【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合22at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合22 - 暇つぶし2ch1:名無しさん@ピンキー
07/10/09 01:47:34 0o2cwgbt
     _      ここは「ゼロの使い魔」「グリーングリーン」に代表される
    〃 ` ヽ    ヤマグチノボル氏の作品のエロパロを書くスレよ。
    l lf小从} l  / 荒らし、それに反応する輩はあたしの虚無で一発なんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ /  ご・・・ご主人様が好きならSSを書いてみなさい!
  ((/} )犬({つ′  あと、次スレは480KBか、970レスを過ぎたら立ててね。
   / '"/_jl〉` j    立てないとお仕置きだかんね!
.  ヽ_/ノヘ.)~′   分かったら返事するのよっ!犬!

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【グリグリ】ヤマグチノボル総合【ゼロの使い魔】
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まとめサイト ゼロの保管庫wiki
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2:205
07/10/09 01:52:00 TKjJ33zv
>>1乙!
対応の早さに最大限の感謝をば。
で、次スレの続きッス。

3:205
07/10/09 01:53:03 TKjJ33zv
次スレじゃなくて前スレだよorz
まあとにかく投下!

4:平賀さん家へいらっしゃい
07/10/09 01:54:06 TKjJ33zv

 夜の静けさの中、才人と才蔵は近所にある24時間営業のスーパーにやって来た。
 買い物籠を二つ乗せたカートを押しながら、才人はブツブツと文句を吐き出す。

「ったく、帰ってきたばっかだってのに人使いが荒いぜ母ちゃんは」
「いいじゃねえか、お前だって湿っぽいのは嫌だろ」
「そりゃそうだけどさ」

 いまいち納得できないでいる才人の隣で、才蔵はキャベツ片手に首を傾げた。

「なあ才人。お前の友達はこっちの世界の食いもん食えるのか?」
「大丈夫だろ。俺だって、あっちの世界で普通に飯食って暮らしてたんだからよ」
「そか。でもやっぱ納豆とかは苦手だろうなあ」
「まあ、なんかそんな感じはするけど」

 そんな取りとめもない会話を交わしていた才人は、ふと何気なく周囲に目をやった。
 もう夜中ということもあってそれほど多くはないが、スーパーの店内はたくさんの買い物客で賑わっている。
 明るい照明に軽快なBGM、棚に並んだたくさんの品々。
 もうずいぶん見ていなかった光景である。

「ん、どうした?」
「いや」

 才人はむず痒いような感覚を覚えながら首を振った。

「なんかさ、ホントに帰ってきたんだなあって思ってよ。
 おかしいなあ、父ちゃんたちが変人だったって以上に、帰ってきたって方が信じられねえや」
「今度は変人呼ばわりか、オイ」

 才蔵がトマトを買い物籠に放り込みながら苦笑する。
 才人はふとあることを思い出して、父に問いかけた。

「なあ父ちゃん、さっき、母ちゃんは忍者じゃねえって言ってたけど」
「んー、まあ、そうだな」

 才蔵は一応返事をしたが、二つの玉ねぎの内どちらが大きいかを見極める方に神経を注いでいるらしい。
 構わず、才人はさらに問う。

「でも、やっぱりなんか漫画みてえな力持ってんだろ」
「まあな」
「どんなのよ?」
「そうさな」

 才蔵はいやなことでも思い出すように、ゴボウを選びながらうんざりとため息を吐いた。

「少なくとも、俺は素手じゃ母ちゃんには勝てん」
「どういうこった?」
「ルイズさんとかよ、魔法使うんだろ?」
「そうだけど、なんでそんな……って、まさか!」

 才人はごくりと唾を飲み干した。

「母ちゃんも、メイジなのか!?」

 思わぬところでハルケギニアと地球との接点を見つけたかと思いきや、才蔵はあっさりと首を横に振った。

5:平賀さん家へいらっしゃい
07/10/09 01:55:23 TKjJ33zv
「いや、違う。魔法、ではねえんだがな」
「じゃあ何だよ」
「限りなくそれに近い能力だとは言っておくよ。少なくとも、俺よりはよっぽどファンタジーしてると思うぜ、母ちゃんは」
「よく分かんねえ」
「そうだな。何というか、オーガニック的な何か、とでも言っておこうか」
「いや、ますます分かんねえからそれ」
「そうだろうなあ」

 才蔵は苦笑した。

「なに、その内嫌でも分かるさ」

 そう言ってから、ふとどこか遠くを見るような眼差しで、才人を見つめた。

「本当は、お前には一生隠し通すつもりだったんだがな」

 その瞳が深い哀しみを湛えているように見えて、才人は少しどきりとする。

「ま、今更言っても始まらねえけどよ」

 だが、その表情は一瞬だけで、才蔵はすぐに意地悪そうな笑みを浮かべた。

「しっかし、お前も相変わらず抜けてるよなあ」

 何のことか分からず、才人は困惑する。

「何がだよ」
「あのお喋り母ちゃんを、お前の可愛らしいご友人方と一緒にしたら、どうなるかなんて目に見えてるだろうに」

 くくっとかみ殺すように笑いながら、才蔵は食料品が一杯に詰まった買い物籠をレジに載せる。
 その言葉の意味を、才人は帰宅後に嫌というほど思い知ることになった。

 食料品でパンパンになったスーパーのビニール袋を持って、才人と才蔵は帰宅した。
 居間に入ると、異世界の友人達は天華を中心にテーブルを囲んでいるところであった。
 ビニール袋を床に下ろしながら、才人は首を傾げる。

「何やってんの、皆」

 声をかけた段になってようやく才人たちが帰ってきたことに気付いたらしく、友人達は一斉に顔を上げてこちらを見る。
 そして、それぞれに楽しげな、あるいは意地悪げな笑みを浮かべた。

「なんだよお前ら、その顔は」

 嫌な予感を覚える才人に、ルイズがニヤニヤしながら言った。

「サイト。あんた、七つになるまでおねしょが治らなかったんだって?」
「な」

 続いてギーシュが肩を震わせながら言った。

「八つのときには探検に出かけて、沼で溺れかけたそうじゃないか」
「に」
「野良犬に追い掛け回されて、泣き喚きながら逃げ回ったとか」
「う」
「着ぐるみショー、とかいうので、作り物の怪物相手に本気でビビってた、とはね」
「ぐお」
「いやー、懐かしいねえ」

 天華がケラケラ笑った。
 情報の出所はこいつか、と才人は恥ずかしがりながら怒鳴った。

6:平賀さん家へいらっしゃい
07/10/09 01:56:15 TKjJ33zv

「母ちゃん、何俺の恥ずかしい秘密をばらしてんのよ!?」
「いいじゃないの、減るもんでもないし。ほら皆さん、これが遠足のときに勝手に道を外れて迷子になったときの写真でね」

 天華は怒る才人の目の前で、これ見よがしにアルバムを捲っている。
 何でそんな写真が残ってんだと、少々疑問に思わないでもない。

「止めろよぉぉぉぉっ!」

 才人は叫びながら飛び掛ったが、天華は片手でアルバムをつかみ、余裕の動作でヒラヒラ避ける。

「なに恥ずかしがってんの。誰にだって子供の頃はあるじゃないの」
「そりゃそうだけど、そういう問題じゃねえんだよ! それよこせよ、ちくしょう!」

 才人は必死に追いかけるが、どうしても天華に翻弄されてしまう。
 だが天華のほうは息子の手を避けながら、どこか感心した様子である。

「おやおや、しばらく見ない内にずいぶん動きが良くなったみたいじゃないか」
「そりゃ俺だって多少の修羅場を潜りぬけ……って、んなことはどうでもいいから早くそれ渡せよ!」
「いいじゃないの、息子にさらに親しみを持ってもらおうという、母ちゃんの愛情が分かんないのかい、あんたは」
「一生分かりたくねえよ、そんな愛情!」

 その追いかけっこは才人がバテるまで続いたが、結局アルバムを奪取することは出来なかった。

「ちくしょう、なんで捕まえられねえんだ」
「年季が違うよ、年季が」

 ぜぇぜぇ言いながら床に横たわる才人に、天華がからかうような笑い声を降らせてくる。

「じゃ、後は皆さんで楽しんでちょうだいな」

 天華はまたテーブルにアルバムをおくと、張り切った様子でエプロンの紐を結びなおした。

「さ、それじゃあ晩御飯の支度をしましょうかね」
「あ、わたしもお手伝いいたします」
「わたしも」

 台所に向かう天華を、シエスタとティファニアが追いかける。

「あら、ごめんなさいね。それじゃお言葉に甘えちゃおうかしら」
「はい。あまりお役に立てないかもしれませんけど」
「泊めていただくのですし、これぐらいのことは」

 台所から楽しげな声と共に、包丁で食材を刻む音などが聞こえてくる。

「クソッ、本当に母ちゃんも人外なんだなあ」

 ぼやき、嘆息しつつソファに座り直す才人の後ろから、才蔵が顔を突き出した。

「オイ才人」
「なによ父ちゃん」
「今までよく見なかったから気がつかなかったけどよ……あの耳長い子、あり得ないぐらい乳でかくね?」

 父が真剣な顔でそんなこと言うので、才人はますますうんざりした。

「息子にそういう生々しい面見せるのはやめてくれよ父ちゃん」
「いやいや、これは由々しき問題だぜ。でかすぎだよあれは。
 なんつーの、革命? そう、革命という表現が相応しい乳だなあれは」

 真面目くさった顔でうんうんと頷く才蔵の顔に、才人は自分との血の繋がりを感じて切なくなる。

7:平賀さん家へいらっしゃい
07/10/09 01:57:11 TKjJ33zv
 
そんな才人の肩を、誰かが横から叩いた。

「なんだよ……って、コルベール先生。どうしたんスか」

 見ると、コルベールが興奮した面持ちでテーブルの上のアルバムを指差している。

「サイト君。あのシャシンというのは一体どういう原理になっているのかね。
 それと、今君の母上が使っている、スイッチを捻るだけで火がつく装置はどんなマジックアイテムなのか?
  それに我々の頭上で光り輝いているものも、ランプとは到底思えないほど明るいし」

 好奇心に瞳を輝かせ、コルベールは矢継ぎ早に質問してくる。才人は苦笑した。

「マイペースッスね、先生……父ちゃん、悪いけど相手頼むわ」
「あいよ。ささ、先生。あっちの部屋で酒でも飲みながらお話しましょうや」
「ええ、是非ともお願いいたしますぞ」
「でしたら私がお酌いたしますわ」

 艶っぽい微笑を浮かべて近づいてきたキュルケを見て、才蔵が口笛を吹いた。

「やあ、こりゃまたきれいなお嬢さんだな。こちらこそ、向こうでの才人の様子についてじっくり聞きたいところで」

 そのとき台所の方から包丁が飛んできた。才蔵の鼻先をかすめ、軽い音と共に壁に突き刺さる。
 青ざめた才蔵が台所の方を見ると、驚きの表情を浮かべたシエスタとティファニアの間で、天華がにっこりと微笑んでいた。

「父ちゃん? まさか、息子のお友達に不埒な真似しようってんじゃないよね?」
「はははは、まさかそんなこと。信用してくださいよマイハニー。さささ、先生、こちらにどうぞどうぞ」

 才蔵はへこへこしながら慌てて居間の隣の部屋に向かう。
 ミョズニトニルンを撃退したときとは打って変わった情けなさである。

(尻に敷かれてんなあ、父ちゃん)

 才人はまたも変なところで父と自分の血のつながりを自覚して、少々切ない気分になる。
 そんな才人の両肩を、またも二つの手が叩く。

「サイト!」
「君って奴は!」
『実にけしからん!』

 声を揃えてそう言うのは、目を血走らせたギーシュとマリコルヌである。
 才人は二人の勢いに少々引きながら聞いた。

「どうした、いきなり何言い出すんだよお前らは」
「どうしたもこうしたもあるか!」
「さっきのシャシンとやらを見たぞ!」
「君以外にも、たくさんの女の子達が写っているじゃあないか」
「なんてけしからん! 僕にも紹介してください!」

 相変わらず正直な連中である。才人は苦笑して手を振った。

8:平賀さん家へいらっしゃい
07/10/09 01:57:59 TKjJ33zv
「紹介ったって、俺には特別仲のいい女の子なんていなかったよ」
「嘘だっ!」
「そんなこと言って、学院のとき同様モテモテなのに違いない!」
「いや、本当にいなかったって、そんなの」

 これは本当のことである。
 あまりに女の子と縁がなかったために、ネットの出会い系サイトに頼ろうとしていたぐらいなのだから。
 だが、ギーシュとマリコルヌはぎらぎらした目を見合わせて、得物を追い詰めた狩人のように獰猛に笑った。

「ははは、白を切ろうったってそうはいかないよ、君」
「実際、君とずいぶん距離が近い子だっていたじゃないか」
「なに?」

 そんな女の子のことなど記憶にないので、才人は困惑した。

「誰のこと言ってんだ、お前ら」
「とぼけるなよ」
「ほら、たとえばさ、君よりずいぶん小柄な黒髪の」

 才人の脳裏に一人の少女の姿が浮かぶ。
 これはひどい誤解だ、と才人は笑って手を振った。

「ああ、その子なら多分お隣の千夏」

 そこまで言いかけたところで、才人は不意に背筋に悪寒を感じた。
 恐る恐る振り返ってみると、世にも恐ろしい形相を浮かべたルイズが、アルバムを片手に立っていた。

「オイ犬」

 ドスの利いた声。見た目どおり、怒り心頭らしい。

「はい、なんでございましょうご主人様」

 才人は自然とソファの上で正座をしていた。ハルケギニアで培われた悲しい習性である。
 ルイズは震える指を、一枚の写真に突きつけた。

「これについて、何か言い訳することはありますか」

 どれだ、と思って見てみて、才人の顔から血の気が引いた。
 それは、才人が高一のときの、体育祭の写真だった。
 100m走でゴールした後、他の走者が全て走り終わるのをゴール地点で待っているところを写した写真である。
 問題は、そこに写っている才人の顔が向いている方向だった。

「不思議ねえ。わたしには、この、横にいるビッチの余計な脂肪をあんたが凝視しているようにしか見えないんだけど」

 ルイズの言うとおりである。
 才人は、そのとき自分と同じように競技の終了を待っていた姫路さん(同級生。キュルケ並の爆乳)の胸を、
 彼女が気付いていないのをいいことに、思う存分ガン視していたのであった。
 無論気付いていなかったのは姫路さん本人だけで、写真の撮影者たる母や、クラスメイトの坂本にはバレバレだった。
 当時は「やあおはよう視姦レイパー」だのと散々からかわれたものである。

(そんな過去が、まさか今この場で命の危機として立ちふさがろうとは……!)

 才人の背筋を冷たい汗が滑り落ちる。
 とにかくなんとか切り抜けねばと、才人は必死で弁解する。

「落ち着けルイズ。そもそもこれはお前と会うずっと前の話でだな」
「関係あるか!」

 叫びながら、ルイズが懐から杖を取り出す。

9:平賀さん家へいらっしゃい
07/10/09 01:59:05 TKjJ33zv

「ふふ。あんた、そんなにあの部分につく余計な脂肪が好きなんだ。
 あんなもん、邪魔になるだけで何の役にも立たないってのに」
「いや、そんなことは俺にもお前にもわからないはずじゃ」
「あぁ?」
「いえ何でもないです」

 また余計なことを言ってしまったと、才人はなおさら青ざめる。
 ルイズはこめかみをひくつかせながら、かなり無理矢理っぽく微笑んだ。

「分かったわ。あんたのこの悪癖は、どうやら生まれついてのものらしいわね。
 とすれば、わたしは根本からそれを正す必要があると見た」

 恐れおののく才人の前で、ルイズは杖を振り上げる。

「死にさらせこの」
「あら、ルイズさんったらずいぶん元気なのねえ」

 背後からかかったのん気な声に、ルイズは慌てて杖を隠す。

「お、お母様!」
「おや、なんだか新鮮な響きねえ」

 天華がうっとりと頬に片手を添える。

「さ、晩御飯の支度が出来ましたから、皆さんテーブルに座ってくださいな。
 ほら才人、ボケッとしてないで家中から椅子をかき集めて来るんだよ」
「お、おう、分かった!」

 天の助けとばかりに才人が駆け出そうとしたところ、天華がすれ違い様に囁いた。

「あんたもホント、変なとこばっかり父ちゃんに似るね」
「え」
「後でちゃんとフォローしとくんだよ」

 どうやら、何もかもお見通しらしかった。
 そうして、才人が懐かしい自分の部屋から椅子を持って出たら、廊下に小柄な人影が立っていた。

「タバサ。どうした、何かあったか」

 聞くと、彼女はいつもの無表情のまま淡々と言った。

「胸部の脂肪は激しい運動を阻害する。客観的に見て、少ないほど生物的には有利であると思われる」
「なに?」

 意味が分からず聞き返したが、タバサは黙って踵を返し、居間に下りてしまった。

10:平賀さん家へいらっしゃい
07/10/09 01:59:57 TKjJ33zv

 そんなこんなで、その日は騒がしい夜となった。
 予想通りシルフィードが食卓を席巻し、あらゆる料理を思う存分食いつくす。
 才人の母に自分の存在を売り込もうと、ルイズとシエスタがいろんな場面で火花を散らし、結局いつもの口喧嘩に発展していた。
 その横でタバサはさり気なくサイレントの魔法を張り、周辺に騒音が響かないよう配慮して地味にポイントを稼いでいた。
 アンリエッタはその場の喧騒をどこか面白そうに見物しながら一人淑やかに料理を食し、
 その隣ではアニエスが「女王の御前だというのに騒がしすぎやしないか」と言わんばかりに眉をひそめていたが、
 当の女王本人が上機嫌な手前、何も言えずにもどかしそうな様子だった。
 ギーシュとマリコルヌは「うまいうまい」と遠慮なく食事にがっつきつつテレビのアイドルに見惚れ、
 隣のモンモランシーから「あんたたちは馴染みすぎなのよ!」と激しいツッコミを喰らう。
 珍しく酒に酔ったコルベールが才蔵相手に熱弁を振るい、キュルケはここぞとばかりに無防備な彼にしなだれかかった。
 才蔵はコルベールの話を聞きつつ赤ら顔で無闇にうんうん頷いていたが、
 才人の見た感じでは果たして正気を保っていたかどうか怪しいところである。
 そんな喧騒の中、天華はニコニコ笑いながら、ティファニアと共に台所と食卓を往復して、すぐになくなる料理を補充していた。

「いやあ、ずいぶん賑やかだねえ、相棒」
「むしろ賑やかすぎるぜ」

 テーブルに立てかけられたデルフリンガーの声に答えつつ、才人は苦笑した。

「ま、とりあえず、父ちゃんと母ちゃんが皆を受け入れてくれてよかったよ」
「相棒のご両親らしく、些事にはこだわらねえ人たちみてえだからね」
「なんか褒められてる気がしねえな、それ」

 そう言いつつも、とりあえず初日が平穏無事に済みそうな流れに、才人はほっと息を吐いたものである。



 ―終わり。

11:205
07/10/09 02:04:46 TKjJ33zv
いじょ。前のも前ので完結してるし、今回のも今回ので一応完結です。
単に「ハルケギニアの人たちが現代日本にきたら」ってありがちな話を書きたかっただけなんですが、
一応どういう経緯で誰が来てるのか、ぐらいは書かんといかんよなあ、と思ったもので。
次回以降は多分短編連作みたいな形になるかと。

12:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:36:11 I9OGQtDe
>>1
乙!
>>11
205さん一番槍GJです!

13:名無しさん@ピンキー
07/10/09 03:10:12 +d1zxVZR
>>1べっ・・・別に新スレ建てたからって褒めてなんかあげないんだからね!このインポ不能短小早漏極細包茎不潔変態バカ犬!!



でも・・・ありがと・・・


>>11GJ!!!こういう家庭的な雰囲気大好きだ。
これで終わりと聞いてかなり凹んだが、短編で続くと聞いて7万の軍すら殺せそうな力が沸いてきた。
wktkして待ってる。

14:名無しさん@ピンキー
07/10/09 05:32:10 uZOqlmV3
>>1乙~
つ旦

15:名無しさん@ピンキー
07/10/09 08:15:05 smmPSU6T
>>1乙ですー

205氏一番槍乙です
GJでした

16:名無しさん@ピンキー
07/10/09 08:58:28 E3MYfFjT
>>1
Mr.205 is so akihisaful !

17:名無しさん@ピンキー
07/10/09 10:01:00 no0ZavmD
いちもつ

18:名無しさん@ピンキー
07/10/09 10:54:35 8CPQM0gN
>>1

205さんGJ!

>>16
巨乳で姫路ってだけでバカテス連想かよw いや俺もしたけど。

19:名無しさん@ピンキー
07/10/09 12:11:18 F65MQMRH
>>1ご苦労様。


>>11
文の構成力、内容ともに良かった。
まさかこっからエロに持っていくつもりかと思っていたが、エロはさすがに無かったなw
いや、激しくグッジョブ。

20:名無しさん@ピンキー
07/10/09 12:37:24 t8UfwMku
毎度205さんはエロが少ないがそんなのどうでもいいやって
クオリティがすげえ。GJ!

21:名無しさん@ピンキー
07/10/09 12:54:03 ugWD8hSv
>>1
乙でしゅ

>>205
きゅいきゅい、GJなのね!w

たまーに205氏が、「気分転換のために投下してる原作者」に見えるという錯覚がw

22:名無しさん@ピンキー
07/10/09 16:57:03 ZFoI57gb
205氏、GJ!
テファやシエスタは家事が出来る分お姑さんへの受けがよさそうだな~。
そして、今回は未登場ですが、く路地裏でダンボールハウスに住むことになるだろうミョズに(*´д`*)ハァハァ

23:名無しさん@ピンキー
07/10/09 18:21:49 qklN1FCC
胸を病んだ少女に匿われるミョズ

24:名無しさん@ピンキー
07/10/09 18:26:21 OHq60i5U
橋の下で生活しながらたまにビニール袋をかぶったサイトに
コンビニ弁当を与えてもらっちゃうミョズ


25:名無しさん@ピンキー
07/10/09 18:49:34 Nmch8Isk
なんというパロネタの宝庫wwwwwwwwww

26:名無しさん@ピンキー
07/10/09 19:29:48 VqOPeSMU
>>1


205氏GJです。

>>13
なぜか一色ボイスで再生された

27:名無しさん@ピンキー
07/10/09 20:35:32 ZLa7pMHw
散歩すると家から出たルイズがなかなか帰ってこないと思ったら
近くの交番で半泣きになって婦警さんにあやされていました

28:名無しさん@ピンキー
07/10/09 22:38:34 qklN1FCC
地面に猥褻な絵を描いてて捕まったのかw

29: ◆LoUisePksU
07/10/09 23:34:12 cxIzzOtc
次スレ乙です!

早速、サイトが魔法を使えたら 投下!

30:サイトが魔法を使えたら(1/2)
07/10/09 23:35:13 cxIzzOtc
月光に映えるラグドリアン湖の水面(みなも)は、宝石のようにきらきらと光り輝いていた。

「きれいだな・・・」
サイトがつぶやいた。
シルフィは、徐々に高度を下げていき、湖畔の一角へと降り立った。

タバサとサイトの二人はシルフィの背中から降りると波打ち際まで並んで歩いた。
周りは音が夜の闇に吸い込まれてしまったかのように静かだ。
サイトはあの時のことを思い出していた。そう、ルイズの惚れ薬を解くため水の精霊に
会いに行ったときのことを---

「そういや、ここでおまえとやり合ったことあったな」
懐かしいよな。横にいるタバサに語りかけた。
タバサはこくりと頷き、あのときは痛くしてごめんなさい。と小声でつぶやいた。

「あやまんなくていい、タバサにも守るもんあったんだからさ。ケガはモンモンに治して
もらったし、気にすんな。」
サイトは真剣な表情だった。

ケガ---そういえばガリアで幽閉される前、サイトを抹殺しようと氷の槍(シャベリン)を突き立てた。
状況ではサイトがわたしに止めを刺せたはず。だのにわざとはずしてわたしの攻撃をもらってしまったのだ。

「お腹のケガ、大丈夫?」
心配になってサイトに聞いてしまう。
「腹のケガ?ああ、アレ?キズあとは残ってるけどへーき平気」
手を振りながらサイトは答えた。

31:サイトが魔法を使えたら(2/2)
07/10/09 23:36:19 cxIzzOtc
あんなケガを負わせてしまったわたしをサイトは敵地(ガリア)へ乗り込んで助けてくれた。
わたしのイーヴァルディの勇者---光る左手をもち、剣と槍で戦う者。伝説の勇者が今のサイトと重なり合う。
サイトは伝説の使い魔、ガンダールヴ。この二つの伝説はもとはおなじ一人の人物のことだったのだろう。
わたしはどんなときにでもこの勇者のそばにいたい。助けられたあの瞬間からそう心に誓っていた。

タバサは真っ直ぐ水の中へと歩みを進めた。膝まで水につかるところまで来てからくるりとサイトの方に向き直った。

「この湖は、誓いの精霊が棲まう場所。今からあなたに誓いを立てる---」

サイトにそう告げた後、右手を胸にあて、碧眼の瞳を閉じた。
さらに一呼吸おいてから言葉を紡ぎだした。

「わが名は、シャルロット・エレーヌ・オルレアン。水の精霊よ、わが誓いの証人となれ--」

「わたしはこの先、死が二人を分かつまで、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガにこの身とこの心を捧げんことを誓約す--」

気のせいだろうか、サイトには一瞬水面が震えたようにみえた。

誓いの言葉を言い終わったタバサは瞳を開き、サイトへ手を差し伸べた---

32: ◆LoUisePksU
07/10/09 23:37:49 cxIzzOtc
短いけど今日はここまでっす。 ノシ

33:名無しさん@ピンキー
07/10/09 23:44:59 +7DdSAz9

まるで昼ドラにでてきそうな三角関係を見てるみたいだww

34:雪風の誘い
07/10/09 23:50:01 JvrfybVF
 はああぁぁぁぁぁ~……………………。
 朝の魔法学院。その部屋の主であるタバサの口から、今日何度目かわからないため息が飛び出す。
 考えているのは、昨日の大失態。サイトを癒していたところ、自分でもわからぬままにサイトに魔法で攻撃していた。
 何であんなことしたんだろう……。
 よ~く考えてみた結果、原因は自分の欲だとわかった。自制しなきゃならなかったのに、欲が暴走した結果、あんなことになってしまった。
 幸いサイトの怪我はたいしたことなくて、サイトの悲鳴を聞いて駆けつけたルイズにモンモランシーを呼んでもらって、事なきを得た。その後の言い訳は大変だったけど……。
 言い訳の結果、サイトの悲鳴は私が起こした事故のせいということになった。モンモランシーは『タバサが失敗するなんて珍しいわね』と言ってた。個人的には、そっちのほうが助かる。欲が暴走したなんて、恥ずかしすぎて誰にも言えない。
 サイトが怪我をしたのは、事故のせい。私たちの間では、そういうことになった。だったら、事故を起こした張本人である私が謝りにいっても、別に不思議なことじゃない。
 そう考えたのは、三十秒前のこと。気がついたら、私は部屋から出てルイズの部屋に向かって歩いていた。
 事故を起こした張本人の私が、被害者のサイトに謝りにいっても不思議じゃない。そして、謝罪の際にお詫びとして謝罪の品を買いに行くことを提案しても、不思議じゃない。
 ……謝罪の印であって、決してサイトと出かけたいっていうわけじゃない……はず……だけど……。
 その場面を想像すると、どうにも口元が緩んでしまう。
 いけないいけない。自制しなきゃ。また暴走したら大変。
 考えているうちに、ルイズの部屋の前に到着。深呼吸を一つして、気持ちを落ち着かせた後に、ノックをする。
 返事はない。
 もう一度ノック。
 やっぱり返事がない。扉に手をかけると、鍵はかかってなかった。
 何処に行ったんだろう。とりあえず部屋の中を見回すけど、誰もいない。わかりきってることだけど。
 部屋に入って窓から外を眺めても、ルイズとサイトの姿は見えない。いったい、何処にいるんだろう。
「ん? 何してんだ、タバサ?」
 心臓が飛び出るかと思った。
 私の背後―扉のほうから聞こえてきた彼の声。私が慕い、守ると誓った彼がそこにいた。手には、大量の洗濯物の入ったかごを抱えている。
 洗濯してたんだ。だから、部屋にいなかったんだ。
「何か用か?」
「謝りに来た」
 なるべくいつも通りに。淡々とした口調で。サイトに会えたのは嬉しいけど、それは隠して。怪しまれるから。
「謝りにって、あれは事故だったんだろ? その時に俺に謝ってくれたからいいよ」
「駄目。私が納得できない」
 押して押す。サイトはこれに弱い。優しいから。あと、優柔不断だから。
「でもな……」
「だから、お詫びに何かあげたい」
 サイトが困惑した表情を見せる。でも、気にしない。
「それでタバサが納得できるって言うなら……」
「そうしないと納得できない」
 まだ悩んでいるみたいだけど、ここまできたらあと一押し。もう少しで私の勝ち。サイトとのらぶらぶでぇと……じゃなくて、お詫びのお買い物が待ってる。
 でも、いつまで悩むつもりだろう。うんうんと唸るばかりで、サイトは返事をしてくれない。


35:雪風の誘い
07/10/09 23:51:18 JvrfybVF
「……私と行くのが嫌なら、無理に来なくてもいい」
「あ、いや、行くよ!」
 勝った。
「じゃあすぐに用意して」
 心の中で勝利の雄叫びをあげる。でも、やっぱりそれは顔に出さないし、実行しない。いきなり雄叫びなんて上げたら、ただの変な人。
 サイトはあ~、とかう~、とか唸ってたけど、観念したのか洗濯物の入ったかごを床に置いた。
「帰ってきたら何か言われるかもな」
 ため息をついて、サイトは頭を掻いてる。
「これしまったら行くからさ、ちょっと待っててくれよ」
 私は素直に頷いた。早く行きたいけど、サイトにもサイトの仕事があるから、ここは我慢。それにしても、サイトの手際は異常なほどいい。使い魔としての生活が長いからだと思うけど、下手なメイドよりも手際がいいと思う。
 うん、やっぱり手際がいい。仕事の効率がいい。これだったら、どこの貴族の世話も出来ると思う。
『よっと……終わったぞ、タバサ。洗濯物しまうからな』
『……』
『しかしタバサも可愛い下着はいてるよな』
『余計なこと言わなくていい』
「終わったぞ、タバサ」
 その声で、私は強制的に現実に引き戻された。
 いけないいけない。サイトに変な子だって思われちゃう。サイトの仕事ぶりを見て、自分の世話をすることになったらなんてことを妄想するなんて、私はどうかしてる。
「ついてきて」
 サイトの顔を見ないで、私は歩き出した。今サイトの顔を見たら、絶対に頬が緩む自信がある。そんなみっともない顔、サイトには見せたくない。
 前を歩く私の後を、サイトは黙ってついてくる。黙ってるだけで、何も話しかけてこない。私が無口だからかな? だったら、もうちょっと話すようにしたほうがいいかな。サイトともっとお話したいから。
 でも、そう思っても私は何も行動できない。というよりも、話題が思いつかない。
 必死に考えても、思いつくのは本のことばかり。あまり人と話さないで、本ばかり読んできたから、こんなところで影響してくる。
「サイトは本を読まないの?」
 とりあえず聞いてみるけれど、答えはわかってる。
「あっちだとあんまり興味なかったから読まなかったな。こっちの本は読んでみたいな。でも無理だ。文字読めねえもん」
 やっぱり……。サイトはこっちの文字が読めないから、本を読めるはずがない。せめて、サイトが文字を読めたら私のお勧めの本も……。
 ……サイトが文字を読めたら?
「じゃあ、私が文字を教える」
「はい?」
「損はないはず。文字が読めないと、色々不便」
 サイトが悩んでる。嫌なのかな? 私に文字を習うの、嫌なのかな? 私が嫌いだから、習いたくないのかな?
 不安が生まれてくる。不安がどんどん増殖する。その不安に潰されてしまいそう。
 どうしてだろう。サイトに拒否されるのを、私は凄く恐れてる。別にこんなことを断られても、たいしたことないのに。サイトと一緒にいたいからかな。だから、私はこんなに怖いのかな。サイトと、離れたくないから……。
「迷惑じゃないか?」
「迷惑じゃない」
「じゃあ、お願いしようかな」
 その言葉で、私の不安は一気に消えた。その代わり、心の中は歓喜でいっぱいになる。
 こんな単純なことで一喜一憂するなんて、私も結構単純……。でも、それも仕方ない。前から薄々思ってたけど、確信できた。私は、サイトを……。
 塔から外に出て、シルフィードを呼ぶ。呼ぶとすぐに来てくれるあたり、なかなか便利。でも、結構うるさいのが玉に瑕。
 私がシルフィードに乗った後、サイトも続く。その後に私が合図をして、王都に出発。
「でも、何を買うつもりなんだ?」
「サイトが望むものなら何でも」
「そう言われると決めにくいな」
「なら私が決める」
 それだとただのプレゼントみたいになっちゃう。でも、お詫びの品ってそういうものかな。……そうだ、今度サイトに何かプレゼントしようかな。例えば、サイトが剣を持つときに滑らないような何かとか。……今度考えておこう。
「それじゃあ、そうしてくれよ。急には思いつかないからさ」
 コクリと私は頷いた。
 ……お詫びの品物……何にしようかな?
 そう考える私の心はとても弾んでいて……これ以上ないほど、楽しみな気分になっていた。

36:29Q
07/10/09 23:55:10 JvrfybVF
前に投下したのと何故か続いた。
俺が書くとなんでタバサはこうなるのかさっぱりわかりません。
全国各地のタバサファンの方々に刺されないかと毎日不安に思いながら夜を過ごしています。
お詫びの品物とかはまったく思いついてません。
思いついたら書くかも。
とりあえず無い知恵絞って妄想しますー。

37:名無しさん@ピンキー
07/10/10 00:03:31 YSQfBCGk
>>33
ルイズ・タバサ・サイトの「トライアングル」もいーかなぁ
と思いつつ妄想を描いとりますです。

38:名無しさん@ピンキー
07/10/10 00:33:10 cdD1XCuN
>>36
Gj。タバサ可愛えー。ここは職人が己のたぎる妄想をぶつける場所だから気にするなw

39:名無しさん@ピンキー
07/10/10 13:16:22 1+h9Nhei
>>36
お詫びの品物=体だと思ってました。

40:名無しさん@ピンキー
07/10/10 19:09:36 W0UebMrk
サイト「やっぱ女は日本人に限るわ」
シエスタ「ですよねー」


41:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:38:06 qEtN4LoJ
俺のゼロ魔2期はこんなかんじでした
URLリンク(www.nicovideo.jp)
シモンかっこいいよシモン<違

さて、前スレの『紅く萌える季節』続きいきまっす

42:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:38:54 qEtN4LoJ
シルフィードが案内してくれた場所は、険しい山の中腹にある、泉のほとりだった。
その泉は紅く色づいた白い幹の森に囲まれており、そのほとりから山を見上げると、視界一杯に緑と紅葉のモザイク模様が広がる。

「ふぇー…。すげえなー…」

周囲を取り囲む緑と赤と黄色の圧倒的なコントラストに、才人はおもわずため息を漏らす。
それは、隣で同じように景色を見上げるタバサも同じだった。
圧倒的な色彩に言葉を発する事すら忘れて、見入っていた。
…じゃ、おねえさま、がんばるのねー。お邪魔虫は退散なのね!
そのタバサの心に、シルフィードの声が届く。
それと同時に、二人を下ろしてから上空で旋回していたシルフィードが、どこかへ飛んでいってしまう。
あの間抜けな風韻竜にしては珍しく、気を利かせたらしい。
とりあえず、後でボコすのはナシにしておいてあげよう。
タバサはそう思いながら、隣で呆けたように景色を眺める才人に寄り添う。
才人が隣に気配を感じたときには、タバサは才人の腕を取り、軽く才人に体重をかけていた。
才人は一瞬口を開きかけたが、流石に二人きりのこの状況で何かを言うほど空気が読めないわけではない。
そして才人は、もたれかかるタバサの両肩を掴む。
タバサは批判を込めた視線を才人に向ける。しかし、すぐにその顔が笑顔に染まった。
才人が、そのまま自分の前にタバサの小さな身体を持ってきて、そっと後ろから抱き締めたからだ。

「…どうせなら、この方がいいだろ?」

才人の声が、上から降ってくる。
タバサは抱き締める才人の腕を下から優しく抱え、微笑むと、言った。

「…うん」

応えてタバサは、才人の体温を感じながら、さっきより精彩を増した景色に魅入る。
そのまま二人は、同じように秋の景色を楽しんだのだった。

43:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:39:29 qEtN4LoJ
「そろそろ、弁当食べるか」

才人がそう言ったのは、昼には少し遅い時間だった。
かなり長い間景色に見入っていたため、既に日は中天を過ぎていた。
開放されたタバサは少し名残惜しそうにしていたが、すぐに脇に置いてあったバスケットを取る。
この中には、サンドイッチが入っている、はず。
はずの理由は、タバサが準備したわけではないからだ。
タバサは、前回の二の轍を踏まぬよう、弁当のメニューを単純なサンドイッチにした。
具材は調理の必要のない、パンに、スライスしたハムに生野菜、ゆで卵。
しかし、タバサは具材の準備だけしかしていない。
『シルフィも手伝うのねー!』としつこい使い魔に、パンに具材を挟ませる作業をまかせたのである。
そしてシルフィードはサンドイッチの詰まったバスケットを、タバサに渡したのだ。
そして、タバサはバスケットを開ける。
固まる。
蓋を閉める。また開ける。

「…どしたのシャルロット?」

才人の言葉にしかし、バスケットの中身を凝視するタバサは応えない。応えられない。
そのバスケットの中には、信じられない物が詰まっていた。
まずバスケットの両端に、つぶれた大きなロールパンがいくつか押し込まれている。
その間に、スライスされたハムが重なり、野菜が押し込まれ、トドメに丸のままのゆで卵が3つ並ぶ。
…確かに、『パンに挟んでバスケットに入れておいて』とは頼んだが。
やっぱり後でボコす。
決意を新たにし、タバサは才人を振り返る。

「…ごめんなさい」

そして、才人に事情を説明する。

「…あいつのやりそうな事だな…はは」

言って才人は苦笑い。

「でもさ、食えないわけじゃないっしょ?
 そのまま食べればいいじゃん」

確かに、才人の言うとおり。
バスケットの中は惨状だが、個々の食べ物自体は食べられないわけではない。
しかし、タバサは納得しない。
…サイトに、喜んで欲しかったのに。
そして、ちょっと考える。
情報検索開始。検索項目、『男性が喜ぶ食事』。
…該当あり。

『殿方を墜とす四十八のテクニック 第五章第三項・器こそ命』

タバサは例の本に載っていたそのテクニックの詳細を思い出し、少し考える。
でも、サイトだったら。
タバサは決心して、才人に向かって言った。

「ちゃんと形にしなおすから、その辺りを回ってきて」

才人はしょーがねえなあ、変なところで見栄っ張りなんだから、と思ったが。

「分かった。準備できたら呼んでくれよ」

言って、森の中へ歩き出した。

44:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:41:15 qEtN4LoJ
しかし、本当に綺麗な場所だな。
俺は泉の周囲の林を散歩しながら思った。
そこに生えている木は白樺のように白い幹で、紅い葉っぱがひらひらとその間を舞っている。
その色のコントラストがまたこれでもかってくらい綺麗で。
シルフィード、いっつもただフラフラしてるだけじゃねえんだな。
ちょっと見直した。
なんて俺が思っていると、どこからか声が聞こえた。

「…ィト…」

小さく聞こえるこの声はシャルロットだな。
準備できたみたいだなー。
俺は林を出て、泉の周囲に戻る。
対岸の岩の上に、腰掛けているシャルロットの背中が見える。
その脇には、あのバスケット。
俺は泉を迂回して、シャルロットの前に立つ。

「できたの?」
「…うん」

俺の質問に、シャルロットは首を縦に振って応える。
その手には、潰れたパンを伸して作った生地に、野菜とハムと半分になったゆで卵が巻かれたものがあった。
…ぱっと見、ケンタのツイスターみたいなカンジだな。

「はい」

シャルロットはそれを俺の方に突き出す。
俺はそれを受け取り、一口食べる。
…ま、調味料もないんじゃ、こんなもんだろうな。
俺はすごく薄味なソレを食べきる。

「ん。旨かったよ」

ま、まずくないしな。これくらいのお世辞は許容範囲っしょ。
しかし、俺は気付いた。
シャルロットのぶんは?
バスケットの中を見るが、蓋の開いたその中身は空だ。
ていうか、俺もまだ食べたりんのですけど。
俺はその疑問をシャルロットにぶつける。

「なあシャルロット。残りはどしたの?」

ひょっとすると食べちゃったとか?シャルロットけっこう大食いだしな
とか俺が考えてると、シャルロットは。
赤い顔をして、応えた。

「…ぜんぶ、たべてね…」

…ましゃか。
俺の妄想を含んだ予想は的中してしまった。
シャルロットは白いブラウスのボタンを一個一個外していく。

45:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:42:00 qEtN4LoJ
まず、見えたのは白いお腹に張り付いた緑の柔らかい菜っ葉。
その上の、ちょっと膨らんだ胸は、スライスされたハムで隠されている。
そして。
座っていた岩にころん、と寝転がって、広げた脚の間には。
細めに作られた、さっきのツイスターもどきが、シャルロットのアソコに挟んであった。
シャルロットは首を軽く曲げて、真っ赤な顔で俺の方を見つめる。

「…あ、あの、サイト…?」

シャルロットは今にも泣き出しそうな顔で、固まった俺の方を見ている。
…どーいう思考パターンをしてるのか、いっぺん心理テストにかけてみたいのう…。
などと思ったが。
まあ、ここには二人しかいないわけだし。
俺は、シャルロットの寝転がる平たい岩の上に乗り、シャルロットに覆いかぶさる。

「…このへんたいさんめ」

俺はそう言って、シャルロットのおでこをこつん、と右の人差し指でつついた。

「───っ…!」

真っ赤な顔をして、シャルロットは視線を逸らす。やっぱ恥ずかしいらしい。
恥ずかしいならやんなきゃいいんだが、このチビっこは恥ずかしい方がキモチイイへんたいさんだしな。

「じゃあ、遠慮なくイタダキマスよ~」

俺はそう言って、まずおなかの菜っ葉に目をつけた。
俺はシャルロットの真っ白な下腹部に舌を這わせ、そのまま舌で舐め上げて菜っ葉を絡め取る。

「ひゃぁっ!」

シャルロットの身体がびくん!と震え、可愛い声が漏れる。
俺はそのまま菜っ葉を口の中でもぐもぐする。
んー、ちょっとしょっぱいかな。シャルロットの肌の味?
…シャルロット味ドレッシング?

「んー美味美味。んじゃお次は…」

まあ当然、その上でぺったんこのおムネを隠しているハムに目がいくわけで。
俺はそのハムを両手でペロン、と持ち上げた。

「…あっ…」

何かを期待してたんだろう、そんな俺を見てシャルロットが残念そうな視線を向けてくる。
俺はそんなシャルロットを無視して、ハムを口の中に放り込み、もぐもぐごくん、と飲み込む。
シャルロットは俺の方を見ながら、諦めたように軽く息をつく。
…安心するのは早いデスヨ?

「おや、こんな所に可愛いお豆が」
「えっ…」

俺は、迷いなくシャルロットのぴんと立った左のちくびを歯で甘噛みした。

こりっ

「やんっ!」

シャルロットの身体が沿って、俺の頭を下から持ち上げる。

46:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:42:43 qEtN4LoJ
「あれ、もう一個あるなあ」

俺はもう一個余ったシャルロットの桃色の可愛いちくびを、ぷっくり膨らんだ乳輪ごと、きつく摘んだ。

「きひぃっ!」

シャルロットの喉から、痛みとも快感とも取れる声が漏れる。
…かーいいなあもー。
俺はそのまま左のちくびをこりこりと歯の間で転がし、右の乳首を指できゅうきゅう押し潰す。

「ひぃ!や、やめっ…。ちぎれっ…るぅっ…」

シャルロットは俺の頭を押して抵抗してくる。
…んー。やっぱちょっと痛かったかな?

「ごめんごめん。ちょっといじわるだったかな」

俺はシャルロットの胸を開放して、もう一度シャルロットの顔を覗き込む。
シャルロットは真っ赤な顔でガンを飛ばして、無言で抗議してきた。

「でも、ちょっとは気持ちよかったでしょ?」

俺の言葉に。

「…しらない」

真っ赤な顔でぷい、と横を向いてしまうシャルロット。
…くー、こういうところもかーいいなあ。
そして俺は。
いよいよメインディッシュに手を掛ける。
シャルロットのあそこに刺さった、ツイスターもどきに手を掛けた。

「ひ!」

ぬちゃ…。

うを!なんだ今の音!?
軽く持って動かしただけなのにすげ粘り気のある音がしたぞおい!
その音を聞いた俺は、シャルロットの真っ赤な顔を覗き込んで言った。

「…すごい音。やっぱキモチいいんじゃん」
「…ばかぁ…しらないっ…」

言ってシャルロットは、真っ赤な顔を両手で覆ってしまう。
俺は、そのままシャルロットのあそこからツイスターもどきを引き抜く。
目の前に持ってくると、そのツイスターもどきはシャルロットのおつゆで三分の一くらいべとべとになっていた。

「ほら見てみろよシャルロット、すごいべちょべちょ」
「………見ない」

更に真っ赤になって、必死に目を瞑って顔を逸らすシャルロット。
ソレを見て、俺の中のS魂が刺激される。
俺は、べとべとのツイスターもどきの、べとべとになってないほうを持って、おつゆでべとべとのソレをシャルロットの真っ赤に染まったほっぺたにくっつける。

べちょ…。

「や、やだっ!」

シャルロットは俺の下で暴れて抵抗する。

47:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:44:09 qEtN4LoJ
しかし、俺の責めはそんなんじゃ止まらない。

「シャルロットが自分でしたんだろ?」
「…で、でも」

薄目を開け、こっちを恥ずかしそうに見つめるシャルロット。
ま、このへんでカンベンしてやるかな。あとでへんたいさん呼ばわりされるのやだし。
俺は、そのツイスターもどきを。
ぱくん、と口に含んで、一気に食べきった。
…ちょっと、あまじょっぱい?シャルロットのおつゆの味だな、うん。

「…うん、おいしいよシャルロット」
「…サイトのへんたい」

真っ赤な顔で、ちょっと眉を吊り上げて、俺の下からシャルロットがそんな事を言ってくる。
え?ちょっと待?ここでそれっすか?

「いきなりこんなコトしだすシャルロットに言われたくないなぁー?」

もぉキレたもんねー。
言いながら、俺はシャルロットの両膝に手を回し、思い切り上に持ち上げる。
M字の形に、シャルロットの脚が開かれた。
ふんわり桜色に染まったおしりの間で、シャルロットがヨダレをこぼしてぱくぱく言ってる。

「や、やだっ!」

真っ赤な顔のまま、シャルロットは抵抗しようとする。
でも、もー遅いもんねー。
俺はジッパーを降ろして、もう既に限界突破な俺の息子を取り出した。

「じゃ、こっちもいただきまーす♪」
「や、まって!まだっ…!」

んー?こんだけぐっちょぐちょにしておいて今更なにをー。
俺はそのまま、一気にシャルロットを貫いた。

ぐに!

「ひぃ!」

…ん?なんだこりゃ?
俺は違和感を覚えた。
俺のナニは、シャルロットに半分も埋もれないうちに、何かにぶち当たった。
シャルロットの奥じゃない。シャルロットの奥は、こんなにつるつるしてない。
俺は一度、息子を引き抜いて、シャルロットのわれめを顔を近づけて観察してみる。
ひくひくと蠢くその割れ目から、何か白い物が見えている。
…マテヨ、卵ってたしか3個あったよな…。

「…シャルロット…」
「し、しらないっ!」

呆れたような俺の声に、シャルロットは真っ赤な顔でまた顔を逸らす。

48:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:44:45 qEtN4LoJ
…しょうがねえなあ、このチビっこめ。
俺はちょいとぷっくり膨らんだシャルロットの下腹部を、軽く押す。

「…あ、だめ、でちゃう・・・!」

ぬりゅ…。

シャルロットのアソコが苦しそうに、卵をひりだしてくる。
俺は、半分ばかり出てきたソレに、歯を立てる。
それはゆで卵独特の匂いと、あまじょっぱいシャルロットの味がした。
俺はそのまま、その卵を引っこ抜く。

ぬぽっ…ぽん。

「あひ!」

たくさんのねばねばのおつゆのおかげで、卵は簡単に抜けた。
俺はその卵を手にして、シャルロットに見せ付ける。

「こんなにべとべとにしちゃって…。どっちがへんたいさんなんだか」
「…サイトに…」

俺の言葉に、シャルロット真っ赤な顔のまま、応える。

「ん?ナニ?」
「さ、サイトに、美味しく食べて欲しいから…。
 お弁当も、わ、私も…」

目の前の青い髪の少女は、真っ赤な顔で、俺を潤んだ瞳で見つめて、そんな事言ってくる。
くぁーっ!かーいいこといってくれんじゃないのっ!
俺は居ても立っても居られなくなって、もう一度シャルロットに覆いかぶさる。
そして、ちょっと思いついて、こんな事を言ってみる。

「美味しく食べるのは、シャルロットの方だと思うけど?」

シャルロットの目が見開かれ、動きが一瞬、止まる。
…やべ、オヤジすぎた?
しかし、シャルロットはすぐにふんわり笑うと、俺の首に手を回してきた。

「じゃあ」

そう言って、俺を見つめて、続けた。

「サイトをいっぱい、たべさせて…」

そりゃもう、喜んでッッッ!!

49:紅く萌える季節 ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:45:38 qEtN4LoJ
そしてその夜。
シルフィはおねえさまにボコられた。
なんでー!どーしてー!?

「…あのサンドイッチはナニ」

し、しらないのね!おねえさまは『パンで挟んでバスケットに入れて』って言ったのね!
だから言うとーりにしただけなのねー!

「サンドイッチは、こういうの」

言っておねえさまは、手近な紙にさらさらと、『サンドイッチ』の図を描いた。
なるほど。
一口大に切ったパンに、切った野菜とかハムとか挟むのね!
…って。

「『一口大に切って』っておねえさま言わなかったのねー!」
「そのくらいは常識」

ぼこ!

いったーーーい!またぶったぁ!
おばかになったらどーするのねー!もう!
もう怒ったのねー!

「どーせおねえさま、『私をた・べ・て♪』とかするつもりだったんでしょー!
 お弁当のデキとかどーでもいいのねー!サイトとセクロスしたいだけなのねー!」

言ってやった!言ってやったぞ!なのね!
お、真っ赤になってふっるっえってるー♪
逆転満塁ホームランなのねー♪
とか思った瞬間。

どっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!

特大のエア・ハンマーで、シルフィは学院の外までふっとばされちゃいました。まる。
…なんで、こうな…るの…ね…。がくっ…。~fin

50:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/10/10 22:47:21 qEtN4LoJ
以上!オシマイ!
くくく、どうだ!うまいこと読書の秋と食欲の秋を同居させてみたぜ!
…かなり無理のある展開ダケドネ…。

ちょっと修行しなおしてきましゅノシ

51:名無しさん@ピンキー
07/10/10 22:48:17 vPyaIW5y


URLリンク(www.mediafactory.co.jp)

52:名無しさん@ピンキー
07/10/10 22:49:30 RuW3c9Wi
このど変態がぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

GJです!!!

53:名無しさん@ピンキー
07/10/10 22:49:32 1+h9Nhei
もう何スレも前からの疑問がある。

俺がここに来ると、凄まじく高い確率でせんたいが書き込みを始める。
なんだこの因果はwww

54:名無しさん@ピンキー
07/10/10 22:50:12 VIC9dnCe
>>50
リアルタイムGJ!
相変わらず良い仕事してますねえ。

55:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:17:47 fRwUhCZD
>>53
さんをつけろよデコ助野郎!!

56:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:20:45 V80W6rhv
>>53
明日から毎日来てくれ

57:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:21:21 Pu5C1ImC
むしろあんたを心理テストしてみたいわぁぁぁ!!
すごくよかったです

58:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:24:17 JiLyJvbw
タバサSSが連投とな!
世のタバっ子は歓喜しているであろうな。

59:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:36:09 uslPM6t4
>>58
ノシ

感激してむせび泣いてるよ

60:名無しさん@ピンキー
07/10/11 01:23:39 +QlYv94c
>>50
くっ
ルイズ派のこの俺が、せんたいさんのタバサにだけは心が揺るがされる・・・
GJ・・・!

もし出来るなら、次はルイズで書いてくれ

61:名無しさん@ピンキー
07/10/11 03:29:40 oyp7qkHk
へんたいさんのシャル読んで20分が経ちましたが、どうやら顔面の筋肉がニヤニヤで固定されたみたいで戻らなくなった。
責任とってせんたいさんは俺の嫁。異論はry

GJ!!!とりあえず次回作はどんなせんたいさんの妄想力が発揮されるのか楽しみだ。

62:名無しさん@ピンキー
07/10/11 06:24:21 Zgc9rprN
カリン様牝奴隷化ものが読みたいお

63:名無しさん@ピンキー
07/10/11 11:17:10 Kwou4yQs
消えろ熟女好き
ここは無口めがね娘とツンデレ女とビッチとのインモラルとコメディチックがトゥギャザー
のみが支配する空間だ

64:名無しさん@ピンキー
07/10/11 11:33:21 UReeJJaw
ロングビルの、タバサ母の、烈風カリンの良さが解らんか!
熟れた果実こそが正義なのだ!!

65:名無しさん@ピンキー
07/10/11 11:47:22 B95lox5M
>>50
GJ!

ただシルフィストの俺からすれば、せんたいさんにはもっと優しくして欲しい。w
「…と言うわけで、ここに、アホっ竜(こ)組合の設立を宣言するのねー!」(ナニ

66:名無しさん@ピンキー
07/10/11 12:35:38 2358Ho62
すーまーた! すーまーた!

67:名無しさん@ピンキー
07/10/11 12:38:08 2358Ho62
誤爆

68:名無しさん@ピンキー
07/10/11 14:41:53 7AL3B5OK
>>64
マリアンヌ様をお忘れなく!


以前書き捨てた小ネタの姫騎士マリアンヌが保管庫にあって正直ビビッたw
マリアンヌ様の項目を見つけ、熟女スキーが他にもいるのかと光速で開いてみたら、自分の書いたものだった。
何を言っているか分からねーと思うが(ry

69:名無しさん@ピンキー
07/10/11 19:20:30 lKKTM3j4
>>50
「…このへんたいさんめ」

スレ住人達ははそう言って、せんたいさんのおでこをこつん、と右の人差し指でつついた。

70:名無しさん@ピンキー
07/10/11 19:21:32 0jeAQyOb
>>53
 あなたが来るからせんたいさんが活動を始めるのではない……。
 せんたいさんは年がら年中活動してる。

71:名無しさん@ピンキー
07/10/11 21:19:10 vV5cTBrd
>>64
待て待て待て待て、マチルダさんは20代だぞ?熟女か?行き遅れとか言われるのは
中世的世界だから若年結婚が多いからだろ?

72:名無しさん@ピンキー
07/10/11 22:23:32 0E7nIsHb
ミスサウスゴータが熟女ってのには俺も驚いた
オタってちょっと年行くとすぐ年増扱いするよな
ネタ扱いは除いても
ちょっと積極的だとビッチってのと似てるかも

73:名無しさん@ピンキー
07/10/11 22:29:46 UReeJJaw
フーケの立ち位置はきれいなおねえさんだろ・・・
常識的に考えて

74:名無しさん@ピンキー
07/10/11 23:11:12 UAOvoEMf
でもフーケって、某スクエアクラスの誰かのせいでSSのネタにしにくいのがな。
誰か書い(ry

75:名無しさん@ピンキー
07/10/12 00:42:43 d0hj/fa2
フーケってカトレアより若いんだけど

76:名無しさん@ピンキー
07/10/12 01:12:36 JPfzwd6l
ぬ、マジか
じゃぁルイズとカトレアの年の差はいくつだ…?それなりに離れてることは確かだろうが…
離れてる、といえばエレオノールとルイズの年の差を考える方が
「カリン様頑張るなぁ」って思わせられるけどな

77:名無しさん@ピンキー
07/10/12 01:44:04 X9aYnWJs
エレオノール(27)、カトレア(24)、ルイズ(16)だって。フーケが確か21.22だったか

78:名無しさん@ピンキー
07/10/12 02:09:58 K0MdLJQj
23じゃね

79:名無しさん@ピンキー
07/10/12 06:37:37 nBGPZi4W
カリン様きぼん

80:名無しさん@ピンキー
07/10/12 07:57:49 zjGRwUj2
セクロスの際に女が感じた時に受精すると男、そうでないと女が生まれるらしいが
そう考えるとルイズパパがテク不足なのかそれともママが淫らうわなにをすやめ(ry

81:名無しさん@ピンキー
07/10/12 08:29:31 48mW2YmS
つまり夫が尻に敷かれてると娘が出来やすいとな

82:名無しさん@ピンキー
07/10/12 11:28:45 c386NvfX
有名な話しだな。

トリステイン魔法学校は、パッと見女が多いような気がするんだが、あの世代の親たちはテク不足だったりするんだろうかw


83:名無しさん@ピンキー
07/10/12 11:39:03 cf3yXszF
フーケ、もといマチルダ姉さんは23だあよ?(2巻160頁)
俺の脳内では人態シルフィと同程度の巨きさで、おぱんちゅは白が好み。(ダマレ
意外に乙女なマチルダ(=フーケ)SSが読んでみたいお。w

84:名無しさん@ピンキー
07/10/12 14:27:57 DBq4Jfvf
テファ×マチルダの百合でよろ

85:名無しさん@ピンキー
07/10/12 14:52:05 pTw+yBoG
ここはふたなりとかおk?

86:名無しさん@ピンキー
07/10/12 15:07:35 JPfzwd6l
投下前に示しておけばいいんじゃないか?
苦手な人はスルーすればいいわけだし

87:名無しさん@ピンキー
07/10/12 15:08:08 JPfzwd6l
連レスすまんが、>>77

88:名無しさん@ピンキー
07/10/12 18:15:29 qs5mOe8w
そいやこの世界、処女税ってあんのかね?
あったら貴族はウハウハ・・・でもないか、不細工に体で払われてもいやだしw


89:ハルケギニアに福祉の概念があるかどうかは知らないけど
07/10/12 18:35:34 i2TnILM6

 お忍びで城下の様子を見て回っていたアンリエッタは、体の不自由な者に対する配慮があまり上等でないことに気がついた。

「すぐに改善するよう各所に通達しなさい」
「はっ、了解しました」

 こうしてトリスタニアの各ギルドは、あれこれと工夫して、体の不自由な者に対する配慮を強化することとなった。
 トリスタニアの街路を走る乗り合い馬車のギルドも、体の不自由な者がいつでも座れるように優先席を設けることとなった。

 そして迎えたサービス初日。
 まずやってきたのはワルドである。

「お客様、こちらのお席へどうぞ」

 御者はワルドの義手を見ながら愛想よく言った。

 次にやってきたのはメンヌヴィルである。

「お客様、こちらのお席へどうぞ」

 御者はメンヌヴィルの目を見ながら愛想よく言った。

 次にやってきたのはルイズである。

「お客様、こちらのお席へどうぞ」

 御者はルイズの胸を見ながら愛想よく言った。

 馬車は木っ端微塵になった。

90:名無しさん@ピンキー
07/10/12 18:46:49 ixbDO9Ti
>>89
それなんてドリフww

91:名無しさん@ピンキー
07/10/12 19:49:51 1eZrkqYG
>>89
ワルドとメンヌヴィルはともかくルイズは違うだろww
ルイズの場合は体の一部分がとても貧しいだけで機能の方は大丈夫だろww
ともかくGJ!

92:名無しさん@ピンキー
07/10/12 20:05:57 c386NvfX
>>89
アメリカンな匂いがw
しかし、これは上手いな。
おもしろかった。

流行るかもしれんwww

93:名無しさん@ピンキー
07/10/12 20:58:41 eMmKHxz6
>>89
馬鹿を言うな、ルイズの胸は完成形で完全体だっ!!

94:名無しさん@ピンキー
07/10/12 21:07:17 10vkGjBj
その通り!
完全にして完成!つまりはそれ以上一マイクロたりとも成長し……おや?背後から爆発魔法が…?

95:犬竜的日常~デリカシー編~
07/10/12 21:38:02 i2TnILM6

 ある日、かっぽかっぽと馬で歩いていたギーシュは、向こうからふてくされた顔の才人がやってくるのに気がついた。
「やあサイト、辛気臭い顔をしてどうしたんだね」
「おうギーシュ、聞いてくれよ、ルイズの奴がよぉ」
 聞くところによると、いつも通り洗濯を済ませて部屋に戻ったら、ちょうどルイズが着替え中だったのだとか。
 悲しい男の本能、思わず凝視してしまったら、顔を真っ赤にしたルイズが鞭の雨を降らせてきた訳で。
「『あんたにはデリカシーってものがないの!? ノックぐらいしなさい、このバカ犬!』とか言いやがってよ」
「はははは、それは君、タイミングが悪かったというやつだね」
「最初の頃は俺の前で平気で着替えしてたくせに……」
「男として意識されている証拠じゃあないか。いいことだよ、いいこと」
「そうかね……っつーか、デリカシーがどうのって言うぐらいだったら、着替えのときぐらい鍵かけろっつーの」
「まあ、僕からすればどっちもどっちというところかなあ」
 などと道端で雑談を始めたものだから、ギーシュが乗っている馬はこれ幸いとばかりにくつろぎ始めた。
 草をはみはみ尻をフリフリ、挙句の果てには
「うわ、ギーシュ、この馬クソしてんぞ!?」
「ん、そうだね。ははは、これは臭い」
「笑ってる場合かよ、オイ。このクソどう始末すんだよ」
「別に、放っておけばいいんじゃないのかね。肥やしというやつだよ」
「こんなところで何を肥やすってんだ、ったく。俺は絶対こういうマナーの悪い真似はしねえぞ」
「ほう。具体的にはどうするんだね」
「今度から、馬とかに乗るときはいつも袋とシャベルを持ち歩くことにする。犬の散歩のようにな。絶対道端にクソは残さねえ」
「馬の糞は尋常な量じゃないが」
「それでもやる」
「変なところで真面目だね、君も」

 で、数日後。
「あ、サイト、サイト!」
「おおシルフィード、今日も元気だなあ」
「うん、シルフィいつも元気なのよ。ねえねえサイト、今日もシルフィと一緒にお出かけするのね」
「おういいぞ、また遠くまで連れてってくれよ」
「わーい、お出かけお出かけ……? サイト、その手に持ってる袋とシャベルはなぁに?」
「ああこれか? これはな」

「で、どうしてまたボロボロになって飛んできたんだね君は」
「……『サイトのバカァッ! デリカシーなさすぎなのね!』って蹴り飛ばされた……」
「……本当に難儀な男だね、君も」

96:205
07/10/12 21:39:46 i2TnILM6
>>92
多分シルフィードは頭、マリコルヌは股間を見られると思われます。

97:名無しさん@ピンキー
07/10/12 23:02:21 1eZrkqYG
>>96
なんつー酷くて下品なSSだww
GJ!!

98:名無しさん@ピンキー
07/10/13 00:47:03 vSiAoGDP
きゅいきゅいに男として意識されてるサイトに嫉妬。
あれ、この場合は雄か?
とにかくGJなんだぜwwwww

99:名無しさん@ピンキー
07/10/13 01:17:57 c3NgOnH4
シルフィ可愛ええなぁ。

100:名無しさん@ピンキー
07/10/13 01:19:40 DisbNw7g
新機軸だなw

良いなこれ。

101:名無しさん@ピンキー
07/10/13 07:46:57 NOHEY3Rr
可愛いおにゃにょこはうん○なんてしない!!!
それはシルフィも同じだ!!!



はいはい幻想ですよ~知ってた知ってたぁ~

102:名無しさん@ピンキー
07/10/13 08:51:55 sHE+FOf/
逆に考えるんだ。むしろすればいいんじゃない?って思うんだ。

103:名無しさん@ピンキー
07/10/13 09:18:14 SWAHZrm4
<<89さんに追加シタス

「お客様、こちらのお席へどうぞ」

 御者はコルベールの頭を見ながら愛想よく言った。



104:名無しさん@ピンキー
07/10/13 09:21:44 M5vPU2Nq
<<あぁっ、>>103が消し炭にッ!?>>

105:名無しさん@ピンキー
07/10/13 09:28:05 dGgUsggH
>>89>>103もGJw

106:名無しさん@ピンキー
07/10/13 10:49:44 5Q4PDDLG
「お客様、こちらのお席へどうぞ」

 御者はティファニアの桃りんごを見ながら愛想よく言った。

107:名無しさん@ピンキー
07/10/13 11:54:59 x47Ottpx
あれ?>>106になんか投下があったような気がしたんだが……。
なんだっけ?

