知ったかぶりで言ってる。
「彼女、遊ばれてますよね。」 「何も知らない時から騙してたんじゃないですか。」とかなりバッシングが大きかった。

ついには記者会見を行う事を事務所は決めた。この頃には師匠である父親から呼び出された小草若だった。
「お前、本気なんか?彼女どう思ってんねんや。将来決めてるなら、ちゃんとしろ。」と言われた。
「本気に決まってる。浮ついた付き合いやったら、3年間も人目を欺いて会うたりせんわ。」と啖呵を切る。
「そうか・・ほなら、やってみ。自分で彼女守れるところまで世間にみせたれ。」と後押ししてくれた。

清海は落ち着いたものだった。
「私、良かったと思ってるんよ。これで数年前の初めてのデートの時みたいに堂々と腕も組めるもの。」と涼しい顔だった。
「お前は心配違うんか?」  「何が?」  「俺と一緒になってええのか?今までの仕事も諦めることになるんやで。」
フフフと笑う清海。「何がおかしいねん?」そう尋ねる彼の耳元で彼女は囁く。

「なんやって!ホンマか?」  「私、覚悟決めました。父も母も反対させません。一緒に記者会見してくれますよね?」
「当たり前や、本当にええんやな、清海。」  
「あなたと一緒に居る事が私の原動力なんやもん。それに、今までもあなたが居ったから、
頑張れたんやもの。どこへ行っても同じやわ。これからもっとやりがいのある仕事が待ってるんやもん。」

後世、伝えられる事になった記者会見は「結婚・引退・妊娠発表」となったのであった。
「私からプロポーズしました。本当の幸せを教えてくれた人です。一生ついて行きます。」
そう答えた彼女は伝説になるぐらい美しかった。

世間の後押しと希望があったので、関西の「ママさんキャスター」として、彼女の人気は続いた。
小草若も、彼女と一緒にCM出演や子育ての番組に出演し、「お父さんにしたいタレントNO.1」に君臨したのである。


お粗末様でした~。

以上です。しばらく読み手に戻ります。失礼しました。

591:名無しさん@ピンキー
07/12/13 20:11:33 csYnX18c
>>585さん、>>472です。自分の引き出しは既に空っぽなんで
続きは望むところです。4649!
>>586 GJです!

592:名無しさん@ピンキー
07/12/13 23:10:59 4X1IZcqn
A子「できちゃった☆」
草々「なにが?」
A子「赤ちゃん☆」
草々「俺はちゃうぞ!」
A子「訴えてやる!」

593:名無しさん@ピンキー
07/12/14 09:38:01 Kn3v5QB5
亀レスですが。>>504さん、噴きましたGJ!
小ネタええですね。妄想します。



594:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/14 12:48:56 uLVsLjX/
小草若 最後の戦い @Sweet Snow Magic 序

アク禁やっと解除されました。私の作品を読みたくないという方はIDなり
コテトリ等をNG指定してスルーしちゃって下さい。
コテトリつけて叩かれるのはある程度覚悟した上でやってるので、このまま
名乗っていきます。コバルト路線全開の草月でよろしくお願いします。

>>472さん、快諾していただいて本当にありがとうございました。
472さんの作風を損なわないように描いたつもりですが気に入らなかったら
すみません。

初めて書く小草若×喜代美です。
内弟子修行中なのにどうして小草若のマンションにお泊まりできたかとか
細かいことは、エロパロということで突っ込まないで下さいw
格好良くて優しい小草若を書いてみたかったので、キャラが損なわれるのを
承知の上で、小草若には敢えて「底抜け」フレーズを極力使わないように
してみました。
>>259以来のエロです。前回よりは軽めに書きました。「初えっち」を2回も
書くのはしんどかったorz

595:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/14 12:50:02 uLVsLjX/
小草若 最後の戦い 3@Sweet Snow Magic

喜代美は小草若のマンションにいた。さすがに売れっ子タレントらしい豪華な
マンションに住んでいる。
「すてきなお部屋ですねぇ。こんなお部屋テレビでしか見たことありません。」
喜代美は室内をきょろきょろと見回していた。
小草若はエアコンを点けたり、冷蔵庫から何かを出したりと室内をあちこち
動き回っている。
「あ、兄さん、どこに何があるか教えてくれたら私がやりますさけ。」
喜代美がキッチンへ近づいた。
「ええんや。座っとき。今日の喜代美ちゃんはお客さんやし。ここは俺ん家
やから俺がやった方が早いやろ。」
「はい…」
小草若に勧められるままソファに腰を下ろしたものの落ちつかず、結局また
小草若の許へ向かった。
「運ぶくらいはやらして下さい。」
「んじゃ、頼もかな。」
喜代美はホールのケーキとシャンパングラスを運んだ。

「小草若兄さん、私お酒飲めませんよ。」
「今日は特別やからちょびっとだけ飲も。」
「じゃ、ちょっとだけ。」
特別、という言葉に喜代美はさっきのキスを思い出してちょっと頬を赤らめた。
二人はゆったりした二人掛けのソファに腰を下ろした。
「じゃ、乾杯。」
「乾杯!」
「わぁ…あまーい…いくらでも飲めてまいそうです。」
「底抜けに飲み。百杯飲み…と言うたらアカンわな。ははは。」
「酔っぱらったら小草若兄さん、介抱してくんなりますか?」
「あ、当たり前やないか。」
少し酔ってしまったのか、喜代美の目許はほんのり桜色に色づいて潤んでいた。
その大人びた表情に小草若の胸が高鳴った。
「き、今日はえらい目ぇに遭うたな。怖かったやろ。ほら、ケーキも食べ。
ホールのままつつくのも美味いんやで。」
「一度やってみたかったんですよ~。おいしい~~!」
先ほどと打って変わってまだ十代の女の子らしい笑顔に、大人と子供の狭間を
行き来する喜代美の危うい魅力に小草若の胸は更に高鳴った。
「…さっきの小草若兄さん、とっても格好良かったです。なんて言うか…
どきどきしてしまいました。あんな風に男の人から庇てもろたん、初めて
です。」
「喜代美ちゃん…」
「小草若兄さん…」
二人の視線が合い、どちらからともなく唇を重ねた。

596:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/14 12:51:03 uLVsLjX/
小草若 最後の戦い 4@Sweet Snow Magic

「…ぷはぁっ!」
喜代美は唇を離すと苦しそうに喘いだ。
「喜代美ちゃん、もしかして息止めとった?」
喜代美はこっくりと頷いた。
「ほやかて…初めてですさけ、どないしてええかようわかりません…」
視線を逸らせながら、最後は消え入りそうな声で呟いた。
「もー、底抜けに可愛らしいなぁ!」
小草若は喜代美を強く抱きしめた。急に抱きしめられてバランスを崩した
喜代美はソファに倒れ込んでしまった。
「うわっ!」
気付けば喜代美は小草若に組み敷かれるような格好になってしまった。

「喜代美ちゃん、ほんまに好きやで…」
「私もです…」
「息は止めんでええからな。」
再び小草若は喜代美にキスをした。ついばむような優しいキスから段々と
濃厚なキスへ。舌をそっと滑り込ませると、最初は戸惑ったようだが小草若は
優しく歯列をなぞり、舌をからみつかせた。喜代美もぎこちなく応じた。
(気持ちいい…)
喜代美は頭の片隅でそんなことを考えてしまった。
首筋に唇を這わせながら右手で柔らかな胸に触れると喜代美の身体がびくりと
跳ねた。
「ちょっ…待って…下さい…!」
喜代美は小草若の意外に広い肩を押し返した。
「…嫌やったか?」
「ちゃうんです。さっき…走って汗ようけかいたさけ、汚いです…」
喜代美は恥ずかしいのか顔を手で覆った。
「なんや、そんなことかいな。」
小草若は自分が拒否されたのではないとわかって心底安心した。
「そんなことちゃいますよ!昼間は家事もお稽古もしましたし…兄さんに
汗臭い子やって思われたないです…」
またもや消え入りそうな声で答える喜代美に小草若は愛しさを募らせた。
「わかったわかった。じゃ、一緒に風呂入ろ。」
「ええ!?」

597:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/14 12:52:43 uLVsLjX/
小草若 最後の戦い 5@Sweet Snow Magic

喜代美はバスルームにいた。棚には高級そうなシャンプー類が並び、バスタブは
バブルバスにしてあった。
(こんなん、外国の映画でしか見たことあらへん…!)
急いで髪と身体を洗い、お湯につかっていると小草若が外から声をかけた。
「着替えは俺のシャツしかないねんけど、構へんか?」
「はい!十分です!!」
「…入ってええか?」
「はい!」
喜代美の裏返った声に思わず小草若は吹き出してしまった。
(俺かて十分緊張してるんやで。喜代美ちゃん。)
小草若が扉を開けると喜代美はバスタブに肩どころか顎あたりまで浸かって
いた。
「あの…電気消して下さい。恥ずかしいです。」
「ええよ。」
小草若は浴室の明かりを落とした。しかし窓からは夜なお明るい大阪の街が
バスルームを照らしていた。
「あんまり変わらんですね…」
「せやな。」
喜代美はバスタブに浸かりながら体を洗っている小草若の身体を横目で見た。
(細いけどやっぱりがっしりしとんなる…)
「どないした?」
喜代美の視線を感じた小草若が声をかけた。
「何でもないです。」
「そう?」
シャワーで身体を流した小草若はバスタブに入った。
(どないしよう…緊張してきた…)
「喜代美ちゃん、こっちおいで。」
小草若が後ろから喜代美を抱きしめ、膝に乗せるような形で座った。
(ななな、何か背中に当たっとる!)
「喜代美ちゃん、こっち向きぃ。」
「ん…」
二人は再び唇を重ねあった。
ようやく唇を離した二人の間を銀色の糸が繋いだ。喜代美にはもう、
自分の体が熱いのはお湯のせいなのかキスのせいなのかわからなくなっていた。
「兄さん…」
小草若の舌が首筋を這いながらその手はゆっくりと柔らかな乳房に触れた。
「あっ…そこは…」
「やらかいなあ…喜代美ちゃんの体はどこもふわふわやな。」
小草若の指先と唇が、まるで喜代美のすべてを確かめるように動き回る。
小草若の触れる所すべての体温が上がっていくような感覚に喜代美は陥った。
「はぁっ…ん…こそう…じゃく…兄さん…っ…」
喜代美の甘い声と吐息が小草若をより一層昂らせた。
「喜代美ちゃん…ほんまに…可愛いらしいで。好きやで…」
好きだと耳許で囁く声に喜代美もまた、自分が昂っていくのを感じた。
「あんっ…!」
小草若は自分の手には余る程の喜代美の柔らかい乳房の先端に触れ、もう
一方を舌で愛撫した。突然訪れた甘く切ない快感に喜代美は戸惑った。
(自分の身体やないみたい…さっき飲んだお酒のせいや…)
「いや…あっ…!」
最も敏感な部分に指を這わせるとそこにはお湯とは明らかに違う、粘度の
ある熱い液体が溢れ出てくるのを感じて小草若は嬉しくなった。
少し指をずらし、茂みの奥にある柔らかな草の芽のような部分を探り当て、
ゆっくりと弄んだ

598:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/14 12:53:47 uLVsLjX/
小草若 最後の戦い 6@Sweet Snow Magic

「あぁっ…はぁっ…ああっ…!」
喜代美はぐったりと倒れこんだ。
「喜代美ちゃん、気持ちええ?」
「…そんなん…聞かんで下さい…恥ずかしいて…」
喜代美は荒い息で答えた。
「俺もごっつい気持ちええねんで。さわってみ?」
小草若は喜代美の手を掴んで自分自身に触れさせた。
「こんなん…おっきい…」
「これが、喜代美ちゃんと一つになるんやで。」
お湯と泡の中で触れているので実物を見た訳ではないものの、その手に余る
大きさに喜代美は恐怖心を覚えた。仮にも十九歳の女の子、まったくその手の
知識がないわけではなかったが、いざその時を迎えるのだとわかると持ち前の
根性無しが頭をもたげた。
「こんなん…怖いです…」
「ここまで来て逃げるん?」
小草若はわざと悲しそうな声で答えた。
「だって…痛いって…」
小草若の悲しそうな声と表情に喜代美は申し訳ない気持ちになった。
「大丈夫。安心しぃ。俺は喜代美ちゃんのことが大好きやから。大事に
するから信じて?」
「ほんまですか?」
潤んだ瞳で見つめる喜代美に小草若はちょっぴり罪悪感を感じた。
(まだ十九やもんな…ちょっと意地悪やったかな…ま、可愛いからつい
意地悪したなってしまうんやけどな。)
「ほんまやで。これ言うと嘘くさく聞こえるんやろけど、底抜けに
アイラ~ビュ~やねんで。」
初高座で大失敗した喜代美を慰めるために歌ったあの歌をまた披露した。
「あれ冗談やなかったんですか?」
「…やっぱり通じてへんかった…」
二人は顔を見合わせてくすくす笑った。

「ちょっとリラックスできたか?」
「…はい。」
(小草若兄さんとやったらきっと…大丈夫。緊張するけど…)
「喜代美ちゃん。」
小草若は喜代美の手を取って自分の胸に当てた。
「俺もすごくどきどきしてんねんで。おかしいやろ?喜代美ちゃんより年上
やのに。喜代美ちゃんに嫌われたないってそれしか考えられへん。」
「私も…どきどきしてます。小草若兄さんに嫌われたくないです…」
喜代美もまた、小草若の手を取って自分の胸に当てた。
二人はもう一度キスをした。

599:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/14 12:55:09 uLVsLjX/
小草若 最後の戦い 7@Sweet Snow Magic

「座って…」
小草若はバスタブの縁に喜代美を腰掛けさせた。
窓から差し込む街の明かりに照らされた喜代美の濡れた肌がきらきらと幻想的に
輝いていた。所々に散った泡が喜代美の桃色に染まった肌を飾った。
「ほんまにきれいやなぁ…喜代美ちゃん…」
小草若はため息混じりに呟いた。
「あんまり見んといて下さい…」
「行くで…力抜いてな…」
「はい…」
小草若はゆっくり喜代美の中へ侵入した。身体が温まってるせいなのか、
それともさっき飲んだシャンパンのせいなのか思いのほかするりと喜代美の
中へ入ることができた。
(…きっついな…やっぱり初めてやからか…?それにしても…)
「痛いです…兄さん…!」
痛みのあまり思わずしがみついた背中に爪を立ててしまう。
「大丈夫か?喜代美ちゃん…」
小草若は喜代美の痛みが退くまでそのまま動かなかった。
「喜代美ちゃん…好きやで…大事にするから…」
抱きしめたまま何度も喜代美に囁き続けた。
「喜代美ちゃん!?」
喜代美の顔を見ると、喜代美の目からは大粒の涙がぽろぽろとこぼれ落ちていた。
「ごめんな!そんなに辛かったか?」
「ううん…ちゃうんです…嬉しくて…男の人にこんなに好きやって言うて
もろたん初めてで…私も小草若兄さんのことすごーく大好きやって…
わかったんです。」
一つに繋がったことで自分の気持ちをはっきりと認識できたということ
なのだろうか。小草若は身の内が震えるほどの感動を覚えた。
「喜代美ちゃん…」
小草若は喜代美への溢れんばかりの愛を込めて奥へと突き進んだ。

