【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合22at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合22 - 暇つぶし2ch33:名無しさん@ピンキー
07/10/09 23:44:59 +7DdSAz9

まるで昼ドラにでてきそうな三角関係を見てるみたいだww

34:雪風の誘い
07/10/09 23:50:01 JvrfybVF
 はああぁぁぁぁぁ~……………………。
 朝の魔法学院。その部屋の主であるタバサの口から、今日何度目かわからないため息が飛び出す。
 考えているのは、昨日の大失態。サイトを癒していたところ、自分でもわからぬままにサイトに魔法で攻撃していた。
 何であんなことしたんだろう……。
 よ~く考えてみた結果、原因は自分の欲だとわかった。自制しなきゃならなかったのに、欲が暴走した結果、あんなことになってしまった。
 幸いサイトの怪我はたいしたことなくて、サイトの悲鳴を聞いて駆けつけたルイズにモンモランシーを呼んでもらって、事なきを得た。その後の言い訳は大変だったけど……。
 言い訳の結果、サイトの悲鳴は私が起こした事故のせいということになった。モンモランシーは『タバサが失敗するなんて珍しいわね』と言ってた。個人的には、そっちのほうが助かる。欲が暴走したなんて、恥ずかしすぎて誰にも言えない。
 サイトが怪我をしたのは、事故のせい。私たちの間では、そういうことになった。だったら、事故を起こした張本人である私が謝りにいっても、別に不思議なことじゃない。
 そう考えたのは、三十秒前のこと。気がついたら、私は部屋から出てルイズの部屋に向かって歩いていた。
 事故を起こした張本人の私が、被害者のサイトに謝りにいっても不思議じゃない。そして、謝罪の際にお詫びとして謝罪の品を買いに行くことを提案しても、不思議じゃない。
 ……謝罪の印であって、決してサイトと出かけたいっていうわけじゃない……はず……だけど……。
 その場面を想像すると、どうにも口元が緩んでしまう。
 いけないいけない。自制しなきゃ。また暴走したら大変。
 考えているうちに、ルイズの部屋の前に到着。深呼吸を一つして、気持ちを落ち着かせた後に、ノックをする。
 返事はない。
 もう一度ノック。
 やっぱり返事がない。扉に手をかけると、鍵はかかってなかった。
 何処に行ったんだろう。とりあえず部屋の中を見回すけど、誰もいない。わかりきってることだけど。
 部屋に入って窓から外を眺めても、ルイズとサイトの姿は見えない。いったい、何処にいるんだろう。
「ん? 何してんだ、タバサ?」
 心臓が飛び出るかと思った。
 私の背後―扉のほうから聞こえてきた彼の声。私が慕い、守ると誓った彼がそこにいた。手には、大量の洗濯物の入ったかごを抱えている。
 洗濯してたんだ。だから、部屋にいなかったんだ。
「何か用か?」
「謝りに来た」
 なるべくいつも通りに。淡々とした口調で。サイトに会えたのは嬉しいけど、それは隠して。怪しまれるから。
「謝りにって、あれは事故だったんだろ? その時に俺に謝ってくれたからいいよ」
「駄目。私が納得できない」
 押して押す。サイトはこれに弱い。優しいから。あと、優柔不断だから。
「でもな……」
「だから、お詫びに何かあげたい」
 サイトが困惑した表情を見せる。でも、気にしない。
「それでタバサが納得できるって言うなら……」
「そうしないと納得できない」
 まだ悩んでいるみたいだけど、ここまできたらあと一押し。もう少しで私の勝ち。サイトとのらぶらぶでぇと……じゃなくて、お詫びのお買い物が待ってる。
 でも、いつまで悩むつもりだろう。うんうんと唸るばかりで、サイトは返事をしてくれない。


35:雪風の誘い
07/10/09 23:51:18 JvrfybVF
「……私と行くのが嫌なら、無理に来なくてもいい」
「あ、いや、行くよ!」
 勝った。
「じゃあすぐに用意して」
 心の中で勝利の雄叫びをあげる。でも、やっぱりそれは顔に出さないし、実行しない。いきなり雄叫びなんて上げたら、ただの変な人。
 サイトはあ~、とかう~、とか唸ってたけど、観念したのか洗濯物の入ったかごを床に置いた。
「帰ってきたら何か言われるかもな」
 ため息をついて、サイトは頭を掻いてる。
「これしまったら行くからさ、ちょっと待っててくれよ」
 私は素直に頷いた。早く行きたいけど、サイトにもサイトの仕事があるから、ここは我慢。それにしても、サイトの手際は異常なほどいい。使い魔としての生活が長いからだと思うけど、下手なメイドよりも手際がいいと思う。
 うん、やっぱり手際がいい。仕事の効率がいい。これだったら、どこの貴族の世話も出来ると思う。
『よっと……終わったぞ、タバサ。洗濯物しまうからな』
『……』
『しかしタバサも可愛い下着はいてるよな』
『余計なこと言わなくていい』
「終わったぞ、タバサ」
 その声で、私は強制的に現実に引き戻された。
 いけないいけない。サイトに変な子だって思われちゃう。サイトの仕事ぶりを見て、自分の世話をすることになったらなんてことを妄想するなんて、私はどうかしてる。
「ついてきて」
 サイトの顔を見ないで、私は歩き出した。今サイトの顔を見たら、絶対に頬が緩む自信がある。そんなみっともない顔、サイトには見せたくない。
 前を歩く私の後を、サイトは黙ってついてくる。黙ってるだけで、何も話しかけてこない。私が無口だからかな? だったら、もうちょっと話すようにしたほうがいいかな。サイトともっとお話したいから。
 でも、そう思っても私は何も行動できない。というよりも、話題が思いつかない。
 必死に考えても、思いつくのは本のことばかり。あまり人と話さないで、本ばかり読んできたから、こんなところで影響してくる。
「サイトは本を読まないの?」
 とりあえず聞いてみるけれど、答えはわかってる。
「あっちだとあんまり興味なかったから読まなかったな。こっちの本は読んでみたいな。でも無理だ。文字読めねえもん」
 やっぱり……。サイトはこっちの文字が読めないから、本を読めるはずがない。せめて、サイトが文字を読めたら私のお勧めの本も……。
 ……サイトが文字を読めたら?
「じゃあ、私が文字を教える」
「はい?」
「損はないはず。文字が読めないと、色々不便」
 サイトが悩んでる。嫌なのかな? 私に文字を習うの、嫌なのかな? 私が嫌いだから、習いたくないのかな?
 不安が生まれてくる。不安がどんどん増殖する。その不安に潰されてしまいそう。
 どうしてだろう。サイトに拒否されるのを、私は凄く恐れてる。別にこんなことを断られても、たいしたことないのに。サイトと一緒にいたいからかな。だから、私はこんなに怖いのかな。サイトと、離れたくないから……。
「迷惑じゃないか?」
「迷惑じゃない」
「じゃあ、お願いしようかな」
 その言葉で、私の不安は一気に消えた。その代わり、心の中は歓喜でいっぱいになる。
 こんな単純なことで一喜一憂するなんて、私も結構単純……。でも、それも仕方ない。前から薄々思ってたけど、確信できた。私は、サイトを……。
 塔から外に出て、シルフィードを呼ぶ。呼ぶとすぐに来てくれるあたり、なかなか便利。でも、結構うるさいのが玉に瑕。
 私がシルフィードに乗った後、サイトも続く。その後に私が合図をして、王都に出発。
「でも、何を買うつもりなんだ?」
「サイトが望むものなら何でも」
「そう言われると決めにくいな」
「なら私が決める」
 それだとただのプレゼントみたいになっちゃう。でも、お詫びの品ってそういうものかな。……そうだ、今度サイトに何かプレゼントしようかな。例えば、サイトが剣を持つときに滑らないような何かとか。……今度考えておこう。
「それじゃあ、そうしてくれよ。急には思いつかないからさ」
 コクリと私は頷いた。
 ……お詫びの品物……何にしようかな?
 そう考える私の心はとても弾んでいて……これ以上ないほど、楽しみな気分になっていた。

36:29Q
07/10/09 23:55:10 JvrfybVF
前に投下したのと何故か続いた。
俺が書くとなんでタバサはこうなるのかさっぱりわかりません。
全国各地のタバサファンの方々に刺されないかと毎日不安に思いながら夜を過ごしています。
お詫びの品物とかはまったく思いついてません。
思いついたら書くかも。
とりあえず無い知恵絞って妄想しますー。

37:名無しさん@ピンキー
07/10/10 00:03:31 YSQfBCGk
>>33
ルイズ・タバサ・サイトの「トライアングル」もいーかなぁ
と思いつつ妄想を描いとりますです。

38:名無しさん@ピンキー
07/10/10 00:33:10 cdD1XCuN
>>36
Gj。タバサ可愛えー。ここは職人が己のたぎる妄想をぶつける場所だから気にするなw

39:名無しさん@ピンキー
07/10/10 13:16:22 1+h9Nhei
>>36
お詫びの品物=体だと思ってました。

40:名無しさん@ピンキー
07/10/10 19:09:36 W0UebMrk
サイト「やっぱ女は日本人に限るわ」
シエスタ「ですよねー」


41:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:38:06 qEtN4LoJ
俺のゼロ魔2期はこんなかんじでした
URLリンク(www.nicovideo.jp)
シモンかっこいいよシモン<違

さて、前スレの『紅く萌える季節』続きいきまっす

42:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:38:54 qEtN4LoJ
シルフィードが案内してくれた場所は、険しい山の中腹にある、泉のほとりだった。
その泉は紅く色づいた白い幹の森に囲まれており、そのほとりから山を見上げると、視界一杯に緑と紅葉のモザイク模様が広がる。

「ふぇー…。すげえなー…」

周囲を取り囲む緑と赤と黄色の圧倒的なコントラストに、才人はおもわずため息を漏らす。
それは、隣で同じように景色を見上げるタバサも同じだった。
圧倒的な色彩に言葉を発する事すら忘れて、見入っていた。
…じゃ、おねえさま、がんばるのねー。お邪魔虫は退散なのね!
そのタバサの心に、シルフィードの声が届く。
それと同時に、二人を下ろしてから上空で旋回していたシルフィードが、どこかへ飛んでいってしまう。
あの間抜けな風韻竜にしては珍しく、気を利かせたらしい。
とりあえず、後でボコすのはナシにしておいてあげよう。
タバサはそう思いながら、隣で呆けたように景色を眺める才人に寄り添う。
才人が隣に気配を感じたときには、タバサは才人の腕を取り、軽く才人に体重をかけていた。
才人は一瞬口を開きかけたが、流石に二人きりのこの状況で何かを言うほど空気が読めないわけではない。
そして才人は、もたれかかるタバサの両肩を掴む。
タバサは批判を込めた視線を才人に向ける。しかし、すぐにその顔が笑顔に染まった。
才人が、そのまま自分の前にタバサの小さな身体を持ってきて、そっと後ろから抱き締めたからだ。

「…どうせなら、この方がいいだろ?」

才人の声が、上から降ってくる。
タバサは抱き締める才人の腕を下から優しく抱え、微笑むと、言った。

「…うん」

応えてタバサは、才人の体温を感じながら、さっきより精彩を増した景色に魅入る。
そのまま二人は、同じように秋の景色を楽しんだのだった。

43:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:39:29 qEtN4LoJ
「そろそろ、弁当食べるか」

才人がそう言ったのは、昼には少し遅い時間だった。
かなり長い間景色に見入っていたため、既に日は中天を過ぎていた。
開放されたタバサは少し名残惜しそうにしていたが、すぐに脇に置いてあったバスケットを取る。
この中には、サンドイッチが入っている、はず。
はずの理由は、タバサが準備したわけではないからだ。
タバサは、前回の二の轍を踏まぬよう、弁当のメニューを単純なサンドイッチにした。
具材は調理の必要のない、パンに、スライスしたハムに生野菜、ゆで卵。
しかし、タバサは具材の準備だけしかしていない。
『シルフィも手伝うのねー!』としつこい使い魔に、パンに具材を挟ませる作業をまかせたのである。
そしてシルフィードはサンドイッチの詰まったバスケットを、タバサに渡したのだ。
そして、タバサはバスケットを開ける。
固まる。
蓋を閉める。また開ける。

「…どしたのシャルロット?」

才人の言葉にしかし、バスケットの中身を凝視するタバサは応えない。応えられない。
そのバスケットの中には、信じられない物が詰まっていた。
まずバスケットの両端に、つぶれた大きなロールパンがいくつか押し込まれている。
その間に、スライスされたハムが重なり、野菜が押し込まれ、トドメに丸のままのゆで卵が3つ並ぶ。
…確かに、『パンに挟んでバスケットに入れておいて』とは頼んだが。
やっぱり後でボコす。
決意を新たにし、タバサは才人を振り返る。

「…ごめんなさい」

そして、才人に事情を説明する。

「…あいつのやりそうな事だな…はは」

言って才人は苦笑い。

「でもさ、食えないわけじゃないっしょ?
 そのまま食べればいいじゃん」

確かに、才人の言うとおり。
バスケットの中は惨状だが、個々の食べ物自体は食べられないわけではない。
しかし、タバサは納得しない。
…サイトに、喜んで欲しかったのに。
そして、ちょっと考える。
情報検索開始。検索項目、『男性が喜ぶ食事』。
…該当あり。

『殿方を墜とす四十八のテクニック 第五章第三項・器こそ命』

タバサは例の本に載っていたそのテクニックの詳細を思い出し、少し考える。
でも、サイトだったら。
タバサは決心して、才人に向かって言った。

「ちゃんと形にしなおすから、その辺りを回ってきて」

才人はしょーがねえなあ、変なところで見栄っ張りなんだから、と思ったが。

「分かった。準備できたら呼んでくれよ」

言って、森の中へ歩き出した。

44:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:41:15 qEtN4LoJ
しかし、本当に綺麗な場所だな。
俺は泉の周囲の林を散歩しながら思った。
そこに生えている木は白樺のように白い幹で、紅い葉っぱがひらひらとその間を舞っている。
その色のコントラストがまたこれでもかってくらい綺麗で。
シルフィード、いっつもただフラフラしてるだけじゃねえんだな。
ちょっと見直した。
なんて俺が思っていると、どこからか声が聞こえた。