108:名無しさん@ピンキー
07/10/13 13:15:48 kEOc1qAP
アメリカンが流行ってるん?w


109:名無しさん@ピンキー
07/10/13 13:23:59 5Q4PDDLG
>>107
気のせいだろw

110:名無しさん@ピンキー
07/10/13 13:35:06 FH6tUd3Q
>108
きっと蛇文字さんがハルケギニアでお店出したんだろ

111:名無しさん@ピンキー
07/10/13 13:55:43 D/hQghmK
トリステインの女はルーザー(負け犬)と申したか

112:名無しさん@ピンキー
07/10/13 17:22:35 AhikuVlW
次にやってきたのは才人である。

「お客様…こちらのお席へどうぞ」

御者は才人を見て気の毒そうに言った。


「スミマセン。テヲ、カシテ、クレマセンカ?」

ズタボロの才人は、御者の助けを借りて、やっとのことで席に這い上がった。

113:名無しさん@ピンキー
07/10/13 17:37:11 x47Ottpx
>>112
そしてサイトは王宮へと強制的に連れていかれた、というわけですなww

114:名無しさん@ピンキー
07/10/13 19:42:03 h4TKDtyr
そして、姫様と…



115:名無しさん@ピンキー
07/10/13 21:18:36 blUN00P9
鶏骨「残念、それは私のお稲荷さんだ」」

116:名無しさん@ピンキー
07/10/13 21:59:26 j5+bzWLs
>80
全くギーシュパパを見習って欲しいもんだな

117:名無しさん@ピンキー
07/10/13 22:35:51 7HbGegWF
お前ら濃いなぁ

118:犬竜的日常~お買い物編~
07/10/13 22:39:56 8TP098i2

「お姉さまお姉さま!」
「うるさい」
「いきなりそれはひどいわ! シルフィ、今日はお姉さまにお説教しようと思ってるのよ」
「何が」
「お姉さまったら、サイトを誘惑する姿勢があまりにも弱すぎます!
 このままじゃ、あの貧乳貴族や淫乱メイドにサイトを取られちゃうのよ」
「別にいい。彼に対する気持ちは、そういう次元のものじゃない」
「んまっ。女の子らしからぬお言葉ですこと」
「実際そうだから」
「今はそうでも、後々恋心に発展するかもしれないのね。
 そのときになって、『あのころもっとたらしこんでればよかった!』と後悔しても遅いんですのよ」
「そんな風にはならない」
「いいえなります。そういう訳だから、今日はシルフィがサイトを誘惑するお手本を見せちゃうのね」
「彼に変なことしないで」
「変なことなんかしません。ちょっと一緒にお買い物して、服でも買ってもらえるように仕向けるだけよ」

「サイト、サイト」
「おおどうしたシルフィード、今日は人間の姿なんだな」
「えへへ、シルフィね、サイトと一緒に町へお出かけしようと思って、張り切ってきたのよ」
「そうなんか。ちょうどいいや、俺もお前に見せたいものがあったんだ」
「え、なに? なんなの?」
「お前にもいろいろと世話になってるからなあ。ずーっと前からさ、お前のために服作ってもらってたんだよ」
「服? シルフィのために?」
「そう。そろそろ出来る頃だから、一緒に見に行こうぜ。
 ……あー、迷惑だったら、別に断ってもらっても構わねえんだが」
「行く行く、行くのね! サイトと一緒にシルフィの服見に行くのね!」
「ははは、ちょっと張り切りすぎだよ。じゃ、行くか。いちいち竜に戻るのも面倒くせえだろうし、馬の後ろに乗れよ」
「うん、分かった」

(……という訳で、シルフィからお姉さまに通信を送るのね)
(……)
(あら、お姉さまったらなんだか不機嫌なのよ)
(そんなことない)
(うそうそ。お姉さま、シルフィに嫉妬してるのね!)
(あんまチョーシくれてっとひき肉にすんぞコラ)
(こわっ!? ごごご、ごめんなさい!)
(ちょっとした冗談)
(……と、とにかく、やっぱり普段の態度が重要なのよ。
 サイトったら、いつものシルフィのセクシーさに参っちゃって、秘密で服なんか作ってくれちゃってたのね。
 お姉さまも常日頃からサイトに対するセクシービームを忘れちゃいけないのよ。
 具体的には地肌が透けて見える素材の服を、こう)
(それはただの変態)
(そう? とにかく、シルフィったら天然の毒婦!
 ほとんど竜の姿でしか会ってないのにいつの間にかサイトを誘惑しちゃうなんて、とっても罪な女。
 ああ、シルフィ、自分の美しさが恐ろしいのよ……)
(ミンチより酷いことになりたくなければ少し黙れ)
(はい)


119:犬竜的日常~お買い物編~
07/10/13 22:41:21 8TP098i2

「……フィード。おい、シルフィード」
「……え? あ、な、なぁに、サイト?」
「何ぼーっとしてんだ。そろそろ町につくぜ?」
「う、うん! それで、どこに行くの?」
「んーと、どこだったかな……そうそう、目抜き通りから少し外れた……あー、アンリ通り、だったかな」
(……ん? そんなところに服屋なんてあったかしら?)

「ほらついた。ここの店だよ」
「……サイト」
「ん? どうした?」
「……シルフィがどうしようもないアホで、今目の前にある景色が歪んで見えているのでなければ……
 ここは、どこからどう見ても鍛冶屋さんとしか思えないのだけど……」
「おう、鍛冶屋だぜ。いやー、いい職人さん見つけてよー。さ、入ろうぜ」
「いらっしゃい。おや、シュヴァリエ・ド・ヒラガ。ようこそいらっしゃいました。例のもの、出来てますよ」
「やあおやっさん、ありがとよ。どこにあんの?」
「こちらですぜ」
「おお、見ろよシルフィ、見事なもんだと思わねーか?」
「……サイト」
「ん、どうした?」
「……シルフィが救いようもないほどのアホで、服という言葉の認識を間違えているのでなければ……
 目の前の壁を占領しているのは、どう見ても布じゃなくて金属の塊にしか見えないのだけど……」
「金属の塊、なんていい方は失礼だぜ。これは鎧という名の芸術品なんだぜ?」
「いや、芸術品なんて言い方されっと耳がこぞばゆくなりまさぁ。
 槌を振るうしか能がねえ男の、一世一代の大仕事ではありましたがね」
「いやいや、謙遜するこたねえよおやっさん。俺が思ってたよりもずっといい出来だ。
 これなら矢玉も鉄砲もなんのそのだな!」
「しかしまあ、聞いたときはたまげましたよ。竜用の鎧を作ってくれ、だなんて」
「おう。知り合いの竜が、いつも荒事こなしてるらしくてよー。
 なのにいつも裸だから、心配になったんだよな。とにかく、ありがとうよおやっさん。
 これならこいつも喜んでくれるはずさ! なあシル」

「……で、どうして君は窓を突き破って僕の部屋に吹っ飛んできたんだね」
「……『サイトのバカァッ! これのどこが服なのねーっ!』って蹴り飛ばされた……」
「……よく分からんが、君もいちいち難儀だね……」

「……なるほど、服というのは比喩表現だったということ」
「ひどいのねひどいのね、サイトったらひどすぎるのね」
「悪気はないはず」
「だからこそなおさら傷ついたの! ブロークンハートなのよ!
 アホなのね、サイトはアホに違いないのね!」
「……じゃ、その鎧、着ないの?」
「うー……折角だから、着てあげるのね……でもこんなの可愛くないし……その上重い!」
「飛ぶのに不都合はないから我慢しなさい」
「でもー……」
「そういう風に考えて作ってくれただけ、ありがたいと思う」
「それはそうかもしれないけどー……ホントに重たいし……」
「彼の愛情の重さだと思えばいい」
「こんな鉄臭い愛情はイヤーッ!」

 とか言いつつその後ちゃんと鎧を着こんで行動するようになったりして。

120:名無しさん@ピンキー
07/10/13 22:45:42 kA+P7QEV
>>119
サイトww 無神経もここに極まれりww
GJ!

121:名無しさん@ピンキー
07/10/13 22:55:53 bS6nSP/w
GJ!
しっかし、205氏は若いお姉さんより竜萌えを極めんとする兵だな!!(褒め言葉w

122:>>119 GJ!
07/10/13 23:01:08 D/hQghmK
あっ、あッ、す、すごぉい……ふ、ふっとい>>117・・が…わ、わたしの中で暴れて…あんッ…
んっ…んぅ…あ、あっあっ…奥の方も掻き混ぜられてぇ……んッ!
あッ!な、中はダメェ!中はだめなのぉ!な、中で…んッ…い、今濃いのが出されたらぁ…
あ…な、な中でおおきくなってるぅ!>>117のチンチンが膨らんでるのぉ!でちゃう!?だしちゃうのぉ!?
だ、ダメ犬の分際でご主人様に種付けしちゃうの!?
に、妊娠しちゃう!わ、わたし!馬鹿犬のチンポで妊娠しちゃうのぉおおおおおお!!!

チュンチュン

>>1、117ァ~ッ!!き、昨日はよ、よくも…ば、馬鹿犬分際でヴァ、ヴァヴァヴァリエール家ぉのさ、三女である私をき、傷者にするなんてぇ!
あ、アンタにせ、せせせ責任と、とって貰うんだから!か、覚悟してなさいよ!

123:名無しさん@ピンキー
07/10/14 00:36:56 tN6MrrJr
>>119
もっとシルフィにセクハラをっw

124:名無しさん@ピンキー
07/10/14 02:54:05 FP4d8dQb
>>122
てっきり>>119が相手なのかと思ったら>>117で吹いたw

そして>>117は確実にあそこの住人、本当にありが(ry

125:桃色Sisters
07/10/14 16:30:20 8uY8TUOA

ハルケギニアからついに元の世界に戻ってきた才人。
しかし、彼には心残りになっていることがあった。
ハルケギニアの地を去る時、その場にルイズの姿がなかったのだ。

彼の地で苦楽を共にしてきたご主人さま。一緒に過ごしていくうちに
主人と使い魔という関係からお互い惹かれあった女の子と男の子が辿りつく関係になっていた。
トリスティンで近衛騎士という身分を与えられ、数々の戦いの中彼女と二人でお互いを護りあってきた。
彼女の実家。ラ・ヴァリエール家の当主からも一応二人の仲を認めてもらうに至っていた。

彼女には耐え切れないことだったのかもしれない。永遠の別れになってしまうかもしれないことだったのだから。
彼女は多分大泣きしたに違いない。でもそれが才人の決心を鈍らせる--ことにつながると慮った結果、
ルイズは自分の想いを抑え込んで立ち会わなかった。そう才人は感じていた。

∽ ∽ ∽ ∽ ∽

久々の自分の部屋--3年という月日を感じさせないくらい何も変わっていなかった。才人が不在の間も
彼の母親は毎日掃除をしてくれていたのだろう。綿ボコリひとつすら見当たらない。
懐かしむかのように才人は自分のベットに触れ、そしてゆっくりと横たわった。
瞳を閉じてみた。いつものベットの匂い。干したてのような太陽の匂いが才人の鼻をくすぐった。
帰って来れたんだ----安堵のため息と共に言葉が漏れた。
あいつ、どうしてるかな・・・異世界に置いてきてしまった恋人のことを思い遣る。
ルイズ----愛しいその名を紡ぎ出し・・・・才人は夢の世界へ旅立った。

∽ ∽ ∽ ∽ ∽

ハルケギニアの面々が出てくる夢から才人は引き戻された--母親が部屋に入ってきたのだった。
「才人!?」
突然の息子の帰還に驚きを隠せずに母はその場に立ち尽くした。
久しぶりの母子の対面に才人も照れを隠せず頭を垂れた。
「・・・た、だたいま。かあさん。」
息子の変わらない声に母は満面の笑みを浮かべて彼のそばに歩み寄った。
「良かったわ。元気そうね・・・本当に良かった・・・」
そういいながら、才人の頭を包み込むように抱き寄せた。
「心配かけて、ごめん。」
才人の頬を暖かいものが伝っていった。
母は才人の頭をくしゃくしゃと撫でて言った。
「あの子も首長くして待ってたのよ。早く顔見せてやんなさい。」
才人は首をかしげた。両親の他に俺を待っているヤツなんていたのか?
「あの子?ってダレだっけ??」
才人の問いかけに母は口を開けて驚いていた。
「何言ってんのよ、この子は・・・あなたの可愛い妹でしょう?」
「えええええええ!!?」
想定外の母の言葉に才人は絶叫した。

∽ ∽ ∽ ∽ ∽

「ルイズちゃん、お兄ちゃん戻ってきてるわよー」
「おかーさん。ほんとー!?」
パタパタパタ--元気良く階段を駆け上がってくる音が聞こえた。
「るるるルイズ?!」
才人は目の前に現れた桃色髪を後ろに束ねた少女に愕然とした。

126: ◆LoUisePksU
07/10/14 16:30:59 8uY8TUOA
今回は趣向を変えてみた。
続きは後日。ノシ

127:名無しさん@ピンキー
07/10/14 16:46:22 tN6MrrJr
>>126
妹かぁ。続きマダ~w

128:名無しさん@ピンキー
07/10/14 17:32:14 RjuEzBeQ
>>126 GJ!! 続きが楽しみです。

129:名無しさん@ピンキー
07/10/14 17:56:59 3luM1mtq
>>126
続きwktk。

130:明日 (1)
07/10/14 18:12:50 rxDwfIgI
いつも通り家を出る俺に、お袋が声をかけた

「才人、今日は鍋だからね、早く帰ってきなさいよ」
お袋はいつも今日の献立を教えてくれる
最近は学校の連中と一緒に晩飯を食べることもあって、家で夕飯を食べる事は減ったが、それでも教えてくれる

俺はいつも通り「う、あ~、・・・うん」と気の無い返事をする、きっと明日もそうなんだろう

親父は朝食を前に新聞を広げながら、「VAIOの修理、今日上がるんだってな」と言う

俺はいつも通り、「うん、たぶん」と曖昧な返事をする
親父は新聞を読みながら「請求書はウチに回しとけ、あれはワシも使う」
俺がパソコンを使うことに反対してた親父、こんなこと言うのは初めてだった、礼を言うべきか、明日言おうと思った


教室

クラスの悪友が話しかけてくる
「今日ヤマギワ行くんだって?じゃあminoriとぱれっととま~まれぇどのパンフ貰ってきてくれ」
「エロゲは買わねーよ、俺は出会い系に登録するんだ、生身の女デビューだぜ」
この野郎とのいつものやりとり、明日もこんなバカ話をすると思うとうんざりした、うんざりして笑えてくる


今まであまり話したことのない女のクラスメイトが俺に近づいてきた
「平賀君、剣道部の入部、先生に問い合わせたんだって?、嬉しいよ・・・ぶ、部員が増えるのはいいことだし!
黒く短い髪、いい匂い、小学生の時から同じクラスのそのコは上目遣いで、目線を逸らしながら話しかける
「でも・・・剣道に興味あるなら、その、ウチの道場で習っても、お爺ちゃん喜ぶし・・・あ、あたしが教えてあげても・・・」

きまぐれで顧問の先生に聞いた剣道部の話がこんなことになるなんて、明日はこっちから話しかけようと思った










                  あれ?こいつらの名前、何だっけ?


