【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合22at EROPARO【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合22 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト250:鋼の錬筋術師 ◆mQKcT9WQPM 07/10/17 18:14:51 lOXzBEsU しかし意外な事に。 ロナの授業は生徒たちに好評を得ていた。 確かに彼の見た目はどう見てもオーガで、声も馬鹿でかく、しかも暑っ苦しいしゃべり方をするので、最初のうちは生徒たちも鬱陶しがっていたが。 「いいかい君たち!人という言葉は、まだ人と言う概念のなかった大昔の『支えあう』という言葉から来ているのだよ!」 とか、 「はっはっは!いくらでもかかってきたまえ!先生は逃げも隠れもしないぞう!」 とか、 「そう、今、君の中を駆け巡っているその感情…それこそが『愛』だよ!」 暑っ苦しい顔から発せられる背筋を猫じゃらしで撫でられるようなむずがゆいセリフは、堅苦しい貴族の世界で生きてきた生徒たちには、えらく刺激的であったのだ。 「先生っ!俺、間違ってたっ!」 「私…私、もう一度頑張ってみる!両親を説得してみせる!」 「これはっ!トリステインのっ、人間のっ、いや、俺の魂だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 生徒たちも感化されまくり、授業中に飛び交う無駄に熱いドラマとセリフ。 「…なんじゃこりゃ」 休み時間を告げる鐘の音が鳴っても、熱血青春ドラマは止まらない。ちょうど今、ちょっとワル気取りの生徒が『優しさってなんだろう?』と諭されているシーンだ。 それを才人は横目に見ながら、教室の反対側の隅で同じように退屈そうにしているルイズを見た。 ルイズとは、タバサの一件以来、話もしていない。ていうか、部屋にも入れてもらえない。 仕方ないので才人はここ数日、タバサの部屋にお世話になっている。 何度かルイズと接触を持とうとはしてみたものの、ルイズは徹底的に無視を決め込んでいた。 今回はどうやら本気で怒っているらしい。今日もルイズに接触するべく、ルイズの選択しているこの授業の終了を待って、教室に潜入したのだが、彼の主人は全く聞く耳を持たなかった。 そんなルイズと、偶然目が合う。 即座に視線を逸らされた。 …どーしたもんかねー。 そんな才人の後ろで、教室のドアが開く。 そこに顔を出したのは、タバサだった。 ちなみに彼女はロナの授業の科目を選択してないため、彼を見るのはこれが初めてであった。 タバサは教壇で繰り広げられる、『俺っ、俺っ、先生みたいな先生になるっ』『ソレは違うぞ!お前はお前だけの道を往け!』『せ、先生ィィィィーっ!』『何も言うな若人よっっ!』とかいう寸劇を、いつものような醒めた目で見ていた。 「お、そっちの授業終わった?」 教室に満ちる汗苦しい雰囲気と、ルイズの視線にいたたまれなくなった才人は、タバサを振り返る。 タバサは教壇で生徒をベアハッグにしている筋肉の塊を杖で指して、才人に尋ねた。 「…なに?アレ」 「…なんか新任の先生らしいぜ?妙にみんなのウケがいいみたいでさ」 才人は正直このノリについていけない。 才人は肩をすくめて、そう応えたのだった。 「…名前は?」 「聞いてどーすんだよ」 「…あんな暑苦しい雰囲気のひとにはあまり近寄りたくないから」 タバサもなるべくならあんなのの授業はごめん蒙りたい、と思っていた。 名前を聞いて、彼の授業をなるべく選択肢から外そう、そう思っていた。 「…たしか、ロナ・アルベルト・シモンズだったかな」 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch