08/01/29 21:28:02 OFeQtDKk
>646
月の光をあびると、当人の意志と無関係に子を産む呪いを
かけられた処女。
などというインスピレーションがわいてしまったんだが。
「か、体がっ また赤ちゃん産まれちゃうっ! いやぁ!
もう、産みたくないのにっ! ふああっ!!」
649:名無しさん@ピンキー
08/01/29 21:30:28 xwg4Hdpg
>>648
月の光を浴びると危険日になって発情しちゃう呪いのほうがよくね?
650:chon ◆sirl5GI9zs
08/01/29 22:38:43 aiE/j0wL
前回の続きを投下いたします。
妙に筆の進みが遅かったのと量が増えてしまったため、9話前半のみで一度投下させて下さい。
タイトル:「赤紙」
属性:近未来、種馬
ご不要な方はタイトルでNGお願いします。
651:名無しさん@ピンキー
08/01/29 22:39:17 3XE591Aj
うむ、漏れも危険日発情の呪いの方がいい。
652:赤紙 9-a
08/01/29 22:40:33 aiE/j0wL
土曜日も、平日と変わらず朝のトレーニングは欠かさない。
たっぷり時間をかけたストレッチ。
スクワットやプッシュアップなどの筋力トレーニング。
3kmのゆったりとしたランニング。
それほど重いメニューではないけれど、起床後に一時間以上かけて身体を動かす。
まだ新生館に来て一ヶ月も経っていないのに、僕はこのトレーニングにすっかり慣れてしまっていた。
元々身体を動かすのは嫌いじゃないし、身体をほぐすと一日調子がいい。
どちらかというと、この朝の運動が無いと物足りないくらいだ。
このトレーニングメニューを作ってくれたのは、新谷さん達、僕のサポートチームの人たちだ。
体調管理を担当する白土先生、栄養士も兼ねている美弥子さん、そして武道の達人である島本さん。
三人が僕の体力に合わせて組み立ててくれたメニューを毎朝こなす。
僕の仕事は、一日四回以上女性の中に精を放つことだ。
たったそれだけのことだけど、その実それが、どれだけ身体に負担の掛かることなのかは、美弥子さんが声を大にして力説してくれた。
なにより、中途退役率8割という数字は間違いのない事実なのだ。僕は、病院に担ぎ込まれるなんてごめんだ。
新谷さんとの約束を果たすまでは、絶対に。
だから、体力はしっかりと付けておかなくてはいけない。僕にとって、この身体だけが資本だから。
ランニングから戻ると、いつものように新谷さんが待っていてくれた。
「辰馬君。はい。」
眩しいくらいの笑顔で、新谷さんはドリンクを手渡してくれる。今日は、牛乳とバナナのミックスドリンクらしい。
「亜鉛が豊富で身体にいいのよ。」
「ありがとうございます。」
渡されたジョッキの中身は、よく冷えていて甘くて美味しかった。ただ、味が濃くて、運動のあとに飲むにはちょっとだけ喉通りが悪かったけど。
653:赤紙 9-a
08/01/29 22:41:31 aiE/j0wL
最近、新谷さんにはこういう微妙に常識から外れたところがあるのに気付いた。
どうも、美弥子さんから聞いた話では、お料理も洗濯も、家事と名の付くものはどれもこれも得意ではないらしい。
この間も夜食代わりに、身体にいいからって椎茸の粉末をお湯で溶いて飲まされそうになったっけ。美弥子さんが慌てて止めてくれたけど。
「どうしたの?辰馬君。」
思い出し笑いをしていると、新谷さんはキョトンとした表情で小首を傾げた。