131:明日 (2)
07/10/14 18:14:05 rxDwfIgI
その時はやってきた

空から何かが降ってきた

魔方陣

ピンク色の魔方陣が空から落ちてきて、俺のクラスメイトも両親も、何もかもを押しつぶしてしまった
俺は全部潰れてしまった人たちを見て、名前を思い出せなかった自分のせいだと思った



大切なことを明日に先送りした自分のせいだと思い、自分を責めた


俺には理解できない文字や図案が描かれた魔方陣はなにもかも奪われた俺をあざ笑い、俺の上にのしかかってきた

俺を潰そうとした


ピンク色の何かに押しつぶされながら、俺は自分にはもう明日が来ないことをぼんやりと思った




ピンク色は俺を押しつぶしながら耐えがたい嫌悪感を催す音を発する




         「サイト!起きなさい!使い魔が主人をさし置いていつまで寝てるの?」



俺は夢から覚めた、見上げると寝巻きのネグリジェ姿のルイズの姿が像を結んでくる



俺の父と母、俺のクラスメイトの名前をもう一度思い出そうとしたが、俺はすぐに諦めた



            「わかった、起きるよ、ルイズ」


132:明日 (3)
07/10/14 18:15:01 rxDwfIgI
藁束から体を起こした俺は、目の前に仁王立ちになって俺の頭を踏んでいたルイズの肩をちょっと突いた
ちっぽけな体がくるりと回って藁束の上に転がる、仰向けに倒れたルイズが俺を見上げた
鳶色の瞳に映るのは恐怖、怒り、俺はルイズの目が宿すほんのちょっとの性的な期待の色を見た時
俺の体で何かが燃えた、幼稚園の頃、玩具を取り上げた上級生に飛びかかって噛みついた時に感じた炎


ルイズが転がる藁束の隣には、立派な装丁の本が詰まった分厚い書棚があった、数百kgはありそうだ


俺は

本棚に

手をかけ




俺の明日は、ピンク色に押しつぶされた



                                  (完)

133:名無しさん@ピンキー
07/10/14 19:53:05 RjuEzBeQ
>>130-132 GJ!!続きがあることを望む

>黒く短い髪、いい匂い、小学生の時から同じクラスのそのコ
kwsk

134:名無しさん@ピンキー
07/10/14 21:10:20 eLdaOq1F
エロではないが、こういうありえそうな話し、世界観は物凄く好きだ。
おもしろかった。

135:名無しさん@ピンキー
07/10/14 23:11:18 4K4vNrlx
ひさびさだな・・・・ルイズもの

136:fell
07/10/15 00:47:56 E2OBLrRI
投下します
おまけに前のと雰囲気逆です・・・超あまいです

137:名無しさん@ピンキー
07/10/15 00:52:52 UKMTsoG3
カモン!
甘いのは大好きだぜ!

138:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:17:35 SDCc5XAO
な…なぜ投下しない…
もう30分なんだぜ…明日も早いのに寝ずに待ってるんだぜ…ちくしょおおおおおおおおおお

139:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:18:20 q374C6v3
どうした、>>136!?
俺はいつまで裸で待機すればいい――ッ!!!!

140:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:18:22 pKTtUacn
書きながら投下するつもりなんじゃね?

141:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:20:02 EL36371o
>>136
書きながら投下しようとしてるならやめてくれぇぇぇぇ
全裸でいる俺らが風邪ひくし明日起きられねぇぇぇぇ

142:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:22:02 Z/ZV8PZR
もうガマンできん!
      シュッ
 (;´Д`)
 Σ⊂彡_,,..i'"':
     |\`、: i'、
     \\`_',..-i
       \|_,..-┘

  (;´ω`)ムシャムシャ
  つi'"':
   `、:_i'


  ( ゚ω゚ )
  つi'"':
   `、:_i'


143:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:23:07 JxqeWnEO
こっちを見るんじゃぁない

144:名無しさん@ピンキー
07/10/15 01:26:58 czZc2bDu
規制に引っかかったか作品に不具合が見つかったんじゃね?
この作者さんは以前はきちんと投下してたし。

145:名無しさん@ピンキー
07/10/15 02:59:54 dHx9vEdW
まもなく書き終わるんだが、これは投下していいのかな?


146:名無しさん@ピンキー
07/10/15 03:02:04 PUapnov/
相変わらず絶えない投下ラッシュに感動。
書き手の方々、毎度GJ。

そして、桃色シスター『ズ』が気になって眠れない俺

147:名無しさん@ピンキー
07/10/15 03:45:11 9hJjjQan
>>145いいと思う。
予告して投下しなかったんだから、確実に投下できる人からするべきだし。

てなわけでカモーン

148:名無しさん@ピンキー
07/10/15 04:38:40 6QsHc/nr
URLリンク(ranobe.com)
いつぞや注文されてた高画質なウェディングルイズ
偶然発見できた

149:ボルボX
07/10/15 06:02:24 dHx9vEdW
>>136 スミマセン、先に投下しますよ。

温泉を指すスパという万国語の発祥は、ベルギーのスパって温泉町。
トリステインがベネルクス三国をモデルにしてるならということで、温泉を題材にしてみようかと。けっきょく石を使った北欧風の蒸気サウナになりましたが。日本でも今やけっこうあるようです。
前スレでローションネタ提供してくれた人に感謝。……でも期待してくれたエロとは違うかと。


150:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:03:54 dHx9vEdW
 アンリエッタが、王都からそう遠くない土地の行事に、泊りがけで出席している。
 内容は延々続く式典への出席と講演くらいだったが、このような仕事が以外に多いのだった。
 才人はアニエスに命じられ、護衛として同行していた。
 昔より王家とのしがらみが増えてしまっている身としては、断ることは難しかった。そもそもルイズも出席するのである、断る理由が無い。
 なにより、アンリエッタを護衛すること自体はやぶさかではない。

 ただちょっと不安材料があった。

(前回のやっぱ怒ってそうだよなあ)

 この前に会ったときの話である。
 猫耳つけさせて首輪をはめ、鎖でつないでにゃーにゃー鳴かせ、マジ泣きされた。そのあとで翌日起き上がれなくなるほどヤってしまった。
 怒らないわけがないと思う。

 そういうわけで式典の後、晩餐会も終わった夜、泊まっていた宿から女王に呼び出されたとき、正直言って「あ、ヤベエ」と直感した次第である。
 ちなみに呼び出しを持ってきたのはルイズで、アンリエッタと何を話したのか、不吉な声でぼそりと「さっさと行けこの犬」と許可を出した。

「あっちは月に三、四回だもの……ふふふ、わたし耐えてみせるわこの程度……でもそういう取り決めとはいえ旅先でなんてちょっと節操ないというか
姫さまったらふふふふふ最近なんだか大胆というかはしたないというかご自分で思わないのかしらねおい犬そこらへん当事者としてはどう思うのよああん?
 そうか嬉しいのかシッポふってんのか貴様そんなに高貴が好きか上等だわね犬畜生いやいや犬と女王ってソレ本来ありえないから調子に乗るとロマリアの私刑風に壁に塗りこむわよ」

 危ない目でぶつぶつつぶやきだしたルイズ。使い魔をアンリエッタに「貸し出す」ときはいつもこんな調子である。
 なんだか本気で命が危なくなりそうなので、こそこそと才人は出て行った。

 夜。北の国トリステインの少し寒い季節。郊外にのどかな田園ひろがる田舎町。
 アンリエッタの滞在にあてられたヴィラは、当然のように土地でもっとも豪華なものだった。
 女王は、トリスタニアの自身の王宮では贅沢を遠ざける生活だが、他所へ招かれたときの心づくしのもてなしまでは退けていない。

 ヴィラの周囲を固める銃士隊員を、一時的にさがらせて出迎えたアニエスに頭をさげる。
 才人を見てアニエスがため息をついた。

「……まあ、陛下の望みだし、あのかたも年頃の少女だし、他人がこういうことに口を出すのは野暮の極みだし、人目につきさえしなければ、本来わたしとてとやかく言いたくは無いのだ。
 が、貴様」

 瞬間、マジモンの殺気がその両眼に宿った。

「明日の正午には王都に帰る。そのとき陛下がまた立てなかったりしたら今度こそ、剣で尻の穴をもう一つ増やしてやるぞ」



151:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:04:30 dHx9vEdW

 怖え。才人は「い、委細承知しております」と卑屈に頭を下げた。
 その後で、(あれ? 姫さま自身は、怒ってるというわけじゃないのかな)と首をかしげる。

 チェス盤模様の大理石の廊下をわたり、アニエスに指示されたように一階の奥の部屋をノックする。入室許可を得る。
 才人は部屋に入り、蜀台に照らされた部屋を見回して首をひねった。
 ヴィラの内部は、玄関から歩いてきた廊下にいたるまで、調度品や壁の飾りは品よく、それなりに金をかけていることがわかるものだった。

 だがこの小さな部屋は、調度品のたぐいがほとんどない。一つずつ小さな椅子と卓があるくらいだ。あと部屋の隅に、藤で編まれたかごがある。
 素朴というか、敷物さえない。廊下と同じ大理石の床が続いている。
 部屋の奥にもうひとつ扉がある。

 アンリエッタは部屋の中央、木で編まれた素朴な椅子に腰かけていたが、才人が入ってくると立ち上がった。
 手にしているクリスタルのゴブレットの中身は酒ではないようだった。蜂蜜を溶かした薔薇水あたりだろうか、馥郁たる香りがただよってくる。

 しかし一見したところ、アンリエッタはどうも微醺をおびているようだった。
 頬をそめて、表情がぽうっとなっている。

「……姫さま、酒入ってる?」

「そうね……少し酔ったかもしれませんわ。サクランボのお酒を薦められたので」

 サクランボを漬けた麦酒がこの地方の名産だ、と地元の名士が行事のパーティーで語っており、才人自身も同席した地元民からさんざん薦められたからたぶんそれだろう。
 良質なワインが流通しているトリステインだが、麦酒の種類だって百以上もあるのだった。
 才人はとりあえず、用件を聞く。

「姫さま、これ何の用」

 その問いに、アンリエッタはすぐには答えなかった。どう言ったものかと考えるように、ゴブレットの薔薇水を揺らしてそれを見ている。

 彼女の服は夜会用の白いドレス、シルクのサテン生地。
 肩や胸元を露出させるデザイン。その素肌の肩には極薄の透けるショールをふわりとまとっている。
 前立てにフリルをあしらったスカート。たっぷりした長い布地。

 ドレスの上半身には、深いV字の切れ込みがあり、大きな胸の谷間を大胆に通って縦長のへそまで見せている。
 その刺激的な切れ込みは、濃ピンクのレースで縁取られている。
 二の腕から先をぴったり覆うのは、白いシルクの長手袋。首飾りには宝石をはめこんだ精緻な銀細工のネックレス、耳には真珠のイヤリング。
 要するにレディの盛装だった。

 才人は考え込んでいるアンリエッタの服装を、ついついじっくり観察してしまう。
 気高くも艶やかという印象。気品と色気のここまでギリギリ絶妙なコラボも珍しい、そんなドレス姿である。
 元からそうだけど今夜はとくに綺麗だよな、といやらしい視線抜きで才人が素直に感嘆できるくらいの麗人っぷりなのだった。



152:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:05:32 dHx9vEdW

(いやらしい気持ちが入ってないとは申しませんがね)

 内心でつぶやいてみる。ルイズやアニエスの態度や、夜に呼び出されたことからしてなんとなく想像がつく。たぶん恒例のアレだろう。
 にへ、と顔をゆるませて期待しながら、アンリエッタの出方を待つ才人だった。
 と、意を決したようにアンリエッタが顔をあげると、ゴブレットを小さな卓に置いた。
 向き直って、ほほえみを浮かべる。才人は背筋がぞくりとした。なんだか今日はいつもと様子が違う。

 酒のせいか美貌にうすく血の色をのぼらせ、とろりとした視線。
 妖艶といえるほどの色気をただよわせながら、アンリエッタの笑みはどこか悪戯っぽいものだった。

「サイト殿、ここはどのような場所と思います?」 
 
 どのような、って……と大理石の室内を再度見わたす。
 何もなさすぎて、ちょっと想像がつかない。

「……わかりません。どういうとこなんですか」

 アンリエッタは横を向いて、どこか上機嫌な様子のまま手を後ろで組んだりしている。鼻歌でも唄いそうな調子で説明した。

「ここは浴室につながる部屋なのです。
 この地方は薬効のある源泉が湧くのですわ。このヴィラはそれを利用しているそうです。サイト殿、お風呂は好きでしょうか?」

 ……それはつまり温泉? 温泉ですか? 嫌いなわけがありません。自分日本人ですから。
 瞬時にこみあげたそんな思いをこめて、才人は深くうなずいた。

「それはよかった。では、その……よければ一緒に」

 わずかに羞恥の入った、銀の鈴を転がすようなアンリエッタの声。才人はくっ、と感涙して上を向き、始祖ブリミルに感謝をささげた。
 温泉、しかも女の子との入浴。なんかすげえ幸せが来た。
 というわけで、すっかり幸福にひたっていた才人は、女王陛下の笑みがいつもの淑やかなものとは少し違うことに、あまり注意を払わなかった。

 開けてみた扉の向こうは、古びた赤煉瓦でできた浴室だった。
 赤い煉瓦は、時代を感じさせる落ちついた色合いだが、不思議と清潔感もある。わざわざ古い建物を解体して、その煉瓦を選り分けて使ったのかもしれない。

 床にはめこまれた真四角の浴槽には、澄んだ湯がたたえられている。壁につき出たパイプからお湯が浴槽にそそぎこみ、あふれた湯は浴槽周りの溝に流れこんで部屋の隅から排出される構造。
 部屋の上の隅にかかったクリスタル製のランタンが、揺れる淡い赤光を投げかけている。中の火は魔法の産物だろうか、消える様子はない。



153:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:06:11 dHx9vEdW

「おお……本格的。あれ?」

 気になることが二つあった。
 ひとつは浴室の向こう側に、また別の扉があること。
 もうひとつは、浴槽からたちのぼる湯気の量である。しゃがんで手をつっこみ、才人は顔をしかめた。

「これ、湯というにはぬるくありませんか?」

「源泉の温度自体は、そう高くないのです」

 いくつかの水差しを持って入ってきたアンリエッタがあっさりうなずき、据え付けられていた大きな柄杓で浴槽の湯をくみ、水差しから何かの液体を注ぎ足した。
 ハイヒールの靴を脱いで、柄杓を手にした彼女は「こちらへ」と言ってもうひとつの扉を開けた。
 とたんに才人の顔に熱波がふきつけた。

 その小さな、赤い光に満ちてどこか暗い部屋は、壁も床も木でできていた。丸太材である。
 クリスタルのランタンは、そちらの部屋でも赤光を放っている。
 さきほどまで火が燃えていたのか、いまだ音をたてている炉があり、その上にはじゅうぶんに熱されたらしき握りこぶしほどの石が、大量に大鍋に入って置かれていた。

 アンリエッタが柄杓の水をその石の上にかけると、たちまちジュウジュウと音をたててすさまじい蒸気がたちのぼった。
 風石を使った風魔法でもかけられているのか、その小さな室内の気流がめぐり、浴室まで熱い蒸気が流れこんでくる。
 蒸気には甘い花のような濃密な香りがついている。かけた水に植物のエッセンスか何かが混ぜてあったのだろう。
 石に水をかける手順を何度か繰り返すと、蒸気が流れ込んできて浴室内まで暖まってきた。

 ここまでくるとさすがに才人の頭にも、理解がおよんでいる。

「蒸し風呂ですか」

「ええ。意外でしたか?」

 たしかにちょっと意外である。才人はこの世界にきてから、蒸し風呂は主に庶民のものだと理解していたので。
 が、よく見るとこの蒸し風呂は一味違う。
 『小さな室内で蒸されて汗を流す』→『出てきて水を浴びる』という基本は同じようだが、こっちは全体的に作りが贅沢なのである。
 丸太製の専用のサウナ室。煉瓦製の浴室にたたえられた汗を流す水は温泉。たちのぼる蒸気は芳香を放ち、それを発する石さえ特別なもののようだった。

「海底から取れた石でしょうね。熱を長く蓄えると聞きおよんでいます。
 かけ水には主に花からとった精油を混ぜてあります」

 才人の興味をこめた視線に気づいたか、アンリエッタが淡々と説明する。
 それから、こほんと咳払いして問うた。



154:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:06:49 dHx9vEdW
「ところで前回のときに、言ったことを覚えておりますね?」

「『にゃーん』?」

「あなたが言ったほうです、そちらは速やかに忘れてください!」

 なに言ったっけ、と才人は腕組みして考えこみ、唐突に思い出した。
 『一日好きにさせてくれるなら、この次は姫さまの言うこと何でも聞きます』と言ったような気がする。
 やっぱそれ? とちょっと引きつり気味の笑みで、アンリエッタの様子をうかがう。
 アルコールの入った女王陛下は、なんだか据わった目で笑みをうかべ、うなずいた。

…………………………
………………
……

「―どうですか? 一人だけ服を脱がされて、好きなようにされるのは恥ずかしいでしょう。
 あなたはいつも、わたくしにこのようなことをさせているのですよ」

 命じられるまま才人は服を脱ぎ、全裸で浴室の床に座りこんでいる。
 白の夜会用ドレスを着たままのアンリエッタがその背中に抱きつくようにして、前に手を回し、才人のものを両手でゆるゆる弄んでいた。
 うん。確かに自分だけ全裸で一方的にされる状況ってのは、かなりキますねとしみじみ実感しつつ、才人は言わずにいられない。

「ひ、姫さま、実はすごく酔ってるだろ」

「失礼な。サクランボのお酒を一杯だけですわ」

 なら絶対、雰囲気で酔ってるにちがいない。いわゆるスイッチON状態か。
 肘まである手袋をはめたままの、たおやかなほっそりした指が、男のものをゆるやかに愛撫している。
 ひんやりとわずかに冷えていた手と、滑らかな絹の触感が、そそり立った肉棒にしっとり絡みついて優しくこすり上げてくる。

「熱い……それにこんなに、硬くして」

 やわらかな熱い吐息が才人の耳をくすぐる。たしなめるようなからかうような、それにほのかに情欲が混じった声だった。
 ほんとうにいやらしい方、と耳元でなおもかすかな息をふきこまれる。
 はむ、と耳朶を甘噛みされた。

 どーもこれは復讐のようなものらしい、と才人は気がついた。やっぱり前回のことだけでなく、いつも攻められるばかりなのを微妙に根に持ってたのだろうか。

(しかし……うん。これはこれで全然アリだよな)

 全裸で才人は内心、親指を立てる。変態が状況に順応するのは早かった。



155:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:07:22 dHx9vEdW
 それにしても美少女に背後から抱きしめられる形で愛撫を受けているのである。ドレスに包まれた豊かな乳房が、背中にむにゅんと押し付けられて、少しずつ早くなっていく鼓動まで伝わってくる。
 腰に手をまわされ、決して速くはない程度で自分のものをこすられながら、耳朶をぷっくりした唇でついばまれ、甘やかな情のこもった声で怨嗟や意地悪をささやかれる。
 勃つなというほうが無理である。

「勝手に動いてはなりませんよ……ふふ、これもあなたがいつも言うことですわね」

 もぞもぞと身をくねらせて、才人の背中にもっと密着するように体を押し付けながら、アンリエッタはなまめかしく濡れた声でささやき続ける。

「あなたがわたくしにした様々な辱めを覚えていますか?
 その、……い、嫌というわけではありませんけれど……恥ずかしいし、少し悔しさだってあるのです。
 ですからこの夜、わたくしのものである今宵は、いつもあなたがしていることをお返ししてあげます。そう簡単に許しませんからね。
 あ、すごい、今手の中でびくんってはねて……」

 やわやわと手のひらで包み込むように肉棒をさすりながら、アンリエッタが熱い呼気をもらした。
 うん、かなり恥ずかしい。でもこれもいいもんだなあ……と実感しつつ、才人は要求を口にだしてみた。
 ちょっと愛撫がゆっくりソフトすぎて、もどかしくなってきたのである。

「ひ、姫さま……おねがい、もうちょっと速く動かしてくれれば」

「だめ」

 アンリエッタがどこか楽しそうな小悪魔然とした声で、却下する。おてんば娘だったころに戻ったのか、興味津々といった態で攻めるのを楽しんでいる風情さえある。
 そうは口で言いながら、微妙に愛撫が変わっているが。
 肉棒の根元を押し揉むように指で圧迫しつつ、才人の首筋に口付けしていく。
 ちゅっ、ちゅっとついばみ、時折キスマークをつけようとするかのように激しく。

 赤い明かりに赤い煉瓦が照らされて、幻想的な色彩の空間。
 赤といっても落ち着く雰囲気をかもしだす古色。ほの暗ささえ美を演出している浴室だった。
 開け放ったままのサウナ室から花の匂いの蒸気が流れこみ、全裸で座っている才人もすっかり寒さは感じなくなっている。
 それに、背中に密着する少女の体が、ますます熱をおびていっていた。

 下半身は焦らされるようにもどかしい快感を与えられながら、首筋や肩に情熱的な口づけを受けていく。
 膨れ上がった亀頭に、滑らかなシルクに覆われた手のひらをかぶせられ、円をかくようにしゅりしゅりとこすられる。
 桜色の唇に耳たぶをはさまれながら、肉棒を少しきつく握られてゆっくりと上下動させられる。

 袋の部分をやわやわと揉まれながら、裏筋の部分を指であやされたとき、じーんと腰の奥から痺れた気がして、亀頭の先から先走り液がぶくりと噴いた。
 ゆっくりした刺激しか与えられていないのに、急激な反応を呼び起こされたことにややうろたえ、才人は感嘆まじりに感想をもらした。

「なんかすごくうまくなってませんか……いててて」

 耳朶に歯をたてられた。ちょっと恨みがましい声が返ってくる。



156:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:07:52 dHx9vEdW
「あなたがいろいろとはしたないことを教えたではありませんか……
 ……気持ちよいのですね?」

 才人の背中にむにむにと押しつけられる乳房から、とくとくと早鐘を打つ鼓動が伝わってくる。体温の高さが感じられる。
 おそらく、ドレスから露出した素肌まで汗ばんでいるのだろう。

 肌にぴったりした薄絹の手袋の中で、肉棒がびくんと凶悪に脈打ちだしたのを感じ、紅潮した艶麗な笑みをアンリエッタが浮かべる。
 ドレスの少女は情欲に色づいたような声を、そっと裸の少年の耳にふきこんだ。

「では、そろそろ速くしてあげますわね」

 少年の腰前に回した手を、一転してリズミカルに動かしていく。
 気がつくとアンリエッタ自身も、彼の背中に押し付けて潰れさせた乳房を、わずかにこすりつけるようにもぞもぞと体をゆすっていた。
 はしたないわ、と思いつつも桃色の霞が脳裏にかかったようで、この淫らな遊びを今さら止められない。

 赤い古びた煉瓦の部屋。ほろほろ揺れるランタンの火。
 煉瓦造りの浴槽には冷たく澄んだ水がたたえられ、いっそう暗いサウナ室からは熱い蒸気をのせた風が、濃厚な植物エッセンスの香とともに吹き込む。
 純白のシルクに覆われた上品な細指が、淫らに男の肉にからみついて奉仕している。
 才人が額に汗をにじませて告げた。

「あ、あの、出るんだけど」

 かまいませぬ、と熱に浮かされた声でアンリエッタは許可を出した。
 速くすべやかに、なめらかに少年のものをこすりあげていく。

「わたくしの手で、はしたなく気をやるところを見せてくださいましね……」

 そのささやきが引き金になったように、才人がう、とうめきをもらした。
 白絹手袋にくるまれて奉仕されている肉棒が蠢動し、びゅくびゅくと精を赤煉瓦の床にうち出していく。

 少女は少年の肩越しに、精が床に飛び散るのを見て、放出している肉棒を包みこむようにその幹に手をそえ、女の淫肉の動きを再現するようにきゅ、きゅと優しくしぼる。
 そうしながらアンリエッタは、自らも絶頂に達したように蕩けた表情で身をかすかにふるわせ、ほう、と吐息をもらした。

「すごい……こんなにいっぱい出して」

 アンリエッタのドレスに包まれた肢体は、いまや発情の火にあぶられたようになっていた。内側から燃えるような感覚に、こらえきれなくなる。
 体重を少年の背中にあずけ、目をほそめて射精の快楽にひたっている才人の耳元で、情欲を抑えかねた震える声を発した。



157:ボルボX
07/10/15 06:13:39 dHx9vEdW
ちょw エラーで「連続投稿ですか? 八回」って出やがったw

158:名無しさん@ピンキー
07/10/15 06:15:25 xu2+hDuc
リアルタイム投稿キター、ハァハァ

24時間ローションで超濃厚エロプレイマダー?

159:幻化の夜(女~録ラブエロ版4)
07/10/15 06:15:33 dHx9vEdW

「ね、つぎは、わたくしにも……」

…………………………
………………
……

 少し肌寒かった部屋は、流れ込む蒸気でほどよく暖まり、湿度を大幅に増している。

「…………ぁ、ふ……んぅ……」

 煉瓦の壁に、切れ切れの甘やかな声が反響している。
 アンリエッタは床にひざをついて、ドレスのスカートの奥をまさぐられていた。レースのパンツを脱いだあとの秘部に、前から才人の指が触れている。
 少女はフリル付きのたっぷりしたスカートを自分で持ちあげており、その下では少年の指が、熱いぬかるみをくちゅくちゅ水音をたてて浅くかき回している。

「んんん……ん、ふ」

 うつむいた顔は快感に赤く色づき、眉根を寄せて切なげな表情。嬌声をときたまこぼす薄く開いた唇は、唾液でつややかに光っていた。
 ドレスから露出する雪のような素肌はぽうと熱を持ち、小さな汗の珠をいくつも浮かばせている。

「ん、そこは……!」

 才人の指がさらに奥にぬぬっと入ってきたとき、びくん、とアンリエッタの腰がはねた。
 前回に見つけられた弱いポイントの一つを、丹念に指の腹で掻かれると、声をもらしながら腰を引いてしまう。才人が注意した。

「腰、逃げたらだめですって……あ、すごい締め付けてる」

「だ、だって、いきなりそんな奥まで……今日は優しくしてといいましたのに」

「中指一本なんですけど。わかりましたよ、ゆっくりやりますから。
 えっと、このくらい?」

「あ……んん、はい、それなら……」

 アンリエッタの目がとろりと淫楽にうるむ。
 腰をおずおず前に戻して、膝立ちで秘部を愛撫される快感にふたたび没頭しだした。
 時間をかけて与えられる官能に、どんどん秘部の奥から愛液がこぼれてくる。

 敏感なところをわざと避けるように、指が濡れた膣内をこすってくる。アンリエッタの反応が高まると、すぐに動きを止め、間を置いてから膣内の別の場所をさぐる。
 もどかしくなってきたころ、指を二本に増やされて再度、奥までじゅっぷりと埋め込まれた。

「んんんっ」




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