「うぅんっ…あん…にい…さん…!」
バスルームには規則正しい水音と喜代美の甘い声が響いた。
小草若は自分だけが聞くことを許されたその声に酔いしれた。
(声までええねんな…それにしても…喜代美ちゃんは…)
小草若の動きに合わせて締めつけてくる喜代美にもう、自分を抑えることが
できずついに高みに昇りつめた。
「喜代美ちゃん…!」
「兄さんっ…!」
喜代美はぐったりと小草若にもたれかかり、二人は抱き合って余韻に浸った。

「立てる?喜代美ちゃん。」
喜代美は首を横に振った。小草若はシャワーで喜代美の身体を洗い流して
バスタオルで身体を包むとふわりと喜代美を抱き上げてベッドまで軽々と
運んだ。
「重かった…ですよね。すみません…まだ足に力がよう入らんで…」
「底抜けに軽いがな!それよりちゃんと身体を拭いときや。風邪ひいたら
あかんから。それとこれ着いや。」
小草若は出て行った。喜代美は身体を拭いて小草若から渡されたシャツを
着てみた。
(だぶだぶや…あー…お酒のせいやろか…眠いなぁ…)
「喜代美ちゃん、喉渇いたやろ。あ…」
小草若がグラスを持って入って来た。喜代美はさすがに疲れたのかベッドで
眠り込んでしまっていた。
「おやすみ。喜代美ちゃん。」
小草若は喜代美に毛布を掛け、自分も喜代美を抱きかかえるように寄り添って
眠った。

600:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/14 12:56:17 uLVsLjX/
小草若 最後の戦い 8@Sweet Snow Magic

どのくらい時間が経った頃だろうか。小草若がふと目を覚ますと隣にいる筈の
喜代美がいなくなっていた。
(喜代美ちゃん…帰ったんか?)
部屋の外からかすかな物音が聞こえ、慌てて起き上がって居間へ向かった。
「喜代美ちゃん?!」
「あ!びっくりしたぁ。小草若兄さん。すみません、起こしてしまいましたか?
うるそうしてすみません。喉渇いてしもて…お水飲もうかなって。」
「せやったんか…ちょっと待っとき。あったかいお茶淹れるわ。水やったら
寒いやろ。」
「自分でやりますさけ、どこにあるかだけ教えてくんなりますか?兄さんは
寝とって下さい。」
「じゃ、俺の分も一緒に頼むわ。」
「はい。」
小草若はお茶やカップのある場所を教えると寝室に戻った。

「さむ…」
「寒いやろ、これも着いや。」
小草若はセーターと靴下を持って戻って来た。
「ありがとうございます。やっぱり大きいですね。兄さん、細身やから
そんなに服の大きさって違わんような気ぃしとったんですけど。」
喜代美は余った袖を振って見せた。
「俺の服着とる喜代美ちゃんもそそられるなあ。」
「そうですか?ようわからんです。」
喜代美は照れくさそうに微笑んだ。

「はい、お茶淹れました。」
「あっちで飲もか。」
二人はソファでお茶を飲むことにした。
小草若がベランダに面した窓のカーテンを開けると外は雪が降っていた。
「雪やで。珍しなあ。喜代美ちゃんには珍しないか。」
「寒いなと思てたら…大阪ではあまり降らんのんですよね。」
「せやなあ。」
喜代美も小草若のそばにやって来た。
「雪は…あまり好きとちゃいます。小浜の冬は長うて何もかも雪に閉ざされる
感じがして…」
「俺が隣におってもか?」
小草若は喜代美を後ろからふわりと抱きしめた。
「…今、好きになりました…」

END

601:名無しさん@ピンキー
07/12/14 13:36:07 RCjxw+O2
>>594
草月師匠GJ!アク禁解除おめ。
「初えっち」萌え。

602:名無しさん@ピンキー
07/12/14 14:42:05 0ORrmTMW
>>594
草月師匠GJ!
小草若にはぜひ幸せになっていただきたい、とぞ思ふ。

603:名無しさん@ピンキー
07/12/14 15:25:18 ZKl0QG3q
>>594
(;´Д`)ハァハァ
四草×喜代美「喜代美愛してる」もよかったけど、
これはこれでたまらん。
また小草若×喜代美でエロいの頼みます。
それにしても過去のを読み返してみると、どんどん文章に磨きがかかってますね。すごい。

604:472
07/12/14 15:40:46 gBmnplYX
草月師匠、GJです!
以前にもノゾキネタを作品化して貰てるんですわ
今回も素晴らしい続きをつけて貰て感激っすよ
今後ともよろしゅうに

605:名無しさん@ピンキー
07/12/14 15:55:45 hAHcSKqF
過去の職人さんの話を読み返すと>>599 以降、
>>388 の別バージョンでもいけそう。

GJ!小草若のエロは難しいですよねぇ。

606:名無しさん@ピンキー
07/12/14 16:14:01 g/9ck5LZ
エロ、ラブあま、コメディと一通りこなしてる。
苦手なのは鬼畜系とみた。

607:名無しさん@ピンキー
07/12/14 16:16:18 +GCw7k9O
また…

608:名無しさん@ピンキー
07/12/14 16:17:34 +2wDjNpX
>>606
おお、鋭い読み。そんな気がする。

GJ!エロありでかつ、らぶらぶな小草若。
すごいよかった。


609:名無しさん@ピンキー
07/12/14 16:18:18 +GCw7k9O
師匠って…それが持ち上げじゃね?

610:名無しさん@ピンキー
07/12/14 16:26:09 g/9ck5LZ
>>607
GJし忘れました。褒めたつもりだったんです。書いてないジャンルといえば
これだなって思って。すみません。草月さん。次もまってるお。

611:名無しさん@ピンキー
07/12/14 16:26:57 gBmnplYX
敬称でしょ?

612:名無しさん@ピンキー
07/12/14 16:36:26 +2wDjNpX
亀ですみませんが、>>499>>544、大変GJでした。
四草贔屓として堪能しました。

エロありのあと、エロなしだというだけでも心苦しいのに、
この状況。
しかし、自分的にどうしても今日、という思い込みがあるものでw
あえて、エロなし行きます!KYご容赦。

四草×喜代美です。

613:四草×喜代美その1
07/12/14 16:39:00 +2wDjNpX
一人で目覚めるのは好きじゃない。
いつも何かに追い立てられて目が覚める。

女は勝手に寄ってくる。
別にこっちが声をかけているわけじゃない。
断らないのは…もちろんほかにも理由はあるが
一番の理由は、目覚めたときに一人でいたくないから。
だから、目が覚めてしまえば用はない。

 ◆

「ほな草原兄さん、僕に平兵衛の稽古つけてくれはるように、
師匠に言うてくださいよ」
「それはでけへん」
「そしたら、僕も若狭の稽古は見ません」
そういって、四草は「おもしろくない!!」オーラを背後に撒き散らしつつ、
稽古場を出て行った。

草原に稽古をつけてもらったあと、喜代美がふと目をやると、
縁側でいかにも不機嫌そうに、四草が座っている。
そんな四草に喜代美は声をかけてみた。
「あのー…四草兄さん…」
ぎろり。一瞥されて一瞬ひるむが、そのまま続ける。
「さっきは…すみませんでした」
「なんでおまえが謝るんや。稽古見たないのは俺の勝手、おまえに関係あらへんやろ」
不機嫌そうな表情はそのままに、
冷たいのやら優しいのやらわからないことを四草が言った。
「ほいでも、私がうまくやれていれば、
草原兄さんにああいうふうに言われることもなかったですさけ…」
ふん、と四草は喜代美を見やった。
「おまえの落語どうこうとは、関係ない」
今度こそ冷たく言い放たれ、喜代美は黙り込む。
が、意を決したように言った。
「あの…生意気言うようですけど…。
師匠が兄さんに平兵衛の稽古をつけはらないのって…。
むしろ兄さんが平兵衛にあこがれてるから、やないですか?」
四草はそのことばを聞いて、片眉をぴくりと上げた。
そのまま冷え切った表情でつぶやく。
「ほんまに、生意気やな」
喜代美の「意」はもろくも崩れ去る。じりじりと後ずさりし、
「すすす、すみません…。そうですよね。し、失礼します!」
と、叫んで四草の視界から消えた。

614:四草×喜代美その2
07/12/14 16:40:05 +2wDjNpX
「おまえなあ…もう少し優しく話でけへんのか」
どうやら一部始終を聞いていたらしい草原が、障子の向こうからひょっこり顔を出す。
そちらに顔を向けるでもなく、四草が答えた。
「できませんね」
ふうう、と草原が大げさにため息をつく。
「おまえ、自分で気付いとらんのか?」
「…なにをです?」
草原が肩をすくめて見せた。
「ほんまに気付いとらんのやな。若狭のことや」
「だから、なにをです?」
今度は露骨に不機嫌な顔をして、四草は尋ねた。
同じ視線を喜代美が向けられたなら、挨拶もできずに逃げ帰っただろう。
しかし、もちろん草原は意に介さない。
「それや。その不機嫌そうな顔」
…意味わからん。四草がありありと顔に浮かべる。
「若狭にも、その顔向けとったやろ。おまえが妹弟子とは言え【女】に、
その顔を向けるんは珍しいんちゃうか。」
続きを言われても、意味わからん。そう思ったのか四草は答えない。
「不機嫌言うても、普段の無表情とはちゃう。
むしろ、拗ねてる…おまえの素の表情や。
そんなん、俺らくらいにしか見せたことないんちゃうか」
草原は一体何を言いたいのか。四草は吐き捨てるように、言った。
「そりゃ、若狭は【女】ちゃいますからね。妹ですやん。だいたいまだ子どもですし」
「そこや。俺が言いたいんは」
草原が、パン、とひとつ手を鳴らした。今度は四草が若干ひるむ。
「若狭を【おまえにとっての女】やのうて、人間として見てるんや。
今まで、女を道具くらいにしか思ってなかったやろ。
けど、若狭のことはそうやない。人間の女として見とる。
自分の素を見せてもいいと思ってるんや。
だから、さっきみたいな態度も取れるんやろ」
四草は黙り込む。
「それは妹弟子だからですやろ」とでも思っているのかもしれない。
「俺には、それがどういう方向の思いなのかわからん。
妹弟子として認めてる、ちゅうことなんか、それとも…」
「それとも、なんですか」
冷静な口調は変わらない。表情も。
しかし草原は、まるで察しの悪い生徒を見守るような目で四草を見下ろした。
「色恋が得意なようでいて、そうでもないからなあ、おまえは。
最近自分の中で変わったことがないか、よう考えてみい」
草原は、そう言い残して去っていった。


615:四草×喜代美その3
07/12/14 16:41:00 +2wDjNpX
喜代美は考えていた。
四草が、算段の平兵衛にあれほどこだわるのはなぜなのか。
師匠が稽古をつけてやらないのはなぜなのか。
もちろん、答えが出るわけではない。
けれども、考え続けた。四草のことを。

四草は考えていた。
草原が何を言いたかったのか。
【自分にとっての女】ではなく、【人間としての女】と言うのはどういう意味なのか。
もちろん、答えが出るわけではない。
けれども、考え続けた。喜代美のことを。

考え続けて、ふと気がつく。
喜代美と話をした日は、夢の中で何も追い立ててこないことに。
朝、何事もなく目覚めることができることに。


616:四草×喜代美その4
07/12/14 16:42:49 +2wDjNpX
「四草兄さん!」
しばらくたったある日、喜代美が今度こそ覚悟を決めたかのように
四草に声をかけてきた。
「なんや」
知らず知らず、声がかたくなる。
草原が聞いていたら、それが意識してる証拠や、と
中学生のようなつっこみをしただろうけれども。
「あの、私、思ったんですけど…。また怒られたらいやですさけ、
言うのやめよかとも思ったんですけど…」
切羽詰った声で声をかけたわりには、煮え切らないところが
喜代美の喜代美たるゆえんである。いつもの四草なら、ほっといたことだろう。
「言うんか、言わへんのか、どっちや」
しかし、四草はかたい声ながらも続きを促した。
「い、言います!!! 言いますさけ、あんまり怒らんといてくださいね?」
今度こそ言ってみせますとも!という勢いで喜代美が話し出す。
「あの、この前も生意気や言われたことなんですけど。
兄さんが今、算段の平兵衛やらはってもそのまんまやと思うんです。
前に草々兄さんが言うとんなりました。
師匠の平兵衛にはどっか憎めんとこがあった、て。
師匠は、兄さんには本当はそういうものが出せると思とんなるんやないでしょうか。
けど、今の兄さんは平兵衛が好き過ぎて、まっすぐ見すぎてて、
せっかくのその力を発揮でけへん、それじゃもったいない、
と思とんなるんやないかと…」
最初の勢いはどこへやら、だんだん声が小さくなっていくが、
言っていることはなかなか大胆だ。
四草は目を眇め、黙って喜代美の言うことを聞いていた。
「ほやさけ、まだ早い、って言うとんなるんやないかと…」
思って…、と言いかけたところを四草にさえぎられる。
「おい」
びくっと喜代美が固まった。また怒られる、と思ったのかもしれない。
「おまえ、なんでそんなこと考えたんや」
「はい?」
てっきり、また生意気だとか言われると思い込んでいた喜代美は
意外な反応に戸惑う。
「なんで、て…。そういえば、なんでですやろ?」
自分でもよくわからないらしく、きょとんとする。
「なんか…四草兄さんのこと考えてて…ずっと…考えてて…。
て、あれ?なんで兄さんのこと考えてるんやろ?」
ぶつぶつとひとりごちる。


617:四草×喜代美その5
07/12/14 16:43:26 +2wDjNpX
そんな喜代美を見て、四草は不思議な感覚にとらわれた。
この子どものような【人間の女】が、
何かに追い立てられている自分を、
いるべき場所へ引き戻してくれるような。
そんな感覚に。

四草は気付いた。
追い立てられるのは、自分。追い立てているのも、自分。
自分の思い描く自分と程遠い現実。
高いプライドが自分を追い立てる。
毎晩、夢に見るほどに。
一人で目覚めると、涙が出ているほどに。

喜代美の不器用な生き方は、見ているとイライラすることもある。
卑屈とすら思える態度をどうかしてると思ったこともあった。
けれども、彼女もまた高いプライドを隠し持っていることを見抜いていた。
プライドと不器用さと、うまくバランスが取れずもがいている。

自分と同じではないか。

そんな喜代美の姿が、自分を追い込んでいた自分自身に
気がつかせてくれたのだ。
それこそが、自分に足りなかったもののひとつかもしれない。

ふと、目の前にいる喜代美がいとおしいと思った。
真逆に見えて、自分と近しい女。
近しいのに、そんな自分を引き戻してくれる女。
目が覚めてもそばにいてほしい、人間としての女。

まだぶつぶつ言っている喜代美を、半ば無理やり抱きしめる。
「兄さん?!」
びっくりしている喜代美にはおかまいなしだ。
さて、この思いをどうやって伝えよう。
はっきり言ってやらないと、どんくさい喜代美にはわかるまい。
こんな思いに気がつかされてしまった自分。
その自分の算段からは、決して逃れることはできないのだと言うことは。

「俺はいつか必ず師匠に認めてもらって、
算段の平兵衛をかけたるからな。おまえもよう聞いとけよ。」
とりあえず、口に出してはそういった。
「そのときには、おまえは俺に惚れてるからな。覚悟しとけ」

◆後日談
「せやから言うたやろ、賭けにならんて」
草若が、草原に穏やかな声で話しかける。
「若狭が来てから、しょってたもんが楽になったような顔しとったことに
気ぃ付いとらんのは、本人くらいなもんや。
そういう機微に気がつかんようでは、四草もまだまだやなあ」
「あれでなかなか、かわいいとこありますからねぇ四草も」
「ま、両方とも勝ちやいうことで、一杯やりにいこか」
「ええですねぇ。お供します」

おしまいです。ありがとうございました。


618:名無しさん@ピンキー
07/12/14 16:59:17 gBmnplYX
GJです!やっぱり四草はいいよね~
最近四草不足なんで嬉しいっすよ

619:名無しさん@ピンキー
07/12/14 17:01:39 ZKl0QG3q
>>612
GJ!!
本編の平兵衛の理由もほんまにこんな感じやったら
どないしよ~と不安になったw

620:名無しさん@ピンキー
07/12/14 17:24:25 hAHcSKqF
おお!>>612さん、GJです。「ちりとて」番外・四草編いいですね。

四草は悪ぶっても何となく男前になってしまいますよね。
ファンでない私もでしたが。また閃いたら・・・投下したいです。
友春も小草若も尊健&柳眉も自分の中で終わってしまい。
コケテもエロ無しでも書く、職人魂は忘れちゃいませんが。
自分語りすみません。

他の職人さん達の続きも気になります。

621:名無しさん@ピンキー
07/12/14 17:46:48 +2wDjNpX
>>619
今までの本編の流れからの自分なりの推測と
算段の平兵衛について調べた結果の妄想なんで、
ネタばれではないです。
先に書いとくのがマナーでしたね。すみません。

622:名無しさん@ピンキー
07/12/14 17:53:10 czWhUiHa
>>609
ヨン様が「様」まで含めて名前であるようなもの。

623:名無しさん@ピンキー
07/12/14 18:48:39 0ORrmTMW
>>612
GJ!
師匠と草原も賭けしてたのかw

>>622
言い得て妙。

624:名無しさん@ピンキー
07/12/14 19:11:30 2JUHqfG4
>>612
いや~GJですわ
よく練ってあるなあという印象を持ちました
凄くおもしろかったです

625:名無しさん@ピンキー
07/12/14 21:59:14 P30W1/F2
需要があるかどうか不明なれど草原×緑さん小話投下。
エロ無し。



「緑、もう来てたんか」
草若に稽古をつけてもらった草原は、居間に顔をのぞかせた。
おつかれさま、と妻の緑が笑う。となりに座る妹弟子も、おつかれさまですと頭を下げた。
居間の畳の上にはすこし古びたいくつかの畳紙が広げられていた。かすかな樟脳の匂い。ふたりの前には幾枚かの着物。目にも鮮やかな色の生地ばかりだ。
草原はふたりの前に腰を下ろす。
「ほんまにええんですか?こないにきれいなお着物、たくさん」
喜代美が申し訳なさそうな顔で着物の生地を遠慮がちに撫でると、緑は頷く。
「ええんよ。むすめの時分に作ってもろた着物だけど、私にはもう派手な色目やし。若狭さんに着てもろたら嬉しいわ」
「みど…じゃなくて、ねえさん、ありがとうございます!!」
喜代美は勢いよく頭を下げた。高い位置で結われている髪が、生き物のようにぴょこりと跳ねる。まるでこどものようないささか元気の良すぎる動作に、草原と緑は顔を見合わせて笑った。
「うちは颯太だけで、親戚にも着てくれるような子いてへんしな。気にせんと貰ったってくれ」
「これはウールの単やから普段着やね。そっちの畳紙に揃いの羽織があったはずやわ」
草原の言葉など耳に入っていないように、緑は喜代美の身体に着物を当てはじめた。
そっちの着物はいま締めてる帯とあわすと可愛らしい、この半幅帯は模様がリバーシブルなどと、女二人で瞳を輝かせているところに、草原が入る隙はこれっぽちもなさそうだ。
「って聞けよ、俺の話を…」
いつになくはしゃぐ妻の姿を見て、草原はひとりごちた。
なんで女っちゅーのは着るもんのこととなると、こないに夢中になんねんやろな。
末の松山波越さじ、と誓いあったはずの夫をほったらかすほどに。

626:58
07/12/14 22:00:00 b/hbCNfW
友春×順子
エロ



「あっ…ん…友春」
 順子の乳首は既に痛い程、ピンと上を向いて勃起し、その先端を友春に吸われると
 自然と甘い声が漏れてしまう。
「順……」
 チラと順子の様子を上目で見た友春は乳首から唇を離し、両手で順子の柔尻に指を食い込ませた。
 喜代美のもちっとした尻に比べるとやや小振りな、それでいてぷりっとした順子の尻。
 その尻たぶを餅をこねるように揉みしだく友春。
「こっちもなかなか肉付きええな。順子…毎日焼き鯖食うとこない肉付きよくなるんか?」
「し…知らんわ。そんな―あっ…んん」
 友春は尻たぶからさらに下に指を動かし、その股の奥にある潤んだ窪みをスッとなぞった。
「は…そ、そこ…やっ…ま、まだはや…んん」
 甘い喘ぎが漏れる唇を唇で塞ぎ、友春の愛撫は続く。
 順子の額、うなじ、頬、胸元、胸、腹部、太股…ありとあらゆる所にキスを繰り返し、
 順子の身体をほぐしていく。

ちりとてちんSS 『若狭塗り箸で焼き鯖はいかが?』

「あ…あ……ふぅ…」
 ピクンピクンと短い痙攣を繰り返す順子の身体。絶頂が近いのだろう、店の柱に背を預け
 支えるものを探る両手がそれを示している。
「そろそろ…一回、イかしたるな」
「え…え…とも――?」
友春は間髪入れず秘唇に中指を突き入れた。
そしてそのまま肉豆に吸い付くとそのまま舌で強く押しつぶした。
「はっ…あああっ!と、友春…イ…イっちゃ…あ、ああっ、ん、んんうう!」
ビクンビクンと下腹部から脳天を貫く快感に背を震わせ、
順子は眼を閉じ、口を真一文字に結んで噛みしめると絶頂に達した。
「はぁ…はぁ…は……」
くたぁと脱力し、そのままずるずると尻餅をつきそうになる順子の両肩を掴み、
友春は無理矢理立ち上がらせた。
「あ…と、ともは……る?」

627:名無しさん@ピンキー
07/12/14 22:01:40 P30W1/F2
「止むか、これ?」
草原は夜空を見上げた。雨粒が頬にあたって濡れる。
若狭に着物を渡したあと、師匠に挨拶し、徒然亭一門で寝床にて食事をした帰り道。
急な雨に降られて、草原と緑はシャッターの下りた店の軒先で雨宿りをしていた。
緑が差し出すハンカチを受け取って雨水を拭い、草原は口を開いた。
「仕事のあとやったのに来てもろて、すまんかったな」
「いえいえ」
笑って応えるものの、草原の目には、ほんのわずかだが緑の顔に疲れの影が射しているように
見える。いつもすっきりと結い上げている髪が、いまは一筋二筋ほどほつれて、ほっそりとした
うなじにかかっているせいだろうか。頬のあたりも、ちょっと痩せたかもしれない。
草原が落語家に戻ったときから、緑はパートに出るようになった。元々颯太がある程度大きくなっ
たら、という話はしていたけれど、三年ぶりに師匠の家の門をくぐったあの日、自宅に帰ると緑は
事も無げに「パートの面接の日時決めてきたから」と、草原に告げた。
すまんな。
苦く痛いものを多分に感じながら、今度は心の中だけで侘びた。
その言葉を妻に告げたのは、何度あるだろう。
「しかし、ちょっと前までは、颯太も、金曜の夜になると『今日は遅くまで起きとってもええんやろ、
おとーさん遊んでー』て言っとったのになあ…こどもの成長は早いなあ」
何でもないような声を出すことに努めて、草原は話題を変える。
きょうは金曜日、明日は学校は休み。ふたりの息子の颯太は、今晩は幼稚園以来の友達の家
にお泊りだ。パートを終えて颯太を家で迎え、その友人宅まで送っていった緑によれば、颯太は
半分走り出しかねない勢いだったらしい。
並んで歩くふたりの間に、小さな姿がないことに違和感がある。
ふたりきりで歩くなどと、思えば年単位で久し振りかもしれない。

628:名無しさん@ピンキー
07/12/14 22:07:02 P30W1/F2
緑が、くすくすと笑いながら言った。
「その代わりってわけやないけど、大きな弟は三人もおるし、妹もひとりできたやない」
「そうは言うけどな、大変なんやぞ、あいつらの世話は!師匠は若狭に何気に甘いし、小草若は
師匠に輪ぁかけて甘いし、草々はそれを見て怒鳴りつけるし、四草はちょっと目ぇ離すとちょっか
いかけて苛めるし…」
日々の稽古部屋での様子を思い返すと、胃が痛い。
「また若狭が、極めつけに不器用やねんなあ。三歩進んで二歩下がる、いうか」
一つ教えれば一つ忘れる、洗濯物も冷たなるまで干しっぱなしだわ、障子の桟のホコリの払い
方もなってないわ、窓ガラスの磨き方はまだまだ甘いわ、と指折り数えて、小姑じみた小言をぶ
つぶつと呟く草原は、横に立つ緑の顔が硬くなったことに気づかなかった。
「…のときは」
「味噌汁も必ず沸かすし…ん、なんか言うたか?」
緑がさえぎるように言った声が聞き取れなくて、草原は緑を見た。
緑は躊躇いがちに唇を開いた。
「……四草くんのときは、あなた、そないにいちいち面倒みてなかった」
「あいつは頭ええし、最初っから要領も良かったからな……って緑?」
ふいと、草原の視線をかわすように、緑はそっぽを向く。
「そりゃ四草くんより、若狭さんのほうが可愛いらしもんね…若いし」
声に抑揚が無くなり、あきらかにトーンも下がっている。しかもとげとげしい。
「み、緑…?」
返事がない。
少し前まで笑っていたはずなのに、唇が拗ねたようにとがっていた。
これはひょっとすると、ひょっとして。おそるおそる草原は緑に尋ねる。
「緑…おまえ…ひょっとして、妬いとんのか……?」
再び、答えは無言で返された。
硬くなった表情はそのまま、緑の頬が薄暗い街灯の下でもわかるほどに、みるみるうちに赤く
なっていった。それはあまりにも雄弁な沈黙。

629:名無しさん@ピンキー
07/12/14 22:09:41 P30W1/F2
緑につられたように、草原もまた押し黙る。しかし、顔がにやけてしまうのは、止めようとしても
止められない。知らず唇が笑みを形づくるのを、口元に当てた手が確認する。
雨音がふたりの間に横たわる。
軒先から雫が水溜りに落ちて、ぴちょんと音を立てた。
ふたりきりで歩くのが久し振りなら、こんなふうに妬かれるのも久し振り。
草原は口元に当てた手をおろすと、そのまま緑の手を握る。雨で冷えたのか冷たかった。
「まーくん?」
「た、た、たっ、たまには、ええやろっ!」
どうしてここで噛む、自分の口!
どうしてここで裏返る、自分の声!
高座にあがってるわけでもないのに!
相手は見知らぬお客さんではなく、ましてやこどもで生した自分の嫁はんや!
自分で自分の頬をはりとばしたい気分のまま、草原は緑の手をぎゅっと握りしめた。
すこし荒れた、自分のものより小さな手。いつも自分を支え、後押ししてくれる手。
「…い、いまのな、おまえのほうが…よっぽど、か、か、かっ、かわいい…で…」
それだけ言うのがやっと。のどはからからだ。
恐らくいまの自分は目も当てられないほど真っ赤な顔になっているに違いない。それこそ若狭の
ような若い娘だったらともかく、不惑に近い年齢の男の赤面なんて気色悪いだけだ。
弟弟子たちには絶っ対に!こんなとこ見せられへん、と思っていると、草原の指もやさしい力で
握り返された。緑はというと、やっぱり目元の縁まで赤くしている。
赤くして、うつむいていたが、唇も瞳もほがらかにほほえんでいた。
それは草原の、一番好きな表情。
雨に感謝せなな、草原は呟いた。

630:名無しさん@ピンキー
07/12/14 22:10:55 P30W1/F2
おまけ。

雨は小降りになったものの、まだ止まない。
ふたりは雨宿りを続けていた。ぼんやりと。
手は握りあったまま。
「あ!」
「何?」
「さっきの着物、若狭にやらんとったら良かったな」
「え?」
「……これから先、娘が生まれるかもしれんやろ」
言ったほうも、言われたほうも、大いに赤面した。


以上です。
草原にいさん覚醒記念。

58さん、気にせず投下続けてください。
友春×順子、楽しみにしてました。



631:58
07/12/14 22:15:27 b/hbCNfW
「…順子、そのままエプロンしてくれへん?」
「え……?」
「裸…まではいかんけど、半裸エプロン。これはこれでええと思わんけ?」
「…変態」
 そんな事を言いつつも順子は乱れた服装のままエプロンを掛けた。
 胸元は大きく開き、ズボンとショーツは足元まで下げられている。
 普段のはつらつとした順子の姿とのギャップに友春は思わずゴクリと
生唾を飲み込んだ。
「は、はは…な、何か…ビデオのプレイみたいやな」
「そんな自覚しとるんやったら…こんな格好させんでくれる?」
「すまん、すまん…でも…見れば見るほど……」
 友春の目は順子の淫らな姿に釘付けだ。
 順子の挑戦的な目、エプロンを盛り上げる胸部にエプロンから覗く太股。
 普段、鯖や魚介類の仕入れも手伝っているのだろう。日焼けした小麦色の肌と日焼けして
いない生の白肌のバランスも男の情欲をかき立てるには十分だった。
「は…恥ずかしい…わ…と、友春」
「嘘や、順子は前に見られて興奮する言うとった。一人でするんも好きって」
「そ、そんなん…仕方ないやん…二人きりなんて…ほとんど無いし…」
「電話で俺の声聞きながらとか?」
「う、うるさいなぁ…友春のクセに」
「言って欲しいなぁ、順子にぃ」
 意外と男の甘える声に弱い順子。

632:58
07/12/14 22:21:21 b/hbCNfW
「お…覚えとけよ…後でぇ特上の寿司おごらせたるからな…」
「順ちゃんの恥ずかしい台詞聞けるんやったらそれくらい安いわ。ほらほら、早よ言って。」
「や…いやっ…や……んく…ああっ」
友春は順子に近づき、秘部を優しくなぞりながら耳元で囁いた。
「…今日は何回したん?」
「……さ、3回…ト、トイレで1回部屋と…あ、あと…」
順子は顔を真っ赤にしながら消え入るような声で言った。
「あと1回は?」
「…ここ、友春が来る前…食堂で…」
「結構エロいな順子は…ま、しょーじきなトコは可愛ええけど?」
「な、何よ…ええし、私は可愛くなんか――」
「そう言うトコが可愛ええ…んっと」
 があっと怒鳴る順子の両肩を友春は掴むと、順子の腰を引きつけた。
「あっ…ちょっ…とも―」
 反射的に両手を柱に宛う順子。尻を友春に突き出した格好のままその動きは止まった。
「後ろから…好きやろ、順子は?」
 熱い吐息がうなじに掛かる。順子は尻に友春の怒張が宛われているのをはっきりと感じた。
「うん、そうや。私、バックから激しくされるのが最高に興奮するねん♪」なんて言えるハズはなく
 順子はゆっくりとそして小さく頷いた。
「いくで」
友春は順子の腰を掴むと突き出された尻の谷間の終わり、秘唇に己の肉棒をあてがい、一気に貫いた。
「はっ…あ…あっ、あああ!」
ぐちゅううっと粘液が絡み合う音。友春の怒張が順子の秘部に埋もれていく。
肉付きの小振りな尻がふるんと波打ち、突かれる度に重力に引かれた胸がぷるんと弾け踊った。
胸と尻だけを完全に露出し、そしてエプロンを掛けているだけあって、なまじ全裸よりも卑猥に見える。
「まだ少しキツイな…こんだけゆるめても…順子…の中ええ具合や」
はぁはぁと荒い息をつきながら順子は友春に向き直り、
「ん…んう…あ…友春…来て」
潤んだ瞳でお約束の台詞を吐いた。

続く

>>625氏、すみません、被っちゃった。流れを切って申し訳ないです。

>>559氏、友×順お疲れ様でした。個人的には559氏の順子の方が好き。
さばさば感がすごく好き。ソチラの設定を少し使いたいのですが構いませんか?

633:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/15 00:21:57 gv3BhBza
うざいと言われるのは承知の上ですが、お礼だけは言わせて下さい。
GJいただいて本当に嬉しいです。ありがとうございました。
次の作品も面白いと思って頂ける物を書けるよう頑張ります。

>>472さん
93さんでしたか!気に入って頂けましたでしょうか。意外と住人少ないの
かな。面白いアイディアを頂けたらまた書きたいです。

634:名無しさん@ピンキー
07/12/15 00:27:59 iZe96r5X
>>613さん
GJ!すっごく面白かった!

>>625さん
草原不足なので良かった~。

>>626さん
エロい!GJ!

635:名無しさん@ピンキー
07/12/15 00:36:57 o7ih8E7S
今までに出たCPってどのくらいだろ
一通り全部出たか?
こじろーなつこがまだだっけ?

636:名無しさん@ピンキー
07/12/15 00:40:18 Z6CzWh0H
皆さんGJです!賑わってるから嬉しいっす


草月さん、>>472ですが
実は>>373も自分なんすよ
難易度が高くて自分に書けそうもないネタを
素晴らしい作品に仕上げて下さって感謝しております

637:名無しさん@ピンキー
07/12/15 00:52:48 2NJfWosD
>>636さん
>>606さんの言う通り師匠って「書いて」って言われたらその日のうちに
書けるくらいストーリー能力高いのに(しかも何でも書く。シリアスもプラス
しないといけないね)鬼畜系だけは書かない。相当ドラマを愛してると見た。


638:名無しさん@ピンキー
07/12/15 00:54:28 HFk3bwRV
もんすごいほのぼのとエロが同時に来た
これぞ盆と正月


…しかし58
エッろーい!えろえろえろえろえろえろえろえろ
燃えた
順子イイ

639:名無しさん@ピンキー
07/12/15 01:31:44 rFc6Khju
>>559です。
>>58さん、構いませんよ。使って下さい。GJ!エロが素晴しい!
携帯だったから脱字発見して落ち込みました。
鯖焼きだけにサバサバ?(あ・・オヤジ並)

>>635さん、自分>>417で小ネタで投下してます。

投下し杉で自分でもよく分らんので今度まとめてみたいと思います。
初めては>>157でした。最新は>>590です。
草月さん並のクオリティはなかなか・・。

>>630さん、かぶってしまって残念。でもGJ!
初期の妄想の作品出そうかな?って思います。
良いですね~ほのぼの感が。

来週は草々の少年時代エピなので・・・変な妄想が増えそうです。
自分語りすみません。

640:名無しさん@ピンキー
07/12/15 10:10:44 Z6CzWh0H
>>635 草々×清海が無いのでは?

>>637 ピッカリ禿同
しかし鬼畜も書けるんだろうね、敢えて書かないだけで

641:名無しさん@ピンキー
07/12/15 11:38:18 VTATNtmv
熊はん×お咲さんも無い。
百合ネタも無いな。

草々×清海は原作であれだけ清い関係ってのが
強調されると書きにくいかも。
そこをあえて書いてくれる神はおらんか。

642:名無しさん@ピンキー
07/12/15 11:47:37 pGMAKUd2
作品を読んでいくうちに作者の個性がみえてくるってのはあるけど
ここは作者のダダモレが全開だな。
女ぽいからいいのか?

643:念のため、609じゃないです
07/12/15 12:35:18 Huo89JIK
コテハンを師匠と呼ぶのはもう定着の感があるから我慢するけど
(呼び名として普通に不愉快だけどね。
だって単に褒め言葉なら、他の人に対しても「>>レス番師匠」みたいのがあっても
良さそうなのにそれは無くて、つまりは結局持ち上げなんだから)
GJや感想以外の持ち上げをわざわざ書くのってどうよ。(きっと鬼畜も~、とか)
「師匠呼び」も本人が言い出したのではなく読み手が言い出してるし、
コテハンの人自体に対しては嫌悪感は全く無い(むしろ好き!)のに、
こうやって持ち上げるバカがいるせいで気持ちよく読めなくなる。
それにこういう持ち上げって「コテハン叩き」の原因になったりして、
それをコテハンが謝っちゃったりして
スレの雰囲気が悪くなったりするんだよな。

644:若狭×清海  
07/12/15 12:53:02 C2/+z4XD
昨日の放送より、妄想・・まだ百合は無いので投下してみます。
ここからどなたか繋げて頂けると嬉しいです。

「天災」と向き合う為、清海のマンションへやって来た、若狭。
若狭の真剣な告白を黙って聞いていた、清海。しばし沈黙の後・・・切り出した。
「そうやったん・・何も気がつかんとごめんね。」
「A子が謝ることあれへん・・。私が全部、自分で勝手に思い込んでただけでぇ・・」
「でもね、B子。」  「え?」
「私の気持ち、知ってた?」  「え?だって草々兄さんが好きなんやろ?」
そう言って立ち上がろうとした若狭は、体がしびれて動かない事に気が付く。

「え・・A子。何?これう・・動きが・・」
「B子。やっと私の所へ戻ってきてくれたわ。私・・私・・ずっと好きやったの。」
「へ?な・・何言うとんの?」
その時、A子の笑った顔は一生忘れられなくなりました。

「私ね、落語に興味持ったんも、草々さんに近づいたんも・・全部、B子のそばに居りたかったから。」
「?!は?」   「気いつかんかったんね。B子も鈍いわ。」
顔を近づけて来るA子。
「は?A子!何を・・・」もう口は塞がれた。長いキスの後、じっと喜代美を熱い目で見る清海。
動けない体を触ってくる。「一緒にしばらく暮らしたよね・・その時からときめいてたん。私。」
言葉が出ない喜代美。もう手が服のボタンを外していき、ジーンズのジッパーも下げられる。
「紅茶にしびれ薬・・局の知り合いから貰ってん。効くでしょ?ふふふふ。」

そっと椅子から床に寝かされ、下着姿になる清海。
(A子!!あんた!)そう言いたくても声も出なくなった。意識だけがはっきりしている。
「この薬はね・・感度も良くなるって言うてたわ。私、B子と一緒になりたかってん・・。」
どこから用意したのか?バイブを持っていた。それも両方端使用可能な・・・。
「初めてやろ・・私じっくり濡らしてあげるわ。時々自分でしてたから、女の感じるトコ
詳しいのよ。ほら・・こことか。」
乳房をゆっくり舌と手のひらで底辺から敏感な頂点まで・・撫でまわす清海。
「はぅんふぅん」と吐息だけは出る喜代美。そのままへそへ・・お腹を触っていき・・
ショーツを脱がせる。

