【朝ドラ】ちりとてちんでエロパロ【貫地谷B子】at EROPARO
【朝ドラ】ちりとてちんでエロパロ【貫地谷B子】 - 暇つぶし2ch347:名無しさん@ピンキー
07/12/03 23:16:16 fXW2FbMB
>>337 GJ!
底抜けに素晴らしい。
酸いも甘いも噛み分けた師匠の色気が出てます。
もし師匠が本気になったら
弟子どもは若狭争奪戦に絶対勝てんだろうな~!

348:名無しさん@ピンキー
07/12/03 23:19:49 BNFICEHQ
>>337
GJ!!
萌えますた。
何気に今日の「ただいま修行中」のキーワードが入ってるのもナイス>羽二重

349:名無しさん@ピンキー
07/12/04 00:53:55 3iVB44bf
エロパロ来て、こんな綺麗な文章読めるとは……最高!
エロ無しって言うけど、行間からそこはかとなく立ち昇る色気がイイ!
自分もこんなクオリティで書けたらなあ

350:名無しさん@ピンキー
07/12/04 09:17:14 d4J4PDo+
最高です!!!
素晴らしい文章力!読みやすくて綺麗な…。
いいもの読ませていただきました。
ありがとうございました。

351:名無しさん@ピンキー
07/12/04 12:47:51 hSgo8KzL
素晴らしい!すごく刺激されたよ~!自分も頑張ろうって励みになります。次も楽しみにしてます!

352:名無しさん@ピンキー
07/12/04 14:20:55 mqv3mFY/
糸子に抱きついて泣いてる喜代美を見つめる師匠…
萌えた!

353:名無しさん@ピンキー
07/12/04 14:52:10 AHTXlteu
今日のツボは喜代美の妄想。
案外喜代美と草々お似合いじゃん。

354:名無しさん@ピンキー
07/12/04 15:15:12 s4MBLvru
案外かよw

慰めてもらえたらいいな。
「兄さんの言う通りですね…私に落語家は無理やったんです…」
「そんなことあらへん!俺かて初めての高座の時は~~」
「ふふふ(泣き笑い)」
上沼「初めて兄さんが優しくしてくれた。現金な物で、それで私はまたやっていく
つもりになれたんです」

いや、やっぱ早々なら叱るのかな?

355:名無しさん@ピンキー
07/12/04 16:42:22 EgEcqEql
明日は『魔の水曜日』

今から楽しみです

356:名無しさん@ピンキー
07/12/04 17:32:31 3JwcxBrH
ここってエロなしでもOK?

357:名無しさん@ピンキー
07/12/04 18:50:43 Ab2mLb+0
すげぇな。ここ、一気読みしちゃったよ。
そして何気に>>181が大阪を馬鹿にしててワラタww

358:名無しさん@ピンキー
07/12/04 18:55:30 eJFwH6ZF
>>356
ちょっとスレ読めば分かると思うが…



エロ無しでもええで。

359:名無しさん@ピンキー
07/12/04 19:31:10 nxOtU+I9
>357
どうして??

360:名無しさん@ピンキー
07/12/04 19:41:35 w/yhEPPo
>>360
一応大阪は日本の第二都市。に対して
五大都市に入ってるって言う書き方だからじゃね?



361:名無しさん@ピンキー
07/12/04 19:43:31 NQKfKbUT
>>359,360
ここはエロパロ、そう言う浮世の話はスルーして行きませう。


362:名無しさん@ピンキー
07/12/04 19:45:51 NQKfKbUT
どなたか粋な小梅ネェサンの話しを書く人はおらんかの。

底抜けに、お待ちしております!

363:名無しさん@ピンキー
07/12/04 20:00:41 mqv3mFY/
小次郎×奈津子キボン

364:名無しさん@ピンキー
07/12/04 22:30:12 AHTXlteu
師匠のオナニー。

365:名無しさん@ピンキー
07/12/05 00:48:16 4MXe72+a
同じくお待ちしてます。

366:名無しさん@ピンキー
07/12/05 02:22:52 k3rhkRx4
久し振りに小浜へ里帰りした喜代美。
プップー!
喜代美の部屋の前の道路から友春が自分の車に乗れと手で指示する。
喜代美「暇やしいっか。」
車に乗る喜代美。
いつかも二人で歩いた浜辺。
友春「修行はどうや?辛いこととかないか?」
喜代美「大変やけど楽しいよ。」
友春「そうか・・・なんかあったら何時でも相談するんやで。」
喜代美「う、うん。友春さんは上手くいっとる?」
友春「ぼちぼちや。それよりB子・・・か、彼氏とかおるんか?」
喜代美「おるよ。」
友春心の声「なんやてー!どうりでえらい綺麗になったんやな。俺は諦めたけどやっぱり悔しい・・・!」
友春「そ、そうか。どんな奴なんや?」
喜代美「こ、小草若兄さん。もう恥ずかしい・・・」赤面して手で顔を覆う
友春「コソウジャクてあのイソギンチャクか!」
友春心の声「なんでや・・・俺とたいしてキャラ変わらんやないか。俺の方がイケメンやし。なんでや?納得できん!あんな奴にB子を渡したない!俺がっ・・・」
喜代美「徒然亭コ・ソウ・ジャクー!」ほっぺたを膨らましてプンスカする
友春「あいつにどんなことされたんや?キスはしたんか!?え、え、エッチは!!?」
喜代美「えっ・・・」どん引きする
友春「俺は・・・俺はまだB子のこと好きでこんなにイケメンで金持ちやのにまだやねんぞっ!」
喜代美「ど、どんだけ・・・」更にどん引き
友春「B子をイソギンチャクのモノになんかしたない!」
喜代美の腕を引っ張り雑木林に連れて行き木にもたれさせる。
喜代美「い、痛いやんっ!」
無視してキスをする。強引に。激しく。
友春「やっぱりB子は・・・B子は俺のもんや!ハァハァ」
喜代美「痛いっ・・・下手やわ。」



367:名無しさん@ピンキー
07/12/05 02:37:25 U7+m51GE
友春キタ━(・∀・)━!!!!
続き待ってます!

368:名無しさん@ピンキー
07/12/05 11:17:17 NXik4ON5
友春が立てたスレ(?)にも関わらず、ここまでスルーてか忘れ去られてた奴…
やっと出番が貰えてヨカッタナー(ノд<。)゜。

369:喜代美の夜
07/12/05 12:41:54 rHQgeODZ
お目汚しですみません、投下します。


ポトリ・・今夜もまた、穴からひねった紙が落とされました。
開けると「鍵開けとけ」師匠には内緒の二人の合図。

明かりを消して、私はドキドキしながら待ちました。
(今夜も激しかったら、声が出てしまうどうしよう)

そんな心配もあり、この頃はさるぐつわをされるようになりました。
時には後ろ手に手錠をかけられる事も。
そんな荒々しい兄さんの・・・を想像するだけで濡れてきました。

キィィィー、ドアが開きました。

無言で布団をめくり、私の服を脱がせていく兄さん。もう私はドキドキがワクワクに。
「あっっ」声が洩れます。
(今夜はなんか違う)

いつもはそんなに丁寧に舐めないのに、ねっとりとしつこくされてそれだけでイッてしまいそうです。
「あ・・あ・・」と仰け反って、ドアの方を逆さに見るとそこに仁王立ちの草々兄さん!

「お前何やってんねん?」「え?」と体を起こし、スタンドライトを点けました。
股間を舐めていたのは 「友春さん・・・」。


兄さんは無言で服を脱ぎ、3人の夜が始まりました。


その夜から隣では2人の・・・があります、そんな夜は穴から覗いてしています。
今夜はどっちかしら?ドキドキします。


そんな日記をこっそり見る、草若。
「俺も混ぜて貰うか」と道具を押し入れから出すのであった。

お粗末さまでした~。



370:名無しさん@ピンキー
07/12/05 12:50:36 G+ADVTBq
GJ!面白かったよ!

371:若狭、故郷へ帰る その1
07/12/05 12:54:56 rHQgeODZ
アク規制で書き込めず・・また引っかかるかも、なので
続けて投下します。
>>366さんにかぶってしまいました~すみません。

では・・・

(久し振りや・・)師匠から里帰りを許されて、帰ってきた若狭。
今は小次郎も奈津子と半同棲、正平も大学近くに下宿している為、ひっそりしている。

「あれ~休み?」本日閉店の看板がある。連絡もせず帰って来たので裏に回った若狭が目撃したのは・・・

「ぁうぅぅんん・・あぁ~イイ!」「い、糸子ぉぉ」
とお互い獣のようにむさぼりあってセックスしている両親だった。

「お母ちゃん・・」言葉も出せず、固まる若狭。クルリと向きを変えてそのまま家を飛び出した。

(あんな嬉しそうなお母ちゃん・・見たことない。誰もおらんようになって、お父ちゃんと幸せやねんね・・)
と思うのだが、強烈な光景が焼き付いて離れない。それと(あかん・・濡れてきた)体が反応してしまった。
モンモンとしながら、(どうしよう、帰られへんわ・・大阪へ戻ろうかな?せっかく師匠からお許し貰ったのに)
あてもなく歩いていると、

「B子!」
友春が車で近寄ってきた。
「友春さん・・。」
「なんや、戻ってきたんか?」
「うん・・でももう帰ろうかと思って。」
「なんで?ゆっくりしたらええやんか。俺の家来いよ、今誰も居らんし。」
「え?ご両親は?」
「二人とも仕事や旅行で3日ぐらい一人やねん。退屈やから・・お前のところ行こうかと思ってたけど・・」
「うちもなんか帰りにくい感じやし・・」
「ほな、俺の家泊れよ。部屋空いてるし。」
「ええ!う・・嬉しいけど・・」
疾しい気持ちは無かったのですが、先立つものも無かったので・・お言葉に甘える事にしました。

彼の部屋に通されて、ベッドに腰掛け「今、お茶入れてくるから。」と肩をポンとされた時、
男の人の匂いを感じて・・濡れてきました。

毎晩毎晩可愛がってくれる兄弟子達、いつも師匠は縛ってくれ、草原兄さんはフェラを教えてくれ、
草々兄さんには女の喜びを教えて貰い、小草若兄さんには舌で攻められ、四草兄さんからはアナルを鍛えられ・・・
男の人に触れられると条件反射で私の体は疼いてしまうのでした。

お茶が来るまで・・手が勝手にスカートの中に入っていきます。上着のボタンの間にも片方の手が伸びます。
(あかん・・友春さんに見られたら・・)と思うのですが、わずかの時間が我慢できません。
「うぅん、あぁん」と声も出ます。

「すまん、B子どこに何あるか分らんから・・外で・・」と友春さんが戻って来た時は、もう私は我慢の限界でした。
「B子・・・」そんな私の様子を見て、絶句する友春さん。モジモジしつつ、潤んだ目で彼を見つめてしまいました。
「お願い・・私・・私・・我慢出来ひん・・」とスカートをめくり、下着をぬいで露になった場所を脚を広げて見せていました。
ゴクッと喉を鳴らす友春さん。
カチャカチャとパンツを脱ぎ始めました。すべてを脱がせて、彼も私も何も付けず弄り合います。
「はぁはぁ・・」息も荒く、私の乳房を舐めまわし、股間に指を突っ込んできます。
(もっともっと!)と期待して ビチョビチョな私。とうとう絶頂を迎えて・・果てた彼は、隣で寝てしまいました。

目が覚めた友春は喜代美が居なくなった事に気がついた。
傍らには置手紙があった。

「ごめんなさい、友春さん。私やっぱり大阪へ戻ります。ありがとう。」
(喜代美・・可愛いやつ。俺いつか一人前になって迎えに行くからな!)と一人夢を膨らませる友春。



372:若狭、故郷へ帰る その2
07/12/05 12:55:39 rHQgeODZ
そのころ、若狭は電車に乗っていた。
「ごめんね・・友春さん。私・・・物足らんかったの・・やっぱり大阪へ戻らんと、私の居場所はあそこしか無い・・
私が満足出来るのも・・もう小浜には戻れんわ。」と一人つぶやくのであった。

「なんで、小浜に帰らしたんですか?師匠。」と訪ねる草々。
「ええやないか、たまには息抜きも。」

「心配要りませんよ、草々兄さん。」
「そやな。」
「なんでや?四草、草原兄さんも。」
「きっとすぐ戻ってきますよ。若狭はもう・・」
「そうやな、底抜けに~俺らのマスコットやしな。」

そう言っていたら「ただいま戻りました~」と若狭の声が聞こえた。
「ほら、やっぱり戻ってきた。」

「どうや、里帰りは?」
「あ・・師匠、だだいま戻りました。やっぱり・・私。」
「ふん?」
「ここが私の居場所って分りました。また宜しくお願いします。」
「そうか、じゃ早よ用意せい、稽古するから。」
「はい!」

「ほらね・・もう若狭は僕らから離れられへんのですよ。僕らもね。」ニヤリと笑う四草であった。

今夜も縛られ、フェラし、舌攻めから喜んだ処で、アナルでぐちゃぐちゃにされる若狭。
(もう・・どうにでもして・・)と喜び悶えるのであった。
最後はいつも全員のモノを舐め綺麗にする、それが終わったら、お風呂でファックだった。

「いつか・・誰か一人で満足出来るなら・・それは喜べる草々兄さんかも。」と舐めながら考える若狭であった。

お粗末さまでした~。

373:名無しさん@ピンキー
07/12/05 14:21:09 U7+m51GE
GJ!

今日の萌えポイント…「頑張れ若狭」と九官鳥の㎡に教え込んでる四草(想像図)

昨日の喜代美の妄想を、四草に相手を置換して
誰か書いてくれないかな

草月師匠、如何ですか?

374:名無しさん@ピンキー
07/12/05 17:19:56 pmOyJxFU
>>373
深夜でも良ければ…

375:名無しさん@ピンキー
07/12/05 17:32:41 U7+m51GE
>>374 是非!深夜でも早朝でも
裸で待ってます!