「…ィト…」

小さく聞こえるこの声はシャルロットだな。
準備できたみたいだなー。
俺は林を出て、泉の周囲に戻る。
対岸の岩の上に、腰掛けているシャルロットの背中が見える。
その脇には、あのバスケット。
俺は泉を迂回して、シャルロットの前に立つ。

「できたの?」
「…うん」

俺の質問に、シャルロットは首を縦に振って応える。
その手には、潰れたパンを伸して作った生地に、野菜とハムと半分になったゆで卵が巻かれたものがあった。
…ぱっと見、ケンタのツイスターみたいなカンジだな。

「はい」

シャルロットはそれを俺の方に突き出す。
俺はそれを受け取り、一口食べる。
…ま、調味料もないんじゃ、こんなもんだろうな。
俺はすごく薄味なソレを食べきる。

「ん。旨かったよ」

ま、まずくないしな。これくらいのお世辞は許容範囲っしょ。
しかし、俺は気付いた。
シャルロットのぶんは?
バスケットの中を見るが、蓋の開いたその中身は空だ。
ていうか、俺もまだ食べたりんのですけど。
俺はその疑問をシャルロットにぶつける。

「なあシャルロット。残りはどしたの?」

ひょっとすると食べちゃったとか?シャルロットけっこう大食いだしな
とか俺が考えてると、シャルロットは。
赤い顔をして、応えた。

「…ぜんぶ、たべてね…」

…ましゃか。
俺の妄想を含んだ予想は的中してしまった。
シャルロットは白いブラウスのボタンを一個一個外していく。

45:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:42:00 qEtN4LoJ
まず、見えたのは白いお腹に張り付いた緑の柔らかい菜っ葉。
その上の、ちょっと膨らんだ胸は、スライスされたハムで隠されている。
そして。
座っていた岩にころん、と寝転がって、広げた脚の間には。
細めに作られた、さっきのツイスターもどきが、シャルロットのアソコに挟んであった。
シャルロットは首を軽く曲げて、真っ赤な顔で俺の方を見つめる。

「…あ、あの、サイト…?」

シャルロットは今にも泣き出しそうな顔で、固まった俺の方を見ている。
…どーいう思考パターンをしてるのか、いっぺん心理テストにかけてみたいのう…。
などと思ったが。
まあ、ここには二人しかいないわけだし。
俺は、シャルロットの寝転がる平たい岩の上に乗り、シャルロットに覆いかぶさる。

「…このへんたいさんめ」

俺はそう言って、シャルロットのおでこをこつん、と右の人差し指でつついた。

「───っ…!」

真っ赤な顔をして、シャルロットは視線を逸らす。やっぱ恥ずかしいらしい。
恥ずかしいならやんなきゃいいんだが、このチビっこは恥ずかしい方がキモチイイへんたいさんだしな。

「じゃあ、遠慮なくイタダキマスよ~」

俺はそう言って、まずおなかの菜っ葉に目をつけた。
俺はシャルロットの真っ白な下腹部に舌を這わせ、そのまま舌で舐め上げて菜っ葉を絡め取る。

「ひゃぁっ!」

シャルロットの身体がびくん!と震え、可愛い声が漏れる。
俺はそのまま菜っ葉を口の中でもぐもぐする。
んー、ちょっとしょっぱいかな。シャルロットの肌の味?
…シャルロット味ドレッシング?

「んー美味美味。んじゃお次は…」

まあ当然、その上でぺったんこのおムネを隠しているハムに目がいくわけで。
俺はそのハムを両手でペロン、と持ち上げた。

「…あっ…」

何かを期待してたんだろう、そんな俺を見てシャルロットが残念そうな視線を向けてくる。
俺はそんなシャルロットを無視して、ハムを口の中に放り込み、もぐもぐごくん、と飲み込む。
シャルロットは俺の方を見ながら、諦めたように軽く息をつく。
…安心するのは早いデスヨ?

「おや、こんな所に可愛いお豆が」
「えっ…」

俺は、迷いなくシャルロットのぴんと立った左のちくびを歯で甘噛みした。

こりっ

「やんっ!」

シャルロットの身体が沿って、俺の頭を下から持ち上げる。

46:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:42:43 qEtN4LoJ
「あれ、もう一個あるなあ」

俺はもう一個余ったシャルロットの桃色の可愛いちくびを、ぷっくり膨らんだ乳輪ごと、きつく摘んだ。

「きひぃっ!」

シャルロットの喉から、痛みとも快感とも取れる声が漏れる。
…かーいいなあもー。
俺はそのまま左のちくびをこりこりと歯の間で転がし、右の乳首を指できゅうきゅう押し潰す。

「ひぃ!や、やめっ…。ちぎれっ…るぅっ…」

シャルロットは俺の頭を押して抵抗してくる。
…んー。やっぱちょっと痛かったかな?

「ごめんごめん。ちょっといじわるだったかな」

俺はシャルロットの胸を開放して、もう一度シャルロットの顔を覗き込む。
シャルロットは真っ赤な顔でガンを飛ばして、無言で抗議してきた。

「でも、ちょっとは気持ちよかったでしょ?」

俺の言葉に。

「…しらない」

真っ赤な顔でぷい、と横を向いてしまうシャルロット。
…くー、こういうところもかーいいなあ。
そして俺は。
いよいよメインディッシュに手を掛ける。
シャルロットのあそこに刺さった、ツイスターもどきに手を掛けた。

「ひ!」

ぬちゃ…。

うを!なんだ今の音!?
軽く持って動かしただけなのにすげ粘り気のある音がしたぞおい!
その音を聞いた俺は、シャルロットの真っ赤な顔を覗き込んで言った。

「…すごい音。やっぱキモチいいんじゃん」
「…ばかぁ…しらないっ…」

言ってシャルロットは、真っ赤な顔を両手で覆ってしまう。
俺は、そのままシャルロットのあそこからツイスターもどきを引き抜く。
目の前に持ってくると、そのツイスターもどきはシャルロットのおつゆで三分の一くらいべとべとになっていた。

「ほら見てみろよシャルロット、すごいべちょべちょ」
「………見ない」

更に真っ赤になって、必死に目を瞑って顔を逸らすシャルロット。
ソレを見て、俺の中のS魂が刺激される。
俺は、べとべとのツイスターもどきの、べとべとになってないほうを持って、おつゆでべとべとのソレをシャルロットの真っ赤に染まったほっぺたにくっつける。

べちょ…。

「や、やだっ!」

シャルロットは俺の下で暴れて抵抗する。

47:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:44:09 qEtN4LoJ
しかし、俺の責めはそんなんじゃ止まらない。

「シャルロットが自分でしたんだろ?」
「…で、でも」

薄目を開け、こっちを恥ずかしそうに見つめるシャルロット。
ま、このへんでカンベンしてやるかな。あとでへんたいさん呼ばわりされるのやだし。
俺は、そのツイスターもどきを。
ぱくん、と口に含んで、一気に食べきった。
…ちょっと、あまじょっぱい?シャルロットのおつゆの味だな、うん。

「…うん、おいしいよシャルロット」
「…サイトのへんたい」

真っ赤な顔で、ちょっと眉を吊り上げて、俺の下からシャルロットがそんな事を言ってくる。
え?ちょっと待?ここでそれっすか?

「いきなりこんなコトしだすシャルロットに言われたくないなぁー?」

もぉキレたもんねー。
言いながら、俺はシャルロットの両膝に手を回し、思い切り上に持ち上げる。
M字の形に、シャルロットの脚が開かれた。
ふんわり桜色に染まったおしりの間で、シャルロットがヨダレをこぼしてぱくぱく言ってる。

「や、やだっ!」

真っ赤な顔のまま、シャルロットは抵抗しようとする。
でも、もー遅いもんねー。
俺はジッパーを降ろして、もう既に限界突破な俺の息子を取り出した。

「じゃ、こっちもいただきまーす♪」
「や、まって!まだっ…!」

んー?こんだけぐっちょぐちょにしておいて今更なにをー。
俺はそのまま、一気にシャルロットを貫いた。

ぐに!

「ひぃ!」

…ん?なんだこりゃ?
俺は違和感を覚えた。
俺のナニは、シャルロットに半分も埋もれないうちに、何かにぶち当たった。
シャルロットの奥じゃない。シャルロットの奥は、こんなにつるつるしてない。
俺は一度、息子を引き抜いて、シャルロットのわれめを顔を近づけて観察してみる。
ひくひくと蠢くその割れ目から、何か白い物が見えている。
…マテヨ、卵ってたしか3個あったよな…。

「…シャルロット…」
「し、しらないっ!」

呆れたような俺の声に、シャルロットは真っ赤な顔でまた顔を逸らす。

48:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:44:45 qEtN4LoJ
…しょうがねえなあ、このチビっこめ。
俺はちょいとぷっくり膨らんだシャルロットの下腹部を、軽く押す。

「…あ、だめ、でちゃう・・・!」

ぬりゅ…。

シャルロットのアソコが苦しそうに、卵をひりだしてくる。
俺は、半分ばかり出てきたソレに、歯を立てる。
それはゆで卵独特の匂いと、あまじょっぱいシャルロットの味がした。
俺はそのまま、その卵を引っこ抜く。

ぬぽっ…ぽん。

「あひ!」

たくさんのねばねばのおつゆのおかげで、卵は簡単に抜けた。
俺はその卵を手にして、シャルロットに見せ付ける。

「こんなにべとべとにしちゃって…。どっちがへんたいさんなんだか」
「…サイトに…」

俺の言葉に、シャルロット真っ赤な顔のまま、応える。

「ん?ナニ?」
「さ、サイトに、美味しく食べて欲しいから…。
 お弁当も、わ、私も…」

目の前の青い髪の少女は、真っ赤な顔で、俺を潤んだ瞳で見つめて、そんな事言ってくる。
くぁーっ!かーいいこといってくれんじゃないのっ!
俺は居ても立っても居られなくなって、もう一度シャルロットに覆いかぶさる。
そして、ちょっと思いついて、こんな事を言ってみる。

「美味しく食べるのは、シャルロットの方だと思うけど?」

シャルロットの目が見開かれ、動きが一瞬、止まる。
…やべ、オヤジすぎた?
しかし、シャルロットはすぐにふんわり笑うと、俺の首に手を回してきた。

「じゃあ」

そう言って、俺を見つめて、続けた。

「サイトをいっぱい、たべさせて…」

そりゃもう、喜んでッッッ!!

49:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:45:38 qEtN4LoJ
そしてその夜。
シルフィはおねえさまにボコられた。
なんでー!どーしてー!?

「…あのサンドイッチはナニ」

し、しらないのね!おねえさまは『パンで挟んでバスケットに入れて』って言ったのね!
だから言うとーりにしただけなのねー!

「サンドイッチは、こういうの」

言っておねえさまは、手近な紙にさらさらと、『サンドイッチ』の図を描いた。
なるほど。
一口大に切ったパンに、切った野菜とかハムとか挟むのね!
…って。

「『一口大に切って』っておねえさま言わなかったのねー!」
「そのくらいは常識」

ぼこ!

いったーーーい!またぶったぁ!
おばかになったらどーするのねー!もう!
もう怒ったのねー!

「どーせおねえさま、『私をた・べ・て♪』とかするつもりだったんでしょー!
 お弁当のデキとかどーでもいいのねー!サイトとセクロスしたいだけなのねー!」

言ってやった!言ってやったぞ!なのね!
お、真っ赤になってふっるっえってるー♪
逆転満塁ホームランなのねー♪
とか思った瞬間。

どっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!

特大のエア・ハンマーで、シルフィは学院の外までふっとばされちゃいました。まる。
…なんで、こうな…るの…ね…。がくっ…。~fin

50:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:47:21 qEtN4LoJ
以上!オシマイ!
くくく、どうだ!うまいこと読書の秋と食欲の秋を同居させてみたぜ!
…かなり無理のある展開ダケドネ…。

ちょっと修行しなおしてきましゅノシ

51:名無しさん@ピンキー
07/10/10 22:48:17 vPyaIW5y


URLリンク(www.mediafactory.co.jp)

52:名無しさん@ピンキー
07/10/10 22:49:30 RuW3c9Wi
このど変態がぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

GJです!!!

53:名無しさん@ピンキー
07/10/10 22:49:32 1+h9Nhei
もう何スレも前からの疑問がある。

俺がここに来ると、凄まじく高い確率でせんたいが書き込みを始める。
なんだこの因果はwww

54:名無しさん@ピンキー
07/10/10 22:50:12 VIC9dnCe
>>50
リアルタイムGJ!
相変わらず良い仕事してますねえ。

55:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:17:47 fRwUhCZD
>>53
さんをつけろよデコ助野郎!!

56:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:20:45 V80W6rhv
>>53
明日から毎日来てくれ

57:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:21:21 Pu5C1ImC
むしろあんたを心理テストしてみたいわぁぁぁ!!
すごくよかったです

58:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:24:17 JiLyJvbw
タバサSSが連投とな!
世のタバっ子は歓喜しているであろうな。

59:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:36:09 uslPM6t4
>>58
ノシ

感激してむせび泣いてるよ

60:名無しさん@ピンキー
07/10/11 01:23:39 +QlYv94c
>>50
くっ
ルイズ派のこの俺が、せんたいさんのタバサにだけは心が揺るがされる・・・
GJ・・・!

もし出来るなら、次はルイズで書いてくれ

61:名無しさん@ピンキー
07/10/11 03:29:40 oyp7qkHk
へんたいさんのシャル読んで20分が経ちましたが、どうやら顔面の筋肉がニヤニヤで固定されたみたいで戻らなくなった。
責任とってせんたいさんは俺の嫁。異論はry

GJ!!!とりあえず次回作はどんなせんたいさんの妄想力が発揮されるのか楽しみだ。

62:名無しさん@ピンキー
07/10/11 06:24:21 Zgc9rprN
カリン様牝奴隷化ものが読みたいお

63:名無しさん@ピンキー
07/10/11 11:17:10 Kwou4yQs
消えろ熟女好き
ここは無口めがね娘とツンデレ女とビッチとのインモラルとコメディチックがトゥギャザー
のみが支配する空間だ

64:名無しさん@ピンキー
07/10/11 11:33:21 UReeJJaw
ロングビルの、タバサ母の、烈風カリンの良さが解らんか!
熟れた果実こそが正義なのだ!!

