【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part9【改蔵】 at EROPARO
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part9【改蔵】 - 暇つぶし2ch430:真昼が雪 59
07/10/03 19:40:12 BtOwsmAf


どのくらい咽び泣いていただろうか。
いつしか彼女の嗚咽は小さくなっていき、乱れた呼吸も落ち着きを取り戻していた。
彼女が泣いている間、望はずっとその髪を優しく撫で続けた。
「可符香さん」
可符香を抱きしめる望の腕から、ほんの少しだけ力が抜ける。
涙や鼻水でグチャグチャになった顔を上げて望を仰ぎ見ると、彼は予想以上に優しい表情をしていた。
彼はやおら可符香から身体を放す。
彼女がずっと顔を押し付けていた望の胸元は、涙と―少々不潔ではあるが、鼻水で濡れている。
「っぇく―ごめんなさい、先生」
可符香はそれに気付くと、まだ少し落ち着かない呼吸の隙間をぬう様に謝って、
ポケットからハンカチを取り出し、望の胸元を拭おうとした。
「私より先に、まず自分の顔をお拭きなさい」
延ばしたハンカチを持った手を掴まれて、自分の顔の前まで導かれると、可符香はそれに逆らわず、乱雑に自分の顔を拭った。
彼女が顔を拭いている間に、望は自前のハンカチで胸元を拭う。
涙だけならともかく、さすがに鼻水を付けたままというのは気分の良いものではない。
まぁそれが愛しい少女のものとなれば、汚らしいという気持ちは不思議としないのではあるが。
「可符香さん」
お互いにハンカチを仕舞い終えると、望はポンポンと、可符香側の空いたベッド脇を軽く叩いて見せた。
「ずっと立ったままではなんでしょう?座りませんか」
ずび、と鼻を啜りながら、コクリと頷く可符香。
彼女がベッドに体重を掛けると、僅かにベッドが軋む音がする。
望は彼女が窮屈な思いをしないよう、自分の座る位置を調整しながら、彼女の顔をのぞき見た。
目尻と鼻を赤くして、目はまだ潤んでいる。
そんな自分の顔を見られるのが気まずいのか、可符香は望の視線に気付くと不満気に眉根を寄せて、すぐに俯いてしまった。
その様子が無性に愛らしく思えて、望は思わず可符香の肩を抱き寄せた。
「―何だか先生、気安いです」
「調子に乗ってますか?」
「乗ってます。凄く」
「嫌、ですか?」
可符香は答える代わりに、ゆっくりと望の身体に体重を預けた。


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