376:名無しさん@ピンキー
07/12/05 18:25:04 9mFUyw5A
  ∧_∧
 ( ・∀・)  ワクワク
 ( ∪ ∪
 と__)__)  旦~

377:名無しさん@ピンキー
07/12/05 19:51:42 CwXxs/pA
エロ無しですが・・投下します。

「ねぇ・・正太郎ちゃん、私もう一度飛んでもいいかしらね。」

仏壇に手を合せ、つぶやく小梅。その年齢からは想像が出来ない凛とした老婦人・・・
昔は芸者だった、過去を振り返る。

私達は幼馴染で、小さい時からいつも一緒。
私は三味線が好きで踊りが好きで・・正太郎ちゃんはもう小学生から将来を決めてたんよね。

当時芸者とゆうても、稽古事の延長のような職場やったけど。師範免除を取りたくて、その道を極める意味での
芸者修行。上下関係や人間関係の複雑さもあったけれど、充実した日々。

幼い頃の誓いをずっと忘れないでくれてた正太郎ちゃん。中学を出てすぐに弟子入りして・・
「一人前になったら、迎えに行くから」と離れ離れでもずっと信じて待ってたんよね。
毎年誕生日には塗箸を贈ってくれて嬉しかった。

お師匠さんから太鼓判を押されて、やっと独立。一緒になれて。しばらくは私が働いて食べていけてた形やったけど、
段々世間が認めてくれた。それから職人さんが減りだして・・なのに正太郎ちゃんは頑張ったやもんね。
それやのにあの秀臣は・・でもね、あの子の息子がうちの喜代美を好いてくれてますんよ。
不思議やねぇ。それがなんとなく嬉しいんよ・・あのアホ息子でも喜代美の良さを一番分かってくれてるんやものね。
やり方は滅茶苦茶やけど、キチンと挨拶も出来るええ子やわ。静さんがええお嫁さんやねんやろね。
同じキヨミでもA子ちゃんは頑張り屋さんやし、心配ないお嬢さんで羨ましいわ。
でも・・うちの喜代美はやっぱり私らの孫やわ。あの子はちょっと甘えたやけど、自分の道を歩き出しました。

秀臣のやり方は嫌いですけど、そろそろ許してやろうかと近頃の正典を見て思うんです。
口ではああ言うてても、あなたの塗箸の技術を受け継いでたんやからね。
それを教えてもろうた正典も職人になってきましたしねぇ。

小五郎は、私がそばにおるからああやねんやろうね。離れたほうがしっかりするかもしらんわ。
どうも・・好きな人も出来てるみたいやから、自覚持たせんとあきまへんでしょ?

喜代美の決心を見てたら・・なんか、私もやってみたくなりました。
なんだか昔の私を思い出すのよ。キラキラしてたあの頃の自分を。羨ましくなったんかしらね?
あの師匠さんを見てたら、正太郎ちゃんを思い出した糸子さんの気持ちが分かったわ。
喜代美の事は安心してもええと思います。

どう?正太郎ちゃん。
そうよね、いつも私のすることは反対しないのよね。何も言わないけど、応援してくれてるのよね。
いつかそっちへ行った時、もっともっと私の事好きになって貰いたいと思ってるのよ?
小雪ちゃんから返事が来たの。私、飛ぶわ。

かくして・・・小梅はスペインへ旅立った。

飛行機で小梅は考える。

糸子さんが居るから・・正平が守ってくれるやろうから・・安心やわ。行ってきますね、正太郎ちゃん。
写真を見つめあと数時間の到着まで胸を躍らせて眠るのであった。
夢で正太郎は微笑んで「やってみろ」と言ってくれたような気がした。


お粗末さまです。
ああ、自分の限界を感じます~。小梅さんは難しいですね。

378:名無しさん@ピンキー
07/12/05 19:56:06 /VarC70U
>>377
泣けた……GJ !

379:名無しさん@ピンキー
07/12/05 22:46:46 Go6wj5xO
GJ!!素晴らしい!泣けるなあ。

380:草月 ◆U90i0syP36
07/12/05 23:57:42 yMWjTTen
携帯で見てたら>>373さんからご指名を受けて喜代美ばりにおろおろして
しまいました。大阪の某所で携帯を片手におろおろしていたのは私ですw
バスの中でストーリーを練っていたら降りるべき停留所を過ぎてましたorz
タイトルは、本来五月にかかる言葉なのですが、元ネタというべきか
あまあまラブラブを書く時はいつも歌からイメージをふくらませていくので
その歌のタイトルをつけました。

2ちゃんでは歓迎されないコテトリをつけるわ、深夜までに書くと言うわで
自分に対して妙にハードルを上げてる気がします。
短時間で書いたのであまりいい出来とは言えないのですが楽しんで
いただければ嬉しいです。

381:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/05 23:58:53 yMWjTTen
四草×喜代美@風薫る 1

今日は喜代美の初高座。一門が揃って高座に上がるのが三年ぶりなのと
あいまって四草はいつになく緊張していた。何か言葉をかけてやりたかったが
師匠や兄弟子達からなんやかんやと雑用を言いつけられてろくに二人で
話をする暇もなかった。せめて髪を結って着付けを手伝ってやろうとしたの
だが、磯七と菊江に邪魔されてしまい、ますます話をするきっかけを失って
しまった。
(あの二人も喜代美を祝ったりたいんや。徒然亭の復活をずっと願うてくれて
はったんやし…)
無理矢理自分を納得させつつもイラつく自分に四草は苦笑した。

それでもどうにか時間を作って着付けの終わった頃合であろう喜代美の
元へ向かった。ある物を渡すために。
「若狭、済んだか?」
扉が開くと菊江と奈津子がニヤニヤしながら出てきた。
「すっごく可愛いですよ。じゃ、私は先に会場入りしてますから。」
くすくす笑いながら奈津子は出て行った。
「私ってほんま着付けの才能あるわぁ。もうめっちゃ可愛いらしいねんから!
あんまり可愛いからって襲ったらあかんでえ。」
菊江もまたくすくす笑いながら出て行った。
「…どっか行ったらええのに…って行ったんか。」

382:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/06 00:00:10 yMWjTTen
四草×喜代美@風薫る 2

続いて喜代美がおずおずと顔を出した。
「どうですか?変やないですか?」
頬を染め、はにかんだ笑顔に四草は思わず見とれてしまった
以前に自分が着付けてやった現代的で華やかな着物は喜代美の愛らしさを
存分に引き立てていたが、今回の桃色の縞の粋な着物は愛らしさは控えめに、
それでいてぐっと大人っぽさを引き出していた。
長年喜代美を見てきた祖母・小梅の目の確かさに四草は思わず唸った。
「うーん、馬子にも衣装…いうとこか。」
「ええっ…」
喜代美はひどく悲しそうな顔をした。
「嘘や。可愛いらしいで。」
「ほんまですか?」
ぱっと顔が輝く。
「ちょっとからこうただけや。」
結い上げた髪を崩さないようにそっと頭を撫でた。
「いじわるばかり…!」
ぷりぷりと怒ってみせる顔も可愛らしくてついつい意地悪な言葉を
投げかけてしまう。
(…あかん、こんなことしとる場合やなかった。)
「あのな、今日は初高座やろ。せやから…」
四草は袖をごそごそと探った。

「若狭。そろそろ一番太鼓…」
草若がやって来た。
「師匠!どうですか?」
四草が振り返ると草若が棒立ちになっていた。喜代美を見つめるまなざしが
一瞬だけ「師匠」ではなく「男」の目になっていたのを四草は見逃さなかった。
「…うん、さすが芸者さんやった人の目は確かやな。」
かすれた声でそれだけ言うと草若は再び稽古部屋へ戻ってしまった。

383:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/06 00:01:19 V7x0O42f
四草×喜代美@風薫る 3

開演十分前、稽古部屋に揃った五人を前に草若がやってきた。
「若狭、座り。」
喜代美は草若の正面に正座した。兄弟子達も喜代美を囲むように座った。
「若狭。弟子の初高座いうたらまあ、何かしてやるもんなんやけどな、今まで
嫁に任せきりやったからどんなことしたったらええのかようわからへん。」
草若はある物を手渡した。おかみさんの形見の簪。
「草々、挿したり。」
一番喜代美の近くにいた草々に手渡したのだがうまく挿せず、四草も含めて
兄弟子達それぞれが挿したがるのを見かねた草若が制してみんなで挿した。
嬉しそうな、ちょっと戸惑ったような表情で鏡を見る喜代美を見つめる草若の
まなざしは今は「師匠」のそれだが、四草には不安が拭いきれなかった。

開演前、「寝床」の前で緊張のあまり表情が強張っている喜代美に草若は
アドバイスをした後、中へ入って行った。兄弟子達も励ましの言葉をかけて
中へ入って行った。
最後に残った四草は何と声をかけるべきかしばらく悩んでいたが、いい言葉が
思い浮かばず「適当に。」とだけ言った。
「それだけですか?」
今にも泣きそうな喜代美をどうしてやることもできず、そっと抱きしめた。
名残惜しむように身体を離すと喜代美はかすかに微笑んだ。
「そうや、これ。初高座の祝いに。」
またごそごそと袖を探ると小さな包みを差し出した。
「?」
桜舞の柄の千代布に包まれた中身を開くと、同じ桜の模様が彫り込まれた
柘植の櫛が現れた。
「わぁ…かわいい…」
「おかみさんの簪にはかなわんけど。」
「ううん。すごく嬉しいです。ありがとうございます。」
千代布に包み直して喜代美は袂に櫛をしまった。
「お守りにします。」
にっこりと微笑む喜代美に四草もようやく安堵の笑みを見せた。
「じゃ、先に入ってるから。出囃子が鳴ったら入ってくるんやで。」
「はい!」
中に入る四草を見送った喜代美は再び緊張と不安に襲われた。もう一度
櫛を取り出してそっと胸に当て、深呼吸をすると四草の腕の中のぬくもりが
喜代美の中に甦るような気がした。
櫛をしまい、「寝床」へまっすぐ目を向けると待っていたかのように
出囃子「石段」が流れてきた。前座は必ずこの出囃子で高座に上がる。
石段を上がるように芸が上達するようにとの意味が込められている。
喜代美は引き戸を勢いよく開けた。

END

384:373
07/12/06 00:11:54 zd3/YMgG
うわぁ!GJです!
まさかホンマに書いてくれるやなんて~感激っす
師匠、次回作も楽しみにしてますぅ

385:名無しさん@ピンキー
07/12/06 07:12:41 atnISY4R
四草×喜代美はやはりイイ!
師匠乙です!

386:名無しさん@ピンキー
07/12/06 08:08:19 X8MZdCxa
>>378さん
>>379さん
GJ!ありがとうございます。

>>380
素晴らしいですね。
師匠の後では・・エロに戻りにくいです。

387:名無しさん@ピンキー
07/12/06 08:31:28 zd3/YMgG
エロどーんと来なはれ

388:小草若×喜代美  
07/12/06 09:06:25 X8MZdCxa
>>387さんありがとう。エロに戻ります。
>>255の続き?です。投下します。

マンションについてから、汚れた下着替えを下のコンビニで買うついでに・・
密かにコン~も買う、小草若。喜代美はずっとうつむいて無言だった。

明かりを点け、「さ、俺の服貸したるから・・ここ、バスルームな。」
一人暮らしの男の部屋にしてはこざっぱりしてるのは、やはり内弟子修業の成果なのか。
バスルームも清潔だった。タオルも同じ洗剤を使ってると分かる香り。

「お湯、熱うないか?」小草若の声は優しかった。
体をシャワーで洗い、バスタブに浸かってさっきまでの出来事を思い出す喜代美。
(嫌やって思うてたけど・・兄さん優しかった。気持ち・・良かったな。)と考える。
すぐ草々の顔を思い浮かべ、罪悪感がいっぱいだった。
(私、あの人だけって決めてたのに。体が勝手に動いてしもうた・・それに・・)
徐々に自分がものすごく多情だと気がついた。(小草若兄さん事・・好きなのかな?私。
ずっと好きや、好きや、言われててちょっとその気になってた。)

「おい、逆上せとらんか?大丈夫か?」 「はい、大丈夫です。」
「・・・俺も入っていいか?」 「!」(えええ!でででも・・)
「あかんか?あかんかったら・・諦めるけど。」
(なんか気の毒になる言い方、私悪い女?)決心した喜代美は答えた。
「は・・い」
ドアが開いて、照れながら小草若が入ってきた。さっと体をシャワーで洗い、ドボン!と湯船に入った。
「喜代美ちゃん、体どうもないか?」 「はい」
「痛いとか?」  「だ・・大丈夫みたいです。ちょっと・・」
「ちょっと?」   「ヒリヒリするかな?って感じです。腰がおかしいですけど・・。」
「どれ?俺が看たろ。」と後ろへ回り込みあぐらの上に腰かけさせる体制になった。
「やっぱり・・どこもかしこも柔らかいなぁ・・肌もすべすべや。」
「・・・!兄さん、どこを!あぁぁぁぁぁ」
「感度も最高や。お湯の中に・・秘薬入れといたからな・・。」
「そ、そんな!!」
「どうや?そろそろ・・効いてきたやろ?もうトロトロやろ?」
(あかん・・私また・・疼いてきた)
本当は入れてないのだが、その言葉で喜代美の体にスイッチが入った。
「ここが・・ええんか?」 「ううぅぅ」
「これは?」  「ああああ」(もうあかん)

ところが、小草若はそこで手を止めた。
「!に・・兄さん?」  「なんや?」
「あの・・もう・・」  「もう、なんや?」
(言われへん・・・もっとして、なんて・・でもでも・・あかんの・・私・・)
モゾモゾする若狭。その動きが小草若も我慢出来なくなる。
「もっとして欲しいんか?」コクリとうなずく喜代美。
手が小草若のモノに触れて、そっと掴んだ。

その夜、喜代美は戻らなかった。

お粗末様でした~。



389:名無しさん@ピンキー
07/12/06 15:55:36 CdYPbFe4
>>386
私かてエロ書いてますやん。どーんと来て!

390:名無しさん@ピンキー
07/12/06 18:14:53 zd3/YMgG
>>388 GJです
小草若って難しいですよねぇ
自分も小草若で書いてみたけど
全然エロくなりませんでしたorz

391:名無しさん@ピンキー
07/12/06 19:05:53 38G00io+
>>389さん、ありがとうございます。どーんと投下します。
>>388に続く内容です。

「小草若のやつ~」と一人やきもきする、草々。
草若はすでに寝床で午前様、勝手に寝ていた。
早朝に「ただいま・・」と帰った喜代美を、草々は許さなかった。

その目を見て、すべてを飲み込んだ態度に戦慄が走った喜代美は若狭に戻った。
掃除・洗濯を終えて、呼び出された草々の部屋で向かい合う。
刺すような視線で上から下まで見る草々。
「脱げ」 「え?」
「いいから全部脱げ」 「!」
「俺が全部忘れさせてやる!」そう言って全部脱がせる草々。

荒っぽいそのやり方に、なぜか期待してしまう若狭。
胸を荒々しく掴まれ、乳首をキツくつままれた。
「ここのこれはなんや!ヤラシイ体や!この跡はアイツか!」
「い・・痛い!」(ああでも・・でも・・感じてしまう)

脚の間に体を差し込み大きく広げられ、いきなり指を突っ込む草々。
「くぅうぅっぅ」 「なんや、スルッと入るぞ!お前・・何回やったんや?」
「そんなん・・」乱暴に出し入れし、指も2本・3本・4本・・・と増えていく。
「はぅぅぅぅぅ」(ああもっともっと!ああ)
「どうや?満足出来んやろ?何が欲しいんや?言うてみ?」
「そんな・・うぅぅぅぅ許して下さい・・」涙が出る。
そんな態度とは裏腹な、自分の体が嫌だった。

ス~とそんな若狭から体を離す草々。
「?草々兄さん?」 「悪かったな・・もう戻れ。今日はやめとこ。」
(ええ!そんな・・もう私待ってたのに)
「服、着ろ。風邪ひくぞ。」立ち上がって出ようとする草々。
「待って!」とその背中にしがみついていた若狭。
(もうもう私・・私・・)
「お願いします・・おち●●●・・入れて下さい・・」消えそうな声でつぶやくのであった。
草々の顔はその瞬間、悪魔の形相に変わった。

日が暮れる頃・・若狭は自分の体が草々でないと満足出来ないと悟ったのであった。
(でも・・師匠のやさしい手の方が好きかも・・)と眠る草々の背中を見て考えていた。

(なんてイヤラシイの・・私)ふと四草のキスを思い出す。
触れるか触れないかの優しいキス。口では乱暴なのに・・キスは優しかった。
違う人に抱かれた体を、愛しい男に弄られて、そして別の人のを思い出し、他のキスを考えてる。
(乙女だった頃のこんな気持ち忘れてた・・)桜の下での気まぐれな行為だったのだろうか?

そっと服を着て、夕飯の支度をする為に戻る若狭であった。
その夜、オカズが一品減った。

お粗末さまでした~。

392:名無しさん@ピンキー
07/12/06 21:07:13 dhsVjbWR
>>390さん
難しいですよね。今もちょっと小草若で書いてるんですがすんごく男前に
なってしまいました。エロに辿り着けるかどうかさえ定かではありません
(元々エロもあまり書きませんが)。
いい物ができれば投下したいですが…どうなるんだろう?

>>391さん
GJ!エロくっていい!

393:名無しさん@ピンキー
07/12/06 21:55:03 zd3/YMgG
>>391 GJ!

>>392 男前の小草若、底抜けに待ってます!

自分か書いている小草若は
お笑い要員なんですよ。しかもエロくないし…

394:名無しさん@ピンキー
07/12/06 22:36:29 lTJajMmy
>>392-393
燃料投下。期待してます。
URLリンク(m.pic.to)

395:名無しさん@ピンキー
07/12/06 23:52:00 7BPMZ8BZ
>>394さん
おーっ、かっこいいね。何度か見たけど小草若ちゃんの中の人はやっぱり
かっこいい。
明日は関テレ「アンカー」で小草若ちゃんをおっちんして見ます!
大阪人でよかった…

396:小草若 三度目の正直
07/12/07 00:34:49 kZmy4ZjU
小草若×喜代美です
エロくないです

397:小草若 三度目の正直1
07/12/07 00:45:23 kZmy4ZjU
「喜代美ちゃん、底抜けにゴメンな~」
「小草若兄さん、具合はどうですか?今お粥炊きますから、ゆっくり寝ててください。」
「底抜けにありがとう!そこに風邪の予防薬があるさかい飲んどきや」
「はい。今夜は師匠と草々兄さんは東京ですから、ずっと側にいますね。」

もちろんリサーチ済みである。小草若は想いを遂げる為これまで以上に綿密な計画を立てていた。
風呂上がりに裸でバルコニーに立ち続けたのも今夜の為である

続きます

398:名無しさん@ピンキー
07/12/07 00:55:48 qnSyLCt2
風呂上がりに裸w
激ワロスww


399:小草若 三度目の正直2
07/12/07 00:58:52 kZmy4ZjU
「兄さん、お粥炊けましたよ。」
「食欲ないわ~、俺猫舌やから熱いのん、イヤや」
「食べなあきませんよ。フーフーしてあげますから、はい、あーん。」
「底抜けに~美味しいやん!ウヒョヒョヒョ」
今夜の喜代美は小草若に言われるままに白いワンピースとメイドエプロンを着けている。
いつぞやの妄想のように初々しく可愛らしい。白いポチャポチャした手が小草若の額に伸びた
「あれ?熱が上がったみたいですよ。横になった方がいいです。」
(そんなんされたら底抜けに熱でるわ~)
小草若は真っ赤になり鼻をフガフガさせてベッドに倒れ込んだ

続きます

400:小草若 三度目の正直3
07/12/07 01:15:01 kZmy4ZjU
どれくらい時間が経ったのか、ふと目が覚めると喜代美が隣に横たわっている。
「兄さん、寒くないですか?寒い時は人肌が一番あったまりますよ。」
いつの間にか2人とも全裸である。真っ白でふっくらした喜代美が絡みついてくる。
「私を兄さんを元気にしてあげますね。」
「そーこーぬーけーにー幸せやぁ!」


「小草若兄さん、熱でうなされてますよ。」
「せやけど笑てるで、若狭は爆睡やし」
「小草若兄さんが僕の部屋からパクった薬を使たんでしょ。」
「しかしお前、ここの鍵、いつ作ったんや」
「内緒です。それよりせっかくから…」
「お前ホンマ鬼やな!」
小草若の想いが遂げられるのはいつになるやら…



お粗末でした

401:名無しさん@ピンキー
07/12/07 01:30:41 UtMtwpkk
>>397
>>399-400

底抜けにぃー
   _、_
 ( ,_ノ` )      n
 ̄     \    ( E) グッジョブ!!
フ     /ヽ ヽ_// 

本当に発熱した小草若www

402:草々×若狭…? 1
07/12/07 06:38:20 /iJkvY9j
いきなりですが投下します。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



「あ…は…っ、んんっ…」

薄い壁越しに今夜も切なげな喘ぎが聞こえてくる。
隣の草々が自分を慰めているのだ。

A子を想いながら。

若狭が意を決したように隣人に声をかけた。

「草々兄さん…」
「な、なんや…!」
草々は見られてもいないのに慌てて前を隠した。
「ここのとこ毎晩やないですか。聞いてるこっちがたまりません…」
「なんや…俺、声出してたんか…」
見る見る顔に血が上る草々。

「兄さん…よければ…あたしをつこてください」

えええええっ!?と草々、動揺を隠せない。

ゆっくりと壁の穴を隠している若狭の部屋のカレンダーが外される。
おずおずと穴を覗き込んだ草々の視線の先には、信じられない光景があった。

女のあの部分だ。

草々は経験こそあるものの、その部分をまじまじと見たことはない。
だが一瞬でそれとわかった。
若狭のものとは思えない淫猥なものが、草々を欲しそうにうごめいている。

穴の奥に穴。
なんとも奇妙な光景だった。

「若狭おまえ…!」
「ええんです。これも新弟子修行やぁ思うし…」

んなアホな!と突っ込むところだか、頭に血が上っている草々にはそんな余裕はなかった。
ひとつ喉をごくりと鳴らして指を挿し入れる。

〈続く〉

403:草々×若狭…? 2
07/12/07 06:39:29 /iJkvY9j
「んっ……!」高くかすれた声が聞こえてきた。
「兄さん…そんなことせんでもぉ…」
「おまえ初めてやろ。ちょっとは慣らさんと辛いで…」
ぎこちなくまさぐっていくと、見る見るうちにあふれ出し切なげに草々の指にまとわりつく若狭の肉壁…。

「ホンマに処女なんか?反応よすぎや…!」


消え入りそうな声で若さが言った。
「それは…草々兄さんだから……」


もう辛抱たまらん草々、前も隠さず部屋を飛び出し若狭の部屋のドアを乱暴に開け放った。

そしてそこで見た光景は


下半身を丸出しにして尻を壁に押し当ててる仏壇屋の菊江と、その側で所在なげに正座している若狭であった。


「ごめんなあ。若狭ちゃんの話聞いて、おばちゃん最近ご無沙汰なもんやからつい…」


「おばちゃんやったんかい!!!!!!」

丸出しの草々の一物が見る見るうちに縮こまったのは言うまでもない。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

お粗末さまでした…。orz

404:名無しさん@ピンキー
07/12/07 08:35:16 kZmy4ZjU
GJです!

本日の萌ポイント…仲良くキャンデーを食べる四草と若狭
話の内容はおいといて

405:名無しさん@ピンキー
07/12/07 09:03:33 0JZ/UnrB
>>400さん、
面白い!GJ!!

>>403さん 
展開に妙に納得。GJ!

>>302さん >>303さん
待ってマース!
小草若は難しいけど、エロ要素だけでも堪能出来る。
男前もエロ無しもどーんと投下下さい。


406:若狭ただいま修行中!
07/12/07 09:12:04 0JZ/UnrB
>>377
× 小雪ちゃん
○ 小鶴ちゃん
今・・・気がつきました。すすすすみません。

時期がずれますが、簪の妄想から・・投下します。

今日は師匠と兄弟子達と交えての・・・稽古。
「い・・痛い!」 「ほぉら!痛い、言うてるがな!やっぱり俺が」
「やかましいわ!もうちょっと待て!」 「あかんな・・やっぱり長男である、俺が」
「それじゃあきませんよ。」 
(もう、誰でも良いから早く・・どうにかしてぇ)潤んだ目で草若師匠に懇願する表情を見せる、若狭。

「ここは俺がなんとかしよか。若くて狭い・・ええ名前や。」
クイッと腰を持ち上げて、指を差し込む草若。
「ひぃ!あぁぁぁぁぁぁぁ!!」と悶える若狭。
「どうや?ええ気持か?ここが感じる所やろ?見とけ、皆
こいつの性感帯はここやから・・このあたり攻めたれ。」と指を抜く師匠。

ゴクリ・・・四兄弟は生唾を飲み込む。
「順番やぞ。」と長男が言うと
「下から順に、絶頂は兄さんがさせてやれば・・・」と四男。
「それやったら、弱いところ舐めて・・」と三男。
そんな争いを尻目に無言で差し込んだ二男を誰も制せなかった。
「ぎゃあぁぁぁぁ!」最初こそ悲鳴を上げたが、
「くっっ・・ンンンンあっあっあっぅぅぅ」とヨダレを垂らして喜ぶ若狭。

その快感が忘れられず、数か月たった今も、フィニッシュは草々でないと満足出来ない体になっている若狭。

(指攻めは師匠が一番やし・・乳首を舐められるテクニックは小草若兄さん、
一番立派なモノは草原兄さん・・でも痛い時あるし。
アナルの快感は四草兄さんが腰が砕けそうになるぐらい気持ちいいの・・・
でも・・・やっぱり、一番あそこが喜んでるのは草々兄さんの・・・やわ。
あの太さ・・微妙に最後に膨らむ感触・・私の弱い所に引っかかるんやもの。
もうアレ無しでは生きてられへんの・・イヤラシイ体になってしもうたわ・・。)

とますます草々に周到してしまう。

(身も心も虜にされてしもうた・・私・・)想像して自分で慰めてしまう。
そんな若狭の行動をこっそり見ている草若。
「なんや、疼いてんのか?」 「師匠・・わ私・・。」
「ええもんやろか?これ使え。分らんかったら教えたろ、やってみ?」

草若の指導で道具の虜にもなった若狭。まだまだ修行は続くのだった。

お粗末さまでした~。


407:名無しさん@ピンキー
07/12/07 14:05:04 kZmy4ZjU
>>405さんGJです
自分は>>393>>400です
小草若小ネタは年内に、もう一本書こうかなと思っています。
もともと乏しいアイデアを使い切ってしまいましたので多分ラストになると思います

408:名無しさん@ピンキー
07/12/07 17:14:58 uHhwn67Z
なんだか、小草若祭ですね。みなさんGJ!です。

私もひとつ書いてみました。
前回、草月師匠に弟子入りを断られたんで、独学ですw

エロなし少女漫画風、小草若幸せバージョンです。
ただ、書いた本人が四草びいきなので、四草が出張ってます…。
それと、草々が全く出てきません…すみません。

409:その1
07/12/07 17:15:56 uHhwn67Z
それは、いつもと変わらない一日、のはずだった。
若狭は、普段どおり家事をこなしている。
今は窓ガラスを磨いているところだった。

「あーいいお天気…」
手を休め、背筋を伸ばす。
そこへ、稽古を終えた四草が顔を出した。
「あ、四草兄さん。お疲れ様です」
声をかけた若狭にことばで返すわけでもなく、
ちらりと見やって、四草は縁側に腰を降ろした。
あれ、珍しい…と若狭は思ったが、
四草の行動はいつも謎なので、とくに気にすることなく再び窓をふき始める。

「小草若兄さんは、仕事か」
「あ、はい。朝はご挨拶に見えてました。今日は泊まりでロケやそうです」
朝、出かけていく小草若が相変わらずのテンションで
「おみやげ、何がええ~? 喜代美ちゃんにだけ買って来るわ~」
と、叫んで出かけたことを若狭は思い出す。
もう少し、こそっと言ってくれはってもええのに…と思わないでもない。
くす、っと笑う。

「で、どないすんねん」
冷静な四草の声で、回想が断ち切られる。
「え、え、え。何をですか?」
思い出し笑いをしていたことを見られたことが恥ずかしく、思わずどもる。
四草はそんな若狭に気付いてかほっといてか、
いつものようにちらり、と目線を上げた。若狭の顔を見つめる。
「小草若兄さんのことや」
「はい?」
何のことを言われたのかわからず、きょとんとする若狭。
気にしたふうもなく、四草は続ける。
「誰が一番、おまえをおまえとして見とるか、ってことや」
「…はあ…」
まだきょとんとしたままの若狭に、四草は話を変えるように言った。
「最近、兄さんが新しいネタ稽古しとるの、知ってるか?」
あまりに唐突に話を変えられたので、ますます戸惑う。
「あ、はい…。時々、お掃除してる時とか、声が聞えますさけ…」
「それな、おまえのためやで」
こともなげに、四草が言った。
「はあ?!!!」
「兄弟子らしゅうしたいのやろ。おまえと、徒然亭の落語を守りたい…とかな」
言いたいことは、終わったとばかりに、すっと四草が立ち上がる。
そのまますたすたと去っていった。
「え、え、え、え?四草兄さん、あたしちっとも意味が…」
追いかけるように声をかけた若狭に、くるっと振り返って一言。
「せめて、本気で受け取ってやれ、と言うことや。AとかBとか考えんと」
今度こそ本当に去っていってしまった。


410:その2
07/12/07 17:16:37 uHhwn67Z
えーと。
夜、部屋に戻った若狭は考えていた。
四草兄さんは、何が言いたかったのだろう。
小草若兄さんのこと…。
そう言えば、まじめに考えたことなかった。
いつもあのテンションで言わはるから…本気やと考えたこと、なかったかもしれへん。

けど、確かにいつも自分のことを一番気にかけてくれる。
方法はとんちんかんだったりするけれど、一番元気をくれようとしてくれる。
そして何より。
自分を自分として、AでもBでもなくて、見てくれる。
「俺にとって、喜代美ちゃんは喜代美ちゃんや!」
いつだったか、小草若が言った言葉が頭をよぎる。
あれは、草々が若狭と呼べ、と言ったことばに対してだったか。
けれど、あのことばに小草若の思いが強くにじんでいた。
あの時は気がつかなかったけれど…。
他の誰でもない、「喜代美」である、と言う感覚。
今まで感じたことはなかった。

うれしいのは、確かだ。
だからと言って、すぐ「好き」かどうかは別として。
だから…えーと。

どこまでも不器用な、若狭である。
考えたまま、その日は眠ってしまった。


411:名無しさん@ピンキー
07/12/07 17:17:20 5KzyfmhT
落語家一門の話じゃなくて相撲部屋の話だったら死ぬほど笑えるなwww
つけた四股名も「若狭山」。思いっきり「かわいがり」だ!

412:その3
07/12/07 17:18:03 uHhwn67Z
翌日の朝。
そこそこだんどりよく家事をこなせるようになった喜代美は
朝食前に洗濯物を干していた。
と、ばたばたばた~と何か走ってくる音が聞え。
「ききき、喜代美ちゃん!大丈夫か」
小草若が駆け込んできた。
「小草若兄さん!?び、びっくりした。ロケ終わったんですか」
「いや、ちょっと抜けてきてん…って、あれ?」
小草若の勢いに慌てた若狭と、そんな若狭を見て慌てる小草若。
「喜代美ちゃん、底抜けに元気、…やんな?」
小さくいつものポーズをしながら、首をかしげる。
かなり戸惑っているようだ。
「え?はい。底抜けに、って言うか…いつもどおりですけど」
こちらも戸惑いつつ、若狭は答えた。
「…四草のやつ…。騙したなあ!」

叫びながら、小草若は昨夜の電話を思い出す。

「なんや、四草か。喜代美ちゃんは?」
「若狭ですか、なんや調子わるい言うて、部屋に行ってます」
「なんやと?!大丈夫なんか?!」
「体の調子と言うより、気分でしょうね。思い悩んでるふうでしたよ。
自分のこととか…落語のこととか…いろいろ考えてるんちゃいますか」

さっき自分が言ったことを考えているだけだとわかっていた四草だったが、
そこはあえて言わない。
嘘は言っていない。どう取るかは、小草若の勝手だ。

もちろん、四草のそんな算段を小草若は知らない。
スタッフに頼み込み、ロケの途中抜け出して様子を見にきたのだった。
朝になるのをどんなに待ち焦がれたか…。

「よかったぁ。喜代美ちゃんが調子悪くしてるって聞いて…。
落語やめる、っていいだすんちゃうかあ、思て…」
底抜けに心配したがな~!と、お目目キラキラで小草若が言った。
いつものように叫ぶようにではなく、心から安堵した声で。
し、四草兄さん、小草若兄さんに何をいわはったんやろ…。
と、若狭は思ったが、口には出さない。
その沈黙を、どう誤解したのか小草若が慌てて言った。
「い、いや…そんな、喜代美ちゃんが投げ出したりせんのは
底抜けにわかっとったけどな!」
「小草若兄さん…」
「喜代美ちゃんには、喜代美ちゃんにしかできん落語がある、と俺は思う。
だから、やめたらあかんで!絶対やで!」
突然肩をつかまれて、真剣なまなざしで言われても、若狭にはわけがわからない。
が、とにかく小草若が心底そう思ってくれていることだけは感じ取り、
うれしく思った。


413:その4
07/12/07 17:19:33 uHhwn67Z
「俺にとって、喜代美ちゃんは喜代美ちゃんや!」
という、小草若のことば。
「誰が一番、おまえをおまえとして見とるか、と言うことや」
という、四草のことば。

頭をよぎる。

「ありがとうございます、兄さん。あたし、がんばります」
自分を自分として見てもらえる、うれしさ。
自分に、期待してもらえるうれしさ。
たわいない、わがままな思いかもしれないけど、
このうれしさで、こんなに自由な気持ちになれるなんて。
知らなかった。

「あんなあ、喜代美ちゃん」
珍しく、しんみりと小草若が言う。
「俺な、多分、逃げとってん。落語から」
素直な、声。若狭はどきりとする。
「師匠がオヤジやろ。ええようやけど、それだけではすまされへんこともあってな。
草々なんかには、それでよく絡まれとったけど…」
ああいうふうに、落語だけに目を向けて師に尊敬の念だけ向けて生きられたら
どんなにいいか。
実の親子だからこそ、それだけではいられない葛藤がある。
うまくやれない自分、ほかにも眼を向けたい、自分。
「けどなあ、最近、思うねん。ああ、俺落語が好きやねんな、て」
身近にあるから、とか、そういうんではなく。そう思わせてくれたのは…。
「喜代美ちゃん見ててな、ずっと一緒に落語をやっていけたら、て…」
いつものテンションではなく、とつとつとことばをつなげる小草若を、
若狭は新鮮な気持ちで見ていた。
「小草若兄さん…ありがとうございます。うれしいです」
「お、おう」
微笑んだ若狭から礼を言われ、小草若は照れたように言った。
つ、と視線をそらし、真っ赤な顔で続ける。
「でな、同じくらい喜代美ちゃんのことも、底抜けに好きやねん」
まじめに言われたのは初めてではなかったか。
若狭は、そのことばを予感していた自分に驚いた。
そして、それを受け入れようとしている自分にも。
「兄さん…」
つぶやく。時間がかかっても、いいですか。
兄さんが大事に思ってくれはるように、私も大事に思えると思います。
小草若は、若狭を抱きしめた。
底抜けに、幸せや。


414:その5
07/12/07 17:20:49 uHhwn67Z
「ざるうどん、おごってくださいよ」
そんな二人を陰から眺める、二人の兄…。長男と四男である。
「わかってるがな…」
表情を変えない四草の横で、まだ目を丸くしたまま草原が答えた。
「おまえ、やっぱり鬼やなあ。人の色恋まで賭けるんか」
「のったのは兄さんでしょう」
そう…この二人、若狭が小草若の思いに応えるかどうか、賭けていたのである。
「それにしても、おまえよく小草若が電話かけてくるのわかったな」
「朝、おみやげのこと聞いてはりましたからね。口実に電話しますよ」
「わかりやすいからなあ…小草若も…」
ちょっと悔しげな草原。と、草原が二人を見やって、にっこりした。
「けど、まぁ…あれやな。
これで小草若は落語にも身を入れるようになるやろし、
若狭も自分を信じていくこともできるようになるやろし、いいことではあるわな」
な、と同意を求めるように傍らの四草に視線をやる。
四草はそんな草原を見ても表情を変えず、言った。
「ざるうどん」
「わかってるって!」
思わず声を大きくした草原は、は!と口を手で抑えた。
それから改めて四草に向き直り、もう一度微笑む。
「けどな、四草。照れ隠しに”賭け”にしたがるのもたいがいにせえよ」
一瞬、目を見開く四草。草原は気にせず続ける。
「若狭のことも小草若のことも、気にかけとって構いたくてたまらんのやろ。
けど、素直に言うの恥ずかしいから”賭け”や言うて…」
草原が、四草の頭に手をやる。そして、髪をくしゃくしゃにしながら言った。
「おまえがそういうやつだってわかってるのは、師匠だけちゃうからな」
お後がよろしいようで。

おしまいです。お粗末さまでした。ありがとうございました。

415:名無しさん@ピンキー
07/12/07 17:37:00 PizDmEZS
>>408
そーこーぬーけーに!GJ!!
昨日今日と底抜けに小草若分不足だったけど、十分に満たされたわ。
四草のことをまるっとお見通しの草原にいさんもGJだw

416:名無しさん@ピンキー
07/12/07 17:47:25 kZmy4ZjU
>>408 これまたそーこーぬーけーにーGJGJGJ!

自分も四草贔屓なんで堪能しました!

草々はニブチンやからイヤ

417:肉じゃがに捧ぐ
07/12/07 19:17:14 FN8vS82y
>>408さん、GJ!
明るくって可愛い~小草若兄さん、対比の四草&草原兄さんの会話がGJ!


ふと思いついたので、投下します。エロはありません。

「肉じゃがの詩」(赤色エレジーの節で) 作・緒方奈津子

女の価値は何処にある どんなにキャリア積もうとも
掃除洗濯出来ぬとも 肉じゃが一つ作るだけ
私に見切りつけていき そんな男に裏切られ

私も男見るときは 仕事で価値を測ってた
そんな私の部屋を見て 宝の山だと言った男(ひと)

あなたの口から好きだよと 言えないことと想ってた
何も言わずに 二つだけ マグを揃えて置きました
今では隣で眠る男(ひと)

私の価値は何処にある 宝の山に埋もれても 
肉じゃがだけが人生か 今では一緒に作ります 

奈津子小次郎の物語
へしこ羊羹ありがとう


あがた森魚先生・・・すすすみません。
お粗末さまでした~。
良かったら歌ってみて下さいって誰も知らないか・・。


418:名無しさん@ピンキー
07/12/07 19:26:55 uzpvuhda
まじで小草若不足だったのでうれしすぐる!!!!
GJ100個、持っていってんか~~~~~~~!

419:名無しさん@ピンキー
07/12/07 19:40:21 woyetGb5
>>408
GJ!小草若が報われてて嬉しいよ(ノД`)
何気に四草がおいしいなw
>>417
肉じゃがキタキタキタ!!!


420:名無しさん@ピンキー
07/12/07 20:39:15 qnSyLCt2
>>408
超GJ!
読んでて心があったこうなりました(*´∀`*)
四草イイ奴だな~幸せになってほしい

421:名無しさん@ピンキー
07/12/07 20:46:36 pcZTJrD/
糸子「正平~!これなんやの?裸の女の人がいっぱいやんかぁ。」
正平「お母ちゃん!勝手に部屋入らんとってや!」
糸子「あんなぁ、お母ちゃんのほうが凄いねんでぇ!」
脱ぎ出す糸子。
正平「ちょっ…気持ち悪いからやめてぇな!」
正典「何やっとんけ?」
和田家に奇妙な空気が流れたのだった。


タンスの中を見る正平。
正平「これお姉ちゃんのやんか…」
それは喜代美のブラジャーだった。
正平「お姉ちゃん…ピンクのなんかしとるんか。サイズは……意外やなぁ。」
キョロキョロと周りを確認しそれを頭にかぶり匂いを嗅ぐ正平。
正平「はぁ~…クンクン。」
糸子「正平~ご飯やでぇ。…あんた何しとんけ?」
正平「ち、違うで!勝手に頭に落ちてきたんや!」
糸子「よかったわぁ!それお気に入りやさけ探しとってん。」
正平「お母ちゃんのやったんか………」
正典「おい。何を騒どんけ?…正平お前。」
今日も愉快な和田家なのでした。

422:名無しさん@ピンキー
07/12/07 22:42:48 ZyJuWUn+
>>421
ワロタwついに初登場の正平ネタGJです

職人さん方の素晴らしい作品に勝手に触発されて、ついに初投下する事にしました。
どうかちょっとだけお付き合い頂ければ幸いです。
今日の放映をメロドラマ調に変換しました。四草×喜代美です。


423:夏の日の1993
07/12/07 22:43:47 ZyJuWUn+
喜代美の目が泣いている。
無理もない。最近、草々兄さんがあの喜代美と同姓同名の女と頻繁に会っているらしい。
しかも、誰が見ても明らかな喜代美の気持ちを、この二人だけはサッパリ気付かないときてる。
無神経同士、お似合いやわ。
今のところ喜代美は、稽古も一生懸命だし家事もテキパキよく働いているようだ。
だが夜、一人あの部屋でどんな思いを抱えているのか……隣同士ってのがまた残酷極まりない。
そして俺は―いつからこんな事で頭が一杯になっているんだろうか。