65:名無しさん@ピンキー
07/10/11 11:47:22 B95lox5M
>>50
GJ!

ただシルフィストの俺からすれば、せんたいさんにはもっと優しくして欲しい。w
「…と言うわけで、ここに、アホっ竜(こ)組合の設立を宣言するのねー!」(ナニ

66:名無しさん@ピンキー
07/10/11 12:35:38 2358Ho62
すーまーた! すーまーた!

67:名無しさん@ピンキー
07/10/11 12:38:08 2358Ho62
誤爆

68:名無しさん@ピンキー
07/10/11 14:41:53 7AL3B5OK
>>64
マリアンヌ様をお忘れなく!


以前書き捨てた小ネタの姫騎士マリアンヌが保管庫にあって正直ビビッたw
マリアンヌ様の項目を見つけ、熟女スキーが他にもいるのかと光速で開いてみたら、自分の書いたものだった。
何を言っているか分からねーと思うが(ry

69:名無しさん@ピンキー
07/10/11 19:20:30 lKKTM3j4
>>50
「…このへんたいさんめ」

スレ住人達ははそう言って、せんたいさんのおでこをこつん、と右の人差し指でつついた。

70:名無しさん@ピンキー
07/10/11 19:21:32 0jeAQyOb
>>53
 あなたが来るからせんたいさんが活動を始めるのではない……。
 せんたいさんは年がら年中活動してる。

71:名無しさん@ピンキー
07/10/11 21:19:10 vV5cTBrd
>>64
待て待て待て待て、マチルダさんは20代だぞ?熟女か?行き遅れとか言われるのは
中世的世界だから若年結婚が多いからだろ?

72:名無しさん@ピンキー
07/10/11 22:23:32 0E7nIsHb
ミスサウスゴータが熟女ってのには俺も驚いた
オタってちょっと年行くとすぐ年増扱いするよな
ネタ扱いは除いても
ちょっと積極的だとビッチってのと似てるかも

73:名無しさん@ピンキー
07/10/11 22:29:46 UReeJJaw
フーケの立ち位置はきれいなおねえさんだろ・・・
常識的に考えて

74:名無しさん@ピンキー
07/10/11 23:11:12 UAOvoEMf
でもフーケって、某スクエアクラスの誰かのせいでSSのネタにしにくいのがな。
誰か書い(ry

75:名無しさん@ピンキー
07/10/12 00:42:43 d0hj/fa2
フーケってカトレアより若いんだけど

76:名無しさん@ピンキー
07/10/12 01:12:36 JPfzwd6l
ぬ、マジか
じゃぁルイズとカトレアの年の差はいくつだ…?それなりに離れてることは確かだろうが…
離れてる、といえばエレオノールとルイズの年の差を考える方が
「カリン様頑張るなぁ」って思わせられるけどな

77:名無しさん@ピンキー
07/10/12 01:44:04 X9aYnWJs
エレオノール(27)、カトレア(24)、ルイズ(16)だって。フーケが確か21.22だったか

78:名無しさん@ピンキー
07/10/12 02:09:58 K0MdLJQj
23じゃね

79:名無しさん@ピンキー
07/10/12 06:37:37 nBGPZi4W
カリン様きぼん

80:名無しさん@ピンキー
07/10/12 07:57:49 zjGRwUj2
セクロスの際に女が感じた時に受精すると男、そうでないと女が生まれるらしいが
そう考えるとルイズパパがテク不足なのかそれともママが淫らうわなにをすやめ(ry

81:名無しさん@ピンキー
07/10/12 08:29:31 48mW2YmS
つまり夫が尻に敷かれてると娘が出来やすいとな

82:名無しさん@ピンキー
07/10/12 11:28:45 c386NvfX
有名な話しだな。

トリステイン魔法学校は、パッと見女が多いような気がするんだが、あの世代の親たちはテク不足だったりするんだろうかw


83:名無しさん@ピンキー
07/10/12 11:39:03 cf3yXszF
フーケ、もといマチルダ姉さんは23だあよ?(2巻160頁)
俺の脳内では人態シルフィと同程度の巨きさで、おぱんちゅは白が好み。(ダマレ
意外に乙女なマチルダ(=フーケ)SSが読んでみたいお。w

84:名無しさん@ピンキー
07/10/12 14:27:57 DBq4Jfvf
テファ×マチルダの百合でよろ

85:名無しさん@ピンキー
07/10/12 14:52:05 pTw+yBoG
ここはふたなりとかおk?

86:名無しさん@ピンキー
07/10/12 15:07:35 JPfzwd6l
投下前に示しておけばいいんじゃないか?
苦手な人はスルーすればいいわけだし

87:名無しさん@ピンキー
07/10/12 15:08:08 JPfzwd6l
連レスすまんが、>>77

88:名無しさん@ピンキー
07/10/12 18:15:29 qs5mOe8w
そいやこの世界、処女税ってあんのかね?
あったら貴族はウハウハ・・・でもないか、不細工に体で払われてもいやだしw


89:ハルケギニアに福祉の概念があるかどうかは知らないけど
07/10/12 18:35:34 i2TnILM6

 お忍びで城下の様子を見て回っていたアンリエッタは、体の不自由な者に対する配慮があまり上等でないことに気がついた。

「すぐに改善するよう各所に通達しなさい」
「はっ、了解しました」

 こうしてトリスタニアの各ギルドは、あれこれと工夫して、体の不自由な者に対する配慮を強化することとなった。
 トリスタニアの街路を走る乗り合い馬車のギルドも、体の不自由な者がいつでも座れるように優先席を設けることとなった。

 そして迎えたサービス初日。
 まずやってきたのはワルドである。

「お客様、こちらのお席へどうぞ」

 御者はワルドの義手を見ながら愛想よく言った。

 次にやってきたのはメンヌヴィルである。

「お客様、こちらのお席へどうぞ」

 御者はメンヌヴィルの目を見ながら愛想よく言った。

 次にやってきたのはルイズである。

「お客様、こちらのお席へどうぞ」

 御者はルイズの胸を見ながら愛想よく言った。

 馬車は木っ端微塵になった。

90:名無しさん@ピンキー
07/10/12 18:46:49 ixbDO9Ti
>>89
それなんてドリフww

91:名無しさん@ピンキー
07/10/12 19:49:51 1eZrkqYG
>>89
ワルドとメンヌヴィルはともかくルイズは違うだろww
ルイズの場合は体の一部分がとても貧しいだけで機能の方は大丈夫だろww
ともかくGJ!

92:名無しさん@ピンキー
07/10/12 20:05:57 c386NvfX
>>89
アメリカンな匂いがw
しかし、これは上手いな。
おもしろかった。

流行るかもしれんwww

93:名無しさん@ピンキー
07/10/12 20:58:41 eMmKHxz6
>>89
馬鹿を言うな、ルイズの胸は完成形で完全体だっ!!

94:名無しさん@ピンキー
07/10/12 21:07:17 10vkGjBj
その通り!
完全にして完成!つまりはそれ以上一マイクロたりとも成長し……おや?背後から爆発魔法が…?

95:犬竜的日常~デリカシー編~
07/10/12 21:38:02 i2TnILM6

 ある日、かっぽかっぽと馬で歩いていたギーシュは、向こうからふてくされた顔の才人がやってくるのに気がついた。
「やあサイト、辛気臭い顔をしてどうしたんだね」
「おうギーシュ、聞いてくれよ、ルイズの奴がよぉ」
 聞くところによると、いつも通り洗濯を済ませて部屋に戻ったら、ちょうどルイズが着替え中だったのだとか。
 悲しい男の本能、思わず凝視してしまったら、顔を真っ赤にしたルイズが鞭の雨を降らせてきた訳で。
「『あんたにはデリカシーってものがないの!? ノックぐらいしなさい、このバカ犬!』とか言いやがってよ」
「はははは、それは君、タイミングが悪かったというやつだね」
「最初の頃は俺の前で平気で着替えしてたくせに……」
「男として意識されている証拠じゃあないか。いいことだよ、いいこと」
「そうかね……っつーか、デリカシーがどうのって言うぐらいだったら、着替えのときぐらい鍵かけろっつーの」
「まあ、僕からすればどっちもどっちというところかなあ」
 などと道端で雑談を始めたものだから、ギーシュが乗っている馬はこれ幸いとばかりにくつろぎ始めた。
 草をはみはみ尻をフリフリ、挙句の果てには
「うわ、ギーシュ、この馬クソしてんぞ!?」
「ん、そうだね。ははは、これは臭い」
「笑ってる場合かよ、オイ。このクソどう始末すんだよ」
「別に、放っておけばいいんじゃないのかね。肥やしというやつだよ」
「こんなところで何を肥やすってんだ、ったく。俺は絶対こういうマナーの悪い真似はしねえぞ」
「ほう。具体的にはどうするんだね」
「今度から、馬とかに乗るときはいつも袋とシャベルを持ち歩くことにする。犬の散歩のようにな。絶対道端にクソは残さねえ」
「馬の糞は尋常な量じゃないが」
「それでもやる」
「変なところで真面目だね、君も」

 で、数日後。
「あ、サイト、サイト!」
「おおシルフィード、今日も元気だなあ」
「うん、シルフィいつも元気なのよ。ねえねえサイト、今日もシルフィと一緒にお出かけするのね」
「おういいぞ、また遠くまで連れてってくれよ」
「わーい、お出かけお出かけ……? サイト、その手に持ってる袋とシャベルはなぁに?」
「ああこれか? これはな」

「で、どうしてまたボロボロになって飛んできたんだね君は」
「……『サイトのバカァッ! デリカシーなさすぎなのね!』って蹴り飛ばされた……」
「……本当に難儀な男だね、君も」

96:205
07/10/12 21:39:46 i2TnILM6
>>92
多分シルフィードは頭、マリコルヌは股間を見られると思われます。

97:名無しさん@ピンキー
07/10/12 23:02:21 1eZrkqYG
>>96
なんつー酷くて下品なSSだww
GJ!!

98:名無しさん@ピンキー
07/10/13 00:47:03 vSiAoGDP
きゅいきゅいに男として意識されてるサイトに嫉妬。
あれ、この場合は雄か?
とにかくGJなんだぜwwwww

99:名無しさん@ピンキー
07/10/13 01:17:57 c3NgOnH4
シルフィ可愛ええなぁ。

100:名無しさん@ピンキー
07/10/13 01:19:40 DisbNw7g
新機軸だなw

良いなこれ。

101:名無しさん@ピンキー
07/10/13 07:46:57 NOHEY3Rr
可愛いおにゃにょこはうん○なんてしない!!!
それはシルフィも同じだ!!!



はいはい幻想ですよ~知ってた知ってたぁ~

102:名無しさん@ピンキー
07/10/13 08:51:55 sHE+FOf/
逆に考えるんだ。むしろすればいいんじゃない?って思うんだ。

103:名無しさん@ピンキー
07/10/13 09:18:14 SWAHZrm4
<<89さんに追加シタス

「お客様、こちらのお席へどうぞ」

 御者はコルベールの頭を見ながら愛想よく言った。



104:名無しさん@ピンキー
07/10/13 09:21:44 M5vPU2Nq
<<あぁっ、>>103が消し炭にッ!?>>

105:名無しさん@ピンキー
07/10/13 09:28:05 dGgUsggH
>>89>>103もGJw

106:名無しさん@ピンキー
07/10/13 10:49:44 5Q4PDDLG
「お客様、こちらのお席へどうぞ」

 御者はティファニアの桃りんごを見ながら愛想よく言った。

107:名無しさん@ピンキー
07/10/13 11:54:59 x47Ottpx
あれ?>>106になんか投下があったような気がしたんだが……。
なんだっけ?

108:名無しさん@ピンキー
07/10/13 13:15:48 kEOc1qAP
アメリカンが流行ってるん?w


109:名無しさん@ピンキー
07/10/13 13:23:59 5Q4PDDLG
>>107
気のせいだろw

110:名無しさん@ピンキー
07/10/13 13:35:06 FH6tUd3Q
>108
きっと蛇文字さんがハルケギニアでお店出したんだろ

111:名無しさん@ピンキー
07/10/13 13:55:43 D/hQghmK
トリステインの女はルーザー(負け犬)と申したか

112:名無しさん@ピンキー
07/10/13 17:22:35 AhikuVlW
次にやってきたのは才人である。

「お客様…こちらのお席へどうぞ」

御者は才人を見て気の毒そうに言った。


「スミマセン。テヲ、カシテ、クレマセンカ?」

ズタボロの才人は、御者の助けを借りて、やっとのことで席に這い上がった。

113:名無しさん@ピンキー
07/10/13 17:37:11 x47Ottpx
>>112
そしてサイトは王宮へと強制的に連れていかれた、というわけですなww

114:名無しさん@ピンキー
07/10/13 19:42:03 h4TKDtyr
そして、姫様と…



115:名無しさん@ピンキー
07/10/13 21:18:36 blUN00P9
鶏骨「残念、それは私のお稲荷さんだ」」

116:名無しさん@ピンキー
07/10/13 21:59:26 j5+bzWLs
>80
全くギーシュパパを見習って欲しいもんだな

117:名無しさん@ピンキー
07/10/13 22:35:51 7HbGegWF
お前ら濃いなぁ

118:犬竜的日常~お買い物編~
07/10/13 22:39:56 8TP098i2

「お姉さまお姉さま!」
「うるさい」
「いきなりそれはひどいわ! シルフィ、今日はお姉さまにお説教しようと思ってるのよ」
「何が」
「お姉さまったら、サイトを誘惑する姿勢があまりにも弱すぎます!
 このままじゃ、あの貧乳貴族や淫乱メイドにサイトを取られちゃうのよ」
「別にいい。彼に対する気持ちは、そういう次元のものじゃない」
「んまっ。女の子らしからぬお言葉ですこと」
「実際そうだから」
「今はそうでも、後々恋心に発展するかもしれないのね。
 そのときになって、『あのころもっとたらしこんでればよかった!』と後悔しても遅いんですのよ」
「そんな風にはならない」
「いいえなります。そういう訳だから、今日はシルフィがサイトを誘惑するお手本を見せちゃうのね」
「彼に変なことしないで」
「変なことなんかしません。ちょっと一緒にお買い物して、服でも買ってもらえるように仕向けるだけよ」