そんな仕草も可愛いな、と思ってしまう。6つも年上の人なのに、最近は綺麗とか美しいとかより愛らしく思えてしまうのは、何でなんだろう。
「いえ。美味しかったです。ごちそうさまでした。」
ちょっと喉に引っかかりながらも、きちんと最後まで飲み干してジョッキを返すと、新谷さんも嬉しそうに笑い返してくれた。
そんな瞬間のこの人は、本当に童女のように無垢に見える。
「今日は、土曜日で本当はお休みだけど。」
いいのね。新谷さんは、途端に怜悧な顔を取り戻して僕を見つめる。
ああ、僕はなんて不思議な人を好きになってしまったんだろうか。
いろんな顔を知れば知るほど、あこがれだけじゃない、いろんな気持ちが呼び覚まされていくのを感じる。
きっとこの人は、僕も知らない僕の心の鍵を持っているんだろう。
「自分で決めたことですから。頑張ります。」
そう、無理はしないでね。ぼくの答えに、新谷さんはかすかな憂いを込めて頷いた。
ピシリとしたスーツの襟から僅かに覗いた白いうなじに、思わず視線が行ってしまう。
「ところで、その。どちらになったんですか?」
じろじろと見てしまったのが恥ずかしくて、慌てて言葉を継ぐ。
そうすると、新谷さんは珍しく気まずそうに笑って視線を逸らした。
「その、辰馬君。……ごめんねっ!」
突然両手を合わせて僕を拝む新谷さん。正直、何がなにやらワケが分からない。
でも、そんな風に謝る新谷さんも妙に可愛いな、と思ってしまうのはやはり僕がこの人に心を奪われている証拠なのだろう。
654:赤紙 9-a
08/01/29 22:45:45 aiE/j0wL
昨日の夜僕は、今日の所内施術の相手を誰にするのか決められなかった。
なにしろ白土先生も島本さんも、毎日顔を合わせている、お世話になっているチームの人なのだ。
その人達とセックスすることだけでも抵抗があるのに、その二人からどちらかを選ぶなんて僕には出来ない。
自分でも優柔不断でかっこわるいと思うけど、顔見知りを性の対象として見るやましさに思考が止まってしまう。
そしてそれ以上に、それぞれ魅力的な良く知っている女の人たちと気持ちいいことを出来る、その想像になぜかとてつもなく興奮してしまう。
そして、やましさが募れば募るほど、同じくらいにやらしい気分になってしまう。
しばらく悩んでいたら、新谷さんは優しく笑って僕の頭を撫でてくれた。
「悩まなくていいのよ。私に任せて頂戴。」
そう柔らかく微笑む新谷さんに、僕は頼ってしまった。きっと、新谷さんなら僕にとって一番いい事を選択してくれると思ったから。
655:赤紙 9-a
08/01/29 22:46:56 aiE/j0wL
だから、まさかこんなことになるとは思ってもいなかった。
「ふふ。今日はよろしく頼むぞ、辰馬君。」
僕の私室に入ってきたのは、白土先生。小さなガウン一枚を身に纏い、大きく開いた胸元を桃色に染めている。
「……よろしく。」
そしてその横には、島本警備主任。やはり小柄な身体をタオル地のローブに包んでいて、朱に染まった健康的な太ももが、かえって艶めかしい。
二人とも、頬は上気して薔薇色を纏い、目は夢見るように潤み、唇からは荒い吐息が吐き出されいる。
施術前の調整をしたときの特徴だ。
「新谷さん……これは。」
「ごめんなさい。白土先輩に押し切られちゃったの。」
よっぽど疚しいのか、僕と視線を合わせないように目を逸らしながら、新谷さんは扉へと後退っていく。
え?