* * *

「あ、四草兄さん…」
廊下でボンヤリ立ち尽くしていた喜代美がハッと顔を上げて、庭に入ってきた俺を迎えた。
口許だけで笑顔を作っているつもりか。だがこっちにはお見通しだ。
たった今、行き違いに草々兄さんとあの女が仲良く連れ立って出て来た。喜代美が知らないはずはあるまい。
俺は黙って縁側に腰掛け、喜代美も何となくという感じで廊下に座り込んだ。
「師匠は? 明日まで長崎か」
「はい、今回は草原兄さんと一緒です。小草若兄さんは今日明日とテレビの仕事が詰まってるみたいで」
「で、その間に草々兄さんはお楽しみって訳か」
一瞬、喜代美がグッと息を呑む様子が顔を見なくてもありありと伝わってきた。
俺はこんな男だ。
だが……

424:夏の日の1993 
07/12/07 22:45:45 ZyJuWUn+
「このままやと、草々兄さん取られてしまうで」
俯き加減だった喜代美がパッと顔を上げて、俺の顔を凝視する。
どうリアクションしていいか分からないのだろう。キョロキョロと視線を泳がせる様を横目でチラ見する。
「で、でも、草々兄さんはずっとA子の事を好きやったんやし、私の事なんて最初っからちっとも…」
勢い込んでわざと明るく台詞を言おうとしたが、最後は尻つぼみに言葉が消えている。
板の間に正座していたのがスッと動いて、俺の隣に膝を抱えて座り込んだ。
フーと一息つく。
「A子は昔からみんなの憧れの的やったし、草々兄さんが魅かれるのも無理はないんです。
私がもうちょっとA子みたいに女らしくて、もうちょっと綺麗やったら……同じキヨミなのに何でこんなに」
「言うな」
すかさず言葉を挟んだ俺に喜代美が目を丸くしている。
「A子だかB子だか知らん。だがお前自身、和田喜代美は世界に一人しかおらんやろ? 徒然亭若狭はここにしかおらんのや。
草々兄さんがなんであっちのキヨミとやらに惚れてんのかは知らんが、一つだけ言えるのは、誰もお前と比較なんてしとらんぞ。
一人で勝ち負け挑んだって虚しいだけや」
―俺、なにこんなとこで暑苦しく語ってんのやろ。だが口が勝手に動く。
「ここにいる俺らにとって、お前は誰にも代えられない大事な妹弟子だ」
喜代美の見開いた目にみるみる涙が溢れてくる。
駄目だ。
気がつくと喜代美の肩を掴んで引き寄せていた。
ビクッとしている身体を思い切り俺の胸に押し付ける。
「え、え!?……草々兄さん…」
「兄さん達とは違う。俺にとってお前はただの妹じゃない」
思ったよりも華奢な肩と背中。そしてポニーテールで剥き出しになったうなじから仄かに甘い香りが立ち上る。

どうする…? どうすればいいんだ俺?

1.「冗談だよバーカ」と言って喜代美を突き放す
2.このまま隣の座敷に雪崩れ込む
3.とりあえずキスだけする。続きはジワジワと。


続きはWebで!

425:名無しさん@ピンキー
07/12/07 22:46:37 DIcrakk2
>>408
すごいよー!GJ!!やっぱりお断りしといてよかった。あまあまラブラブ
小草若よかったよー。尊敬します!408さんもコテトリつけませんか?

426:夏の日の終わり
07/12/07 22:48:10 ZyJuWUn+
勢いで書きました。
今は反省してます。

どなたか腕のある職人さんが続きを書いてくださったら嬉しいです…

427:名無しさん@ピンキー
07/12/07 22:57:15 kZmy4ZjU
>>426GJ!
雪崩込め~

428:名無しさん@ピンキー
07/12/07 23:02:44 Vd+rNOXm
>>426
GJ!喜代美のいじらしい姿に悶えた
描写も臨場感あって良かったです。またぜひ次回作を期待させて下さい!

429:名無しさん@ピンキー
07/12/08 00:13:03 wCgrnh2f
>>426
続きいけえ~!待ってる!

430:名無しさん@ピンキー
07/12/08 01:25:03 wg3Ajr5W
URLリンク(kissho.xii.jp)
兄さんたち尻見すぎwwwwwwww

431:夏の日の1993 続き1 
07/12/08 02:39:01 8mwSQylZ
>>426さん、そのまま勝手に進めます。設定拝借ごめんなさい。

>>424の続き・・他人ですが投下します。

「お~い、若狭お茶入れてくれるか?」と師匠からお呼びがかかる。
「は、はい!只今!」と四草を突き飛ばし、走って行く若狭。

(助かった・・)どうすればよいのか、手が固まったままだった四草は
さっきの仄かな女としての妹弟子の感触を思い出していた。

(子供と甘く見てたな。やっぱり女だった、か・・それと俺も・・男だったという訳か)
考えれば、今まで何もしなくても女は寄って来ていた。それも冷たくすればするほど
勘違いで寄って来るのだ。算段も手伝って、ますます巧みに女を操っていた自分。

それを若狭に出来るか?と自問するが、兄弟子との賭けぐらいならカモにも出来るが、
本当の意味での算段は無理だと思っている。大体、今まで女の前で泣いたことはアイツ以外居ない。草原兄さんが居たとはいえ・・。
油断させる何かが若狭にはある。それを認めるけれど、今までの自分を変えられそうで
深入りはしたくはない。だから・・・・つい賭けで取り繕って居るのだと。

稽古を終えて、帰る時
「兄さん、さっきは励ましていただいて・・・」と言いかけた若狭の言葉を遮った。
「ああ。そうや草々兄さんに認めて欲しいんやったら、今度の落語会に出たらええ。
落語バカの兄さんにはアピール出来るチャンスや。」
「そ、そうですか!ありがとうございます。」早速師匠に了解を得る若狭を見て。

(素直なんだか・・アホなんだか・・可愛いやつや)と思う。
顔がにやけるのは「ざるうどん」だけでは無いと自覚していた。


432:夏の日の1993 続き2 
07/12/08 02:45:24 8mwSQylZ
結局、次の落語会は草々欠席なのだが。

稽古の合間にチラリと若狭を見ている事に驚く四草。何かしてる姿が目に入らないと落ち着かない。
(今までこんなに個人を気にしたことがあったか?)と苦笑いしてしまう。
意識したのは、この前の思いがけない抱擁からだった。

同じく若狭も家事をしながらチラチラ四草を見ていた。(私・・草々兄さんが好きだったのに)
あの時のあの行動は何だったのか・・?思い出すと体がホワッとして顔が赤くなる。
(いつもの冷たい四草兄さんが、あんなにやさしく・・。キャンデー奢らされたのに。)
いつの間にか草々の事を忘れていた。

落語会は成功したが、その後草々とA子は付き合いだした感じであった。
否が応でも、電話がかかってきたりする様子が目に入る。しかも「夕飯いらんから。」などと言われるのだから堪らない。

そんな落ち込む若狭を気にしている自分に驚く四草。普段なら小草若がウルサく励ますのだが、最近は別の仕事が忙しいのか見当たらない。
草原兄さんも稽古が終われば即帰るので、必然的に「見てやれ」と師匠が頼むのは四草になる。

二人きりの稽古場もなんとなく、ぎこちない。初めての妹弟子の指導もあるが・・真剣な眼差しの若狭が眩しいのだ。
あんなまっすぐな瞳で俺を見るな・・と思うが、いつものように平静を装うしかない。
しかもつっけんどんにしないと自分の気持ちが見透かされるようで怖いのだった。
(俺はなんて臆病なんだ・・?いつもの算段はどこへ行ったんだ?)と調子が悪いのである。

「あの・・四草兄さん。」 「なんや?」
「一度聞きたい思うとりましたんですが・・・」 「なにを?」

「なんで、兄さんは平兵衛さんになろうとしてはるんですか?」「どういう意味や?」
「いえ・・本当は兄さんは温かい人なんかなぁと思って。この前も励ましてくれてたしぃ・・」
「あれはちょっと失敗したけどな。」

「九官鳥ってかなり教えないと言わないのに、兄さん教えるの大変やったかなぁって思って。」
「余計な事も覚えとったけどな。」 

「それと・・あの・・この前のは?」 「忘れろ。魔がさした。」
「え?」 「お前も女や、て思っただけや。」

「そんな、私忘れられません。」「俺は酷い男やって、聞いたことあるやろ?」
「でも・・私にはそんなんしませんから。妹や言うてくれましたもん。」
「妹やけどな、それ以上には・・」「私あれから、いつも兄さんを見てました。」
「俺もや・・。今まで一人の女をこんな気にする事無かった。」
「四草兄さん・・。」「でもな、今は内弟子修業中やからな・・。」
「いいんです、私の事好いてくれる人がそばに居るだけで、励みになります。」
「いつか、それに満足出来んようになってもしらんぞ。」「はい。」

お互い見つめあい、微笑む二人。まだ恋とは言えないけれど、心に灯がついたのだった。

お粗末様でした~勝手に続けてすみません。エロも無いし。
また>>417みたいなの思いついたら投下します。



433:夏の日の1993 続き 補足 
07/12/08 02:57:19 8mwSQylZ
なんか、改行規制を訂正したら・・間隔がおかしくなってますね。
大事な最後の台詞が~台無し。読み辛くてすみません。

434:名無しさん@ピンキー
07/12/08 10:02:00 22qUUFMA
>>433
GJ!よかった!

435:426
07/12/08 10:15:40 5tfVvvka
ありがとうございます!
早速GJな展開に進めていただいて光栄です。
自分はまだ当分本格エロは書けそうにないので、皆様どんどん料理しちゃってください<(__)>


436:喜代美の修行 
07/12/08 10:27:26 HUafoNi+
今日の放送から妄想しました。投下します。

テレビの収録で小草若のカバン持ちで来た若狭。
「ちょっと、待っとってくれるか?」 「はい」
ロビーの待合イスで立って待っていた時に、土佐屋尊健が近づいてきた。

「お?これが徒然亭一門の新しい妹弟子か~?」と若狭に絡む尊健。
「俺は土佐屋尊健、よう覚えとってや。」  「はい、尊健兄さん。よろしゅうお願いします。」
そんな若狭に近寄って馴れ馴れしくタッチしてくる。その手つきに我慢できない若狭。
「や・・やめて下さい。」  「へぇ~あんた・・名前なんて言うんや?」
「つ、徒然亭若狭です。」  「違う、本名や。」
「わ和田喜代美です・・・」腕を掴まれ、いやいや答える若狭。

「ん?それ、あの子とおんなじ名前違うか?」  「え?知ってるんですか?」
有名人なのだから、知ってて当然なのだが聞いてしまった。

「ふ~ん、あ!前にお前、草々とおった子やないか?」  「はい」
「あいつ・・意外とやるやないか。とっかえひっかえかい。今はあっちか・・」 「・・・・」
「どうや?あんたさみしいんやったら、俺が付き合ったるで。」
肩を抱いて、顔を近づけて来る。
「内弟子修業中は恋愛禁止ですから。」と振り払って逃げようとする若狭を
ぐっと引き寄せられ、顎を持たれ見たくもない眼が合う。

「ふ~ん、意外と可愛いやんけ。草々より俺のほうが楽しませてやれるでぇ。」
そう言われてムッとする。「怒った顔はブスやな。」
プチッと堪忍袋の緒が切れた、若狭。気がついたら小草若のカバンで思い切りぶっ飛ばしていた。

ちょうどその瞬間、戻って来た小草若。
「わ!若狭、何やってんねん!!尊建兄さん!!す、すみません。」
倒れた尊健を起こそうとする。立ち上がった、尊健はニヤッと笑って言った。
「お前・・惚れたぜ。」

とりあえず謝り、その場を立ち去ったが・・・
「大丈夫か?若・・喜代美ちゃん・・あのな、あいつは気をつけたほうがええで。」
「はい、なんとのう分りました。」  「他になんもされんかったか?」
「ええ・・ちょっと。」  「ちょっとって~なんや?」
「お尻撫でられました・・・それと・・」  「それと?」
「耳を少し・・」  「少し?なんや!!」
「舐められました・・・」思い出して真っ赤になる若狭。

(あの野郎・・!でも喧嘩はご法度やからな・・くくぅぅ我慢や)
ニコッと笑って「これからは、俺のそば離れたらあかんでぇ~」とそっと肩を抱く。

一方尊健は、
(ふっ、なかなかええ尻してたな。耳の反応からして感度もええわ。これから楽しみ増えたで)
と一人ほくそ笑んでいた。「若狭・・・忘れへんで。俺をノックアウトした女やからな。」

かくして、ライバルがまた増えた小草若。彼に明日はあるのか?


お粗末様でした~。

437:名無しさん@ピンキー
07/12/08 11:00:02 aih0HWQn
>>436GJ!おんなじ妄想しとりました


高座が上手くいったご褒美をあげてください、四草兄さん!

438:名無しさん@ピンキー
07/12/08 11:10:34 REzXCWAc
きいこに鞄で殴られた男はみんなきいこの虜w

439:名無しさん@ピンキー
07/12/08 11:48:15 X8KbFEAU
あっ、草々を鞄で殴れば…orz

あかん、あやつは女でも
反撃しそうや…

440:名無しさん@ピンキー
07/12/08 11:55:49 O3FSxAcM
>>439
あいつはカバンで殴られてもぜったい倒れないよw


441:名無しさん@ピンキー
07/12/08 13:32:02 aih0HWQn
>>104の続きです
もう気になって、気になって
遂に書いてしまいました

あまりエロくないですが
お付き合いください

442:名無しさん@ピンキー
07/12/08 13:44:41 TN1/Gr8c
はい>>441

>>439
というか、恐竜だから殴れたことに気づかない。

443:名無しさん@ピンキー
07/12/08 13:45:02 gXiikhyI
wktk

444:104の続き 1
07/12/08 13:50:20 aih0HWQn
「草々兄さんにも、こんなんしてもろたんか?」
「…なん…で、そんなん…」
言いながら四草の唇を動きを止めない。なだらかな背中の曲線に沿ってヒップまでたどり着いた。
下着を下げると張りのある真っ白なヒップが現れた。
「喜代美の尻っぺたには黒子があるんや、草々兄さんも知ってんのか?」
「四草兄さんしか…」
背中を向けたままの喜代美の腰を抱え、前から柔らかな茂みを探りつつ四草は囁いた。
「もうこんなんなってるやんか、草々兄さんの事考えてるやろ?言うてみ、ホンマに好きな男の名前、言うてみ!」
喜代美の背中が跳ねた瞬間、四草は喜代美を貫いた。貫いたまま喜代美を反転させ顔を見詰める。




続きます

445:104の続き 2
07/12/08 14:10:59 aih0HWQn
俺だけや。俺だけが喜代美を抱くことが出来る。喜代美の傍にいてやれる、一緒に笑ってやれる。兄さんには渡さへん!
激しい嫉妬をぶつけるように腰を打ちつける
兄さんの事なんか考えるな!俺だけに笑てくれ!
「大好きです…四草兄さんだけが…好き」
うわごとのように喜代美が呟いた。肩を掴む指も、腰に廻した足も四草を捕らえて離さない。全身でしがみついてくる。
「四草兄さんが好き…」
その囁くような声が聞こえた途端、四草は堪えきれず精を放った。喜代美が達しているかもわからないままだった。

しばらくして呼吸が落ち着いたころ、四草は喜代美をそっと抱きしめた。
「俺どないかしとったなぁ。大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。でも兄さん」
「何や?」
「晩御飯作るの手伝って下さい。もうこんな時間やさけ、怒られます。」


ああ、俺は一生この女から離れられへんな。



お粗末でございました

446:尊健→若狭←柳眉 その1
07/12/08 16:18:54 MKGI+12M
>>445さん GJ~
すっかり >>104 忘れてました。続き挫折したんでありがとうございます。

尊健が出てきたので、公平に柳眉兄さんも妄想してみました。
放送で全然性格違ってたらごめんなさい。
エロはありません。では・・投下します。

天狗座に勉強で通うようになってから、当然だが土佐屋と万葉亭とも付き合いが増え、
同時に兄弟子達との交流も増える若狭。

尊健は相変わらずのセクハラ紛いの挨拶をする。そんな態度をたしなめて、フォローしてくれる万葉亭柳眉。
「大変やろうけど、徐々に覚えていきなさい。女性やし難しい演技も多いから。」
とアドバイスも忘れない。その的確な指示に尊敬が生まれる若狭であった。

草々兄さんも上手いけど、一本調子で奥行が・・ 
草原兄さんはあの話ぶりが、本番で生きていれば・・
小草若兄さんは優しいけど・・落語はイマイチやし。
四草兄さんは一人上手やしなぁ・・これといってアドバイス出来る先輩は
草原以外に居なかったので、ますます柳眉に教えを乞おうと思う若狭。

徒然亭一門とは違う、その感覚がなんとなく雲の上の人と思わせる。
実際、落語界でも彼は将来の有望株であった。

一方、柳眉も憎からず女流落語家になろうとしている若狭を可愛いと思っていた。
意外なのだが、尊健はこの柳眉を正反対なのに慕っていた。彼の方はちょっと厄介な弟と思っていたが。

「なあ、柳眉兄さん。」  「なんや。尊健。」「俺最近本気になりそうな女が出来そうやねん。」  「誰や?」
「徒然亭の若狭や。」  「止めとけ。」 
「なんでや?あいつ見てたら面白いけど、なんや・・俺も本腰入れなあかん気になる。」
「お前が?珍しいな。なんでや。」
「私生活もそろそろ落ち着きたいと思うとな・・あんなそばで尽くしてくれそうな女が欲しくなる。」
「でも、あの子はまだ内弟子修業中や・・それに、徒然亭一門が黙ってへんやろ。」
「惚れさせる自信はあんねんけどな。アイツ、よりによって草々が好きみたいでな!!
それも俺には気になるんや。妹弟子を取られたあいつの顔を見たいと思ってな。」
「鬼畜か、止めとけ。本気になったら殺される。妹弟子なら尚更や。お前には似合わん。」
「なんでや・・・惚れた女は物にするまであきらめへん、俺の性格知ってるやろ?」

柳眉にしてみれば、本当は草々と落語について今後の話をしたいと思っているのだが、
なぜか付き合いは尊健としている。ライバルと言われるが、自分としては草々がそうだと思っていた。
最近は「寝床寄席」などを細々と講演しているが、数年前の出来事が実に口惜しかった。
一度は万葉亭に誘ったこともあるぐらいだった。しかし・・あいつは一匹狼な性分は治らなかった。
よほど師匠が大事だったのだろう。そのあいつが女でしかも妹弟子を受け入れている。
このことがかなり気になるのである。



447:尊健→若狭←柳眉 その2
07/12/08 16:20:04 MKGI+12M
実際、接してみるとあの子は面白い要素がある。会話だけでも分かるのだが、この先どう化けるのか楽しみなのだった。
だからこそ、門下は違えども参考文献や、観ておいたほうが良い演目は知らせてやっていた。

「お前・・まさか。」 「なんだ、尊健。」  「お前も惚れてんじゃないだろうな~?」
「まさか、俺は可愛い将来のある妹弟子を、門下違いでも大事にしてやりたいと思ってるだけや。」
「ほぉ~・・弟弟子達に厳しいと評判のお前が~知ってるぞ、本や資料貸してやってるの。」
「いいやろう、別に・・。」  「奥手と言えば聞こえが良いけどな・・お前だってもう30男だからな。」
「何が言いたい。」  「あの手の女は女房に都合良いんだよ。それに・・感度も良さそうや。体も俺好みだしな。」
「おまえ!!」  「な、何真剣に怒ってんねん?珍しい。へ、冗談や。ちょっとした挨拶代わりや。」
「今度やってみろ、お前の師匠に言うからな。」  
「それだけは、止めてくれ~分ったよ、やらない。俺だって可愛い妹弟子は大事だしな。」

その言葉通り、変なファンなどからは尊健が撒き散らしてくれていたのを、ずっと後になって知る若狭であった。

そんな門下違いの兄弟子達に、見守られているとは知らず、相変わらず寝床寄席で失敗しながら成長する若狭。
ファンも増えてきて、元来の明るさもあり・・・人気も上々になっていた。
そうなると危険度も増すので、草々と四草が身辺に居るように、草若師匠に言われていた。
同じく、尊健も土佐屋尊徳師匠から言い使っていた。そんな男達の闘争が陰で起きてる事を知らず・・・
呑気に柳眉と演目の説明をして貰い、天狗座で一緒に落語を観ている若狭。

「お前、最近・・若狭と一緒が多いな。」と絡む尊健。
「良いやないか、俺とおったら勉強になる言うて、本人からお願いされてるからや。」
「ふ~ん・・・門下の弟弟子はほったらかしでか?お前ら噂になってるって知ってるのか?」
「そうなんか?ほなら気イつけなあかんな。あの子の師匠に申し訳ないから。」
ニヤニヤして尊健が聞く。
「それだけか?」  「何が?」  「ホンマは嬉しいのと違うんか?噂になってな。」
「何言うんや。」  「不思議とお前は昔からクリーンなイメージやけど・・本当の事、若狭に言うたらどう思うやろうな。」
「や・・止めろ。言うな。」  「俺とつるむのは何でや?女遊びが派手なん隠す為やろ?表向きは俺を諌めるフリして。」
「俺がナシ付けたった女・・今頃どうしてるんやろな。お前のダーク部分を俺がカバーしたってんねんで。それ、忘れるなよ。」

痛いところを突かれた柳眉は、唇を噛んだ。女遊びも芸のうち・・とイキがって、昔捨てた女が居た。
遊びだったのだが・・相手は本気で別れるのに狂言自殺まで起こされたのだ。それを上手く仲介してくれたのが尊健だった。
弱みを握られているという事では無い。誰だってダークな部分はあるのだが、若狭に知られて軽蔑されると思うと胸が痛んだ。
(俺は・・・若狭が好きなのか?)今さら気が付く柳眉。

こうして、ますます小草若のライバルは増えていくのであった。

448:尊健→若狭←柳眉 補足
07/12/08 16:24:29 MKGI+12M
お粗末様でした~

途中で誤って書き込むを押してしまいました。
改行、難しいですね。読みにくくてすみません。

>>436 に微妙に続いてます。
実際の柳眉兄さんがどんな人が知らないのに書いてしまいました。
年齢も嘘です。ネタバレではありませんので・・・

449:名無しさん@ピンキー
07/12/08 18:16:48 /KFRYdhU
ちょっと見ない間に、たくさんの作品が…!
ありがとうございます!皆さん、GJです!!!
私も104の続き、気になってましたぁ。
尊健兄さん、柳眉兄さんもすごいおもしろかったです!

>>424さん、「続きはWEBで!」吹きました。
おもしろかった~。
その続きを書いてくださった方も、GJです!
やっぱり四草兄さん贔屓です…。

ちなみに、自分は>>408です…。=>>206だったりします…。
>>425さん、草月師匠でしょうか。
ありがとうございます。
コテトリは…次に書くことがあれば、つけさせていただいちゃおうかな~。
なんて。
けどエロパロスレなのに、エロが書けないのがなんとも…。





450:名無しさん@ピンキー
07/12/08 19:18:30 gXiikhyI
四草×喜代美(付き合って1年ぐらい)

小草若「おはようさ~ん。あれ今日喜代美ちゃんは?」
草々「おはよ。なんか体調悪いんやて。」
小草若「えっ!心配やな・・・どうしたんやろ。」
草々「さぁな・・・。今日若狭おらんからお前も掃除手伝え!」
箒と塵取りを突き出す。
小草若「なんでやねん!」
と言いながら受け取る。
しばらくしまして…
四草「おはようございます。あれ喜代美は?」
草々・小草若「おはよう。」
小草若「喜代美ちゃんな体調悪いんやて!」
草々「底抜けにしんどそうやったぞ。」
四草「ホンマですか!?」
喜代美の部屋に行く四草。
四草「喜代美大丈夫か?喜代美?」
ドアを叩く。
喜代美「四草兄さん…大丈夫です。ちょっと気分悪いだけで…」
四草「全然大丈夫に見えんぞ!」
額に手を当てる。
四草「熱はないみたいやな。食欲は?」
喜代美「あんまり…。しばらく休んだら治る思います。」
四草「ホンマに大丈夫なんか?」
喜代美「はい。心配かけてすいません。兄さん達にも手伝ってもろて…」
四草「そんなんええから。はよ休んどき。また後で様子見に来るから。」
四草は後ろ髪引かれる思いで母屋へ行った。
喜代美「ふぅ…どないしたんやろ。わたし。」
喜代美には心配なことがあった…ここしばらく生理が来ないのだ。まさか…
母屋の様子を見計らって何故かニット帽を被り眼鏡をかけ薬局へ行く喜代美。
喜代美「えっと~…あっ、これや。…なんか緊張するぅ。」
レジを済ませ部屋に帰る。
喜代美「よしっ!」
数分後…
喜代美「どないしょ…」
それは陽性だった。
数日後。喜代美は悩んでいた。どうしたらいいのか…四草に話したらどんな顔をするだろう。家族は…師匠は…兄弟子達は…
さらに数日後。縁側にて。
喜代美「あの…四草兄さん。」
四草「なんや?」
喜代美「わたし…わたし!~~~」
四草絶句。持っていたうまい棒を落とす。
四草「ほ、ほんまか?」
喜代美「たぶん…わたし、どうしたら…」
泣きそうな喜代美。
四草「喜代美!」
喜代美「はい…?」
四草「結婚しよう。」
喜代美「えーっ!?ここでプロポーズですか?」

続く?

451:名無しさん@ピンキー
07/12/08 19:22:45 aih0HWQn
>>450 ドーンと続き行ってみよう!

452:名無しさん@ピンキー
07/12/08 20:20:16 hxCXuZMY
>>450
是非続きを!!!!!

453:名無しさん@ピンキー
07/12/08 20:48:56 vK9+e82V
>>448
GJ~!!柳眉好きだから嬉しい。
また書いてください!

454:名無しさん@ピンキー
07/12/08 21:55:13 gXiikhyI
>>450の続きです。

四草「いやか?」
真剣な眼差し。
喜代美「あの…う、嬉しいです!でも、わたしでええんですか?…わたしなんかで。」
四草「何言うてんねん。」
笑いながらでこピンをする。
 「お前以外に誰がおんねん。俺の相手。それに…嬉しいんや。」
喜代美「四草兄さん。」
泣く喜代美。
四草「泣くな喜代美。」
そっと抱き寄せる。
次の日。二人は草若に休暇をもらい産婦人科に行った。
医者「おめでとうございます。妊娠3か月ですよ。」
喜ぶ二人。
医者「この小刻みに動いてるのが心臓です。」
喜代美「小さいですねぇ~。」
医者「まだ三か月ですからね。」
くすっと笑う医者。
考え深げに画面を見つめる四草。
看護師「お大事に~。」
公園のベンチ。
喜代美「びっくりした。ホンマにここにおるんやねぇ。」
お腹に手を当てる喜代美。
四草は考えていた。本当に自分が人の親になるのか。この自分が。喜代美とお腹の子をちゃんと守れるのか…
お腹の子に向かい話しかけている喜代美を見る。
でも…病院であんなに小さいのに確かに生きている我が子を見たとき本当は泣きたい程嬉しかったのだ。
喜代美「四草兄さん…?」
四草「ん?寒くないか?」
喜代美「はい。大丈夫です!」
またお腹に手を当て話しかける喜代美。
喜代美「男の子かなぁ?女の子かなぁ?四草兄さんはどっちがいいですか?」
四草「そやな。元気やったらどっちでもええかな。でも喜代美みたいに可愛い女の子もええなぁ。」
お腹を撫で肩に腕を回す。
喜代美「わたしも元気ならどっちでもいいです。でもぉ、四草兄さんみたいに可愛くてかっこいい男の子もいいなぁ。」
はしゃぐ喜代美。そんな喜代美を見て、あぁ、喜代美はまだやっぱり母親になる自覚がないんやなぁと思い、喜代美らしいなと微笑む四草。
俺がしっかりせな!
四草「帰ったら師匠に言おうな。それで明日小浜へ喜代美のご両親に挨拶しに行くで。」
喜代美「はい!みんなびっくりするやろなぁ…お父ちゃん怒るかな。」
四草「大丈夫や。俺が説得する。なぁ…」
喜代美「はい。」
四草「昨日はあんな所でいきなりあんなこと言ってもたけど…もう一回言わせてくれ。」
喜代美に向き直る四草。
 「俺と結婚してくれ。絶対に幸せにするから。」
喜代美「はい。わたしも四草兄さんを幸せにしますさけ!」