「サイト、サイト」
「おおどうしたシルフィード、今日は人間の姿なんだな」
「えへへ、シルフィね、サイトと一緒に町へお出かけしようと思って、張り切ってきたのよ」
「そうなんか。ちょうどいいや、俺もお前に見せたいものがあったんだ」
「え、なに? なんなの?」
「お前にもいろいろと世話になってるからなあ。ずーっと前からさ、お前のために服作ってもらってたんだよ」
「服? シルフィのために?」
「そう。そろそろ出来る頃だから、一緒に見に行こうぜ。
 ……あー、迷惑だったら、別に断ってもらっても構わねえんだが」
「行く行く、行くのね! サイトと一緒にシルフィの服見に行くのね!」
「ははは、ちょっと張り切りすぎだよ。じゃ、行くか。いちいち竜に戻るのも面倒くせえだろうし、馬の後ろに乗れよ」
「うん、分かった」

(……という訳で、シルフィからお姉さまに通信を送るのね)
(……)
(あら、お姉さまったらなんだか不機嫌なのよ)
(そんなことない)
(うそうそ。お姉さま、シルフィに嫉妬してるのね!)
(あんまチョーシくれてっとひき肉にすんぞコラ)
(こわっ!? ごごご、ごめんなさい!)
(ちょっとした冗談)
(……と、とにかく、やっぱり普段の態度が重要なのよ。
 サイトったら、いつものシルフィのセクシーさに参っちゃって、秘密で服なんか作ってくれちゃってたのね。
 お姉さまも常日頃からサイトに対するセクシービームを忘れちゃいけないのよ。
 具体的には地肌が透けて見える素材の服を、こう)
(それはただの変態)
(そう? とにかく、シルフィったら天然の毒婦!
 ほとんど竜の姿でしか会ってないのにいつの間にかサイトを誘惑しちゃうなんて、とっても罪な女。
 ああ、シルフィ、自分の美しさが恐ろしいのよ……)
(ミンチより酷いことになりたくなければ少し黙れ)
(はい)


119:犬竜的日常~お買い物編~
07/10/13 22:41:21 8TP098i2

「……フィード。おい、シルフィード」
「……え? あ、な、なぁに、サイト?」
「何ぼーっとしてんだ。そろそろ町につくぜ?」
「う、うん! それで、どこに行くの?」
「んーと、どこだったかな……そうそう、目抜き通りから少し外れた……あー、アンリ通り、だったかな」
(……ん? そんなところに服屋なんてあったかしら?)

「ほらついた。ここの店だよ」
「……サイト」
「ん? どうした?」
「……シルフィがどうしようもないアホで、今目の前にある景色が歪んで見えているのでなければ……
 ここは、どこからどう見ても鍛冶屋さんとしか思えないのだけど……」
「おう、鍛冶屋だぜ。いやー、いい職人さん見つけてよー。さ、入ろうぜ」
「いらっしゃい。おや、シュヴァリエ・ド・ヒラガ。ようこそいらっしゃいました。例のもの、出来てますよ」
「やあおやっさん、ありがとよ。どこにあんの?」
「こちらですぜ」
「おお、見ろよシルフィ、見事なもんだと思わねーか?」
「……サイト」
「ん、どうした?」
「……シルフィが救いようもないほどのアホで、服という言葉の認識を間違えているのでなければ……
 目の前の壁を占領しているのは、どう見ても布じゃなくて金属の塊にしか見えないのだけど……」
「金属の塊、なんていい方は失礼だぜ。これは鎧という名の芸術品なんだぜ?」
「いや、芸術品なんて言い方されっと耳がこぞばゆくなりまさぁ。
 槌を振るうしか能がねえ男の、一世一代の大仕事ではありましたがね」
「いやいや、謙遜するこたねえよおやっさん。俺が思ってたよりもずっといい出来だ。
 これなら矢玉も鉄砲もなんのそのだな!」
「しかしまあ、聞いたときはたまげましたよ。竜用の鎧を作ってくれ、だなんて」
「おう。知り合いの竜が、いつも荒事こなしてるらしくてよー。
 なのにいつも裸だから、心配になったんだよな。とにかく、ありがとうよおやっさん。
 これならこいつも喜んでくれるはずさ! なあシル」

「……で、どうして君は窓を突き破って僕の部屋に吹っ飛んできたんだね」
「……『サイトのバカァッ! これのどこが服なのねーっ!』って蹴り飛ばされた……」
「……よく分からんが、君もいちいち難儀だね……」

「……なるほど、服というのは比喩表現だったということ」
「ひどいのねひどいのね、サイトったらひどすぎるのね」
「悪気はないはず」
「だからこそなおさら傷ついたの! ブロークンハートなのよ!
 アホなのね、サイトはアホに違いないのね!」
「……じゃ、その鎧、着ないの?」
「うー……折角だから、着てあげるのね……でもこんなの可愛くないし……その上重い!」
「飛ぶのに不都合はないから我慢しなさい」
「でもー……」
「そういう風に考えて作ってくれただけ、ありがたいと思う」
「それはそうかもしれないけどー……ホントに重たいし……」
「彼の愛情の重さだと思えばいい」
「こんな鉄臭い愛情はイヤーッ!」

 とか言いつつその後ちゃんと鎧を着こんで行動するようになったりして。

120:名無しさん@ピンキー
07/10/13 22:45:42 kA+P7QEV
>>119
サイトww 無神経もここに極まれりww
GJ!

121:名無しさん@ピンキー
07/10/13 22:55:53 bS6nSP/w
GJ!
しっかし、205氏は若いお姉さんより竜萌えを極めんとする兵だな!!(褒め言葉w

122:>>119 GJ!
07/10/13 23:01:08 D/hQghmK
あっ、あッ、す、すごぉい……ふ、ふっとい>>117・・が…わ、わたしの中で暴れて…あんッ…
んっ…んぅ…あ、あっあっ…奥の方も掻き混ぜられてぇ……んッ!
あッ!な、中はダメェ!中はだめなのぉ!な、中で…んッ…い、今濃いのが出されたらぁ…
あ…な、な中でおおきくなってるぅ!>>117のチンチンが膨らんでるのぉ!でちゃう!?だしちゃうのぉ!?
だ、ダメ犬の分際でご主人様に種付けしちゃうの!?
に、妊娠しちゃう!わ、わたし!馬鹿犬のチンポで妊娠しちゃうのぉおおおおおお!!!

チュンチュン

>>1、117ァ~ッ!!き、昨日はよ、よくも…ば、馬鹿犬分際でヴァ、ヴァヴァヴァリエール家ぉのさ、三女である私をき、傷者にするなんてぇ!
あ、アンタにせ、せせせ責任と、とって貰うんだから!か、覚悟してなさいよ!

123:名無しさん@ピンキー
07/10/14 00:36:56 tN6MrrJr
>>119
もっとシルフィにセクハラをっw

124:名無しさん@ピンキー
07/10/14 02:54:05 FP4d8dQb
>>122
てっきり>>119が相手なのかと思ったら>>117で吹いたw

そして>>117は確実にあそこの住人、本当にありが(ry

125:桃色Sisters
07/10/14 16:30:20 8uY8TUOA

ハルケギニアからついに元の世界に戻ってきた才人。
しかし、彼には心残りになっていることがあった。
ハルケギニアの地を去る時、その場にルイズの姿がなかったのだ。

彼の地で苦楽を共にしてきたご主人さま。一緒に過ごしていくうちに
主人と使い魔という関係からお互い惹かれあった女の子と男の子が辿りつく関係になっていた。
トリスティンで近衛騎士という身分を与えられ、数々の戦いの中彼女と二人でお互いを護りあってきた。
彼女の実家。ラ・ヴァリエール家の当主からも一応二人の仲を認めてもらうに至っていた。

彼女には耐え切れないことだったのかもしれない。永遠の別れになってしまうかもしれないことだったのだから。
彼女は多分大泣きしたに違いない。でもそれが才人の決心を鈍らせる--ことにつながると慮った結果、
ルイズは自分の想いを抑え込んで立ち会わなかった。そう才人は感じていた。

∽ ∽ ∽ ∽ ∽

久々の自分の部屋--3年という月日を感じさせないくらい何も変わっていなかった。才人が不在の間も
彼の母親は毎日掃除をしてくれていたのだろう。綿ボコリひとつすら見当たらない。
懐かしむかのように才人は自分のベットに触れ、そしてゆっくりと横たわった。
瞳を閉じてみた。いつものベットの匂い。干したてのような太陽の匂いが才人の鼻をくすぐった。
帰って来れたんだ----安堵のため息と共に言葉が漏れた。
あいつ、どうしてるかな・・・異世界に置いてきてしまった恋人のことを思い遣る。
ルイズ----愛しいその名を紡ぎ出し・・・・才人は夢の世界へ旅立った。

∽ ∽ ∽ ∽ ∽

ハルケギニアの面々が出てくる夢から才人は引き戻された--母親が部屋に入ってきたのだった。
「才人!?」
突然の息子の帰還に驚きを隠せずに母はその場に立ち尽くした。
久しぶりの母子の対面に才人も照れを隠せず頭を垂れた。
「・・・た、だたいま。かあさん。」
息子の変わらない声に母は満面の笑みを浮かべて彼のそばに歩み寄った。
「良かったわ。元気そうね・・・本当に良かった・・・」
そういいながら、才人の頭を包み込むように抱き寄せた。
「心配かけて、ごめん。」
才人の頬を暖かいものが伝っていった。
母は才人の頭をくしゃくしゃと撫でて言った。
「あの子も首長くして待ってたのよ。早く顔見せてやんなさい。」
才人は首をかしげた。両親の他に俺を待っているヤツなんていたのか?
「あの子?ってダレだっけ??」
才人の問いかけに母は口を開けて驚いていた。
「何言ってんのよ、この子は・・・あなたの可愛い妹でしょう?」
「えええええええ!!?」
想定外の母の言葉に才人は絶叫した。

∽ ∽ ∽ ∽ ∽

「ルイズちゃん、お兄ちゃん戻ってきてるわよー」
「おかーさん。ほんとー!?」
パタパタパタ--元気良く階段を駆け上がってくる音が聞こえた。
「るるるルイズ?!」
才人は目の前に現れた桃色髪を後ろに束ねた少女に愕然とした。

126: ◆LoUisePksU
07/10/14 16:30:59 8uY8TUOA
今回は趣向を変えてみた。
続きは後日。ノシ

127:名無しさん@ピンキー
07/10/14 16:46:22 tN6MrrJr
>>126
妹かぁ。続きマダ~w

128:名無しさん@ピンキー
07/10/14 17:32:14 RjuEzBeQ
>>126 GJ!! 続きが楽しみです。

129:名無しさん@ピンキー
07/10/14 17:56:59 3luM1mtq
>>126
続きwktk。

130:明日 (1)
07/10/14 18:12:50 rxDwfIgI
いつも通り家を出る俺に、お袋が声をかけた

「才人、今日は鍋だからね、早く帰ってきなさいよ」
お袋はいつも今日の献立を教えてくれる
最近は学校の連中と一緒に晩飯を食べることもあって、家で夕飯を食べる事は減ったが、それでも教えてくれる

俺はいつも通り「う、あ~、・・・うん」と気の無い返事をする、きっと明日もそうなんだろう

親父は朝食を前に新聞を広げながら、「VAIOの修理、今日上がるんだってな」と言う

俺はいつも通り、「うん、たぶん」と曖昧な返事をする
親父は新聞を読みながら「請求書はウチに回しとけ、あれはワシも使う」
俺がパソコンを使うことに反対してた親父、こんなこと言うのは初めてだった、礼を言うべきか、明日言おうと思った


教室

クラスの悪友が話しかけてくる
「今日ヤマギワ行くんだって?じゃあminoriとぱれっととま~まれぇどのパンフ貰ってきてくれ」
「エロゲは買わねーよ、俺は出会い系に登録するんだ、生身の女デビューだぜ」
この野郎とのいつものやりとり、明日もこんなバカ話をすると思うとうんざりした、うんざりして笑えてくる


今まであまり話したことのない女のクラスメイトが俺に近づいてきた
「平賀君、剣道部の入部、先生に問い合わせたんだって?、嬉しいよ・・・ぶ、部員が増えるのはいいことだし!
黒く短い髪、いい匂い、小学生の時から同じクラスのそのコは上目遣いで、目線を逸らしながら話しかける
「でも・・・剣道に興味あるなら、その、ウチの道場で習っても、お爺ちゃん喜ぶし・・・あ、あたしが教えてあげても・・・」

きまぐれで顧問の先生に聞いた剣道部の話がこんなことになるなんて、明日はこっちから話しかけようと思った










                  あれ?こいつらの名前、何だっけ?