「ふふふ。可愛い下着やね。B子らしいわ・・ここフサフサしてる。」
そう言いながら微妙に入口付近を避けて、弄っていく。
膝を立てさせて、秘所をじっと見つめた。
「あら・・ちょっとこの液は何やろねぇ?」と指でナゾッて取り、若狭に見せる。
赤くなり「んんんん・・ぐぅ」としか言えない。
「濡れて光ってるわ。甘いかな~」と言い舌で舐め始めた。
「!!!!!!」と思うが目の前に稲妻が走った。
ペチャペチャと卑猥な音がする。蕾から入口まで・・犬のように舐める清海。
「うぅうぅぅぅ」と涙が出るが、快感も高まる。若狭も年頃だ・・自分でしたことがある。
そのツボは自分でするとはまた違い、的確で身悶えるほど気持ちが良い。舌で入口付近を出し入れされる。
絶妙な舌使い・・初めての快感だった。(あああ、イ、イッテしまう。)と思った瞬間、ビクッビクッと痙攣した。

「あら・・もうイッちゃったん?これから楽しいのに。ほら・・私のココ、こんなになってしもうたわ。」
と顔をまたいで、ぐっしょり濡れたショーツを見せる清海。透けて見えたそこは毛が無かった。
驚いていた若狭に「あ・・私ね、邪魔やから剃ってんの。ローター使う時便利やしぃ・・」
そう言いながら、ローターを2つ出して見せた。
乳首にテープで貼り付け、スイッチを入れる清海。(はぁあぁあぁ!!)と自由の利かない体で悶える若狭。
「まずはゆっくり感じさせてあげるわ・・」と小ぶりのバイブを突っ込んで動かす。
(うあぁあぁぁぁぁ)失神寸前の若狭、もう目の焦点が合わない。

それを見て悪魔の微笑を浮かべて、ペニパンを着ける清海。「まだまだこれからよ・・B子。」
二人の宴は始まったばかりだった。

お粗末さまです~

続きは腕のある職人さんにお願いします。

645:若狭×清海 訂正 
07/12/15 12:55:55 C2/+z4XD
喜代美→若狭 になってない箇所が・・すみません。
脳内変換願います。

646:名無しさん@ピンキー
07/12/15 13:17:33 Z6CzWh0H
>>643 申し訳ない。以後注意します

647:名無しさん@ピンキー
07/12/15 14:18:51 PHSNHs7E
>644早速キタコレ
A子の攻めイイ!

648:名無しさん@ピンキー
07/12/15 14:27:41 rLhdd5DK
亀ながら>>625さん、GJ!
草原兄さん最高!!ほのぼの幸せになりました。
自分的に師匠だ~。

58さん、エロすぎてどきどきしましたわ。
これぞエロパロですな。
>>643さん
自分は「師匠呼び」のことはヨン様と一緒と言う意見に同意します。
でも、それ以外については同意。

スレの雰囲気が悪くなるのは、書き手読み手ともに損失だ。
せっかくいい職人さん多いんだし。

これからも作品で活気づいてほしいな、とぞ思う

649:名無しさん@ピンキー
07/12/15 14:30:03 rLhdd5DK
ごめん、リロードしてから書き込むべきだった。

650:名無しさん@ピンキー
07/12/15 16:08:24 lILNEkVm
>>644
GJ!ドキドキする!続き書いてほすい。

651:名無しさん@ピンキー
07/12/15 17:53:25 M+l6U2ga
A子が使ってるのは双頭バイブ?それとも双頭ペニバン?

652:熊五郎×咲  
07/12/15 17:56:50 GWx2EbqB
無いとのお声から・・投下します。
咲の過去は勝手に妄想しました。お目汚し、すみません。

「今夜も満員御礼やったね。」  「ああ、寝床エンターテインメント事務所は大忙しやな。」
「順調にお客さんも増えたし、うちらも商売上々やわ。」  「初めここで店開いた時からは考えられんな。」
「ありがたいことや・・・。嬉しいわ。」と涙ぐむ咲。その肩を抱きながら耳元で聞く熊五郎。
「これから・・ええか?」

「あ・・ぅん。ええでぇ咲・・いつもお前のは最高や。」片づけられた店内で・・椅子に腰掛けた
熊五郎の前で膝まづいている咲。ジュボジュボ・・と音が響く。
「お・・おおおおお出すぞ・・!」と腰が浮く。ゴク・・と咲は飲み干した。口を手で拭い・・嬉しそうに
熊五郎の顔を見上げる。その頬を撫でながら「すまん・・咲。」と謝る熊五郎。
「ええのよ・・あんたのやったら、どんだけでも最後の一滴まで飲むわ。それが私の愛の証やもん。」
「ありがとう、咲。俺・・ホンマにお前愛してるで。」

二人が出会ったのは、場末のピンサロだった。元々はお嬢さん育ちだった咲。ところが信頼していた伯父の
多額の借金と負債を背負う形になり、父親は自殺し母親は病気で死んでしまった。
親戚は咲は引き取らず、下の赤ん坊だった妹だけは引き取ったが・・その子も不注意から死んだ。
施設で育って中学を出たら住み込みで働いた。が・・・そこは身寄りの無い子供を面倒見ると言いながら
給料をピンハネするような店主だったので、仲間と逃げ出した。信用した男は、すぐに咲を捨て、おまけに身売り同然にピンサロへ働くようになったのだった。

熊五郎は所謂モテナイ男であった。しかし、いつか店を持ちたい・・歌手にもなりたい・・と夢は大きかった。
調理師免許も取得して、景気づけに飲み、酔った勢いで入った店、それが「ピンク・オアシス」だった。
初めての経験で戸惑っていた、熊五郎に咲はついたのだった。
オドオドしてる熊五郎だったが、なかなかイケなかった。その当時自暴自棄になっていた咲だったが、
男をイカせられない事はこれが初めてだった。
「時間・・もうありませんけど?延長しますか?」と咲が聞く。「あ・・ああ、しゃあないな。」と
その時は出て行った。

一週間後、また来た熊五郎は咲を指名した。「今度こそ」とお互いが思っていた・・が、今度も駄目だった。
実は熊五郎にはコンプレックスがあった。モテナイ歴が長かったので、自慰の刺激を求めすぎ普通ではイケナイ。
それで仕方なく、時間いっぱいまで話をすることにした。長いこと男には体だけ求められていた咲にとって、
これが初めての男とのまともな会話となった。

そして・・月日が流れ、いつしか二人は一緒に暮らし始めた。最初は熊五郎が自分のアパートに誘った。
得意の鍋料理を振舞い、温かい時間を過ごした。一緒になりたいと咲は思ったが「借金」の二文字は重かった。
それを、熊五郎は自分の貯金をはたいて返済してくれた。やっと一緒になれた咲の体はボロボロだった。
長い病院通いが始まった。まともな暮らしが出来るまで、熊五郎は夜間工事のバイトや仕事を増やし、
ようやく普通の体になれた咲だった。

それから初めて抱かれる事になるのだが・・・やはり、熊五郎はイケナイ。正確には口でないと駄目だった。
「ええの・・アンタやから私、する。一生口でイカシテあげるわ。」と咲は誓った。

(それがせめてもの恩返し。でもいつかは私の中でイッて欲しい・・。そう思いつつ、今夜も咲は熊五郎のモノを
舐める続ける。地獄を見た私を救ってくれたアンタ・・私を愛してくれるって言ってくれたアンタ。
そんなアンタのモノをこの口が喜ばせてあげれるんやもん。)

「ああ・・・最高や!お前!」と喜ぶ熊五郎。嬉しさで咲も濡れるのだった。
「今度は俺のゴールドフィンガーで・・」この言葉で身震いする。寝床の夜は更けていった・・・。

お粗末さまでした~
続きはどなたかにお願いします。


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