455:名無しさん@ピンキー
07/12/09 01:44:43 SMoNSaJa
GJ!面白かったよ~


456:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/09 01:47:49 UlqpEPZ5
草若×喜代美@木蘭の涙 序

初めて草若で書いてみました。草若師匠「半落ち」出演記念。
大人の男の色気と切なさを出せたらいいなと思ったんですがあまり描けて
ないような…やはり草若師匠は難しいorz
作中に出てくる地唄の意味はちょっと意訳してありますのでご了承下さい。

タイトルはもう私が誰のファンかはバレバレでしょうw
エロなしですみません。エロは一回書くと精根尽き果てますorz

457:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/09 01:48:51 UlqpEPZ5
草若×喜代美@木蘭の涙 1


♪ちーりーとーてーちーん
  ちーりーとーてーちーん

今夜も離れの喜代美の部屋から三味線の音色が聴こえてきた。最初は必ず
指慣らしの「ちりとてちん」から始まる。
「辻占茶屋」で草々の下座を務めることになってからからほぼ毎夜、
喜代美は三味線の稽古を欠かさない。

「不器用なもん程仰山稽古する。仰山稽古したもんは誰より上手なる。」
(ちゃんと俺の言葉を覚えとるんやな…)
喜代美が三味線の稽古を始めてから、草若は喜代美の決して上手だとは
言い難い三味線の音色を肴に酒を飲むようになっていた。
…あの頃と同じように。

指慣らしの「ちりとてちん」が終わると「数えうた」など初心者向けの
練習曲を何曲か弾き始めた。
「まーた同じところで躓いとる。酒が不味うなるがな。」
そう独り言ちながらもその口許には優しい笑みが浮かんでいた。
いつも同じところで躓いたかと思えば難しい部分をさらりと弾きこなして
少しずつではあるが成長を感じさせた。
「お前もそうやったな。」
まるですぐ隣に座っている誰かに話しかけるように草若は呟いた。

「失礼します。」
一時間程すると、喜代美が母屋へやって来た。
「どないした?若狭?」
「ちょっと休憩です。冷蔵庫におやつ入れさせてもろてたんです。勝手に
使てすみません。」
えへへと笑いながら喜代美は台所へ向かった。
「見慣れんもんがある思たら若狭か。構へん構へん。台所は若狭に任しとるん
やさかい、好きなもん入れといたらええ。それとついでに酒頼めるか。」
草若は徳利を振って見せた。
「はい、すぐ用意します。」
「すまんな。今日はもうええ言うて部屋に帰したのに。」
「いえ。何でも言いつけて下さい。弟子の仕事ですから。」
喜代美は酒のお代わりを用意し、喜代美は冷蔵庫から缶ジュースとプリンを
取り出した。
「若狭、ちょっと付き合え。」
草若は杯を目の高さに上げながら喜代美に言った。
「ええ!?私未成年ですから飲めません!」
「そんなんわかっとるがな。そのジュースでええから付き合え言うとるんや。
どうせ部屋で一人で食べるんやろ?せやったらここでもええやないか。」
「はあ…それはそうですけど…」
「ええがなええがな。ちょうど一人酒も飽きてきたとこやったしな。」
「それじゃ、お言葉に甘えて。」

458:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/09 01:50:21 UlqpEPZ5
草若×喜代美@木蘭の涙 2


草若と喜代美は居間で飲み始めた。
「んじゃ、乾杯。」
「かんぱい!」
喜代美はジュースをごくごくと飲み始めた。
「はー!美味しい!…なんやちょっと変わった味するけど。」
「ん?何か言うたか?」
「いえ、何でもないです。」
「若狭は毎晩三味線の稽古もよう頑張っとるな。感心感心。」
「なかなか上手ならんで嫌になりますよ。一人でやってるとどの程度
上達しとるんか、それとも下手になってるのかわかれへんのです。
なんか落ち込んでしまいます。」
しょげている筈なのにぱくぱくと口にプリンを運び込んでる喜代美を見て
草若はほんまに落ち込んでるんかいなと思っていた。
「若狭、一曲弾いてみい。」
「え!?そんな人に聴かせられるもんやないですよ!」
「毎晩聴こえとるがな。」
「なら聴かなくてええやないですか!」
「早よ三味線持って来い言うてんねん。」
「は、はい!」
喜代美は三味線を持って来た。

「それじゃあ、唄までは難しゅうてよう歌えんのですけど…」
「よっ、若狭!」
喜代美は「黒髪」を弾き始めた。
(『黒髪』…何で若狭がこの曲を…!)
草若の耳には懐かしい志保の歌声が甦っていた。喜代美の横顔に志保の横顔が
重なった。

黒髪のむすぼれたる思ひをば とけて寝た夜の枕こそ 
ひとり寝る夜は仇枕 袖はかたしく つまじゃというて
愚痴なをなごの心は知らず しんと更けたる鐘の声
昨夜の夢の今朝さめて ゆかしなつかしやるせなや
積もると知らで 積もる白雪

『師匠、私この唄大好きなんです。一人で寝るのは寂しい言う女の唄なんですよ。二人で白髪になるまで一緒にいましょねって…師匠、私達もずうっと一緒に
いましょね。約束ですよ…?』
そっと草若に寄りかかる志保のはにかんだ微笑みを思い出した。
(約束違えたんはお前の方やないか…)

459:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/09 01:51:54 UlqpEPZ5
草若×喜代美@木蘭の涙 3


お粗末様でした…師匠?どないかしましたか?そんな呆然とされる程下手
でしたか?」
草若の目にうっすらと涙が浮かんでいた。喜代美に気付かれまいと酒を呷った。
「…いや、ちょっと驚いてな。」
「師匠?」
「いやあ、意外と上手いやないか。驚いたわ。」
動揺したせいか珍しく率直な言葉で喜代美を褒めた。
「ほんまですか?」
「ほんまや。俺は三味線は弾かんが嫁が弾いとるのを毎日聴いとったからな。
耳だけは確かや。」
「おかみさんはお囃子さんやったんですよね。じゃあちょっとは自信持って
ええでしょうか。」
「そうやな。ちょっとは自信を持ってええ。」
「ちょっと…。」
喜代美はしょぼんとなってしまった。
「まあまあ。せや、三味線教わりたいんやったら草原におせてもらったら
どないや。あいつは三味線弾けるやないか。」
「草原兄さんですか?」
「あいつは人に物教えるのが上手いさかい。暇な時にでも頼んでみい。」
「そっか!そうですね!今度お願いしてみます。」
喜代美はニコニコしながらまたジュースを飲み始めた。くるくる変わる表情が
可愛らしい、と草若は末っ子の弟子を優しく眺めた。

「…それにしてもこのジュース、変わった味やなぁ。」
喜代美は缶を眺めながら呟いた。
「若狭は味もようわからんもん買うてきたんか。」
「私が買うてきたもんちゃうんです。」
喜代美がいたずらっぽく笑った。
「それやったら…」
「草々兄さんのなんです。内緒ですよ。」
「俺はジュースなんか飲めへんからのうなったら若狭やとすぐばれるで。」
草若は笑った。
「うっ…どないしょ。」
「まったくアホやなあ。ん?何や顔赤いな。」
「ほやけど、草々兄さんが悪いんですよ!私のジュースやアイスを勝手に
食べたんですよ!食べんといて下さい言うても『名前書いてない方が悪い』
とか言うし、書いといても食べてまうんですよ!文句言うたら『字が小そうて
見えへんかった』とか言うんですよ!」
「草々らしなあ。はははは!」
「笑い事ちゃいます!私がこれまで一生懸命アルバイトして貯めたお金で買うた
物やのに…草々さんのあほ!何でA子なんやの…私かて草々さんのこと…
うっ…ぐすっ…」
喜代美はいきなり泣き出した。

460:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/09 01:54:11 UlqpEPZ5
草若×喜代美@木蘭の涙 4


「なんや、どないしたんや。話が急に変な方向へ向かったで。」
「腹立つ~!」
喜代美は残っていたジュースを飲み干した。
「三味線は上手なれへんし、草々さんはA子、A子って…うわああん。」
喜代美はいきなり泣き出した。
「一体若狭は何を飲んだんや。」
喜代美が握りしめている缶を取り上げてわずかに残っていた缶の中身を飲んで
草若は驚いた。
「酒やないか。しかもこんなに甘うて…こら間違えるわ。」
草若は台所で水を汲んで持って来た。
「ほれ若狭、水飲め。」
草若は喜代美の隣に腰を降ろして水を飲ませた。
「ぐすん…変わりたい思て大阪来たのに…」
「泣き上戸かいな。草原よりたち悪いな…若狭?」
喜代美は草若の肩にもたれかかってそのまま眠り込んでしまった。
「若狭…」
身体にもたれかかる喜代美の重みと身体のぬくもりに、草若はどきりとした。
『師匠…ずうっと一緒にいましょね。約束ですよ…?』

肩につく長さの髪も、顔立ちも、声も、何もかも志保とは似ていない筈の
喜代美に草若は志保を重ねて見ていた。
(若狭の三味線を聴いたせいか…?いや、違うな。)
どことなく志保と喜代美は似ていた。表面ではなく、内面が。不器用で
何をするにも人一倍時間のかかる、でも一生懸命頑張るところが。
(初めて会うた時からけったいな子ぉやったな…)
蒲公英を眺めながら「愛宕山」の一節を口ずさんでる時にふらふらと現れた
少女。膝を擦りむいて、今にも泣き出しそうな顔をして。何か辛いことでも
あったのだろう。どことなく心惹かれた彼女を家に上げて傷の手当をし、
うどんを食べさせた。
水をかぶって風邪を引き、そのまま一晩泊めた。「扇蝶」を歌い、
「くっしゃみ講釈」やら「あわれ対決」やら披露してみせた、本人はいたって
大真面目なのになぜかおかしくて、まるで落語の世界の住人のような少女。
帰るという彼女をなぜかずっと引き留めた。
(何で…帰さへんかったんやろな。)
草々が住まわせて下さいと頼んだから。少女の母親が置いてやって下さいと
頼んだから。
(…俺が、ここにおって欲しいと願ったから。)
志保を想っている時に現れた少女。
(志保が…お前がここに連れてきたんか?)
草若の目から涙がひとすじ流れ落ちた。


461:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/09 01:55:13 UlqpEPZ5
草若×喜代美@木蘭の涙 5


三年もの間、この家の時間は止まったままだった。高座に穴をあけ、志保を
亡くし、弟子も息子も自分の許から離れていった。帰るべき場所のない草々を
除いては。
喜代美がやって来てから一年弱。再びこの家の時間が流れ始めた。
自分の代わりを務めて失敗し、高座に上がれなくなった草々を高座に戻した。
その草々が散り散りになっていた弟子達を集めて落語会を開いた。
息子の涙に自分の中で再び落語への思いが頭を擡げ始めた。
(俺は…もう一度、高座に上がってええんか?まだ生きててええんか?)
ずっと押し殺して来た感情が溢れ出て止まらなかった。志保を失った日から
流すことのなかった涙が溢れて止まらなかった。草若は声を殺して泣いた。
喜代美のぬくもりが心まで温めてくれるような気がした。
(志保…許してくれるか…?もう一度だけ…ええか…?そっちに行ったら
好きなだけ恨み言言うてええから…)
自分の肩にもたれる喜代美の顔を眺めた。長い睫毛、金色のうぶ毛が透ける
白い肌、口許の小さなほくろ、桜桃のような唇。何一つ志保と似ていない。
(…せやのに不思議なほど志保と似とる。)
草若は喜代美の顎に手を添え、そっと引き寄せて唇を重ねた。

END

462:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/09 02:07:31 UlqpEPZ5
訂正
>>459最後の行
×喜代美はいきなり泣き出した。
○喜代美の目からみるみるうちに涙が溢れた。

>>460の6行目とかぶってしまいました。すみません。

463:名無しさん@ピンキー
07/12/09 02:12:47 0UhEa3dh
うわあああああああああああ!!!!!!
夜更かししてたおかげでええもんみしてもろたあああああ!!!!
底抜けに…底抜けに…GJ!!!
し…師匠…弟子入りしてもええですか???

464:名無しさん@ピンキー
07/12/09 02:36:22 /BnzUYQV
いやーん!そーこーぬーけーにぃGJ!
自分も弟子にしてくんなはれ!
乙!

465:名無しさん@ピンキー
07/12/09 07:05:21 /XzV0eOe
朝っぱらから開いた甲斐がありました!!!
こんなに素敵なものを読めるなんて…。
GJ!です!!!
底抜けに底抜けにGJ!です~!!!

師匠、やっぱり弟子にしてください!
私が一番弟子ですからね~!

466:名無しさん@ピンキー
07/12/09 08:03:43 u/UaXy+1
草若若狭キテタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
すっごくよかったです…切ない…!

467:名無しさん@ピンキー
07/12/09 08:26:39 W9vNZeYh
おぉ~流石は草月師匠!
草若×若狭GJ(゚∀゚)b

468:名無しさん@ピンキー
07/12/09 09:05:13 OjytRook
草月師匠GJ!

469:名無しさん@ピンキー
07/12/09 09:13:26 BgCppCHj
草月師匠…GJです

師匠のSSを継ぎたいです
弟子にして下さい

470:名無しさん@ピンキー
07/12/09 15:33:41 /BnzUYQV
草月師匠の後で大変投下し辛いのですが、お付き合いください
自分の役目は、明るく元気よくや!

8日放送分を小草若×喜代美で

471:名無しさん@ピンキー
07/12/09 15:53:32 8U+PnXgu
なんか萎えるな…独壇場かよ。コテトリ推奨か?
持ち上げられて、いい気になるなよ~。


472:小草若 最後の戦い1
07/12/09 15:54:05 /BnzUYQV
「おお、小草若よう来たな。実は明後日土佐屋の一門会があるんや。俺が行けたらええんやけど四草連れて東京や。
草々はデートや抜かしよる。若狭連れて行って挨拶して来てくれへんか。」
なんというチャンス!逃してなるものか!いつも邪魔する四草は居らん。草原兄さん1人やったら心配いらん。計画を練るんや!