「その……。頑張ってね!」
両手を合わせて深々と頭を下げると、新谷さんはそそくさと部屋を出て行ってしまった。扉の閉まるパタンという音が空ろに響く。
「えええー!?」
656:赤紙 9-a
08/01/29 22:48:09 aiE/j0wL
呆然と見送る僕に、後ろから絡みつく細い腕。すべすべしていて少し火照った肌が気持ちいい。
「なんだ、辰馬君。君は私たちじゃ不満だとでもいうのか。」
ギュッと抱きしめられ、耳に寄せられた唇から囁いたのは白土先生だ。
口調はいつもの尊大でからかうような調子だけど、背中に押し当てられた胸は、みっしりとしたボリュームで僕を挑発していた。
「い、いえ、そんなことは……」
その感触にドギマギしていると、今度は僕の右手にそっと滑らかな指先が触れた。
音もなく僕に寄り添ってきた島本さんが、左手の指をそっと僕に絡ませる。武道をやっている人の手とは思えない、細くて柔らかな指先。
「私も初めてなんだ。よろしく頼む。」
そっぽを向きながらも、腕をそっと触れてくる。上気した横顔に、少しだけ強く結ばれた唇が見える。
もしかしたら、彼女も緊張しているのかも知れない。
「どうするんだ、辰馬クン。私たちを孕ませてくれるのではないのか?」
耳元をくすぐる白土先生の吐息に、首筋の毛が逆立つような感覚が走る。いつもと変わらない冷静そうな声。
だけど、そこにはかすかに興奮の震えがある。
そして、島本さんにきゅっと握られた指先の感触。こちらを向いてはくれないけれど、指先からは伝わってくるもの。
これは、決意、それとも覚悟。
「僕、二人同時なんて初めてなんです。上手くできないかも知れないけど……」
大きく深呼吸して、胸を張る。美弥子さん曰く、施術の時は絶対に女性を不安にさせるな。
「やれる限り頑張ります。こちらこそよろしくお願いします。」
657:chon ◆sirl5GI9zs
08/01/29 22:49:10 aiE/j0wL
ひとまずここまでで。近日中に後半UPします。
658:名無しさん@ピンキー
08/01/29 22:54:35 j+DGQ2+Q
超gjいつもいつも楽しみにさせてもらっています。個人的には愛のある孕ませが好物なのでこの主人公には好感が持てるのですよ。
がんばって感情を入れて相手に尽くそうとしているところとかいいです。
二人目を彼を父親に指名して孕もうという展開がでんぱとしてとどきまつた
659:名無しさん@ピンキー
08/01/29 23:56:31 zB2iwVJy
>>657
GJ!
660:名無しさん@ピンキー
08/01/30 01:39:37 fFagT8nl
>>657
二人いっぺんを言った手前、ドキドキしながら待ってたけど…
GJ!!!!!!!!!
661:名無しさん@ピンキー
08/01/30 11:35:08 x+lJ04AC
>>657
GJ!
赤紙と反対に白紙が来たら代理母としてボロボロになるまで産み続ける世界も読みたい
662:名無しさん@ピンキー
08/01/30 16:20:26 DZ7naqC9
いや、女でも赤紙ではないかと・・・
この話の場合、むしろ女の方が赤だろう。
663:名無しさん@ピンキー
08/01/30 17:20:55 scSfZTsE
あー逆ってのもいいね……
男よりも世界が成り立っていかない気はするが
白紙って何だw
664:名無しさん@ピンキー
08/01/30 17:27:44 KqE6jIHO
ティッシ(ry
665:名無しさん@ピンキー
08/01/30 19:17:19 ckYhiREs
もしかしたら「赤紙」という言葉の本来の意味を知らないのでは……
666:名無しさん@ピンキー
08/01/30 19:19:57 CTiz/BoW
赤紙=召集令状ってイメージがあるな
どうでもいいが俺のPCだと真っ先に招集令嬢に変換されたわけだが。
なにか。令嬢に孕ませてくれと集められるわけですか。
667:名無しさん@ピンキー
08/01/30 19:27:56 Pl39pE6q
令嬢にはらんでくれと召集かけるんじゃないの?
668:名無しさん@ピンキー
08/01/30 21:20:19 CVm/+pdx
召集令嬢 イイ!
でも
消臭令嬢 は勘弁しな