131:明日 (2)
07/10/14 18:14:05 rxDwfIgI
その時はやってきた

空から何かが降ってきた

魔方陣

ピンク色の魔方陣が空から落ちてきて、俺のクラスメイトも両親も、何もかもを押しつぶしてしまった
俺は全部潰れてしまった人たちを見て、名前を思い出せなかった自分のせいだと思った



大切なことを明日に先送りした自分のせいだと思い、自分を責めた


俺には理解できない文字や図案が描かれた魔方陣はなにもかも奪われた俺をあざ笑い、俺の上にのしかかってきた

俺を潰そうとした


ピンク色の何かに押しつぶされながら、俺は自分にはもう明日が来ないことをぼんやりと思った




ピンク色は俺を押しつぶしながら耐えがたい嫌悪感を催す音を発する




         「サイト!起きなさい!使い魔が主人をさし置いていつまで寝てるの?」



俺は夢から覚めた、見上げると寝巻きのネグリジェ姿のルイズの姿が像を結んでくる



俺の父と母、俺のクラスメイトの名前をもう一度思い出そうとしたが、俺はすぐに諦めた



            「わかった、起きるよ、ルイズ」


132:明日 (3)
07/10/14 18:15:01 rxDwfIgI
藁束から体を起こした俺は、目の前に仁王立ちになって俺の頭を踏んでいたルイズの肩をちょっと突いた
ちっぽけな体がくるりと回って藁束の上に転がる、仰向けに倒れたルイズが俺を見上げた
鳶色の瞳に映るのは恐怖、怒り、俺はルイズの目が宿すほんのちょっとの性的な期待の色を見た時
俺の体で何かが燃えた、幼稚園の頃、玩具を取り上げた上級生に飛びかかって噛みついた時に感じた炎


ルイズが転がる藁束の隣には、立派な装丁の本が詰まった分厚い書棚があった、数百kgはありそうだ


俺は

本棚に

手をかけ




俺の明日は、ピンク色に押しつぶされた



                                  (完)

133:名無しさん@ピンキー
07/10/14 19:53:05 RjuEzBeQ
>>130-132 GJ!!続きがあることを望む

>黒く短い髪、いい匂い、小学生の時から同じクラスのそのコ
kwsk

134:名無しさん@ピンキー
07/10/14 21:10:20 eLdaOq1F
エロではないが、こういうありえそうな話し、世界観は物凄く好きだ。
おもしろかった。

135:名無しさん@ピンキー
07/10/14 23:11:18 4K4vNrlx
ひさびさだな・・・・ルイズもの

136:fell
07/10/15 00:47:56 E2OBLrRI
投下します
おまけに前のと雰囲気逆です・・・超あまいです

137:名無しさん@ピンキー
07/10/15 00:52:52 UKMTsoG3
カモン!
甘いのは大好きだぜ!

138:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:17:35 SDCc5XAO
な…なぜ投下しない…
もう30分なんだぜ…明日も早いのに寝ずに待ってるんだぜ…ちくしょおおおおおおおおおお

139:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:18:20 q374C6v3
どうした、>>136!?
俺はいつまで裸で待機すればいい――ッ!!!!

140:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:18:22 pKTtUacn
書きながら投下するつもりなんじゃね?

141:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:20:02 EL36371o
>>136
書きながら投下しようとしてるならやめてくれぇぇぇぇ
全裸でいる俺らが風邪ひくし明日起きられねぇぇぇぇ

142:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:22:02 Z/ZV8PZR
もうガマンできん!
      シュッ
 (;´Д`)
 Σ⊂彡_,,..i'"':
     |\`、: i'、
     \\`_',..-i
       \|_,..-┘

  (;´ω`)ムシャムシャ
  つi'"':
   `、:_i'


  ( ゚ω゚ )
  つi'"':
   `、:_i'


143:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:23:07 JxqeWnEO
こっちを見るんじゃぁない

144:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:26:58 czZc2bDu
規制に引っかかったか作品に不具合が見つかったんじゃね?
この作者さんは以前はきちんと投下してたし。

145:名無しさん@ピンキー
07/10/15 02:59:54 dHx9vEdW
まもなく書き終わるんだが、これは投下していいのかな?


146:名無しさん@ピンキー
07/10/15 03:02:04 PUapnov/
相変わらず絶えない投下ラッシュに感動。
書き手の方々、毎度GJ。

そして、桃色シスター『ズ』が気になって眠れない俺

147:名無しさん@ピンキー
07/10/15 03:45:11 9hJjjQan
>>145いいと思う。
予告して投下しなかったんだから、確実に投下できる人からするべきだし。

てなわけでカモーン

148:名無しさん@ピンキー
07/10/15 04:38:40 6QsHc/nr
URLリンク(ranobe.com)
いつぞや注文されてた高画質なウェディングルイズ
偶然発見できた

149:ボルボX
07/10/15 06:02:24 dHx9vEdW
>>136 スミマセン、先に投下しますよ。

温泉を指すスパという万国語の発祥は、ベルギーのスパって温泉町。
トリステインがベネルクス三国をモデルにしてるならということで、温泉を題材にしてみようかと。けっきょく石を使った北欧風の蒸気サウナになりましたが。日本でも今やけっこうあるようです。
前スレでローションネタ提供してくれた人に感謝。……でも期待してくれたエロとは違うかと。


150:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:03:54 dHx9vEdW
 アンリエッタが、王都からそう遠くない土地の行事に、泊りがけで出席している。
 内容は延々続く式典への出席と講演くらいだったが、このような仕事が以外に多いのだった。
 才人はアニエスに命じられ、護衛として同行していた。
 昔より王家とのしがらみが増えてしまっている身としては、断ることは難しかった。そもそもルイズも出席するのである、断る理由が無い。
 なにより、アンリエッタを護衛すること自体はやぶさかではない。

 ただちょっと不安材料があった。

(前回のやっぱ怒ってそうだよなあ)

 この前に会ったときの話である。
 猫耳つけさせて首輪をはめ、鎖でつないでにゃーにゃー鳴かせ、マジ泣きされた。そのあとで翌日起き上がれなくなるほどヤってしまった。
 怒らないわけがないと思う。

 そういうわけで式典の後、晩餐会も終わった夜、泊まっていた宿から女王に呼び出されたとき、正直言って「あ、ヤベエ」と直感した次第である。
 ちなみに呼び出しを持ってきたのはルイズで、アンリエッタと何を話したのか、不吉な声でぼそりと「さっさと行けこの犬」と許可を出した。

「あっちは月に三、四回だもの……ふふふ、わたし耐えてみせるわこの程度……でもそういう取り決めとはいえ旅先でなんてちょっと節操ないというか
姫さまったらふふふふふ最近なんだか大胆というかはしたないというかご自分で思わないのかしらねおい犬そこらへん当事者としてはどう思うのよああん?
 そうか嬉しいのかシッポふってんのか貴様そんなに高貴が好きか上等だわね犬畜生いやいや犬と女王ってソレ本来ありえないから調子に乗るとロマリアの私刑風に壁に塗りこむわよ」

 危ない目でぶつぶつつぶやきだしたルイズ。使い魔をアンリエッタに「貸し出す」ときはいつもこんな調子である。
 なんだか本気で命が危なくなりそうなので、こそこそと才人は出て行った。

 夜。北の国トリステインの少し寒い季節。郊外にのどかな田園ひろがる田舎町。
 アンリエッタの滞在にあてられたヴィラは、当然のように土地でもっとも豪華なものだった。
 女王は、トリスタニアの自身の王宮では贅沢を遠ざける生活だが、他所へ招かれたときの心づくしのもてなしまでは退けていない。

 ヴィラの周囲を固める銃士隊員を、一時的にさがらせて出迎えたアニエスに頭をさげる。
 才人を見てアニエスがため息をついた。

「……まあ、陛下の望みだし、あのかたも年頃の少女だし、他人がこういうことに口を出すのは野暮の極みだし、人目につきさえしなければ、本来わたしとてとやかく言いたくは無いのだ。
 が、貴様」

 瞬間、マジモンの殺気がその両眼に宿った。

「明日の正午には王都に帰る。そのとき陛下がまた立てなかったりしたら今度こそ、剣で尻の穴をもう一つ増やしてやるぞ」



151:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:04:30 dHx9vEdW

 怖え。才人は「い、委細承知しております」と卑屈に頭を下げた。
 その後で、(あれ? 姫さま自身は、怒ってるというわけじゃないのかな)と首をかしげる。

 チェス盤模様の大理石の廊下をわたり、アニエスに指示されたように一階の奥の部屋をノックする。入室許可を得る。
 才人は部屋に入り、蜀台に照らされた部屋を見回して首をひねった。
 ヴィラの内部は、玄関から歩いてきた廊下にいたるまで、調度品や壁の飾りは品よく、それなりに金をかけていることがわかるものだった。

 だがこの小さな部屋は、調度品のたぐいがほとんどない。一つずつ小さな椅子と卓があるくらいだ。あと部屋の隅に、藤で編まれたかごがある。
 素朴というか、敷物さえない。廊下と同じ大理石の床が続いている。
 部屋の奥にもうひとつ扉がある。

 アンリエッタは部屋の中央、木で編まれた素朴な椅子に腰かけていたが、才人が入ってくると立ち上がった。
 手にしているクリスタルのゴブレットの中身は酒ではないようだった。蜂蜜を溶かした薔薇水あたりだろうか、馥郁たる香りがただよってくる。

 しかし一見したところ、アンリエッタはどうも微醺をおびているようだった。
 頬をそめて、表情がぽうっとなっている。

「……姫さま、酒入ってる?」

「そうね……少し酔ったかもしれませんわ。サクランボのお酒を薦められたので」

 サクランボを漬けた麦酒がこの地方の名産だ、と地元の名士が行事のパーティーで語っており、才人自身も同席した地元民からさんざん薦められたからたぶんそれだろう。
 良質なワインが流通しているトリステインだが、麦酒の種類だって百以上もあるのだった。
 才人はとりあえず、用件を聞く。

「姫さま、これ何の用」

 その問いに、アンリエッタはすぐには答えなかった。どう言ったものかと考えるように、ゴブレットの薔薇水を揺らしてそれを見ている。

 彼女の服は夜会用の白いドレス、シルクのサテン生地。
 肩や胸元を露出させるデザイン。その素肌の肩には極薄の透けるショールをふわりとまとっている。
 前立てにフリルをあしらったスカート。たっぷりした長い布地。

 ドレスの上半身には、深いV字の切れ込みがあり、大きな胸の谷間を大胆に通って縦長のへそまで見せている。
 その刺激的な切れ込みは、濃ピンクのレースで縁取られている。
 二の腕から先をぴったり覆うのは、白いシルクの長手袋。首飾りには宝石をはめこんだ精緻な銀細工のネックレス、耳には真珠のイヤリング。
 要するにレディの盛装だった。

 才人は考え込んでいるアンリエッタの服装を、ついついじっくり観察してしまう。
 気高くも艶やかという印象。気品と色気のここまでギリギリ絶妙なコラボも珍しい、そんなドレス姿である。
 元からそうだけど今夜はとくに綺麗だよな、といやらしい視線抜きで才人が素直に感嘆できるくらいの麗人っぷりなのだった。



152:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:05:32 dHx9vEdW

(いやらしい気持ちが入ってないとは申しませんがね)

 内心でつぶやいてみる。ルイズやアニエスの態度や、夜に呼び出されたことからしてなんとなく想像がつく。たぶん恒例のアレだろう。
 にへ、と顔をゆるませて期待しながら、アンリエッタの出方を待つ才人だった。
 と、意を決したようにアンリエッタが顔をあげると、ゴブレットを小さな卓に置いた。
 向き直って、ほほえみを浮かべる。才人は背筋がぞくりとした。なんだか今日はいつもと様子が違う。

 酒のせいか美貌にうすく血の色をのぼらせ、とろりとした視線。
 妖艶といえるほどの色気をただよわせながら、アンリエッタの笑みはどこか悪戯っぽいものだった。

「サイト殿、ここはどのような場所と思います?」 
 
 どのような、って……と大理石の室内を再度見わたす。
 何もなさすぎて、ちょっと想像がつかない。

「……わかりません。どういうとこなんですか」

 アンリエッタは横を向いて、どこか上機嫌な様子のまま手を後ろで組んだりしている。鼻歌でも唄いそうな調子で説明した。

「ここは浴室につながる部屋なのです。
 この地方は薬効のある源泉が湧くのですわ。このヴィラはそれを利用しているそうです。サイト殿、お風呂は好きでしょうか?」

 ……それはつまり温泉? 温泉ですか? 嫌いなわけがありません。自分日本人ですから。
 瞬時にこみあげたそんな思いをこめて、才人は深くうなずいた。

「それはよかった。では、その……よければ一緒に」

 わずかに羞恥の入った、銀の鈴を転がすようなアンリエッタの声。才人はくっ、と感涙して上を向き、始祖ブリミルに感謝をささげた。
 温泉、しかも女の子との入浴。なんかすげえ幸せが来た。
 というわけで、すっかり幸福にひたっていた才人は、女王陛下の笑みがいつもの淑やかなものとは少し違うことに、あまり注意を払わなかった。

 開けてみた扉の向こうは、古びた赤煉瓦でできた浴室だった。
 赤い煉瓦は、時代を感じさせる落ちついた色合いだが、不思議と清潔感もある。わざわざ古い建物を解体して、その煉瓦を選り分けて使ったのかもしれない。

 床にはめこまれた真四角の浴槽には、澄んだ湯がたたえられている。壁につき出たパイプからお湯が浴槽にそそぎこみ、あふれた湯は浴槽周りの溝に流れこんで部屋の隅から排出される構造。
 部屋の上の隅にかかったクリスタル製のランタンが、揺れる淡い赤光を投げかけている。中の火は魔法の産物だろうか、消える様子はない。



153:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:06:11 dHx9vEdW

「おお……本格的。あれ?」

 気になることが二つあった。
 ひとつは浴室の向こう側に、また別の扉があること。
 もうひとつは、浴槽からたちのぼる湯気の量である。しゃがんで手をつっこみ、才人は顔をしかめた。

「これ、湯というにはぬるくありませんか?」

「源泉の温度自体は、そう高くないのです」

 いくつかの水差しを持って入ってきたアンリエッタがあっさりうなずき、据え付けられていた大きな柄杓で浴槽の湯をくみ、水差しから何かの液体を注ぎ足した。
 ハイヒールの靴を脱いで、柄杓を手にした彼女は「こちらへ」と言ってもうひとつの扉を開けた。
 とたんに才人の顔に熱波がふきつけた。

 その小さな、赤い光に満ちてどこか暗い部屋は、壁も床も木でできていた。丸太材である。
 クリスタルのランタンは、そちらの部屋でも赤光を放っている。
 さきほどまで火が燃えていたのか、いまだ音をたてている炉があり、その上にはじゅうぶんに熱されたらしき握りこぶしほどの石が、大量に大鍋に入って置かれていた。

 アンリエッタが柄杓の水をその石の上にかけると、たちまちジュウジュウと音をたててすさまじい蒸気がたちのぼった。
 風石を使った風魔法でもかけられているのか、その小さな室内の気流がめぐり、浴室まで熱い蒸気が流れこんでくる。
 蒸気には甘い花のような濃密な香りがついている。かけた水に植物のエッセンスか何かが混ぜてあったのだろう。
 石に水をかける手順を何度か繰り返すと、蒸気が流れ込んできて浴室内まで暖まってきた。

 ここまでくるとさすがに才人の頭にも、理解がおよんでいる。

「蒸し風呂ですか」

「ええ。意外でしたか?」

 たしかにちょっと意外である。才人はこの世界にきてから、蒸し風呂は主に庶民のものだと理解していたので。
 が、よく見るとこの蒸し風呂は一味違う。
 『小さな室内で蒸されて汗を流す』→『出てきて水を浴びる』という基本は同じようだが、こっちは全体的に作りが贅沢なのである。
 丸太製の専用のサウナ室。煉瓦製の浴室にたたえられた汗を流す水は温泉。たちのぼる蒸気は芳香を放ち、それを発する石さえ特別なもののようだった。

「海底から取れた石でしょうね。熱を長く蓄えると聞きおよんでいます。
 かけ水には主に花からとった精油を混ぜてあります」

 才人の興味をこめた視線に気づいたか、アンリエッタが淡々と説明する。
 それから、こほんと咳払いして問うた。



154:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:06:49 dHx9vEdW
「ところで前回のときに、言ったことを覚えておりますね?」

「『にゃーん』?」

「あなたが言ったほうです、そちらは速やかに忘れてください!」

 なに言ったっけ、と才人は腕組みして考えこみ、唐突に思い出した。
 『一日好きにさせてくれるなら、この次は姫さまの言うこと何でも聞きます』と言ったような気がする。
 やっぱそれ? とちょっと引きつり気味の笑みで、アンリエッタの様子をうかがう。
 アルコールの入った女王陛下は、なんだか据わった目で笑みをうかべ、うなずいた。

…………………………
………………
……

「―どうですか? 一人だけ服を脱がされて、好きなようにされるのは恥ずかしいでしょう。
 あなたはいつも、わたくしにこのようなことをさせているのですよ」

 命じられるまま才人は服を脱ぎ、全裸で浴室の床に座りこんでいる。
 白の夜会用ドレスを着たままのアンリエッタがその背中に抱きつくようにして、前に手を回し、才人のものを両手でゆるゆる弄んでいた。
 うん。確かに自分だけ全裸で一方的にされる状況ってのは、かなりキますねとしみじみ実感しつつ、才人は言わずにいられない。

「ひ、姫さま、実はすごく酔ってるだろ」

「失礼な。サクランボのお酒を一杯だけですわ」

 なら絶対、雰囲気で酔ってるにちがいない。いわゆるスイッチON状態か。
 肘まである手袋をはめたままの、たおやかなほっそりした指が、男のものをゆるやかに愛撫している。
 ひんやりとわずかに冷えていた手と、滑らかな絹の触感が、そそり立った肉棒にしっとり絡みついて優しくこすり上げてくる。

「熱い……それにこんなに、硬くして」

 やわらかな熱い吐息が才人の耳をくすぐる。たしなめるようなからかうような、それにほのかに情欲が混じった声だった。
 ほんとうにいやらしい方、と耳元でなおもかすかな息をふきこまれる。
 はむ、と耳朶を甘噛みされた。

 どーもこれは復讐のようなものらしい、と才人は気がついた。やっぱり前回のことだけでなく、いつも攻められるばかりなのを微妙に根に持ってたのだろうか。

(しかし……うん。これはこれで全然アリだよな)

 全裸で才人は内心、親指を立てる。変態が状況に順応するのは早かった。



155:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:07:22 dHx9vEdW
 それにしても美少女に背後から抱きしめられる形で愛撫を受けているのである。ドレスに包まれた豊かな乳房が、背中にむにゅんと押し付けられて、少しずつ早くなっていく鼓動まで伝わってくる。
 腰に手をまわされ、決して速くはない程度で自分のものをこすられながら、耳朶をぷっくりした唇でついばまれ、甘やかな情のこもった声で怨嗟や意地悪をささやかれる。
 勃つなというほうが無理である。

「勝手に動いてはなりませんよ……ふふ、これもあなたがいつも言うことですわね」

 もぞもぞと身をくねらせて、才人の背中にもっと密着するように体を押し付けながら、アンリエッタはなまめかしく濡れた声でささやき続ける。

「あなたがわたくしにした様々な辱めを覚えていますか?
 その、……い、嫌というわけではありませんけれど……恥ずかしいし、少し悔しさだってあるのです。
 ですからこの夜、わたくしのものである今宵は、いつもあなたがしていることをお返ししてあげます。そう簡単に許しませんからね。
 あ、すごい、今手の中でびくんってはねて……」

 やわやわと手のひらで包み込むように肉棒をさすりながら、アンリエッタが熱い呼気をもらした。
 うん、かなり恥ずかしい。でもこれもいいもんだなあ……と実感しつつ、才人は要求を口にだしてみた。
 ちょっと愛撫がゆっくりソフトすぎて、もどかしくなってきたのである。

「ひ、姫さま……おねがい、もうちょっと速く動かしてくれれば」

「だめ」

 アンリエッタがどこか楽しそうな小悪魔然とした声で、却下する。おてんば娘だったころに戻ったのか、興味津々といった態で攻めるのを楽しんでいる風情さえある。
 そうは口で言いながら、微妙に愛撫が変わっているが。
 肉棒の根元を押し揉むように指で圧迫しつつ、才人の首筋に口付けしていく。
 ちゅっ、ちゅっとついばみ、時折キスマークをつけようとするかのように激しく。

 赤い明かりに赤い煉瓦が照らされて、幻想的な色彩の空間。
 赤といっても落ち着く雰囲気をかもしだす古色。ほの暗ささえ美を演出している浴室だった。
 開け放ったままのサウナ室から花の匂いの蒸気が流れこみ、全裸で座っている才人もすっかり寒さは感じなくなっている。
 それに、背中に密着する少女の体が、ますます熱をおびていっていた。

 下半身は焦らされるようにもどかしい快感を与えられながら、首筋や肩に情熱的な口づけを受けていく。
 膨れ上がった亀頭に、滑らかなシルクに覆われた手のひらをかぶせられ、円をかくようにしゅりしゅりとこすられる。
 桜色の唇に耳たぶをはさまれながら、肉棒を少しきつく握られてゆっくりと上下動させられる。

 袋の部分をやわやわと揉まれながら、裏筋の部分を指であやされたとき、じーんと腰の奥から痺れた気がして、亀頭の先から先走り液がぶくりと噴いた。
 ゆっくりした刺激しか与えられていないのに、急激な反応を呼び起こされたことにややうろたえ、才人は感嘆まじりに感想をもらした。

「なんかすごくうまくなってませんか……いててて」

 耳朶に歯をたてられた。ちょっと恨みがましい声が返ってくる。



156:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:07:52 dHx9vEdW
「あなたがいろいろとはしたないことを教えたではありませんか……
 ……気持ちよいのですね?」

 才人の背中にむにむにと押しつけられる乳房から、とくとくと早鐘を打つ鼓動が伝わってくる。体温の高さが感じられる。
 おそらく、ドレスから露出した素肌まで汗ばんでいるのだろう。

 肌にぴったりした薄絹の手袋の中で、肉棒がびくんと凶悪に脈打ちだしたのを感じ、紅潮した艶麗な笑みをアンリエッタが浮かべる。
 ドレスの少女は情欲に色づいたような声を、そっと裸の少年の耳にふきこんだ。

「では、そろそろ速くしてあげますわね」

 少年の腰前に回した手を、一転してリズミカルに動かしていく。
 気がつくとアンリエッタ自身も、彼の背中に押し付けて潰れさせた乳房を、わずかにこすりつけるようにもぞもぞと体をゆすっていた。
 はしたないわ、と思いつつも桃色の霞が脳裏にかかったようで、この淫らな遊びを今さら止められない。

 赤い古びた煉瓦の部屋。ほろほろ揺れるランタンの火。
 煉瓦造りの浴槽には冷たく澄んだ水がたたえられ、いっそう暗いサウナ室からは熱い蒸気をのせた風が、濃厚な植物エッセンスの香とともに吹き込む。
 純白のシルクに覆われた上品な細指が、淫らに男の肉にからみついて奉仕している。
 才人が額に汗をにじませて告げた。

「あ、あの、出るんだけど」

 かまいませぬ、と熱に浮かされた声でアンリエッタは許可を出した。
 速くすべやかに、なめらかに少年のものをこすりあげていく。

「わたくしの手で、はしたなく気をやるところを見せてくださいましね……」

 そのささやきが引き金になったように、才人がう、とうめきをもらした。
 白絹手袋にくるまれて奉仕されている肉棒が蠢動し、びゅくびゅくと精を赤煉瓦の床にうち出していく。

 少女は少年の肩越しに、精が床に飛び散るのを見て、放出している肉棒を包みこむようにその幹に手をそえ、女の淫肉の動きを再現するようにきゅ、きゅと優しくしぼる。
 そうしながらアンリエッタは、自らも絶頂に達したように蕩けた表情で身をかすかにふるわせ、ほう、と吐息をもらした。

「すごい……こんなにいっぱい出して」

 アンリエッタのドレスに包まれた肢体は、いまや発情の火にあぶられたようになっていた。内側から燃えるような感覚に、こらえきれなくなる。
 体重を少年の背中にあずけ、目をほそめて射精の快楽にひたっている才人の耳元で、情欲を抑えかねた震える声を発した。



157:ボルボX
07/10/15 06:13:39 dHx9vEdW
ちょw エラーで「連続投稿ですか? 八回」って出やがったw

158:名無しさん@ピンキー
07/10/15 06:15:25 xu2+hDuc
リアルタイム投稿キター、ハァハァ

24時間ローションで超濃厚エロプレイマダー?

159:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:15:33 dHx9vEdW

「ね、つぎは、わたくしにも……」

…………………………
………………
……

 少し肌寒かった部屋は、流れ込む蒸気でほどよく暖まり、湿度を大幅に増している。

「…………ぁ、ふ……んぅ……」

 煉瓦の壁に、切れ切れの甘やかな声が反響している。
 アンリエッタは床にひざをついて、ドレスのスカートの奥をまさぐられていた。レースのパンツを脱いだあとの秘部に、前から才人の指が触れている。
 少女はフリル付きのたっぷりしたスカートを自分で持ちあげており、その下では少年の指が、熱いぬかるみをくちゅくちゅ水音をたてて浅くかき回している。

「んんん……ん、ふ」

 うつむいた顔は快感に赤く色づき、眉根を寄せて切なげな表情。嬌声をときたまこぼす薄く開いた唇は、唾液でつややかに光っていた。
 ドレスから露出する雪のような素肌はぽうと熱を持ち、小さな汗の珠をいくつも浮かばせている。

「ん、そこは……!」

 才人の指がさらに奥にぬぬっと入ってきたとき、びくん、とアンリエッタの腰がはねた。
 前回に見つけられた弱いポイントの一つを、丹念に指の腹で掻かれると、声をもらしながら腰を引いてしまう。才人が注意した。

「腰、逃げたらだめですって……あ、すごい締め付けてる」

「だ、だって、いきなりそんな奥まで……今日は優しくしてといいましたのに」

「中指一本なんですけど。わかりましたよ、ゆっくりやりますから。
 えっと、このくらい?」

「あ……んん、はい、それなら……」

 アンリエッタの目がとろりと淫楽にうるむ。
 腰をおずおず前に戻して、膝立ちで秘部を愛撫される快感にふたたび没頭しだした。
 時間をかけて与えられる官能に、どんどん秘部の奥から愛液がこぼれてくる。

 敏感なところをわざと避けるように、指が濡れた膣内をこすってくる。アンリエッタの反応が高まると、すぐに動きを止め、間を置いてから膣内の別の場所をさぐる。
 もどかしくなってきたころ、指を二本に増やされて再度、奥までじゅっぷりと埋め込まれた。

「んんんっ」



160:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:16:30 dHx9vEdW
 恥ずかしいほどの水音がして、指を蜜壺で食い締めてしまった。
 たぶん才人の指はとうに、アンリエッタの愛液でふやけるほど濡れている。
 真っ赤な顔で目をつぶって、突然にふくれあがってきた最初の波をやりすごす。耐えた後で、やや荒い息をついた。
 目の前で少女に奉仕している少年が、確認するように声をかけてくる。

「ここらで、もう少し強くしたほうがいい? 刺激」

 もういいかも、とアンリエッタは溶けかけた理性でぼんやり考える。
 というより、そろそろあの絶頂の感覚が恋しくなっていた。
 先ほどはつい我慢してしまったが、まさぐられる腰の奥がうずいて、もっと気もちよくなりたい、と体に呼びかけてくる。

 こっくりうなずく。と、才人の指がうごめきだした。避けていたいくつかのポイントに丁寧に触れて、押さえるように揉みこんでくる。
 焦らされて昂ぶっていた少女の体が、あっさりと応えてしまう。

「ん、ふ、んん……ぁぁ……」

 ゆるやかに絶頂に押し上げられて、アンリエッタは腰をわななかせた。
 スカートの布地をにぎりしめる手が、ふるふると震えている。
 丁寧に引き出された肉体の歓楽に、紅潮した顔をうっとりとゆるめ、われ知らず淫蕩な笑みを浮かべてしまう。
 
「サイト殿……」

「はい?」

「今のを、もっと……」

 気がつけばアンリエッタの唇が勝手に開き、ごく自然におねだりを発していた。
 才人がちょっと驚いた顔になって、「あ、はい」と素直に指での奉仕を続けてくる。
 どろり、と粘性の濃い愛液がひときわ多く胎内から吐きだされ、少年の指にからんでから糸をひいて床に落ちていくのを感じた。

 くちくちとソフトに指で秘肉をまさぐられる。
 腰を中心におののくように体をかすかに震わせながら、アンリエッタは淫らな微笑をまた口の端に浮かべた。

「そうです、んん、ゆっくり……これ、ゆっくり楽しませて……」

「……なんか今夜、大胆ですね」

「ん、だって、わたくしの夜ですもの……ぅぁ、ぁふ、ふふ


161:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:17:35 dHx9vEdW
 自分でもまともな状態ではないと思うほど、貪欲に快楽を求めたくなっている。
 体だけではなくて、頭もそれしか浮かばないくらいに茹だっていた。