当日、2人揃って楽屋に出向き、挨拶を済ませ、舞台袖で土佐屋一門の落語を勉強させて貰った。
喜代美を見詰める不気味な視線に気付く事もなく…

一門会が終わり、小草若は喜代美を連れて「たらちね」へと向かった。
「喜代美ちゃーん、ここのアンミツ美味いんやで、100個食べ。」
「はい、小草若兄さん、いただきます。」
「俺トイレな。」
小草若が席を立つのと入れ替わりにスッと喜代美の横へ座り込んだ男がいる。尊建だ。


続きます

473:小草若 最後の戦い2
07/12/09 16:22:43 /BnzUYQV
「おっ、若狭ちゃんやないか!今日俺の落語聴きに来てくれてんなあ。ありがとう!どや今から俺と飲まへんか?若狭ちゃんは可愛いなあー」
喜代美の手を握り締め、体を押し付け耳元で囁く。
「コラー鼻毛!何しとんじゃ!俺の喜代美ちゃんから離れんかい!」
「何じゃゴルァ!うげっ!」
振り向きざまの尊建に捨て身の体当たりを喰らわすと、喜代美の手を掴んで、小草若は一目散に逃げ出した。
しばらく走ると大きなクリスマスツリーが何本か立っている広場に出た。
「喜代美ちゃん、ちょっと辛抱してや。」
言うなり小草若は喜代美を自分のコートの中にスッポリと包み込んで喜代美の髪に顔をうずめた。
すぐ後ろを尊建が弟弟子たちを連れて走っていく。2人には気付かない。助かった…

煌めくツリー、頼もしい兄弟子、どちらのものかわからない高鳴る鼓動…19歳の女の子が恋に落ちるには充分すぎた。
喜代美は潤んだ瞳で小草若を見上げると、ついっと瞼を閉じた。
「喜代美ちゃん、底抜けに愛してるで。」
唇が重なる。2人はしっかりと抱き合った。ようやく離れた2人の唇からクスリと笑いがこぼれる。
「ほな、俺のマンションで仕切り直ししよか。ケーキもシャンパンもあるで。」「はい。」

474:小草若 最後の戦い 補足
07/12/09 16:26:02 /BnzUYQV
すいません。以上です。
携帯からなんで文字数制限に引っかかってしまいました。
変な終わり方になってしまい、申し訳ないっす

475:名無しさん@ピンキー
07/12/09 16:28:38 sItKjNie
小草若の戦い面白かったです。
GJ!

この2人萌えますね。

476:名無しさん@ピンキー
07/12/09 16:59:52 HJg2bc0g
底抜けにGJ!!!
頼もしくて格好良い小草若も良いですね!
コートの中で抱き上うシチュにめちゃくちゃ萌えました!
また書いて下さい~

477:草月 ◆ACiteNl50A
07/12/09 17:19:13 q/C13sCe
これから大変でっせ。あんたも、私も。
>>465、おせたれっ!

…というのは冗談でして、一言お礼が言いたくて。本当にありがとうございます。GJいただけて本当に嬉しいです。
次の作品の励みになります(またアク禁食らってしまったのでいつになるかはわかりませんが)。皆さんの作品を楽しみに待ってます。

>>474さん
GJ!小草若ファンでもあるので嬉しいです。

>>471さん
厳しい意見をありがとうございます。ここでは自分の書きたい物を書いて皆さんにも楽しんでもらえたらいいなと思ってるだけでいい気になってるつもりはないのですが、そのように感じさせてしまったのだとしたら申し訳ありません。

478:名無しさん@ピンキー
07/12/09 18:14:20 sItKjNie
草月さんの作品好きなので楽しみにしてます~

479:名無しさん@ピンキー
07/12/09 18:24:20 VFCbch7t
テラGJでした!
小草若と喜代美らしい雰囲気で
冬の寒さに心温まるSSですね~
しかしここの職人さん方はクオリティ高いですな

480:名無しさん@ピンキー
07/12/09 22:46:33 tNAhIMJP
草月さん上手くてGJだと思うが、正直自分も最近>>471のように思う事がある。
弟子にして下さいだの、私が一番弟子だの、それに対して草月さんが
こまめにレスしてるのも何だかなあ。
生温かい気分になります。
まるで個人サイトのような過剰な馴れ合いは、他行ってやって欲しい。

本当に惚れる職人というのは、作品のクオリティだけではなく、あえて余り
自己主張せず語らない人だと自分は思うんですが…。

481:名無しさん@ピンキー
07/12/10 00:18:36 gTnFWjJT
自分はそんなに気にならなかったよ。やっぱり2ちゃんは厳しいね。
GJしてくれた人にお礼言いたい気持ちわかるよ。
これに懲りて書かないなんてのはイヤだよ。

482:名無しさん@ピンキー
07/12/10 01:02:35 OgI02l5o
もう立派にコテトリの名乗りを上げてるんだから、どーんとスレの真ん中を歩いたらええ>草月タソ

ご本人にはこれからも大いに期待。
でもこっち側が変に持ち上げ過ぎて誉め殺しになるのは気をつけたい。

483:名無しさん@ピンキー
07/12/10 07:49:57 uvHKIMGc
エロパロ板に他にもいくつか常駐スレがある身としては、
職人さんたちも読み手さんたちも、2ちゃんに慣れてない人が多い?とは思ってた。
でも職人さんたちあってのエロパロ板だと思うし、
草月さんはじめ職人さんたちのSS、どれも楽しく読ませてもらってます。

そんなわけでまた月曜日がやってきて新しいエピソードが始まるし、
職人さんたちカモーンщ(゚Д゚щ)





484:名無しさん@ピンキー
07/12/10 07:51:42 wl77DtUs
>>482
それが持ち上げじゃね?
改めて全部読んだけど重複で書いてる職人さん他にも居るよな。
>>275
で調子に乗った?
確かに文章は上手い、でもコバルト並。俺は別の職人さんの方が神だとオモタ。

485:名無しさん@ピンキー
07/12/10 07:55:28 9lv025Dp
草々兄さん、お腹ダルダルですやん!

486:名無しさん@ピンキー
07/12/10 10:26:08 jfRxXkq9
>>484
別に誰が誰を神と思うかなんてどうでもいいんだがw
いっそ職人さん全員コテつけちゃえよ

487:名無しさん@ピンキー
07/12/10 11:35:33 74FhuKdA
活気づいてる思ったらこれか。
半年ROMれな奴が多いけど、作品が読めれば良し

488:名無しさん@ピンキー
07/12/10 12:50:37 ucq9gAHb
弟子とか師匠とか言ってても
元の話がそうだから、くらいにしか思ってなかったな。
ここ、いい作品多いから作品で活気づいてほしいよ。
自分は読み手だから待つしかないけどさ。

489:名無しさん@ピンキー
07/12/10 13:33:12 wl77DtUs
もしかして、職人さん達アク禁中?
俺も読み手だけどさ、草月さん待ってるから。他の職人さんも。

490:名無しさん@ピンキー
07/12/10 14:00:45 9lv025Dp
どなたか友春かいてくんないかなぁ

491:名無しさん@ピンキー
07/12/10 16:25:48 gTnFWjJT
アク禁かどうかはわからないけどこんな書かれ方されちゃ投下しにくいわな。
>>484
エロパロ板ってタダで飯食わせてくれる飯屋だと思う。
だからどんなんでも美味しく頂く精神で読んでる。
タダ飯食らっといてコバルト並みだの他の職人さんのが神だとかって失礼じゃね?
嫌ならNGIDにしときゃいい。草月さんは自ら少女漫画みたいって言ってるんだから
わかって書いてると思う。

492:名無しさん@ピンキー
07/12/10 17:22:31 M+cmpPsS
あーぁ・・・
せっかくいい流れになってたのに。

493:名無しさん@ピンキー
07/12/10 20:51:59 PHL5hqwS
2ちゃんはコテつけるとアンチみないなのが沸くよな
職人が投下しにくい状況になるならコテ付けない方ががベターだと思う

ま、タダ飯食わせてもらってる身としては誰が作ってるかは関係なく
美味ければGJ、不味ければスルーなんだけどね

494:小若草×喜代美の1
07/12/10 20:53:45 Ug2Q0Niy
それでは、流れも読まずに投下させていただきます。
小若草×喜代美。エロくなし。
初めてなもんで色々ご堪忍を…


寝る前に喉を潤そうと母屋にいた喜代美の所に、ひょっこり小草若が現れた。
「小草若兄さんですか?今日はお仕事で一日来られんって」
「おん、終わったんや」
小草若は足元をふらつかせながら柱に寄りかかった。
喜代美は水を飲んでいたグラスを流しに一旦置くと、焦点の合っていない小草若に近づいて顔を覗き込んだ。
「もしかして、酔おとんなります?」
「おぉ、新しい番組のプロデューサーと飲んどった。これも仕事の内なんやで?売れっ子は大変やがなー」
いつになく不貞腐れた風に言うのが可笑しくて労うようにはにかむと、
「そうですか。お勤めご苦労さまです、小草若兄さん」
喜代美はちょこんとお辞儀をした。
「師匠も兄さん達も寝床に行っとんなりますよ。私は飲めないもんでぇ先に休め言われたんです。小草若兄さんも行かれたら…」
「喜代美ちゃん」
「はい?」
「そーこーぬーけーにー!可愛らしいがな!!」
と叫んで小草若は喜代美の頬にキスをすると抱きついた。
「っ!?何しなるんですか、小草若兄さ…きゃあ!」
細身とはいえ、成人男性を受け止める力のない喜代美は、小草若と一緒になって後ろにひっくり返った。
受け止めたことのない体重が喜代美の上に圧し掛かってくる。反射的に逃げようとしたのだったが、小草若はがっちり喜代美を抱きしめて放さなかった。
思わず身を硬くした喜代美に向かって、小草若は再び頬に唇を寄せると楽しそうに笑った。
「底抜けに大好きやがなぁ喜代美ちゃん~!」
「って!ちょ!どこに頭やるんですか!?顔擦り付けんといてください!」
なんと、小草若は喜代美の胸に顔を置いてきた。
喜代美は真っ赤になって小草若を引き剥がそうとしてみるが、小草若はぎゅうぎゅうと抱きついたままだ。
防寒のために半纏を上から羽織っていたが、パジャマの下は寝る前だと何も着けていなかった。半纏の前ははだけてしまい、パジャマの上には小草若の顔が乗っている。小草若の呼気が胸の膨らみ、丁度その先端にダイレクトに触れて、肌が粟立った。
「や…」
不快とは別の場所から沸いてくるそれに、喜代美は思わずぶるりと震えた。
どうしよう…と狼狽えるのだが、小草若は嬉しそうに「喜代美ちゃ~ん」と抱きついたままだ。
「あの!…ホンマに放してください、小草若兄さん」
恥ずかしいやら、くすぐったいやら、涙目になって小草若の頭を剥がそうと腐心していた喜代美だったが、ふと小草若が静かになっているのに気がついた。
「兄さん?寝とんなるんですか?」
「…寝てへんよぉ。喜代美ちゃんが底抜けに好きやで~。喜代美ちゃんが居れば俺は底抜けに幸せや~」
そんなことをまた喚きだしたが、また静かになり、今度は小さな声で独り言のように呟いた。
「……何が天狗芸能や。俺はタレントちゃうぞ、落語家やぞ…」
「…小草若兄さん」
再びの静寂に、見ると既に小草若は寝息を立てている。
一門が散り散りになっていた三年。なおそれからも。落語家ではない別の道で、天狗芸能を生きようとした小草若の葛藤や苦悩はどれほどだろう。
…この人は落語が好きやのに。
喜代美は小草若の頭を撫でてみた。
前髪の間から穏やかな寝顔が見えて、喜代美は知らず微笑んでいた。

495:小若草×喜代美の2
07/12/10 20:55:45 Ug2Q0Niy
「…それにしても。重いですー小草若兄さん起きてくださいー」
「何しとんねん。お前らは」
「は!草々兄さん…」
喜代美が顔を持ち上げると、草々始め草若師匠と兄弟子が、喜代美と抱きついて寝こける小草若を見ていた。
「これはっあの!小草若兄さんが酔っ払って帰ってきなってぇ、ほっぺにチュウしてひっくり返ってぇ天狗座芸能が落語家なんです!」
「全然わからん。けど…おい小草若!!」
草々は小草若の襟首を掴むと、思いっきり引っ張りあげた。
ぐえっと蛙の潰れたような声と共に小草若が引き剥がされて、喜代美は起き上がると急いで半纏の前を合わせた。
「起きろ、小草若!」
草々が思い切り頭をはたくと、小草若は頭を揺らしながら周りを見回した。未だ寝ぼけの酔っ払いのようで、草々にはたかれたというのに文句も言わない。
「今、底抜けに~気持ちのええ、お花畑みたいなとこで寝とる夢見たわ」
と能天気そうな顔でウヒョヒョヒョと笑った。喜代美は真っ赤になって絶句し、残りの兄弟子らは冷え冷えとした視線を小草若に送った。
「へぇ…お花畑。どんだけええ布団で寝てたんでしょうね」
と四草。
「いっぺん三途の川渡って、ほんまもんの花畑でも見てきたらええのにな」
と草原。いずれの目つきも殺伐としている。草々は無言で小草若の頭をどついた。

一方草若師匠は、喜代美を弟子部屋へ帰すと
(セクハラも大概にせんと本気で弟子にシメられる日がくるな)
「くわばら、くわばら…」と呟いて早々に自室に退散したのだった。



※余談
「で、どないでした感触は。若狭、けっこう胸ありますでしょ」
「そや!そこんとこ、じっくり話聞こか小草若」
「言わんでええ、言わさんでええですから草原兄さん!」
「…(何の話?)」



496:名無しさん@ピンキー
07/12/10 21:03:07 fpnkjvQl
底抜けにGJ!
小草若可愛いよ小草若。


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