「ねえ、口づけもくださいまし……」

 脚の間で、淫悦の火がちろちろと燃えている。それに思考を灼かれながら、キスをねだった。
 前から指でまさぐられたまま、才人に顔を寄せられて唇を重ねられる。
 アンリエッタはそれに応えつつ、今なら他にもはしたないおねだりを進んで言えるかも、と朦朧としながら思う。

 深く口づけされて舌を吸われながら、先ほどとは別の、膣内の快感ポイントを延々とこすられつづける。
 快楽に目をいっそう潤ませ、汗を全身にしっとりと噴かせながら、アンリエッタはまた高まりだした官能に身をゆだねた。

…………………………
………………
……

 ヴィラの夜が更けてゆく。
 赤煉瓦の浴室には、少女の澄んだ鳴き声が甘やかに響きつづけている。
 少年の指がたてるクチュクチュという水音は、初めのほうよりずっと大きなものになっていた。

 才人は指での奉仕を言われるまま続けながら、アンリエッタのドレスから露出した肩に顔を寄せていた。
 薄い透けるショールを取りさって、首筋から肩にかけての上気した素肌に口を付けている。銀の首飾りを避けるようにして、その下の肌を跡が残らない程度に吸う。

「あっ、あぁ、ふぁんっ」

 口づけから解放されたアンリエッタの唇からは、つつしみを忘れた快楽の声がもれていた。
 こらえかねたように首をふるたびに、栗色の髪と真珠のイヤリングが揺れる。

 スカートの中では愛液があふれ、ぽたぽたと煉瓦の床に落ちている。
 アンリエッタは膝立ちでスカートを持ち上げ、真っ赤な顔を淫靡にとろかせ続けたまま四度目の絶頂を告げた。

「あ、ああ……また、いきますぅ、ひぁ、んん……!」

 才人はアンリエッタの華奢な鎖骨に舌をはわせながら苦笑する。

(姫さま、今夜の最初のほうではそれ言わないようにしてたってこと忘れてるよな)

 先ほど三度目の絶頂を堪能したあたりで、才人の指で与えられる快感を貪ることに夢中になって、ささいな恨みとか意地とかがどうでもよくなったらしい。
 朦朧として、躾けられてきたことが出ているのか、いつものように従順に絶頂を才人に教えてくる。



162:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:18:09 dHx9vEdW

 サウナ室の蒸気はとうに立ち上らなくなっている。
 正直、気温がさがってきたらこっちは風邪ひきかねないよな、と才人は滑らかな白肌に唇を押し当てたまま考えた。

(そろそろ満足してもらわないと。俺、素っ裸だし)

 べっとりと愛液に濡れた手首を動かす。
 わなないてきつく締め付けてくる膣内の一箇所、クリトリスの裏のほうに指の腹をひっかける。

「ゃんんっ」

 反応は大きかった。
 アンリエッタが悲鳴をあげ、スカートを持ち上げていた手を離して、両手で布地の上から自分の恥丘のあたりを押さえる。
 スカートの意外な重みが才人の腕にかかってくる。湿気を吸ったたっぷりした布だから当然といえば当然だった。

 他とやや感触が違うその箇所を、才人の指がこすりだすと、はっきりとそれまでとは質のちがう、せっぱ詰まった声をアンリエッタがあげる。
 前回、強制的に潮を噴かされたときの指づかいだった。

「そ、そこは」

「うん、前のときやったアレ。したらだめですか、これ?」

 手の動きを止めた才人に耳元で問われ、アンリエッタは膝立ちで前をおさえたまま逡巡した。
 前回のように直接、指で噴かされる。強引に快楽を引き出され、頭がおかしくなりそうな種類の絶頂を味わえる。
 けれど、お漏らしみたいで恥ずかしい。

 肉悦への期待と羞恥の間で揺れている少女を見やり、迷いを断ち切らせるように才人が指の動きを再開した。
 待って、と言おうとした言葉をひくんと飲みこむ。それまでの軽い絶頂とは種類が違う、尿道がひくひく脈打つような予兆があった。

 アンリエッタは膝立ちから、お尻をぺたんと煉瓦の床につけて座りこむ。
 愛欲に負けて顔を完全にとろかせ、スカートの上から恥丘のあたりを手で押さえたまま、恐ろしいほどに高まっていく感覚に耐えるように眉を下げた。
 少年に上気した首筋を、頸動脈の上あたりでやわやわ噛まれながら、いっそう早く指でこすられた時、一気に何かが決壊した。

「あああああああっ、うあああー……っ」

 素直な鳴き声をあげて若い肉体が達する。スカートの下で潮を噴き、秘肉で才人の指をねっちり食い締める。
 なおも指を動かされると、ぷしゃぷしゃと液体をひくつく尿道口から噴いて、白手袋で押さえているスカートの前をじんわり濡らしてしまう。

「ぁ……ぁふ、ぁぅぅ……いっておりますぅ……」



163:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:19:11 dHx9vEdW

 耳まで紅潮させ、呆けたようにアンリエッタは絶頂に浸った。
 羞恥心さえどこかに消えてしまうほどの愉悦が、腰を甘くしびれさせていく。
 半開きの唇から、舌がわずかにこぼれた。

「姫さま、……味しめただろ?」

 才人の声に反論しようという気さえ起こらない。
 潮が噴いてドレスのスカートを温かく濡らしていくのを手で押さえつつ、あえいで艶美に身を痙攣させる。
 アンリエッタは熱い吐息をふるわせながら、前のときよりは穏やかな、けれどじゅうぶんに衝撃的な快楽を堪能した。
 ぷるりとした美しい唇の端から、よだれが垂れている。

「はふ、ぁうぅぅ……すご……きもちいいぃ……」

 丁寧に指で『奉仕』されていく。
 噴くものが無くなってきても、才人の指はゆっくり速さを落としながらぬちゅぬちゅ愛撫してくる。
 温かい潮液がひんやりした煉瓦の床に小さな水たまりとなって、床に座りこんだ尻を水びたしにしてしまっている。それほど大量に噴かされた。
 絶頂をゆるやかに長く引き伸ばされながら、アンリエッタは涙をにじませてぱくぱくと口を開けた。

「あ……あ、サイトどのぉ……」

 ん? と名を呼ばれた少年が顔を見つめてくる。
 押さえたドレスのスカートの下で、煉瓦の床と彼の手を恥ずかしくびしょびしょにしながら、幼な子に戻ったように甘えきった声を出す。

「くちづけ、くちづけを……」

 命令というより、もはや完全におねだりだった。
 才人が唇を深く重ねてくる。
 絶頂に震える舌を優しく吸われて、アンリエッタの瞳がうっとりと切なげに揺らめいた。
 少年の指で嬲られている腰がひときわ大きくわななき、最後の潮をぷちゅ、と漏らした。

…………………………
………………
……

 一休みの後。
 サウナ室の炉には、また火が入れられて大鍋の石が熱されだし、赤煉瓦の浴室では淫靡な遊びが続いている。

「これ、蜂蜜?」

 才人は瓶に入っていたどろりとした液体を横目に見る。手は休みなく動いて、アンリエッタの衣装をややぎこちなく脱がせていた。
 指で奉仕した後に命じられたのは、アンリエッタのドレスを脱がせて、瓶の中のものを少女の肌に塗ること。
 言われるまま、湿気を吸って重くなっている服を脱がせながら、愛撫も加えていく。



164:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:19:47 dHx9vEdW

「はい、ん、そうです、……くふ、そこの隅に置いてありましたから……お肌にいいのですよ、うふふ」

 才人に肘まである手袋をくるくると剥かれ、蒸れていた手の指の股に舌をはわされているアンリエッタが、くすぐったいのか忍びやかな笑いをもらした。
 そのかすかな笑い声の中にも、愛撫に応える切なげな響きがある。

 ドレスを脱がせるのを手伝い、白いガーターベルトとニーソックスをはぎとっていく。
 イヤリングや首飾りといった装身具以外をのこし、アンリエッタが生まれたときの姿になる。
 完璧なプロポーションの裸身を惜しげもなくさらしながら、少女は厚い生地のバスタオルの上に、しどけなくうつ伏せで横たわった。
 バスタオルは蜂蜜と一緒に浴室のバスケットに入っていたので、煉瓦の床にしいたのである。

「それをわたくしに塗ってください」

「は、はい」

 少女のリラックスした声に対し、才人の喉からはなぜか緊張した声が出る。瓶をかたむけ、琥珀色の蜂蜜を手のひらにどろりとこぼした。
 それをアンリエッタの肌に塗っていく。

 白い陶器のようになめらかな背中の上から、肩の方へ。首飾りを避けてうなじまで首にも塗ると、今度は下へさがって腰、ぷるりと魅惑的なお尻の丘を通り、すらりと長い脚のほうへ。
 ひざ裏からふくらはぎをぬるぬるこすると、ああ、と心地よさそうな少女のため息が聞こえてきた。

「あのう、前にも」

 快さにたゆたう声と表情で、アンリエッタがゆっくり仰向けになる。
 才人は瓶から直接、その腹から胸にかけての上に蜂蜜を垂らしていく。

「や、冷た……」

 蜂蜜が少しひんやりしているのだろう。悲鳴寸前の楽しげな声をあげ、アンリエッタが艶かしく裸身をくねらせた。
 蜂蜜を塗りひろげようと少年の手のひらがその肌をぬるぬるこすりだすと、たちまち声が切なげに乱れる。

「あ、くふ、ぁん」

 大きな乳房に蜂蜜をまぶされてぬりゅぬりゅとこねくられ、先端の乳首がいっそう尖る。
 細い首を絞められるように男の両手をかけられて塗りこめられ、やや圧迫される形になってわずかに苦しげにあえぐ。
 首筋から胸元にかけてふたたび紅潮させながら、アンリエッタは顔を横に倒し、才人の股間を見た。
 少年の肉棒が興奮しきってそそり立っているのを確認し、どこかうれしげにくすりと笑って、手をのばして指先でそれをもてあそぶ。

 つ、つつくなよ、と思いつつ、才人は決まり悪げに顔をあからめた。
 指で奉仕していたときから、とっくに自分のものは上を向いて勃起した臨戦状態である。ずっと治まっていない。いろいろとツラいものがある。



165:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:20:49 dHx9vEdW

 からかうような、愛おしむような手つきで肉棒を撫でているアンリエッタの伸ばされた腕にも、たっぷりの蜂蜜を塗りこめていく。
 柔らかいわき、きゃしゃな肩、細くくびれた腰、すべやかで適度に肉のついた太ももなども同様に、琥珀色の天然のローションでコーティングしていく。

「くふぅ」

 右の太ももを両手でつかまれてぬるーっと蜂蜜を引き伸ばされ、甘く鼻を鳴らしながら、アンリエッタが腰をたまらなげによじった。
 その光景にごくりと生唾をのみつつ、才人はおあずけを食らっている犬同様のこっけいな悲哀をかみしめる。

(正直この状況で余裕ないんですけど、俺いつまで耐えてりゃいいんだろう?)

 幸いにも、それからすぐおあずけは解除された。
 蜂蜜を全身にまぶされたアンリエッタが、まだ夢心地という表情で床から起き上がり、余韻にとろけた艶麗な微笑を浮かべた。

「あちらの部屋へ、参りましょうか……?」

…………………………
………………
……

 サウナ室の中は、熱気に満ちつつあった。
 浴室につながる扉は閉められ、ふたたび石に水がそそがれてもうもうと蒸気が立っている。
  白木の床板の上にバスタオルがしかれ、その上に才人は腰をおろしてアンリエッタから口づけを受けていた。

 赤いランタンの光で照らされてもやや薄暗い室内には、ほどこされた魔法による風がめぐり、香気を放つ蒸気をめぐらせている。
 薔薇とジャスミンとカモミール、乳香やシナモンやそのほかの香料も混じった、濃密で少しスパイシーに甘い芳香。

 あえかな交歓の夜を演出する甘ったるい香気の中、アンリエッタは座った才人にしなだれかかって体重をあずけ、首に手をまわして火照った体と、唇を押しつけている。

「あむ……ちゅ、はあ……」

 深いキスの合間の、情欲にまみれたあえぎを聞きながら、才人も朦朧としつつ考える。

(女の子って、キス好きだよなあ)

 才人の、熱気に汗を噴く胸板に押し付けられたアンリエッタの乳肉は、くんにゃりとつぶれている。
 蜂蜜にまみれたそれをぬるぬると押し付けてこすりつぶすように、いやらしく少女の体がうごめく。
 眉を下げ、目をとじて切なそうにあえぐ愛欲に支配されきった顔で、彼女がまたすぐ才人に唇を重ねてくる。

「ん……はふ」



166:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:22:23 dHx9vEdW

 何がやばいって、この部屋と美少女が発散する色香に満ちた空気に当てられ、まだ挿入してもいないのに才人のものは暴発しそうなのだった。
 すっかり急角度にはねあがって、アンリエッタのお尻に後ろから当たっている。
 さすがに入れる前から出してしまうという醜態をさらしたくないので、才人はどうにかほかのことを考えようとする。

(サウナとして考えたらあんま暑くねえな、ここ……長く入ってられそう)

 アンリエッタの腰に手をまわしてキスに応えながら、思考を必死にそちらにふり向けた。
 日本にいたころ才人が経験した、酷熱という感じの乾燥サウナとは違う。
 あれより気温はだいぶ低いだろう。立ち上り、風で室内を循環する蒸気で、湿度が非常に高く、それで汗が流れるのだ。

 日本の最も蒸し暑い真夏日程度の環境である。

(考えればこういう蒸し風呂って蒸気サウナか……のどや鼻に優しい感じだよな)

 アンリエッタが唇を離し、才人に抱かれたまま、横に置いてある持ちこんだ水差しを取った。同じく持ちこんだゴブレットに液体をそそぐ。
 ほとんど蒸気の香にまぎれていたが、冷えた水からただよった芳香が才人の鼻にとどいた。
 薔薇水だった。

 女王陛下はゴブレットを口につけて傾け、それをそっと床に置くと、またしても才人に唇を重ねてきた。
 口うつしで、レモン果汁の清冽な酸味もかすかに混じった薔薇水を与えられる。
 水分補給ってことかな、と思いつつ、おとなしく才人はそれを飲み下した。

 唇が離れると、互いの呼気から薔薇の馥郁たる香りがした。

「ふふふ」

 汗を紅潮した頬に流しつつ、艶やかな笑みを少女がもらす。
 アンリエッタは今度は、横に置いてあったもののうちから蜂蜜の瓶を取る。
 中身をさらにどろっと、自分と才人の体の前面、つまり密着しているところに上からかけた。

 そのまま腕を才人の背中にまわしてしっかり抱きつき、体の前面を密着させて、蜂蜜に覆われた自分の柔らかな肌を淫艶にくねらせ、ヌチャヌチャと泡だてるようにこすりつけてくる。
 べとべとした蜂蜜は、蒸気と肌で温められるにつれて、さらりと溶けていく。
 しっとりと肌に染みこんでいくような感触。

 つぶれて柔らかく押し付けられるアンリエッタの乳房の先が、胸板にこりこりと当たる。
 自分からこすりつけながらひどく感じているらしく、熱い肌から速い心臓の鼓動が伝わってくる。
 少女の太ももに挟みつけられるようにまたがられていた才人の腰が、気がつくと別の種類の蜜でも濡れそぼっていた。

「ん……ん……」



167:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:22:56 dHx9vEdW
 
 そうしながら何度めか、アンリエッタが才人に口づけをした。薔薇水の甘酸っぱい味が残るキス。
 ただよう花の芳香と、ときおり唇を離して少女の奏でるあえぎ声。
 火照る円く柔らかな乳房や腰をすりつけられ、蜜まみれにされていく。
 五感のすべてを刺激される状況に、才人はくらくらした。

(というか俺、限界)

 まさしく限界だった。これ以上は、本気で暴発しかねない。才人は情けない声で懇願した。

「あ、あのー、そろそろ入れさせて」

「ふふ……」

 アンリエッタは才人の肩口に頬をもたせかけて体をゆすり、密着の快感に陶酔していたが、才人の懇願を聞いていっそうご機嫌そうに表情をゆるませた。

「そうね……ならサイト殿は横になって。わたくしがしますから」

 肩をそっと押され、才人はとまどいながらも期待して床に背中を倒す。
 少女がひざ立ちで腰を浮かせると、その紅潮した内股と才人の下腹部の間に、ねちゃぁと糸が何本も引かれた。二種類の蜜で。

 アンリエッタが才人の限界まで膨張した肉棒を手で固定し、そこに慎重に腰を下ろしていく。

「勝手に動いてはだめですからね、あ……ふ、くぅん、……ふぁ……」

 自分も熟れきっていた膣内を押し開かれ、声をあげながらようやく男性器をすべて胎内におさめ、騎乗位でぺたんと座り込む。
 すっかり下がっていた子宮口を、亀頭にぐっと押し上げられ、甘鳴きして達しそうになる。
 才人の胸に手をつき、瞬時に膨らんだ官能をどうにか抑えた。
 挿入するだけで乱れた呼吸をととのえようとしたとき、深くまでくわえこんだ肉棒がいきなり脈動しはじめた。

「え? あ、うそ、待ってっ、いま動いたら、あ、んんんんんっ……!」

「ご、ごめん……出しちゃいました……」

「あああ……あぁ、いくぅ……ふぁぁ……」

 全身愛撫で限界まで高まっていたのは、アンリエッタも同様だった。
 そこへもって挿入した直後に、子宮口に密着した亀頭にびゅるびゅると精液を吐きかけられた。
 彼の精を受ければ達するようになるまで、たっぷり躾られてきた子宮が、あっさり反応して天国を見せてくれる。

 勝手にうごめく秘肉が、精液を噴く才人の肉棒をにゅぐにゅぐと食い締めた。
 アンリエッタは舌をこぼして甘くすすり泣き、全身の毛穴からぷわんと淫気を汗とともに放散させた。



168:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:23:49 dHx9vEdW

 才人の肉棒が脈動を止めると、ようやく硬直がとけ、少年の上にくてりと上体を伏せてぴくぴく痙攣する。

「す、スンマセン……限界だったもので」

「ぅ……ぁぁぁ……ばかぁ……」

 涙声で怨嗟をつぶやいてから、無理やり体を起こそうとする。仕切りなおしするつもりだった。
 が、絶頂の直後で腕に力がうまく入らず、あきらめて体の力をぬいて、くっつけ合った胸から互いの鼓動を聞く。
 これはこれで、気持ちいいのだった。それに、一度膣内で出してしまった才人のものは、徐々にしぼんでいる。回復を待ったほうがよさそうだった。

 肌を重ねて絶頂の余韻にひたりながら、香る蒸気の中でおだやかに汗を流す。
 体感温度とリラックス感に毛細血管が広がり、血流がとくとくと速まっている。
 媚薬の素材に使われることもある花々の香に包まれているうち、すぐに情欲がもどってきて、アンリエッタは熱い息を吐いてもぞもぞと身をくねらせた。

 温まった蜂蜜でほどよいとろみのついた肌が、ぬらぬらすべるのはやはり心地よい。
 ふと、重ねた胸で、少年の乳首も硬くなっていることに気づき、なんとなくそれに指の腹で触れ、くりくり転がしてみる。

「うひゃ」

 すっとんきょうな才人の声があがった。
 目を丸くして彼の顔を至近で見てから、少女はそれをつまんでくいくい引っ張ってみる。

「や、やめろって、姫さま」

 少年の反応を見て、面白そうにアンリエッタは頬をゆるめた。

「殿方も、ここは感じるのですね?」

 力の戻ってきた上体を起こす。
 自分の乳首と少年のそれを重ねて、むにりと乳房をつぶし、またぬるぬると胸同士をこすり合わせる。

「うわ、くっ……!」

 視覚的な効果も大きく、少年は反応した。

「あふ……わたくしの中で、また大きく……」

 嬉しそうな、濡れた声でアンリエッタがつぶやく。
 才人はちょっと複雑な気分である。



169:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:24:40 dHx9vEdW

(今夜はほんとに俺が遊ばれてるなあ……この人すげえ楽しそう。いや、いいんだけどさ)

 肉棒が大きくなった以上、再開するつもりらしく上体を起こして、アンリエッタが腰を少しずつ動かしだした。
 才人の胸板に手をつき、軽く前後に腰をゆすってくる。
 見る間にその表情がとろけていった。

「あふぅぅ……」

 少女は二種類の蜜で濡れそぼった互いの恥毛をからみ合わせるように、時おり前のめりに恥丘のあたりをこすりつけていた。
 肉豆をそうやってくにゅくにゅ刺激しているらしく、かすかにコリコリしたものを才人は感じている。

 そのたびに秘肉が淫らにうごめいて才人の肉棒に奉仕してくるので、気持ちいいといえば気持ちいいのだが、腰の動き自体は決して激しくない。
 先に二度出していなければ、正直じれったいと思っただろう。
 まあ約束だし、姫さまに任せとこう、と才人は床に伸びたままそう考える。

 その目の前で、ふよふよと乳房が重たげに揺れている。蜂蜜と汗でてらてらと乳肉が淫猥にぬらつき、ランタンの赤い光を反射していた。
 興奮にしこりきったその先端からつぅと一滴、蜂蜜が糸をひいて落ちた。

「………………」

 湧き上がってきた衝動をこらえかね、才人は手をのばして、柔らかいその肉をむにっとつかんだ。

「ひぁん! だめ、動いたらだめと……」

「ごめん、これいじらせてもらっていい?」

「……もう」

 そうは言いつつもまんざらでもなさそうに、アンリエッタが右手で乳房を持ち上げ、かがみこんで才人の顔にその先端を近づける。
 少年が肘をついて上体をやや起こし、ピンク色の乳頭に舌を巻きつけてちゅっと吸いあげる。

「う、ぁく……」

 栗色の髪を揺らし、アンリエッタがあえかに震える息をつく。
 きゅっ、にゅる、と不規則に蜜壺が肉棒を締め付けた。
 うつむいたまま薄赤く染まったまぶたを閉じてあえいでいるアンリエッタを見て、才人は(あれ、もしかして)と気がつく。
 吸っていた乳首を、前歯でねっちり甘噛みした。

「あ、なんで、わたくし……いやぁ……」

 狼狽した声とともに、少女の体にさざ波のように細かな震えが広がり、つながった部分がぶるッと揺すられた。
 膣道がきゅう、にゅるりと肉棒にからみついて包みこむようにしごいてくる。
 自分もまたあっさり高まりそうになるのをあわててこらえ、才人はアンリエッタに問いかけた。



170:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:25:38 dHx9vEdW

「また軽くイキました?」

 その問いに、濡れてうるんだ瞳を揺らめかせながら、アンリエッタが顔を伏せてかすかにうなずいた。
 健やかに上気した肌が、ぽうと熱を放っているようだった。

(あー、もうすっかり体が興奮しちゃってるんだろうなあ……
 俺は出してある程度おさまったけど、姫さま続けるほどどんどん気持ちよくなっちゃう人だし)

 でも面白くなりそうなので見ておこう。
 そんな結論に達して、才人は上体を床に戻した。
 しっとりと白肌のきめ細かい、ぬるんと滑る乳肉を両手でゆっくり揉みたててやると、アンリエッタがたまらなそうに眉を寄せて、男にまたがった腰をふたたび動かしだす。
 ぬちゅり、ぬちゅりと音をたてて、熱くとろけた秘肉をまたしも擦り付けだした。
 先ほどよりは速い。

…………………………
………………
……

 石から蒸気が立ちのぼるのは止んでいたが、サウナ室はまだまだじゅうぶんに温度が高く湿気ていた。
 唇と唇の間から漏れる少女の息も、熱く湿っている。

「あむ、……あむ……」

 つながったまま、薔薇色に染めた上体を伏せて才人の口をまた奪いながら、アンリエッタはときおり口を離して、とろとろの甘い声を床や壁の杉材に反響させる。
 すっかり理性を失ったように、しなやかな体を少年の上でくねらせ、最初に比べてじゅうぶん激しいといえるほどに腰をふりたてている。
 その動きがぴたりと止まって、直後にぶるぶると尻からうなじにかけての背が震えだす。

「んんんむ……!」

 体の深奥から灼く官能の火を抑えようとするように、アンリエッタがどこか悲壮に才人の首にかじりついて深く口づけする。
 何度目かの絶頂に達した少女を床から抱きとめながら、才人もそろそろ四発目が来そうだと考える。
 三発目を、先ほど出してしまっていた。
 動きを止めていたアンリエッタが、また何かに追い立てられるように、少年の上に伏せたまま腰をゆるゆる回しだした。

「ひ、姫さま、ちょっと落ち着いたほうが」

「あああ、おかしいっ、とまらないぃ……」

 蜂蜜で滑るまいとするように才人に強くしがみつき、とろけきって夢中で腰を振りながら、アンリエッタは苦しげな声を出した。



171:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:26:20 dHx9vEdW

「ひんんん、おかしいのですっ、何度気をやっても、腰の奥がぁ……」

 情欲がまったく治まってくれない。何度も達しているのに、子宮がそのたびごとに前よりひどくうずいていくようだった。
 原因はたぶん、浅い絶頂にしか達することができないからだった。感じすぎてくると、奥のほうを自分で刺激しようとしても、腰が勝手にびくんと上にはねて逃げるのだ。
 そのくせ動きを止めようとしても、肉の歓楽に焦がれたように少女の腰は動きつづける。

「ああぅ、はやく満足してええ、わたくしのからだぁ……」

 若々しい尻がふりたてられるたびに、どろどろになった秘肉が、雄の精をねだる牝そのものの動きで濃淫に肉棒に奉仕し、じゅぷじゅぷ卑猥な水音をたてている。
 終わりの見えない官能の沼で溺れながら、アンリエッタは苦しい快楽に半ば泣きながら少年にしがみついて腰をうごめかし続けた。

 耳元ですすり泣かれ、姫さま辛そうだなあ、と才人はぼんやり考える。

 サウナ室の壁の丸太と床の板はともに杉。爽やかな匂い。
 それを圧倒するのは、むせかえるほどに濃密な甘さをたたえた、官能的な夜を演出する蒸気の芳香。薔薇やジャスミンの香は媚薬の素材にも使われる。
 赤いランタンの火に淫艶に光る、蜂蜜と汗でしっとりとろみを帯びた少女の裸身。
 少女がそれだけ身につけている真珠のイヤリングと銀細工のネックレスも、ランタンの弱光にきらめいている。

 熱くひたすら甘く、すべてが妖しい官能のために存在するような空間だった。
 幻化の夜のまどろみに、淫魔のつむぐ夢のよう。
 すべてが濃厚すぎて逆に朦朧とさえしてくる。

 救いを求めるような必死さのある口づけを受け、薔薇水の香のするアンリエッタの口を吸いながら、才人は茹だった頭のまま、少女の腰に腕をまわした。
 滑らないようにしっかり細腰をつかみ、肉棒の先が奥の子宮口をちゃんとくじるように下に引きおろす。
 根元まで肉棒が秘部に埋まり、亀頭が子宮を押し上げると、アンリエッタが身を深くわななかせた。

「ぁ、……ぁぁ……うぁぁぁ、うう……」

 勝手に動いて姫さま怒らないかな、と才人はぼーっと考えるが、アンリエッタはむしろ助けとばかりに、震えながらも自分で奥を刺激していく。

「お、押さえててくださいまし……そのまま」

 そう言うと少女は腰を深く沈められたまま、前後にゆすってくる。
 ただ、その動きは弱々しいものだった。少し動かすだけでびくびく尻がはねそうになっている。
 くちくちと淫らな水音がひびき、ほどなくアンリエッタがぎゅーっと才人にしがみついて鳴く。

「ひあ、あく、う、イクぅ……イきますっ」

 達した後、体の力を抜き、突っ伏すようにして完全に体重を少年にあずける。
 唾液を唇からこぼしてあえぎ、早鐘を打つ鼓動を才人に伝えていた。
 ……が、すぐまたこらえかねたように腰がねっとりうごめきだす。
 アンリエッタは子宮のうずきに耐えかねて泣きそうに顔をゆがめた。湯気のように全身から濃い色香というか淫気をたちのぼらせつつ、少年に哀願する。




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